JPH0253870A

JPH0253870A - 一次防錆プライマー組成物

Info

Publication number: JPH0253870A
Application number: JP20378088A
Authority: JP
Inventors: Shunichi Sano; 俊一佐野; Masato Okajima; 真人岡嶋
Original assignee: Nippon Oil and Fats Co Ltd
Current assignee: NOF Corp
Priority date: 1988-08-18
Filing date: 1988-08-18
Publication date: 1990-02-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、溶接性に優れた防錆プライマー組成物に関す
る。更に詳しくは、鋼板の一次防錆プライマーとして有
効であり、防錆性、溶接性、密着性のいずれにも優れた
一次防錆プライマー組成物に関する。

（従来の技術）一般に、船舶、橋梁、タンク、プラント等の鉄構造物の
建造に際して、加工、組み立て期間中における鋼板の錆
発生を防止するため、加工前の鋼板にプラスト処理を施
しミルスケールや錆を取り除いた後に、鋼板に予め一次
防錆プライマーが塗装される。

この−次防錆プライマーには、■塗装された鋼板が溶接
される際にピント、ブローホール等の溶接欠陥が少ない
こと、■３〜６ケ月間程度の曝露防食性を有すること、
■鋼板と強固に密着し、上塗り塗料との付着性に優れる
こと、等の性能が要求される。

（発明が解決しようとする課題）従来、−次防錆プライマーとしては、防錆性に優れるジ
ンクリッチプライマーが多く用いられている。このジン
クリッチプライマーは、一般に多量の亜鉛末を、有機系
または無機系の結合剤と混合して得られるプライマーで
あって、塗膜中の亜鉛と鉄鋼面との電機化学作用による
犠牲防食作用や亜鉛の腐食生成物による酸素、水等の遮
断作用によって防錆効果をもたらすものである。

しかしながら、このジンクリンチプライマーには溶接性
が充分でないという欠点がある。すなわち、ジンクリン
チプライマーは、塗膜中に多量の亜鉛を含むため、溶接
時に水素の溶接金属中への残存が促進されピット、ブロ
ーボール等が発生しゃずいという欠点があった。この欠
点を解決するために亜鉛末に高融点の金属酸化物を混合
する方法が報告されている（特公昭５４−２４６９６号
）。この方法は、後記の比較例７および８の如く、ピッ
Ｉ・、ブローホールの発生がみられるため、充分である
とはいえない。

（課題を解決するだめの手段）本発明は、このようなピント、ブローホールが発生しな
いプライマーを得ることを目的として、さらに溶接性の
向上をはかるために鋭意研究した結果、亜鉛末にイルミ
ナイトを併用することにより、溶接性に卓越した一次防
錆プライマーを完成するに至った。

本発明は結合剤、亜鉛末及びイルミナイＩ〜を必須成分
とすることを特徴とする一次防錆プライマー組成物に関
する。この組成物の中には、イルミナイトを乾燥塗膜中
に５〜６０重世％、好ましくは１０〜５０重量％配合す
る。イルミナイトの配合量が５重量％未満では溶接性の
向上が認められず、６０重置部を超えると防錆性が低下
する。本発明に使用されるイルミナイトの主成分は酸化
鉄と酸化チタンである。

本発明に使用される亜鉛末については、市販品を使用す
ることができ、乾燥塗膜中に１０〜６０重景％、置部し
くは２０〜５０重量％配合する。配合量が１０重置火未
満では良好な防錆性が得られず、また６０重量％を超え
ると白錆の発生、４１着性の低下等の問題が生じる。

本発明組成物におりＪる結合剤としては、例えばケイ酸
エステル（例、テトラエトキシシラン、メチルトリエト
キシシラン）の加水分解初期縮合物、ケイ酸塩（例、ケ
イ酸ソーダ、ケイ酸リチウム）、コロイダルシリカ、エ
ポキシ樹脂、シリコン樹脂等が挙げられる。さらにその
中でも溶接時、高温にさらされても分解しにくいケイ酸
エステルの加水分解初期縮合物、ケイ酸塩等の結合剤が
望ましい。

本発明の一次防錆プライマー組成物にあっては、上記の
結合剤、亜鉛末およびイルミナイＩ・以外に各種の顔料
、溶剤、添加剤等をａ・要ムこ応して配合することがで
きる。顔料成分としては、一般の塗料に常用される体質
顔料、防錆顔料、着色顔料でよく、具体的にはタルク、
マイカ、クレー、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、亜鉛
華、チタン白、弁柄、酸化クロム、モリブデン酸アルミ
ニウム、モリブデン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、メタ
ボウ酸バリウム等が挙げられる。溶剤成分としては、イ
ソプロピルアルコール、ｎ−ブチルアルコール、イソプ
ロピルアルコールルセロソルブ、ＭＥＫ．、ｔｌＢＫ、キシレン、トルエ
ン、水等が挙げられ、塗装作業性や塗膜乾燥性が最適に
なるように適量配合することができる。

添加剤成分としては、一般の塗料に常用されるタレ止め
剤、湿潤剤、反応促進剤、沈澱防止剤等を、目的に応じ
て適量配合することができる。

本発明の組成物の調製は一般の塗料製造の常法にしたが
って行うことができる。その−例を次に示す。

亜鉛末を除く全ての顔料、結合剤および溶剤をあらかし
め混合した混合物をロールミル、ボールミル、アトライ
ターなどの通常の塗料製造用分散機にて粒度１５μｍ以
下に分散して主剤を得る。

本塗料を使用するときは使用前３０分以内に主剤と亜鉛
末とを混合して塗装に供する。

（発明の効果）以上の構成から成る本発明組成物は、−次防錆プライマ
ーとしての機能を充分に発揮することが出来、このプラ
イマーを使用すると、溶接時のブローホール、ピントの
発生が極めて少ない溶接性良好な塗膜が得られる。

（実施例）次に、製造例、実施例および比較例を挙げて本発明を具
体的に説明する。なお、部とあるのは重量部を意味する
。

製造例；結合剤の製造表１　プライマー配合（重量部）０．ＩＮ塩酸水溶液水１部１３部計　　　　　　　　　　　　　　　　　２００部水と塩
酸を除いた残りの成分を反応容器にいれ、４０°Ｃに保
ち攪拌しながら、水と塩酸を１時間かけて滴下した。滴
下終了後、４０°Ｃに保ちながら３時間攪拌を続は結合
剤を得た。結合剤の有効成分量は２０重量％であった。

実施例１〜６および比較例１〜８表１、表２に示す防錆プライマー組成物を調製し、塗膜
性能及び溶接性能を試験、評価した。

表中、＊１：ＭＫカカオンクレー（上屋力オリンエ業（
株製商品名）＊２：タカラマイカＭ−１（白石カルシウム■製商品名
）＊３：亜鉛末Ｆ　＜ＰＩＩ化学工業■製商品名）＊４ニ
ルチルフラワー（金主興業側製商品名）試験方法防錆性は、３．２　Ｘ７０Ｘ２００鰭のサンドブラスト
鋼板を用い、エアースプレーにより乾燥塗膜厚が１５μ
となる様に塗装し、２５℃で７２時間自然乾燥させた後
１．Ｊ　Ｉ　Ｓ　Ｋ５４００７．８の耐塩水噴霧試験２
４０時間にて、錆の発生状態の調査を行った。評価基準
については、祁ＴＭ　（Ｄ　−６１０）に従った。９以
上を合格（良好）とした。

溶接性は、１５Ｘ１５０　Ｘ１００Ｏ龍のザンドブラス
ト鋼板を用い、エアースプレーにより乾燥塗膜厚が１５
μｍとなる様に塗装し、２５°Ｃで７２時間自然乾燥さ
せたのち、下記の条件で溶接を実施し、ピント及び、ブ
ローボールの発生量を調査した。

溶接方法　　：炭素ガス半自動溶接？容接ワイヤー：５Ｆ−１１，２ｉ＋ｎφ電流　　　　
：３２０Ａ電圧　　　　：２５Ｖ溶接速度　　：５００龍／ｍｉｎ溶接形状　　＝Ｔ型隅肉溶接（両側溶接）ピット発生量
は第２ビードについて、溶接長さ１０００πｍの両端１
００龍を除いた８００韮に発生したピン１〜の数を調べ
た。ピッ１へのないものを合格（良好）とした。

ブローボール発生量は第２ビードについて、ビド破断面
積に対するブローホール面積の割合で評価した。５％以
下を合格（良好）とした。結果を表３に示す。

表３表３から明らかなように、本発明による各実施例は、溶
接性、防錆性とも良好な結果を示している。しかしなが
ら、イルミナイ１〜および亜鉛末の塗膜中の含有量が本
発明の範囲からはずれた各比較例では、いずれも溶接性
、防錆性のいずれか、または両方において不満足な結果
を示した。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）結合剤、亜鉛末及びイルミナイトを必須成分とし
、亜鉛末およびイルミナイトを乾燥塗膜中にそれぞれ１
０〜６０重量％および５〜６０重量％配合することを特
徴とする一次防錆プライマー組成物。