JPH03239694A - 海洋生物付着防止シート - Google Patents

海洋生物付着防止シート

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JPH03239694A
JPH03239694A JP3438990A JP3438990A JPH03239694A JP H03239694 A JPH03239694 A JP H03239694A JP 3438990 A JP3438990 A JP 3438990A JP 3438990 A JP3438990 A JP 3438990A JP H03239694 A JPH03239694 A JP H03239694A
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JP
Japan
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ions
electrode
layer
sheet
pos
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JP3438990A
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English (en)
Inventor
Yasuo Fujiwara
藤原 靖夫
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Kimoto Co Ltd
Original Assignee
Kimoto Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は船舶その他の接海水構造物の表面に付着繁殖す
る動物、植物等の付着を防止するための海洋生物付着防
止シートに関する。
[従来の技術] 水中の基盤に固着あるいは付着し、基盤を生活のより所
にしている生物を付着生物と称している。
海中構造物に付着している種は、世界的な規模での集計
によればバクテリア、菌類50、珪藻工10、海藻45
0、動物各類針1340、総計1950とされ、この中
で付着生物は1460種類である。
このような付着生物は船舶の船底や漁網、製鉄所の取水
口、大力発電所などの冷却水路の内面に寄生し、それら
の汚損を招き1例えば火力発電所などでは摂取量の減少
に伴う復水器管の伝熱性能の低下などで発電所の運転に
支障をきたすなど問題がある。
従来は海洋生物付着防止塗料としてのトリブチルスズオ
キシド(以下、TBTOと記す)やトリフェニルスズ化
合物C以下、TPTと記す)などの、有機スズ化合物が
使用されていたが、これら有機スズ化合物は毒性があり
、我が国ではTBTOは1988年末に製造、輸入が全
面禁止となり、TPTも現在、船底、漁網用塗料として
は生産されていない。
このような海洋生物付着防止塗料に代わるものとして次
のような方法が提案されている。
(1)銅およびニッケルの合金シートを粘着加工し、船
底に貼り、海水中に少しずつ鋼イオンを出させ、海洋生
物の付着を防止する(特公平1−54397号)。
(2)銅合金や銅粉末などを有機スズ化合物の代替品と
する。
(3)電気分解によって痢イオン、塩素イオンが発生す
るシステムを海水冷却装置のタービンに取付ける。
(4)超音波による付着防止。
(5)紫外線照射による微生物あるいは付着生物の付着
防御、忌避。
(6)親水/疎水相分離型(表面を活かした付着防止)
(7)被膜材の油膜形成による付着阻害。
(8)補食生物による除去。
(9)海藻および陸生食物の抽出物質による付着忌避。
(10)単糖(グルコース)およびコンカナバリンAに
よる付着阻害。
(11)バクテリオファージによる微生物フィルム(海
水中に新しい基盤を浸せきすると数日以内に表面が細菌
、桂藻などの付着によりヌルヌルする状態になるいわゆ
るスライムのこと)の制御。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、これらの提案のうち銅などの合金シート
を用いて網イオンを海水中に溶出させる方法(1)、(
2)は銅イオンの魚貝類への影響が問題となる。
又、超音波、紫外線照射による方法(4)、(5)及び
バクテリア等生物学的手法を利用したものでは現実に有
効に使用できるレベルに達していない。
同様に親水/疎水相分離型(6)、油膜形成(7)の方
法でも充分な付着防止を行うことができない。
電気分解を利用した方法(3)は船体に低電流を流し、
111i底に設けた電極によって海水を電気分解をさせ
る方法が提案されており、上記問題点がなく有効な方法
であるが、船体自体に低電流を流すのでショートしない
ための絶縁等が困難であり、装置が大型化し、船の種類
やその積載物の如何によってはこのような電流を流して
おくことが望ましくない場合がある。
この発明はこのような従来の海洋生物付着防止方法の問
題点を解消し、極めて簡便で且つ高い付着防止効果の得
られる海洋生物付着防止シートを提供することを目的と
する。
更に、この本発明は船体、海洋構造物のほか、発電所等
の冷却水の排水溝内部、浮標、漁網の一部、海洋・海水
調査装置等、海洋生物の付着が問題となりうるあらゆる
個所に適用することのできる海洋生物付着防止シートを
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] このような目的を遠戚する本発明の海洋生物付着防止シ
ートは、ペーパー電池と、該ペーパー電池の一方の面に
設けた正極及び負極の各端子部と、前記各端子部を除い
て前記ペーパー電池の一方の面に積層された絶縁性樹脂
層と、前記正極の端子部に電気的に接続され且つ前記絶
縁性樹脂層上に積層された正極導電層とから成るもので
ある。
更に、好適には本発明の海洋生物付着防止シートは、前
記正極導電層とは反対側の裏面に粘着層が形威されてい
るものである。
[作用] 海洋生物付着防止シートの負極の端子部と正極導電層と
が海水中に置かれることにより、海水が電気分解され、
正極導電層には次亜塩素酸イオン(CQO)が生じる。
この次亜塩素酸イオンは殺菌作用があるため海洋生物が
付着しない。尚、正極導電層側に生じる次亜塩素酸イオ
ンは極めて薄いイオン膜を形威し、しかも海水中で自然
に塩素イオンと水酸イオンに戻るので魚貝類への影響は
ない。又、この海洋生物付着防止シートはシートそのも
のが電気分解の電源及び電極を有しているので、予め電
気分解用の電源や電極を設置しなくても裏面に殻けた粘
着層によってどんな場所にも容易に貼り付けることがで
きる。
[実施例] 以下1本発明の海洋生物付着防止シートを図面に示す実
施例に基き説明する。
第1図は本発明の海洋生物付着防止シートに適用される
ペーパー電池1を示すもので、ペーパー電池lとしては
フィルム状のものであればよく、通常表面と裏面がそれ
ぞれ異極1a、1bになっているものが用いられる。す
でに本発明者は第2図に示すような、絶縁フィルム11
上に高分子に分散された正極物質からなる層(正極)1
2、高分子固体電解質13および負極14を順次積層し
てなるペーパー電池1を提案している(特開平1−13
0473号公報)。
このペーパー電池1は絶縁フィルム11を剥離すること
により電池として電気を取り出すことができ、積層する
ことにより所望の電圧を得ることができる。更に、この
ペーパー電池は非常に軽量で、薄く製造することができ
、液モレがなく安全性が高い。しかも安定した起電力を
有し、用途に応じて、また、必要に応じて所望の大きさ
、容量として用いることができるという利点を有する。
このようなペーパー電池1は、負極1bに#!縁フィル
ム2を介して金属箔3を貼着するか、又は負極lb側を
絶縁フィルム2を介在させて正極1a側に一部折りたた
むことにより、正極1aと負極1bとが同一面に位置す
るように構成されている。
このように構成されたペーパー電池lの画電極に第3図
に示すように耐海水性金属からなる端子部4a、4bを
接続する。
耐海水性金属としては、チタン、白金、タンタル、5U
S316等が用いられるが、チタンと白金との合金が好
適である。
尚、電極1a、lbと端子部4a、4bとの間には、必
要に応じ所定の抵抗6を介在させてもよく、抵抗6を可
変抵抗とし、簡便な抵抗可変装置を備えていてもよい。
抵抗6は海水中で付着する海生物の量および種類によっ
て、本発明の海洋生物付着防止シートによる海水の電気
分解に必要な電流値を規制し、発生する次亜塩素酸イオ
ンの量を適宜規制する。
また、船舶などの船底に使用する際には、長期にわたっ
ての航海であるか、また、1年未満の比較的短い航海で
あるのかをふまえて、抵抗値を決める必要がある。
絶縁性樹脂7は、第4図に示すようにこのように端子部
4a、4bを形成したペーパー電池の一面に端子部4a
、4bの上面を残して積層される。
このNIa性樹脂7としては絶縁性を有し、且つ耐海水
性のある各種樹脂が用いられるが、ナイロン6、あるい
はナイロン66、ポリウレタンなどが望ましく、ナイロ
ン66が特に好適である。
このような樹脂7は、塗工によって成層してもよいが、
シート状のものを適当な接着剤により貼着してもよい。
導電層8は絶縁性樹脂7と同一面上にある正極の端子部
4aと接続し、且つ絶縁性樹脂を被覆するように設けら
れる。
導電層8を形成する物質としては、端子部4a、4ow
E成する金属あるいは合金等の耐海水性金属をそのまま
用いてもよいし、耐海水性の樹脂中にこのような金属粉
末を分散させたものでもよい。
前者の場合、電気分解力は大きいが、金属箔の貼着ある
いはスパッタリング等の層形成技法を要する。
後者の場合、塗工により簡単に積層できるが、前者に比
して電気分解力が若干劣る。
この海洋生物付着防止シート20は、更に好適には第4
図に示すように裏面に粘着層9を有している。粘着層9
を形成する物質としては、ニジストマーを主剤とし、粘
着付与性樹脂をブレンドしたものが用いられる。
該エラストマーとしては、天然ゴム、メチルメタクリレ
ート変成天然ゴム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム
、スチレン−ブタジェン共重合体ゴム、スチレン−イソ
プレン−スチレンブロック共重合体ゴム、スチレン−エ
チレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体ゴム、再
生天然ゴム、再生ブチルゴム等の耐候性、耐水性の良好
なものが上げられる。
上記粘着付与性樹脂には、ポリテルペン系樹脂、テルペ
ンフェノール樹脂、ロジン系樹脂、ロジンエステル系樹
脂およびこれらの水素添加樹脂があり、また石油系樹脂
例えば、C9系石油樹脂、C9〜C3共重合系樹脂、C
3系石油樹脂およびこれらの水素添加樹脂等があり、長
期耐候性を必要とする場合は水素添加樹脂が特に望まし
い。粘着層はアミン系、アルキルフェノール系、チオウ
レア系、ベンゾイミダゾール系の老化防止剤、その他充
填剤を含有していてもよい。
粘着層9には必要に応じ、離型処理した剥離紙工0を貼
着しておき使用に際し、剥離紙10を剥がすようにして
もよい。
第5図に本発明の海洋生物付着防止シート20を使用し
た1例を示す。粘着層9を船舶30の船底部分31に貼
り付けた場合、海水中にある正極導電層8と負極の端子
部4bにはペーパー電池1による電圧が印加されている
ので、これによって海水が電気分解されて正極導電層8
に覆われた海物付着防止シート20付近の海水中の塩素
イオンと水酸イオンから次亜塩素酸イオンと水が生成さ
れ、次亜塩素酸イオンが導電層8を覆った状態になる。
この次亜塩素酸イオンはさらし粉の主成分で、殺菌作用
が強く、海洋生物が忌避する性質があるので、船底31
へ海洋生物の付着が防止される。
この場合次亜塩素酸イオンは、非常に薄いイオン膜(例
えば10μ程度)を形成するに足るだけ発生させればよ
いので、ペーパー電池1の起電力で充分に有効量の次亜
塩素酸イオンを発生させることができる。
[発明の効果] 本発明の海洋生物付着防止シートによれば、電気分解に
より発生する次亜塩素酸イオンを利用して海洋生物の付
着を防止するようにしたので、海水汚染を伴わず魚貝類
等に悪影響を及ぼすことなく極めて効果的に付着防止が
できる。
又、本発明の海洋生物付着防止シートはそれ自体電源及
び電極を有する簡易な構成であるので。
ペーパー電池のサイズを適当にすることにより使用場所
に応じて所望の形状、大きさに構成することができ、し
かも予め使用場所の塗工、装置取付等を不要とし、&i
、海洋構造物の他、海洋生物の付着が問題となる種々の
個所に必要に応じて貼着することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の海洋生物付着防止シートに適用される
ペーパー電池の断面図、第2図はペーパー電池の部分断
面図、第3図は本発明の海洋生物付着防止シートの一部
を示す断面図、第4図は本発明の海洋生物付着防止シー
トの一実施例を示す断面図、第5図は本発明の海洋生物
付着防止シートの使用状態を示す図である。 9・・・・・・・粘着層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ペーパー電池と、該ペーパー電池の一方の面に設け
    た正極及び負極の各端子部と、前記各端子部を除いて前
    記ペーパー電池の一方の面に積層された絶縁性樹脂層と
    、前記正極の端子部に電気的に接続され且つ前記絶縁性
    樹脂層上に積層された正極導電層とから成る海洋生物付
    着防止シート。 2、前記正極導電層とは反対側の裏面に粘着層が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の海洋生物付着
    防止シート。
JP3438990A 1990-02-15 1990-02-15 海洋生物付着防止シート Pending JPH03239694A (ja)

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