JPH03238187A - 配管等の遠隔加工方法および遠隔加工装置 - Google Patents

配管等の遠隔加工方法および遠隔加工装置

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JPH03238187A
JPH03238187A JP2032363A JP3236390A JPH03238187A JP H03238187 A JPH03238187 A JP H03238187A JP 2032363 A JP2032363 A JP 2032363A JP 3236390 A JP3236390 A JP 3236390A JP H03238187 A JPH03238187 A JP H03238187A
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cutting
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JP2032363A
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Keizo Honda
啓三 本多
Yoshinobu Makino
吉延 牧野
Mitsunori Kondou
近藤 光昇
Nobuo Tachikawa
立川 信夫
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は核融合装置等における配管等の被加工物のレー
ザ加工を遠隔操作にて行なう配管等の遠隔加工方法およ
び遠隔加工装置に係り、特にレーザ光を用いて管内アク
セス方式により配管等の被加工物の溶接・切断等の加工
処理を行なう配管等の遠隔加工方法および遠隔加工装置
に関する。
(従来の技術) 真空容器内に高温プラズマを閉じ込めて、核融合反応を
発生させる核融合装置は、例えば第10図に示すような
概略構成となっている。この核融合装置1はプラズマ2
の周りに真空バウンダリを形成する真空壁3を有する。
この真空壁3の外側にはトロイダルコイル5とボロイダ
ルコイル6が設置され、これらトロイダルコイル5およ
びポロイダルコイル6の電磁力によって真空壁3の内側
にプラズマ2が閉じ込められる。
このように構成された核融合装置1には、さらにプラズ
マ2中に発生した不純物を除去するための不純物除去装
置7や、不純物を外部へ排出するための真空排気ダクト
8が備えられている。不純物除去装置7は、プラズマ゛
2の表面に直接面するため、プラズマ2からの高熱負荷
を受けたり、中性粒子の衝突等により損傷を受ける可能
性が高い。
そこで不純物除去装置7は、核融合炉の寿命中に複数回
、定期的に分解あるいは引き抜いて損傷箇所の補修を行
なう必要がある。しかし、不純物除去装置7には、第1
1図に示す如く、底部7aに複数本の冷却配管9が林立
状態で取り付けられて、外部へ導出されている。上記不
純物除去装置7を分解する場合には、まず冷却配管9を
切断しなければならない。そこで第12図に示すように
切断機10により切断位置aで冷却配管9の切断を行な
う。その後、第13図に示す如く損傷を受けた不純物除
去装置7はボート11を介して引き出され、所定の補修
が行なわれる。補修後には挿入されて図示しない溶接機
にて再組立が行なわれる。
一方、核融合装置は、経済性の面から、核融合炉を小型
化することが必須要件になってきた。そのため第11図
に示す如く林立する冷却配管9についても切断機や溶接
機を配管にアクセスするためのメンテナンススペースを
削減せざるを得な(なってきた。
この点から、この種の核融合装置に従来の管外からのア
クセス方式に代えて配管間隔を極限的に縮小できる方法
として、配管の内部から設置箇所あるいは溶接箇所にア
クセスする管内アクセス方式が開発され、この管内アク
セス方式により、不純物除去装置7の分解・再組立が検
討されるようになってきた。
管内アクセス方式には薄肉細径管を対象としたものと厚
内大径管を対象としたものに大別される。
第14図は薄肉細径管を対象とした例で、特開昭62−
93094号公報に示されている。レーザ装置として小
出力ながら光ファイバを使用可能な固体レーザを用いて
いる。しかして、レーザ発振器12より発振されたレー
ザ光は光ファイバ13を介して円錐形凹面鏡14に照射
され、この凹面鏡14にて集光されて加工部に照射され
、溶接あるいは切断が行なわれる。
この管内アクセス方式ではレーザ装置全体が小型のため
、レーザビームの中心軸と冷却配管9の中心軸の芯ずれ
量も小さく、また冷却配管9が薄肉のため溶接も容易で
あり、芯ずれに起因する溶接や切断結果のばらつきは少
ない。このため、管内アクセス方式は薄肉細径管では実
現が容易であり、配管の肉厚が2〜3M以下の薄肉細径
管では適用されている。
管内アクセス方式の他の事例は厚肉大径管を対象とした
ものであり、この−例を第15図に示す。
レーザ装置には高出力ビームを発振できるガスレーザが
一般に用いられている。
レーザ発振器5から発振されたレーザ光すは、集光光学
系16および曲げミラー17を介して厚肉配管18の溶
接あるいは切断部に照射され、この部分の溶接あるいは
切断が行なわれる。この管内アクセス方式では高出力の
レーザ装置を用いるため、充分な熱容量を与える必要か
らレーザ装置全体が大型化する。このためレーザビーム
に対する軸ずれを小さくすることは難しい。また対象と
する厚肉配管が大型であることから管径自体の歪(JI
S  G3459では外径の許容公差は±1%)は、実
際には1mm以上にも達する場合がありこれも無視でき
ない。
以上の原因から厚内大径管を対象とする溶接あるいは切
断の場合は、1ノーザ光の焦点位置すれか±2〜3mm
にも達する場合があり、薄肉細径管のケースのように単
に集光ビームを配管表面に照射するだけでは、配管全周
に亘って良好な溶接あるいは切断結果が得られないこと
がある。
そのため第15図ではレーザセンサを具備しており、加
工用レーザ光の照射に先立ち、検出用レーザ発振器19
から微弱レーザ光Cを配管18に照射し、その反射レー
ザ光dを曲げミラー20゜2↑を経てレーザ検出器22
に導入することで加工位置の検出を可能にしている(特
開昭60−82284号公報参照)。
その結果、加工用レーザ光すの配管上での焦点位置が、
許容範囲を超えるような場合は、制御装置23により集
光系移動機構24. 25. 26゜27を作動させ、
加工用レーザ光すの焦点位置を調整するようになってい
る。
(発明が解決しようとする課題) 厚内大径管18を対象とした従来の遠隔加工装置におい
て、管内アクセス方式で溶接・切断等のレーザ加工を行
なう場合、配管加工部に加工用レーザ光の焦点を合せる
ため、複雑な焦点位置補正機能を備えた装置が必要とな
る。この焦点信置補正装置は複雑で小型化が困難である
一方、配管内に設置されるため、耐熱要求が厳しく、現
実には実施が困難であった。
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、複雑
な焦点位置補正を不要とし、レーザ光を用いて管内アク
セス方式で配管加工部の溶接や切断等の加工を容易かつ
確実に遠隔操作にて行なうことができる配管等の遠隔加
工方法および遠隔加工装置を提供することを目的とする
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明に係る配管等の遠隔加工方法は、上述した課題を
解決するために、配管等の被加工物の溶接・切断等の加
工をレーザ光を使用して遠隔操作にて行なう配管等の遠
隔加工方法において、レーザ装置から出力されたマルチ
モードの加工用レーザ光を配管等の被加工物内に入射さ
せ、入射された加工用レーザ光を集光させて被加工物の
加工部に照射し、上記加工部の溶接・切断等のレーザ加
工を行なう方法である。
また、上述した課題を解決するために、本発明に係る配
管等の遠隔加工装置は、配管等の被加工物の溶接・切断
等の加工をレーザ光を使用して遠隔操作にて行なう配管
等の遠隔加工装置において、マルチモードの加工用レー
ザ光を出力するレーザ装置と、この加工用レーザ光を配
管等の被加工物内に導入する光伝送系と、上記加工用レ
ーザ光を集光させる集光光学系と、集光された加工用レ
ーザ光を被加工物の加工部に照射して溶接・切断等の加
工を行なう加工ノズルと、上記集光光学系および加工ノ
ズルを配管内で回転自在に支持した支持装置とを有する
ものである。
(作用) この配管等の遠隔加工方法および遠隔加工装置において
は、レーザ装置から出力されるマルチモードの加工用レ
ーザ光を用い、この加工用レーザ光を集光光学系で集光
させて配管加工部に照射し、溶接や切断等のレーザ加工
を行なうようにしたから、配管が保有する径の歪や、レ
ーザ光の中心軸と配管の中心軸の芯ずれに起因するレー
ザビーム焦点位置のずれに対して、特殊な焦点位置補正
を行なうことなく、配管加工部、例えば配管全周の溶接
・切断等のレーザ加工を遠隔地から良好に行なえる。
(実施例) 以下、添付図面を参照して本発明の一実施例について説
明する。
第1図は本発明による配管の遠隔補修装置の一実施例を
示す図である。この遠隔補修装置はレーザ発振器30と
共振器31とを組み合せたレーザ装置32を有し、この
レーザ発振器30から発振された加工用レーザ光Bは共
振器31にて増幅され、マルチモードのビームとして放
出(出力)される。
レーザ装置32から出力された加工用レーザ光Bは光伝
送系を構成する曲げミラー(走査ミラー)34を介して
被加工物としての冷却配管35の内部に導入される。こ
の冷却配管35は核融合装置の不純物除去装置36の底
部に取付けられており、冷却配管35内には加工装置部
37を支持する支持装置38が出し入れ可能に装着され
る。
支持装置38は加工装置部37のスリーブ状加王ヘッド
39を回動自在に支持する固定ベース40とこの固定ベ
ース40を冷却配管35内に固定させる固定脚41とを
備えている。固定ベース40には加工装置部37を冷却
配管35の軸線回りに回転させる回転駆動部42が取付
けられる。
また、加工装置部37の加工ヘッド39はマルチモード
の加工用レーザ光Bを集光させる集光光学系(集光レン
ズ)43と、集光された加工用レーザ光Bの方向を変更
させるF巾げミラー(走杏ミラー)44と、このミラー
44で走査された加工用レーザ光Bを冷却配管内面など
の配管加工部に案内する加工ノズル45とを有し、この
加工ノズル45は冷却配管35の溶接・切断等のレーザ
加工時に酸素等のアシストガスを放出するとともに、光
学系43.44を熱的に保護している。
第2図はレーザ装置32Aの共振器31A、31B、3
1Cと各位置におけるレーザ光のパワー分布を模式的に
示したものである。第2図(A)は安定型共振器31A
と呼ばれる一対の共振器から得られるシングルモードの
レーザ光B1を示している。このレーザ装置32Aのア
パーチャ34によって周辺のビームを除去しているため
、比較的低出力のレーザ光B1 しか得られないが、共
振器出り近傍ではレーザ光B1はガウス分布のパワー分
布を呈し、集光点では良好な集光性が得られる。したが
ってこのレーザ装置32Aは一般には薄板の溶接・切断
に用いられる。
次に第2図(B)に示されるレーザ装置32Bは、不安
定型共振器31Bと呼ばれる一対の共振器から得られる
リングモードのレーザ光B2を示している。このレーザ
装置32Bは高出力のレーザ光B2が得られるもので、
共振器31B出口近傍でレーザ光B2はリング状のパワ
ー分布を呈している。リングモードのレーザ光B2は集
光点では高い集光性が得られるため、数mm以上の厚板
溶接に用いられている。
一方、第2図(C)に示されるレーザ装置31Cは安定
型共振器31Cでアパーチャによるレーザビームの除去
を少なくしたもので、マルチモードと呼ばれる高出力の
レーザ光B3が得られる。
1 このレーザ装置31Cでは共振器出口近傍のレーザ光B
3のパワー分布はシルクハツト状で、集光点でもあまり
高いパワー密度は得られない。このため、従来、マルチ
モードのレーザ光は、比較的低いパワー密度が所定の幅
について均一に得られることを利用してレーザ焼き入れ
に用いられる。
これに対し、本発明者らはマルチモードのレーザ光を利
用してレーザ溶接を行なう実験をした。
その実験結果の一部を第3図(A)に示す。比較のため
に第3図(B)には、従来のリングモードによるレーザ
溶接結果を対比させて示す。
第3図はレーザ出力8KWの例で、第3図(A)はマル
チモード、第3図(B)はリングモードのレーザ光を用
いたものである。被溶接材やシールドガス、ガス流量、
加工ノズル、集光レンズ等はいずれも同一条件とした。
このレーザ溶接により得られた溶接部の溶込み深さを、
集光されたレーザ光の焦点位置に対して整理したもので
ある。
ここでは被溶接材表面より上方に焦点位置がある場合を
プラス(+)符号で表わし、被溶接材表面上2 に焦点が設定されている場合を01さらに被溶接材内部
に焦点位置がある場合をマイナス(−)符号で表わした
集光ビームのパワー密度が充分高いリングモードのレー
ザ光を用いた場合、同一条件では明らかにマルチモード
に対して、深い被溶接材の溶込みが得られる。しかし、
溶込み深さは焦点位置によって大きく変化している。一
方、マルチモードの溶込み深さは、リングモードに比し
て同一条件でも劣る。しかし、焦点位置の変化が溶込み
深さに与えられる影響は少なく、非常に小さい。また、
レーザ切断性能の点でもマルチモードでは同様の効果が
得られた。
レーザ溶接(レーザ切断)の実験結果から、マルチモー
ドのレーザ光では、焦点位置の変化が溶接性能や切断性
能に大きな影響を与えにくい性質を有することが明らか
となった。この実験結果に着目し、第1図の実施例にお
いては、レーザ装置32に安定型の共振器31を用い、
マルチモードのレーザ光Bが放出されるようにしている
次に、配管等の遠隔加工装置の作用を説明する。
この遠隔加工装置は、マルチモードのレーザ光を用いて
冷却配管35内を遠隔操作により溶接・切断等のレーザ
加工を行なうものである。この遠隔加工作業に先立ち、
冷却配管35内に加工装置部37を挿入し、図示しない
遠隔操作マニピュレータによって加工装置部37を把持
して、所定の切断位置まで移動させる。ここで加工装置
部37の固定脚をはり出して配管内面に加工装置部7を
固定する。次にレーザ発振器30および共振器31によ
って、所定のレーザ出力のマルチモードのレーザ光Bを
放出させる。
次に光伝送系の曲げミラー34によってマルチモードの
レーザ光Bを加工装置部37の集光光学系43に導入し
、曲げミラー44を介して冷却配管35の内表面(配管
加工部)にレーザ光Bを照射させる。これと同時、ある
いは若干(数秒〜数十秒)先立つように図示しないガス
供給系から加工ノズル45を介して切断ガスを冷却配管
内表面に吹き付ける。レーザ光Bと酸素等の切断ガスの
エネルギーにより冷却配管35には穴が開けられる。こ
の直後に支持装置38の回転駆動部42を駆動させて加
工ヘッド39全体を周方向に所定の周速度で回転させる
。これによって加工穴は連続した切断溝となり回転駆動
部42が1回転することにより冷却配管35は分離切断
される。このときの切断パラメータは冷却配管35の肉
厚によって種々設定する必要があるため、予め同一の加
工装置部37を用いて配管試験体を切断する試験を行な
い切断パラメータを選定する。
例えば、材質5US304.300AxSch20S(
肉厚6.5mmt)の配管では、レーザ出力5KW、切
断周速度750w/minにて完全な分離切断がなされ
た。また材質5US304.20QAxSch40s 
(肉厚8.2mmt)の配管では、レーザ出カフKW、
切断周速度650mm/minにて同様の切断が行なえ
た。
切断された冷却配管35は、第10図に示す真空排気ダ
クト8側へ加工装置部37と共に引き抜かれる。また不
純物除去装置7は第13図に示す5 工6 ようにポート11側から引き出され、損傷部位の補修が
行なわれる。
補修完了後の不純物除去装置7は第13図の引出しとは
逆の操作で再度挿入される。また、新たな冷却配管35
も同様に第10図に示す真空排気ダクト8側から挿入さ
れる。その後、切断の際と同様の手順で、加工装置部3
7を図示しない遠隔操作マニピュレータにより冷却配管
35内部に挿入し、所定の溶接位置にて固定脚41を用
いて固定する。さらに切断の際と同様の手順でマルチモ
ードのレーザ光Bを配管内表面(配管加工部)に照射し
てレーザ溶接を行なう。
このときの溶接パラメータも切断の際と同様に冷却配管
35の肉厚によって種々設定する必要がある。予め行な
った溶接パラメータ選定試験によれば溶接ガスにはヘリ
ウムガスを用い、例えば材質5US304.300Ax
Sch20s (肉厚6.5mmt)の配管では、レー
ザ出カフKW、切断周速度1000mm/minにて完
全な溶接が行なえた。また材質5US304.200A
XSch40S(肉厚8.2mmt)の配管では、レー
ザ出力8KW、切断周速度800 mm/minにて同
様の溶接が行なえた。
この配管の遠隔加工装置によれば、核融合装置の不純物
除去装置7の冷却配管35の切断・溶接を遠隔操作によ
り、マルチモードのレーザ光を用いて配管を内面からア
クセスするようにしたので切断・溶接のために林立する
冷却配管35にアクセスするためのメンテナンススペー
スを設ける必要がなくなり、核融合部の小型化を実現で
きる。
また、肉厚3〜4mmt以上の厚内大径管に対し、許容
されている外径の歪や、レーザ光と配管の芯ずれに起因
するレーザ光焦点位置の変動が生じても、焦点位置変化
に対して溶接性能や切断性能が影響を受けにくいマルチ
モードのレーザ光を用いるので、これを補正するための
特別のレーザ光照射焦点位置補正機構や検出センサを具
備することも不要となり、容易に遠隔操作によりレーザ
加工処理を行なうことができる。
マルチモードのレーザ光は「焦点位置変化に対して溶接
性能および切断性能が影響を受けにくい性質」を保有し
ており、この性質は低出力溶接や切断に従来用いられて
いるシングルモードのレーザ光や、大出力溶接に用いら
れているリングモードのレーザ光においても長焦点レン
ズ(集光系)を用いれば焦点深度が深まるため得ること
ができる。しかしマルチモードに代えて長焦点レンズで
同様の効果を得ようとすると集光後の■げミラーにおけ
るビーム径が集光レンズの焦点距離に反比例するため、
曲げミラー上でのレーザパワーの密度が非常に高まり、
曲げミラーの熱的損傷が発生するためシングルモードや
リングモードのレーザ光では管内アクセス方式のレーザ
加工処理(補修)は実現できない。
(他の実施例) 次に配管等の遠隔加工装置の他の実施例を第4図を用い
て説明する。
第4図では第1図における集光レンズ43と曲げミラー
44からなる光学系に代えて凹面を有する集光ミラー4
6によってマルチモードのレーザ光Bを集光しつつ配管
内表面(配管加工部)に照射するようにしている。ここ
でもマルチモードのレーザ光の性質により前出の実施例
と同様の効果が得られる。他の構成は第1図に示した遠
隔加工装置と実質的に同じであるので、同一符号を付し
て説明を省略する。
さらに配管の遠隔加工装置の第3の実施例を第5図に示
す。
この実施例に示された配管の遠隔加工装置はマルチモー
ドのレーザ光を用いてレーザ溶接を遠隔操作により行な
う場合を示している。−膜内には冷却配管35の溶接は
I型突合せ(平面での突合せ)継手で実施される。しか
し、再組立時に遠隔操作にて冷却配管をフィッティング
する場合、I型突合せでは第6図に示すような目違いが
発生し易い。
そこで本実施例では第5図および第7図(A)に示す如
く開先47に突起部48を設け、目違いが生じないよう
に配慮されている。しかも、第7図(13)に小ず如く
、この遠隔加工装置によりし9 0 一ザ加工処理された溶接断面はレーザ光照射側に拡がっ
た「くさび形」を呈するため、開先47の突起部48は
レーザ照射側すなわち配管内面側に設けられている。こ
れによってレーザ溶接後、開先面の残存しない良好な溶
接結果が得られる。
第8図は配管の遠隔加工装置の第4実施例を示すもので
ある。この実施例に示された遠隔加工装置は冷却配管3
5のレーザ切断処理の工程を示している。レーザ切断は
マルチモードのレーザ光のエネルギによって溶融した金
属をアシストガスによって裏側へ吹き飛ばすことによっ
て実現する。
したがって、分離切断を得るためには溶融金属(以下ド
ロスという。)の飛散が伴う。
しかし、この遠隔加工装置において切断工程が実施され
る部位は清浄な雰囲気が要求される核融合装置内である
。したがって、ドロスの回収が重要となる。第8図は切
断位置にドロス回収用のドロスカバー50を取り付けた
実施例である。ドロスカバー50はドロスのト1収が目
的であるが、切断を健全に行なうためには加工ノズル4
5から放出したアシストガスの圧力および流量を抑制し
てはならない。そこでドロスカバー50にはアシストガ
スが吹き抜けるように一方に開口部51が設けられてい
る。
本発明に係る配管等の遠隔加工装置は、核融合装置の不
純物除去装置の冷却配管を対象として遠隔操作によりレ
ーザ加工処理する場合に限らず、圧力容器や真空容器等
の一般の容器の製造方法および装置としても有効である
。すなわち第9図に示す如く一般の真空容器あるいは圧
力容器等の容器52に対し、図示しない1ノ一ザ加工装
置部を挿入し、マルチモードのレーザ光を照射して容器
52あるいはレーザ加工装置部を回転させることにより
、これらの容器を低歪で高能率の溶接を行なうことがで
きる。
この場合、フランジ53は機械加工によって精度が得ら
れているものの胴54は一般に曲げ加工のため、真円で
はなく歪んでいる。しかし、これらの歪に対しても本実
施例ではマルチモードのレーザ光を用いているので、充
分な許容範囲を有し、特別なレーザ光照射焦点位置補正
機能なしで良好な溶接結果が得られる。よって蓋55を
図示しないボルトで締結する場合も、熱歪に起因する問
題は生じない。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明に係る配管等の遠隔加工方法
および遠隔加工装置によれば、配管等の被加工物の切断
・溶接を遠隔操作にて行なう際、マルチモードの加工用
レーザ光を用いて配管等の被加工物を内面から切断・溶
接等のレーザ加工を行なうようにしたので、レーザ加工
処理の際に林立する冷却配管等にアクセスするためのメ
ンテナンススペースを設ける必要がなくなり、小型化が
実現できる。また肉厚3〜4 mm を以上の厚肉太径
管の切断や溶接等のレーザ加工を行なう場合、許容され
ている外径の歪や加工用レーザ光と配管の芯ずれに起因
する加工用レーザ光焦点位置の変動が生じても、焦点位
置の変動に対して溶接性能および切断性能が影響を受け
にくいマルチモードのレーザ光を用いているので、これ
を補正するための特別のレーザ光照射焦点位置補正機構
や検出センサを具備することも必要なく、簡便かつコン
パクトな遠隔加工装置で遠隔操作によるレーザ加工処理
を簡単に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る配管等の遠隔加工装置の一実施例
を示す図、第2図(A)、  (B)および(C)は各
レーザ装置から出力されるレーサ′光のパワニ分布を模
式的に示す図、第3図(A)および(B)はマルチモー
ドのレーザ光およびリングモードのレーザ光を同一条件
で使用した場合の焦点位置と溶込み量との関係を示す図
、第4図は本発明の第2実施例を示す図、第5図は本発
明の第3実施例を示す図、第6図は目違いによる配管の
突合せ状態を示す図、第7図(A)は第5図に示された
A部の拡大断面図、第7図(B)は第7図(A)を溶接
した状態を示す部分断面図、第8図は本発明の第4実施
例を示す図、第9図は本発明の遠隔加工装置を用いて容
器を溶接する場合を例3 4 示的に示す図、第10図はトカマク型核融合装置の部分
断面図、第11図は核融合装置の不純物除去装置に取付
けられる林立状態の冷却配管を示す斜視図、第12図は
第11図を側方から見た側面図、第13図は不純物除去
装置の分解作業を説明する図、第14図は薄肉細径管を
対象とした従来の遠隔加工装置を示す図、第I5図は厚
肉太径管を対象とした従来の遠隔加工装置を示す図であ
る。 8・・・真空排気ダクト、30・・・レーザ発振器、3
1・・・共振器、32・・・レーザ装置、34・・・曲
げミラー(光伝送系)、35・・・冷却配管、36・・
・不純物除去装置、37・・・加工装置部、38・・・
支持装置、39・・・加工ヘッド、40・・・固定ベー
ス、41・・・固定脚、42・・・回転駆動部、43・
・・集光光学系(集光レンズ)、44・・・曲げミラー
、45・・・加工ノズル、B・・・マルチモードのレー
ザ光。 31B 共M出口近傍の し−ず光のパワー傅Φ 噂にデ巳南、におliら レープ光のパワ7小巾 1 第2 6 −4−2 焦点位置 十2 6 4−2 (笑、 、町セ、 イn   置 +2 (A) (B) 第3図 特開平3−238187 (11) 第11図 第73図 第14図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、配管等の被加工物の溶接・切断等の加工をレーザ光
    を使用して遠隔操作にて行なう配管等の遠隔加工方法に
    おいて、レーザ装置から出力されたマルチモードの加工
    用レーザ光を配管等の被加工物内に入射させ、入射され
    た加工用レーザ光を集光させて被加工物の加工部に照射
    し、上記加工部の溶接・切断等のレーザ加工を行なうこ
    とを特徴とする配管等の遠隔加工方法。 2、配管等の被加工物の溶接・切断等の加工をレーザ光
    を使用して遠隔操作にて行なう配管等の遠隔加工装置に
    おいて、マルチモードの加工用レーザ光を出力するレー
    ザ装置と、この加工用レーザ光を配管等の被加工物内に
    導入する光伝送系と、上記加工用レーザ光を集光させる
    集光光学系と、集光された加工用レーザ光を被加工物の
    加工部に照射して溶接・切断等の加工を行なう加工ノズ
    ルと、上記集光光学系および加工ノズルを配管内で回転
    自在に支持した支持装置とを有することを特徴とする配
    管等の遠隔加工装置。
JP2032363A 1990-02-15 1990-02-15 配管等の遠隔加工方法および遠隔加工装置 Pending JPH03238187A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012045570A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Kobe Steel Ltd アルミニウム接合体の製造方法

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