JPH03237401A - カルコゲナイドガラスの反射防止膜 - Google Patents
カルコゲナイドガラスの反射防止膜Info
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- JPH03237401A JPH03237401A JP2032400A JP3240090A JPH03237401A JP H03237401 A JPH03237401 A JP H03237401A JP 2032400 A JP2032400 A JP 2032400A JP 3240090 A JP3240090 A JP 3240090A JP H03237401 A JPH03237401 A JP H03237401A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明はカルコゲナイドガラス、特に高エネルギー伝送
用として使用されるカルコゲナイドガラス基板面もしく
はファイバ一端面上に反射防止膜に関する。
用として使用されるカルコゲナイドガラス基板面もしく
はファイバ一端面上に反射防止膜に関する。
[従来の技術]
カルコゲナイドガラスは波長2−14μ扉にかけて優れ
た透過特性を示す。しかもKH2−5などの結晶性ファ
イバーと比較すると紡糸が容易でファイバーの曲げ半径
が小さいという長所を有す。
た透過特性を示す。しかもKH2−5などの結晶性ファ
イバーと比較すると紡糸が容易でファイバーの曲げ半径
が小さいという長所を有す。
一方、カルコゲナイドガラスは屈折率が大きいため表面
反射損失も大きくなる。特にエネルギー伝送において表
面の反射損失を下げるために、反射防止膜を設ける必要
がある。しかもエネルギー伝送路端面上の反射防止膜は
耐環境性および極度のレーザー光に対する耐損傷性を備
えていなければならない。しかし、カルコゲナイドガラ
スに関して反射防+Th1lを設ける技術は未だvl立
されておらず、報告例も殆ど無い。富国、小野、岩i3
(松下技研■):東北大通研シンポジュウム[11−2
,68〜85(1986)ではKH2−5のファイバー
両端面にim目としてAs2Se3 (光学的膜厚d−
λ/(4n))、2m!!目ニP d F 2 (光
学的膜Mld=λ/(4n))、31iI目にAszS
e3 <光学的膜厚d−λ/(4n))を積層して反射
防」[膜を設けることを提唱している。
反射損失も大きくなる。特にエネルギー伝送において表
面の反射損失を下げるために、反射防止膜を設ける必要
がある。しかもエネルギー伝送路端面上の反射防止膜は
耐環境性および極度のレーザー光に対する耐損傷性を備
えていなければならない。しかし、カルコゲナイドガラ
スに関して反射防+Th1lを設ける技術は未だvl立
されておらず、報告例も殆ど無い。富国、小野、岩i3
(松下技研■):東北大通研シンポジュウム[11−2
,68〜85(1986)ではKH2−5のファイバー
両端面にim目としてAs2Se3 (光学的膜厚d−
λ/(4n))、2m!!目ニP d F 2 (光
学的膜Mld=λ/(4n))、31iI目にAszS
e3 <光学的膜厚d−λ/(4n))を積層して反射
防」[膜を設けることを提唱している。
この反射防I[膜をカルコゲナイドガラスに設けた場合
、伝送路端面(カルコゲナイドガラス基板)と1層目(
カルコゲナイドガラス族)は両方ともに強い圧縮応力を
示す。よって伝送路端面(カルコゲナイドガラス基板)
と1層目(カル」ゲナイドガラスml)間の応力緩和を
少なくすることは困難であり、2層目に引っ張り応力を
有するPb「2を設け、3層目に圧縮応力を示すカルコ
ゲナイドガラス膜を設けても全体的な構成は旨くいかな
い。このため膜の付着強度が弱くなり、基板面(ファイ
バ一端面)と膜の間で界面不整が生じ、吸収損失が大き
くなることが考えられる。また模の吸収はII厚が薄い
ほど小さくなり、レーデ−尤に対する耐損傷性に有利と
なるため、上記反射防止膜では膜構成が3層構造と多く
、しかも膜厚が3μ■以上と厚くなる。よって、カルコ
ゲナイドガラスに設けてもネト分である。従って、本発
明の目的は反射防止膜の膜厚が薄く、しかも耐環境性お
よび極度のレーザー光に対する耐損傷性を備えたカルコ
ゲナイドガラスの反射防止膜を提供することにある。
、伝送路端面(カルコゲナイドガラス基板)と1層目(
カルコゲナイドガラス族)は両方ともに強い圧縮応力を
示す。よって伝送路端面(カルコゲナイドガラス基板)
と1層目(カル」ゲナイドガラスml)間の応力緩和を
少なくすることは困難であり、2層目に引っ張り応力を
有するPb「2を設け、3層目に圧縮応力を示すカルコ
ゲナイドガラス膜を設けても全体的な構成は旨くいかな
い。このため膜の付着強度が弱くなり、基板面(ファイ
バ一端面)と膜の間で界面不整が生じ、吸収損失が大き
くなることが考えられる。また模の吸収はII厚が薄い
ほど小さくなり、レーデ−尤に対する耐損傷性に有利と
なるため、上記反射防止膜では膜構成が3層構造と多く
、しかも膜厚が3μ■以上と厚くなる。よって、カルコ
ゲナイドガラスに設けてもネト分である。従って、本発
明の目的は反射防止膜の膜厚が薄く、しかも耐環境性お
よび極度のレーザー光に対する耐損傷性を備えたカルコ
ゲナイドガラスの反射防止膜を提供することにある。
[課題を解決するために手段]
上記した本発明の目的は、圧縮ゐ力を示すカルコゲブイ
トガラス両面士にまず引っ張り応力の強いフッ化物の1
!!(第1騎)を形成させ、ついでこの第1Hの士に圧
縮応力の強いAsとSもしくはAsとseの2成分系カ
ルコゲナイドガラスの膜(第2層〉を積層させた2層コ
ーティングを施すことにより達成される。
トガラス両面士にまず引っ張り応力の強いフッ化物の1
!!(第1騎)を形成させ、ついでこの第1Hの士に圧
縮応力の強いAsとSもしくはAsとseの2成分系カ
ルコゲナイドガラスの膜(第2層〉を積層させた2層コ
ーティングを施すことにより達成される。
本発明において反射防Jト膜は適当な低屈折率の膜と高
屈折率の膜をλ/4の正数倍づつを組み合わせることに
より理論士、設計中心波&域において表面反射損失は0
%となる。最も簡単にできる単II膜構造において、該
カルコゲナイドガラス材料の屈折率の平方根に近い膜材
料を光学的膜厚d−λ/(4n)設けることにより表面
反射損失は設計中心波長域において0%となる。上記式
において、nは膜材料の屈折率、dは膜材料の光学的膜
厚、λは設計中心波長である。また計算上組み合わせる
膜の数が増加するほど表面反射損失は低下するが、膜の
吸収係数および製造コストは大きくなる。よって反射防
止膜のll!I厚はなるべく薄いほうが望ましい。
屈折率の膜をλ/4の正数倍づつを組み合わせることに
より理論士、設計中心波&域において表面反射損失は0
%となる。最も簡単にできる単II膜構造において、該
カルコゲナイドガラス材料の屈折率の平方根に近い膜材
料を光学的膜厚d−λ/(4n)設けることにより表面
反射損失は設計中心波長域において0%となる。上記式
において、nは膜材料の屈折率、dは膜材料の光学的膜
厚、λは設計中心波長である。また計算上組み合わせる
膜の数が増加するほど表面反射損失は低下するが、膜の
吸収係数および製造コストは大きくなる。よって反射防
止膜のll!I厚はなるべく薄いほうが望ましい。
一般にカルコゲナイドガラスは耐水性を有すると言われ
ている。しかし発明者らが調べた結果、Geを含んだカ
ルコゲナイドガラスはある一定の環境ト、例えば温度5
5℃、湿度98%に数FR間置くと表面にGeの酸化物
が析出し、耐水性に劣ると苫われているフッ化物のM(
例えばPbF2など)より耐環境性に劣ることを見出だ
した。なおAsとSもしくはAsとSeの2成分系カル
コゲナイドガラスを数日間同環境下に置いても何等変化
は観察されず、従来赤外透過性が優れ、レンズなどに用
いられるフッ化物や7nSeの単結晶より耐環境性に優
れていることを見出だした。
ている。しかし発明者らが調べた結果、Geを含んだカ
ルコゲナイドガラスはある一定の環境ト、例えば温度5
5℃、湿度98%に数FR間置くと表面にGeの酸化物
が析出し、耐水性に劣ると苫われているフッ化物のM(
例えばPbF2など)より耐環境性に劣ることを見出だ
した。なおAsとSもしくはAsとSeの2成分系カル
コゲナイドガラスを数日間同環境下に置いても何等変化
は観察されず、従来赤外透過性が優れ、レンズなどに用
いられるフッ化物や7nSeの単結晶より耐環境性に優
れていることを見出だした。
よって、第2層目に耐M境性に優れたAsとSもしくは
AsとSeの2成分系カルコゲナイドガラスの躾をIl
厚X≦0,5μm設け(好ましくはX≦0,2μm)、
第1層目のフッ化物の膜厚Yを該フッ化物の単層反射防
止膜の形態をとった場合の光学的膜厚d=λ/(40)
≧X+Yで構成させる。換言すると、第2Nの膜厚Xが
X≦0.5μ肌、好ましくは02μ扉で、かつ、第1!
1の膜厚Yが単層反射防止膜の形態をとった場合の光学
的glJld=λ/(4n)から膜厚Xを減じたものと
同等もしくは減じたものより小であることを意味する。
AsとSeの2成分系カルコゲナイドガラスの躾をIl
厚X≦0,5μm設け(好ましくはX≦0,2μm)、
第1層目のフッ化物の膜厚Yを該フッ化物の単層反射防
止膜の形態をとった場合の光学的膜厚d=λ/(40)
≧X+Yで構成させる。換言すると、第2Nの膜厚Xが
X≦0.5μ肌、好ましくは02μ扉で、かつ、第1!
1の膜厚Yが単層反射防止膜の形態をとった場合の光学
的glJld=λ/(4n)から膜厚Xを減じたものと
同等もしくは減じたものより小であることを意味する。
なお、本発明の最適な反躬訪止膜材として、第1層を可
視域および赤外域で優れた透過性を示し、屈折率が低い
PbF?BaF?、M(JF2.3r[2のいずれかで
構成させる。続いて、第2剃を赤外域で優れた透過特性
を示し、屈折率が高く、均一な膜に戚り易い該AsとS
の2成分系カルコゲブイトガラスの組成範囲A S (
100−X) S X(X = 55−95ats%)
もしくは、該AsとSeの2成分系カルコゲナイドガラ
スの組成範囲As(100−X) S e x(X =
40−95atm%)で構成させることが望ましい。
視域および赤外域で優れた透過性を示し、屈折率が低い
PbF?BaF?、M(JF2.3r[2のいずれかで
構成させる。続いて、第2剃を赤外域で優れた透過特性
を示し、屈折率が高く、均一な膜に戚り易い該AsとS
の2成分系カルコゲブイトガラスの組成範囲A S (
100−X) S X(X = 55−95ats%)
もしくは、該AsとSeの2成分系カルコゲナイドガラ
スの組成範囲As(100−X) S e x(X =
40−95atm%)で構成させることが望ましい。
本発明の反射防圧膜は導波路用カルコゲナイドガラスフ
ァイバーの反射防止膜として特に好適であるが、上記フ
ァイバーに限られること無く、カルコゲナイドガラスの
レンズ、プリズム等にも利用することが可能である。
ァイバーの反射防止膜として特に好適であるが、上記フ
ァイバーに限られること無く、カルコゲナイドガラスの
レンズ、プリズム等にも利用することが可能である。
また、本発明の反射防圧膜は真空蒸肴もしくはスパッタ
ー法で成膜することが望ましい。
ー法で成膜することが望ましい。
[作 用]
本発明の2層反射防止膜において、第1層目のフッ化物
は耐環境性に若干者る。一般にカルコゲナイドガラスは
耐水性を有すると言われている。
は耐環境性に若干者る。一般にカルコゲナイドガラスは
耐水性を有すると言われている。
しかしながら発明者らが調べた結果の中で最も耐環境性
に富むAsとSもしくはAsとSeの2成分系カルコゲ
ナイドガラスを第1層目のヒに積層させることにより、
耐環境性およびレーザー光に対する耐損傷性を備えた反
射防止膜となる。
に富むAsとSもしくはAsとSeの2成分系カルコゲ
ナイドガラスを第1層目のヒに積層させることにより、
耐環境性およびレーザー光に対する耐損傷性を備えた反
射防止膜となる。
[実施例]
次ぎに本発明の方法を実施例に基づいて詳細に説明する
。
。
実施例1
コア組成がGe?oSezsTes+、5(atm%)
”’Cある]ア・クラッド構造のカルコゲナイドガラス
ファイバーを用いた。なおこのコアガラスは波長106
μ風において屈折率が2.97である。該ファイバーの
両端面に下記の様な2層反射防止膜を2×106Tor
r以下の真空条件下で蒸着法によって成膜した。
”’Cある]ア・クラッド構造のカルコゲナイドガラス
ファイバーを用いた。なおこのコアガラスは波長106
μ風において屈折率が2.97である。該ファイバーの
両端面に下記の様な2層反射防止膜を2×106Tor
r以下の真空条件下で蒸着法によって成膜した。
すなわち、該カルコゲナイドガラスファイバー材料の屈
折率の平方根に近い膜材料Pb F2(10,6μmの
屈折率163)を第1層目として膜厚13μ肌を該ファ
イバー両端面の温度を120℃に保ちながら成膜した。
折率の平方根に近い膜材料Pb F2(10,6μmの
屈折率163)を第1層目として膜厚13μ肌を該ファ
イバー両端面の温度を120℃に保ちながら成膜した。
続いて真空を破らずに波長106μ肌における屈折率が
2.40であるA、52S3を第2層目として膜厚0.
1μ仇を該ファイバー両端面の温度を70℃に保ちなが
ら成膜した。
2.40であるA、52S3を第2層目として膜厚0.
1μ仇を該ファイバー両端面の温度を70℃に保ちなが
ら成膜した。
この結果、反射防止膜を設けていない場合と比較すると
本発明を施した反射防止膜は設計中心波長106μ肌に
おいて表面の反射損失が39%から1.5%に減少した
。長さ1mのファイバーでCO?レーザーパワー伝送テ
ストを行った結果、反射防圧膜を設けていない場合、最
大入射パワー183Wで出鋼パワー4.6W+得たのに
対し、本発明を施したファイバーは最大入射パワー13
.4Wで出鋼パワー5.7Wを得た。なお11111i
は両方とも、伝送路中で生じた。また同コア組成の基板
ガラスに該2層反射防止膜を設け、同様なCO2レーザ
−パワー伝送評価を行った結果、入射パワ−30W以上
でも破壊は生じなかったことから、該ファイバーに設け
た該2層反射防止膜も30W以上入射しても、損傷を受
けないと考えられる。環境試験の結果、温度55℃、湿
度98%の環境下に1000時間以時間−ても何等膜に
変化は観察されなかった。
本発明を施した反射防止膜は設計中心波長106μ肌に
おいて表面の反射損失が39%から1.5%に減少した
。長さ1mのファイバーでCO?レーザーパワー伝送テ
ストを行った結果、反射防圧膜を設けていない場合、最
大入射パワー183Wで出鋼パワー4.6W+得たのに
対し、本発明を施したファイバーは最大入射パワー13
.4Wで出鋼パワー5.7Wを得た。なお11111i
は両方とも、伝送路中で生じた。また同コア組成の基板
ガラスに該2層反射防止膜を設け、同様なCO2レーザ
−パワー伝送評価を行った結果、入射パワ−30W以上
でも破壊は生じなかったことから、該ファイバーに設け
た該2層反射防止膜も30W以上入射しても、損傷を受
けないと考えられる。環境試験の結果、温度55℃、湿
度98%の環境下に1000時間以時間−ても何等膜に
変化は観察されなかった。
比較例1
実施例1で用いた同じ組成のカルコゲナイドガラスファ
イバーを用い該ファイバーの両端面にファイバー材料の
屈折率の平方根に近い膜材料PbF2を単層反射防止膜
として膜厚d−λ/(4n)(=1.6μm)を設けた
。なお成膜条件は実施例1で述べた様に2 X 10’
TOrr以下の真空下で該ファイバー両端面の温度を1
20℃に保ちながら成膜した。
イバーを用い該ファイバーの両端面にファイバー材料の
屈折率の平方根に近い膜材料PbF2を単層反射防止膜
として膜厚d−λ/(4n)(=1.6μm)を設けた
。なお成膜条件は実施例1で述べた様に2 X 10’
TOrr以下の真空下で該ファイバー両端面の温度を1
20℃に保ちながら成膜した。
この結果、単層反射防止膜PbFzは設計中心波長10
.6μmにおいて表面の反射損失が1,5%であり、本
発明を施した場合と一致した。また長さ1卯のファイバ
ーでCO2レーザ−パワー伝送テストを行った結果も本
発明を施した最大入出射特性と何等変らなかったが、環
境試験の結果は温度55℃、湿度98%の環境下に10
0時間以上画くと膜が変色した。
.6μmにおいて表面の反射損失が1,5%であり、本
発明を施した場合と一致した。また長さ1卯のファイバ
ーでCO2レーザ−パワー伝送テストを行った結果も本
発明を施した最大入出射特性と何等変らなかったが、環
境試験の結果は温度55℃、湿度98%の環境下に10
0時間以上画くと膜が変色した。
実施例2
テフロンクラッドのAs2S3 (波長5〜6μ丸の屈
折率240)のカルコゲナイドガラスを該ファイバーの
両端面に下記の様な2@反射訪止膜を2 x io’以
下の真空かでrlt躾した。
折率240)のカルコゲナイドガラスを該ファイバーの
両端面に下記の様な2@反射訪止膜を2 x io’以
下の真空かでrlt躾した。
第1層目に該ファイバ一端面温度を120℃に保ちなが
らBaFz (波長5−6μmの屈折率14)を膜厚
08μ乳成膜し、続いて該ファイバ一端面温度を70℃
に保ちながらAssを膜厚0.1μm成膜した。
らBaFz (波長5−6μmの屈折率14)を膜厚
08μ乳成膜し、続いて該ファイバ一端面温度を70℃
に保ちながらAssを膜厚0.1μm成膜した。
この結果、該2層反射防止膜は設計中心波長5.4μ風
において表面反射損失が70%から1%以下に減少した
。また長さ1mのファイバーCOレーザーパワー伝送テ
ストを行った結果、最大出射パワー90Wを得た。なお
破壊は伝送路中で生じた。環境試験の結果は温度55℃
、湿度98%の環境下に100時間以上画いても何等変
化は生じなかった。
において表面反射損失が70%から1%以下に減少した
。また長さ1mのファイバーCOレーザーパワー伝送テ
ストを行った結果、最大出射パワー90Wを得た。なお
破壊は伝送路中で生じた。環境試験の結果は温度55℃
、湿度98%の環境下に100時間以上画いても何等変
化は生じなかった。
比較例2
実施例2で用いた同じ組成のカルコゲナイドガフスフフ
ィバ−を用い該フフイバーの両端面に屯層反躬防止1l
Ba F 2としとて膜厚d=λ/(4n) (=
1.0μTrL)を設けた。この結果、該単層反射防
止膜は設計中心波長5.4μ机において表面反射損失が
70%から約2%に減少した。また長さITrLのファ
イバーでCOレーザーパワー伝送テストの結果、人出側
特性はほぼ一致しており、破壊は伝送路中で生じた、し
かし環境試験の結果、温度55℃、湿度98%の環境下
に20時間置くと膜が変色した。
ィバ−を用い該フフイバーの両端面に屯層反躬防止1l
Ba F 2としとて膜厚d=λ/(4n) (=
1.0μTrL)を設けた。この結果、該単層反射防
止膜は設計中心波長5.4μ机において表面反射損失が
70%から約2%に減少した。また長さITrLのファ
イバーでCOレーザーパワー伝送テストの結果、人出側
特性はほぼ一致しており、破壊は伝送路中で生じた、し
かし環境試験の結果、温度55℃、湿度98%の環境下
に20時間置くと膜が変色した。
実施例3
実施例2で用いた同じ組成のカルコゲナイドガラス基板
に、ρbF2を第1層目としてm厚07μmを該ファイ
バー両端面の温度を120℃に保ちながら成膜した。続
いてAs2 Slを第211目として[17!%060
5μmを該ファイバー両端面の温度を70℃に保ちなが
ら成膜した。
に、ρbF2を第1層目としてm厚07μmを該ファイ
バー両端面の温度を120℃に保ちながら成膜した。続
いてAs2 Slを第211目として[17!%060
5μmを該ファイバー両端面の温度を70℃に保ちなが
ら成膜した。
この結果、表面の反射損失がおよそ1%以下になった。
COレーザーパワー伝送テストの結果では入射パワー
193W (パワー密度:およそ60KW/ ai )
で出射パワー192W!得られ、損傷は生じなかった。
193W (パワー密度:およそ60KW/ ai )
で出射パワー192W!得られ、損傷は生じなかった。
また環境試験の結果は温度55℃、湿度98%の環境下
に100時間以十置装ても何等変化は生じなかった。
に100時間以十置装ても何等変化は生じなかった。
なお上記例において第1層目に使用したpbF2.88
F2I)代わりKMにJF2 、S rF2を用い、第
2層目に使用したAsとSの2成分系カルコゲナイドガ
ラス膜の代わりにAsとSeの2成分系カル」ゲナイド
ガラス躾を用い、上記記載の評衝実験を行った場合、同
様な効果が得られた。
F2I)代わりKMにJF2 、S rF2を用い、第
2層目に使用したAsとSの2成分系カルコゲナイドガ
ラス膜の代わりにAsとSeの2成分系カル」ゲナイド
ガラス躾を用い、上記記載の評衝実験を行った場合、同
様な効果が得られた。
[発明の効果]
実施例で示した通り、本発明を施すことにより単層反射
防止膜のg!厚以下で耐環境性およびレーザー光に対し
耐損傷性を備えた反射防止膜が出来る。
防止膜のg!厚以下で耐環境性およびレーザー光に対し
耐損傷性を備えた反射防止膜が出来る。
非酸化物ガラス研究開発株式会社
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、カルコゲナイドガラスの面上にフッ化物の膜を形成
させ、その上にAsとSもしくはAsとSeの2成分系
カルコゲナイドガラスを積層させたことを特徴とするカ
ルコゲナイドガラスの反射防止膜。 2、上記積層膜の第1層を形成させるフッ化物の膜がP
bF_2、BaF_2、MgF_2、SrF_2のいず
れか1つであることを特徴とする請求項第1項記載のカ
ルコゲナイドガラスの反射防止膜。 3、上記積層膜の第2層を形成させる2成分系カルコゲ
ナイドガラスの組成が、As:5−45atm%、S:
55−95atm%の範囲(組成比の合計が100at
m%)にあることを特徴とする請求項第1項記載のカル
コゲナイドガラスの反射防止膜。 4、上記積層膜の第2層を形成させる2成分系カルコゲ
ナイドガラスの組成が、As:5−60atm%、Se
:40−95atm%の範囲(組成比の合計が100a
tm%)にあることを特徴とする請求項第1項記載のカ
ルコゲナイドガラスの反射防止膜。 5、第2層の膜厚XがX≦0.5μm、好ましくは0.
2μmで、かつ、第1層の膜厚Yが単層反射防止膜の形
態をとつた場合の光学的膜厚d=λ/(4n)から膜厚
Xを減じたものと同等もしくは減じたものより小である
ことを特徴とする請求項第3項または第4項に記載のカ
ルコゲナイドガラスの反射防止膜。 6、カルコゲナイドガラスの面をカルコゲナイドガラス
ファバーの端面とすることを特徴とする請求項第1項記
載のカルコゲナイドガラスの反射防止膜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2032400A JPH03237401A (ja) | 1990-02-15 | 1990-02-15 | カルコゲナイドガラスの反射防止膜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2032400A JPH03237401A (ja) | 1990-02-15 | 1990-02-15 | カルコゲナイドガラスの反射防止膜 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03237401A true JPH03237401A (ja) | 1991-10-23 |
Family
ID=12357906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2032400A Pending JPH03237401A (ja) | 1990-02-15 | 1990-02-15 | カルコゲナイドガラスの反射防止膜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03237401A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10191186B2 (en) | 2013-03-15 | 2019-01-29 | Schott Corporation | Optical bonding through the use of low-softening point optical glass for IR optical applications and products formed |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60263902A (ja) * | 1984-06-13 | 1985-12-27 | Agency Of Ind Science & Technol | 塩化カリウム用反射防止膜 |
JPS62178901A (ja) * | 1986-02-03 | 1987-08-06 | Toray Ind Inc | 多層反射防止膜を有する光学物品 |
JPS6415703A (en) * | 1987-07-09 | 1989-01-19 | Nikon Corp | Optical thin film for infra red ray |
-
1990
- 1990-02-15 JP JP2032400A patent/JPH03237401A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60263902A (ja) * | 1984-06-13 | 1985-12-27 | Agency Of Ind Science & Technol | 塩化カリウム用反射防止膜 |
JPS62178901A (ja) * | 1986-02-03 | 1987-08-06 | Toray Ind Inc | 多層反射防止膜を有する光学物品 |
JPS6415703A (en) * | 1987-07-09 | 1989-01-19 | Nikon Corp | Optical thin film for infra red ray |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10191186B2 (en) | 2013-03-15 | 2019-01-29 | Schott Corporation | Optical bonding through the use of low-softening point optical glass for IR optical applications and products formed |
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