JPH03237182A - 摩擦部材 - Google Patents
摩擦部材Info
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- JPH03237182A JPH03237182A JP3139890A JP3139890A JPH03237182A JP H03237182 A JPH03237182 A JP H03237182A JP 3139890 A JP3139890 A JP 3139890A JP 3139890 A JP3139890 A JP 3139890A JP H03237182 A JPH03237182 A JP H03237182A
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Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は摩擦部材に関し、さらに詳しく述べると、特に
自動車、二輪車、鉄道車両、航空機、産業機械等におい
てブレーキやクラッチの摩擦ライニングとして有利に用
いることのできる摩擦部材に関する。
自動車、二輪車、鉄道車両、航空機、産業機械等におい
てブレーキやクラッチの摩擦ライニングとして有利に用
いることのできる摩擦部材に関する。
〔従来の技術二
周知の通り、ブレーキやクラッチの摩擦部材には次のよ
うな性質が要求されている: (1)耐熱性、耐摩耗性にすぐれていること。
うな性質が要求されている: (1)耐熱性、耐摩耗性にすぐれていること。
(2)摩擦の相手材(多くの場合、鋳鉄のような金属)
を必要以上に傷つけたり、摩耗させないこと。
を必要以上に傷つけたり、摩耗させないこと。
(3)摩擦係数が高いこと。
(4)摩擦係数が摩擦条件(温度、面圧、速度等)に対
して安定していること。
して安定していること。
(5)摩擦係数が環境変化(水、泥水、油等)に対して
安定していること。
安定していること。
(6〉摩擦する時に異音や振動が発生しないこと。
これらの多くの要求を満足させるためには部材を単一素
材から形成したのでは困難であり、各種の素材の長所を
生かしかつ欠点を補うために、複数の素材を組み合わせ
て用いることが行われている。特に近年では、C/Cコ
ンポジット〈炭素繊維強化炭素)と呼ばれる材料からな
る摩擦部材が、ラリー車、レーシングカー、レーシング
用オートバイなどのブレーキに使用されるようになった
。
材から形成したのでは困難であり、各種の素材の長所を
生かしかつ欠点を補うために、複数の素材を組み合わせ
て用いることが行われている。特に近年では、C/Cコ
ンポジット〈炭素繊維強化炭素)と呼ばれる材料からな
る摩擦部材が、ラリー車、レーシングカー、レーシング
用オートバイなどのブレーキに使用されるようになった
。
しかし、C/Cコンポジットは、耐摩耗性、摩擦係数安
定性にすぐれる反面、機械的強度が低い、摩擦面に水が
付着した場合にその水をコンポジット内部に吸収しにく
い、低温域での耐摩耗性に劣る、といった欠点を有して
いる。
定性にすぐれる反面、機械的強度が低い、摩擦面に水が
付着した場合にその水をコンポジット内部に吸収しにく
い、低温域での耐摩耗性に劣る、といった欠点を有して
いる。
このようなC/Cコンポジットの欠点を解消するため、
本件出願人は鋭意研究した結果、次のような一連の発明
を完成した: 特開昭63−149437号公報 炭素繊維を炭素で接合してなる炭素繊維であって、複数
本の炭素繊維をより合せた束を積層したことを特徴とす
る摩擦材料。
本件出願人は鋭意研究した結果、次のような一連の発明
を完成した: 特開昭63−149437号公報 炭素繊維を炭素で接合してなる炭素繊維であって、複数
本の炭素繊維をより合せた束を積層したことを特徴とす
る摩擦材料。
特開昭63−149438号公報
バルキー化された炭素繊維を炭素で接合してなることを
特徴とする摩擦材料。
特徴とする摩擦材料。
特開昭63−149439号公報
炭素繊維を炭素で接合してなる摩擦材料において、前記
炭素繊維の接合は、液状樹脂を炭素繊維間に含浸させ、
これを100〜400℃の温度で熱処理して前記液状樹
脂を硬化せしめることによりなされることを特徴とする
摩擦材料。
炭素繊維の接合は、液状樹脂を炭素繊維間に含浸させ、
これを100〜400℃の温度で熱処理して前記液状樹
脂を硬化せしめることによりなされることを特徴とする
摩擦材料。
特開昭63−149440号公報
C/Cコンポジットに液状樹脂を含浸、硬化させたこと
を特徴とする摩擦材料。
を特徴とする摩擦材料。
これらの発明の摩擦材料によると、驚くべきことに、C
/Cコンポジットの単独使用では解消しがたかった多く
の欠点を克服することができ、したがってその摩擦部材
としての用途が拡大する。
/Cコンポジットの単独使用では解消しがたかった多く
の欠点を克服することができ、したがってその摩擦部材
としての用途が拡大する。
C/Cコンポジットは、上記した通り、炭素繊維と炭素
(カーボンパウダー)から作られたものである。したが
って、C/Cコンポジットからなる摩擦部材は、摩擦の
相手材が同じ<C/Cコンポジットからなる部材では安
定した摩擦係数及びすぐれた耐摩耗性を奏することがで
きるけれども、現実には異なる種類の相手材も考慮され
なければならない。例えば、相手材の多くはFC20の
如き鋳鉄のような金属からなる部材であり、もしもこの
ような部材をC/Cコンポジットからなる摩擦部材と摩
擦させたとすると、初期の摩擦係数μの低下が顕著であ
り、耐摩耗性も十分でない。このような欠点は、用いら
れる摩擦部材と相手材とのなじみ及び結合力が弱いこと
などが考えられ、したがって、併用する樹脂の性質を維
持させる試みや、各種の添加剤の使用等が行われている
けれども、いずれも満足し得る結果をもたらすまでに至
っていない。すなわち、このような欠点を解消すること
が、合本発明が解決しようとする課題である。
(カーボンパウダー)から作られたものである。したが
って、C/Cコンポジットからなる摩擦部材は、摩擦の
相手材が同じ<C/Cコンポジットからなる部材では安
定した摩擦係数及びすぐれた耐摩耗性を奏することがで
きるけれども、現実には異なる種類の相手材も考慮され
なければならない。例えば、相手材の多くはFC20の
如き鋳鉄のような金属からなる部材であり、もしもこの
ような部材をC/Cコンポジットからなる摩擦部材と摩
擦させたとすると、初期の摩擦係数μの低下が顕著であ
り、耐摩耗性も十分でない。このような欠点は、用いら
れる摩擦部材と相手材とのなじみ及び結合力が弱いこと
などが考えられ、したがって、併用する樹脂の性質を維
持させる試みや、各種の添加剤の使用等が行われている
けれども、いずれも満足し得る結果をもたらすまでに至
っていない。すなわち、このような欠点を解消すること
が、合本発明が解決しようとする課題である。
本発明者は、上記した課題を解決すべく鋭意研究の結果
、炭素繊維を炭素m維りロスの形で使用してしかもこれ
を積層し、かつ含浸樹脂として炭素系バインダ入りの配
合ゴムを含むものを用いるのが有効であることを見い出
し、本発明を完成し本発明による摩擦部材は、したがっ
て、所定のプライ数で積層されたゴム系樹脂含浸炭素繊
維クロスからなり、かつ前記ゴム系樹脂の含浸には樹脂
、配合ゴム及び炭素系バインダを含む含浸液が用いられ
たことを特徴とする。
、炭素繊維を炭素m維りロスの形で使用してしかもこれ
を積層し、かつ含浸樹脂として炭素系バインダ入りの配
合ゴムを含むものを用いるのが有効であることを見い出
し、本発明を完成し本発明による摩擦部材は、したがっ
て、所定のプライ数で積層されたゴム系樹脂含浸炭素繊
維クロスからなり、かつ前記ゴム系樹脂の含浸には樹脂
、配合ゴム及び炭素系バインダを含む含浸液が用いられ
たことを特徴とする。
本発明の実施において、炭素繊維クロスは、般に市販さ
れているもののt;かから本発明の摩擦部材の基布に適
当なものを適宜選んで使用することができる。このよう
な炭素Ia維クロスの織り方も、−船釣な平織りのほか
に、クロウフット朱子織り、5枚朱子織り、8枚朱子織
り、レノ織りやノンクリンプなどもある。また、必要に
応じて、このクロスは炭素繊維が他の繊維と混紡された
バイブjノットの形をしていてもよい。なお、本願明細
書において炭S繊維と記した場合、それには黒鉛(グラ
ファイト)i!維も包含されることを理解されたい。
れているもののt;かから本発明の摩擦部材の基布に適
当なものを適宜選んで使用することができる。このよう
な炭素Ia維クロスの織り方も、−船釣な平織りのほか
に、クロウフット朱子織り、5枚朱子織り、8枚朱子織
り、レノ織りやノンクリンプなどもある。また、必要に
応じて、このクロスは炭素繊維が他の繊維と混紡された
バイブjノットの形をしていてもよい。なお、本願明細
書において炭S繊維と記した場合、それには黒鉛(グラ
ファイト)i!維も包含されることを理解されたい。
本発明の摩擦部材は、前記した炭素繊維クロスの積層物
に炭素系バインダ入りのゴム系樹脂が含浸されているこ
とを特徴とし、この含浸には、前記した通り、樹脂、配
合ゴム、炭素系バインダを含む含浸液が用いられる。含
浸液の樹脂は、好ましくは、フェノール樹脂、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂などであるこ
とができる。配合ゴムは、好ましくはスチレン−ブタジ
ェンゴム、アクリロニトリル−ブタジェンゴムなどであ
ることがてきる。また、この配合ゴムにバインダとして
添加されるべき炭素は、好ましくは、カーボンパウダー
、特にメソカーボン(メソフェースピッチ)であること
ができる。炭素系バインダとしてメソカーボンを使用す
る場合には、粒径約6〜20−のパウダーを使用するの
がよい。これは、性能上の差は小さいというものの、こ
のような小粒径のほうが含浸液に均一にまぜ合わせるこ
とができるからである。
に炭素系バインダ入りのゴム系樹脂が含浸されているこ
とを特徴とし、この含浸には、前記した通り、樹脂、配
合ゴム、炭素系バインダを含む含浸液が用いられる。含
浸液の樹脂は、好ましくは、フェノール樹脂、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂などであるこ
とができる。配合ゴムは、好ましくはスチレン−ブタジ
ェンゴム、アクリロニトリル−ブタジェンゴムなどであ
ることがてきる。また、この配合ゴムにバインダとして
添加されるべき炭素は、好ましくは、カーボンパウダー
、特にメソカーボン(メソフェースピッチ)であること
ができる。炭素系バインダとしてメソカーボンを使用す
る場合には、粒径約6〜20−のパウダーを使用するの
がよい。これは、性能上の差は小さいというものの、こ
のような小粒径のほうが含浸液に均一にまぜ合わせるこ
とができるからである。
含浸液中における樹脂、配合ゴム及び炭素系バインダの
組成は、所望とする摩擦部材の性状や用途などに応じて
広く変更することができる。なかんずく、炭素系バイン
ダの配合量は、好ましくは、含浸後の積層物の全量(カ
ーボン基布も含む)を基準にして、約10〜40重量%
である。バインダの量が上記の範囲よりも多すぎると、
初期のμ低下や高回転での大摩耗を回避できず、反対に
バインダの量が上記の範囲よりも少なすぎると、フェー
ドによるμ低下や高回転での大摩耗が回避できないであ
ろう。
組成は、所望とする摩擦部材の性状や用途などに応じて
広く変更することができる。なかんずく、炭素系バイン
ダの配合量は、好ましくは、含浸後の積層物の全量(カ
ーボン基布も含む)を基準にして、約10〜40重量%
である。バインダの量が上記の範囲よりも多すぎると、
初期のμ低下や高回転での大摩耗を回避できず、反対に
バインダの量が上記の範囲よりも少なすぎると、フェー
ドによるμ低下や高回転での大摩耗が回避できないであ
ろう。
本発明の摩擦部材はいろいろな手法に従って製造するこ
とができる。この摩擦部材は、好ましくは、次のような
工程に従って製造することができる。
とができる。この摩擦部材は、好ましくは、次のような
工程に従って製造することができる。
(1)炭素繊維クロスを摩擦部材の形状にみあった形及
びサイズに切り抜くこと。
びサイズに切り抜くこと。
(2〉切り抜きクロスを適当な含浸液に浸漬して樹脂含
浸クロスを得る。含浸液の一例として、次のような固形
分の組成がある。
浸クロスを得る。含浸液の一例として、次のような固形
分の組成がある。
戊 分 重量%
メソフェーズピッチ(粉末)10
フェノールレジン 15SBR又はN
B R20 無機充填剤 15架橋剤等
5 固形分:溶剤−1:1.5 (3)所定時間の含浸後、例えば105℃で2時間にわ
たって乾燥する。固形分:クロス比が1.85:1でな
い場合、再含浸等を行う。
B R20 無機充填剤 15架橋剤等
5 固形分:溶剤−1:1.5 (3)所定時間の含浸後、例えば105℃で2時間にわ
たって乾燥する。固形分:クロス比が1.85:1でな
い場合、再含浸等を行う。
(4)乾燥後の含浸クロスを所定のブライ数で積層し、
得られた積層物を型に入れて熱成形する。
得られた積層物を型に入れて熱成形する。
熱成形の一例として、成形温度150〜180℃、圧力
100〜200kg/crl及び時間5〜10分間をあ
げることができる。
100〜200kg/crl及び時間5〜10分間をあ
げることができる。
(5)熱成形後、得られた成形物を熱処理する。
本発明では、より向上せしめられた耐熱性を得るため、
この熱処理を2段階で実施することが推奨される。すな
わち、例えば熱風循環式の酸素雰囲気中で成形物を18
0℃で4〜6時間及び250℃で3〜4時間にわたって
加熱し、引き続いて窒素の如き不活性ガス雰囲気中で3
00〜400℃で2〜6時間にわたって加熱することが
できる。
この熱処理を2段階で実施することが推奨される。すな
わち、例えば熱風循環式の酸素雰囲気中で成形物を18
0℃で4〜6時間及び250℃で3〜4時間にわたって
加熱し、引き続いて窒素の如き不活性ガス雰囲気中で3
00〜400℃で2〜6時間にわたって加熱することが
できる。
(6)熱処理後、成形物を所定の厚さに研磨する。目的
の形状をもった摩擦部材が得られる。
の形状をもった摩擦部材が得られる。
例1
本例では、本発明の摩擦部材のクラッチにおける使用な
らびに摩擦係数μの摩擦回数依存性及び耐摩耗性の温度
依存性について説明する。
らびに摩擦係数μの摩擦回数依存性及び耐摩耗性の温度
依存性について説明する。
市販の炭素繊維クロスを所定のクラッチサイズに打ち抜
き、打ち抜きクロスを次の組成の含浸液中に浸漬した。
き、打ち抜きクロスを次の組成の含浸液中に浸漬した。
樹 脂 フェノールレジン 15樹脂含浸の
完了後、打ち抜きクロスを含浸基から取り出して105
℃で2時間にわたって乾燥した。
完了後、打ち抜きクロスを含浸基から取り出して105
℃で2時間にわたって乾燥した。
得られた樹脂含浸クロスにおいて、クロスそのものの重
量は全体の35重量%であり、したがって、クロス:固
形分の比は1:1.85であった。
量は全体の35重量%であり、したがって、クロス:固
形分の比は1:1.85であった。
次いで、上記と同じようにして樹脂含浸したりロスの所
定数をクラッチ製作用金型に入れて熱成形した。熱成形
の条件は、温度150〜180℃、圧力100〜200
kg/cut及び時間5〜10分であった。
定数をクラッチ製作用金型に入れて熱成形した。熱成形
の条件は、温度150〜180℃、圧力100〜200
kg/cut及び時間5〜10分であった。
クラッチの形状を有する成形物が得られた。引き続いて
、この成形物を酸素雰囲気中で、先ず180℃で5時間
にわたって、次いで250℃で3時間にわたってそれぞ
れ加熱し、さらにその後、窒素雰囲気中で400℃で5
時間にわたって加熱した。このような2段階の熱処理を
完了した後、仕上げの研磨を行った。所定の厚さを有す
るクラッチが得られた。
、この成形物を酸素雰囲気中で、先ず180℃で5時間
にわたって、次いで250℃で3時間にわたってそれぞ
れ加熱し、さらにその後、窒素雰囲気中で400℃で5
時間にわたって加熱した。このような2段階の熱処理を
完了した後、仕上げの研磨を行った。所定の厚さを有す
るクラッチが得られた。
得られたクラッチを、摩擦係数μの摩擦回数依存性及び
耐摩耗性の温度依存性に関して評価した。
耐摩耗性の温度依存性に関して評価した。
先ず、摩擦の相手材を鋳鉄片(FC23>とし、150
0rpm、 0.10kgm5’及び200℃の条件下
で反t!摩擦を行った場合の摩擦係数μの変化を測定し
、測定の結果を第1図にプロットした。第1図に実線1
で示されるように、最初(0回)から最後(200回)
まで摩擦係数μは安定して良好であった。このようなす
ぐれた摩擦係数は、樹脂中にゴムを配合したので、ゴム
による凝集力が向上したためであると理解される。
0rpm、 0.10kgm5’及び200℃の条件下
で反t!摩擦を行った場合の摩擦係数μの変化を測定し
、測定の結果を第1図にプロットした。第1図に実線1
で示されるように、最初(0回)から最後(200回)
まで摩擦係数μは安定して良好であった。このようなす
ぐれた摩擦係数は、樹脂中にゴムを配合したので、ゴム
による凝集力が向上したためであると理解される。
次いで、摩擦の相手材を前記と同じく鋳鉄片(FC23
)とし、250Orpm、 o、 10kgm52及び
100℃200℃、300℃又は400℃の条件下で摩
擦を行った場合の異なる温度における摩擦率の変化を測
定し、測定の結果を第2図にプロットした。第2図に実
線1で示されるように、温度が変化したにもかかわらず
耐摩耗性の変化は顕著ではなかった。
)とし、250Orpm、 o、 10kgm52及び
100℃200℃、300℃又は400℃の条件下で摩
擦を行った場合の異なる温度における摩擦率の変化を測
定し、測定の結果を第2図にプロットした。第2図に実
線1で示されるように、温度が変化したにもかかわらず
耐摩耗性の変化は顕著ではなかった。
このようなすぐれた耐摩耗性は、ゴム中に添加している
メソフェーズピッチの作用により結合力、耐熱性が向上
し、耐摩耗性が良くなったためであると理解される。
メソフェーズピッチの作用により結合力、耐熱性が向上
し、耐摩耗性が良くなったためであると理解される。
例2、例3及び例4(比較例)
前記例1に記載の手法を繰り返したけれども、本例では
、次の第1表に記載するような組成の含浸液を使用し、
かつさらに、例4 (比較例〉では、2段階熱処理に代
えて、酸素雰囲気中で250℃で4時間にわたって熱処
理した。
、次の第1表に記載するような組成の含浸液を使用し、
かつさらに、例4 (比較例〉では、2段階熱処理に代
えて、酸素雰囲気中で250℃で4時間にわたって熱処
理した。
第 1 表
戊 分 例2 例3 例4
SBR2020
無機充填剤 15 15 15架
橋剤等 55 フェノールレジン 15 15 10メ
ソフエーズピツチ粉末 25 40 30註)
(1)組成はすべて重量%で示す。
橋剤等 55 フェノールレジン 15 15 10メ
ソフエーズピツチ粉末 25 40 30註)
(1)組成はすべて重量%で示す。
(2)例4(比較例)の場合、炭素繊維クロスは45重
量%である。
量%である。
例2及び例3の場合、前記例1の場合とほぼ同様な満足
し得る結果が得られ、また、熱処理を2段階で実施する
ことで、良好な結果の範囲をより拡大し得ることが認め
られた。しかし、例4 (比較例)の場合には、第1図
及び第2図に点線2で示されるように、不満足な結果し
か得られなかった。
し得る結果が得られ、また、熱処理を2段階で実施する
ことで、良好な結果の範囲をより拡大し得ることが認め
られた。しかし、例4 (比較例)の場合には、第1図
及び第2図に点線2で示されるように、不満足な結果し
か得られなかった。
例5
前記例1に記載の手法を使用した。但し、本例では、バ
インダとして使用するメソフェーズピッチの量と粒径の
影響を調べるため、メンフェーズピッチの量を10〜4
0重量%の間で変更し、かつピッチ粉末の粒径を6〜2
0ハの間で変更した。添付の第3図及び第4図にプロッ
トするような結果が得られた。なお、実線工 (本発明
例)はピッチ粉末の粒径の平均値のところをプロットし
て得たものであり、参考のために前記例4の如き従来例
の結果も白丸2で示されている。
インダとして使用するメソフェーズピッチの量と粒径の
影響を調べるため、メンフェーズピッチの量を10〜4
0重量%の間で変更し、かつピッチ粉末の粒径を6〜2
0ハの間で変更した。添付の第3図及び第4図にプロッ
トするような結果が得られた。なお、実線工 (本発明
例)はピッチ粉末の粒径の平均値のところをプロットし
て得たものであり、参考のために前記例4の如き従来例
の結果も白丸2で示されている。
第3図
1500rpm、 0.40kgm5”及び200℃の
条件下で反復摩擦を行った場合の50回摩擦後の摩擦係
数(μ)をメソフェーズピッチの量と粒径の函数として
プロットしたものである。
条件下で反復摩擦を行った場合の50回摩擦後の摩擦係
数(μ)をメソフェーズピッチの量と粒径の函数として
プロットしたものである。
第4図
250Orpm、 0.18kgm52及び400℃の
条件下で500回にわたって反復摩擦を行った後の摩耗
率をメソフェーズピッチの量と粒径の函数としてプロッ
トしたものである。
条件下で500回にわたって反復摩擦を行った後の摩耗
率をメソフェーズピッチの量と粒径の函数としてプロッ
トしたものである。
第3図及び第4図の結果から、粒径6.〜2G−のメソ
フェーズピッチ粉末を10〜40重量%の量で使用した
場合には摩擦係数(μ)及び耐摩耗性に関して満足し得
る結果が得られることが判る。また、これに関連して、
メソフェーズピッチ量が多すぎると初期μの低下、高回
転時摩耗の増大がおこり、反対に少なすぎるとフェード
による初期μの低下、高回転時摩耗の増大がおこること
もわかった。
フェーズピッチ粉末を10〜40重量%の量で使用した
場合には摩擦係数(μ)及び耐摩耗性に関して満足し得
る結果が得られることが判る。また、これに関連して、
メソフェーズピッチ量が多すぎると初期μの低下、高回
転時摩耗の増大がおこり、反対に少なすぎるとフェード
による初期μの低下、高回転時摩耗の増大がおこること
もわかった。
本発明によれば、初期から摩擦係数が高く、さらに結合
力や耐艶性、耐摩耗性も改良された摩擦部材が得られる
。また、配合ゴムの存在により、柔軟性や耐衝撃強度の
向上といった効果も得られる。
力や耐艶性、耐摩耗性も改良された摩擦部材が得られる
。また、配合ゴムの存在により、柔軟性や耐衝撃強度の
向上といった効果も得られる。
第1図は、摩擦回数による摩擦係数の変化を示したグラ
フ、 第2図は、温度による摩耗率の変化を示したグラフ、 第3図は、メソフェーズピッチの量と粒径による摩擦係
数の変化を示したグラフ、そして第4図は、メソフェー
ズピッチの量と粒径による摩耗率の変化を示したグラフ
である。
フ、 第2図は、温度による摩耗率の変化を示したグラフ、 第3図は、メソフェーズピッチの量と粒径による摩擦係
数の変化を示したグラフ、そして第4図は、メソフェー
ズピッチの量と粒径による摩耗率の変化を示したグラフ
である。
Claims (1)
- 1、所定のプライ数で積層されたゴム系樹脂含浸炭素繊
維クロスからなり、かつ前記ゴム系樹脂の含浸には樹脂
、配合ゴム及び炭素系バインダを含む含浸液が用いられ
たことを特徴とする摩擦部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3139890A JPH03237182A (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | 摩擦部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3139890A JPH03237182A (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | 摩擦部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03237182A true JPH03237182A (ja) | 1991-10-23 |
Family
ID=12330156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3139890A Pending JPH03237182A (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | 摩擦部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03237182A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100470090B1 (ko) * | 1996-07-04 | 2005-05-03 | 발레오 | 마찰라이너의제조방법,특히건식마찰클러치용크라운의제조방법,및자동차용건식클러치용마찰크라운 |
JP2009149716A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Mitsubishi Electric Corp | 摩擦部材および摩擦部材の製造方法 |
-
1990
- 1990-02-14 JP JP3139890A patent/JPH03237182A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100470090B1 (ko) * | 1996-07-04 | 2005-05-03 | 발레오 | 마찰라이너의제조방법,특히건식마찰클러치용크라운의제조방법,및자동차용건식클러치용마찰크라운 |
JP2009149716A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Mitsubishi Electric Corp | 摩擦部材および摩擦部材の製造方法 |
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