JPH03237083A

JPH03237083A - 中性固体状肥料

Info

Publication number: JPH03237083A
Application number: JP2029527A
Authority: JP
Inventors: Toshio Masuda; 増田　俊雄
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1990-02-13
Filing date: 1990-02-13
Publication date: 1991-10-22
Also published as: US5174806A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野〕本発明は硫酸根を含有しない中性固体状肥料に関する。

（従来の技術〕現在使用されている化学肥料は、粒状、粉体あるいは液
体肥料のいずれもが尿素以外は全て塩類を主原料とした
もので、そのいずれも強酸性を呈する。

（発明が解決しようとする課Ｂ］上記の肥料はいずれも畑や水田に施用した場合、畑作土
壌や水田土壌中に無機酸塩、主として硫酸根か蓄積され
、耕地が塩類の集積土壌となり、連作障害等各種障害を
引き起こしている。そこで、少しでも畑や水田の土壌の
酸性化を防止し、健全な土壌を維持するため乙こ、中性
の無硫酸根肥料の開発が待たれていた。

しかしながら、固体状の肥料にあっては、唯単に粉体の
酸性の肥料とアルカリ性の肥料とを配合しただけでは塊
が形成されることが多くて実用上問題が多かった。

本発明の目的は、塊の形成かなく塩類蓄積障害のない中
性粒状及び粉状肥料を提供することにある。

〔課題を解決するための手段］本発明者等は、塊の形成のない中性の固体状の肥料の製
造に一ついて鋭意研究を続けてきた結果、有機酸と尿素
を媒介して酸とアルカリの爆発的な中和熱の発生を防止
して得た中性の液状肥料を使用することによって上記の
欠点を解消できることを知見し本発明を完成させるに至
った。

即ち、本発明の第１発明は、窒素、リン酸、カリ及び有
機酸を必須成分として含有する中性肥料と、該肥料成分
１００重量部に対し１０〜２０重量部の石膏を含む組成
物の造粒物である中性粒状肥料である。

また、本発明の第２の発明は、窒素、リン酸、カリ及び
有機酸を必須成分としで含有する中性肥料であって、該
中性肥料がきわめて細かく分離した形状でかつ均一な分
散物として存在する中性粉状肥料である。

本発明において、窒素成分としては通常硫酸アンモニウ
ムを使用する。また、リン酸成分としては通常液体リン
酸を使用する。更に、カリ成分としては通常苛性カリを
使用する。

なお、本発明の中性固体状肥料は、上記の成分のほかに
微量要素（例えば、Ｍｎ、　Ｆｅ、　Ｂ、　Ｃｕ、、Ｚ
ｎ、ＣＩ）を含有してもよい。

更に、本発明の中性粉状肥料は、充分な硬度と良好な水
中形状安定性とを有することによって緩効性を発揮させ
るために増粘剤を含有してもよい。

増粘剤の例としてはポリヒニルアルコールのような合或
相脂やアルギン酸ソーダや海草エキスなどが挙げられる
。これらの増粘剤はいずれも１〕、Ｎ、Ｋの有効肥料成
分を包み込んで被覆を形成し前記有効肥料成分の浸出を
抑えて緩効性を生しさせるだけでなく、粒体そのものの
硬度を高め粒体の水中形状安定性を高めて有効肥料成分
の水Φへの拡１１ｙを抑えることによって緩効性を生し
るという効果も併せ持つ。中でもアルギン酸ソーダはｐ
Ｈ緩衝作用を併せ持つために特に好ましい。

しかして、有機酸の例としてはクエン酸、酢酸、リンゴ
酸、フマール酸なとが挙げられる。

そして、本発明に係る中性肥ネ４は有機酸と尿素を媒体
として酸とアルカリの爆発的な中和熱の発生を防止して
、Ｎ、　Ｐ、　Ｋのバランスのとれた中性液状肥料を得
ることができる。

更に、本発明の中性粒状肥料は石膏を含む。石膏は半水
石膏及び三水石膏など通常のものを用いることができる
。石膏の配合量は、上記水性液状肥料の肥料成分１．０
０重量部に対して１０〜２０重量部、好ましくは１３〜
１８重量部の範囲に設定される。

また、本発明の中性粉状肥料は、細かく分離した形状の
かつ均一な分散物の形成を容易にするために粘土を含ん
でもよい。粘土としては、１：１型、２：１型、混層型
、無定形粘土鉱物からなるものであればとのようなもの
でも使用でき、カオリン、ヘンＩ・ナイ１〜、アロフェ
ン、モンモリロナイｈ、ｔの他市販品も適宜使用できる
。その使用量は微粉の分散を容易にする最低量であるこ
とが好ましい。量が多くなるとスプレーノズルの目詰ま
りその他の悪影響が出がちであるからできるだｂ１少里
であることが望ましい。

〔実施例］以下、本発明を参考例及び実施例によって詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。

参考例１中性液体肥料の調製容量２００ｐ、の攪拌機、温度計、水冷装置付きのホー
ロータンク中に水を１ｏｏｐ仕込め、攪拌しながらクエ
ン酸を１ｋｇ投入し、温度１７°Ｃのクエン酸水溶液を
調製し、次いで濃度７５％の液体リン酸を攪拌下に１　
ｋｇづつ徐々に３０分かけて合計１８ｋｇを添加混合す
る。このようにして得た温度２８〜３０°Ｃの混合液を
攪拌しながらフレーク状苛性カリ１７ｋｇを１、　ｋｇ
づつ３０分かけて温度を６０°Ｃに規制しつつ徐々に添
加混合する。添加終了後も攪拌下に中和反応が進行し液
温は約９０’Ｃ迄上昇する。温度上昇が止まった時点で
白色結晶尿素２０ｋｇを混合液中に一挙に投入すると温
度ば５０〜６０°Ｃに急速に低下し、その後も液温は低
下し約４０°Ｃになる。この時点で再び液体リン酸を添
加して、」二記の液体リン酸１８ｋｇ、フレーク状苛性
カリ１．７　ｋｇ及び結晶尿素２０ｋｇの添加投入を２
回繰返し、Ｎ、　Ｐ、　Ｈの含量がそれぞれ約１２％の
中性液状肥料を得る。

参考例２上記参名例１て得た中性液状肥料にアルギン酸ソーダ２
ｋｇを徐々に添加溶解し粘性を有する中性液状肥料を得
る。

実施例１ −に記参考例１て得た中性液状肥料を６０°Ｃに加温し
て重量で８８％の乾燥物含量となるまで濃厚化した後、
濃厚化中性液状肥料１００重量部に対し１４重量部（対
肥籾成分１６．０重量％）の石膏を加え、捕型造粒機を
用いて造粒し、得られた造粒物を加熱乾燥して１．５〜
５．５　ｍｍの範囲内の直径を有する粒状肥料を得た。

本屋式硬度計を用いて測定した、粒子径３．５〜４、、
５　ｍｍの粒子の平均硬度は３ｋｇ以上である。さらに
、水中に投入した場合に肥料粒子が短時間に崩壊するこ
とが少なく水中形状安定性が優れている。

なお、この粒状肥料１ｇを２５°Ｃの水１００ｍＲに添
加した場合の水のｐ＋−を値は７〜１０の範囲内にある
。

実施例２参考例１の中性液状肥料を参考例２の中性液状肥料に代
えたほかは実施例１と同様にして１．５〜５、５　ｍｍ
の範囲内の直径を有する粒状肥料を得た。

粒子径３．５〜４．５　ｍｍの粒子の平均硬度は５ｋｇ
以上である。さらに、水中に投入した場合に肥料粒子の
崩壊が実施例１の粒状肥料より一段と少なく、水中形状
安定性が非常に優れており、温水土壌中における緩効性
が十分期待できる。

実施例３参考例１て得た中性液状肥料を６０°Ｃに加温して重量
で９５％の乾燥物重量になるまで濃厚化した後１２０°
Ｃに加熱し、１２０°Ｃの温度を有するスプレー乾燥炉
中のスプレーノスルを通して１２０μｍ未満の平均直径
を有する液滴の形態で噴霧して、きわめて細かく分離し
た形状でかつ均一な分散物として存在して塊のない中性
粉状肥料を得た。

なお、６０゛Ｃに加温して濃厚化するときに２重量％の
ヘントナイトを添加したところ、中性粉状肥料の分離分
散性は更に良好であった。

（発明の効果〕本発明の中性固体状肥料の施用によって土壌の酸性化が
防止でき、正常な肥料の吸収が増大し、病虫害の発生が
少なくなり、作物の健全な育成が可能となる。その上、
酸性でないから土壌コロイドによく吸着して流亡しない
ので、環境破壊防止に役立ち、公害防止上有用な肥料と
なりうる。更に、粒状肥料は各粒子の硬度が高く、また
水中において粒子が崩壊することが少ないので、肥料成
分の溶出速度を有効に抑制することができる。

Claims

【特許請求の範囲】１、窒素、リン酸、カリ及び有機酸を必須成分として含
有する中性肥料と、該肥料成分１００重量部に対し１０
〜２０重量部の石膏を含む組成物の造粒物であることを
特徴とする中性粒状肥料。２、窒素、リン酸、カリ及び有機酸を必須成分として含
有する中性肥料であって、該中性肥料がきわめて細かく
分離した形状でかつ均一な分散物として存在することを
特徴とする中性粉状肥料。