JPH03236420A - 耐水素誘起割れ性、耐硫化物応力腐食割れ性および低温靭性に優れた鋼板の製造方法 - Google Patents

耐水素誘起割れ性、耐硫化物応力腐食割れ性および低温靭性に優れた鋼板の製造方法

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JPH03236420A
JPH03236420A JP3191090A JP3191090A JPH03236420A JP H03236420 A JPH03236420 A JP H03236420A JP 3191090 A JP3191090 A JP 3191090A JP 3191090 A JP3191090 A JP 3191090A JP H03236420 A JPH03236420 A JP H03236420A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、H,Sを含んだ石油、天然ガスに用いるライ
ンパイプ用として有用な、耐水素誘起割れ性(以後、耐
HIC性)、耐硫化物応力腐食割れ性(以後、耐SSC
性)に優れかっ、低温靭性に優れた鋼板の製造方イ去に
関するものである。
特に小人熱溶接から大入溶接に至るまで熱影響部(HA
z)の低温靭性が優れ、板厚方向の特性が良好な鋼板の
製造方法に関する。
[従来の技術] 硫化水素(H2S)を含むサワーオイル・サワーガスを
輸送するラインパイプ及びその付属設備あるいはH2S
を含む流体を扱う化学プラント配管などの鋼管材に対し
ては耐1(IC性と共に耐SSC性が要求される。この
場合、耐HIC性については通常N八f、E TM−0
2−84に規定された人工海水+飽和H2S溶7夜(p
H≧5.0)やNACE TM−Di−77に規定され
た5%NaCR+0.5%CfbCOOH+飽和H2S
溶液(pHΣ3.5)が評価に使用される。特に後者の
ような低pH3!l境における耐HIC@材としては、
■極低S化及びCa添加による介在物形態制御や■Mn
やPを低減することによる偏析部の硬さ制御による対策
が取られてきた。
しかし、鋼材が高強度化した場合、偏析部への成分濃化
が増し必ずしも低pH環境における耐HIC性を満足し
ないこともあり、応力が付加した場合の耐SSC性を、
例えばNACE TM−01−77規格による定荷重S
SC試験(6,35mmφの丸棒試験片を5%NaC1
+ 0.5%CH3CO0H+飽和H2S液内である荷
重で引張応力を付与し、種々の応力における破断時間を
求める試験)で評価した場合、上記従来鋼材は破断の限
界応力値(720hr破断じない最大応力)は0,5〜
08×降伏応力(δy)8度である。
これに対し、鋼材を低C化し、それによる強度低下をM
n、 Nb等の合金添加によって補い、ミクロ組織を均
一な低炭素ベイナイト組織にすることにより、通常C−
低Mn形の鋼に比べて比較的高強度であっても優れた耐
)11C性が低pH環境でも得られる。また、制御圧延
(controlledrollins)たけでなく制
御冷却(controlledC○○Iing)をも組
み合わせることによって、微細で均一なベイナイト組織
が得られ、優れた母材の耐HIC性及び耐SSC性が得
られる。
一方、H2Sガスを含む油井等、最近益々その使用条件
は過酷になり、−層の高靭化が求められるようになって
きた。
低合金鋼の1(AZ靭性確保は■結晶粒のサイズ、■高
炭素島状マルテンサイト(M)、上部ベイナイト(Bu
)等の硬化組織の分散状態、■粒界脆化の有無、■元素
のミクロ偏析等の種々の冶金学的な要因に支配される。
中でもHAZの結晶粒内のサイズは低温靭性に大きな影
響を与えることが知られており、HAZ組織を微細化す
る数多くの技術が開発実用化されている。TiN等の高
温でも比較的安定な窒化物を鋼中に微細分散させ、これ
によってHAZのオーステナイト(γ)粒の粗大化を抑
制する技術は特に有名である。
しかし、HAZの1400℃以上に加熱される領域では
、TiNは粗大化もしくは溶解し、γ粒の粗大化抑制能
力は消失する。このため溶融縁近傍での靭性劣化が大き
く、HAZ全域で安定して高靭性を得ることができない
これに対して、Ti酸化物(主としてTi203)を微
細分散させた鋼(特開昭61−79745号公報)は溶
融縁近傍でもHA2組織を小さくすることができ、Ti
N f14に比較して優れた低温靭性が得られる。
さらに、低smにCaを添加し微細なCa酸化物(主と
してCab)を形成、分散させ、これによって組織を微
細化、かつ残存するCaでSを固定することによって、
)IAZ靭性靭性室鋼を安価に製造する技術が確立され
た。この方法で製造した鋼は溶融縁近傍からHAZまで
全域で組織が微細化し、優れた低温靭性を示す。
Ca酸化物はγ粒の粗大化抑制能力は小さいが、γ−α
変態時にγ粒内に存在するCaOを核として、放射状に
微細なアンキュラーフェライト(IFP)が生成するの
で、HAZ組織は著しく微細化する。CaOは溶融縁近
傍の1400℃以上に加熱される領域でも安定であり、
この領域でも組織の微細化に効果を発揮する。その結果
、溶接部は全域にわたって微細化し、極めて優れた低温
靭性が得られる。
酸化物によってHAZ靭性を改善する方法には、特開昭
61−79745号公報のようにTi酸化物を利用する
ものもあるが、Ca酸化物とTi酸化物でIFP生戒生
方能力きな差はない。CaOはTi2(hよりも生成塩
度か高く、凝固玲速度の影響を受けにくいので、スラブ
全域にわたって均−微細分散が可能な点が優れている。
しかしながら、従来技術では、耐SSC性、耐HIC性
かつHAZ靭性を含む低温靭性の両得性を兼ね備えるこ
とばてきない。
[発明が解決しようとする課題] 従って、本発明の目的とするところは、耐SSC性およ
び耐HIC性かつ低温靭性に優れたラインパイプ用鋼板
の製造方7去を提供することである。
さらに、本発明の目的は、低C化によるマルテンサイト
の生成、ベイナイトの硬度上昇を阻止し、低S化にTi
およびCa添加、実質的に八2を含有せず、制御圧延、
制御冷却による、低塩靭性、かつ耐SSC性および耐H
IC性に優れた鋼板の製造方法を提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明は耐SSC性および耐HIC性を損なうことなく
、高靭性ラインパイプ用鋼を製造することを目的とした
発明である。
本発明者らが制御圧延+加速冷却鋼の耐SSC性および
耐HIC性と低温靭性とを、主に化学成分、組織に関し
て詳しく検討した結果以下のような事実が判明した。
■ 低C化により硬さを2508v以下とした微細で均
一なヘイナイト(第2相としてフェライトまたはIFF
)からなる組織が最も耐SSC性および耐)IIC性に
優れている。
■ 低S化にCa添加により、耐)IIC性および低温
靭性の両特性か向上する。
■ 低S化にCa添加と共にA4を低減した場合、IF
Pの生成が多くなり、特に低温靭性は向上する。またこ
の場合、耐SSC性および耐HIC性は劣化しない。
つまり、圧延条件および冷却条件を適正に選択すること
により、パーライトの生成を抑え、ベーナイト変態を起
こさせる。加えて、マルテンサイトの生成を抑え、微細
で均一なベイナイト組織により耐SSC性および耐HI
C性は向上する。さらに、低S化にCa添加することに
より、MnS等の介在物の形態制御により、耐HIC性
が向上する。
また、高靭性を得るための最も効果的な組織はIFPで
あるが、低S化TiおよびCa添加およびA4の低減に
より、IFPの生成様(Ca酸化物、Ti酸化物)が増
加し高靭化がはかれる。
本発明の重要性は耐SSC性および耐HIC性と低温靭
性とを向上すると言う、耐サワーラインパイプとして2
つの重要な特性を確保した点にある。
よって、本発明の要旨とするところは、重量%で、C:
 0.01〜007%、St : 0.05〜0.5%
、Mn + 0.8〜1.5%、P : 0.015%
以下、S : 0.0006%以下、Al : 0.0
04%以下、ca:0.001〜0.005%、Ti 
: 0.005〜0.025%、N : 0.001〜
0.005%、○: o、ooi〜0.005%、必要
ニ応シテ、Nb + 0.020〜0.060%、Zr
 : 0.005〜0.325%、V : 0.005
〜0.0fiO%、Ni : 0.05〜1.0%、C
u : 0.05〜1.0%、Cr : 0.05〜1
.0%、Mo : 0.05〜0.40%、REM:0
.0005〜001%のうちの一種以上、ESSP−[
Ca] (1−124[o])/ (1,25[5])
≧2.0を満足する残留不可避不純物および鉄からなる
実質的に肘を含有しない鋼を連続鋳造方法によってスラ
ブとし、これを1250〜1100℃の温度領域で再加
熱後、850℃以下720℃以上の温度領域で、少なく
とも50%以上の熱間圧延を行い、720℃以上で該熱
間圧延を終了し、 680を以上の温度領域から 55
0℃以下、 400℃以上の温度域まで冷却速度5〜4
0℃/Sの範囲で加速冷却をし、水冷停止後放冷するこ
とを特徴とする耐水素誘起割れ性(耐HIC性)、耐硫
化物応力腐食割れ性(耐SSC性)および低温靭性特に
溶接部靭性に優れた鋼板の製造方法である。
[作   用コ 本発明において化学成分を上述のように限定した理由は
次の通りである。
CC量の下限を0.01%としたのは、母材および溶接
部の強度の確保ならびにNb、 V等の添加時に、これ
らの効果を発揮させるための最小量である。しかし、C
が多すぎるとHAZ靭性に悪影響をおよぼすたけてなく
、母材靭性、溶接性を劣化させるのて、上限を0.07
%とした6C量か多いとマルテンサイトか生成し、低温
靭性を著しく劣化する。
Si : Siは脱酸上、005%以上鋼に必要である
か、多く添加すると溶接性および溶接部の靭性が劣化す
るので上限を0.5%とした。
Mn : Mnは強度、靭性を確保する上で不可欠な元
素であり、その下限は0.8%である。1(AZ靭性を
改善するには、γ粒界に生成する粗大な初析フェライト
を防止する必要があるが、Mn添加は、これを抑制する
効果がある。しかし、Mnか多すきると焼入性が増加し
て、溶接性、)IAZ靭性を劣化させるだけてなく、ス
ラブのMnS等の中心偏析を助長して、耐HIC性を劣
化させるので、Mn’tA加の上限を1.5%とした。
P:本発明において不純物であるPを0.015%以下
とした。これは、母材、HAZの低温靭性をより一層向
上させ、スラブの中心偏析を軽減するためである。P量
の低減は、)IA2における粒界破壊傾向を減少させる
傾向がある。
好ましくはP量は0.010%以下か望ましい。
S:Siの上限を0.0005%以上にすると、Caに
よる形態制御が不可能なMnSが生成し、HICを起点
となる。従って、本発明ではSiを0.0006%以下
とした。
へ文、へ文は、一般に脱酸上鋼に含まれる元素であるか
、本発明ては好ましくない元素であり、その上限を00
04%とした。これは、Anが鋼中に含まれているとO
と結合して、Ti酸化物、Ca@化物が生成しないため
である。好ましくはAM量は0.002%以下が望まし
い。
CatI4中介在物であるMnSの形態を制御し耐HI
C性を向上させるために、また、HA2において靭性を
向上するためのCaOを生成するために0001%以上
を添加する。しかし、0005%を超えるとCa系の大
型介在物やクラスターにより耐HIC性および耐SSC
性が劣化するのて0.005%を上限とした。
Ti : Tiを本発明鋼に添加するとTiOおよびT
iNを形成して、HAZ組織を微細化し、HAZ靭性を
向上させる。下限の0.005%は、この効果を得るた
めの最小量であり、また、上限の(1,025%はTi
C形成による)lA2靭性劣化を防止するためである。
N : TiN等によるHAZ靭性を確保するためには
0.001%以上必要である。また、0.005%を超
えると耐1(IC性が劣化するので、上限を0005%
とした。
0 : HA2においてCaO、TiOを生成するため
には、O量が0.001%以上必要である。0量の上限
を0.005%としたのは、非金属介在物の生成による
鋼の清浄度、靭性劣化を防止するためである。
本発明にあたっては、所望によりざらに強度調整元素と
して、Nb、 Zr、 V、 Ni、 Cu、 M。
REMの少なくとも1種類以上を添加する。
Nb : Nbは本発明鋼において重要な元素であり、
高強度鋼においてはNbを添加することなく優れたHA
Z靭性を得ることは困難である。Nbはγ粒界に生成す
るフェライトを抑制し、CaOを核とする微細なIFP
の生成を促進する働きがある。この効果を得るためには
最低0.020%のNb量が必要である。しかしながら
、Nb量が多すぎると、逆に微細なIFPの生成が妨げ
られるので、その上限をo、olio%とした。
Zr:ZrはほぼTiと同様の効果を持つ元素である。
その上下限は、それぞれ、0.005%、0.025%
である。
V:VはNbとほぼ同じ効果を持つ元素であるが、00
05%以下では効果がなく、上限は0.060%まで許
容できる。
Ni : Niは0.1)5%以上の添加により、溶接
性、)IA4靭性に悪影響をおよぼすことなく、母材の
強度、靭性を向上させる。一方、1.0%を超えると耐
SSC性が劣化するので、上限を10%とした。
Cu:CuはNiとほぼ同様な効果か0.05%以上の
添加によって得られる。しかし、1.0%以上添加する
と熱間圧延時にCu−クラックが発生し製造困難となる
。このため、上限を1.0%とした。
Cr+Crは0.05%以上の添加により、母材、溶接
部の強度を高めるが、多すぎると溶接性やHAZ靭性を
劣化させる。そのため、上限を1.0%とした。
Mo:Moは0.05%以上の添加により、母材の強度
、靭性を向上させる元素であるが、多すぎるとCrと同
様に母材、HAZ靭性、溶接性の劣化を招き好ましくな
い。その上限は0.40%である。
REM:Caの場合と同様にMnSの形態制御のために
0.0005%以上添加するが、0.01%を超えると
清浄度が損なわれ、耐HIC性および耐SSC性が劣化
するので、その上限を0.01%とした。
ESSR≧2.01本発明において、鋼中にCaOを微
細分散させ、CaSを形成させるためには、特にCa、
 OおよびS量のバランスの適正比が必須である。その
ためにCa : 0.001〜0.[105%、○: 
0.001〜o、oos%、S ’: 0.0006%
以下に限定し、かつESSP≦2.0とする必要がある
このような組成のCCスラブを、熱間圧延そして加速冷
却するが、第1図はこのときの水金パターンを示すもの
である。
すなわち、1110〜1250℃の温度領域で再加熱後
、850℃以下720℃以上の温度領域で、少なくとも
50%以上の熱間圧延を行い、720を以上で該熱間圧
延を終了し、 880を以上の温度領域から550℃以
下、400℃以上の温度域まで冷却速度5〜40℃/S
の範囲で加速冷却をし、水冷停止後放冷する。
本発明においての再加熱条件、熱間圧延条件および水冷
条件を上述のように限定した理由は次の通りである。
まず、再加熱鹿度は上限を1250℃とした。これはγ
粒が粗大化し、靭性が劣化するためである。また、11
00℃低くするとNb (CN)等の析出物が粗大化し
て、耐HIC性を劣化させる。
熱間仕上温度は、上限を850tとするが、これを超え
た温度で熱間圧延を終了すると十分細粒化されず、高強
度、高靭性が得られない。また、 720℃以下で終了
すると、所定の水冷開始温度が得られない。
圧下率は、50%未満てはオーステナイト粒が十分な細
粒にならず、加速冷却しても均一な細粒組織が得られな
い。それ以外の再加熱−仕上温度の途中の圧延は任意で
ある。
水冷開始温度は約680℃より低い温度から初析フェラ
イトの生成にともない、偏析部に合金元素が濃化し、水
冷時に低温変態組織が生成するので、耐HIC性を劣化
させる。好ましくは700℃以上が望ましい。
水冷停止温度の上限を550℃としたのはこの温度を超
えると放冷時にパーライトが析出し、耐HIC性を劣化
させるからである。また、 400℃以上としたのは水
冷時にマルテンサイトを生成し、耐HIC性を劣化させ
るからである。
冷速の下限は5℃/Sとした。これより低いと初析フェ
ライトが多量に生成し、微細で均一なヘイナイト組織か
得られず、耐HIC性が劣化する。また、40℃/Sを
超えると水冷停止温度の制御が困難となる。
(実 施 例) 表1に示す化学成分の供試鋼を使い、CCスラブを表1
に示すような製造条件で再加熱、熱間圧延そして加速冷
却を行った。それによって得られた鋼板の機械的性質、
耐HIC性および耐SSC性を表2に示す。第2図(a
) 、 (b) 、 (c)は夫々表2の強度SSC、
HTC、HAZ靭性の説明図である。
鋼13〜17は適切な条件ではないので、耐HIC性お
よび耐SSC性か劣化している。まず、冷却条件である
が、鋼13は空冷により循還が低すぎる。鋼14は水冷
停止温度が低すぎ、鋼15は水冷停止7品度か高すぎる
。なお、鋼14に関してはマルテンサイトの生成が多く
靭性も劣化している。鋼16に関しては水冷開始7品度
が低くなっている。鋼17は再加熱温度が低い。
鋼18〜23は化学成分が適切てなく、機械的性質が得
られない。鋼18はC量が多く微細で均一なベイナイト
組織が得られないため、鋼19はMn量が超で多量のM
nSの析出のため、鋼20はS量が多く MnSの形態
制御が行えないため、耐)IIC性および耐SSC性が
得られない。また、鋼21に関しては化学成分の上下限
は満足しているが、ESSPが1.6のため耐旧C性お
よび耐SSC性が向上しない例である。
鋼22はAIが多すぎるため、Ca酸化物の生成が阻害
され靭性が劣化している。また、鋼23はO量が多く、
清浄度が損なわれ、靭性が劣化した例である。
i械的性買 1)再現部サイクル試験による 2)○ 未破断 ・ 破断 [発明の効果] 以上、説明したような本発明によりH2Sを含有した約
pH3のような低pH環境における耐水素誘起割れ性お
よび耐硫化物応力腐食割れ性を改善し、特に母材のみな
らず溶接部の靭性を適切に改善して、耐サワーラインパ
イプ用鋼管材としての特性を有効に高められる。工業的
にその効果の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の技術内容を示すもので、第1図は本発明
法の圧延、水冷パターンを示す線図、第2図(a) 、
 (b) 、 (c)は表2の説明図である。 他4名

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 重量%で C:0.01〜0.07% Si:0.05〜0.5% Mn:0.8〜1.5% P:0.015%以下 S:0.0006%以下 Al:0.004%以下 Ca:0.001〜0.005% Ti:0.005〜0.025% N:0.001〜0.005% O:0.001〜0.005% 必要に応じて Nb:0.020〜0.060% Zr:0.005〜0.025% V:0.005〜0.060% Ni:0.05〜1.0% Cu:0.05〜1.0% Cr:0.05〜1.0% Mo:0.05〜0.40% REM:0.0005〜0.01% のうちの一種以上、 ESSP=[Ca](1−124[O])/(1.25
    [S])≧2.0を満足する残留不可避不純物および鉄
    からなる鋼を連続鋳造方法によってスラブとし、これを
    1110〜1250℃の温度領域で再加熱後、850℃
    以下720℃以上の温度領域で、少なくとも50%以上
    の熱間圧延を行い、720℃以上で該熱間圧延を終了し
    、680℃以上の温度領域から550℃以下、400℃
    以上の温度域まで冷却速度5〜40℃/Sの範囲で加速
    冷却をし、水冷停止後放冷することを特徴とする耐水素
    誘起割れ性耐硫化物応力腐食割れ性および低温靭性に優
    れた鋼板の製造方法。
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