JPH0323493Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は、左右の縦枠間にパネルを配設すると
共に左右の縦枠の上下両端間に上下の横枠を固着
して構成されるフエンス用パネルの構造に関す
る。

〔背景技術〕

従来から相対する縦枠１の上下両端を横枠５で
連結してフエンス用パネルの枠組をするものが知
られている。ところが従来にあつては第７図のよ
うに縦枠１と横枠５との各端面を45゜に切断して、
この45゜に傾斜端面をつき合せてねじのような固
着具６で固着していたので、固着具６による固着
作業時に横枠１の傾斜端面が縦枠の傾斜端面に沿
つてすべり落ちるため手などで動かないように固
定した状態で固着作業をする必要があり、作業に
手間がかかるという問題があつた。

〔考案の目的〕

本考案は上記の点に鑑みて考案したものであつ
て、その目的とするところは縦枠に仮受け用段部
を形成することで組立時に横枠の端部を仮受け用
段部に仮置きした状態で固着具による固着作業が
簡単にできるようにしたフエンス用パネルの構造
を提供するにある。

〔考案の開示〕

本考案のフエンス用パネルの構造は、相対する
縦枠１の対向面に上下にわたつてパネル素体嵌め
込み用の凹部２を形成し、縦枠１の上下両端部に
おいて凹部２を両側壁を切除して仮受け用段部３
を形成し、対向する凹部２にパネル素体４の両端
部を嵌め込み、仮受け用段部３に上下の横枠５の
両端部をそれぞれ係合すると共に縦枠１と横枠５
とを固着具６で固着して成るものであつて、この
ような構成とすることで上記した本考案の目的を
達成することができるようになつたものである。

以下本考案を実施例により詳述する。図中１は
縦枠であつて、相対向する縦枠２の対向面に上下
にわたつてパネル素体嵌め込み用の凹部２が形成
してある。この凹部２の両側壁は切除してあつ
て、仮受け用段部３となつている。ここで縦枠１
は角筒状部７をしていてこの角筒状部７の内側面
両側にフランジ８が突出していてこのフランジ８
間が上記した凹部２となつており、フランジ８の
上下両端を切落すことで、上記した仮受け用段部
３が形成されるのである。ここでフランジ８の端
部を切落すだけでいいので仮受け用段部３の形成
が簡単にできるものである。相対する縦枠１のう
ち一方の縦枠１の外側面の前端部には外側方に向
けて縦突条９が上下全長にわたつて突設してある
と共に後端部には縦突条９が嵌まることができる
形状の縦切落部１０が設けてあり、他方の縦枠１
の前端部には縦切落部１０が設けてあると共に後
端部には縦突条９が突設してある。また縦枠１の
外面にはそれぞれ固着具挿入孔１１が設けてあ
り、内側には固着具挿入孔１１に対応して孔１２
が設けてある。図中５は横枠であつて、断面略逆
Ｕ字状をしていて、上面部に断面Ｃ状のタツピン
グホール部２２が設けてある。図中４はパネル素
体である。しかし第６図のように縦枠１の仮受け
用段部３に横枠５の端部をのせて仮支持した状態
でねじのような固着具６にて縦枠１の一端部間に
横枠５を連結固着し、ついで第６図矢印方向から
（つまり縦枠１の他端側から）パネル素体４の両
端部をそれぞれ縦枠１の凹部２に嵌め込み、その
後縦枠１の他端の仮受け用段部３に他の横枠５の
端部を係合してねじのような固着具６にて縦枠１
の他端部間に横枠５を連結固着する。ここで、固
着具６は固着具挿入孔１１より挿入して、縦枠１
の角筒状部７内に挿入したＬ状の笠木固定金具１
３の縦片１４の孔１５に固着具６を通し、更に固
着具６を縦枠１の孔１２に通して横枠５のタツピ
ングホール部２２に螺合するものであつて、縦枠
１と横枠５の連結と同時に第５図のように笠木固
定金具１３の縦片１４が縦枠１に固着されるもの
である。ところで固着具挿入孔１１は固着具６の
頭部よりも大きくて固着具６の回転操作は固着具
挿入孔１１よりドライバーなどを入れて回転させ
るものである。またパネル素体４は別の固着具６
によつて縦枠１に連結される。Ｌ状の笠木固定金
具１３の横片１６は縦枠１の外側面と反対方向に
突出していて、この横片１６にはねじ孔２１が穿
孔してある。上記のような構成のフエンス用パネ
ルＡは支柱１８に取付けられる上下の笠木１７間
に取付けられていわゆるフエンスを構成するもの
である。ここで笠木１７へのフエンス用パネルＡ
の取付けに当つては笠木固定金具１３の横片１６
と笠木１７とを横片１６のねじ孔２１を利用して
笠木取付ねじ１９にて取付けるものである。つま
り笠木１７の孔２０から笠木取付ねじ１９を挿入
して横片１６のねじ孔２１に螺合して取付けるの
である。このとき横片１６が縦枠１の外面側と反
対方向に突出しているので、笠木１７の端部付近
に穿孔する孔２０から笠木１７の長手方向の最端
部までの距離ｌをできるだけ長くとることがで
き、笠木１７の端部付近に孔２０を設けたといえ
ども笠木１７の端部が破れたり、ひびが入つたり
しないようにできるのである。フエンス用のパネ
ルＡ同士は縦枠１の外側面同士をつき合せるが、
この場合は縦突条９が縦切落部１０に嵌まり込む
ことで、隣あ合うフエンス用パネルＡの縦枠１の
外面間のすき間をかくすようになつている。なお
本考案のフエンス用パネルＡは門扉用のパネルに
も応用できる。

〔考案の効果〕

本考案は叙述のように縦枠の上下両端部におい
て凹部の両側壁を切除して仮受け用段部を形成
し、対向する凹部にパネル素体の両端部を嵌め込
み、仮受け用段部に上下の横枠の両端部をそれぞ
れ係合すると共に縦枠と横枠とを固着具で固着し
てあるので、縦枠と横枠との固着に際して仮受け
用段部に横枠を仮受けさせて位置決めした状態で
固着具による固着作業ができて、枠組が簡単にで
きるものであり、またパネル素体は両端が凹部に
嵌め込まれておさまりがよいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のフエンス用パネルと笠木との
分解斜視図、第２図は同上のフエンスを構成した
例の正面図、第３図は同上のフエンス用パネルの
つき合せ部分の分解斜視図、第４図は同上のフエ
ンス用パネルの分解斜視図、第５図は同上の縦枠
と横枠との連結部分の正面図、第６は同上の組立
ての説明図、第７図は従来例の縦枠と横枠との分
解斜視図であつて、 １は縦枠、２は凹部、３は仮受け段部、４はパ
ネル素体、５は横枠、６は固着具である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 相対する縦枠の対向面に上下にわたつてパネル
   素体嵌め込み用の凹部を形成し、縦枠の上下両端
   部において凹部両側壁を切除して仮受け用段部を
   形成し、対向する凹部にパネル素体の両端部を嵌
   め込み、仮受け用段部に上下の横枠の両端部をそ
   れぞれ係合すると共に縦枠と横枠とを固着具で固
   着して成るフエンス用パネルの構造。