JPH03234351A - 鋳鉄製シリンダブロック及びその製造方法 - Google Patents
鋳鉄製シリンダブロック及びその製造方法Info
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- JPH03234351A JPH03234351A JP3073490A JP3073490A JPH03234351A JP H03234351 A JPH03234351 A JP H03234351A JP 3073490 A JP3073490 A JP 3073490A JP 3073490 A JP3073490 A JP 3073490A JP H03234351 A JPH03234351 A JP H03234351A
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は鋳鉄製シリンダブロック及びその製造方法に関
する。
する。
(従来の技術)
自動車部品の軽量化が進む今日、エンジンのシリンダブ
ロックにおいてもその小型軽量化のための技術開発が盛
んに行われている。そして、サイアミーズ型シリンダブ
ロックやアルミニウム合金(以下、単にアルミ合金とい
う)製のシリンダブロックが実用化されている。しかし
、熱負荷が厳しいディーゼルエンジンにおいては、アル
ミ合金製は不向きであり、また、エンジンの高回転、高
出力化に伴い、耐摩耗性の要求も高くなってきている。
ロックにおいてもその小型軽量化のための技術開発が盛
んに行われている。そして、サイアミーズ型シリンダブ
ロックやアルミニウム合金(以下、単にアルミ合金とい
う)製のシリンダブロックが実用化されている。しかし
、熱負荷が厳しいディーゼルエンジンにおいては、アル
ミ合金製は不向きであり、また、エンジンの高回転、高
出力化に伴い、耐摩耗性の要求も高くなってきている。
これに対して、例えば、特開昭58−211550号公
報に記載されているように、耐摩耗性に優れた鋳鉄製シ
リンダライナーをアルミ合金母材で鋳ぐるむことにより
、上記熱負荷や耐摩耗性についての要求を満たしながら
、シリンダブロックの軽量化を図るという技術は一般に
知られている。
報に記載されているように、耐摩耗性に優れた鋳鉄製シ
リンダライナーをアルミ合金母材で鋳ぐるむことにより
、上記熱負荷や耐摩耗性についての要求を満たしながら
、シリンダブロックの軽量化を図るという技術は一般に
知られている。
(発明が解決しようとする課題)
しかし、ディーゼルエンジンの場合、振動・騒音を改善
することも必要であり、それにあたっては、アルミ合金
製のシリンダブロックよりも鋳鉄製のシリンダブロック
の方が剛性が高く、振動・騒音の改善には有効である。
することも必要であり、それにあたっては、アルミ合金
製のシリンダブロックよりも鋳鉄製のシリンダブロック
の方が剛性が高く、振動・騒音の改善には有効である。
従って、耐摩耗性を得ながら上記振動・騒音の改善を図
るべく、耐摩耗性に優れた鋳鉄製シリンダライナーを鋳
鉄シリンダブロック本体に圧入するという考えが出てく
るが、その場合、シリンダブロック本体に圧入代を確保
する必要があって、シリンダブロックの全長が長くなり
、小型化の要求に合わなくなる。
るべく、耐摩耗性に優れた鋳鉄製シリンダライナーを鋳
鉄シリンダブロック本体に圧入するという考えが出てく
るが、その場合、シリンダブロック本体に圧入代を確保
する必要があって、シリンダブロックの全長が長くなり
、小型化の要求に合わなくなる。
すなわち、本発明の課題の一つは、上述の軽量小型化、
耐摩耗性の向上及び振動騒音の改善を図ることができる
鋳鉄製シリンダブロック、つまり、鋳鉄製シリンダライ
ナーを鋳鉄母材で鋳ぐるんでなるシリンダブロックを提
供することにある。
耐摩耗性の向上及び振動騒音の改善を図ることができる
鋳鉄製シリンダブロック、つまり、鋳鉄製シリンダライ
ナーを鋳鉄母材で鋳ぐるんでなるシリンダブロックを提
供することにある。
ところで、鋳鉄製シリンダライナーを鋳鉄母材で鋳ぐる
む場合、このシリンダライナーには鋳ぐるみ前の加工性
が良く且つ鋳くるみ状態で高い耐摩耗性を有することが
要求される。従って、そのためには例えばパーライト組
織の片状黒鉛鋳鉄が考えられる。しかし、かかるシリン
ダライナーの鋳ぐるみを行なうと、シリンダライナー自
体が薄肉であるため鋳ぐるみ時の熱の影響を受は易く、
この熱影響により組織が変化し、最終的にはフェライト
組織になって耐摩耗性が得られないという不具合がある
。
む場合、このシリンダライナーには鋳ぐるみ前の加工性
が良く且つ鋳くるみ状態で高い耐摩耗性を有することが
要求される。従って、そのためには例えばパーライト組
織の片状黒鉛鋳鉄が考えられる。しかし、かかるシリン
ダライナーの鋳ぐるみを行なうと、シリンダライナー自
体が薄肉であるため鋳ぐるみ時の熱の影響を受は易く、
この熱影響により組織が変化し、最終的にはフェライト
組織になって耐摩耗性が得られないという不具合がある
。
すなわち、本発明の課題の他の一つは、上述の鋳ぐるみ
前の良好な加工性を確保しながら、鋳ぐるみ後に高い耐
摩耗性が得られるような上記鋳鉄製シリンダブロックの
製造方法を提供することにある。
前の良好な加工性を確保しながら、鋳ぐるみ後に高い耐
摩耗性が得られるような上記鋳鉄製シリンダブロックの
製造方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段)
本発明の上記第1の課題に対しては、鋳鉄製シリンダラ
イナーをNiとMoを適量含有したベイナイト組織の片
状黒鉛鋳鉄にするものである。
イナーをNiとMoを適量含有したベイナイト組織の片
状黒鉛鋳鉄にするものである。
すなわち、その具体的な手段は、シリンダライナーが鋳
鉄母材で鋳ぐるまれてなるエンジン用シリンダブロック
であって、上記シリンダライナーかNip、5〜2.0
!Ti量%とMo0.3〜1゜5重量%とを含有するベ
イナイト組織の片状黒鉛鋳鉄よりなるものである。
鉄母材で鋳ぐるまれてなるエンジン用シリンダブロック
であって、上記シリンダライナーかNip、5〜2.0
!Ti量%とMo0.3〜1゜5重量%とを含有するベ
イナイト組織の片状黒鉛鋳鉄よりなるものである。
第2の課題に対しては、上記NiとMoを適量含有した
片状黒鉛鋳鉄を用いてシリンダライナー素材の鋳造、加
工及び鋳ぐるみを行ない、鋳ぐるみ時の熱を利用して上
記ベイナイト組織を得るようにするものである。
片状黒鉛鋳鉄を用いてシリンダライナー素材の鋳造、加
工及び鋳ぐるみを行ない、鋳ぐるみ時の熱を利用して上
記ベイナイト組織を得るようにするものである。
すなわち、具体的には、Ni0.5〜2. 0重量%と
Mo0.3〜1.5重量%とを含有する片状黒鉛鋳鉄材
によりパーライト組織を有するシリンダライナー素材を
鋳造し、このシリンダライナー素材を研削加工した後に
、鋳鉄母材で鋳ぐるむことにより、上記シリンダライナ
ー素材のパーライト組織を鋳ぐるみ時の熱によってオー
ステナイト組織に変え、冷却によりベイナイト組織に変
えるものである。
Mo0.3〜1.5重量%とを含有する片状黒鉛鋳鉄材
によりパーライト組織を有するシリンダライナー素材を
鋳造し、このシリンダライナー素材を研削加工した後に
、鋳鉄母材で鋳ぐるむことにより、上記シリンダライナ
ー素材のパーライト組織を鋳ぐるみ時の熱によってオー
ステナイト組織に変え、冷却によりベイナイト組織に変
えるものである。
(作用)
上記鋳鉄製シリンダブロックにおいては、シリンダライ
ナーが片状黒鉛鋳鉄であるから焼き付きを抑えながら耐
摩耗性を得ることができ、NiQ。
ナーが片状黒鉛鋳鉄であるから焼き付きを抑えながら耐
摩耗性を得ることができ、NiQ。
5〜2.0重量%とMo O、3〜1 、 5重量%と
を含有するベイナイト組織であるから、高い引張り強さ
と硬度が得られ、耐摩耗性の点で有利になる。そして、
上記鋳鉄製シリンダライナーを鋳鉄母材で鋳ぐるんでい
るから、振動・騒音の低減及び耐熱性の向上という面で
有利になるとともに、シリンダライナー用の圧入代を確
保する必要もなく、シリンダブロックの全長を短くする
ことができる。
を含有するベイナイト組織であるから、高い引張り強さ
と硬度が得られ、耐摩耗性の点で有利になる。そして、
上記鋳鉄製シリンダライナーを鋳鉄母材で鋳ぐるんでい
るから、振動・騒音の低減及び耐熱性の向上という面で
有利になるとともに、シリンダライナー用の圧入代を確
保する必要もなく、シリンダブロックの全長を短くする
ことができる。
一方、鋳鉄製シリンダブロックの製造方法においては、
鋳ぐるみ前のシリンダライナー素材はパーライト組織で
あり、比較的硬度が低いため加工を難しくすることがな
い。この場合、シリンダライナー素材は、NiとMOと
を含有しているから、組織がベイナイト化し易いのであ
るが、冷却速度を遅くすれば、パーライトを生成するこ
とができるものである。そして、このパーライト化にあ
たって、特別な温度制御は必要でなく、鋳造段階のシリ
ンダライナー素材を厚肉なものにすることにより、肪族
しでも徐冷効果を得てパーライト化せしめることかでき
る。
鋳ぐるみ前のシリンダライナー素材はパーライト組織で
あり、比較的硬度が低いため加工を難しくすることがな
い。この場合、シリンダライナー素材は、NiとMOと
を含有しているから、組織がベイナイト化し易いのであ
るが、冷却速度を遅くすれば、パーライトを生成するこ
とができるものである。そして、このパーライト化にあ
たって、特別な温度制御は必要でなく、鋳造段階のシリ
ンダライナー素材を厚肉なものにすることにより、肪族
しでも徐冷効果を得てパーライト化せしめることかでき
る。
次に、上記シリンダライナー素材は、鋳ぐるみ時の熱で
パーライト組織のオーステナイト化を行なうか、その場
合、上記鋳造後の加工により薄肉にすることにより熱の
影響を受は易くしてオーステナイト化を促進することが
できる。そうして、鋳ぐるみ後の冷却においては、上記
NiとMOとによるベイナイト化促進効果を利用してフ
ェライト化を抑えベイナイト組織を得ることができるも
のである。この場合も、シリンダライナー素材が薄肉で
あれば、冷却が促進されベイナイト化をより一層効果的
に図ることができる。
パーライト組織のオーステナイト化を行なうか、その場
合、上記鋳造後の加工により薄肉にすることにより熱の
影響を受は易くしてオーステナイト化を促進することが
できる。そうして、鋳ぐるみ後の冷却においては、上記
NiとMOとによるベイナイト化促進効果を利用してフ
ェライト化を抑えベイナイト組織を得ることができるも
のである。この場合も、シリンダライナー素材が薄肉で
あれば、冷却が促進されベイナイト化をより一層効果的
に図ることができる。
しかして、上記N1はMoで併用することによりパーラ
イトの生成を抑制する元素であり、0゜5重量%未満で
は鋳ぐるみ後の冷却速度を高めてもベイナイト組織を得
ることができない。また、このNiを2.0重量%より
も多くすると、シリンダライナー素材を鋳造した際に鋳
放し状態でベイナイトを多量に生ずるため、加工性が悪
化し好ましくないものである。
イトの生成を抑制する元素であり、0゜5重量%未満で
は鋳ぐるみ後の冷却速度を高めてもベイナイト組織を得
ることができない。また、このNiを2.0重量%より
も多くすると、シリンダライナー素材を鋳造した際に鋳
放し状態でベイナイトを多量に生ずるため、加工性が悪
化し好ましくないものである。
一方、MoはNiと同様にベイナイトの生成を促進する
元素であるが、0.3重量%未満では鋳ぐるみ後の冷却
速度を高めてもベイナイト組織は得られず、パーライト
が多量に析出してしまう。
元素であるが、0.3重量%未満では鋳ぐるみ後の冷却
速度を高めてもベイナイト組織は得られず、パーライト
が多量に析出してしまう。
また、このMoを1.5重量%よりも多くすると、シリ
ンダライナー素材を鋳造した際に鋳放し状態でベイナイ
トを多量に生ずるため、加工性が悪化し好ましくないも
のである。
ンダライナー素材を鋳造した際に鋳放し状態でベイナイ
トを多量に生ずるため、加工性が悪化し好ましくないも
のである。
(発明の効果)
従って、上記鋳鉄製シリンダブロックによれば、Niと
Moを適量含有したベイナイト組織の片状黒鉛鋳鉄製シ
リンダライナーが鋳鉄母材で鋳ぐるまれた構造にしたか
ら、シリンダライナーの耐摩耗性を高めながら、シリン
ダブロックの振動・騒音の低減及び耐熱性の向上、並び
に軽量小型化を図ることができる。
Moを適量含有したベイナイト組織の片状黒鉛鋳鉄製シ
リンダライナーが鋳鉄母材で鋳ぐるまれた構造にしたか
ら、シリンダライナーの耐摩耗性を高めながら、シリン
ダブロックの振動・騒音の低減及び耐熱性の向上、並び
に軽量小型化を図ることができる。
また、鋳鉄製シリンダブロックの製造方法によれば、N
iとMoを適量含有した片状黒鉛鋳鉄を用いてシリンダ
ライナー素材の鋳造、加工及び鋳鉄母材による鋳ぐるみ
を行なうようにしたから、鋳ぐるみ前のシリンダライナ
ー素材をパーライト組織にしてその加工性を良好なもの
にしながら、鋳ぐるみ後の冷却により組織をベイナイト
化せしめて、シリンダライナーの強度及び耐摩耗性の向
上を図ることができる。
iとMoを適量含有した片状黒鉛鋳鉄を用いてシリンダ
ライナー素材の鋳造、加工及び鋳鉄母材による鋳ぐるみ
を行なうようにしたから、鋳ぐるみ前のシリンダライナ
ー素材をパーライト組織にしてその加工性を良好なもの
にしながら、鋳ぐるみ後の冷却により組織をベイナイト
化せしめて、シリンダライナーの強度及び耐摩耗性の向
上を図ることができる。
(実施例)
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図に示すエンジン用シリンダブロック1において、
2はシリンダボア3を構成する鋳鉄製シリンダライナー
、4はシリンダライナー2の外周を鋳ぐるんだ鋳鉄母材
、5はウォータジャケットである。
2はシリンダボア3を構成する鋳鉄製シリンダライナー
、4はシリンダライナー2の外周を鋳ぐるんだ鋳鉄母材
、5はウォータジャケットである。
上記シリンダライナー2はベイナイト組織の片状黒鉛鋳
鉄より構成されている。このシリンダライナー2の組成
は次の組成1の通りであり、その硬度はHv340であ
る。
鉄より構成されている。このシリンダライナー2の組成
は次の組成1の通りであり、その硬度はHv340であ
る。
組成1
C;3.4. Si ;1. 9.Mn;0. 7
゜Mo ;0. 6.Ni ; 1.4.Cr
;0. 15゜残部Fe(以上重量%) また、上記鋳鉄母材4の組成は次の組成2の通りであり
、その硬度はHv190である。
゜Mo ;0. 6.Ni ; 1.4.Cr
;0. 15゜残部Fe(以上重量%) また、上記鋳鉄母材4の組成は次の組成2の通りであり
、その硬度はHv190である。
組成2
C;3. 7. Si ;2. 0. Mn;0.
7゜P;0.05.Cr;0.15.残部Fe(以上重
量%) 次に、上記鋳鉄製シリンダブロック1の製造方法を説明
する。
7゜P;0.05.Cr;0.15.残部Fe(以上重
量%) 次に、上記鋳鉄製シリンダブロック1の製造方法を説明
する。
鋳ぐるみのための鋳造方案は第2図に概略的に示されて
いる。すなわち、同図において、6は上記鋳鉄製シリン
ダライナー2の素材、7は分割方式の主型(砂型)8は
中子(砂型)、9は鋳鉄母材4用のキャビティである。
いる。すなわち、同図において、6は上記鋳鉄製シリン
ダライナー2の素材、7は分割方式の主型(砂型)8は
中子(砂型)、9は鋳鉄母材4用のキャビティである。
また、10は湯口、11は湯道、12は押湯である。
第3図は上記鋳鉄製シリンダブロック1の製造工程図で
ある。以下、各工程を順に説明する。
ある。以下、各工程を順に説明する。
−ライナー素材鋳造工程−
シリンダライナー素材を上記組成1の鋳鉄材により鋳造
し鋳放しによって得た。この素材の外径は98關、内径
は86mm、厚さは6m+sである。この得られたシリ
ンダライナー素材の組織は、パーライトとベイナイトと
からなる基地に片状黒鉛が析出してなるものであり、ま
た、その硬度はHv265である。
し鋳放しによって得た。この素材の外径は98關、内径
は86mm、厚さは6m+sである。この得られたシリ
ンダライナー素材の組織は、パーライトとベイナイトと
からなる基地に片状黒鉛が析出してなるものであり、ま
た、その硬度はHv265である。
一加工工程一
上記シリンダライナー素材に内面の仕上げ加工代を残し
て荒加工を施し、外径が94mm、内径が90+am、
厚さが2mmのシリンダライナー素材6を得た。この場
合、シリンダライナー素材はパーライトを含み硬度が比
較的低いから、その加工は容易であった。
て荒加工を施し、外径が94mm、内径が90+am、
厚さが2mmのシリンダライナー素材6を得た。この場
合、シリンダライナー素材はパーライトを含み硬度が比
較的低いから、その加工は容易であった。
鋳型への組付
上記シリンダライナー素材6を中子8に組付け、この中
子8を主型7に組付けた。
子8を主型7に組付けた。
一鋳造(鋳ぐるみ)−
キャビティ9に上記組成2の溶湯を鋳込んだ。
この溶湯の鋳込み温度は1400℃である。この鋳ぐる
み、放冷により得られた鋳鉄製シリンダブロック1のシ
リンダライナー2の組織は、ベイナイトの基地に片状黒
鉛が析出してなるのであり、その硬度はHV340であ
った。
み、放冷により得られた鋳鉄製シリンダブロック1のシ
リンダライナー2の組織は、ベイナイトの基地に片状黒
鉛が析出してなるのであり、その硬度はHV340であ
った。
すなわち、これは、シリンダライナー素材6の肉厚が薄
いため、そのパーライトが溶湯の熱を受けて簡単にオー
ステナイト化し、その後の冷却の際に上記NiとMoと
の影響によりベイナイト化したためである。
いため、そのパーライトが溶湯の熱を受けて簡単にオー
ステナイト化し、その後の冷却の際に上記NiとMoと
の影響によりベイナイト化したためである。
比較のためNiとMoとを含有しない次の組成3の鋳鉄
材により、シリンダライナー素材の鋳造、加工、鋳型7
への組付及び鋳ぐるみを上記実施例と同じ条件で行なっ
た。
材により、シリンダライナー素材の鋳造、加工、鋳型7
への組付及び鋳ぐるみを上記実施例と同じ条件で行なっ
た。
組成3
C;3.4.5i11.9.Mn;0.7゜P ;0.
8. Cr ;0. 6.残部Fe(以上重量%) この比較例のシリンダライナー素材の組織はパーライト
基地に片状黒鉛が析出してなるものであり、その硬度は
HV230であったが、鋳ぐるみ後の組織はフェライト
基地に片状黒鉛が析出してなるもので、その硬度はHシ
ェフ5てあった。これは、すなわち、パーライトが鋳ぐ
るみ時の熱によりオーステナイト化した後、放冷により
フェライト化したためである。
8. Cr ;0. 6.残部Fe(以上重量%) この比較例のシリンダライナー素材の組織はパーライト
基地に片状黒鉛が析出してなるものであり、その硬度は
HV230であったが、鋳ぐるみ後の組織はフェライト
基地に片状黒鉛が析出してなるもので、その硬度はHシ
ェフ5てあった。これは、すなわち、パーライトが鋳ぐ
るみ時の熱によりオーステナイト化した後、放冷により
フェライト化したためである。
以上から、シリンダライナー素材にN1とFwl 。
とを適量含有する組成の鋳鉄材を適用することが、鋳ぐ
るみ前のシリンダライナー素材の加工性の向上と、鋳ぐ
るみ後の強度ないしは耐摩耗性の向上とに有効であるこ
とかわかる。
るみ前のシリンダライナー素材の加工性の向上と、鋳ぐ
るみ後の強度ないしは耐摩耗性の向上とに有効であるこ
とかわかる。
図面は本発明の実施例を示し、第1図は鋳鉄製シリンダ
ブロックの縦断面図、第2図は鋳造(鋳ぐるみ)方案を
示す縦断面図、第3図は鋳鉄製シリンダブロックの製造
工程図である。 1・・・・・・シリンダブロック 2・・・・・・シリンダライナー 4・・・・・・鋳鉄母材 6・・・・・・シリンダライナー素材 7・・・・・・主型 8・・・・・・中子 9・・・・・・キャビティ ほか2名 ・/リンダブロノク ンリンダライナ ・鋳鉄母材 ・/リンダライナー素材 7・・主型 8・・中子 キャビティ 第 図 第 図
ブロックの縦断面図、第2図は鋳造(鋳ぐるみ)方案を
示す縦断面図、第3図は鋳鉄製シリンダブロックの製造
工程図である。 1・・・・・・シリンダブロック 2・・・・・・シリンダライナー 4・・・・・・鋳鉄母材 6・・・・・・シリンダライナー素材 7・・・・・・主型 8・・・・・・中子 9・・・・・・キャビティ ほか2名 ・/リンダブロノク ンリンダライナ ・鋳鉄母材 ・/リンダライナー素材 7・・主型 8・・中子 キャビティ 第 図 第 図
Claims (2)
- (1)シリンダライナーが鋳鉄母材で鋳ぐるまれてなる
エンジン用シリンダブロックであって、上記シリンダラ
イナーはNi0.5〜2.0重量%とMo0.3〜1.
5重量%とを含有するベイナイト組織の片状黒鉛鋳鉄よ
りなることを特徴とする鋳鉄製シリンダブロック。 - (2)Ni0.5〜2.0重量%とMo0.3〜1.5
重量%とを含有する片状黒鉛鋳鉄材によりパーライト組
織を有するシリンダライナー素材を鋳造し、このシリン
ダライナー素材を研削加工した後に、鋳鉄母材で鋳ぐる
むことにより、上記シリンダライナー素材のパーライト
組織を鋳ぐるみ時の熱によってオーステナイト組織に変
え、冷却によりベイナイト組織に変えることを特徴とす
る鋳鉄製シリンダブロックの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3073490A JPH03234351A (ja) | 1990-02-09 | 1990-02-09 | 鋳鉄製シリンダブロック及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3073490A JPH03234351A (ja) | 1990-02-09 | 1990-02-09 | 鋳鉄製シリンダブロック及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03234351A true JPH03234351A (ja) | 1991-10-18 |
Family
ID=12311901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3073490A Pending JPH03234351A (ja) | 1990-02-09 | 1990-02-09 | 鋳鉄製シリンダブロック及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH03234351A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107321962A (zh) * | 2016-04-28 | 2017-11-07 | 哈尔滨摆渡新材料有限公司 | 一种制备具有石墨衬里工件的方法及工件 |
CN107363243A (zh) * | 2017-08-29 | 2017-11-21 | 哈尔滨摆渡新材料有限公司 | 一种金属增强的石墨管道和管件的制造方法 |
CN107520429A (zh) * | 2017-08-29 | 2017-12-29 | 哈尔滨摆渡新材料有限公司 | 一种具有金属增强的石墨阀门的制造方法 |
CN114807735A (zh) * | 2021-01-21 | 2022-07-29 | 中原内配集团股份有限公司 | 一种耐腐蚀贝氏体灰铸铁组合物、气缸套及制备方法 |
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1990
- 1990-02-09 JP JP3073490A patent/JPH03234351A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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