JPH03232849A - β−ケトアミド合成用触媒およびβ−ケトアミドの製造方法 - Google Patents

β−ケトアミド合成用触媒およびβ−ケトアミドの製造方法

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JPH03232849A
JPH03232849A JP2026923A JP2692390A JPH03232849A JP H03232849 A JPH03232849 A JP H03232849A JP 2026923 A JP2026923 A JP 2026923A JP 2692390 A JP2692390 A JP 2692390A JP H03232849 A JPH03232849 A JP H03232849A
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Tatsuya Nakano
達也 中野
Yukihisa Goto
幸久 後藤
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  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、医薬、農薬などの中間体として有用な新規な
β−ケトアミドとβ−ケトアミドの合成用触媒並びにβ
−ケトアミドの製造方法に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題]β−ケ
トアミドは、対応するβ−ケトエステルとアミンとの反
応により製造できる。例えば、アセト酢酸エチルまたは
ベンゾイル酢酸エチルと、アニリン類とを無溶媒または
溶媒中で加熱反応させると、対応するアセト酢酸アニリ
ド類またはベンゾイル酢酸アニリド類が得られる(J、
 Amer。
cheIll、 Soc、、 70.2402 (19
48);  工業化学雑誌。
55、75 (1952); Org、 5ynthe
ses、 Co11. Vol。
3 、108 (1955); Org、 5ynth
eses、 Co11. Vol。
4 、80 (19B2))。この方法は原料が入手し
やすいという利点はあるものの、一般にβ−ケトアミド
の収率が低く、β−ケトエステル及びアミンに対する適
用範囲が極めて狭い。従って、この方法では製造可能な
β−ケトアミドの種類が制限される。
この問題を解決するため、上記反応における触媒として
ピリジンおよび酢酸銅を用いる方法が提案されている(
薬学雑誌、 82.492 (1982);同。
82、498 (19B2))。しかし、この改良法に
おいても依然として収率は低く、β−ケトアミドの工業
的製法として満足できるものではない。
従って、本発明の目的は、新規なβ−ケトアミドを提供
することにある。
本発明の他の目的は、β−ケトエステルと、アンモニア
、第1級アミン又は第2級アミンとの反応において、副
反応を抑制し、選択的にアミド化反応を行ない、β−ケ
トアミドを収率よく得ることができるβ−ケトアミド合
成用触媒を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、広範囲のβ−ケトエステル
及びアミンに適用でき、β−ケトアミドを収率よく製造
できるβ−ケトアミドの製造方法を提供することにある
[発明の構成] 本発明者らは、上記目的を達成すべく、鋭意検討した結
果、特定の触媒が、活性、選択性および適用範囲の広さ
の点で極めて優れていること、上記特定の触媒を用いる
場合には、新規なβ−ケトアミドを得ることができるこ
とを見い出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、一般式[I]で表わされる新規な
β−ケトアミドを提供する。
(式中、R1はアルキル基、R2は水素原子又はアルケ
ニル基を示す。R3R4は、同−又は異なって、水素原
子、置換基を有していてもよいアリール基、又は置換基
を有していてもよい複素環基を示す。R3とR4は、結
合する窒素原子と共に、酸素原子、硫黄原子又は窒素原
子を介して、または介することなく、5又は6員環の複
素環を形成してもよい。但し、R2が水素原子であると
き、R3及びR4は、結合する窒素原子と共に、酸素原
子、硫黄原子又は窒素原子を介して形成された5又は6
員環の複素環;または酸素原子、硫黄原子及び窒素原子
から選択された少なくとも2つの異種原子を有する5又
は6員環の複素環基であるものとする) また本発明は、β−ケトエステルと、アンモニア、第1
級アミンまたは第2級アミンとの反応によるβ−ケトア
ミドの合成用触媒であって、下記(a)群〜(e)群の
いずれかの群から選択された少なくとも一種のβ−ケト
アミド合成用触媒を提供する。
(a)元素周期表の第1族、第2族、第4族、第6族、
第8族またはランタノイド元素に属する金属の単体、 (b)元素周期表の第1族、第2族、第4族、第6族、
第8族またはランタノイド元素に属する金属のβ−ジケ
トン錯体、 (c)元素周期表の第1族、第2族、第4族、第6族、
第8族またはランタノイド元素に属する金属のβ−ケト
エステル錯体、 (d)元素周期表の第1族、第2族、第4族、第6族、
第8族またはランタノイド元素に属する金属の化合物と
、 ゼオライト、シリカ、シリカを主成分とする複合酸化物
またはケイ酸塩を主成分とする鉱産物類との組合せから
なる触媒、および (e)元素周期表の第1族、第2族、第4族、第6族、
第8族またはランタノイド元素に属する金属又は金属化
合物により担持され、あるいは上記金属イオンによりイ
オン交換された、ゼオライト、シリカ、シリカを主成分
とする複合酸化物またはケイ酸塩を主成分とする鉱産物
類。
さらに本発明は、β−ケトエステルと、アンモニア、第
1級アミンまたは第2級アミンとを、上記のβ−ケトア
ミド合成用触媒の存在下で、反応させるβ−ケトアミド
の製造方法を提供する。
本明細書において、前記一般式[I]で表される化合物
のアルキル基及びアルケニル基は、一般に炭素数1〜2
0の直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基を意味する。アル
キル基には、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル
、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、
イソへブチル、オクチル、イソオクチル、ノニル、デシ
ル、ドデシル基などが含まれる。
アルケニル基には、例えば、ビニル、1−プロペニル、
アリル、イソプロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル
、4−ペンテニル、1.3−ペンタジェニル基などが含
まれる。
アリール基には、例えば、フェニル、ナフチルおよびア
ンスリル基などが含まれる。
複素環基は、酸素、硫黄および窒素から選ばれた異種原
子を含有する5又は6員環の基と、上記複素環基に芳香
族環が縮合した縮合複素環基を意味する。複素環基とし
ては、例えば、チエニル、フリル、ピロリル、ピラゾリ
ル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル
、キノリル、イソキノリル、キナゾリル、キノキサリル
、フタラジニル、インドリル、チアゾリル、チアジアゾ
リル、ベンゾチアゾリル、イソチアゾリル、オキサシリ
ル、ベンズオキサシリル、イソオキサシリル、ベンズイ
ミダゾリル基などが挙げられる。
アリール基及び複素環基の置換基としては、例えば、上
記アルキル基;メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ
プロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、ペンチルオキシ
、イソペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、イソへキシル
オキシ、ヘプチルオキシ、イソへブチルオキシ、オクチ
ルオキシ基などのアルコキシ基が挙げられる。
R3とR4が、結合する窒素原子と共に、酸素原子、硫
黄原子又は窒素原子を介して、または介0 することなく形成してもよい5又は6員環の複素環とし
ては、例えば、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、
ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピロリジニル
、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリノ、チオモル
ホリノ基などが例示される。
なお、前記一般式[1]で表される化合物において、R
2が水素原子であるとき、R3及びR4は、結合する窒
素原子と共に、酸素原子、硫黄原子又は窒素原子を介し
て形成された5又は6員環の複素環;または酸素原子、
硫黄原子及び窒素原子から選択された少なくとも2つの
異種原子を有する5又は6員環の複素環基である。
本発明の一般式[I]で表される新規なβ−ケトアミド
及び従来公知のβ−ケトアミドは、前記β−ケトアミド
合成用触媒の存在下で、β−ケトエステルと、アンモニ
ア、第1級アミンまたは第2級アミンとを反応させるこ
とにより得られる。
この反応では、副反応が抑制され、選択的にアミド化反
応が進行し、β−ケトアミドが収率よく得1 られる。
触媒は前記のように (a)群〜(e)群の5群に分類
することができる。各群の触媒において、元素周期表の
元素周期表の第1族、第2族、第4族、第6族、第8族
またはランタノイド元素に属する金属としては、例えば
、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウ
ム、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、クロム、モリ
ブデン、タングステン、鉄、コバルト、ニッケル、ロジ
ウム、パラジウム、白金、銅、銀、金、亜鉛、カドミウ
ム、水銀、ゲルマニウム、スズ、鉛、ランタン、セリウ
ム、プラセオジム、ネオジム、サマリウムなどの金属が
挙げられる。特に好ましい金属は、各群に共通して、銅
、マグネシウム、亜鉛、ゲルマニウム、スズ、クロム、
モリブデン、タングステン、鉄、コバルト、ニッケルま
たはセリウムなどである。
(a)群の触媒は元素周期表の第1族、第2族、第4族
、第6族、第8族またはランタノイド元素に属する金属
の単体である。
2 金属単体の形状は、特に制限されず、例えば、粉末、粒
状、棒状、板状、柱状、塊状などであってもよい。これ
らの金属単体は、単独又は二種以上組合せて使用できる
(b)群の触媒は元素周期表の第1族、第2族、第4族
、第6族、第8族またはランタノイド元素に属する金属
のβ−ジケトン錯体である。錯体を形成するβ−ジケト
ンとしては、例えば、アセチルアセトン、ベンゾイルア
セトン、3,5−へブタンジオンなどが挙げられるが、
アセチルアセトンが好適である。触媒活性及び経済性の
点て特に好ましいβ−ジケトン錯体は、前記好ましい金
属のアセチルアセトナートなとである。これらの金属錯
体は、単独又は二種以上組合せて使用できる。
これらの金属錯体は公知の方法で製造することができる
(c,)群の触媒は元素周期表の第1族、第2族、第4
族、第6族、第8族またはランタノイド元素に属する金
属のβ−ケトエステル錯体である。錯体を形成するβ−
ケトエステルは広い範囲で選択 3 できるが、入手容易性、反応後の分離精製の容易性など
の点から、アセト酢酸エステル類、又はアミド化反応の
際に用いるβ−ケトエステルそれ自体であるのが好まし
い。特に好ましい錯体は、前記例示の金属の錯体である
。これらの金属錯体は、単独又は二種以上組合せて使用
できる。これらの錯体は、従来既知の方法、例えば、金
属の単体または適当な塩とβ−ケトエステルとの反応に
よって容易に得ることができる。
(d)群の触媒は元素周期表の第1族、第2族、第4族
、第6族、第8族またはランタノイド元素に属する金属
の化合物(以下、■類という)と、ゼオライト、シリカ
、シリカを主成分とする複合酸化物またはケイ酸塩を主
成分とする鉱産物類(以下、■類という)との組合せか
らなる二元触媒である。
■類に属する金属の化合物には、酸化物、水酸化物、塩
などが含まれる。塩には、ハロゲン化物、硫酸塩、硝酸
塩、リン酸塩、炭酸塩などの無機酸の塩;酢酸塩、シュ
ウ酸塩、ナフテン酸塩などの4 有機酸の塩;およびβ−ジケトンやβ−ケトエステルな
どとの錯塩;その他の塩が含まれる。
■類のシリカを主成分とする複合酸化物には、少なくと
も50%以上のシリカ(S i 02 )を含有し、例
えば、AJ/203、B2O3、MgO1ZnO,Ti
O2などとの複合酸化物が含まれる。
■類のゼオライトには天然および合成ゼオライトが含ま
れ、代表的なものとしてA型、X型およびY型のゼオラ
イトが挙げられる。人手容易なモレキュラーシーブ3A
、4Aおよび5Aが好適である。
また、ケイ酸塩を主成分とする鉱産物類としては、例え
ば、ケイソウ土、酸性白土、活性白土、カリオン、ケイ
砂、タルク、パーライト、ベントナイト、モントモリロ
ナイト、セライト、軽石、その他各種の粘土類が挙げら
れる。
1類に属する金属化合物を単独で用いた場合には、(b
)または(e)群に含まれる触媒を除き、本発明のアミ
ド化反応において、良好な触媒活性を示さない。■類に
属する物質を単独で触媒として5 用いた場合も、本発明のアミド化反応において満足すべ
き収率は得られない。特に■類の物質として固体酸性の
強いものを単独で用いた場合には、アミンがβ−カルボ
ニル炭素を攻撃してエナミン生成反応が優先し、目的と
するβ−ケトアミドはほとんど得られない。しかしなが
ら、■類の金属化合物と■類の物質とを組合せて用いた
場合には、単独使用の場合と比べて格段に優れた触媒効
果を発揮する。(d)群に属する触媒は、単独又は二種
以上組合せて使用できる。
(e)群の触媒は元素周期表の第1族、第2族、第4族
、第6族、第8族またはランタノイド元素に属する金属
もしくは金属化合物によって担持され、または金属イオ
ンによってイオン交換されたゼオライト、シリカ、シリ
カを主成分とする複合酸化物またはケイ酸塩を主成分と
する鉱産物類である。金属化合物としては、前記(d)
群において例示した金属化合物が挙げられる。ゼオライ
ト、シリカ、シリカを主成分とする複合酸化物およびケ
イ酸塩を主成分とする鉱産物類としては、それ6 ぞれ、(d)群の項で例示した物質が挙げられる。
金属イオン等の担持は、慣用の方法、すなわち含浸法、
イオン交換法、混練法、共沈法などによって行うことが
できる。担持量は、触媒活性などが低下しない範囲で決
定できるが、通常、1重量%以上の担持量で高い触媒活
性、選択性を示す。
(e)群に属する触媒は、単独又は二種以上組合せて使
用できる。
なお、各群に属する触媒は、他の群に属する触媒と組合
せて使用してもよい。
上記(a)群〜(e)群に属する触媒に、さらに助触媒
として配位性化合物を添加することにより、触媒活性及
び選択性を一層高めることができる。
配位性化合物としては、金属に対して配位性を有する化
合物、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO) 、
N、N−ジメチルホルムアミド(DMF) 、1.4−
ジアザビシクロ[2,2,2:lオクタン(DABCO
) 、ジシクロへキシルカルボジイミド(DCC)、ト
リフェニルホスフィン、トリn−ブチルホスフィン、ト
リエチルアミン、7 ピリジンなどが挙げられる。
これらの配位性化合物の添加量は、通常(a)〜(e)
群の触媒に含まれる金属に対して0.5〜200当量、
好ましくは1〜100当量である。
本発明の触媒、は、広い範囲のβ−ケトエステルと、ア
ンモニア、第1級アミン及び第2級アミンとの反応によ
るβ−ケトアミド生成反応に適用でき、前記一般式[I
]で表される新規なβ−ケトアミドを含めて、広範囲の
β−ケトアミドを製造する上で有用である。
β−ケトアミドは、通常、下記一般式[1]で表される
β−ケトエステルと、一般式[■コで表されるアンモニ
ア、第1級アミン又は第2級アミンとの反応により得る
ことができる。
 8 [I−1] (式中、R11はアルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、シクロアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリ
ール基、アラルキル基又は複素環基を示し、R12は水
素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シ
クロアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基、
アラルキル基、複素環基、アルコキシ基、アルキルチオ
基又はハロゲン原子を示す。RI3  RI4は、同−
又は異なって、水素原子、アルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラル
キル基又は複素環基を示す。R11とR12は、炭素原
子、酸素原子、硫黄原子又は窒素原子を介して、結合す
る5又は6員環を形成してもよい。R13とR14は、
結合する窒素原子と共に、酸素原子、硫黄原子又は窒素
原子を介して、または介することなく、5又は6員環の
複素環を形成してもよい。
9 R5は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シ
クロアルキル基、アリール基、ハロゲン化アルキル基、
複素環基又は縮合複素環基を示す)上記置換基の中で、
アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基
及び複素環基、アルコキシ基としては、それぞれ、前記
例示の基が挙げられる。RI3とR14が、結合する窒
素原子と共に、酸素原子、硫黄原子又は窒素原子を介し
て、または介することなく形成してもよい5又は6員環
の複素環基も、前記と同様の複素環基が例示される。
アルキニル基には、例えば、エチニル基などが含まれる
シクロアルキル基には、例えば、シクロプロピル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシ
クロオクチル基などが含まれる。
ハロゲン化アルキル基には、例えば、クロロメチル、2
−クロロエチル、トリフルオロメチルおよびペンタフル
オロエチル基などが含まれる。
アラルキル基には、例えば、ベンジル、フェネチル、ベ
ンズヒドリル基などが含まれる。
 0 アルキルチオ基には、例えば、メチルチオ、エチルチオ
、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソ
ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ヘキシ
ルチオ、イソへキシルチオ、ヘプチルチオ、イソへブチ
ルチオ、オクチルチオ基などが含まれる。
ハロゲン原子には、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素が
含まれる。
さらに上記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
シクロアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基
、アラルキル基、複素環基、アルコキシ基およびアルキ
ルチオ基は、本発明の反応条件下で不活性な1又は2以
上の置換基を有していてもよい。このような置換基とし
ては、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、シクロアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリー
ル基、アラルキル基、複素環基、ハロゲン原子、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アル
キルチオ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基、アル
キルスルホニル基、アリールス1 ルホニル基、アラルキルスルホニル基、シアノ基、ニト
ロ基、スルファモイル基、ジアルキルスルファモイル基
、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基、ジアルキ
ルカルバモイル基、ジアルキルアミノ基、ヒドロキシ基
、カルボキシ基などが挙げられる。
アミド化反応を円滑に進行させるため、R5は、メチル
、エチル、t−ブチルなどの低級アルキル基、フェニル
基などであるの好ましい。
なお、R12がアルケニル基である化合物、すなわち、
前記一般式[11で表される新規なβ−ケトアミドの出
発原料となるβ−ケトエステルは、従来慣用の方法、例
えば、塩基性化合物の存在下、β−ケトエステルとハロ
ゲン化アルケニルとを反応させ、β−ケトエステルのα
位の活性メチレン基にアルケニル基を導入することによ
り得ることができる。
一般式[1]で表されるβ−ケトエステルの具体例とし
ては、例えば、アセト酢酸エステル、プロピオニル酢酸
エステル、ブチリル酢酸エステル、 2 バレリル酢酸エステル、3−オキソオクタン酸エステル
、5−メチル−3−オキソヘキサン酸エステル、3−オ
キソ−5−ヘキセン酸エステル、3オキソ−6−ヘプテ
ン酸エステル、3−シクロプロピル−3−オキソプロパ
ン酸エステル、3シクロへキシル−3−オキソプロパン
酸エステル、3−トリフルオロメチル−3−オキソプロ
パン酸エステル、ベンゾイル酢酸エステル、4−フェニ
ル−3−オキソブタン酸エステル、5−フェニル3−オ
キソペンタン酸、3−オキソ−3−(3ピリジル)プロ
パン酸エステル、3−オキソ3−(2−ピリジル)プロ
パン酸エステル、2フロイル酢酸エステル、2−テノイ
ル酢酸エステル、4−メトキシ−3−オキソブタン酸エ
ステル、4−エトキシ−3−オキソブタン酸エステル、
4メチルチオ−3−オキソブタン酸エステル、2メチル
−3−オキソブタン酸エステル、3−オキソ−2−(2
−プロペニル)ブタン酸エステル、3−オキソ−2−フ
ェニルメチルブタン酸エステル、2−メトキシ−3−オ
キソブタン酸エステル、3 2−メチルチオ−3−オキソブタン酸エステル、2−ク
ロロ−3−オキソブタン酸エステル、2オキソシクロペ
ンタンカルボン酸エステル、2−オオキソシクロヘキサ
ンカルボン酸エステル等が挙げられる。
一般式[I[I]で表わされる第1級アミンまたは第2
級アミンの具体例としては、例えば、メチルアミン、ジ
メチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、プロピ
ルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブ
チルアミン、t−ブチルアミン、ペンチルアミン、イソ
ペンチルアミン、へキシルアミン、ヘプチルアミン、オ
クチルアミン、アリルアミン、プロパルギルアミン、ベ
ンジルアミン、α−フェネチルアミン、β−フェネチル
アミン、クミルアミン、2−ピリジルメチルアミン、フ
ルフリルアミン、2−チオフェンメチルアミン、2−キ
ノリルメチルアミン、2−メトキシエチルアミン、2−
エトキシエチルアミン、2−メチルチオエチルアミン、
シクロヘキシルメチルアミン、2−フェノキジエチルア
ミン、2−(N、N−ジ4 メチルアミノ)エチルアミン、3− (N、N−ジメチ
ルアミノ)プロピルアミン、3− (N、N−ジエチル
アミノ)プロピルアミン、エタノールアミン、グリシン
、アラニン、フェニルアラニン、ホモフェニルアラニン
、シクロプロピルアミン、シクロペンチルアミン、シク
ロヘキシルアミン、アニリン、N−メチルアニリン、o
−トルイジン、m−トルイジン、p−トルイジン、2−
エチルアニリン、4−エチルアニリン、2,3−キシリ
ジン、2.6−キシリジン、2,4−キシリジン、2.
5−キシリジン、3.5−キシリジン、3゜4−キシリ
ジン、2−T−チル−6−メチルアニリン、2,6−ジ
エチルアミン、2.6−シエチルー4−フルオロアニリ
ン、2.6−ジエチル4−メトキシアニリン、3−ブロ
モ−2,6−ジニチルアニリン、4−クロロ−2,6−
ジニチルアニリン、4−ブロモ−2,6−ジニチルアニ
リン、2,6−ジイツプロピルアニリン、4−)IJフ
ルオロメチルアニリン、3−トリノルオロメチルアニリ
ン、2−フェニルアニリン、2−メトキ5 ジアニリン、3−メトキシアニリン、4−メトキシアニ
リン、2−フェノキシアニリン、3−シアノアニリン、
4−シアノアニリン、3−ニトロアニリン、4−ニトロ
アニリン、2,6−シアノアニリン、2−クロロアニリ
ン、3−クロロアニリン、4−クロロアニリン、2.3
−ジクロロアニリン、2,4−ジクロロアニリン、2,
5−ジクロロアニリン、2,6−ジクロロアニリン、3
゜4−’)クロロアニリン、2−クロロ−6−メチルア
ニリン、3−クロロ−2−メチルアニリン、5クロロ−
2−メチルアニリン、2−ブロモアニリン、3−ブロモ
アニリン、4−ブロモアニリン、2.6−ジブロモアニ
リン、2−フルオロアニリン、3−フルオロアニリン、
4−フルオロアニリン、2.6−ジフルオロアニリン、
4−ヨードアニリン、4− (N、N−ジメチルアミノ
)アニリン、1−ナフチルアミン、2−ナフチルアミン
、5.6,7.8−テトラヒドロ−1−ナフチルアミン
、9−アントリルアミン、4−インダニルアミ゛/% 
1.?、3.5,6.7−へキサヒドロ6 4−5−インダセニルアミン、2−ピリジンアミン、3
−ピリジンアミン、4−ピリジンアミン、4−キノリン
アミン、3−チオフェンアミン、3フランアミン、2−
ピリミジンアミン、4−ピリミジンアミン、4−ピリダ
ジンアミン、1,3゜4−チアジアゾール−2−アミン
、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、インドリン、
イソインドリン等が挙げられる。
これらの第1級または第2級アミンの中で、医薬、農薬
の中間体として有用な芳香族アミン、特にアニリン類が
好ましい。
本発明の方法において、反応は溶媒の非存在下で行うこ
とが可能であるが、反応に悪影響を及ぼさない不活性溶
媒の存在下で行うのが好ましい。
不活性溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、メシチレン、クロロベンゼン、アニソールなど
やこれらの混合溶媒が例示される。
また反応温度は、通常、50〜200℃の範囲、より好
ましくは1.00〜170℃の範囲である。
前記一般式[I[]で表されるβ−ケトエステル7 と、前記一般式[I[I]で表されるアンモニア、第1
級アミンまたは第2級アミンとのモル比は、厳密に制限
されないが、通常、前者1モルに対して、後者015〜
1.5モル、好ましくは0.7〜1゜2モルの範囲であ
る。
本発明の方法において、前記(a) (b) (c)群
に属する触媒量は、通常、β−ケトエステルに対して0
.002〜0.1当量が好ましい。また、(d)群に属
する触媒量は、通常、β−ケトエステルに対して、■類
の金属化合物0.002〜0.1当量、■類の物質10
〜100重量%が好ましい。
(e)群に属する触媒量は、β−ケトエステルに対して
5〜100重量%が好ましい。
反応方式は、バッチ式、セミパッチ式および連続式のい
ずれであってもよい。反応形式がセミパッチ式の場合に
は、副反応を抑制するため、βケトエステルよりもアン
モニアまたはアミンの方を連続的もしくは断続的に導入
するのが好ましい。
常温で気体の出発原料は、気体のまま、又は適当な溶媒
に溶解して、反応系に導入できる。
8 反応に進行に伴い、前記置換基R5に対応するアルコー
ル又はフェノール類などが生成するが、これらの沸点が
、反応系中に存在する溶媒より低い場合には、適当な装
置により系外に留去しながら反応を行うのが有利である
β−ケトアミドは、既知の方法、例えば、蒸溜、溶媒抽
出法、希釈法、再結晶法、カラムクロマトグラフィーな
どや、これらを組合わせた分離精製手段により、容易に
単離精製することができる。
[発明の効果] 本発明の新規なβ−ケトアミドは、医薬、農薬などの中
間体として有用である。
本発明のβ−ケトアミド合成用触媒は、β−ケトエステ
ルと、アンモニア、第1級アミンまたは第2級アミンと
の反応において、副反応を抑制し、選択的にアミド化反
応を円滑に進行させ、目的物であるβ−ケトアミドを好
収率で得ることができる。
また、本発明のβ−ケトアミドの製造方法は、非常に広
範囲のβ−ケトエステル、アンモニア、 9 およびアミンに適用でき、収率が高いので、βケトアミ
ドの一般的製法として極めて有効である。
[実施例] 以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明する
実施例1 3−オキソヘプタン酸エチル2.00g(11,。
6ミリモル)、o−トルイジン1. 25 g (1,
1゜6ミリモル)、銅粉0.20gおよびキシレン6m
lの混合物を、150℃の油浴上で、生成するエタノー
ルを系外に留去させながら、4時間加熱撹拌した。反応
混合物を室温まで冷却し、不溶物を濾別した後、濾液を
約100m1のヘキサン中に注ぎ、温度4℃で一昼夜保
った。析出した結晶を濾過、洗浄、乾燥し、N−(2−
メチルフェニル)3−オキソヘプタン酸アミド2.28
g (収率88.5%)が得られた。
また上記銅粉に代えて、銅片、銅片、銅塊及び銅粒を用
いて、上記と同様に反応した場合、N(2−メチルフェ
ニル)−3−オキソヘプタン酸0 アミドの収率は、それぞれ、82.1%、84゜4%、
81.1%、84.0%であった。
実施例2 銅粉に代えて、アセチルアセトン銅(1)0.06gを
用いる以外、実施例1と同様にして、N(2−メチルフ
ェニル)−3−オキソヘプタン酸アミド2.03g(収
率78,8%)を得た。
実施例3 銅粉に代えて、アセチルアセトン銅(I]0.06gお
よび市販のケイソウ土0.7gを用いる以外、実施例1
と同様にして、N−(2−メチルフェニル)−3−オキ
ソヘプタン酸アミド2.46g(収率95.6%)を得
た。
比較例1 銅粉を用いることなく触媒の非存在下で、実施例]と同
様に反応したところ、N−(2−メチルフェニル)−3
−オキソヘプタン酸アミドの収率は13.9%であった
比較例2 銅粉に代えて、0.05gの酢酸銅・2水塩を1 用い、溶媒であるキシレンの非存在下で、実施例1と同
様に反応したところ、N−(2−メチルフェニル)−3
−オキソヘプタン酸アミドの収率は8.9%であった。
比較例3 銅粉に代えて、0.05gの酢酸銅・2水塩を用いる以
外、実施例]と同様に反応したところ、N−(2−メチ
ルフェニル)−3−オキソヘプタン酸アミドの収率は1
7.0%であった。
比較例4 銅粉に代えて、ピリジンを2滴滴下する以外、実施例1
と同様に反応したところ、N−(2−メチルフェニル)
−3−オキソヘプタン酸アミドの収率は36.5%であ
った。
実施例4〜27 表1に示す各種のβ−ケトエステル1.]、、6ミリモ
ル、アミン類11.1ミリモル、金属粉末0゜2gおよ
びキシレン6 mlの混合物を、150’Cの油浴上で
、生成するアルコールを系外に留去させながら、4時間
加熱撹拌した。反応混合物を室温2 まで冷却し、不溶物を濾別し、濾液を約100 mlの
ヘキサン中に注ぎ、4℃で一昼夜保った。析出した結晶
を濾過、洗浄、乾燥し、対応するβ−ケトアミドを得た
。但し、実施例8および24では、上記濾液を濃縮した
後、ヘキサンから再結晶することによって、β−ケトア
ミドを得た。
β−ケトエステル、アミン類、金属粉末の種類と共に、
β−ケトアミドの収率を表1に示す。
(以下、余白)  3 実施例28〜34 3−オキソヘプタン酸エチル11.6ミリモル、表2に
示すアニリン類11.1ミリモル、表2に示す3−オキ
ソヘプタン酸エチルの各種金属錯体0.464ミリモル
およびキシレン6 mlの混合物を、150℃の油浴上
で、生成するアルコールを系外に留去させながら、4時
間加熱撹拌した。但し、実施例33では、溶媒としてト
ルエン6 mlを用い、130℃で反応させた。
反応混合物を実施例1と同様に処理し、対応するβ−ケ
トアミドを得た。
アルリ土類金属錯体の金属の種類と共に、βケトアミド
の収率を表2に示す。
なお、3−オキソヘプタン酸エチルの各種金属錯体は、
以下の方法により調製した。
すなわち、3−オキソヘプタン酸エチル3,0g1銅及
びマグネシウムを除く金属粉末0.5gおよびトルエン
10m1の混合物を130℃で3時間加熱撹拌した。反
応混合物を室温まで冷却し、未反応の金属粉末を濾別し
、濾液を減圧下に蒸発8 乾固し、対応する金属錯体を得た。
銅の錯体は、3−オキソヘプタン酸エチル3゜0g、酢
酸銅・1水塩0.5g、ヘキサン50m1および水50
m1の混合物を40℃で30分間激しく撹拌した後、室
温まで冷却し、これに炭酸ナトリウム水溶液を加えて十
分振盪し、有機層を減圧下に乾固することによって得た
マグネシウムの錯体は、3−オキソヘプタン酸エチルと
当モルのマグネシウムエトキシドを、トルエン溶媒中、
生成するエタノールを留去させながら、2.5時間加熱
撹拌した後、減圧下に蒸発乾固することによって得た。
得られた錯体のIRスペクトルデータを表3に示す。
(以下、余白)  9 表3 実施例35〜4 オキソヘプタン酸エチル2゜ Og。
ブロモ 2゜ ジエチルアニリン2゜ Og。
前記(d)群に属する所定量の二元触媒、およびキシレ
ン5 mlの混合物を、150℃め油浴」二で、生成す
るエタノールを留去させながら、4時間加熱撹拌した。
なお、(d)群に属する二元触媒として、前記I順に属
するアセチルアセトン銅(I]0.064gと、表4に
示す■類に属する所定量の物質とを用いた。
反応混合物を実施例1−と同様に処理し、N(4−ブロ
モ−2,6−シエチルフエニル)−3オキソヘプタンア
ミドを得た。上記■類に属する物質とその使用量ととも
に、N−(4−ブロモ2.6−ジニチルフエニル)−3
−オキソヘプタンアミドの収率を表4に示す。
(以下、余白)  2 実施例42〜57 3−オキソヘキサン酸エチル2.00g、4ブロモ−2
,6−シエチルアニリン2.59g。
前記(d)群に属する所定量の触媒、およびキシレン6
 mlの混合物を、1.50 ’Cの油浴上で、生成す
るエタノールを系外に留去させながら、4時間加熱撹拌
した。
なお、上記(d)群に属する触媒として、■類に属する
表5の化合物0.25ミリモルと、ケイソウ土0.70
gからなる二元触媒を用いた。
反応混合物を実施例1と同様に処理し、N(4−ブロモ
−2,6−シエチルフエニル)−3オキソヘキサンアミ
ドを得た。
■類に属する化合物と共に、結果を表5に示す。
(以下、余白)  4 表 5 実施例58〜82 表6に示す各種のβ−ケトエステル2.00g。
β−ケトエステルに対して0.95当量の表6に示すア
ミン類、アセチルアセトン銅(If)0.06g。
必要に応じてケイソウ土0.7g、およびキシレン6 
mlの混合物を、150℃の油浴上で、生成するアルコ
ールを系外に留去させながら、4時間加熱撹拌した。
反応混合物を実施例1と同様に処理し、対応するβ−ケ
トアミドを得た。なお、実施例63.81および82で
は、反応混合物の不溶物を濾過し、濾液を濃縮した後、
ヘキサンから再結晶することによってβ−ケトアミドを
得た。
β−ケトエステルとアミン類の種類およびケイソウ土の
有無とともに、β−ケトエステルの収率を表6に示す。
(以下、余白)  6 実施例83〜86 3−オキソヘキサン酸エチル2.00g、4ブロモ−2
,6−ジニチルアニリン2.50g。
アセチルアセトン銅[1]0.064g、モレキュラー
シーブ5A2.0g、表7に示す所定量の配位性化合物
およびキシレン5 mlの混合物を、150℃の油浴上
で、生成するエタノールを系外に留去させながら、4時
間加熱撹拌した。反応混合物を実施例1と同様に処理し
、N−(4−ブロモ−2゜6−ジニチルフエニル)−3
−オキソヘキサンアミドを得た。
配位性化合物とその使用量と共に、N−(4ブロモ−2
,6−ジニチルフエニル)−3−オキソヘキサンアミド
の収率を表7に示す。
(以下、余白)  2 表 表中、DABCOは、1.4−ジアザビシクロ[2゜オ
クタン、 DMSOは、ジメチルスルホキシド、 NEt3はトリエチルアミン、 PPh3はトリフェニルホスフィンを示す。
2゜ 2コ 実施例87 (e)群に属するイオン交換による触媒を次のようにし
て調製した。モレキュラーシーブ5A5gに、イオン交
換液として、0.67Mの酢酸銅水溶液30m1を添加
し、温度60℃に保った。約1時間ごとにデカンテーシ
ョンにより、イオン交換液を除き、新しいイオン交換液
を加えた。この操作を5回繰返し、最後に十分水洗して
濾過し、温度120℃で2.5時間乾燥した。
次いで、3−オキソヘキサン酸エチル2.00g、4−
ブロモ−2,6−ジニチルアニリン2゜50g1上記の
イオン交換したモレキュラーシーブ2.0gおよびキシ
レン5 mlの混合物を、150℃の油浴上で、生成す
るエタノールを系外に留去させながら、4時間加熱撹拌
した。反応混合物を実施例1と同様に処理し、N−(4
−ブロモ2.6−ジニチルフエニル)−3−オキソヘキ
サンアミドを収率84.し%で得た。
実施例88 モレキュラーシーブ5Aに代えて用いたケイン4 つ土を、実施例87と同様に酢酸銅水溶液で処理し、触
媒を調製した。次いて、この触媒を用いて、実施例87
と同様の反応を行った結果、N−(4ブロモ−2,6−
ジニチルフエニル)−3−オキソヘキサンアミドが収率
88.9%で得られた。
出 願 人  ダイセル化学工業株式会社代  理  
人   弁理士  鍬   1)  充   生 5

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式[ I ] ▲数式、化学式、表等があります▼[ I ] (式中、R^1はアルキル基、R^2は水素原子又はア
    ルケニル基を示す。R^3、R^4は、同一又は異なっ
    て、水素原子、置換基を有していてもよいアリール基、
    又は置換基を有していてもよい複素環基を示す。R^3
    とR^4は、結合する窒素原子と共に、酸素原子、硫黄
    原子又は窒素原子を介して、または介することなく、5
    又は6員環の複素環を形成してもよい。但し、R^2が
    水素原子であるとき、R^3及びR^4は、結合する窒
    素原子と共に、酸素原子、硫黄原子又は窒素原子を介し
    て形成された5又は6員環の複素環;または酸素原子、
    硫黄原子及び窒素原子から選択された少なくとも2つの
    異種原子を有する5又は6員環の複素環基であるものと
    する) で表わされる新規なβ−ケトアミド。 2、β−ケトエステルと、アンモニア、第1級アミンま
    たは第2級アミンとの反応によるβ−ケトアミドの合成
    用触媒であって、下記の(a)群〜(e)群のいずれか
    の群から選択された少なくとも一種のβ−ケトアミド合
    成用触媒。 (a)元素周期表の第1族、第2族、第4族、第6族、
    第8族またはランタノイド元素に属する金属の単体、 (b)元素周期表の第1族、第2族、第4族、第6族、
    第8族またはランタノイド元素に属する金属のβ−ジケ
    トン錯体、 (c)元素周期表の第1族、第2族、第4族、第6族、
    第8族またはランタノイド元素に属する金属のβ−ケト
    エステル錯体、 (d)元素周期表の第1族、第2族、第4族、第6族、
    第8族またはランタノイド元素に属する金属の化合物と
    、 ゼオライト、シリカ、シリカを主成分とする複合酸化物
    またはケイ酸塩を主成分とする鉱産物類との組合せから
    なる触媒、および (e)元素周期表の第1族、第2族、第4族、第6族、
    第8族またはランタノイド元素に属する金属又は金属化
    合物により担持され、あるいは上記金属イオンによりイ
    オン交換された、ゼオライト、シリカ、シリカを主成分
    とする複合酸化物またはケイ酸塩を主成分とする鉱産物
    類。 3、助触媒として配位性化合物を含む請求項2記載のβ
    −ケトアミド合成用触媒。 4、元素周期表の第1族、第2族、第4族、第6族、第
    8族またはランタノイド元素に属する金属が、銅、マグ
    ネシウム、亜鉛、ゲルマニウム、スズ、クロム、モリブ
    デン、タングステン、鉄、コバルト、ニッケルまたはセ
    リウムである請求項2記載のβ−ケトアミド合成用触媒
    。 5、β−ケトエステルと、アンモニア、第1級アミンま
    たは第2級アミンとを、請求項2〜請求項4のいずれか
    に記載のβ−ケトアミド合成用触媒の存在下で、反応さ
    せるβ−ケトアミドの製造方法。 6、第1級または第2級アミンが、アニリン類である請
    求項5記載のβ−ケトアミドの製造方法。
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