JPH0323258B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0323258B2
JPH0323258B2 JP3262479A JP3262479A JPH0323258B2 JP H0323258 B2 JPH0323258 B2 JP H0323258B2 JP 3262479 A JP3262479 A JP 3262479A JP 3262479 A JP3262479 A JP 3262479A JP H0323258 B2 JPH0323258 B2 JP H0323258B2
Authority
JP
Japan
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force
roller
akkb
akb
transfer
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Expired
Application number
JP3262479A
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English (en)
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JPS55126357A (en
Inventor
Koma Geruharuto
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NICHIDOKU HEAVY MACH
Original Assignee
NICHIDOKU HEAVY MACH
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Filing date
Publication date
Application filed by NICHIDOKU HEAVY MACH filed Critical NICHIDOKU HEAVY MACH
Priority to JP3262479A priority Critical patent/JPS55126357A/ja
Publication of JPS55126357A publication Critical patent/JPS55126357A/ja
Publication of JPH0323258B2 publication Critical patent/JPH0323258B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/12Accessories for subsequent treating or working cast stock in situ
    • B22D11/128Accessories for subsequent treating or working cast stock in situ for removing
    • B22D11/1287Rolls; Lubricating, cooling or heating rolls while in use

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は連続鋳造装置において、特に湾曲され
た案内軌道内で連続体を進行および案内するため
の方法に関する。
連続体案内軌道で前に配置されたローラーが後
に続いて配置されるローラーよりも高い回転モー
メントで運転される連続体の案内方法は既に提案
されている。同様に多数の前後に並んで配置され
たローラーがそれぞれ一つのグループに一緒にな
つていて、且つ前のグループが後に続くグループ
よりも高い回転モーメントで運転される連続体の
案内方法も既に提案されている。これらは次のこ
とに基づいて提案される。
通常、連続鋳造装置においては鋳型に接続して
取り出される連続体は鋳型に接続する湾曲案内軌
道内で、あるいは鋳型に接続する垂直案内部分と
次の湾曲案内軌道内で、その軌道を形成する支持
ローラーによつて案内され、運転される搬送ロー
ラーの助けによつて進行される。このとき搬送ロ
ーラーは連続体が凝固するかあるいは部分的に凝
固する所で連続体をつかんでいる。
ところが公知のように鋳型中で製造される連続
体が案内軌道内で中心がなお液状であるときに多
数の段階に分けて曲げられたり矯正されたりする
屈曲点が設けられる。連続体がなお液状の中心を
持つた場合に曲げられたり矯正されるとその表面
すなわち外部殻の中に引張力が生ずる。これが熱
間変形の可能性の範囲を超過することにより延伸
された部分に表面割れが発生する。同様にまた未
凝固中心部分での固体液体の境界にも割れが発生
する。この様な連続体中の欠陥はローラーが一定
の方法で作動されることにより防止できるもので
ある。すなわち、連続体に発生する引張歪を相殺
する圧縮力を外部から与えつつ連続体を移送させ
ることによつて欠陥が生じなくなる。これは連続
体の案内軌道を形成する個々のローラーを後に続
くローラーよりも高いローラー周速度で運転する
ことによつて得られる。
本発明は上記のことを考慮に入れて、屈曲点で
の連続体の欠陥発生をより確実に防止する湾曲軌
道内の連続体の進行および案内の方法を提供する
ものである。
本発明は上記目的を達成するために、鋳型から
取り出される連続体を、鋳型に続く案内軌道に複
数の屈曲点を設けて各屈曲点に対応して運転ロー
ラーを配置すると共に、最終屈曲点の後に搬送ロ
ーラーを配置し、各屈曲点において順次曲げ矯正
しながら案内するに際して、あらかじめ設定され
たプロセスデータに基づき、モールド内抵抗、バ
ルジング抵抗、ロール回転抵抗、鋳片自動落下力
から連続体の移送抵抗(AK)を各運転ローラー
について算出し、前記移送抵抗から連続体の移送
に必要な必要移送力(AKB)を各運転ローラー
について算出し、一方ローラー1本あたりにかか
る鉄静圧力と摩擦係数から連続体に伝達可能な伝
達可能移送力(MAK)を算出し、前記伝達可能
移送力(MAK)と前記必要移送力(AKB)か
ら各運転ローラーにおける連続体に付与可能な外
部付与力(AKK)を算出し、さらに前記屈曲点
前後で連続体を圧縮案内するための屈曲点におけ
る連続体の曲げ矯正に起因する歪量を算出し、該
歪量を適正値に抑えるために運転ローラー間で連
続体に発生させるための移送方向歪から連続体に
加えるべき外部付与圧縮力を各運転ローラーにつ
いて算出し、前記可能外部付与力(AKK)と外
部付与圧縮力(AKKB)を比較してAKK>
AKKBの時は該外部付与圧縮力(AKKB)を採
用し、AKK<AKKBの時は可能外部付与力
(AKK)を越えない値に演算して該外部付与圧縮
力(AKKB)を採用し、前記必要移送力
(AKB)と前記外部付与圧縮力(AKKB)から
各運転ローラーについて前記外部付与圧縮力を発
生させるための分担移送力(AKT)を算出し、
前記各運転ローラーを前記分担移送力に応じた運
転ローラー駆動用モータの電流制御により回転制
御するとともに、前記搬送ローラーを所定の一定
速度となるように回転制御するように構成したも
ので、屈曲点での連続体の欠陥発生を確実に防止
できるとともに、基準速度指令で運転するための
速度制御系とは別の分担移送力指令で運転するた
めの電流制御系により、運転ローラー駆動用モー
タを分担移送力に応じて電流制御するため、各運
転ローラーの回転モーメントを容易かつ確実に制
御できて、連続体の欠陥発生はより速やかに除去
できるものであり、さらに外部付与圧縮力
(AKKB)を可能外部付与力以内に抑えるように
演算するので、各運転ローラーのスリツプのない
状態で実施でき、動作をより確実なものにでき
る。
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。第1図はオーバルに湾曲された案内軌道に複
数の支持ローラーが配置された連続鋳造装置であ
り、各屈曲点のローラーが運転されていない場合
である。1は鋳型、(2)は連続体Cの案内軌道であ
り、多数の支持ローラー3で構成される。溶鋼が
鋳型1の中で冷却されて出てきた内部が凝固され
ていない連続体Cは予め与えられた方向へ向けら
れる。その後、液状の中心を持つたままローラー
3の中から最終的に真直にされる。支持ローラー
3は外皮の膨張を支えるローラー30、屈曲点を
支持するローラー31,32,33,34および
運転されるローラー35,36,37,38が配
置される。4はローラー35,36,37および
38と協動して連続体Cを圧縮案内する搬送ロー
ラーである。案内軌道2はローラー31,32,
33および34が配置された屈曲点で次第に大き
くなる半径r1,r2,r3およびr4を持つ円弧を互い
に連ねてできた湾曲案内軌道を形成している。連
続体Cは支持ローラー3によつて湾曲案内軌道を
案内され、最終的には真直にされて搬送ローラー
4によつて水平に引出されるが、その過程におい
て各屈曲点で湾曲状態が矯正されることにより歪
が発生する。
各屈曲点すなわちローラー31,32,33お
よび34において発生する歪増分をそれぞれ
Δε1,Δε2,Δε3およびΔε4とすると、次式のよう
になる。
ここでyは連続体Cの厚み方向の中心からの歪
位置まだの距離とする。
連続体Cの品質を確保するためには、前記(1)式
で示される歪増分を欠陥が発生しない範囲の小さ
い値に抑えてやればよい。このため外部より圧縮
力を与えてやることになる。(1)式の歪増分Δε1
対してはローラー35と36、Δε2に対してはロ
ーラー36と37、Δε3に対してはローラー37
と38、Δε4に対してはローラー38と4を、そ
れぞれ後述のように制御すればよい。
ここで第2図に示すように一対2組の運転され
るローラーR1とRi+1により連続体Cを圧縮移送す
る場合を仮定する。連続体Cに発生する歪を、移
送方向にεx、幅方向にεy、厚み方向にεzとする。
流れの法則によりローラーRiを通過する単位時間
当りの移送量Viと、ローラーRi+1を通過する単位
時間当りの移送量Vi+1とは等しい。またローラー
RiおよびRi+1を通過する連続体Cの断面積をそれ
ぞれAiおよびAi+1とし、ローラーRiおよびRi+1
周速度をそれぞれvi,vi+1とする。
いまAi=1とすると、 Ai+1=(1+εy)×(1+εz)≒1×εy +εzVi=vi×Ai=vi Vi+1=vi+1×Ai+1=vi+1 ×(1εy+εz) そこで前述のVi=Vi+1より vi=vi+1×(1+εy+εz)を得る。
塑性変形の体積一定の条件、すなわち εy+εy+εz=0を用いて、 vi=vi+1×(1−εx) ……(2)式 を得る。
εxは圧縮歪で負の値を取るので vi>vi+1 ……(3)式 となる。
したがつて連続体Cの圧縮案内移送においては
先に配置されたローラーRiの周速度が後に続いて
配設されたローラーRi+1よりも高い周速度を持つ
ことになる。しかしながら(2)式により得られる速
度差は一般に非常に小さいので、制御対象として
は不適当である。
そこで、上述の速度差を発生させるために、歪
に着目してローラーRi,Ri+1の回転モーメントを
制御するようにする。次に第3図に示すコンピユ
ータプログラムに基づき具体的に説明する。
先ず、あらかじめ設定されたプロセスデータ
を読み込むことによつて行なわれる。すなわ
ち、鋳造サイズ、連続体Cを引き出す鋳造速
度、連続体Cに外部圧縮力を付与するためのデ
ータである連続体Cの材料定数、連続体Cの移
送抵抗を算出するためのローラー30,31,
32,33,34の配置、連続体Cを移送しお
よび連続体Cに圧縮力を付与するためのローラ
ー35,36,37,38,4の配置、該ロー
ラー35,36,37,38および4に付与さ
れた回転モーメントにより発生する可能移送
力、ローラー30,31,32,33,34に
付与され連続体Cに作用するローラー押圧力、
連続体Cの案内過程における冷却条件などであ
る。
次にプロセス計算が行なわれる。すなわち連
続体Cの移送抵抗(AK)、前記屈曲点前後の
圧縮領域での連続体Cの外部殻の凝固厚S、ロ
ーラー35,36,37,38および4に作用
する連続体Cの鉄静圧ならびにローラー35,
36,37,38および4による連続体Cの支
持力により決まる連続体Cへの伝達可能移送力
(MAK)、ローラー35,36,37,38お
よび4の配置された位置における連続体Cを移
送するための必要移送力(AKB)、圧縮のため
にローラー35,36,37,38に付与可能
な外部付与力(AKK)、連続体Cの前記圧縮領
域での温度t、前記各屈曲点付近における(1)式
により示される連続体Cに発生する歪増分Δε
を計算する。
先づ、連続体Cの移送抵抗(AK)は、移送
抵抗=モールド内抵抗+バルジング抵抗+ロー
ル回転抵抗−鋳片自重落下力から算出され、各
部の計算は下記の式から行なわれる。
(1) モールド内抵抗ZK ZK=K1×ρ×(BB+BDR)FK 2 ここで、 ρ:溶鋼の密度 BB:連続体Cの幅 BDR:モールド開口厚み FK:湯面からモールド下端までの垂直距離 K1:係数 (2) バルジング抵抗WSi WSi=K2×δi n×Dri m×pi ここで、 δi:i番ローラーピツチ間でのバルジング量
で、鋳造速度と冷却条件に比例する値 Dri:i番ローラー径 pi:i番ローラーでのバルジング力で、該位
置での凝固シエル厚みに比例する値 m、n:定数 K2:係数 (3) ロール回転抵抗WBi WBi=PLi×pi ここで、 PLi:i番ローラー軸受摩擦係数 (4) 鋳片自重落下力TBi TBi=K3i×ρ×Si×Hi ここで、 Hi:i番ローラーでの湯面からの高さ Si:i番ローラー位置での凝固シエル断面積 よつて、モールドからi番目ローラー間の移送
抵抗AKiは AKi=ZKij=1 (WSi+WBj)−TBi として算出される。これらから計算された各ロー
ラー35,36,37,38および4での移送抵
抗を(AK5)(AK6)(AK7)(AK8)および
(AK4)とする。なお、上記バルジング抵抗を生
じるバルジング力とは、連続体Cの内部の未硬化
部分における鉄静圧が外皮に作用して連続体Cを
ふくらまそうとする力である。連続体Cの移送の
ための必要移送力(AKB)を前記各ローラー3
5,36,37,38および4についてそれぞれ
(AKB5)(AKB6)(AKB7)(AKB8)および
(AKB4)とすると、下記(4)式によりその必要移
送力が計算される。
AKB5=AK5…(4a) AKB6=AK6−AK5…(4b) AKB7=AK7−AK6…(4c) AKB8=AK8−AK7…(4d) AKB4=AK4−AK8…(4e) (4)式 さらに、伝達可能移送力(MAK)は伝達可能
移送力=(鉄静圧力/ローラー)×摩擦係数から計
算される。すなわち、ローラー1本あたりにかか
る鉄静圧力にローラーと連続体Cとの間の摩擦係
数を掛けて算出されるものであり、鉄静圧力はρ
×Hi×K4から求められる。ここでρは溶鋼密度、
Hiはi番目ローラーでの湯面からの高さ、K4
係数である。従つて、この力以上に移送力を加え
ても、ローラーがスリツプを起こし、連続体Cに
伝達することができなくなる。各ローラー35,
36,37,38における伝達可能移送力を
(MAK5)(MAK6)(MAK7)MAK8)とし、連
続体Cに外部圧縮力を付与するローラー35,3
6,37,38の可能な外部付与力を(AKK5
(AKK6)(AKK7)(AKK8)とすると、下記(5)
式によりその可能外部付与力が計算される。
AKK5=MAK5−AKB5=MAK5−AK5…(5a) AKK6=MAK6−AKB6=MAK6+AK5−AK6…(5b) AKK7=MAK7−AKB7=MAK7+AK6−AK7…(5c) AKK8=MAK8−AKB8=MAK8+AK7−AK8…(5d) (5)式 次に連続体Cの欠陥除去のためにおこなう歪
量適正化のための外部から作用させる圧縮力は
計算が行なわれる。すなわちローラー31前後
の圧縮領域における歪増分Δε1は(1a)式によ
り計算される。連続体Cの欠陥を防止するため
には、該歪増分Δε1を適正な値Δε01に抑える必
要がある。したがつて前述の(2)式により示され
る連続体Cの移送方向の歪εX1は次のようにな
る。
εX1=Δε01−Δε1 ここで、ローラー前後の圧縮領域における歪
増分Δε1と湾曲が矯正される側の連続体C表面
での歪の適正な値Δε01と、外部から連続体C
に作用する圧縮力を加えたことによる移送方向
の歪εX1との関係を概念図で示すと第7図のよ
うになり、外部から圧縮力を加えて移送方向の
歪εX1を与えることで、湾曲が矯正される側の
連続体C表面での歪が適正な値Δε01になるこ
とが理解できる。
このための計算においては連続体Cの材料定
数、温度および圧縮領域の平均凝固シエル断面
積Si等をデータとして、上述のεX1を発生させ
るのに必要な外部から連続体Cに作用する圧縮
力Fcを算出し、これによりローラー35を介し
て外部から付与すべき外部付与圧縮力
(AKKB5)を計算する。また同様にして各ロ
ーラー36,37,38により付与すべき外部
付与圧縮力(AKKB6)(AKKB7)(AKKB8
を計算する。
すなわち、第1図において、ローラー35,
36間の距離と平均凝固シエル断面積をそれぞ
れl1とS56、ローラー36,37間の距離と平
均凝固シエル断面積をそれぞれl2とS67、ロー
ラー37,38間の距離と平均凝固シエル断面
積をそれぞれl3とS78、ローラー38,4間の
距離と平均凝固シエル断面積をそれぞれl4
S84とする。
いまローラー35,36間に外部付与圧縮力
を与える場合について説明する。連続体Cの移
送速度ν、目標歪εX1の歪速度をε〓X1とすると、
連続体Cをローラー35からローラー36まで
移送するに要する時間t1はt1=l1/νであり、 εX1=t1×ε〓X1=l1/ν×ε〓X1 (A) となる。一方、凝固シエル部の歪速度と応力σ1
の関係は ε〓X1=KT×σ1 n (B) である。ここでKTは鋳片の温度に依存する定
数、nは定数である。
従つて(A)(B)式より σ1={εX1×ν/l1×KT1/n よつてローラー35,36間で作用する圧縮
力FC56は FC56=S56×σ1 から算出される。この初段の圧縮力FC56はロー
ラー35,36間で与える外部付与圧縮力
(AKKB5)に相当する。
一方、ローラー36,37間、ローラー3
7,38間およびローラー8,4間で作用する
圧縮力FC67,F78,FC84は FC67=S67×σ2 FC78=S78×σ3 FC84=S84×σ4 として算出されることになる。従つて圧縮力Fc
は Fc=f(εx) ……(6)式 として表わせる。
ところで、ローラー35,36間で与える外
部付与圧縮力(AKKB5)は連続体Cを伝播
し、ローラー4での反作用力にて支持されるま
で、即ちローラー38と4との間まで伝わると
いう力の伝播法則がある。従つて移ローラー3
6,37間を考えた場合は、ローラー36,3
7間における外部付与圧縮力(AKKB6)と、
前記力の伝播法則に基づきローラー35,36
間における外部付与圧縮力(AKKB5)とを加
えた圧縮力がローラー36,37間において連
続体Cに作用していることになる。そこで、連
続体Cを運転するローラー36,37間で連続
体Cに作用する圧縮力FC67は、次式のようにな
る。
FC67=AKKB5+AKKB6 同様に、圧縮力FC78,FC84は FC78=AKKB5+AKKB6+AKKB7 FC84=AKKB5+AKKB6+AKKB7+AKKB8
となる。
また、一対2組のローラーの差速度によつて
発生する圧縮力Fは(2)式と(6)式より F=f(vi+1−vi/vi+1) ……(7)式 として表わせ、この圧縮力Fはそれぞれの外部
付与圧縮力(AKKB5)〜(AKKB8)に相当
する。たとえば、外部付与圧縮力(AKKB6
については AKKB6=f(v7−v6/v7) ……(7a) なる関係が得られる。なお、上記(7)式はvi+1
viのときF=0となる関係にある。
次に上述の外部付与圧縮力(AKKB5)〜
(AKKB8)が前記(5)式の可能外部付与力
(AKK5)〜(AKK8)に対して適正な範囲内
におさまつているかどうかをチエツクし、その
結果が良好な場合AKK>AKKBには、各
(AKKB)はローラー35〜36の回転モーメ
ントを決定するデータとして使用される。もし
も上述の計算の結果AKK<AKKBとなつた場
合には、AKKB=(係数)×AKKの計算をおこ
なつて、AKKBをAKKより下回る値AKK>
AKKBにする。すなわち、計算結果がAKK<
AKKBの場合は、目標の歪値は得られないが、
AKKB=(係数)×AKKの演算を行なつて、新
たに得たAKKBをAKKより下回る値にするこ
とによりプロセスに見合つた外部付与圧縮力を
決定し、ローラーと連続体Cの表面との間のス
リツプを抑えることができる。これに伴ない欠
陥の防止効果は多少減るが、外部付与圧縮力を
全く加えない場合と比較して欠陥防止効果は期
待できるものである。
このようにローラー35〜38を介して連続
体Cに作用させる外部付与圧縮力(AKKB)
はプロセスの運転条件から算出される可能外部
付与力(AKK)に見合つた範囲で適正に付与
されるので、ローラー35〜38と連続体Cの
表面との間のスリツプが抑えられることにな
る。
次にローラー35,36,37,38および
4の分担移送力を決定する。すなわち上述の計
算により得られる外部付与圧縮力(AKKB)
は各ローラー35,36,37,38および4
の分担移送力のデータとなる。いまローラー3
5,36,37,38および4の分担移送力を
(AKT5)(AKT6)(AKT7)(AKT8)および
(AKT4)とすると、その各分担移送力は次式
で計算される。
AKT5=AKB5+AKKB5……(8a) AKT6=AKB6+AKKB6……(8b) AKT7=AKB7+AKKB7……(8c) AKT8=AKB8+AKKB8……(8d) AKT8=AKB8+AKKB8……(8d) AKT4=AKB4−(AKKB5+AKKB6+AKKB7+AKKB8)……(8e
)(8)式 ローラー4の分担移送力(AKT4)を示す
(8e)式において、分担移送力(AKT4)は正あ
るいは負の値を示す。すなわちローラー35〜3
8により連続体Cに付与される圧縮力に対する反
作用力は連続体Cの移送過程で支えなければ連続
体Cに圧縮力がかけられないからである。
さらに詳細に説明する。連続体Cは一定速度で
搬出されているので、力の均合から (AKT5−AKB5)+(AKT6−AKB6) +(AKT7−AKB7) +(AKT8−AKB8)+(AKT4−AKB4)=0 が成り立つている。反作用力とは、力の均合上、
自然的に発生する力であり、ローラー35,3
6,37,38は連続体Cを押込んで移送しよう
としているため、反作用力は上記均合の式から (AKT4−AKB4)={(AKT5−AKB5)+(AKT6−AKB6
+(AKT7−AKB7)+(AKT8−AKB8)} で導出される。ここで、(AKT5−AKB5)がロ
ーラー35における外部付与圧縮力、(AKT6
AKB6)がローラー36における外部付与圧縮
力、(AKT7−AKB7)がローラー37における
外部付与圧縮力、(AKT8−AKB8)がローラー
38における外部付与圧縮力である。従つて
(AKT4−AKB4)の力が、外部付与圧縮力に対
する反作用力であり、{(AKT5−AKB5)+
(AKT6−AKB6)+(AKT7−AKB7)+(AKT8
AKB8)}と等しい力で反対の方向を向いている
力である。ローラー35〜38の回転モーメント
を制御すれば外部付与圧縮力が発生するが、速度
基準ローラー4については、回転モーメントは制
御せず、速度のみを一定に制御している。この速
度基準ローラー4における反作用力は自然的に発
生する力であり、回転モーメントの制御による力
の直接制御はしていない。また、伝達可能移送力
(MAK)は反作用力とは関係しない力であり、
反作用力は外部付与圧縮力に対して発生するもの
で、 外部付与圧縮力=分担移送力−必要移送力 で求まる力である。そして前記(AKT4
AKB4)の式と(8a)〜(8d)式とにより、 AKT4=AKB4−{(AKT5−AKB5)+(AKT6−AKB6)+
(AKT7−AKB7) +(AKT8−AKB8)}=AKB4−(AKKB5+AKKB6
AKKB7+AKKB8) が算出される。これが(8e)式である。
一方、ローラー36の発生させる分担移送力
(AKT6)は前述の(7a)式と(8b)式から次式
のようになる。
AKT6=AKB6+AKKB6=AKB6+f(v7−v6/V7)…
…(9)式 上記(9)式において(AKB6)は一定値であるの
で、ローラー36の所定の分担移送力(AKT6
はローラー36の回転モーメントを変えることに
よつて得られ、この分担移送力(AKT6)に見合
つた速度差が発生することになる。
次に各ローラー35,36,37,38およ
び4の運転条件の決定をおこない、 さらに各ローラー35,36,37,38の
制御装置に回転モーメント指令を与える。
この回転モーメント指令は具体的には次のよう
にして行なわれる。たとえば第4図に示すごとく
連続体Cの全移送抵抗(AK)が100T(トン)と
計算される鋳造運転において、第5図のケース1
に示すデータの場合、移送抵抗(AK)に対する
必要移送力≪AKB5=15T、AKB6=10T、AKB7
=20T、AKB8=15T、AKB4=40T≫、外部付
与圧縮力≪AKKB5=10T、AKKB6=8T、
AKKB7=6T、AKKB8=6T、AKKB4=−30T
≫、分担移送力≪AKT5=25T、AKT6=18T、
AKT7=26T、AKT8=21T、AKT4=10T≫、伝
達可能移送力≪MAK5=40T、MAK6=40T、
MAK7=40T、MAK8=40T、MAK4=100T≫
が計算されたとする。この場合、各ローラー3
5,36,37,38および4は伝達可能移送力
(MAK)以内で運転させる。すなわち、各ロー
ラー35〜38にスリツプを生じさせないと共
に、ローラー35〜38による外部付与圧縮力
(AKKB)の総和の反作用力がローラー4にて支
持できる範囲内となるように、各種設備条件を予
じめ設定しておくのが好ましい。そしてローラー
4において外部付与圧縮力(AKKB)の総和
(AKKB5+AKKB6+AKKB7+AKKB8=30T)
は、必要移送力AKB4=40Tより小さいので、外
部付与圧縮力(AKKB)に対する反作用力は上
記必要移送力AKB4に支持され、正の移送力を発
生する。
鋳造運転開始に先立つて鋳型1にダミーバ(図
示せず)を取付け、運転開始後、連続体Cがダミ
ーバにより誘導案内される。このとき基準速度指
令v0が各ローラー35,36,37,38および
4に与えられている。連続体Cの先端がローラー
4を通過すると、それが検出器(図示せず)によ
り検出され、圧縮案内が開始される。
ところが、今までローラー35,36,37,
38および4には共通して基準速度指令v0が与え
られていたが、連続体Cの先端がローラー4を通
過した後は、この基準速度指令v0は、ローラー3
8,4のみに与えられるようになり、ローラー3
5〜37はローラー38の実運転速度を基準とし
て運転される。
次にローラー35〜38の速度制御の一例を第
6図を用いて説明する。第6図において、40は
連続体Cの移送速度を指令する速度指令器、5
1,61,71,81,41は各ローラーを駆動
する直流電動機、52,62,72,82,42
は各直流電動機の速度を検出する回転発電機、5
3,63,73,83,43は直流電動機の駆動
源として使用するサイリスタ装置、54,64,
74,84,44は電流調節器、55,65,7
5,85,45は比例動作(P動作)特性を有す
る速度調節器、45は比例積分動作(PI動作)
特性を有する速度調節器、56,66,76,8
6は分担移送力(AKT5)(AKT6)(AKT7
(AKT8)に応じた回転モーメントを各ローラー
35,36,37,38に与えるためのモータ電
流(モータの回転モーメントに相当する)を調節
するPI動作特性を有する電流調節器、57,6
7,77,87は連続体Cを圧縮案内運転をする
時に閉とする制御接点、58,68,78,8
8,48は各直流電動機の主回路電流検出器であ
る。
第5図において、連続体Cを移送するローラー
35,36,37,38,4を駆動するモータ5
1,61,71,81,41を制御する回路は通
常のものであるが、各モータの制御回路に設けた
速度調節器55,65,75,85はP動作と
し、速度調節器45はPI動作としている。連続
体Cを圧縮案内する場合、移送速度の基準となる
のはローラー4すなわちモータ41の回転速度で
あり、これをPI制御することにより、速度一定
値に確保する。また、分担移送力を担当するトル
クをモータ51,61,71,81に発生させる
ためには、各モータ速度を N51>N61>N71>N81>N4 すなわちΔv50,Δv60,Δv70,Δv80に相当する
回転数を制御しなければならないが、これらの値
は1%以下の非常に小さいものであるので、実現
するのにきわめて困難な速度指令によらずに、あ
らかじめ分担移送力(AKT5)(AKT6
(AKT7)(AKT8)に相当するモータ電流を計算
機にて電流調節器56,66,76,86に設定
し、電流検出器58,68,78,88により検
出した電流を電流調節器55,56,76,86
にフイードバツクして、このフイードバツク値が
あらかじめ計算機で設定した設定値とが一致する
ようにPI制御している。この電流制御をするに
際して、速度調節器55,65,75,85が
PI動作であれば、速度制御系と電流制御系が相
互に干渉して圧縮案内制御を達成できないので、
これをP動作のみとして実現している。このよう
にΔvが1%以下のきわめて小さい値であるため、
P動作の調節器を使用することにより、圧縮案内
時でも、そうでない時でも対処できる。
実際には、圧縮案内開始により、先づAKB8
15Tの移送力が発生するように、ローラー38の
運転モータ81に制御装置に指令が入力され、ロ
ーラー38が回転制御される。さらに、AKB5
15T、AKB610T、AKB7=20Tとなるように各
ローラー35〜37の運転モータ51,61,7
1の制御装置に指令が入力され、該各ローラー3
5〜37が同様に回転制御される。ここでローラ
ー38と4とは基準速度指令v0で運転されてお
り、ローラー38は連続体Cの移送抵抗(AK)
に対する必要移送力AKB8=15Tの他に外部付与
圧縮力AKKB8=6Tに相当する移送力を発生する
ように制御される。したがつてローラー38の回
転速度は前述の(7)式および(8)式の関係により、両
ローラー38,4の速度差Δv80だけ高められる。
ローラー4について、上記外部付与圧縮力
(AKKB8)が作用しない場合はAKB4=40Tでよ
いが、AKKB8=6Tを吸収するので、この時のロ
ーラー4の移送力はAKB4−AKKB8=34Tとな
る。またローラー35〜37はローラー38を基
準として回転速度が制御されるので、各ローラー
35〜38の速度はv0+Δv80となる。そして上
記した場合と同様にして、まずローラー37が制
御され、次にローラー36が制御され、最後にロ
ーラー35が制御される。
この時の各ローラー35,36,37,38お
よび4の回転速度vおよび分担移送力(AKT)
の変化は次に示される。
(i) ローラー37に外部付与圧縮力AKKB7=6T
を付与したとき、 ローラー35の分担移送力=15T ローラー36の分担移送力=10T ローラー37の分担移送力=26T ローラー38の分担移送力=21T ローラー4の分担移送力=28T ローラー4の回転速度v4=v0 ローラー38の回転速度v8=v4+Δv80 ローラー37,36,35の回転速度v7=v8
+Δv70 なおΔv70は両ローラー38,37の速度差 (ii) ローラー36に外部付与圧縮力AKKB6=8T
を付与したとき、 ローラー35の分担移送力=15T ローラー36の分担移送力=18T ローラー37の分担移送力=26T ローラー38の分担移送力=21T ローラー4の分担移送力=20T ローラー4の回転速度v=v0 ローラー38の回転速度v8=v4+Δv80 ローラー37の回転速度v7=v8+Δv70 ローラー36,35の回転速度v6=v7+Δv60 なおΔv60は両ローラー37,36の速度差 (iii) ローラー35に外部付与圧縮力(AKKB5
10T)を付与したとき ローラー35の分担移送力=25T ローラー36の分担移送力=18T ローラー37の分担移送力=26T ローラー38の分担移送力=21T ローラー4の分担移送力=10T ローラー4の回転速度v4=v0 ローラー38の回転速度v8=v4+Δv80 ローラー37の回転速度v7=v8+Δv70 ローラー36の回転速度v6=v7+Δv60 ローラー35の回転速度v5=v6+Δv50 なおΔv50は両ローラー36,35の速度差 次に第5図のケース2に示すデータの場合、前
述と同様に必要移送力≪AKB5=15T、AKB6
10T、AKB7=20T、AKB8=15T、AKB4=40T
≫、外部付与圧縮力≪AKKB5=30T、AKKB6
=30T、AKKB7=30T、AKKB8=60T、
AKKB4=−150T≫、分担移送力≪AKT5
45T、AKT6=40T、AKT7=50T、AKT8
75T、AKT4=−110T≫、伝達可能移送力≪
MAK5=55T、MAK6=60T、MAK7=60T、
MAK8=90T、MAK4=200T≫が計算されると、
ローラー4においては、外部付与圧縮力AKKB
の総和AKKB5+AKKB6+AKKB7+AKKB8
150Tは必要移送力AKB4=40Tより大きいので、
外部付与圧縮力(AKKB)に対する反作用力は
上記必要移送力(AKB4)により支持されないの
で、負の移送力を発生する。
前述のケース1のように、連続体Cの先端がロ
ーラー4を通過すると、圧縮案内が開始される。
先ず、前述と同じように今までは各ローラー3
5,36,37,38および4には共通に基準速
度指令v01が与えられていたが、連続体Cの先端
がローラー4を通過した後は、この基準速度指令
v01は、ローラー38,4のみに与えられるよう
になり、ローラー35〜37はローラー38の実
運転速度を基準として運転される。また圧縮案内
開始により、AKT8=75Tの分担移送力が発生す
るようにローラー38の運転モーターの制御装置
に指令が入力され、該ローラー38が回転制御さ
れる。さらにAKB5=15T、AKB6=10T、AKB7
=20Tとなるように各ローラー35〜37の運転
モーターの制御装置に指令が入力され、該各ロー
ラー35〜37が回転制御される。ローラー4に
は負の分担移送力AKT=−110Tが発生する。ロ
ーラー38と4とは基準速度v01で運転され、ケ
ース1と同時にローラー38の回転速度は、外部
付与圧縮力AKKB8=60Tに相当する移送力を発
生するようにローラー4に対してΔv81だけ高め
られる。ローラー4の移送力はAKB4−AKKB8
=−20Tになる。したがつてローラー4の負の移
送力を発生しながら基準速度指令v01で運転され、
ローラー35〜38はv01+Δv81の速度で運転さ
れることになる。そして同様にして、順次ローラ
ー37→36→35が制御される。
この時の各ローラー35,36,37,38お
よび4の回転速度vおよび分担移送力(AKT)
の変化は次に示される。
(i) ローラー37に外部付与圧縮力AKKB7
30Tを付与したとき、 ローラー35の分担移送力=15T ローラー36の分担移送力=10T ローラー37の分担移送力=50T ローラー38の分担移送力=75T ローラー4の分担移送力=−50T ローラー4の回転速度v4=v01 ローラー38の回転速度v8=v4+Δv81 ローラー37,36,35の回転速度v7=v8
+Δv71 なおΔv71は両ローラー38,37の速度差 (ii) ローラー36に外部付与圧縮力AKKB6
30Tを付与したとき、 ローラー35の分担移送力=15T ローラー36の分担移送力=40T ローラー37の分担移送力=50T ローラー38の分担移送力=75T ローラー4の分担移送力=−80T ローラー4の回転速度v4=v01 ローラー38の回転速度v8=v4+Δv81 ローラー37の回転速度v1=v8+Δv71 ローラー36,35の回転速度v6=v7+Δv61 なおΔv61は両ローラー37,36の速度差 (iii) ローラー35に外部付与圧縮力AKKB5
30Tを付与したとき、 ローラー35の分担移送力=45T ローラー36の分担移送力=40T ローラー37の分担移送力=50T ローラー38の分担移送力=75T ローラー4の分担移送力=−110T ローラー4の回転速度v4=v01 ローラー38の回転速度v8=v4+Δv81 ローラー37の回転速度v7=v8+Δv71 ローラー36の回転速度v6=v7+Δv61 ローラー35の回転速度v5=v6+Δv51 なおΔv51は両ローラー36,35の速度差
である。
以上詳述したように、本発明によれば、鋳型1
から取り出される連続体Cを、鋳型1に続く案内
軌道2に複数の屈曲点を設けて各屈曲点に対応し
て運転ローラー35〜38を配置すると共に、最
終屈曲点の後に搬送ローラー4を配置し、各屈曲
点において順次曲げ矯正しながら案内するに際し
て、あらかじめ設定されたプロセスデータに基づ
き、前記各運転ローラー35〜38を運転するた
めの連続体Cの移送抵抗(AK)を算出し、前記
移送抵抗(AK)から連続体Cの移送に必要な必
要移送力(AKB)を前記各運転ローラー35〜
38について算出し、前記各屈曲点前後で連続体
Cを圧縮案内するための屈曲点における連続体C
の曲げ矯正に原因する歪量εを算出し、この歪量
εを適正値に抑えて連続体Cの欠陥を防止するた
めの外部付与圧縮力(AKKB)を前記各運転ロ
ーラー35〜38について算出し、この必要移送
力(AKB)と前記外部付与圧縮力(AKKB)と
から前記各運転ローラー35〜38について前記
外部付与圧縮力(AKKB)を発生せしめるため
の分担移送力(AKT)を算出し、前記各運転ロ
ーラー35〜38を駆動するモータの回転速度を
前記分担移送力(AKT)に応じて制御するとと
もに、前記搬送ローラー4を所定の一定速度とな
るように回転制御するので、湾曲案内軌道内での
連続体の進行および案内を屈曲点での連続体の欠
陥発生を確実に防止しながら制御できるものであ
り、しかも、基準速度指令で運転するための速度
制御系とは別の分担移送力指令で運転するための
電流制御系により、運転ローラー駆動用モータを
分担移送力に応じて電流制御するので、各運転ロ
ーラーの回転モーメントを容易かつ確実に制御で
きて、連続体の欠陥発生はより速やかに除去でき
るものであり、さらに外部付与圧縮力(AKKB)
を可能外部付与力以内に抑えるように演算するの
で、各運転ローラーのスリツプのない状態で実施
でき、動作をより確実なものにできる。
また、この制御で連続体の先端が最終屈曲点を
過ぎて圧縮案内が開始されたが、先端が湾曲案内
軌道内を移送中において圧縮案内されることとに
より一層効果的に展開される。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を示し、第1図は概略側
面図、第2図は作用説明斜視図、第3図は操作手
順の説明図、第4図は移送抵抗線図、第5図は駆
動ローラーの回転速度および移送力の変化を説明
する図、第6図は制御回路図、第7図は歪量を適
正値に抑えることを説明する概念図である。 1……鋳型、2……案内軌道、3……支持ロー
ラー、31〜34……屈曲点支持ローラー、35
〜38……運転ローラー、4……搬送ローラー、
40……速度指令器、51,61,71,81,
41……運転ローラー駆動用モータ、55,6
5,75,85……速度調節器(P動作)、45
……速度調節器(PI動作)、56,66,76,
86……電流調節器(PI動作)、r1〜r4……曲率
半径。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鋳型から取り出される連続体を、鋳型に続く
    案内軌道に複数の屈曲点を設けて各屈曲点に対応
    して運転ローラーを配置すると共に、最終屈曲点
    の後に搬送ローラーを配置し、各屈曲点において
    順次曲げ矯正しながら案内するに際して、あらか
    じめ設定されたプロセスデータに基づき、モール
    ド内抵抗、バルジング抵抗、ロール回転抵抗、鋳
    片自動落下力から連続体の移送抵抗(AK)を各
    運転ローラーについて算出し、前記移送抵抗から
    連続体の移送に必要な必要移送力(AKB)を各
    運転ローラーについて算出し、一方ローラー1本
    あたりにかかる鉄静圧力と摩擦係数から連続体に
    伝達可能な伝達可能移送力(MAK)を算出し、
    前記伝達可能移送力(MAK)と前記必要移送力
    (AKB)から各運転ローラーにおける連続体に付
    与可能な外部付与力(AKK)を算出し、さらに
    前記屈曲点前後で連続体を圧縮案内するための屈
    曲点における連続体の曲げ矯正に起因する歪量を
    算出し、該歪量を適正値に抑えるために運転ロー
    ラー間で連続体に発生させるための移送方向歪か
    ら連続体に加えるべき外部付与圧縮力を各運転ロ
    ーラーについて算出し、前記可能外部付与力
    (AKK)と外部付与圧縮力(AKKB)を比較し
    てAKK>AKKBの時は該外部付与圧縮力
    (AKKB)を採用し、AKK<AKKBの時は可能
    外部付与力(AKK)を越えない値に演算して該
    外部付与圧縮力(AKKB)を採用し、前記必要
    移送力(AKB)と前記外部付与圧縮力
    (AKKB)から各運転ローラーについて前記外部
    付与圧縮力を発生させるための分担移送力
    (AKT)を算出し、前記各運転ローラーを前記分
    担移送力に応じた運転ローラー駆動用モータの電
    流制御により回転制御することともに、前記搬送
    ローラーを所定の一定速度となるように回転制御
    することを特徴とする連続鋳造装置において特に
    湾曲軌道内の連続体を進行および案内するための
    方法。
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US4944492A (en) * 1988-06-24 1990-07-31 Matsuo Engineering Co., Ltd. Wedge-type jack apparatus for raising structure while sustaining very large pressure due to same and temporarily supporting the structure
US5566414A (en) * 1993-10-20 1996-10-22 Matsuo Engineering Co., Ltd. Bridge raising/supporting method and bearing device for the method

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