JPH03232582A - ボトル入り無菌ミネラルウオーターの製造方法 - Google Patents
ボトル入り無菌ミネラルウオーターの製造方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
つ殺菌剤無添加のミネラルウォーターをボトルに充填し
たボトル入り無菌ミネラルウォーターの製造方法に関す
るものである。
が容器に充填されて大量に販売されている。通常、この
場合、揚水した天然のミネラルウォーターに細菌が繁殖
、増殖する可能性があるために、従来揚水したミネラル
ウォーターに塩素を添加して細菌のその後の繁殖を防止
することが行われている(特開昭57−32779号公
報)。
、ミネラルウォーターの天然の風味を損なうともに、残
留塩素からトリハロメタン等の有害物質が生じるとも言
われている。一方、塩素を添加した場合に、活性炭処理
することが提案されているが、この方法でも、ミネラル
ウォーターの天然の風味が損?;われる。尚、加熱殺菌
は有効な方法であるが、ミネラルウォーター本来の風味
を損ねるという欠点がある。
菌剤を添加しなくても、又加熱殺菌しなくてもボトルに
充填した後、ミネラルウォーター中ての細菌の繁殖を有
効に防止できる方法の開発が望まれている。
ポリエチレンテレフタレート (PET)ボトル等のプ
ラスチックボトルは、過酸化水素水などの殺菌剤をボト
ル内外面に吹きつけて殺菌処理されている。しかしなが
ら、この方法によると殺菌剤がボトルに残留するので、
内容物の風味を損ねたり、また残留物により喫食者の健
康を害するという問題があった。
がなされている。例えば、特開昭63138931号公
報には、殺菌剤を吹きつけた後、容器に熱風を吹きつけ
て殺菌剤を乾燥させる殺菌乾燥工程と、容器の内外面に
付着した殺菌剤を洗浄除去する洗浄工程とを採用する方
法が記載されているっ又、特開昭60−99828号公
報には殺菌液を噴霧した後、洗浄液を噴霧する方法が提
案されている。しかしながら、これろの方法では洗浄液
の量を多くしないと完全に殺菌剤を除去することができ
ず、かつ工程が複雑であるという欠点がある。
殺菌せず、かつ殺菌剤を添加することなしに、保存性に
優れたボトル入り無菌ミネラルウォーターの製造方法を
提供することを目的とする。
、特定の条件で湿熱加熱殺菌処理し、これに孔径0.2
2μm以下の濾過膜で濾過したミネラルウォーターを、
クラス100以下の無菌条件下で充填すると上記課題を
効率的に達成できるとの知見に基づいてなされたのであ
る。
理、かつ殺菌剤無添加のミネラルウォーターをボトルに
充填したボトル入り無菌ミネラルウォーターの製造方法
であって、プラスチックボトルとキャンプのそれぞれを
、それらの内壁が70℃で10秒間保持される条件に相
当する以上の条件で、かつ該ボトル又はキマンプの耐熱
温度以下の温度で温熱加熱殺菌処理し、次いて該ボトル
に、孔径0.22μm以下の濾過膜で濾過したミネラル
ウォーターを、クラス100以下の無菌条件下で充填し
た後、該キャ・ノブを被蓋することを特徴とする、ボト
ル入り無菌ミネラルウォーターの製造方法を提供する。
壁が70℃で10秒間保持される条件に相当する以上の
条件で、かつ該ボトル又はキヤ・ノブの耐熱温度以下の
温度て湿熱加熱殺菌する。尚、70℃で10秒間保持さ
れる条件相当の条件は、下記式により求めることができ
る。
り、yは保持時間(秒)である。〕つまり、一般的にプ
ラスチックボトルやキャップの耐熱温度は低いので、こ
のような殺菌条件であれば、これらが変形することなく
、効率的に殺菌できるので好ましい。尚、殺菌温度が7
0℃に満たないか、またはこの温度で10秒間保持され
る条件相当以下の場合には、充分な殺菌効果が得られな
い場合がある。ボトル及びキマップを、これらの内壁が
75℃以上又は75℃で10秒間保持される条件相当以
上の条件で処理すれば、更に良好な殺菌効果を得ること
ができる。
されるプラスチックボトル、例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレート (PET)
などのボトルがあげられる。
としては、上記プラスチック製のキャップやアルミニウ
ムー;どの金属製のキャップがあげられる。このうち、
特にアルミニウムが好ましい。
方に向けた状態のプラスチックボトルの口部から、熱水
注入ノズルを該ボトルの内部に挿入し、該ノズルから放
出される熱水がボトルの底壁から側壁を伝わって口部か
ら流失するように熱水を上方に放出させて、ボトル内壁
の温度を殺菌温度に昇温させて殺菌する方法が好ましい
。例えば、第1図に示すように、ボトル1の口部2を下
方、好ましくは真下に向け、この状態のプラスチックボ
トルの口部2から、熱水注入ノズル3を該ボトル1の内
部に挿入する。次いで、熱水4がボトル1の底壁5から
側壁6.6を伝わって口部2から外部に流失するように
熱水を上方に放出させて、ボトル1内壁の温度を殺菌温
度に昇温させる。
ら側壁を伝わって流下する熱水W、Wに接触しないよう
に、熱水注入ノズル3をボトル1の内部に挿入するのが
よい。つまり、この方法によると、ノズル3から出た熱
水が、ボトルの内壁に接触して戻ってくる熱水Wと接触
することがないので、熱水注入ノズル3の先端が汚染す
ることがなくかつ所定の熱量を有する熱水をボトル1の
底壁から側壁に沿って効率的に流すことができるからで
ある。よって、この方法によれば、ボトル内壁を安定に
殺菌温度に昇温させることができる。
ると、熱水をボトル1の底壁から側壁に沿って効率的に
流すことができる。
して、ノズル内径8〜10mm、好ましくは9〜10m
mの円筒状ノズルlを使用し、かつ70℃以上で、ボト
ル1の耐熱温度以下の温度の熱水を注入するのがよい。
ル内容量の0.2〜2倍量、好ましくは0.5〜1倍量
使用するのがよく、熱水をノズル3から10〜30β/
分の速度で放出するのがよ′J1゜このようにすると、
ボトルの内壁を均一かつ効率的に殺菌できる。
に熱水を注入したり、熱水の中を通したり、蒸気又は熱
風を接触させるなどの方法により湿熱殺菌処理を行うこ
とができる。例えば、金属製キャップは、内壁に蒸気を
接触させて殺菌するのがよく、この場合は、95〜10
0℃に保持したスチームトンネル内に3〜15秒間程度
通過させることができる。
を行うことにより、殺菌剤を使用することなく、充分な
殺菌を行うことができ、かつ同時にボトル内壁の洗浄を
することができるが、殺菌効率を一層高めるために、熱
水によりボトル及びキャップ内壁の温度を殺菌温度に昇
温させるとともに、ボトル及びキャップの外壁を加熱し
てこれるを所定時間前記殺菌温度に保持するのがよい。
させることによりボトルの外壁を加熱するのがよし)。
トルの上方及び/又は左右方向からボトルに熱水をシャ
ワーするのが効率的である。この方法によると、温度コ
ントロールが容易で、ボトルが変形しない点で、蒸気や
熱風を使用する場合にくらべて好適である。また、熱水
をボトルの上方から下にシャワーする方法は熱水をボト
ルの外壁に均一に伝熱できるので好ましい。尚、キャッ
プの場合についても同様である。
キャップ内壁の昇温が保持されている間に行うと、内部
殺菌処理によって殺菌温度にまで昇温された、例えば7
0〜90℃に昇温されたボトルを該殺菌温度にさらに一
定時間保持することを意味する。
くは75〜90℃の熱水10〜100OAを1〜20秒
間、好ましくは3〜15秒間シャワーするのがよい。熱
水の代わりに、蒸気を使用する場合には、0.2〜0.
5 kg/cnl (ゲージ圧)の蒸気を3〜15秒間
ボトルの外壁に吹きつけるのがよく、熱風を使用する場
合には、80〜100℃の熱風を3〜15秒間ボトルの
外壁に吹きつけるのがよい。
用されるので、極めて効率的かつ完全な殺菌を達成する
ことができる。
に示す装置10を使用して連続的に行うことができる。
ズル3により内部に熱水を注入させながら、かつ熱水シ
ャワ一部12て外部上方からボトルに熱水をシャワーさ
れながら図示の方向に搬送されていく。
0.22μm以下の濾過膜で濾過したミネラルウォータ
ーを、クラス100以下の無菌条件下で充填した後、上
記方法で殺菌処理したキャップをして密封する。
22μmのミクロフィルターを使用し、例えば操作圧力
を1.0〜2.0 kg / cm程度とし、水流量を
5〜2 Of! /min、 m’程度として濾過する
のがよい。この方法によると、ミネラルウォーターが回
答加熱されることがないので、味が変質せず、ミネラル
ウォーター本来の味を提供することができる。つまり、
孔径0.22μm以下の濾過膜を用いると、ミネラルウ
ォーター中に存在する全ての細菌を効率的に除去できる
ので、高温加熱殺菌と同等の殺菌効果が得られるからで
ある。
した後、充填までの間、タンクに長期間貯蔵されたり、
またタンクローリ−により充填場まで運ばれたりされる
ので、この間に細菌が繁殖するのを防止するために、揚
水したミネラルウォーターを12℃以下、好ましくは1
0℃以下、特に好ましくは5℃以下に冷却して、揚水か
らボトルに充填するまでの細菌等の繁殖、増殖を防止す
るのがよい。尚、上記の条件は、当該温度でかつミネラ
ルウォーターが凍結しない条件をいう。つまり、地下か
ら揚水されたミネラルウォーターの温度は四季を通じて
ほぼ15〜17℃と一定であるが、その起源により、又
は揚水作業中に空気中などから混入することによって、
揚水中には雑多な細菌が含まれているからである。
、可及的速やかに、強制的に冷却するのが好ましい。
却機を用いて行うのがよい。
μm以下の濾過膜で濾過して、ミネラルウォーター中に
存在が考えられるダラム陰性菌等や水不溶分を強制的に
除去するのがよい。この方法によると、滅菌処理(前記
の孔径0.22μm以下の濾通膜による濾過処理)前に
有害微生物を除去できるので好ましい。上記濾過膜での
濾過は、例えば孔径0.22μm以下の濾過膜を用いる
場合と同様の方法で行うことができる。濾過膜としては
、市販のミクロフィルターを使用することができる。
ルターを使用するのが好ましい。上記の冷却処理と濾過
処理は、両方を行ってもよく、この場合の順序は問わな
い。
間、前記12℃以下の低温に保持するのが好ましい。従
って、例えば、揚水後、タンクローリ−によりミネラル
ウォーターをホトリング工場に輸送する場合には、タン
クローリ−での輸送中も上記低温に維持することが望ま
しく、又、貯蔵タンクに貯蔵しておく場合には、貯蔵タ
ンク内の温度を上記低温に維持することが望ましい。
ーターを前記の孔径0.22μm以下の濾過膜を用いた
処理により、雑菌を完全に除去した状態にする。
ーを、前述の殺菌処理されたボトルに、クラス100以
下の雰囲気下で充填し、前述の殺菌処理されたキャップ
で密封する。
菌処理せず、かつ殺菌剤を添加することなしに、保存性
に優れたボトル入り無菌ミネラルウォーターの製造方法
を提供することができる。
は天然の味そのものを提供することができる。
[I+、内容量1,500ccのPETボトルを、第2
図に示す装置を使用して、下記の条件で内部及び外注処
理した。
ットし、第2図手前側の円方向に搬送される部分で、熱
水注入ノズルを該口部よりボトル内に挿入し、該ノズル
から放出される熱水がボトルの底壁から側壁を伝わって
口部から流出するように熱水を上方に放出させた。この
場合に、熱水の放出処理は、85℃の熱水1200cc
を、ノズルから13,000cc/分の速度で放出して
行った。
ある。上記の内部処理によって、ボトルの内壁は80℃
で3秒間保持された。
上方のシャワーボードから10,000ccの熱水を5
秒間ボトルにシャワーして外注処理を行い、微生物的に
安定に殺菌されたPETボトルを得た。
ニウム製のキャップを、正体状態で無菌チ丁ンバー内に
供給し、ヰ丁ツブの全面に100℃の蒸気を5秒間接触
させてキャップの殺菌処理を行った。上記の処理によっ
て、キャップの内壁は80℃で3秒間保持された。
17℃)を、濾布て異物を除去した後、プレート式冷却
機により揚水後5℃にまで冷却した。上記冷却処理後の
ミネラルウォーターを孔径0.45μmO′)′a、過
膜により精密濾過した。上記処理後のミネラルウォータ
ーを、タンクローリ−でホト1,1ンク工場へ輸送し、
該工場内の貯蔵タンクに入れた。揚水機貯蔵タンクに入
れるまでの間、及び該タンクに貯蔵中に、ミネラルウォ
ーターを水温10℃以下に保持した。
活性炭処理した後、孔径0.22μmの濾過膜で精密濾
過し、これをクラス100以下の無菌条件下で、前記殺
菌処理したPETボトル容器:こ充填し、これを前記殺
菌処理したキャップで密封して容器入り無菌ミネラルウ
ォーターを得た。
が可能であり、例えば12力月の常温保存後に飲んだ場
合には、良好な風味を有するものであった。
菌している状態を示す概略断面図であり、第2図は、本
発明の殺菌処理方法を行うための装置の概略斜視図であ
る。 図中、1はボトノペ2はボトル口部、3は熱水注入ノズ
ノベ4は熱水、5はボトル底壁を示す。 第 1 図
Claims (1)
- ミネラルウォーターを加熱殺菌処理せず、かつ殺菌剤無
添加のミネラルウォーターをボトルに充填したボトル入
り無菌ミネラルウォーターの製造方法であって、プラス
チックボトルとキャップのそれぞれを、それらの内壁が
70℃で10秒間保持される条件に相当する以上の条件
で、かつ該ボトル又はキャップの耐熱温度以下の温度で
湿熱加熱殺菌処理し、次いで該ボトルに、孔径0.22
μm以下の濾過膜で濾過したミネラルウォーターを、ク
ラス100以下の無菌条件下で充填した後、該キャップ
を被蓋することを特徴とする、ボトル入り無菌ミネラル
ウォーターの製造方法。
Priority Applications (4)
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JP2027856A JPH0790221B2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | ボトル入り無菌ミネラルウオーターの製造方法 |
EP91101600A EP0441340B1 (en) | 1990-02-07 | 1991-02-06 | Method for preparing packaged sterilized mineral water and packaged sterilized mineral water |
DE69121598T DE69121598T2 (de) | 1990-02-07 | 1991-02-06 | Verfahren, um das Verpacken von sterilisiertem Mineralwasser vorzubereiten sowie verpacktes, sterilisiertes Mineralwasser |
US07/651,941 US5152900A (en) | 1990-02-07 | 1991-02-07 | Method for preparing packaged sterilized mineral water, method for producing sterilized container for packaging the same and packaged sterilized mineral water |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2027856A JPH0790221B2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | ボトル入り無菌ミネラルウオーターの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH03232582A true JPH03232582A (ja) | 1991-10-16 |
JPH0790221B2 JPH0790221B2 (ja) | 1995-10-04 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2027856A Expired - Lifetime JPH0790221B2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | ボトル入り無菌ミネラルウオーターの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0790221B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0698732A (ja) * | 1992-09-22 | 1994-04-12 | House Foods Corp | パウチ入りミネラルウォーター |
-
1990
- 1990-02-07 JP JP2027856A patent/JPH0790221B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0698732A (ja) * | 1992-09-22 | 1994-04-12 | House Foods Corp | パウチ入りミネラルウォーター |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0790221B2 (ja) | 1995-10-04 |
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