JPH032310Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動麻雀卓における牌の卓上への押
出装置の改良に関する。

従来のこの種の押出装置では、第１図に示すよ
うに、待機台４の旋回アーム５と昇降台６とを連
繋作動させるために、旋回用クランク円盤d₁、昇
降用クランク円盤d₂、それらのリンクl₁，l₂…と
連繋ピンP₁，P₂…などを多数使用していたので、
部品点数が多くて、組立製造を煩雑にし、故障を
起し易いなどの問題があつた。 本考案は、この
ような問題に鑑みて、これを解決するためになさ
れたもので、部品点数を少くして、組立製造を容
易にし、保守点検をも容易にする構造簡単にして
新規な自動麻雀卓における牌の卓上への押出装置
を提供することを目的とする。

以下、本考案の詳細を図面を参照しながら説明
する。なお、従来のものと共通する構成部分には
同一の符号を使用するものとする。

第２図において、Ａは自動麻雀卓における牌の
卓上への押出装置で、機枠１に軸支せる回転軸２
を、90度の回転範囲を往復回動するよう駆動軸３
に連繋し、該回転軸２には、先端に待機台４を装
着せる旋回アーム５の基端を固着するとともに、
昇降台６にローラ７を介し連繋して回動により該
昇降台６を昇降さすカム８を、該回転軸２と一体
に回動するよう取付けて構成されている。

該カム８の周面形状は、第２図に示すように、
ローラ７を上昇位置に安定させる溝８１と、該溝
８１に連続して該ローラ７を上昇又は下降の各方
向に転走させる弧状部分８２とを具備するよう形
成され、該ローラ７は、常態においては、上昇位
置即ち前記溝８１に嵌入するようスプリング９に
付勢されている。そして、前記弧状部分８２は、
前記回転軸２が旋回アーム５の先端の待機台４を
上昇さす回動の間に、前記昇降台６を下降作動さ
せ、逆に、前記回転軸２が旋回アーム５先端の待
機台４を下動さす回動の間に前記昇降台６を上昇
作動させる形状に形成されている。１０は下端部
に前記ローラ７を軸支するリンクで、該リンク１
０の上端部はピン１１を介して前記昇降台６の下
部と連繋している。

前記回転軸２を90度の回転範囲で往復回動する
作動機構ａは、第４図に示すように、該回転軸２
に第一の隅部を固定せる三角形状カム１２と、該
カム１２の第二の隅部に開設せる長孔１３に一端
を連繋するリンク１４と、該リンク１４の他端と
連繋して駆動軸３に固定されるカム１５とからな
り、該駆動軸３はモーターＭに連繋している。１
６は前記リンク１４の一端を長孔１３の一端側に
付勢するスプリング、Ｓはリミツトスイツチ、Ｂ
は牌である。

次に、上述のように構成される自動麻雀卓にお
ける牌の卓上への押出装置Ａの作用を説明する。

卓上にある所定のスイツチ（図示しない）をオ
ンにすると、第４図において、モーターＭが稼動
し、カム１５を時計廻りに一回転させる。する
と、先ず、該カム１５が、最初、180度回転する
行程において、リンク１４は下降し、これによつ
て、三角形状カム１２は、反時計廻りに90度回転
して、第５図に示す位置に変位する。この三角形
状カム１２の回転に伴つて、回転軸２も90度反時
計廻りに回転する。

この回転軸２が90度反時計廻りに回転するとき
には、カム８及び旋回アーム５も90度反時計廻り
に回転して、第２図に示す状態から第６図に示す
状態に変位し、このように該カム８が回転する間
に、該カムの弧状部分８２を転走するローラ７及
びリンク１０を介して昇降台６を下降し、第２図
に示す状態から第６図に示す状態に変位し、そし
て、前記旋回アーム５先端の待機台４上に整列待
機していた牌Ｂをその下降している昇降台６上に
移し替える。

次に、第５図の状態にある前記三角状カム１２
が、180度から360度まで回転すると、該カム１２
は前述した回転とは逆に、90度時計廻りに回転し
て、第４図に示す状態位置に復帰する。

この回転軸２が90度時計廻りに回転するときに
は、カム８及び旋回アーム５も90度時計廻りに回
転して、第６図に示す状態から第２図に示す状態
に復帰し、このようにしてカム８が回転復帰する
間に、該カムの弧状部分８２を転走するローラ７
及びリンク１０を介して昇降台６も牌Ｂを整列搭
載したまま上昇し、第６図に示す状態から第２図
に示す状態に復帰する。

以上述べたように、本考案による自動麻雀卓に
おける牌の卓上への押出装置では、機枠に軸支せ
る回転軸を、90度の回転範囲を往復回動するよう
駆動軸に連繋し、該回転軸には、先端に待機台を
装着せる旋回アームの基端を固着するとともに、
昇降台にローラを介し連繋して回動により該昇降
台を昇降さすカムを、該回転軸と一体に回動する
ように取付け、該カムの周面形状を、前記回転軸
が旋回アーム先端の待機台を上昇さす回動の間に
前記昇降台を下降作動させ、前記回転軸が旋回ア
ーム先端の待機台を下動さす回動の間に前記昇降
台を上昇作動させる形状に形成したので、従来の
ものに比べ、部品点数が少なくなつて、組立製造
を容易にし、而も、構造簡単となつて保守点検を
容易にし、さらに、押出作動も円滑で故障も少な
いなどの利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の自動麻雀卓における牌の卓上へ
の押出装置の縦断側面図、第２図は本考案の自動
麻雀卓における牌の卓上への押出装置の縦断側面
図、第３図は同上自動麻雀卓の縦断正面図、第４
図は第３図−線断面図で回転軸を往復回動す
る作動機構の縦断側面図、第５図は同上回転軸を
往復回動する作動機構の作用説明図、第６図は同
上押出装置の作用説明図である。 図面符号の説明、Ａ……押出装置、ａ……作動
機構、１……機枠、２……回転軸、３……駆動
軸、４……待機台、５……旋回アーム、６……昇
降台、７……ローラ、８……カム、８１……溝、
８２……弧状部分、９……スプリング、１０……
リンク、１１……ピン、１２……三角形状カム、
１３……長孔、１４……リンク、１５……カム、
Ｍ……モータ、１６……スプリング、Ｓ……リミ
ツトスイツチ、Ｂ……牌。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機枠に軸支せる回転軸を、90度の回転範囲を往
   復回動するよう駆動軸に連繋し、前記回転軸に
   は、先端に待機台を装着せる旋回アームの基端を
   固着するとともに、昇降台に設けられたローラが
   接触して該昇降台を昇降さすカムを、前記回転軸
   に一体に取付け、該カムの周面形状を、前記回転
   軸が旋回アーム先端を待機台の待機位置から牌の
   せ位置へ上昇さす回動の間に前記昇降台をゲーム
   盤面位置から牌のせ位置へ下降作動させ、前記回
   転軸が旋回アーム先端の待機台を牌を昇降台にの
   せる位置から下動さす回動の間に前記昇降台を麻
   雀卓の上面と揃う位置に上昇作動させる形状に形
   成したことを特徴とする自動麻雀卓における牌の
   卓上への押出装置。