JPH03228999A - コンクリート製ボックスカルバートの敷設工法 - Google Patents

コンクリート製ボックスカルバートの敷設工法

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JPH03228999A
JPH03228999A JP2025513A JP2551390A JPH03228999A JP H03228999 A JPH03228999 A JP H03228999A JP 2025513 A JP2025513 A JP 2025513A JP 2551390 A JP2551390 A JP 2551390A JP H03228999 A JPH03228999 A JP H03228999A
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佐藤 厚司
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岡本 保幸
Kenji Honda
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は開削式トンネル築造工法に係わり、開削トンネ
ルの躯体をプレキャスト化(工場制作)されたコンクリ
ート製ボックスカルバートを掘削溝内に敷設・連結し、
躯体築造する工法に使用される、コンクリート製ボック
スカルバートの敷設工法に関する。
(従来の技術) 従来、開削トンネルの躯体をプレキャスト化(工場制作
)されたコンクリート製ボックスカルバートを使用して
築造する場合における施工は、杭打、覆工、土留支保工
、掘削の完了後基礎栗石。
基礎コンクリートを打設する。この場合の基礎構造はボ
ックスカルバートの自重及び設計荷重等を支持し得る程
度とし、多少の高・低調整のため、砂又は空疎モルタル
を敷く。次に、トランク又は1〜レーラーで搬入された
ボックスカルバートを各々トラッククレーンにより吊上
げて基礎上に直接吊降し敷設する方法が通常行われてい
る。
また、狭い道路、地下埋設物等の輻較した道路ではトラ
ッククレーンによるボックスカルバートの直接吊降し敷
設が困難なため、道路交通に支障がなく、地下埋設物の
ない適当な箇所に吊降し用の搬入立坑を設はトラックク
レーンで吊降し、掘削溝内をフォークリフトで持上げ運
搬又は台車。
コロ、チェンブロック等により横引き移動させ敷設する
方法が通常行われている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上記開削トンネルの躯体築造にコンクリート
製ボックスカルバートを使用する従来の敷設工法では、
地盤を掘削するため土留支保工の腹起しを支える切梁が
3m間隔で設置され、さらに、路面覆工を受ける受桁が
2m間隔で設置されているため、ボックスカルバートの
吊降し搬入は、これら、設置間隔の違う切梁、受桁の重
なり合った中での空間隔部となり、トラッククレーンに
よるボックスカルバートの吊降し搬入作業は非常に難し
いものとなっている。このため、コスト的には割高であ
る大型の路面覆工を使用し、覆工受桁を切梁間隔の3m
と合わせボックスカルバートの吊降し搬入を容易にする
方法も用いられている。
しかし、上記方法を用いても、吊降し搬入後のボックス
カルバート継手部相互の連結にはボックスカルバートの
移動が必要なため、覆工受桁、切梁箇所ではボックスカ
ルバートの吊りワイヤの吊替え、コロ、チェンブロック
等による掘削溝内での横引き移動作業によっているのが
現状である。これら、掘削溝内での横引き移動作業及び
継手部相互の連結に伴う溝内作業スペースとしての掘削
余堀は、通常ボックスカルバート幅の左右に0.4 m
程度必要であるため、開削トンネルの現場コンクリート
打ち躯体築造工法に比べ掘削土量等の増分となり、建設
コストの割高となっている。
また、トラッククレーンによる吊降し敷設工法は、地下
埋設物のある箇所での吊降し搬入作業は地下埋設物が支
障となり不可能のため、地下埋設物の切回し移設により
搬入口を確保し、作業を可能としているのであるが、地
下埋設物の切回し移設が困難な場合や、道路が狭くトラ
ッククレーンの進入が困難な場合は、道路交通に支障が
なく、地下埋設物のない適当な箇所に搬入立坑を設け、
さらに、敷設ルートまでの横引き移動用連絡通路を設け
る必要があるなど、この工法は道路状況。
地下埋設物の状況等により施工方法が非常に制限される
ため、作業は煩雑でコストも割高となっている。
このように、従来のトラッククレーンによる吊降し敷設
工法は、トラッククレーンの吊上げ旋回等の作業スペー
スを路上に確保する必要があること、掘削溝内での横引
き移動作業及び継手部相互の連結に伴う溝内作業スペー
スとしての掘削余堀が必要であること、さらに、地下埋
設物の状況によっては、支障物の切回し移設ないしは、
搬入立坑及び連絡通路を設ける必要があるなど、工事施
工のための占用スペースを大きく確保する必要があるこ
とから、施工環境工種々の条件を考慮しなければならな
い、市街地道路での適用は非常に限定されるという問題
があった。
一方、プレキャスト化(工場制作)されたコンクリート
製ボックスカルバートを掘削溝内に敷設・連結しトンネ
ル躯体とする場合、ボックスカルバートの継手接合部の
漏水防止のための止水対策が必要である。トラッククレ
ーンによる吊降し敷設工法での継手接合部の止水対策と
して、従来から用いられている一次止水方法は、ボック
スカルバートの端面にスポンジブチルゴムを張付け、ボ
ックスカルバート相互をPC鋼棒等の縦締により緊結し
水密性を高める方法や、スポンジブチルゴムに替え水膨
張性ゴムを張付け、縦締により緊結しゴムの弾性を利用
し、接合部に密実な状態を作り水密性を高めるとともに
、水膨張性ゴムの特徴である侵入水によるゴムの膨張で
水の侵入路を密閉する方法もある。
さらに、二次止水方法として弾性樹脂材であるエポキシ
又はポリウレタン樹脂等を用いた内面目地部の充填コー
キングによる方法もある。これら、継手接合部の止水方
法は、トンネル設備の使用目的1重要度及び埋設地盤の
水位の状況等によって種々組み合せ使用されているが、
しずれの止水方法もトラッククレーンによる吊降し敷設
工法では、ボックスカルバート接合のための横引き移動
作業が伴うので、止水工の実施時期はボックスカルバー
ト接合・連結完了後となるため、止水対策はボックスカ
ルバート内面から施工可能な方法とならざるをえず、漏
水防止機能としては十分といえない問題があった。
本発明は、上記従来の問題点に着目し、路上作業スペー
スはボックスカルバートの搬入立坑部分のみでありなが
ら、掘削溝内での横引き移動作業が伴わないので掘削余
堀は必要とせず、地下埋設物の状況にも影響されず、さ
らに、ボックスカルバートの内面及び外面からの止水対
策の施工が可能である、施工性、防水性に優れたコンク
リート製ボックスカルバートの敷設工法を提供すること
を目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本発明は両側にスライド用
り形ガイドを形成したスライド用架台を基礎コンクリー
トに埋設し、固定する工程と、前記スライド用り形ガイ
ド上に筒形のコンクリート製ボックスカルバートを載せ
る工程と、相隣るボックスカルバートを、端面に設けら
れた接合金具によって互いに結合する工程と、前記のボ
ックスカルバートの接合面を全周にわたって防水作業を
行う工程と、前記のボックスカルバートの端部を推進手
段によって、前記スライド用り形ガイド上を推進せしめ
る工程とを具備することを特徴とするコンクリート製ボ
ックスカルバートの敷設工法を発明の要旨とするもので
ある。
(作用) 本発明はボックスカルバートを立坑より発進用架台に吊
り降し、ここにおいてボックスカルバートを互いに連結
し、継目の部分に外防水を含む防水作業を行った後に、
スライド用り形ガイド上を油圧ジヤツキで推進すること
によって、従来のようにボックスカルバートを道孔に吊
り入れるための場所を必要とせず、かつ防水作業を完全
に行うことができ、敷設工数の低減を図ることができる
(実施例) 次に本発明の実施例について説明する。なお、実施例は
一つの例示であって、本発明の精神を逸脱しない範囲で
、種々の変更あるいは改良を行いうろことは言うまでも
ない。
第1図は本発明に用いられるコンクリート製ボックスカ
ルバートを示すもので、(イ)は側面図、(n)はA側
より見た正面図、(ハ)はB側より見た側面図であって
、この(El)、 (ハ)の構造が異なるのは、相隣る
ボックスカルバートを接合する場合に、この接合面がメ
ス、オスの嵌合が可能となるように構成したためで、こ
の接合部分の詳細は(=)に示すようであり、この接合
面間の隙間には後述するように防水材料が充填されるの
である。
図中1はボックス型カルバート本体で、両側にはボルト
を貫通するための孔の設けられた接合金具2が4個あり
、夫々コンクリート内に埋め込まれており、この孔にボ
ルトを通すため、接合金具2の内側に僅かな空間が形成
されている。3はボックスカルバートの底部に本体と一
体に結合されたスライド用金物であり、断面は逆子字形
で、垂直部分はコンクリート内に埋め込まれ、水平部分
が底に露出している。
第2図はスライドレール支持用のスライド用架台4を示
すもので、両側にはスライド用り形ガイド9を取付ける
ための鉄板5が固定されている。
このスライド用架台4を洞道の底に固定するための工法
は第3図のように行われる。洞道の両側に土留杭を打ち
、土圧による壁の崩れを防いだ後に、底にまず砂利6を
敷き、つぎに−次基礎コンクリート7を打設し、ついで
スライド用架台4を設置し、つぎに水準測量し、スライ
ド用り形ガイド9の取付け、ついで二次基礎コンクリー
ト8の打設となる。なお、−次基礎コンクリートはスラ
イド用架台を並べるだけであるので、コンクリート打設
面は木鏝等の適当な仕上げでよい。次に、スライド用架
台をスライド用り形ガイドの継目箇所に設置し、水準測
量を行い取付は位置を決め、所定の位置にスライド用り
形ガイドを固定した後二次基礎コンクリートを打設する
。また、基礎コンクリートの厚さは一次・二次基礎コン
クリートの厚さを合算して、コンクリート製ボックスカ
ルバートの重量及び設計荷重を支持し得る程度でよく、
二次基礎コンクリート打設面はスライド用り形ガイド面
より幾分低くし、スライディング時の支障とならないよ
うに仕上げる。
次にスライド用架台の両側に設けた鉄板5の内側にスラ
イド用り形ガイド9(鉄製)は溶接により固定する。こ
のスライド用り形ガイドを洞道の全長に亘って設けるも
のであり、後述するように、このガイドの上をボックス
カルバート10(第4図)が移動するものである。
ボックスカルバートを洞道に入れるのには、第4図に示
すような立坑設備を用いる。
第4図において、11は道路上の覆板、10はボックス
カルバート、12は凹型クレーン、13は立坑、14は
操作盤、15は油圧ジヤツキ、16はバック支圧材、1
7は発進用架台、8は二次基礎コンクリートで、この基
礎コンクリート8の端部と発進用架台17との間にスキ
マ18が形成されており、後述するようにこのスキマに
おいて、ボックスカルバートの接合部の防水作業が行わ
れる。
防水作業は次のように行われる。
門型クレーン12によりボックスカルバ−目Oを発進用
架台17上に載せ、次に隣り合うボックスカルバートを
互いに接合し、接合金具2(第1図参照)の孔にボルト
を通し、ナツトで隣り合うボックスカルバートを結合せ
しめる。
防水構造は第5図に示すようで、(イ)は断面図、(0
)は外観図である。図において、19はボックスカルバ
ートのA側、20はB側を示し、2Iは両端面のスキマ
を示す。
外防水にはブチルゴム粘着テープ22と自着層付防水シ
ート23を用い、継手部分の外周に接着剤を塗布し、貼
付けるものである。ブチルゴム粘着テープ22は幅狭の
薄いテープで、伸縮性に冨むことから接合部の目開きの
目張り用として下貼りし、この上に、加硫ゴムと非加硫
粘着ブチルゴムの二層からなる自着層付防水シート23
を上貼りする。
なお、目張り用ブチルゴム粘着テープ幅は接合部の目開
きが数ミリ程度であることから数Cl11程度とし、自
着層付防水シートはコンクリート製ボックスカルバート
との密着性と下地変動を吸収分散させる必要があること
から数10c+n程度とするのが適当である。
なお、接合面のスキマにはブチルゴム24、水膨張シー
ル25、目地コーキング26、目地ライニング27を施
しである。このように防水を施したボックスカルバート
の外観は第5図(I+)に示すようであり、ボックスカ
ルバートの底面の粘着テープと防水シートの貼り作業は
、第4図において基礎コンクリート8の端面と発進用架
台17とのスキマ18を利用して行うものである。
また、ボックスカルバートを洞道内に押し込めるには、
カルバートの一端を油圧ジヤツキ15(第4図参照)に
より、1台ずつ順次推進せしめるものである。
なお、基礎コンクリートとコンクリート製ボックスカル
バート下床版との空隙部には敷設完了後に、あらかじめ
躯体下床版に取付けであるグラウト孔からエアーモルタ
ルを注入し空隙充填を行う。
次に、本発明の実施について施工上、特に留意した諸点
について説明する。
一般に、文献等における摩擦係数をみると、第1表に示
したように、組み合せ材料により摩擦係数はある一定値
を示すものと、ある範囲の値を示すものとがある。また
、開削トンネルの基礎構造はボックスカルバートの自重
及び設計荷重を支持し得る程度の基礎コンクリートが打
設されるが、この基礎コンクリート表面を水平な均−面
に仕上げることは非常に困難であるので、基礎コンクリ
ート上に直接コンクリート製ボックスカルバートをセッ
トし、油圧ジヤツキでそのままスライディングすると、
摩擦抵抗力が大きく、躯体への応力集中を生じ、継手部
の欠け・ヒビワレ等が発生し止水機能が低下する等の種
々の問題を呈する。このため、基礎部の不陸による継手
部の目開き、接合づれ等を防止し、スライディングの直
進性をもたせ、上記の問題を改善するために摩擦抵抗を
低滅する必要があることから、本発明では基礎コンクリ
ート部にスライド用り形ガイド、コンクリート製ボック
スカルバートの摩擦面にスライド用金物を用いた。
第1表  文献等による摩擦係数 スライド用り形ガイドは、コンクリート製ボックスカル
バートの敷設全長に亘り基礎コンクリート部に埋込み設
置し、この上をコンクリート製ボックスカルバートを連
結して連続的にスライディングすることから、摩擦抵抗
的には低減が図れる材質で強度的には優れたものを使用
する必要がある。このため、材質は鋼製とし、形状はL
形とするのが望ましい。これは、スライディング時の横
ゆれを抑制し、直進性を高めるとともに、市販の規格品
のL形鋼を使用できるからである。なお、L形鋼に替え
鋼板をL形に加工して使用することはかまわない。
また、スライド用り形ガイドのL形鋼の部材寸法は、コ
ンクリート製ボックスカルバートの重量とその支持面積
によって決められる。これは、コンクリート製ボックス
カルバートの下床版隅角部を幅狭の2本のL形鋼で支え
る状態となるため、この部分の支圧応力が卓越し欠け・
ヒビワレ等の発生しない範囲の支圧面積となるように部
材寸法を決めるものである。
コンクリート製ボックスカルバート継手部の防水シート
貼付は面の構造であるが、この面は自着層付防水シート
貼付けに必要な幅で、防水シート貼付は厚さよりも数ミ
リ程度厚く全外周にわたり凹ませておく。これは、外防
水工を施した状態でスライド用り形ガイド上をスライデ
ィングさせても自着層付防水シートとスライド用り形ガ
イド面との離れを確保することにより、漏水防止機能の
低下を招く、擦れ、捲くれ、破損等を防止するためであ
る。なお、防水シート貼付は面の凹構造はコンクリート
製ボックスカルバートの型枠内に必要とする寸法の鋼板
を張付は凸部とし、躯体コンクリートを打設するとよい
このように、本発明敷設工法はコンクリート製ボックス
カルバート外面からの止水対策の施工を可能としたこと
により、継手接合部の漏水防止機能は著しく優れたもの
となっている。これは、従来から用いられている止水対
策が、いずれもコンクリート製ボックスカルバート内面
からのもので、端部にスポンジブチルゴムや水膨張ゴム
を張付け、接合部の目開きを密実な状態もしくは侵入水
によるゴムの膨張で侵入路を密閉し、それ以上の内部へ
の浸水を防止するのに対し、防水シートによる外防水工
はシート外面で地下水の内部侵入を遮断するからである
。すなわち、外シート防水は地下水位が高くなればなる
ほどシートの外面を押しつける静水圧が大きくなるので
、これに伴いコンクリート製ボックスカルバートと防水
シート貼付は面の密着性もさらに増し、これにより遮断
効果が高められ漏水防止機能が向上するからである。
次に施工例について述べる。
実施例のコンクリート製ボックスカルバートのスライデ
ィング敷設は、地下トンネル計画ルート上に立坑を設け
、門型クレーンによりコンクリート製ボックスカルバー
トを立坑内に搬入設置し、西方向に85個のスライディ
ング敷設を実施した。
次に、立坑内の油圧ジヤツキを転換し東方向に17個の
スライディング敷設を実施したもので、実施した現場概
要を第6図に示す。なお、コンクリート製ボックスカル
バートの構造寸法は1個の長さは2.0m、重量は6.
55 )ンであるので、西方向の敷設長は170.0m
でスライディング全重量は556.7トンであり、東方
向の敷設長は34.0mでスライディング全重量は11
1.3 )ンとなっている。
立坑設備には、コンクリート製ボックスカルバート搬入
用の凹型クレーン、推進用油圧ジヤツキ。
反力用バック支圧材及び発進用架台を設けである。
推進用油圧ジヤツキはスライディングの必要最大推力を
200トン(556,7)ンX0.30〜0.35)程
度と想定し、50.0 )ンジャッキを4本装備した。
発進用架台はスライド用り形ガイドと同一な面にセット
し、スムーズな発進を可能とした。また、この立坑での
外防水シートの施工のため、基礎コンクリートとは90
cmのスペースを確保した位置にし、搬入・設置時のコ
ンクリート製ボックスカルバートの継手部がセットされ
る位置の発進用架台は切断し族ニスペースを確保した構
造となっている。
スライド用り形ガイドは敷設全長にわたり、基礎コンク
リート部にコンクリート打設に合わせて埋込み設置した
。なお、コンクリート製ボックスカルバートと土留杭の
離隔は、スライド用り形ガイドを保持するスライド用架
台の設置に支障とならない離れがあれば、スライディン
グ敷設は可能であるので、本施工例では離隔を10cm
としている。
また、コンクリート製ボックスカルバートの下床版隅角
部に取付けるスライド用金物であるが、西方向のスライ
ディング敷設は敷設長が170.0m。
重量は556.7 )ンと非常に大きい値となるので、
摩擦抵抗の低減を図るべきコンクリート製ボックスカル
バート全数の85個についてスライド用金物を取付けた
構造とした。ただし、東方向のスライディングは敷設長
が34.0m、重量は111.31−ンと西方向に比べ
、比較的に小さい値となるので、摩擦抵抗のスライド用
金物は取付けず摩擦面はコンクリート構造となっている
。これによって、鉄と鉄、鉄とコンクリートという摩擦
面の組み合せ材料による摩擦抵抗値の差を検証すること
ができる。
なお、スライディング時の油圧ジヤツキ推力及びジヤツ
キスピードは各々の検出器からデータロギングシステム
を介しパソコンで処理し、個々のデータを管理記録した
これによると、スライド用金物を取付けたコンクリート
製ボックスカルバートのスライディング時の摩擦係数は
0.175〜0.305の範囲を示している。
なお、ジヤツキ推力が最大となる85個目のスライディ
ングでは、スライディング重量556.7 )ンに対し
137トンのジヤツキ推力を示し、この時の摩擦係数は
0.246である。また、スライド用金物を取付けてい
ないコンクリート製ボックスカルバートのスライディン
グ時の摩擦係数は0.275〜0.407の範囲を示し
、スライド用金物を取付けた場合に比べ大きい数値を示
している。
文献等による摩擦係数では、コンクリートと鉄の組み合
せによる摩擦係数は0.2〜0.6の範囲にあるといわ
れている。これから判断して、スライド用金物を取付け
ていない場合の平均摩擦係数が0.355というのは妥
当な数値といえる。鉄と鉄の組み合せによる摩擦係数に
ついては、文献等による数値は明確にされていないが、
コンクリートと鉄(0,2〜0.6L鉄と砂(0,3)
の摩擦係数から判断して、相当に小さい数値になると想
定していたとおり、本実施例での平均摩擦係数は0.2
27と非常に小さい数値を示している。
上記実施結果から、スライド用金物を取付けた場合と取
付けない場合の、摩擦抵抗の比は1.56倍となり、ス
ライド用金物を取付けたことによる摩擦抵抗の低減効果
は、非常に大きいと判断できる。
次に、外防水工の施工は、立坑設備で準備した発進用架
台と基礎コンクリートとの90cmのスペース及び発進
用架台の切断部を使用して行った。
コンクリート製ボックスカルバートには制作時に幅15
cm、深さ5vnの凹みをつけておき、この部分に接着
剤を塗布する。搬入は門型クレーンにて行い、コンクリ
ート製ボックスカルバートの継手部が発進用架台の切断
部に位置するよう設置する。
ボルト接合で連結後、外防水シートを凹部外周に廻し貼
付け、ローラーにてよくなじませる。油圧ジヤツキを操
作し2.0mスライディングさせる。
以下この作業の繰り返しで東方向170.0m、西方向
34.0mのコンクリート製ボックスカルバートのスラ
イディング敷設を行った。
もっともスライドしたコンクリート製ボックスカルへ・
−トは、東方向の最初のコンクリート製ボックスカルバ
ートでその距離は170.0mに及んでいるが、スライ
ディング敷設完了後の外防水シー1−の状態としては、
シートの破れ・メクレ・タワミ等及び継手部の欠け・ヒ
ビワレ等は見受けられない。これは、スライド用り形ガ
イドとスライド用金物を用いることによって、スライデ
ィング時の摩擦抵抗を大きく低減し、小さな推力で直進
性のよい施工となるため、長距離のスライディング敷設
が可能となったと判断できる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明のスライディング・セット
敷設工法によれば、工事施工のための占用作業スペース
としては、コンクリート製ボックスカルバートの搬入・
設置に要する立坑設備箇所のみとなることから、道路交
通等へ与える影響も少なくなるなど、施工環境上程々の
条件を考慮しなければならない市街地道路での適用にお
いては、周辺地域への迷惑を最小限度にすることができ
る等、大きな効果が得られる。
また、その施工方法は、スライド用り形ガイド上をコン
クリート製ボックスカルバートをスライディングさせる
ので、既設地下埋設物下の敷設も可能であることから、
従来のように、コンクリート製ボックスカルバートの搬
入・設置に伴う、支障物件としての切廻し移設の支障移
転作業も発生せず、これにより施工費の低減を図ること
ができる。さらに、スライディング敷設に要する掘削溝
の作業幅は、スライド用り形ガイドを保持するスライド
用架台の設置に支障とならない掘削幅で施工可能であり
、その掘削余堀は10cm程度と、従来工法に比べて1
/4程度となることから、掘削・埋戻し土星の減少ひい
ては道路復旧幅の縮小等によっても施工費が従来より低
減することとなる。
また、本発明の敷設工法によれば、コンクリート製ボッ
クスカルバートの外面からの止水対策が可能となってい
る。これは、従来から用いられている止水対策が、その
敷設工法上いずれもコンクリート製ボックスカルバート
の内面からの止水対策とならざるを得ないものであった
が、スライド用り形ガイドとスライド用金物を用いての
スライディング敷設では、外防水シートによる止水対策
が可能である。これにより、継手接合部の漏水防止機能
は著しく優れたものとなり、設備としての製品品質の高
度化が図れる等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いるコンクリート製ボックスカルバ
ートの構造、第2図はスライド用架台、第3図はスライ
ド用架台の取付工法、第4図は立坑設備、第5図は接合
部の構造、第6図は施工例を示す。 ■・・・カルバート本体 2・・・接合金具 3・・・スライド用金物 4・・・スライド用架台 5・・・鉄板 6・・・砂利 7・・・−次基礎コンクリート 8・・・二次基礎コンクリート 9・・・スライド用り形ガイド 10・・・ボックスカルバート 11・・・覆板 12・・・門型クレーン 13・・・立坑 14・・・操作盤 15・・・油圧ジヤツキ 16・ 17・ 18・ 19・ 20・ 21・ 22・ 23・ 24・ 25・ 26・ 27・ ・バック支圧材 ・発進用架台 ・スキマ ・A側 ・B側 ・スキマ ・ブチルゴム粘着テープ ・防水シート ・ブチルゴム ・水膨張シール ・目地コーキング ・目地ライニング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)両側にスライド用L形ガイドを形成したスライド
    用架台を基礎コンクリートに埋設し、固定する工程と、 前記スライド用L形ガイド上に筒形のコンクリート製ボ
    ックスカルバートを載せる工程と、相隣るボックスカル
    バートを、端面に設けられた接合金具によって互いに結
    合する工程と、前記のボックスカルバートの接合面を全
    周にわたって防水作業を行う工程と、 前記のボックスカルバートの端部を推進手段によって、
    前記スライド用L形ガイド上を推進せしめる工程 とを具備することを特徴とするコンクリート製ボックス
    カルバートの敷設工法。
  2. (2)ボックスカルバートの底面にスライド用金物を取
    付けてなるボックスカルバートを使用することを特徴と
    する請求項1記載のコンクリート製ボックスカルバート
    の敷設工法。
JP2025513A 1990-02-05 1990-02-05 コンクリート製ボックスカルバートの敷設工法 Expired - Fee Related JP2764149B2 (ja)

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