JPH03228997A - 埋設管の推進埋設方法および埋設管の連結構造 - Google Patents

埋設管の推進埋設方法および埋設管の連結構造

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JPH03228997A
JPH03228997A JP2024666A JP2466690A JPH03228997A JP H03228997 A JPH03228997 A JP H03228997A JP 2024666 A JP2024666 A JP 2024666A JP 2466690 A JP2466690 A JP 2466690A JP H03228997 A JPH03228997 A JP H03228997A
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buried pipe
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pipe
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、埋設管の推進埋設方法、および、埋設管の
連結構造に関し、詳しくは、下水道等の施工において、
合成樹脂等からなる埋設管を埋設施工する際に、地中に
埋設孔を形成しながら埋設管を埋設孔に順次推進させて
埋設する方法、および、上記方法に用いる埋設管の連結
構造に関するものである。
〔従来の技術〕
地下埋設管の推進工法としては、先端にオーガー等の掘
削機構を備えた先導体で、地中に埋設孔を掘削しながら
、先導体の掘削推進につづいて埋設管を推進埋設してい
く方法があり、この工法はオーガー工法等と呼ばれてい
る。また、先導体には掘削機構を備えず、先導体を地中
に押し込んで地盤を圧密して埋設孔を形成していく、い
わゆる圧密工法もある。推進工法に用いる埋設管の材料
としては、近年、軽量でコストの安価な塩ビ管や強化プ
ラスチック管が採用されるようになってきている。
第7図は、従来のオーガー工法による施工状態を示して
おり、地盤Eに立坑■を掘削した後、この立坑■の側面
から水平方向に埋設孔Hを掘削していく。先導体1には
オーガーIOを備えており、このオーガー10で地盤E
を掘削しながら先導体1を前方に推進させて、埋設孔H
を掘り進んでいく。先導体lの後方には、オーガー10
に回転駆動力を供給したり、掘削された土を排出したり
するためのオーガースクリュウ11が収容された接続軸
体2が連結固定される。接続軸体2は、狭い立坑Vを通
過させて埋設孔Hに挿入するため、立坑■の幅に見合っ
た定尺の接続軸体2を順次継ぎ足していく。接続軸体2
の外周には、接続軸体2と同様に定尺に形成された埋設
管3を嵌挿し、埋設管3も順次継ぎ足していく。先導体
1および埋設管3を地盤Eの掘削抵抗および摩擦抵抗等
に対抗して前方に推進させるには、埋設管3の列の最後
尾に、立坑V内に設けられた油圧ジヤツキ等で推進力を
加え、埋設管3を前進させると同時に先導体1を埋設管
3で押して前進させている。埋設管3同士の連結部分で
は、埋設管3の継目から地下水が侵入したり、埋設管3
内を流す下水等が漏れたりしないように、止水構造にし
ておく必要がある。
例えば、強化プラスチック管の場合、第8図に示すよう
な連結構造が採用されている。一方の埋設管3(図中左
側)には、端面近くの外周にヒレ状の止水ゴム3bが設
けられ、他方の埋設管3 (図中右側)には、端面から
水平方向に突出する環状フランジ3aが設けられ、この
環状フランジ3aを止水ゴム3bの外周に嵌め込むこと
で、埋設管3同士の継目から浸水したり漏水しないよう
に止水した状態で連結されることになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記した従来技術では、埋設管3同士を嵌合
連結する際に、止水ゴム3bのまくれや損傷切断等の発
生が多く、止水効果が充分に発揮されずに浸水や漏水を
生じるという問題があったまた、止水ゴム3bの加工や
取り付けに手間がかかり、埋設管3の製造コストが高く
つくという欠点もある。
そこで、接着性の良い強化プラスチック管からなる埋設
管3同士を端面で接着接合すれば、止水効果が確実に発
揮でき、埋設管3の製造コストも安くなると考えられた
。しかし、この方法では、埋設管3の連結部分に接着剤
を塗布した後、接着剤が完全に硬化するまで待たなけれ
ばならず、施工時間が長くかかるという欠点がある。
これは、接着剤を塗布して連結された埋設管3の列を、
第7図に示すように、埋設管3の最後尾に推進力を加え
て前進させようとすると、埋設管3同士の連結部分に極
めて大きな応力が発生する。特に、最後尾の埋設管3と
その前方の埋設管3との連結部分には、全体の埋設管3
に地盤Eから加わる摩擦抵抗および先導体lの掘削抵抗
等が全て加わる。そのため、埋設管3同士の連結部分に
塗布された接着剤が充分に硬化していないと、連結部分
に生じる大きな応力で接着が剥がれてしまい、止水効果
が発揮できなくなる。そのため、接着剤が完全に硬化す
るまで、長い養生時間をあけなければならないのである
。また、前記したように、最後尾の埋設管3とその前方
の埋設管3との連結部分では、非常に大きな応力が発生
するため、接着剤が充分に硬化してしても、強度的に耐
えきれず接着部分が剥がれることがある。
そこで、この発明の課題は、前記したような推進工法、
すなわち埋設管の推進埋設方法において、埋設管の連結
部分における止水性能が確実に発揮できるとともに、施
工能率が高く経済的に施工できる方法を提供することに
ある。また、別の課題として、上記のような方法におけ
る埋設管の連結構造を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決する、この発明にかかる埋設管の推進埋
設方法は、先導体の後方に、接続軸体および同接続軸体
の外側に嵌め合わされた埋設管をそれぞれ順次継ぎ足し
ながら、先導体および埋設管を埋設孔に推進させていく
埋設管の推進埋設方法において、接続軸体に嵌め合わさ
れた埋設管を同接続軸体に保持固定させ、埋設管同士は
間に継手部材を介して嵌合接着により連結しておいて、
接続軸体に推進力を加えることにより、接続軸体に保持
固定された埋設管および先導体を推進させる。
先導体は、オーガー等の掘削機構を備えたものや圧密用
の貫入シリンダを備えたもの等、通常の推進工法におけ
る先導体と同様の構造が採用できる。先導体には、推進
方向を変える変向ジヤツキ、埋設孔の測量手段等を備え
ておく場合もある。
接続軸体は、先導体を駆動するための駆動力を伝達した
り、先導体で掘削された排土を排出したりする、通常の
推進工法における接続軸体と同様の基本構造を有する。
但し、この発明では、接続軸体の外周に、埋設管を保持
固定するための保持固定手段を設けておく。埋設管の保
持固定手段としては、接続軸体の外周に外方に向けて膨
張自在な膨張機構を設けておき、この膨張機構を、空圧
や油圧等の圧力媒体の供給により膨張させるようにして
おけば、埋設管の内壁面に膨張機構を押圧させて、埋設
管の内壁面と膨張機構の外周面との押圧に伴う摩擦保持
力で、接続軸体に埋設管を保持固定することができる。
また、シリンダ機構等で機械的に作動する押圧部材で埋
設管の内壁面を押圧するものや、埋設管の内壁面に突起
や引っ掛かりを設けておき、この突起や引っ掛かりに爪
や係止部材を引っ掛けて保持固定するもの等、埋設管を
接続軸体に確実に保持固定させることができれば、各種
の機構装置を組み合わせて利用することができる。
多数の接続軸体および埋設管を継ぎ足して推進埋設する
場合、全ての埋設管を接続軸体に保持固定しておけば、
埋設管の連結部分に加わる力もしくは応力を最も小さく
できるが、埋設管をひとつ置きに接続軸体に連結するな
ど、埋設管列の複数個所で部分的に埋設管を接続軸体に
保持固定しておくだけでも、従来の方法に比べれば、埋
設管の連結部分に発生する応力が小さくなる。
接続軸体の最後尾には、推進力を付加できるようにして
おく。推進力の付加手段としては、従来の推進工法にお
いて埋設管の最後尾に推進力を付加していた、元押しジ
ヤツキと呼ばれるもの等、通常の油圧あるいは空圧ジヤ
ツキその他の作動機構が用いられる。
埋設管は、接着による接合が可能な材料であれば、通常
の推進工法に用いられている強化プラスチック管や塩ビ
管その他の任意の管材料が利用できる。継手部材は、前
記埋設管と同様の接着可能な管材料が用いられ、埋設管
の外径とほぼ同じ程度の外径を有する環状のものが好ま
しい。埋設管と継手部材の端面には、互いに嵌合自在な
凹凸形状からなる嵌合部が設けられる。嵌合部の具体的
形状は、通常の管材料における各種の載台形状が採用で
きる。嵌合部の凹凸は、埋設管側が凹入嵌合部で継手部
材側が凸状嵌合部であっても、その逆であったり、凹入
部分と凸状部分とが併設されていたりしていてもよい。
埋設管と継手部材を接着接合する接着剤としては、埋設
管および継手部材の材料に合わせて、通常の管接合用接
着剤が用いられる。
つぎに、上記のような埋設管の推進埋設方法に用いる埋
設管の連結構造として、以下に説明するものが用いられ
る。
埋設管は、繊維強化樹脂からなる内外周層と、その中間
にあって樹脂モルタルからなる中間層とを備え、端面に
おいて、内外周層よりも中間層の端面が凹むことにより
凹入嵌合部が形成されてなるものであり、他方、継手部
材は、両端に、埋設管の前記凹入嵌合部に嵌め込まれる
凸状嵌合部を備えたものであって、埋設管同士が、間に
前記継手部材を介して嵌合接着により連結されているも
のである。
繊維強化樹脂からなる内外周層および樹脂モルタルから
なる中間層を備えた埋設管は、いわゆる強化プラスチッ
ク複合管と呼ばれているものであ0 る。繊維強化樹脂はエポキシ樹脂等をガラス繊維や布に
含浸させたものであり、樹脂モルタルは、上記エポキシ
樹脂等が単独あるいは適当な充填剤を混合された状態も
のである。繊維強化樹脂からなる内外周層で、高い強度
および耐久性を発揮できるとともに、合成樹脂からなる
ので軽量で取り扱い易いという特徴がある。このような
埋設管の端面において、中間層のみを四人形成して、内
外周層に挟まれた凹入部を設け、この凹入部を連結用の
凹入嵌合部とする。継手部材には、前記埋設管の凹入嵌
合部の形状に合わせて、凹入嵌合部に嵌まり込む凸状嵌
合部を形成しておく。継手部材の両端の凸状嵌合部に、
それぞれ埋設管の凹入嵌合部を嵌め込むとともに、互い
の接合面に接着剤を介在させておくことによって、埋設
管同士が連結される。
〔作  用〕
埋設管を接続軸体に保持固定させておき、接続軸体の最
後尾に推進力を加えれば、接続軸体に押されて先導体が
前進すると同時に、接続軸体に固■ 定された埋設管も前進する。埋設管に加わる地盤の摩擦
抵抗力は、保持固定手段を経て接続軸体に伝わる。した
がって、従来の方法では、最後尾の埋設管に全ての摩擦
抵抗力が加わっていたのに対し、この発明の方法では、
接続軸体による複数の保持固定部分、すなわち複数の埋
設管に分散されることになる。また、先導体に加わる掘
削抵抗力や貫入抵抗力は、接続軸体に伝わるだけで、埋
設管には伝わらない。したがって、個々の埋設管同士の
連結部分に生じる応力は、従来の方法に比べて、はるか
に軽減されることになる。
その結果、埋設管同士の連結構造として、接着による接
合構造を採用することが可能になる。すなわち、接着剤
が完全に硬化する前に埋設管を推進させても、接着面に
はそれほど大きな応力が生じないので、接着面が剥がれ
る心配はなく、接着剤を完全に硬化させるために長い養
生時間を設定する必要がなくなる。また、埋設管を推進
中に過大な応力が加わって、硬化後の接着剤が剥がれる
という問題も起こらなくなる。
なお、埋設管自体に加わる力も小さく、管材料に生じる
応力も小さくなるため、埋設管が変形したり損傷する可
能性も少なくなり、埋設管の耐久性が高まる。
つぎに、埋設管の連結構造として、繊維強化樹脂からな
る内外周層と樹脂モルタルからなる中間層を備えた埋設
管の端面において、中間層のみを凹ませて、凹入嵌合部
を形成すれば、強化繊維を含まない中間層の構造のみを
変更すればよいことになり、嵌合部の形成が容易になる
。また、埋設管の強度や耐久性を負担している内外周層
は、切り取ったり形状を変える必要がないので、埋設管
全体の強度や耐久性が低下しない。
継手部材の両端の凸状嵌合部を、埋設管の前記凹入嵌合
部に嵌め込んで連結しているので、埋設管の両端には、
前記した簡単な構造の凹入嵌合部を形成しておくだけで
、確実に埋設管同士を連結することができる。
継手部材の凸状嵌合部と、埋設管の凹入嵌合部とが、垂
直面および上下の水平面で当接して嵌め3 合わされるので、接着面積が広くなって確実な接着接合
が行える。また、連結部分を水が通過しようとすると、
凹入嵌合部と凸状嵌合部の間の複雑に屈曲した接合面を
通過しなければならないので、連結部分における浸水ま
たは漏水の可能性がより少なくなって止水性能が向上す
る。
(実 施 例〕 ついで、この発明の実施例を、図面を参照しなから以下
に詳しく説明する。
第1図は、この発明にかかる推進埋設方法の施工状態を
示しており、立坑Vの側壁面から地盤Eに水平方向の埋
設孔Hを掘りながら、埋設管3を推進埋設していく。埋
設孔Hの先端には先導体1が配置され、先導体1の前面
には、掘削機構であるオーガー10が備えられており、
このオーガー10で地盤Eを掘削する。先導体1の後端
には、定尺の管状をなす接続軸体2が連結固定されてい
る。接続軸体2の内部には、オーガースクリュウ11が
挿入されている。オーガースクリュウ11の先端は、前
記オーガー10に連結されている。
4 接続軸体2およびその内部のオーガースクリュウ11は
、順次後方に継ぎ足されて連結固定され、接続軸体2の
後端は、立坑Vに突き出され、立坑V内に設置された元
押しジヤツキ(図示せず)で接続軸体2の後端に推進力
を付加できるようになっている。オーガースクリュウ1
1は、駆動モータ(図示せず)に連結されており、オー
ガ−スクリュウ11全体および先端のオーガー10を回
転駆動できるようになっている。
先導体1の後端で接続軸体2の外周には、強化プラスチ
ック複合管からなる埋設管3が嵌め合わされる。埋設管
3の先端は、先導体1の嵌合部14に嵌め込まれている
。埋設管3も、順次後方に継ぎ足されていく。
接続軸体2の長手方向両端近くには、膨張機構4が設け
られている。第1図およ第3図に示すように、膨張機構
4は、弾力性に優れたゴム等で形成された環状の膨張袋
体40を備え、この膨張袋体40に設けられた圧力供給
口47に、外部の圧力源から圧力空気等の圧力媒体を供
給することにより、膨張袋体40が外周に向かって膨張
するようになっている。膨張袋体40が膨張すると、接
続軸体2に嵌め合わされた埋設管3の内壁面に当接して
押圧する。この押圧力により、埋設管3は接続軸体2に
保持固定される。すなわち、膨張袋体40と埋設管3の
内壁面との間に、押圧力に伴う摩擦保持力が作用するの
である。
埋設管3は、各接続軸体2にそれぞれ嵌め合わされて、
それぞれの接続軸体2に設けられた膨張機構4で保持固
定される。埋設管3同士の連結部分は、環状の継目部材
7を介して接着される。
第2図および第4図に示すように、強化プラスチック複
合管からなる埋設管3は、ガラス繊維もしくは布にエポ
キシ樹脂等を含浸させた、いわゆる繊維強化樹脂からな
る内外周層32.32と、その中間に配置され、前記ガ
ラス繊維等を含まない樹脂単独もしくは樹脂に充填材等
を含有させた樹脂モルタルからなる中間層34で構成さ
れている。埋設管3の端面ば、中間層34のみを凹ませ
て凹入嵌合部30が設けられている。この凹入嵌6 合部30を形成するには、埋設管3の製造工程で、中間
N34よりもθ外周層32の先端が突出するような状態
で、各層32.34を積層すれば容易に製造することが
できる。
継手部材7は、埋設管3と同様の繊維強化樹脂からなり
、内外径が埋設管3とほぼ同じに形成された中間部70
と、中間部70の両端に突出する凸状嵌合部72.72
とを備えている。凸状嵌合部72は、埋設管3の凹入嵌
合部30にぴったりと嵌合できる形状になっている。継
手部材7の左右に埋設管3を嵌合連結した状態では、埋
設管3の内外周面と継手部材7の内外周面が滑らかにつ
ながった状態になり、埋設管3を地盤E中に推進させる
際の抵抗を少なくでき、埋設管3の内部に下水等を流す
際の流水抵抗も小さくなっている。
第2図に示すように、埋設管3と継手部材7の接合面は
、凹入嵌合部30と凸状嵌合部72が、内外周の水平面
および凹入嵌合部30奥の垂直面で当接しており、その
全面にわたって接着剤8を塗布して接着する。このよう
に、埋設管3と継手部7 材7の接着面が広く複雑に屈曲しているので、埋設管3
と継手部材7の連結部分から地下水が侵入したり、埋設
管3内を流す下水等が漏水することがない。
以上に述べたような装置部材を用いて、埋設管の推進埋
設を行う方法を説明する。
まず、立坑V内もしくは地表で、膨張機構4を膨張させ
ない状態で接続軸体2に埋設管3を嵌め合わせれば、埋
設管3内に接続軸体2を容易に挿入できる。接続軸体2
の膨張機構4を作動させ、膨張袋体40の外周面を埋設
管3の内壁面に押圧して、埋設管3を接続軸体2に保持
固定させる。
つぎに、接続軸体2を先導体1または既設の接続軸体2
の後端に連結固定する。また、埋設管3同士を継手部材
7および接着剤8で連結接合していく。
この状態で、先導体1のオーガー10を駆動させながら
、接続軸体2の最後尾に元押しジヤツキで推進力を加え
ると、オーガー10で地盤Eが掘削されて埋設孔Hが延
びるとともに、先導体1、8 接続軸体2および埋設管3が埋設孔Hの内部を前方に推
進される。このとき、埋設管3と継手部材7をつなぐ接
着剤8は、完全に硬化していなくてもよい。これは、埋
設管3は、膨張機構4で接続軸体2に保持固定されてお
り、埋設管3と継手部材7の連結部分には、全く力が加
わらないので、接着剤8が剥がれることはないためであ
る。
上記のような作業を繰り返すことによって、先導体1が
埋設孔Hを掘削しながら前進するにつれて、先導体1の
後方で接続軸体2に保持固定された埋設管3が順次埋設
孔H内に推進埋設されていく。埋設管3が、目的とする
立坑Vまで推進埋設されると、接続軸体2の膨張機構4
がら圧力空気を抜いて、埋設管3の保持固定を解除した
後、先導体1および接続軸体2を順次埋設孔Hから撤去
し、埋設管3の推進埋設施工を終了する。
上記した実施例では、埋設管3を接続軸体2に保持固定
させる手段として、圧力媒体の供給により径方向に膨張
する膨張機構4を備えているので、埋設管3の内壁面に
弾力的に膨張袋体40を押9 圧して保持固定することができ、膨張袋体40が広い面
積で埋設管3に当接するので、埋設管3の内壁面に加わ
る応力が分散され、埋設管3の内壁面が傷付いたり変形
する心配がない。膨張機構4への圧力媒体の供給を制御
するだけで、埋設管3の保持固定および解除を容易かつ
迅速に行え、圧力を調整すれば、埋設管3の保持固定力
を調節するのも簡単である。埋設管3の内径が少しくら
い違っていたり形状誤差があっても、膨張袋体40が柔
軟に変形して、確実に埋設管3を保持固定することがで
きる。
つぎに、第5図および第6図は、前記実施例と接続軸体
2の構造が異なる実施例を示している。
この実施例では、まず、接続軸体2の両端に連結用フラ
ンジ部20を設けておき、連結する接続軸体2同士のフ
ランジ部20.20を当接してボルト等で締めつけ固定
するようになっている。
膨張機構4としては、接続軸体2の外周に放射方向に突
出する支柱41が軸方向に沿って複数本立設され、支柱
41の上端に受板部42が設けら0 れ、受板部42の上面に、軸方向に細長く偏平な膨張袋
体40を取り付けている。膨張袋体40の両端は締付板
45で挟んで封止された状態で受板部42に固定されて
おり、両端にはそれぞれバルブ43が取り付けられてい
る。バルブ43には、外部の圧力空気供給源とつなぐ圧
力配管(図示せず)が接続されている。この膨張袋体4
0にバルブ43から圧力空気等を供給すれば、膨張袋体
40が外周方向に向かって膨張し、埋設管3の内壁面に
当接して押圧固定することになる。軸方向に連結される
複数の接続軸体2で、それぞれの膨張袋体40を順次連
続して配管接続しておけば、配管の一端から圧力空気の
供給排出を行うことによって、全体の膨張袋体40を同
時に膨張させたり収縮させたりすることができる。
膨張機構4の両端外側で、接続軸体2の外周には、外周
側に向かって突出するように固体されたガイド部材22
が設けられている。ガイド部材22は、非膨張状態にお
ける膨張袋体40の外径よりも大きな外径を有し、接続
軸体2の外周に埋設1 管3を嵌挿する際に、ガイド部材22を埋設管3の内壁
面に沿って滑らしながらスムーズに挿入できるようにな
っている。
第6図に示すように、膨張袋体40ずなわち膨張機構4
は、放射方向に6個所設けられているとともに、上下に
、膨張機構4のない空間があけられている。この空間は
、先導体Iに取り付けられた規準ターゲット6に、後方
からレーザ光線を照射して掘削位置の測量を行う際に、
膨張機構4がレーザ光線を遮らないようにするために設
けられている。また、この空間には、先導体1への配線
ケーブルや各種の配管等を通すこともできる。このよう
に、膨張機構4としては、埋設管3の内壁全周を均等に
押圧して保持固定できれば、埋設管3の内壁面全体に膨
張袋体40を当接させる必要はない。
上記実施例において、膨張袋体40の外周面に、細かな
凹凸形状を形成しておけば、埋設管3に対する摩擦支持
力を向上させることができる。膨張袋体40の外周面に
補強部材を貼設しておけば2 、膨張袋体40の耐久性を向上できる。
以上に説明した実施例では、埋設管3の内壁面に対して
、軸方向のほぼ全長にわたって膨張袋体40を当接させ
て保持固定することができ、軸方向の摩擦支持力が大き
くなる。また、埋設管3の円周方向に、独立した複数の
膨張機構4を設けているので、埋設管3を円周方向で均
等に押圧して保持固定することができる。ひとつの膨張
袋体40が傷付いたり圧力が低下しても、残りの膨張袋
体40で埋設管3を保持固定することができ、埋設管3
の保持固定が確実で安全性または信頼性が高まる。また
、前記支柱41の長さを変更すれば、膨張袋体40の膨
張外径を簡単に変更することができる。
〔発明の効果〕
以上に述べた、この発明にかかる埋設管の推進埋設方法
によれば、埋設管を接続軸体に保持固定しておき、接続
軸体に推進力を加えて、先導体および埋設管を推進させ
ているので、埋設管には先導体を駆動するための抵抗力
は全く加わらず、埋3 設管列全体に加わる地盤からの摩擦抵抗力も、接続軸体
との保持固定個所に分散されて加わることになる。した
がって、従来のように、埋設管列の最後尾に推進力を加
えて埋設管列全体および先導体を推進させる方法に比べ
て、個々の埋設管に加わる推力や抵抗反力がはるかに小
さくなって埋設管に生じる応力も小さくなる。特に、一
部の埋設管のみに過大な応力が発生することがなくなる
その結果、埋設管同士の連結部分に大きな応力が生じる
ことがないので、埋設管同士を継手部材を介して接着接
合で連結し、連結部分の接着剤が完全に硬化する前に埋
設管の推進を行っても、接着部分が剥がれて、その部分
から浸水したり漏水する心配がない。したがって、従来
の方法のように、接着剤が完全に硬化するまで長い養生
時間をおく必要がなくなり、施工時間の短縮および能率
化に大きく貢献できる。また、埋設管同士の連結部分に
おける接着接合が確実に行われるので、止水効果が良好
になり、浸水や漏水に対する止水性能の高い施工を行え
る。埋設管同士を接着で接合4 できれば、従来の方法における止水ゴム等の複雑な構造
が不要になるので、埋設管の製造コストが削減でき、埋
設管の連結時に止水ゴムを損傷しないように気を付けて
作業を行う必要もなくなるので、作業能率も向上する。
つぎに、埋設管の連結構造として、繊維強化樹脂からな
る内外周層と樹脂モルタルからなる中間層を備えた埋設
管を用い、埋設管の端面で中間層のみを凹ませて連結用
の凹入嵌合部を形成すれば、埋設管の強度や耐久性を低
下させることなく、嵌合し易い嵌合部が容易に形成でき
る。このような凹入嵌合部を埋設管の両端に形成してお
き、埋設管の間に介した継手部材の凸状嵌合部を、それ
ぞれの埋設管の凹入嵌合部に嵌め込んで、埋設管を連結
するようにしておけば、簡単かつ確実な嵌合連結が行え
る。特に、埋設管の端面同士あるいは埋設管と継手部材
の端面同士を接着するだけの方法に比べ、凹入嵌合部と
凸状嵌合部の接合面に広い接着面積を確保でき、連結強
度が高くなるとともに止水性能も良好になる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す施工状態の断面図、第
2図は第1図のA部拡大図、第3図は第1図と直交する
方向の拡大断面図、第4図は埋設管および継手部材の連
結部分の構造を示す一部断面構造図、第5図は別の実施
例を示す一部断面構造図、第6図は第5図と直交する方
向の断面構造図、第7図は従来例の施工状態断面図、第
8図は第7図のB部拡大図である。 1・・・先導体 2・・・接続軸体 3・・・埋設管 
30・・・凹入嵌合部 4・・・膨張機構 7・・・継
手部材 72・・・凸状嵌合部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 先導体の後方に、接続軸体および同接続軸体の外側
    に嵌め合わされた埋設管をそれぞれ順次継ぎ足しながら
    、先導体および埋設管を埋設孔に推進させていく埋設管
    の推進埋設方法において、接続軸体に嵌め合わされた埋
    設管を同接続軸体に保持固定させ、埋設管同士は間に継
    手部材を介して嵌合接着により連結しておいて、接続軸
    体に推進力を加えることにより、接続軸体に保持固定さ
    れた埋設管および先導体を推進させるようにすることを
    特徴とする埋設管の推進埋設方法。 2 請求項1記載の埋設管の推進埋設方法に用いる埋設
    管の連結構造であって、埋設管は、繊維強化樹脂からな
    る内外周層と、その中間にあって樹脂モルタルからなる
    中間層とを備え、端面において、内外周層よりも中間層
    の端面が凹むことにより凹入嵌合部が形成されてなるも
    のであり、他方、継手部材は、両端に、埋設管の前記凹
    入嵌合部に嵌め込まれる凸状嵌合部を備えたものであっ
    て、埋設管同士が、間に前記継手部材を介して嵌合接着
    により連結されていることを特徴とする埋設管の連結構
    造。
JP2024666A 1990-02-02 1990-02-02 埋設管の推進埋設方法および埋設管の連結構造 Expired - Lifetime JPH0765466B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005121062A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Kubota Corp Frpm管の接合構造

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