JPH03227465A - セルロース系繊維染色物およびその製造方法 - Google Patents

セルロース系繊維染色物およびその製造方法

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JPH03227465A
JPH03227465A JP2023429A JP2342990A JPH03227465A JP H03227465 A JPH03227465 A JP H03227465A JP 2023429 A JP2023429 A JP 2023429A JP 2342990 A JP2342990 A JP 2342990A JP H03227465 A JPH03227465 A JP H03227465A
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alkyl
carbon atoms
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manufactured
dye
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JP2023429A
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Yasuji Mori
森 保治
Masaaki Sasakura
笹倉 正明
Shuhei Hashizume
橋爪 修平
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、クリーニング時のサワー処理(酸処理)等に
対して安定なセルロース系繊維染色物およびその製造方
法に関するものである。
〈従来の技術〉 一般にクリーニング店では、クリーニング後の殺菌、繊
維のつや出し、残留アルカリの中和等を目的として、サ
ワー剤(ヘキサフルオロケイ酸塩や酢酸など)−を用い
た処理を行っており、その後アイロンプレスして、最終
仕上品となる。その際、クリーニング品が染色物である
場合、特にアニオン性染料で染色されたセルロース系繊
維である場合は、サワー処理とプレスを重ねるたびに繊
維強度の低下が起こり、衣類としての価値が低下してい
くという問題があった。
従来、かかる問題に対する抜本的な解決法は見い出され
ていなかった。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は、このような問題を解決しようとするもので、
クリーニング時のサワー処理等に対してすぐれた耐性を
もつセルロース系繊維染色物右よびその製造方法を提供
することを目的としている。
〈課題を解決するための手段〉 すなわち本発明は、アニオン性染料で染色されたセルロ
ース系繊維にカチオン活性剤を付与してなるセルロース
系繊維染色物を提供する。また本発明は、セルロース系
繊維をアニオン性染料により染色し、その染色物をカチ
オン活性剤で処理することによるセルロース系繊維染色
物の製造方法を提供する。
本発明において、染色自体は通常の方法により行うこと
ができる。なお、ここでいう染色とは、捺染を含む意味
である。染色対象であるセルロース系繊維には、木綿、
その他の植物繊維、例えばリネン、麻、ジュート右よび
ラミー繊維、また再生セルロース繊維、例えばビスコー
ス・ステープルやフィラメントビスコースなどが包含さ
れる。
これら繊維の形態としては、わた、糸、布、かせ、チー
ズ、ニットなどが挙げられ、いずれも本発明に適用でき
る。
アニオン性染料とは一般に、水に可溶で、染料イオンが
陰イオンとなる染料を指し、代表的なものとして、酸性
染料、酸性媒染染料、直接染料、反応染料、蛍光増白剤
などが挙げられる。本発明で使用するアニオン染料は、
セルロース系繊維に対して親和力のある染料であり、好
ましいものとして、反応染料、直接染料右よび蛍光増白
剤が挙げられる。
反応染料とは、繊維中の官能基と化学的に反応して共有
結合により染着する染料を指すが、本発明では、セルロ
ース系繊維中のヒドロキシル基と反応し、共有結合を生
じて染着する染料をいう。
その構造は、次の一般式(I) −T−Y (I) 〔式中、Dは色素母体を表し、Yは反応基部分を表し、
Tは反応基と色素母体を結合する連結基を表す〕 で示される。
市販の反応染料は、反応基部分(Y)で分類されること
が多い。例えばYがスルフアートエチルスルホンのもの
として、スミフィックス染料(住友化学工業■製)、レ
マゾール染料(ヘキスト社製)などがある。Yがジクロ
ロトリアジンのものとしては、プロジオンMX染料(I
C1社製)などがある。Yがモノクロロトリアジンのも
のとしては、スミフィックスH染料(住友化学工業側製
)などがある。Yがモノフルオロトリアジンのものとし
では、チバクロンF染料(チバガイギー社製)などがあ
る。Yがトリクロロピリミジンのものとしては、トリマ
レンX染料(サンド社製)などがある。Yがジフルオロ
モノクロロピリミジンのものとしては、レバフィックス
EA染料(バイエル社製)などがある。Yがフルオロメ
チルクロロピリミジンのものとして、レバフィックスP
N染料(バイエル社製)がある。Yがジクロロキノキザ
リンのものとして、レバフィックスE染料(バイエル社
製)がある。また、Yがビニルスルホンと置換トリアジ
ンのものとして、スミフィックススブラ染料(住友化学
工業■製)がある。本発明においては、これら各種の反
応染料を用いることができる。
直接染料とは、水溶性アニオン染料のなかで比較的分子
量が大きく、セルロース系繊維に対して親和性のある染
料をいう。市販品としては、シリアス(バイエル社製)
、スミライト(住友化学工業■製)などが挙げられる。
本発明においては、これらの直接染料を用いて染色した
繊維も対象となる。
また蛍光増白剤とは一般に、紫外部の光を吸収して可視
部の短波長側に蛍光を発し、繊維類に対して親和性を有
するものを指すが、本発明では、セルロース系繊維に対
して親和性を有するものをいう。市販品としては、ブラ
ンコフォアB(バイエル社製)、ホワイテックス(住友
化学工業■製)などが挙げられる。本発明においては、
これらの蛍光増白剤を用いて処理した繊維も対象となる
アニオン性染料を用いたセルロース系繊維の染色は、通
常の方法、例えば吸尽法、パジング法、捺染法などによ
って行うことができる。かくして得られる染色品は、本
発明に従ってカチオン活性剤による処理が施される。
ここでいうカチオン活性剤とは、分子中に親水基と親油
基をもつ両親媒性物質である界面活性剤のうち、水溶液
中で電離して活性剤の主体が陽イオンとなるものをいう
。本発明で用いることができる市販のカチオン活性剤と
しては、例えば次のようなものが挙げられる。
オスビンTAN    (東海製油工業■製)オスビン
TAN−5(N     ) カチオーゲンPAN  (第一工業製薬■製)カチオー
ゲンLINI  (〃) カチオーゲンH(〃    ) カチポント36(一方社油脂工業■製)カチポンLK 
    (〃) バナロンE     (〃    ) レベランR−15(丸菱油化工業■製)カチオロンCA
N   (モーリン化学工業■製)カチオロン)IT−
70(〃) サンレタルダ−C8(日華化学■製) サンレタルダーPN(〃) メイラピッドV−43(明成化学工業■製)イオネッ)
LEC(三洋化成工業■製)YSC,−639(安田産
業■製) YSC−213(〃  ) アストラガールPAN (バイエル社製)本発明で用い
るカチオン活性剤は、第四級アンモニウム塩であるもの
が好ましい。具体的には、次の一般式 () 〔式中、R1およびR2はそれぞれ独立に炭素数1〜3
のアルキルを表し R3は炭素数1〜3のアルキルまた
はフェニルアルキル(アルキルの炭素数は1〜3である
)を表し、R4は炭素数4〜20のアルキルまたは炭素
数4〜20のアルダニルを表し、X は第四級アンモニ
ウム塩を構成する陰イオンを表す〕 で示されるテトラアルキルアンモニウム塩またはトリア
ルキルフェニルアルキルアンモニウム塩、次の一般式(
I[[) 〔式中、R5は炭素数4〜20のアルキルまたは炭素数
4〜20のアルケニルを表し、R6は水素またはメチル
を表し、Xeは第四級アンモニウム塩を構成する陰イオ
ンを表す〕 で示されるアルキルピリジニウム塩、 次の一般式(IV) 〔式中 litは炭素数4〜20のアルキルまたは炭素
数4〜20のアルケニルを表し、R8は炭素数1〜3の
アルキルを表し、X は第四級アンモニウム塩を構成す
る陰イオンを表す〕で示されるイミダゾリニウム塩など
が挙げられる。
前記一般式(n)において、R1およびR2はそれぞれ
メチルが好ましく、R3はフェニルアルキル、なかでも
ベンジルが好ましい。またR4は直鎮状または分岐状で
あることができ、なかでも炭素数12〜16程度のアル
キルが好ましい。一般式(II)で示されるアンモニウ
ム塩は混合物であってもよく、例えl;R’が炭素数の
異なるアルキルであるものの混合物や R4がアルキル
のものとアルケニルのものとの混合物も包含される。
前記一般式(II[)におけるR5は、直鎖状または分
岐状であることができ、特に炭素数6〜18程度のアル
キル、なかでも比較的長鎖のもの、例えば炭素数12〜
18程度のアルキルが好ましい。
一般式(m)におけるR6がメチルである場合、このメ
チルはピリジン環のどの位置に結合してもよく、例えば
4位(γ位)に結合したものが挙げられる。一般式(I
[r)で示されるピリジニウム塩は混合物であってもよ
く、例えば8%が炭素数の異なるアルキルであるものの
混合物や、R5がアルキルであるものとアルケニルであ
るものとの混合物も包含される。
前記一般式(IV)におけるR1は、直鎮状または分枝
状であることができ、なかでも炭素数10〜18程度の
アルキルが好ましく、またR@はエチルまたはメチルが
好ましい。一般式(rV)で示されるイミダゾリニウム
塩は混合物であってもよく、例えばR’lが炭素数の異
なるアルキルであるものの混合物や、R7がアルキルで
あるものとアルケニルであるものとの混合物も包含され
る。
また、一般式(n)、(nl)および(IV)において
X で表される陰イオンとしては、例えばハロゲンイオ
ン、アルキル硫酸イオンなどが挙げられる。ここでハロ
ゲンイオンとは、例えばフッ素イオン、塩素イオン、臭
素イオン、ヨウ素イオンなどであるが、通常は塩素イオ
ンが好ましい。またアルキル硫酸イオンは通常、炭素数
1〜3のものであり、好ましくはエチル硫酸イオン(C
2H3SO4である。
前記一般式<II)中 R3がアルキルであるテトラア
ルキルアンモニウム塩に包含され、本発明で使用するの
に好ましい市販のカチオン活性剤としては、例えばカチ
ポンM−36(一方社油脂工業■製)が挙げられる。ま
た一般式(If)中、R3がフェニルアルキルであるト
リアルキルフェニルアルキルアンモニウム塩に包含され
、本発明で使用するのに好ましい市販の代表的なカチオ
ン活性剤と) しては、例えば、オスピンTAN、オスピンTAN−3
(以上、東海製油工業■製)、カチオーゲンUNI(第
一工業製薬■製)、カチポンLK  (一方社油脂工業
■製)、カチオロンCAN (モーリン化学工業■製)
、YSC−213(安田産業■製)、アストラガールP
A〜(バイエル社製)などを挙げることができる。
前記一般式(III)で示されるアルキルピリジニウム
塩に包含され、本発明で使用するのに好ましい市販の代
表的なカチオン活性剤としては、例えばカチオーゲンH
(第−工業製薬■製)などを挙げることができる。また
前記一般式(IV)で示されるイミダゾリニウム塩に包
含される市販の代表的なカチオン活性剤としては、例え
ばパナロンE(一方社油脂工業■製)などがある。
アニオン性染料により染色されたセルロース系繊維を、
本発明に従って、上記のようなカチオン活性剤で処理す
る際の処理方法としては、例えば吸尽法やバジング法を
採用することができる。
吸尽法による場合は、20〜100℃程度の温度範囲で
処理することができる。その浴比は広い範囲が適用でき
、例えば1;5ないし1:100、好ましくは1コ10
ないし1:50の範囲から選択すればよい。処理液中に
存在させるカチオン活性剤の量は、セルロース系繊維の
重量を基準として、0.1〜200重量%程度が好まし
く、より、好ましくは0.5〜20重量%重量工程る。
処理時間は10〜60分程度が好ましい。
またバジング法による場合は、20〜50℃程度、好ま
しくは室温でパジングを行い、未乾燥のまま、または乾
燥した後、短時間の水蒸気処理、例えば100〜1・2
0℃で3〜10分の水蒸気処理、あるいは短時間の乾燥
熱処理、例えば110〜200℃で2〜10分の処理を
施すことにより、行うことができる。バジング液中に存
在させるカチオン活性剤の量は、例えば1〜1000g
/j+程度の範囲から選択され、好ましくは5〜200
g/l程度である。パジング法の場合は、絞り率を50
〜120重量%程度にするのがよい。
カチオン活性剤による処理は、いかなるpHで行っても
よいが、好ましくはp H2,5〜pH11の範囲で行
うのがよい。酸性で処理する場合の酸としては、塩酸、
リン酸、硫酸等の無機酸、それらのアンモニウム塩、お
よび酢酸、ギ酸、蓚酸、マレイン酸、スルファミン酸等
の有機酸が例示される。またアルカリ性で処理する場合
のアルカリとしては、アルカリ金属水酸化物、アルカリ
金属炭酸塩、第三リン酸ナトリウム、第三リン酸カリウ
ム、酢酸アルカリ、はう酸アルカリ、過はう酸アルカリ
、およびを機塩基、例えばトリエタノールアミンやジエ
チルアミノフェノール等の第三級アミンなどが例示され
る。
(実施例〉 以下、実施例を示して本発明をさらに詳細に説明するが
、本発明はこれらによって限定されるものではない。な
お例中、部とあるのは重量部を表す。
実施例1 染料C,I、  !Jアクティブ ブルー 19 (住
友化学工業側製)を6%o1w、 f、  の濃度で用
い、シルケット木綿糸を通常の吸尽法により染色した。
一方、ジメチルベンジルアルキルアンモニウム塩型のカ
チオン活性剤であるオスピンTAN−3(東海製油工業
■製)を5g/l含む水溶液を用意し、この液200部
に先の染色系10部を浸漬し、60℃で20分間処理し
た。このような処理を施した染色糸、カチオン活性剤処
理を施していない染色糸、および未染色のシルケット木
綿糸を試料とした。
別に第一クリーニング液として、マルセル石けんを3.
2 g / j!および炭酸ナトリウムを2.4g/l
含む水溶液を調製し、第二クリーニング液として、マル
セル石けんを2 g / I! #よび炭酸ナトリウム
を1.6g/j!含む水溶液を調製し、またサワー剤と
して、ヘキサフルオロケイ酸亜鉛(ZnSiFs)を0
.2g/i含む水溶液を調製した。
そして前記の各試料につき、第一クリーニング液により
50℃で7分間洗濯した後、第二クリーニング液により
50℃で5分間2同目の洗濯をし、次いで2分間の水洗
を4回繰り返した。洗濯後の各試料は、サワー剤中に4
分間浸漬し、脱液を行った後30分間乾燥し、さらにス
チームプレスにより180℃で30秒間プレスした。以
上の洗濯からスチームプレスまでの処理を10回繰り返
した。
こうしてサワー処理を行った3種の木綿糸(すなわち、
未染色糸、カチオン活性剤処理を施していない染色糸、
およびカチオン活性剤処理を施した染色糸)それぞれに
ついて、引張強度を測定した。また、未染色糸と染色糸
については、洗濯からスチームプレスまでの処理を行っ
ていない試料の引張強度も測定した。引張強度の測定は
、JISL−1018およびL−1096に準じ、スト
ログラフM100測定器(東洋精機■製)を用いて行っ
た。
結果は、10回測定の平均値で第1表に示した。
第 1 表 実施例2 染料C,1,ダイレクト ファスト ブラック22(住
友化学工業■製)を5%o0w、f、の濃度で用い、未
シルケット綿糸を通常の吸尽法により染色した。一方、
N−アルキル−γ−ピコリンクロライド型のカチオン活
性剤であるカチオーゲンH(第一工業製薬■製)を5g
/β含む水溶液を用意し、この液200部に先の染色糸
10部を浸漬し、60℃で30分間処理した。この処理
を施した糸と処理を施していない糸とについて、実施例
1に準じ−た方法で洗濯、サワー処理およびスチームプ
レスを10回繰り返した後、引張強度を測定した。また
、カチオン活性剤処理を施していない染色糸については
、染色したままで、洗濯からスチームプレスまでの処理
を行っていない試料の引張強度も測定した。結果は、5
回測定の平均値で第2表に示した。
第   2   表 実施例3 染料C,I、  !Jアクティブ レッド 195(住
友化学工業■製)を30g/l含むパジング液を調製し
、この液を用いて木綿ボブリン布を通常の二相法で連続
染色した。一方、ジメチルベンジルアルキルアンモニウ
ム塩型のカチオン活性剤であるカチオロンCAN (モ
ーリン化学工業@製)を50g/β含む水溶液を用意し
、この液を用いて先の染色布をパジングしく絞り率80
%)、その後120℃で3分間乾燥した。この処理を施
した染色布と処理を施していない染色布とについて、実
施例1に準じた方法で洗濯、サワー処理およびスチーム
プレスを10回繰り返した。
こうしてサワー処理を行った2種の染色布(カチオン活
性剤処理を施していないものと施したもの)について、
ペンシュラム法(JIS  L−1096のD法〉に準
じ、エレメンドルフ型引裂強度試験機を用いて引裂強度
を測定した。また、カチオン活性剤処理を施していない
染色布については、染色したままで、洗濯からスチーム
プレスまでの処理を行っていない試料の引裂強度も測定
した。結果は、5回測定の平均値で第3表に示した。
第 表 実施例4 染料C,I、  !Jアクティブ ブルー 21 (住
友化学工業■製)を7%o1w、 p、  の濃度で用
い、木綿ボブリン布を通常の方法により棒柄に直接捺染
した。一方、テトラアルキルアンモニウム塩型のカチオ
ン活性剤であるカチポント36(一方社油脂工業輛製)
を100 g/It含む水溶液を用意し、この液で先の
捺染布をパジングしく絞り率80%)、その後120℃
で3分間乾燥した。この処理を施した捺染布と処理を施
していない捺染布とについて、実施例1に準じた方法で
洗濯、サワー処理およびスチームプレスを10回繰り返
した。
こうしてサワー処理を行った2種の捺染布(カチオン活
性剤処理を施していないものと施したもの)について、
実施例3と同様の方法で引裂強度を測定した。引き裂き
方向は、捺染部分が引き裂かれる方向とした。また、カ
チオン活性剤処理を施していない捺染布については、捺
染したままで、洗濯からプレスまでの処理を行っていな
い試料の引裂強度も測定した。結果は、5回測定の平均
値で第4表に示した。
第   4   表 実施例5 第5表の「アニオン性染料」の欄に記載した染料を用い
て、同表の「セルロース系繊維」の欄に記載した繊維を
実施例1.2または3の方法に準じて染色した。そして
、同表の「カチオン活性剤」の欄にと載したカチオン活
性剤を用い、実施例1または3に準じた方法で処理した
試料、およびカチオン活性剤処理なしの試料を用意した
。な右、第5表に示したカチオン活性剤は、それぞれ前
述したメーカーのものである。それぞれの試料について
、実施例1に準じた方法で洗濯、サワー処理およびスチ
ームプレスを10回繰り返した。
得られた各試料について、糸の場合は実施例1に示した
方法による引張強度、布の場合は実施例3に示した方法
による引裂強度、またニットの場合はミューシン法(J
IS t、−1018)に準じた破裂強度を測定した。
またカチオン活性剤処理なしの試料については、染色し
たままで、洗濯からプレスまでの処理を行っていないも
の(第5表中、「サワー処理」の欄に「無」と記載した
もの)の引張強度、引裂強度、または破裂強度の測定も
行った。
結果は第5表の「強度」の欄に示したとおりであり、本
発明によりカチオン活性剤処理を施したものはいずれも
、セルロース系繊維の強度低下を防ぐ効果が認められた
〈発明の効果〉 アニオン性染料で染色した従来のセルロース系m維は、
酸処理、例えばクリーニング時のサワー処理などと、高
温での処理、例えばアイロンプレスなどとを繰り返すこ
とによって、著しい強度低下(脆化)をきたすが、本発
明によりカチオン活性剤で処理したセルロース系繊維染
色物は、このような酸処理と高温処理とによる強度低下
を防止する効果が大きい。本発明の染色物は、例えば酸
処理と高温処理を数千回繰り返しても十分使用に耐える
ことができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アニオン性染料で染色されたセルロース系繊維に
    カチオン活性剤を付与してなることを特徴とするセルロ
    ース系繊維染色物。
  2. (2)カチオン活性剤が第四級アンモニウム塩である請
    求項1記載の染色物。
  3. (3)セルロース系繊維をアニオン性染料により染色し
    、その染色物をカチオン活性剤で処理することを特徴と
    するセルロース系繊維染色物の製造方法。
  4. (4)アニオン性染料が、反応染料、直接染料または蛍
    光増白剤である請求項3記載の方法。
  5. (5)カチオン活性剤が第四級アンモニウム塩である請
    求項3または4記載の方法。
  6. (6)カチオン活性剤が、次の一般式(II)、(III)
    または(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) 〔式中、R^1およびR^2はそれぞれ独立に炭素数1
    〜3のアルキルを表し、R^3は炭素数1〜3のアルキ
    ルまたはフェニルアルキル(アルキルの炭素数は1〜3
    である)を表し、R^4は炭素数4〜20のアルキルま
    たは炭素数4〜20のアルケニルを表し、X^■は第四
    級アンモニウム塩を構成する陰イオンを表す〕 ▲数式、化学式、表等があります▼(III) 〔式中、R^5は炭素数4〜20のアルキルまたは炭素
    数4〜20のアルケニルを表し、R^6は水素またはメ
    チルを表し、X^■は第四級アンモニウム塩を構成する
    陰イオンを表す〕 ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) 〔式中、R^7は炭素数4〜20のアルキルまたは炭素
    数4〜20のアルケニルを表し、R^8は炭素数1〜3
    のアルキルを表し、X^■は第四級アンモニウム塩を構
    成する陰イオンを表す〕で示されるものから選ばれる請
    求項5記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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