JPH03227457A - 芳香族ポリアミド繊維の処理方法 - Google Patents

芳香族ポリアミド繊維の処理方法

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JPH03227457A
JPH03227457A JP1597890A JP1597890A JPH03227457A JP H03227457 A JPH03227457 A JP H03227457A JP 1597890 A JP1597890 A JP 1597890A JP 1597890 A JP1597890 A JP 1597890A JP H03227457 A JPH03227457 A JP H03227457A
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JP
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aromatic polyamide
rubber
polyamide fiber
treatment
compound
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JP1597890A
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Masatsugu Furukawa
雅嗣 古川
Tadahiko Takada
忠彦 高田
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は芳香族ポリアミド繊維の処理方法に関し、その
目的とするところは該繊維とゴムとの耐熱接着性を飛躍
的に向上せしめた芳香族ポリアミド繊維の処理方法を提
供することにある。
特に本発明はゴムとの複合成型品から芳香族ポリアミド
繊維を剥離する際の芳香族ポリアミド繊維へのゴム付着
率(Rubber coverage)を向上せしめ、
且つ芳香族ポリアミド繊維を柔軟で耐疲労性にも優れた
ものとする処理方法に関するものである。
〈従来技術〉 芳香族ポリアミド繊維は、−mに抗張力、弾性率が高く
、寸法安定性、耐熱性等にも優れているため、苛酷な条
件下で使用されるタイヤ、伝導ベルト、■ベルト、ホー
ス等のゴム製品補強材料として適している。しかしなが
ら、芳香族ポリアミド繊維は、分子構造上、不活性であ
り、また高結晶性であるため、ゴムとの接着性が悪く、
通常、脂肪族ポリアミド繊維とゴムとの接着剤として用
いられているレゾルシン・ホルマリン・ラテックス(R
FL)をそのまま使用したのでは、ゴムとの強固な接着
を行わせることができないという欠点を有していた。そ
こで、芳香族ポリアミド繊維とゴムとの接着性を改良し
ようとして、これまでに数多くの提案が行われてきた。
例えば、芳香族ポリアミド繊維にエポキシ処理と熱処理
及びRFL処理と熱処理を行って、該繊維とゴムとを接
着させる方法(特公昭39−10514号公報)、芳香
族ポリアミド繊維をエポキシ化合物、フェノール類とア
ルデヒドとの縮合物及び第3級アミンを含んだ処理液に
よる処理と熱処理とを行い、次いでRFL処理と熱処理
とを施しゴムと接着させる方法(特公昭52−4367
3号公報)、芳香族ポリアミド繊維をエポキシ化合物と
ゴムラテックスとからなる処理液で処理した後RFL処
理と熱処理とを行う方法(特公昭53−37467号公
報)、イソシアネート及びその誘導体を芳香族ポリアミ
ド繊維と熱硬化性樹脂との界面に存在させる方法(特公
昭53−37468号公報)、芳香族ポリアミド繊維を
ブロックドポリイソシアネート化合物、ポリエチレンイ
ミン化合物及びメチロールメラミン化合物を単独又は混
合して含む処理液で処理する方法(特公昭53−374
73号公報)等が提案されている。
また、芳香族ポリアミド繊維の表面を減圧下にて低温プ
ラズマ処理することにより活性化させ、続いてレゾルシ
ン・ホルマリン初期縮合物とゴムラテックスとの混合物
で処理することによりゴムとの接着性を向上させること
が試みられている。
この方法には、例えば[芳香族ポリアミド繊維に低温プ
ラズマ処理を施した後、レゾルシン・ホルムアルデヒド
初期縮合物とゴムラテックスとの混合液で処理すること
を特徴とするゴム補強用芳香族ポリアミド繊維の処理方
法」 (特開昭61−19881号公報)、[芳香族ポ
リアミド繊維の表面を減圧下に低温プラズマガス雰囲気
中で処理し、次いでこの処理繊維をレゾルシン・ホルム
アルデヒド初期縮合物とゴムラテックスとからなる接着
剤組成物にて接着処理することを特徴とする芳香族ポリ
アミド繊維とゴムとの接着方法」 (特開昭60−25
0036号公報〉などがある。
しかしながら、これらの従来法で処理された芳香族ポリ
アミド繊維は、ゴム複合成型品がら繊維材料を剥離した
際の繊維材料へのゴム付着率が低く、芳香族ポリアミド
繊維材料とゴムとの接着性が不十分であり、十分な接着
力が得られないという問題があるため、芳香族ポリアミ
ド繊維をゴム補強用に用いるのに大きな障害となってい
た。
〈発明の目的〉 本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり
、本発明の目的は芳香族ポリアミド繊維とゴム類との接
着性、特に耐熱接着性において、優れた性能を賦与する
ことにある。
かかる目的を達成するなめ、芳香族ポリアミド繊維とゴ
ム類との接着性、特に優れた耐熱接着性を付与するため
の処理方法として及び耐疲労性を向上させる処理方法と
して本発明はなされたものである。
〈発明の構成〉 すなわち本発明は、 芳香族ポリアミド繊維を電離した活性ガスの雰囲気中で
処理(プラズマ処理)したのち、ひきつづきポリエポキ
シド化合物(A)、ブロックドポリイソシアネート化合
物(B)及びゴムラテックス<C>を含む第1処理剤で
処理し、ついでレゾルシン・ホルマリン・ゴムラテック
ス(RFL)に下記一般式(D)で表わされるエチレン
尿素化合物を添加した第2処理剤で処理することを特徴
とする芳香族ポリアミド繊維の処理方法。
[ここにRは芳香族又は脂肪族の炭化水素残基、nは0
.1又は2である。n=oのとき末端基は水素である。
] 本発明における芳香族ポリアミド繊維とは、芳香族環を
有する繰り返し単位が全体の少なくとも80%以上を占
める重合体からなる繊維を意味する。
例えば、次の一般式で表わされる繰り返し単位のうち1
種又は2種以上の重合体または共重合体からなる繊維を
挙げることができる。
ここでR1,R2は同一でも相異なってもよく、水素原
子、炭素数5以下のアルキル基から選ばれる。
炭素数5以下のアルキル基としてはメチル基、エチル基
、プロピル基、ブチル基、ペンチル基などが挙げられる
が、好ましくは水素原子である。まなA「としては、 入 Y0 を例示することができる。なお、 X−は −N−から選ばれる基であり、 N−が好ましく、更に好ましくは一〇−である。
Y は S O2 H2− H3 H3 は炭素数5以下のアルキル基を表わす)、−0−−S−
、−C−が好ましく、更に好ましくは1 −0−である。Ar’は芳香族環を示す。芳香族環とし
ては例えば1,4−フェニレン基、1,3−フェニレン
基、4.4′−ビフェニレン基、1,5−ナフチレン基
、2,6−ナフチレン基、2.5−ピリジレン基などを
挙げることができるが、好ましくは1.4−フェニレン
基が選ばれる。
芳香族環は、例えばハロゲン基(例えば塩素、臭素、フ
ッ素)、低級アルキル基(メチル基、エチル基、イソプ
ロピル基、n−プロピル基)、低級アルコキシ基(メト
キシ基、エトキシ基)、シアノ基、アセチル基、ニトロ
基などを置換基として含んでいてもよい。
これらの重合体または共重合体からなる繊維の代表例と
しては、ポリパラアミノベンズアミド、ポリパラフェニ
レンテレフタラミド、ポリパラアミノベンズヒドラジド
テレフタルアミド、ポリテレフタル酸ヒドラジド、ポリ
メタフェニレンイソフタラミド等、もしくはこれらの共
重合体からなる繊維を挙げることができる。
本発明におけるプラズマ処理は、酸素、窒素。
アンモニア、−酸化炭素、−酸化窒素2アルゴン。
ヘリウム等のガスを単独でもしくは2種類以上のガスを
混合して電離した雰囲気中で該芳香族ポリアミド繊維を
処理し、繊維表面の反応性を高めるものである。
耐熱接着性及び耐疲労性が向上する原因は、明確にはさ
れていないが、芳香族ポリアミドコードをプラズマ処理
したことにより、繊維表面における官能基の生成又は繊
維表面における凹凸の形成により処理剤に対する濡れが
向上するためと考えられる。このためコード表面に処理
剤を均一に付着させることができるため、接着破壊、疲
労破壊時の外部応力を均一分散することが可能となり、
応力集中が起こりにくくなることによると考えられる。
活性ガスの電離した状態を形成するためには、いわゆる
プラズマ処理装置を利用する。プラズマ処理装置には外
部電極性、内部電極性、容量結合型、誘電結合型等があ
るが、いずれの方式を用いてもよい。
その操作処理条件は時間によっても異なるが、例えば1
0”−3Torr〜10 Torrの高周波グロー放電
が適当である。
ガス圧力が10TOrrを越えるとグロー放電時の温度
上昇が著しく芳香族ポリアミド繊維の表面を変質させる
おそれがあるので好ましくない。一方1O−5Torr
未満ではグロー放電が安定せず、正常な処理を行うこと
が困難である。
かくして、プラズマ処理を用いることにより低温かつ短
時間で芳香族ポリアミド繊維の力学的特性を損なうこと
なく繊維の表面処理をすることができる。
本発明の第1処理剤において使用するポリエポキシド化
合物は1分子中に少くとも2個以上のエポキシ基を該化
合物100g当り0.2g当量以上含有する化合物であ
り、エチレングリコール、グリセロール、ソルビトール
、ペンタエリスリトール、ポリエチレングリコール等の
多価アルコール類とエピクロルヒドリンの如きハロゲン
含有エポキシド類との反応生成物、レゾルシン・ビス(
4−ヒドロキシフェニル)ジメチルメタン、フェノール
・ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシン・ホルムアルデヒ
ド樹脂等の多価フェノール類と前記ハロゲン含有エポキ
シド類との反応生成物、過酢酸又は過酸化水素等で不飽
和化合物を酸化して得られるポリエポキシド化合物、即
ち3.4−エポキシシクロヘキセンエポキシド、3,4
−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシ
クロヘキセンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキ
シ−6−メチル−シクロヘキシルメチル)アジペート等
を挙げることができる。これらのうち、特に多価アルコ
ールとエピクロルヒドリンとの反応生成物、即ち多価ア
ルコールのポリグリシジルエーテル化合物が優れた性能
を発現するので好ましい。かかるポリエポキシド化合物
は通常乳化液として使用に供するのがよい。乳化液又は
溶液にするには、例えばかかるポリエポキシド化合物を
そのままあるいは必要に応じて少量の溶媒に溶解したも
のを、公知の乳化剤、例えばアルキルベンゼンスルホン
酸ソーダ、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩
、ノニルフェノールエチレンオキサイド付加物等を用い
て乳化又は溶解する。
次に本発明の第1処理剤に使用するブロックドポリイソ
シアネート化合物はポリイソシアネート化合物とブロッ
ク化剤との付加化合物であり、加熱によりブロック成分
が遊離して活性なポリイソシアネート化合物を生ぜしめ
るものである。ポリイソシアネート化合物としては、例
えばトリレンジイソシアネート、メタフェニレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニ
ルイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネ
ート等のポリイソシアネート、あるいはこれらポリイソ
シアネートと活性水素原子を2個以上有する化合物、例
えばトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等
とをイソシアネート基(−NGO)とヒドロキシル基(
−OH)との比が1を越えるモル比で反応させて得られ
る末端イソシアネート基含有のポリアルキレングリコー
ルアダクトポリイソシアネート等が挙げられる。特にト
リレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネートの如
き芳香族ポリイソシアネートが優れた性能を発現するの
で好ましい。
ブロック化剤としては、例えばフェノール、チオフェノ
ール、クレゾール、レゾルシノール等のフェノール類、
ジフェニルアミン、キシリジン等の芳香族第2級アミン
類、フタル酸イミド類、カプロラクタム、バレロラクタ
ム類、アセトキシム。
メチルエチルケトンオキシム゛、シクロヘキサンオキシ
ム等のオキシム類及び酸性亜硫酸ソーダ等がある。
本発明の第1処理剤に使用するゴムラテックスとしては
、例えば天然ゴムラテックス、スチレン、ブタジェン・
コポリマーラテックス、ビニルピリジン・スチレン・ブ
タジェン・ターポリマーラテックス、ニトリルゴムラテ
ックス、クロロプレンゴムラテックス等があり、これら
を単独又は併用して使用する。これ′らの中ではビニル
ピリジン・スチレン・ブタジェン・ターポリマーラテッ
クスを単独使用又は1/2量以上使用した場合が優れた
性能を示す。第1処理剤は、上記ポリエポキシド化合物
(A)、ブロックドポリイソシアネート化合物(B)及
びゴムラテックス(C)を含み(A>、(B)、(C)
各成分の配合重量比が(A)/[(A)+ (B)]は
0.05〜0.9、(C)/[(A>+ (B)]は0
.5〜15となるようにして使用するのが望ましい。特
に(A)/[(A)+(B)]が0.1〜0.5、(C
)/[(A)+(B)]が1〜10の範囲となるように
配合するのが好ましい。ここで(A)/[(A>+ (
B)]が上記範囲をはずれると、芳香族ポリアミド繊維
へのゴム付着率が悪くなり、接着性が低下する傾向があ
り、また、(c)/[(A)+ (B)]が上記範囲よ
り小さくなると処理した芳香族ポリアミド繊維が硬くな
り、耐疲労性の低下を招くおそれがあり、一方上記範囲
より大きくなると接着性が低下してくる。
ポリエポキシド化合物(A)、ブロックドポリイソシア
ネート化合物(B)及びゴムラテックス(C)を含む総
固形分濃度は繊維重量に対し1〜30重量%、好ましく
は3〜20重量%となるようにして使用する。濃度が低
すぎると接着性が低下し、濃度が高すぎると硬くなり、
耐疲労性が低下する。
第1処理剤組成物を水分散物として用いる際の分散剤、
即ち界面活性剤の量は、第1処理剤の全固形分に対し、
0〜15重量%、好ましくは10重量%以下であり、上
記範囲を越えると接着性が若干低下する傾向にある。
本発明の第2処理剤は、レゾルシン・ホルマリン・ゴム
ラテックスを含む組成物であるが、ここに使用するレゾ
ルシン・ホルマリン・ゴムラテックスは通常RFLと呼
ばれているものであり、レゾルシンとホルムアルデヒド
とのモル比が1=0.1〜1:8、好ましくは1:0.
5〜1:5、更に好ましくは1:1〜1:4の範囲で用
いられる。
ゴムラテックスとしては、例えば天然ゴムラテックス、
スチレン・ブタジェン・コポリマーラテックス、ビニル
ピリジン・スチレン・ブタジェン・ターポリマーラテッ
クス、ニトリルゴムラテックス、クロロプレンゴムラテ
ックス等があり、これらを単独又は併用して使用する。
これらの中ではビニルピリジン・スチレン・ブタジェン
・ターポリマーラテックスを単独使用又は1/2JL以
上使用した場合が優れた性能を示す。
レゾルシン・ホルマリンとゴムラテックスとの配合比率
は、後述のエチレン尿素化合物<D>の添加割合にもよ
るが、固形分重量比で1=1〜1:15、好ましくは1
:3〜1:12の範囲にあるのが望ましい。ゴムラテッ
クスの比率が少なすぎると処理された芳香族ポリアミド
繊維材料が硬くなり耐疲労性が悪くなる。逆に多すぎる
と満足すべき接着力、ゴム付着率が得られない。
エチレン尿素化合物<D>は上記RFLに対し、0.5
〜30重量%、好ましくは1.0〜20重1%添加され
る。該混合物の添加量が少なすぎると良好な接着力、ゴ
ム付着率が得られない。一方、添加量が多すぎると処理
剤の粘度が著しく上昇して繊維材料の処理操作が困難と
なる。そのうえ、接着力。
ゴム付着率が飽和値に対して該混合物の添加量を増した
だけの効果が上らず、コストが上昇するだけであり、処
理後の繊維材料は著しく硬くなり強力が低下してくると
いう欠点が生ずる。
第2処理剤に添加するエチレン尿素化合物は次に示す一
般式(D)で表わされるものである。
[Rは芳香族又は脂肪族の炭化水素残基である。
11は0〜2の整数、n=oのとき末端基は水素である
。] 代表的な化合物としては、オクタデシルイソシアネート
、ヘキサメチレンジイソシアネート、インホロンジイソ
シアネート、トリレンジイソシアネート、メタキシリレ
ンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ナフチレンジイソシアネート、トリフェニルメタン
トリイソシアネート等の芳香族、脂肪族イソシアネート
とエチレンイミンとの反応生成物が挙げられ、特にジフ
ェニルメタンジエチレン尿素等の芳香族エチレン尿素化
合物が良好な結果を与える。
本発明において、第2処理浴で使用するエチレン尿素化
合物は、加熱によってエチレンイミン環が開環して反応
し、接着性を高めるのであって、加熱によってブロック
成分が遊離し、活性なインシアネート化合物となるブロ
ックトイソシアネート化合物とは反応機“構が全く異な
るものである。
かかるエチレン尿素化合物を第2処理浴に添加して処理
すると、接着性、柔軟性共に優れたゴム補強用芳香族ポ
リアミド繊維材料が得られ、更にブロックドポリイソシ
アネート化合物のように、加熱時にブロック成分が遊離
して環境を汚染するようなこともない。
第2処理浴は、RFL液にエチレン尿素化合物を添加し
たのち熟成したものを使用することもできるし、またあ
らかじめRFLを熟成したのち繊維材料を第2処理浴で
処理する直前にエチレン尿素化合物を添加して使用する
こともできる。RFL液調整調整時成は、通常15〜2
5℃で15時間以上行われるが、エチレン尿素化合物を
添加したRFL液は未熟成でも使用可能である。
エチレン尿素化合物及びRFLを含む第2処理浴は通常
固形分を10〜25重量%含有するように調製される。
第1処理剤及び第2処理剤を芳香族ポリアミド繊維材料
へ付着せしめるには、ローラーとの接触もしくはノズル
からの噴霧による塗布又は浴液への浸漬等の任意の方法
を採用することができる。
芳香族ポリアミド繊維に対する固形分付着量は第1処理
剤組成物としては0,1〜10重量%、好ましくは0.
5〜5重量%、第2処理剤組成物としては0.5〜10
重量%、好ましくは1〜5重量重量着付しめるのが好適
である。該繊維に対する固形分付着量を制御するために
、圧接ローラーによる絞り、スフレバー等によるかき落
し、空気吹付けによる吹き飛ばし、吸引、ビータ−によ
る叩き等の手段を用いてもよい。
本発明においては、芳香族ポリアミド繊維を第1処理剤
で処理した後50℃以上、好ましくは220〜250℃
の温度で乾燥、熱処理し、次いで第2処理剤で処理して
、120℃以上、好ましくは180〜250℃の温度で
乾燥・熱処理する。乾燥・熱処理温度が低すぎるとゴム
類との接着が不十分となり、一方温度が高すぎると処理
剤が劣化し接着性能が低下する。
このように芳香族ポリアミド繊維をプラズマ処理した後
、本発明の処理剤で処理することにより、芳香族ポリア
ミド繊維とゴムとの接着力を向上させることが可能とな
った。これは芳香族ポリアミド繊維をプラズマ処理する
ことにより、処理剤に対する濡れを改善することができ
、芳香族ポリアミド繊維表面に均一に処理剤を付与する
ことが可能となり、付着むらを無くすことができるとと
もにプラズマ処理により、芳香族ポリアミド繊維と処理
剤との密着性も向上した効果であると思われる。このプ
ラズマ処理による効果と前述した処理剤効果との相乗作
用により、芳香族ポリアミド繊維とゴムとの接着性能が
飛躍的に向上したものと思われる。
〈発明の効果〉 本発明の方法により処理した芳香族ポリアミド繊維は、
従来方法に比べ、ゴム類との成型加工性を損なうことな
く、耐熱接着性が向上し剥離強力の耐久性が向上する。
また、ゴム中でのコードの耐疲労性が向上し、コード強
力の劣化が減少する。
〈実施例〉 以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
なお、実施例においてコード剥離接着力、T接着力、疲
労時強力保持率は次のようにして求めた値である。
・コード剥離接着力 処理コードとゴムとの接着力を示すものである。ゴムシ
ート表層近くに5本のコードを埋め、加圧下150℃で
30分間加硫し、次いで5本のコードをゴムシートから
200 mm/minの速度で剥離せしめるのに要した
力をkg15本で表示したものである。
T接着力 処理コードとゴムとの接着力を示すものである。コード
をゴムブロック中に埋め込み、加圧下150℃で30分
間加硫し、次いでコードをゴムブロックから200 m
m/minの速度で引き抜き、引き抜きに要した力をk
g/cmで表示したものである。
疲労時強力保持率 耐疲労性を表わす尺度でグツドリッチ式ディスクテスタ
ーにより、回転ディスク盤間で伸長6%、圧縮18%に
設定した繰り遅し疲労を350万回コードに与えたのち
の残存強力を百分率で表わしたものである。
実施例1、比較例1〜2 ブナコール■EX−611(長瀬産業■製、ソルビト ールポリグリシジルエーテル)6gに界面活性剤として
ネオコール■5W−30(第一工業製薬■製、ジオクチ
ルスルフオサクシネートナトリウム塩の30重量%水溶
液)4gを加え、均一に溶解する。
これを水805gに激しく攪拌しながら加え、ブナコー
ルoI、X−611を水に均一に溶解する。次いでハイ
レン(FDMP (デュポン■製、4.4′−ジフェニ
ルメタン・ジイソシアネートのフェノールブロック体)
14g、ネオコール■5W−304g及び水42gをボ
ールミル中で24時間混合して得られた分散物並びにニ
ラポール02518FS (日本ゼオン■製、ビニルピ
リジン・スチレン・ブタジェンターポリマーの40重量
%水乳化物> 125gを加え、均一に混合する。
得られた配合液を第1処理浴とする。
一方、10%苛性ソーダ水溶液log 、28%アンモ
ニア水溶液30gを水260gに加えよく攪拌して得な
水溶液中に酸性触媒で反応せしめたレゾルシン・ホルマ
リン初期縮合物(40%アセトン溶液)60gを添加し
て十分に攪拌し分散させる。次にニラポール”2518
FS (日本ゼオン■製、ビニルピリジン・スチレン・
ブタジェン・ターポリマーラテックス40%水乳化液)
 240g及びニラポール■LX−112(日本ゼオン
■製、スチレン・ブタジェン・コポリマー40%水乳化
液) 100gを水200gで希釈する。
この希釈液の中に上記レゾルシン・ホルマリン初期縮合
物分散液をゆっくりかき混ぜながら加えていき、更にホ
ルマリン(37%)20gを添加して均一に混合する。
Mf&にこの混合液中にジフェニルメタンジエチレン尿
素20g、ネオコール■SW−307g、水53gをボ
ールミル中で24時間攪拌混合させて得た水分散液を加
えて混合する。得られた配合液を第2処理浴とする。
全芳香族ポリアミド繊維として、パラフェニレンジアミ
ン25モル%、テレフタル酸クロリド50モル%、3.
4′−ジアミノ−ジフェニルエーテル25モル%からな
る重合体を湿式紡糸して得た1500デニール1000
フイラメントのマルチフィラメントを得たのち引続き該
マルチフィラメント2本を40X40T/10cmで撚
糸し3000デニール/2000フイラメントのコード
を得た。
かくして得られたコードを日本電子製の13.56MH
zの発振器を用いたプラズマ処理装置内にセットし、酸
素ガス雰囲気中、l Torrの減圧下で200Wで1
分間処理し、表面の活性化されたコードを得た。
このコードをコンピユートリーター■処理機(CAリツ
ラー■製、タイヤコード処理機)を用いて、前記第1処
理剤中に浸漬した後、150℃で2分間乾燥し、引続き
230°Cで1分間熱処理した。
次いで第2処理剤に浸漬した後、150℃で2分間乾燥
し続いて230°Cで1分間熱処理した。該処理芳香族
ポリアミドタイヤコードには、第1処理剤の固形分が2
.2重量%、第2処理剤の固型分が2.5重量%付着し
ていた。
得られた処理コードについてコード剥離接着力。
′「接着力、疲労時強力保持率を測定した。その結果を
第1表に示す。
比較のためにプラズマ処理をしなかったもの(比較例1
)、第2処理浴からジフェニルメタンジエチレン尿素を
除いたもの(比較例2)について、その他は実施例1と
まったく同様にして処理コードを作成し得られたコード
の緒特性を測定した。結果を第1表にあわせて示す。
第 表 $1初期値:天然ゴムを主成分とするカーカス配合の未
加硫ゴム中に処理コードを埋め込み、150’Cで30
分間加硫したのちの値。
$2耐熱値:天然ゴムを主成分とするカーカス配合の未
加硫ゴム中に処理コードを埋め込み、150℃で30分
間、さらに170℃で90分間加硫処理したのちの値。
プラズマ処理しないコードを用いた場合ある(Xは第2
処理浴からジフェニルメタンジエチレン尿素を除いたも
のは本発明の方法に比し接着力が劣っていた。
実施例2〜5 実施例1においてプラズマ処理条件を第2表に示す諸条
件に変更した以外は、実施例1と同様の方法でコードを
処理した。処理されたコードは第2表に示すようにいず
れも優れた性能を示した。
第2表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 芳香族ポリアミド繊維を電離した活性ガスの雰囲気中で
    処理(プラズマ処理)したのち、ひきつづきポリエポキ
    シド化合物(A)、ブロックドポリイソシアネート化合
    物(B)及びゴムラテックス(C)を含む第1処理剤で
    処理し、ついでレゾルシン・ホルマリン・ゴムラテック
    ス(RFL)に下記一般式(D)で表わされるエチレン
    尿素化合物を添加した第2処理剤で処理することを特徴
    とする芳香族ポリアミド繊維の処理方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(D) [ここにRは芳香族又は脂肪族の炭化水素残基、nは0
    、1又は2である。n=0のとき末端基は水素である。 ]
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004360113A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Sekisui Chem Co Ltd アラミド繊維とゴムの接着法及びアラミド繊維の表面改質装置
JP2006233354A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Teijin Techno Products Ltd ゴム補強用繊維の製造方法

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