JPH03227387A

JPH03227387A - 水系感圧性接着剤組成物

Info

Publication number: JPH03227387A
Application number: JP2344290A
Authority: JP
Inventors: Tetsuya Sasada; 徹也笹田; Noboru Nanba; 難波　登; Shinichi Hori; 信一堀
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 1990-01-31
Filing date: 1990-01-31
Publication date: 1991-10-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、例えば紙ラベルやステッカ−用粘瑞剤として
利用されるアクリル酸エステル系共重合体エマルジョン
を用いた水系感圧性接着剤組成物に関し、特に、塗工作
業性に優れた水系感圧性接着剤組成物に関する。

〔従来の技術〕

祇ラベルまたはステッカ−のような粘着シートは、祇ま
たは防水樹脂フィルムからなる基材の一方面に粘着剤を
塗布した構成を存する。上記粘着剤としては、天然ゴム
または合成ゴムに粘着付与剤を混合したゴム系粘着剤、
あるいはアクリル酸エステルを主成分とした共重合体か
らなるアクリル酸エステル系粘着剤等がある。

後者、すなわちアクリル酸エステル系粘着剤は、モノマ
ー組成を変化させたり、アクリル酸またはメタアクリル
酸等のα、β不飽和カルボン酸を導入したりすることに
より、幅広い粘着特性を与えることができる。また、ラ
ベル打ち抜き等に際しての加工性に優れている。従って
、粘着シート用の粘着剤すなわち感圧性接着剤として幅
広く用いられている。

〔発明が解決しようとする課題）ところで、従来、基材に感圧性接着剤を塗布するに際し
ての塗工速度は比較的低速であった。量産性を高めるに
は、より高速で塗工することが好ましいことはもちろん
であるが、以下のような種々の問題が発生するからであ
る。

すなわち、塗工速度を高めると、（ａ）塗工機の両端の
ガイドからの糊の漏洩、（ｂ）塗工面における筋または
条の発生、（Ｃ）塗工バンク内における気泡の発生等が
生しる。その結果、ラベルもしくはステンカーの品質が
低下したり、塗工機械の保守・点検に多大の手間を要す
るという問題が生じるからである。

よって、本発明の目的は、より高速で塗工したとしても
良好な状態で塗工することができ、がっ塗工機械の保守
・点検作業を煩雑化しない感圧性接着剤組成物を提供す
ることにある。

［課題を解決するための手段］本願発明者らは、粘着シート用の感圧性接着剤組成物と
して優れた特徴を有するアクリル酸エステル系共重合体
系エマルジョンにおいて塗工性を高めるべく、鋭意検討
した結果、特定のアクリル酸エステル系共重合体エマル
ジョンに特定の流動特性を与えることにより、上記課題
を解決し得ることを見出し、本発明をなすに至った。

すなわち、本発明の水系感圧性接着剤組成物は、炭素数
４〜１４のアクリル酸アルキルエステル９９．９〜４９
．０重量％及びα、β不飽和カルボン酸０．１〜１．０
重量％を含むモノマー組成を共重合して得られた共重合
体を主成分とするアクリル酸エステル系共重合体エマル
ジョンからなり、該アクリル酸エステル系共重合体エマ
ルジョンの流動特性が、剪断速度０．５×１０５　　（
秒−１）以上の場合の粘度で表したときに７５ＣＰＳ以
下であることを特徴とするものである。

上記共重合体のコモノマーとして用いられるアクリル酸
アルキルエステルとしては、メチル（メタ）アクリレー
ト、エチル（メタ）アクリレート、ブチル（メタ）アク
リレートまたはアクリル酸２−メチルヘキシル等を例示
することができる。なお、（メタ）は任意的な記載を意
味し、（メタ）アクリレートは、アクリレート及びメタ
アクリレートの双方を含むものとする。

α、β不飽和カルボン酸としては、（メタ）アクリル酸
、イタコン酸、マレイン酸またはフマル酸等が挙げられ
る。

また、上記共重合体には、アクリル酸アルキルエステル
及びα、β不飽和カルボン酸の他に、共重合可能なモノ
マーが５０．９重量％以下の範囲で共重合されていても
よい。

その七ツマ−の例としては、炭素数１５以上の（メタ）
アクリル酸アルキルエステル；２−ヒドロキシエチル（
メタ）アクリレート等の水酸基含有アクリル系モノマー
；スチレン等の芳香族系上ツマー；酢酸ビニル、または
アクリルアミド等が挙げられる。

或いは、これらのホモポリマーもしくはコポリマーが、
本発明の目的を達成し得る範囲内で上記アクリル酸エス
テル系共重合体エマルジョンに含有されていてもよい。

なお、上記アクリル酸エステル系共重合体エマルジョン
に、合成或いは天然の増粘剤や適宜の消泡剤あるいは防
黴剤等の添加剤を配合してもよい。

増粘剤の具体的な例としては、ポリウレタン、ポリエー
テル、ポリアクリル酸等が挙げられる。

〔作用〕

本発明の水系感圧性接着剤組成物では、α、β不飽和カ
ルボン酸の量、並びにアクリル酸エステル系共重合体エ
マルジョンの流動特性を、上記の範囲としたことにより
高速塗工が可能とされている。

すなわち、不飽和カルボン酸量を０．１〜１゜０重量％
とじたのは、０．１重量％未満では接着剤の漏洩、塗工
面における筋の発生並びに塗工機バンク内における気泡
の発生が生じるからであり、他方、１．０重量％を趨え
た場合には経時的な粘着力が低下するからである。

また、高速剪断速度が０．５×１０５　　（秒−１）以
上の場合に粘度を７５ＣＰＳ以下としたのは、高速剪断
時の粘度が７５ＣＰＳを超えると流動性が低下し、塗工
に際し接着剤に抵抗が付加され、エマルジョン構造の破
壊を引き起こすからである。

その結果、接着剤の漏洩、塗工面における筋の発生並び
にバンク内における気泡の発生等が引き起こされること
になる。従って、本発明では、高速剪断粘度を７５ＣＰ
Ｓ以下としたものである。

〔発明の効果〕

本発明によれば、α、β不飽和カルボン酸量が共重合体
中において０．１〜１．０重量％とされており、かつエ
マルジョンの高速剪断粘度が７５ＣＰＳ以下とされてい
るため、塗工性に優れた水系感圧性接着剤組成物を提供
することが可能となる。従って、祇ラベルやステンカー
等の粘着シートの品質を低下させることなく、生産性を
高めることができ、かつ塗工機の保守・点検作業が煩雑
化することもない。

〔実施例〕

以下、本発明の非限定的な実施例につき説明する。なお
、以下において、特に断らない限り、単に％及び部とあ
るのは、それぞれ、重量％及び重量部を示すこととする
。

夫施斑温度計、撹拌器及び窒素導入管を備えた反応器内に、水
４０部を仕込み、６５°Ｃに昇温し、窒素置換を行った
。

次に、２−エチルへキシルアクリレート（２ＥＨＡと略
す）８１．５部、メチルメタクリレート（ＭＭＡ）１５
部、２−ヒドロキシエチルメタクリレート（２ＨＥＭＡ
）３部、アクリル酸（ＡＡＣ）０．５部及びポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル（ＨＬＢ−１５）０．
９部を別の容器に計量し、混合した後溶解した。

水３０部に、ラウリル硫酸エステルソーダ０゜２部及び
スルフォコハク酸エステルソーダｏ、４部を溶解し、上
記のようにして用意されたモノマー組成と混合撹拌し、
乳化モノマーを作製した。

得られた乳化モノマーの１％と、水１０部に溶解した過
硫酸アンモニウム０．４部とを反応器内に投入し、初期
反応を開始した。

初期反応終了後、８０゛ｃまで昇温し、残りの乳化モノ
マーを６時間に渡り反応物に滴下した０滴下終了後、９
０°Ｃで３時間熟成し、冷却した後反応を終了した。

冷却後、分子量１００００の水溶性アクリル樹脂を上記
エマルジョンに対し１．５部加えた。次に、増粘剤とし
て、コラクロールＰＵ−８５（ポリウレタン系、ＢＡＳ
Ｆ社製）０．１５部を上記エマルジョン１００部に対し
て加え、実施例の感圧性接着剤組成物を得た。

ル較脳上増粘剤としてアロンＢ−３００（ポリアクリル酸系、東
亜合成化学株式会社製）を１．５部加えたことを除いて
は、全て実施例１と同様にして水系感圧性接着剤組成物
を調製した。

比較例２２ＥＨＡ８２部、ＭＭＡ１５部、２ＨＥＭＡａ部からな
るモノマー組成を用いて、実施例１と同様にしてアクリ
ル酸エステル系共重合体エマルジョンを得、得られたエ
マルジョン１００部に対し増粘剤としてＰＵ−８５を０
．１５部加えることにより、感圧性接着剤組成物を調製
した。

上記のようにして得られた実施例及び比較例１．２の感
圧性接着剤組成物の高速剪断粘度及び糊漏れを下記の要
領で評価した。

高速剪断粘度熊谷理機工業製、バーキュレス高剪断粘度針により測定
した。測定条件は以下の通りである。

・回転速度：０〜８８００ｒｐｍ。

・スイープタイム：１０秒（増速時及び減速時の何れの
場合も）。

・自動直線増減速・温度：２０°Ｃ００，５×１０５　　（秒−１）以上の剪断速度時に加わ
る応力の最大値と、その時の回転数から粘度に換算した
。結果を、下記の第１表に示す。

ＮＩ並塗工機として、ロールコータを用いて両端のガイド板か
らの糊漏れの起こる回数７分を測定した。

結果を第１表に示す。

（以下、余白）第１表第１表から明らかなように、実施例の怒圧性接着剤組成
物の高速剪断粘度は６０ＣＰＳであり、比較例１，２の
接着剤組成物の高速剪断粘度はそれぞれ９０及び１００
ＣＰＳである。

また、糊漏れについては、実施例の接着剤組成物では３
００分当り１回しか発生しなかったのに対し、比較例１
．２の接着剤組成物では、それぞれ、１０及び５分当た
り１回の糊漏れが発生していることがわかる。

Claims

【特許請求の範囲】

　炭素数４〜１４のアクリル酸アルキルエステル９９．
９〜４９．０重量％及びα，β不飽和カルボン酸０．１
〜１．０重量％を含むモノマー組成を共重合して得られ
た共重合体を主成分とするアクリル酸エステル系共重合
体エマルジョンからなり、前記アクリル酸エステル系共
重合体エマルジョンの流動特性が、剪断速度０．５×１
０＾５（秒＾−＾１）以上の場合の粘度で表したときに
、７５ＣＰＳ以下であることを特徴とする水系感圧性接
着剤組成物。