JPH03226978A - 高密度多極コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、例えば自動車内に配索されるワイヤーハーネ
スの接続に用いられる高密度多極コネクタに関するもの
である。

［従来の技術］ 従来の自動車内に配索するワイヤーハーネスの接続手段
にあっては、そのワイヤーハーネスの双方先端に雄雌双
方のコネクタを夫々接続し、それら双方コネクタの嵌着
によりワイヤーハーネスの接続を完成する構造のものが
一般的であった。

ところが、最近では自動車内の電気設備が増大し、それ
に伴なってワイヤーハーネスの電線本数も増大し、さら
にはそれら電線相互を接続するためのコネクタもおびた
だしい数となっている。特に自動車のインストルメント
パネルの裏側に存在する狭いスペースにおいて多数のコ
ネクタを配置せしめることは困難性を有するものであり
、その上、それらコネクタの接続作業、メンテナンス等
に多大なる労力と手間がかかるという問題点があった。

そこでこの問題点を解消するための手段として、多数の
ターミナル収容室を備えた樹ＩＩＩ製の高密度多極コネ
クタが開発され、従来の複数個のコネクタを一個のコネ
クタにまとめることができるようにしてコネクタの占有
スペースの削減あるいはコネクタ接続作業の簡素化等を
可能ならしめることができるコネクタが周知である。

すなわちこの周知の高密度多極コネクタ構造は、第７図
に示すように、樹脂で形成された雄コネクタ１と雌コネ
クタ２とからなり、雄コネクタ１の中央部には、ナツト
３を嵌合するための嵌合孔４形成し、さらにその嵌合孔
４の周囲には多数個のターミナル収容室５が形成されて
いるものである。また雌コネクタ２の中央部には、雄コ
ネクタの嵌合位置を規制するための筒部６が形成される
と共に、その筒部６内には、雄コネクタ２の締着を行な
うための締付はボルト７が挿通され、このボルト７はス
トップリング８により抜は止めがなされているものであ
る。さらに上記筒部６の周囲には前記雄コネクタ１に設
けられている各ターミナル収容室５に対応する多数のタ
ーミナル収容室９が形成されているものである。

［発明が解決しようとする課題］ ところが、上記した高密度多極コネクタにあっては、雄
雌双方のコネクタ１．２に設けられている各ターミナル
収容室５及び９内に収容された双方多数の端子（図示せ
ず）が円滑に接触するように、前記双方のコネクタ１．
２を形成するには、雄コネクタ１に形成される各ターミ
ナル収容室５相互のピッチＰ１と、雌コネクタ２に形成
される各ターミナル収容室９相互のピッチＰ２が一致す
るとともに、それらピッチＰ１．Ｐ２と直交する方向の
ピッチＱ１．Ｑ２についても同様に一致することが必要
である。

しかしながら、上記のように各ターミナル収容室５．９
の数が多い高密度多極コネクタにあっては、そのコネク
タ全体が大型化されるためこのコネクタを樹脂成形する
際の加熱、冷却に伴なう収縮作用のため、両コネクタの
部分において変形が生じやすく、従って両コネクタの寸
法が一致されるように形成するための成形管理が困難と
なり、特に成形型面より離れるコネクタ中央部における
ターミナル収容室相互のピッチ寸法に誤差を生じ、その
ため両コネクタ１と２との円滑なる結合が困難となるば
かりではなくターミナルの折損、接触不良を起すという
不具合が生じる。

［課題を解決するための手段］ 本発明はかかる従来の高密度多極コネクタの不具合を解
消するためになされたもので雌コネクタに嵌合される雄
コネクタを複数に分割して小型分割コネクタとし、これ
らの各分割コネクタが個々に独立して雌コネクタのター
ミナル収容室の各ピッチ寸法が一致するように雌コネク
タに設けた規制リプによって確保せしめると共に、複数
の分割コネクタが全体として一つの雄コネクタとして雌
コネクタに組付結合できるようになし、しかもこの結合
関係は各分割コネクタが独自に雌コネクタとの間では水
密的な寸法管理ができるように遠距離ピッチ寸法方向に
対しては互に適宜のガタを有するように、連結する連結
部を形成する分割コネクタを設けてなる高密度多極コネ
クタを提供することにある。

従ってこの高密度多極コネクタによれば、−個の雌コネ
クタに嵌合する雄コネクタを複数に分割したことにより
、雌コネクタに挿着されているターミナルと、分割コネ
クタに挿着されているターミナルとの接続を確保せしめ
ることができる。またそれら分割コネクタは従来同様に
一本の締付ボルトで雌コネクタ内に嵌着保持せしめるこ
とができるので、両コネクタの結合作業性も良いという
特長が得られる。

［実　施　例コ 以下に本発明を図面に示す実施例に基いて詳細に説明す
る。

第１図において、１１は高密度多極コネクタの雌コネク
タであって、この雌コネクタ１１の構造は従来例のもの
と変りはない。すなわち、この雌コネクタ１１は樹脂で
形成されると共に、多数のターミナル収容室１２が形成
されている。またこの雌コネクタ１１の中央には、後述
する雄コネクタを締付けるためのボルト１３を押通する
ためのボルト挿通孔１４が穿設されており、このボルト
挿通孔１４内に挿通されるボルト１３は、ストップリン
グ１５の係合作用により回転自在に抜は止めされるもの
である。

１６は各ターミナル収容室１２内に挿着されたターミナ
ルの抜は止めを行なうため、その雌コネクタ１１の外側
からその内部に向けて挿着される係止枠である。

次に上記雌コネクタ１１に嵌合される雄コネクタの構造
について述べると、この雄コネクタ１７は本実施例にあ
っては、３個に分割される分割コネクタ１７ａ、１７ｂ
、１７ｃで構成される。中央に位置される分割コネクタ
１７ｂの中央には前記ボルト１３が螺着されるねじ孔１
８が形成され、その周囲には雌コネクタ１１の中央部に
形成されているターミナル収容室１２と対応するターミ
ナル収容室１９が形成されている。またこの分割コネク
タ１７ｂの両側面には、両側の分割コネクタ１７ａ及び
１７ｃを係合するためのガイド溝２０と、山形係止爪２
１が形成されている。両側に位置される分割コネクタ１
７ａと１７ｃには、前記雌コネクタ１１の左右両側部に
形成されているターミナル収容室１２に対応するターミ
ナル収容室１９を形成すると共にその分割コネクタ１７
ａ、１７ｃの両側面には、中央に位置される分割コネク
タ１７ｂの両側面に形成されているガイド溝２０にガイ
ドされる突条２２と、山形係止爪２１に係止される係止
部２３が形成されているものである。２４は前記同様、
雄コネクタの各ターミナル収容室１９内に挿入された各
ターミナルの抜けを防止する係止枠であるが、この係止
枠２４は、各分割コネクタ１７ａ１７ｂ、１７ｃに夫々
係合される３つの係止部２４ａ。

２４ｂ、２４ｃに区分されており、それら係止部は薄肉
ヒンジ２５により一体に連結されているものである。な
お２６は雌コネクタの壁面内側に形成されて上記の各分
割コネクタ１７ａ、１７ｂ、１７Ｃの挿入をガイドする
規制リブ（突条）を示す。

以上が本実施例の構造であるが、吹にその組立てについ
て述べると、先ず雄コネクタ１７を組立てるには、第２
図に示すように、分割コネクタ１７ｂ及び１７ｃの側面
に形成されているガイド溝２０及び突条２２を嵌合しな
がら、分割コネクタ１７ｃを久方向（八）に押し込む。

この押し込みが完了する時点で係止爪２１と係止部２３
との係止がなされて、分割コネクタ１７ｂと分割コネク
タ１７ｃとは一体に結合される。この結合時において、
分割コネクタ１７ｂと１７ｃの幅方向、すなわち、差し
込み方向（Ａ）　と交叉する方向には若干のガタが保有
するようにガイド溝２０と突条２２の寸法が決定されて
いる。次いで同様にして第３図に示すように分割コネク
タ１７ａをその分割コネクタ１７ｃの他側面に結合する
ことにより、３個の分割コネクタ１７ａ、１７ｂ１７ｃ
が一体に結合される。しかしこれら分割コネクタ１７ａ
、１７ｂ、１７ｃの相互間は、前記したように若干のガ
タが保有されるように結合されていることから、第４図
において久方向Ｂに若干のガタを有して結合されている
。このようにして結合された雄コネクタ１７の各ターミ
ナル収容室１９内に所定のターミナル（図示せず）を挿
入した後、その上下両側に係止枠２４を挿入することに
より、上記ターミナル収容室１９内に挿入された各ター
ミナルの抜は防止がなされるものである。この係止枠２
４は、各分割コネクタ１７ａ、１７ｂ、１７ｃに跨って
挿着されるが、この係止枠２４は、薄肉ヒンジ２５によ
る連結部で一体構成されていることから、この薄肉ヒン
ジ２５によって、前記した各分割コネクタ１７ａ１７ｂ
、１７ｃの相互間のＢ方向ガタは確保される。

このようにして組立てられた雄コネクタ１７と雌コネク
タ１１を第５図に示すように対向させ、その雌コネクタ
１１に貫通保持されているボルト１３を雄コネクタ１７
の中央部すなわち分割コネクタ１７ｂに設けられている
ねじ孔１８内にねじ込むことにより、その分割コネクタ
１７ｂと共に双方の分割コネクタ１７ａ、１７ｃが各規
制リブ２６に案内されながら雌コネクタ１１内に嵌入さ
れ、その結果、雄コネクタ１７と雌コネクタ１１とのタ
ーミナル収容室内に挿着されている双方ターミナルが確
実に接続されるものである（第６図参照）。

このように本実施例における樹脂製高密度多極コネクタ
にあフては、雌コネクタに嵌合される雄コネクタを、複
数（３個）の分割コネクタの組合わせにより構成し、さ
らにそれら分割コネクタの相互間にガタを保有するよう
にして結合したものである。従って雄コネクタ１７の全
体形状は、雌コネクタと同様に大型の高密度多極コネク
タに構成されるが、各分割コネクタ１７ａ、１７ｂ、１
７ｃは、小型の樹脂成形品とすることができるので、そ
れら各分割コネクタの樹脂成形時の歪みを皆無又はそれ
に近く成形することができ、従って雌コネクタとの嵌合
精度の高い高密度多極コネクタが得られる。さらに各分
割コネクタ１７ａ　、　１７ｂ　、　１７ｃが雌コネク
タ１１内に嵌入されるときは、各分割コネクタ１７ａ、
１７ｂ、１７ｃが雌コネクタ１１に設けられている規制
リブ２６に案内されて、所定の位置に嵌合されるように
位置規制されることから、これによっても雌コネクタと
雄コネクタに挿着されている双方ターミナルの接続が確
保できるものである。

［発明の効果］ 以上のように本発明は、複数の別個の分割コネクタ１７
ａ、１７ｂ、１７ｃが連結一体化して挿入される雌コネ
クタ１１の内側面に前記分割コネクタ１７ａ、１７ｂ、
１７ｃの挿入位置を規制する規制リブ２６を設けて前記
各個の分割コネクタ１７ａ、１７ｂ。

１７ｃが各個に位置規制されて挿入されるようにし、前
記各分割コネクタの連結相互間に、各分割コネクタ１７
ａ、１７ｂ、１７ｃを、前記規制リブ２６に案内させて
雌コネクタ１１内に円滑嵌入させる隙間を設けた高密度
多極コネクタであるから、これによれば、雄コネクタ１
７の全体形状は、雌コネクタと同様に大型の高密度多極
コネクタに構成されるが、各分割コネクタ１７ａ、１７
ｂ１７ｃは、小型の樹脂成形品とすることができるので
、それら各分割コネクタの樹脂成形時の歪みを皆無又は
それに近く成形することができ、従って雌コネクタとの
嵌合精度の高い高密度多極コネクタが得られる。さらに
各分割コネクタ１７ａ、１７ｂ、１７ｃが雌コネクタ１
１内に嵌入されるときは、各分割コネクタ１７ａ、１７
ｂ、１７ｃが雌コネクタ１１に設けられている規制リブ
２６に案内されて、所定の位置に嵌合されるように位置
規制されることから、これによっても雌コネクタと雄コ
ネクタに挿着されている双方ターミナルの接続が確保て
きるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明よりなるコネクタの実施例を示した分解
斜視図、第２図、第３図及び第４図は雄コネクタの組立
工程説明図、第５図及び第６図は雄コネクタと雌コネク
タとの嵌合を示す工程説明図、第７図は従来例の説明図
である。 １１・・・雌コネクタ １２・・・ターミナル収容室 １３・・・ボルト　　　　　１４・・・ボルト挿通孔１
５・・・ストップリング　１６・・・係止枠１７・・・
雄コネクタ １７ａ、１７ｂ、１７ｃ　−分割コネクタ１８・・・ね
じ孔　　　１９・・・ターミナル収容室２０・・・ガイ
ド溝　　２１・・・山形係止爪２２・・・突条　　　　
２３・・・係止部２４・・・係止枠　　　２５・・・薄
肉ヒンジ２６・・・規制リブ 他４名 ２４ｃ ７／− 第 ２ 図 Δ 第 ６ 図 特開平 ２２６９７８　（７）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　複数の別個の分割コネクタ（１７ａ、１７ｂ、１７
   ｃ）が連結一体化して挿入される雌コネクタ（１１）の
   内側面に前記分割コネクタ（１７ａ、１７ｂ、１７ｃ）
   の挿入位置を規制する規制リブ（２６）を設けて前記各
   個の分割コネクタ（１７ａ、１７ｂ、１７ｃ）が各個に
   位置規制されて挿入されるようにし、前記各分割コネク
   タの連結相互間に、各分割コネクタ（１７ａ、１７ｂ、
   １７ｃ）を、前記規制リブ（２６）に案内させて雌コネ
   クタ（１１）内に円滑嵌入させる隙間を設けたことを特
   徴とする高密度多極コネクタ。