JPH032254Y2 - - Google Patents

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JPH032254Y2
JPH032254Y2 JP5198087U JP5198087U JPH032254Y2 JP H032254 Y2 JPH032254 Y2 JP H032254Y2 JP 5198087 U JP5198087 U JP 5198087U JP 5198087 U JP5198087 U JP 5198087U JP H032254 Y2 JPH032254 Y2 JP H032254Y2
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implant
alveolar bone
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locking step
groove
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【考案の詳細な説明】 {産業上の利用分野} この考案は、人工歯牙を支持するために歯槽骨
に埋め込み固定される骨内インプラントに関する
ものである。
{従来の技術} 歯科用骨内インプラントとして、例えば特公昭
50−38432号公報に開示されたものが知られてい
る。
上記公告公報に示されたインプラントは、歯槽
骨に埋め込まれる板状の埋込み部に、頚部を介し
て人工歯牙を支持するための頭部が一体に形成さ
れ、かつ頭部の基部に前記頚部よりもその側面に
突出する係止段部が形成されたものである。そし
て、前記埋込み部は歯槽骨内に固定するため、や
や長く形成され、その中央部に頭部が突設された
ものである。
このインプラントは、手術のため歯槽骨に形成
された溝に前記埋込み部を挿入するとともに、溝
の口縁部に係止段部を係止して、前記溝に対する
インプラントの初期の固定状態を維持させ、この
状態で歯槽骨の増生で埋込み部を歯槽骨に固定す
るものである。
{考案が解決しようとする問題点} 前記従来のインプラントは、頭部に設けられた
係止段部を、手術のため歯槽骨に形成された溝の
口縁部の相対した位置に係止して、溝に対するイ
ンプラントの初期の固定状態を維持させるもので
ある。すなわち、前記溝に埋込み部を挿入した初
期においては、頭部に設けられた係止段部のみで
インプラントを支持するものである。
そして、前記係止段部が設けられた頭部は人工
歯牙に埋め込み可能な大きさに形成されるもので
あるから、かなり小さく、係止段部も必然的に小
さくなる。したがつて、歯槽骨に設けられた溝に
埋込み部を挿入した初期における、係止段部によ
るインプラントの安定した固定状態の維持が困難
である。
すなわち、この初期固定時には、仮義歯で支持
されているから、埋込み部の長さ方向には比較的
ぐらつきにくいが、埋込み部の厚さ方向には、前
記係止段部で支持されているのであるからぐらつ
きが生じやすく、不安定であつて、歯槽骨の増生
に対して悪影響を与える問題がある。
また、前記頭部に取付けられた人工歯牙による
咬合圧は、歯槽骨に固定された埋込み部の全体で
支承する。しかし、歯槽骨頂部は、緻密骨質で形
成されており、大きな咬合圧にも耐えうるが、歯
槽骨頂部に続く顎骨体部は海綿質であつて大きな
咬合圧に耐えることは困難である。
すなわち、インプラントの前記埋込み部は緻密
骨質である歯槽骨部から海綿質である顎骨体部に
わたつて埋め込まれるが、緻密骨質部で支持され
るのは埋込み部の上部のみである。
したがつて、頭部の前記係止段部が接した歯槽
骨の緻密骨質部のみに大きな咬合圧が反復して作
用するから、その周囲の組織である粘膜上皮、結
合織、骨膜及び歯槽骨の部分に変性が生じて骨が
吸収され、インプラントの全体が徐々に歯槽骨の
深部に沈下する問題が生じる。
この考案は、上記のような問題を解決するもの
であつて、歯槽骨に設けた溝に対する初期固定が
安定よくできるとともに、緻密骨質部である歯槽
骨部を有効に使用できるようにして、咬合圧によ
つて歯槽骨の深部に沈下することを防ぐことが可
能な骨内インプラントをうることを目的とするも
のである。
{問題点を解決するための手段} この考案の歯科用骨内インプラントは、歯槽骨
の埋め込まれる埋込み部と、頚部を介して前記埋
込み部と一体に形成されて人工歯牙を支持する頭
部とで構成され、かつ前記歯槽骨に設けられた埋
込み部挿入用の溝の口縁に係止される係止段部が
前記頭部の基部に設けられた歯科用骨内インプラ
ントにおいて、前記頭部の側部に間隔をおいて、
前記埋込み部に支承突部が突設され、かつこの支
承突部の上端にも前記溝の口縁に係止される係止
段部が設けられたことを特徴とする。
{作用} この骨内インプラントは、その埋込み部が手術
のため歯槽骨に形成された溝に挿入されるととも
に、頭部とその側部に間隔をおいて形成された支
承突部に設けられた係止段部のそれぞれを、前記
溝の口縁部に係止して初期固定時の安定をよく
し、歯槽骨の増生によつて歯槽骨と一体化させる
ものである。すなわち、前記溝に対するインプラ
ントの初期固定を、溝の長さ方向に並んだ複数の
係止段部で安定化して、歯槽骨の増生を容易にす
るものである。
このようにして歯槽骨に固定したインプラント
の頭部に人工歯牙を取付けるものである。この人
工歯牙をインプラントに作用する咬合圧の一部
も、前記複数の係止段部を介して緻密骨質である
歯槽骨の頂部の複数箇所に分散して支承させるも
のである。
{実施例} この考案の歯科用骨内インプラントの実施例を
図面について説明する。
図において、1は金属またはセラミツクなどで
板状に形成されたインプラント、2はインプラン
ト1の埋込み部で、その一側中央部に頚部3を介
して棒状の頭部4が突設され、かつ頭部4の基部
に、頚部3の表面よりも突出した係止段部5が設
けられている。
6a,6bは頭部4の両側にやや間隔をおいて
前記埋込み部2に突設された支承突部で、これら
の上端にも前記係止段部5と同様に係止段部7
a,7bが設けられ、かつ係止段部5,7a,7
bはほぼ同じ高さに設定されている。
8は埋込み部2に設けられた切欠部で、これに
よつて埋込み部2に複数の脚部9が形成されてい
る。
このインプラント1も、前記従来のインプラン
トと同様に、手術のため歯槽骨Aに形成された溝
Bに埋込み部2を挿入する。この場合、係止段部
5,7a,7bのそれぞれを溝Bの口縁Cに係止
して、インプラント1に初期の固定状態を維持さ
せる。この状態で歯槽骨Aの増生でインプラント
1を歯槽骨Aに固定するものである。Dは粘膜上
皮、結合織、骨膜で構成された上部軟質層であ
る。
このように、前記溝Bに埋込み部2を挿入した
インプラント1の初期固定時において、溝Bの長
さ方向に並んだ複数の係止段部5,7a,7bの
それぞれが、溝Bの口縁Cに係止されているか
ら、初期固定時においても、インプラント1の安
定性が極めてよく、埋込み部2の長さ方向と厚さ
方向のいずれにも、ぐらつくようなことはほとん
ど生じない。
したがつて、初期固定時における歯槽骨Aの増
生に対して好結果をうることができる。また、初
期固定時におけるインプラント1の安定性をよく
することができるから、歯槽骨Aに対してインプ
ラント1を、その頭部4が傾斜するようなことな
く植立することができ、頭部4に対して人工歯牙
(図示省略)を正しい状態で取付けることが可能
である。
そして、インプラント1の埋込み部2の上部及
び頚部3が緻密骨である歯槽骨Aに固定されると
ともに、支承突部6a,6bも歯槽骨Aに固定さ
れ、しかも、頭部4の基部に設けられた係止段部
5と支承突部6a,6bの上端の係止段部7a,
7bが緻密骨質である歯槽骨Aの頂面に係止され
ているから、頭部4に取付けられた人工歯牙を咬
合した場合の大きな圧力を頚部3と支承突部6
a,6b及びこれらの係止段部5,7a,7bの
それぞれの部分に分散して支承することが可能で
ある。
したがつて、反復して作用する咬合圧による歯
槽骨Aの変性を防止することが可能であつて、イ
ンプラント1が歯槽骨Aの深部に沈下することを
防ぐことができる。
すなわち、緻密骨質である歯槽骨Aの頂部を有
効に利用してインプラント1を安定よくかつ強固
に固定することができるものである。
このように歯槽骨Aを利用してインプラント1
の強固に固定しているから、歯槽骨Aに対する埋
込み部2の埋め込み深さを、比較的浅くすること
も可能であつて、施術を容易にすることにも寄与
する。そして、埋め込んだインプラント1を万一
除去することが必要になつたときも、埋込み部2
を頭部4と支承突部6a,6bの各部分に分割し
て除去することが可能であるから、容易であると
ともに、患者の苦痛を少なくすることにも寄与す
ることができる。
この実施例のように、頭部4の両側に支承突部
6a,6bを設けておけば、溝Bに対するインプ
ラント1の初期固定の安定をよくすることに対し
て適する。しかし、支承突部は頭部4の一側のみ
に形成することもでき、かつ頭部4の両方に複数
ずつの支承突部を設けることも可能であつて、支
承突部の位置と数については任意になしうるもの
である。
頭部4と支承突部6a,6bの間隔は、歯槽骨
Aの増生に対する支障をなくするため大き目にす
ることが適する。係止段部5,7a,7bのそれ
ぞれの高さは、異なるようにするなど任意であ
る。そして、頭部4と支承突部6a,6bの係止
段部5,7a,7bは、少なくとも埋込み部2の
両表面側に設ければよいものであつて、頭部44
と支承突部6a,6bのほぼ全周に設けるなど任
意である。
{考案の効果} この考案の骨内インプラントは、上記のよう
に、頭部の側部に支承突部が設けられ、かつこの
支承突部の上端にも係止段部が形成されたもので
あつて、歯槽骨に形成された埋込み部を挿入した
ときに、頭部の基部に設けられた係止段部ととも
に、前記支承突部の係止段部も前記溝の口縁に係
止されるから、埋込み部の長さ方向のぐらつきが
一層少なくなるとともに、埋込み部の厚さ方向の
ぐらつきも防ぐことが可能であつて、溝に対する
インプラントの初期固定を極めて安定よく行うこ
とができる。
このように、初期固定時のインプラントの安定
性をよくすることができるから、歯槽骨の増生に
対して良結果をうることができ、強固に固定する
ことが可能である。このため、埋込み部の埋め込
み深さを浅くすることが可能で施術が容易であ
る。
また、歯槽骨に対して頭部が傾斜するようなこ
となくインプラントを植立することができるか
ら、人工歯牙を正しく取付けることができるとと
もに、植立した頭部に人工歯牙を取付ける施術も
スムーズに行うことができる。
緻密骨質で構成されている歯槽骨の頂部によつ
て頭部の頚部と支承突部が保持されるとともに、
これらの係止段部が頂部に係止状態になつて歯槽
骨で支持され、これらの各歯槽骨部に咬合応力を
分散させることができるから、反復して作用する
咬合圧による歯槽骨の変性を少なくすることがで
き、インプラントが歯槽骨の深部に沈下すること
をなくすることが可能である。
すなわち、緻密骨質である歯槽骨の頂部有効に
活用することができ、インプラントを強固に固定
することができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示し、第1図は正面
図、第2図は側面図、第3図は歯槽骨に埋め込ん
だ側面図である。 1……インプラント、2……埋込み部、3……
頚部、4……頭部、5……係止段部、6a,6b
……支承突部、7a,7b……係止段部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 歯槽骨の埋め込まれる埋込み部と、頚部を介
    して前記埋込み部と一体に形成されて人工歯牙
    を支持する頭部とで構成され、かつ前記歯槽骨
    に設けられた埋込み部挿入用の溝の口縁に係止
    される係止段部が前記頭部の基部に設けられた
    歯科用骨内インプラントにおいて、前記頭部の
    側部に間隔をおいて、前記埋込み部に支承突部
    が突設され、かつこの支承突部の上端にも前記
    溝の口縁に係止される係止段部が設けられたこ
    とを特徴とする歯科用骨内インプラント。 (2) 支承突部が頭部の両側に設けられた実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の歯科用骨内インプ
    ラント。
JP5198087U 1987-04-06 1987-04-06 Expired JPH032254Y2 (ja)

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JP5198087U JPH032254Y2 (ja) 1987-04-06 1987-04-06

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JPH032254Y2 true JPH032254Y2 (ja) 1991-01-22

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006229518A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Pioneer Electronic Corp スピーカー装置用のフレーム及びスピーカー装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006229518A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Pioneer Electronic Corp スピーカー装置用のフレーム及びスピーカー装置
JP4526408B2 (ja) * 2005-02-17 2010-08-18 パイオニア株式会社 スピーカー装置用のフレーム及びスピーカー装置

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