JPH09234210A - 人工歯根 - Google Patents
人工歯根Info
- Publication number
- JPH09234210A JPH09234210A JP8043093A JP4309396A JPH09234210A JP H09234210 A JPH09234210 A JP H09234210A JP 8043093 A JP8043093 A JP 8043093A JP 4309396 A JP4309396 A JP 4309396A JP H09234210 A JPH09234210 A JP H09234210A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- post
- metal post
- artificial
- fixture
- abutment member
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C8/00—Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
- A61C8/0018—Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools characterised by the shape
- A61C8/0022—Self-screwing
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
- Dentistry (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Dental Prosthetics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】人工歯根の長軸方向に対し傾斜させて人工歯冠
を植設する場合にも、極めて容易に人工歯冠を作製する
ことができ、したがってコスト的にも有利な人工歯根を
提供する。 【解決手段】金属製ポストがフィクスチャーの長軸に対
し傾斜固定されるように、支台部材のポスト用ネジ穴お
よび/または上記金属製ポストの本体を屈曲させた。
を植設する場合にも、極めて容易に人工歯冠を作製する
ことができ、したがってコスト的にも有利な人工歯根を
提供する。 【解決手段】金属製ポストがフィクスチャーの長軸に対
し傾斜固定されるように、支台部材のポスト用ネジ穴お
よび/または上記金属製ポストの本体を屈曲させた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯周病等が原因と
なり、天然の歯牙を抜去しなければならないような症例
において、人工歯冠などの人工物による上部構造を口腔
内に取り付けるために歯槽骨と係合することによって固
定される人工歯根に関する。
なり、天然の歯牙を抜去しなければならないような症例
において、人工歯冠などの人工物による上部構造を口腔
内に取り付けるために歯槽骨と係合することによって固
定される人工歯根に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、人工歯根としてサブマージブ
ルタイプのものがある。このタイプの人工歯根によれ
ば、まず、フィクスチャーのみを歯槽骨内に埋入して上
部位の嵌合部をキャップで封鎖した後、いったん歯肉を
被覆した状態で骨内に小負荷状態で数カ月埋設する。次
に、フィクスチャーが安定的に歯槽骨に固定されてか
ら、歯肉を開いて上記キャップを取り外す。さらに、後
でフィクスチャーの上端側に人工歯冠などの上部構造を
取り付けることができるようにするために歯肉を貫通し
て口腔内に突出する別のキャップを取り付ておく。そし
て、歯肉の切開部分が上記上部構造に適合した形状で治
癒するのを待った後、これを抜去し、人工歯根などの上
部構造を取り付けるための支台部材を螺合するように構
成されたものである。
ルタイプのものがある。このタイプの人工歯根によれ
ば、まず、フィクスチャーのみを歯槽骨内に埋入して上
部位の嵌合部をキャップで封鎖した後、いったん歯肉を
被覆した状態で骨内に小負荷状態で数カ月埋設する。次
に、フィクスチャーが安定的に歯槽骨に固定されてか
ら、歯肉を開いて上記キャップを取り外す。さらに、後
でフィクスチャーの上端側に人工歯冠などの上部構造を
取り付けることができるようにするために歯肉を貫通し
て口腔内に突出する別のキャップを取り付ておく。そし
て、歯肉の切開部分が上記上部構造に適合した形状で治
癒するのを待った後、これを抜去し、人工歯根などの上
部構造を取り付けるための支台部材を螺合するように構
成されたものである。
【0003】図7に、このような人工歯根の植立術の初
期段階を示し、同図に示すように、まず、フィクスチャ
ーFをその上端面F2が歯槽骨Bと歯肉Sとの境界部分
に位置するように埋入し、上記上端面F2にフィクスチ
ャーFの内部を密封する細菌侵入防止用のキャップCを
固定するようになっている。また、フィクスチャーFに
はチタン合金などの生体為害性のない金属材料からなる
とともに、その表面に外ネジF1を形成し、さらに骨と
の固定力を高めるべく少なくとも歯槽骨Bと接する部分
を骨癒合性に優れるバイオアクティブな材料、例えばヒ
ドロキシアパタイトで構成し、さらにその表面に細孔ま
たは凹凸を形成し、早期に骨との固定が安定化するよう
に工夫したものもあり、いずれにしても歯槽骨Bとの固
定が完全に安定するまで、この状態のままにしておく。
期段階を示し、同図に示すように、まず、フィクスチャ
ーFをその上端面F2が歯槽骨Bと歯肉Sとの境界部分
に位置するように埋入し、上記上端面F2にフィクスチ
ャーFの内部を密封する細菌侵入防止用のキャップCを
固定するようになっている。また、フィクスチャーFに
はチタン合金などの生体為害性のない金属材料からなる
とともに、その表面に外ネジF1を形成し、さらに骨と
の固定力を高めるべく少なくとも歯槽骨Bと接する部分
を骨癒合性に優れるバイオアクティブな材料、例えばヒ
ドロキシアパタイトで構成し、さらにその表面に細孔ま
たは凹凸を形成し、早期に骨との固定が安定化するよう
に工夫したものもあり、いずれにしても歯槽骨Bとの固
定が完全に安定するまで、この状態のままにしておく。
【0004】次に、図8に、フィクスチャーFの上端側
に人工歯冠などの上部構造を取り付けることができるよ
うにするために歯肉Sを貫通して口腔内に突出する別の
突出キャップC1を取り付けた状態を示す。
に人工歯冠などの上部構造を取り付けることができるよ
うにするために歯肉Sを貫通して口腔内に突出する別の
突出キャップC1を取り付けた状態を示す。
【0005】図9に、上記突出キャップC1の周囲の細
胞組織が治癒して後、最終的に人工歯冠などの上部構造
を固定するための支台部材Dを設置した状態を示す。
胞組織が治癒して後、最終的に人工歯冠などの上部構造
を固定するための支台部材Dを設置した状態を示す。
【0006】ところで、このような人工歯根Rを上顎骨
B1に形成し、人工歯冠Hを植設する場合、図10に示す
ように、人工歯根Rの長軸r1に対して方向を違えて人
工歯冠Hを植設する必要が多々ある。そのような場合に
は、図11に示すようにプラスチックのポストPPをカッ
ト成形し、これを鋳造して金属製のポストMPを作製
し、さらに、この金属製のポストMPの印象作業を行っ
てからセラミック製の人工歯冠Hを鋳造していた。
B1に形成し、人工歯冠Hを植設する場合、図10に示す
ように、人工歯根Rの長軸r1に対して方向を違えて人
工歯冠Hを植設する必要が多々ある。そのような場合に
は、図11に示すようにプラスチックのポストPPをカッ
ト成形し、これを鋳造して金属製のポストMPを作製
し、さらに、この金属製のポストMPの印象作業を行っ
てからセラミック製の人工歯冠Hを鋳造していた。
【0007】
【従来技術の課題】しかしながら、上記従来技術には以
下のような問題点があった。すなわち、従来の人工歯根
では、支台部材の長軸とフィクスチャーの長軸が同軸上
であり、この軸方向に対して方向を違えて人工歯冠を植
設しなければならない場合には、上記のようにプラスチ
ックのポストをカット成形し、鋳造により別途、金属製
のポストを作製し、さらにこの金属製ポストの印象作業
が必要であり、このように人工歯冠作製および植設の作
業がかなり煩雑である。
下のような問題点があった。すなわち、従来の人工歯根
では、支台部材の長軸とフィクスチャーの長軸が同軸上
であり、この軸方向に対して方向を違えて人工歯冠を植
設しなければならない場合には、上記のようにプラスチ
ックのポストをカット成形し、鋳造により別途、金属製
のポストを作製し、さらにこの金属製ポストの印象作業
が必要であり、このように人工歯冠作製および植設の作
業がかなり煩雑である。
【0008】したがって、コスト的にも不利となってし
まうという問題点があった。
まうという問題点があった。
【0009】
【発明の目的】本発明は、上記従来技術の課題に鑑み、
人工歯根の長軸に対し傾斜させて人工歯冠を植設する場
合にも、極めて容易に人工歯冠を作製することができ、
したがってコスト的にも有利な人工歯根を提供すること
である。
人工歯根の長軸に対し傾斜させて人工歯冠を植設する場
合にも、極めて容易に人工歯冠を作製することができ、
したがってコスト的にも有利な人工歯根を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記従来技術の課題を解
決するため、本発明は、金属製ポストがフィクスチャー
の長軸に対し傾斜固定されるように、支台部材のポスト
用ネジ穴および/または上記金属製ポストの本体を屈曲
させた。
決するため、本発明は、金属製ポストがフィクスチャー
の長軸に対し傾斜固定されるように、支台部材のポスト
用ネジ穴および/または上記金属製ポストの本体を屈曲
させた。
【0011】
【作用】本発明は、歯槽骨内に埋入固定されるフィクス
チャーと、該フィクスチャー上に固定されて歯肉に当接
する支台部材と、該支台部材上に固定されるポストとか
らなる人工歯根において、金属製ポストがフィクスチャ
ーの長軸に対し傾斜固定されるように、支台部材のポス
ト用ネジ穴および/または上記金属製ポストの本体を屈
曲させた構成としたもので、その使用方法は以下のとお
りである。
チャーと、該フィクスチャー上に固定されて歯肉に当接
する支台部材と、該支台部材上に固定されるポストとか
らなる人工歯根において、金属製ポストがフィクスチャ
ーの長軸に対し傾斜固定されるように、支台部材のポス
ト用ネジ穴および/または上記金属製ポストの本体を屈
曲させた構成としたもので、その使用方法は以下のとお
りである。
【0012】すなわち、人工歯根のフィクスチャーを歯
槽骨内に埋設固定した後、歯肉に人工歯冠を植設するた
めの貫通孔を形成する。そして、金属製ポストの方向が
後で植設する人工歯冠の方向とほぼ一致するように、上
記フィクスチャーの上側に支台部材と金属製ポストを固
定する。この際、支台部材のポスト用ネジ穴および/ま
たは上記金属製ポストの屈曲構造を利用し、金属製ポス
トが後で植設する人工歯冠の方向とほぼ一致するよう
に、これらを選択的に設定することが重要である。
槽骨内に埋設固定した後、歯肉に人工歯冠を植設するた
めの貫通孔を形成する。そして、金属製ポストの方向が
後で植設する人工歯冠の方向とほぼ一致するように、上
記フィクスチャーの上側に支台部材と金属製ポストを固
定する。この際、支台部材のポスト用ネジ穴および/ま
たは上記金属製ポストの屈曲構造を利用し、金属製ポス
トが後で植設する人工歯冠の方向とほぼ一致するよう
に、これらを選択的に設定することが重要である。
【0013】そして、予め口腔内の形状や、上記金属製
ポスト、支台部材やフィクスチャーの形状を基に所定の
セラミック材料で鋳造した人工歯冠をポスト上にネジ止
めすることによって人工歯冠を口腔内に植設する。
ポスト、支台部材やフィクスチャーの形状を基に所定の
セラミック材料で鋳造した人工歯冠をポスト上にネジ止
めすることによって人工歯冠を口腔内に植設する。
【0014】このように、本発明の人工歯根は、プラス
チック製のポストを用いることなく且つ金属製のポスト
を口腔内に固定してから印象をとる工程なしに、人工歯
冠を口腔内に植設するもので、したがって作業が極めて
簡便であり、かつコスト的にも極めて有利となる。
チック製のポストを用いることなく且つ金属製のポスト
を口腔内に固定してから印象をとる工程なしに、人工歯
冠を口腔内に植設するもので、したがって作業が極めて
簡便であり、かつコスト的にも極めて有利となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図を用
いて説明する。図1および図2に本実施形態の人工歯根
1を示し、この人工歯根1は、歯槽骨内に固定されるフ
ィクスチャー10と、このフィクスチャー10の上部に
固着されて歯肉と当接する支台部材20と、この支台部
材20の上側に螺合固着した金属製ポスト30とから構
成され、この金属製ポスト30を介して、支台部材20
に人工歯冠(不図示)を植設するようになっている。
いて説明する。図1および図2に本実施形態の人工歯根
1を示し、この人工歯根1は、歯槽骨内に固定されるフ
ィクスチャー10と、このフィクスチャー10の上部に
固着されて歯肉と当接する支台部材20と、この支台部
材20の上側に螺合固着した金属製ポスト30とから構
成され、この金属製ポスト30を介して、支台部材20
に人工歯冠(不図示)を植設するようになっている。
【0016】また、上記人工歯根1は、金属製ポスト3
0がフィクスチャー10の長軸r1に対して傾斜方向r
2にα°傾いて固定されている。なお、この傾斜角度α
°は、顎骨、口腔内の形状分析の結果から、10°〜2
5°程度に設定されることが好ましい。
0がフィクスチャー10の長軸r1に対して傾斜方向r
2にα°傾いて固定されている。なお、この傾斜角度α
°は、顎骨、口腔内の形状分析の結果から、10°〜2
5°程度に設定されることが好ましい。
【0017】このような人工歯根1を構成する部材のう
ち、フィクスチャー10は、下部の外周面にセルフタッ
プ式の外ネジ11が慶しえされ、また図2の断面図に示
すように、上端面12から軸方向に段状に延設する中空
有底穴13が形成されるとともに、該中空有底穴13の
小径の下部位14には内ネジ15が形成されている。
ち、フィクスチャー10は、下部の外周面にセルフタッ
プ式の外ネジ11が慶しえされ、また図2の断面図に示
すように、上端面12から軸方向に段状に延設する中空
有底穴13が形成されるとともに、該中空有底穴13の
小径の下部位14には内ネジ15が形成されている。
【0018】これにより、支台部材20の嵌挿部21を
上記中空有底穴13に嵌合せしめておいてから、支台部
材20の貫通孔22を介して固定ネジ60を上記内ネジ
15に螺着することによって、支台部材20をフィクス
チャー10に対して固定できるようになっている。
上記中空有底穴13に嵌合せしめておいてから、支台部
材20の貫通孔22を介して固定ネジ60を上記内ネジ
15に螺着することによって、支台部材20をフィクス
チャー10に対して固定できるようになっている。
【0019】なお、図からは明らかでないが、上記支台
部材20の嵌挿部21の外周とフィクスチャー10の中
空有底孔13にあって対応する中間部位13aは、とも
に水平断面形状が正六角形をしており、フィクスチャー
10に対する支台部材20の回動を防止している。
部材20の嵌挿部21の外周とフィクスチャー10の中
空有底孔13にあって対応する中間部位13aは、とも
に水平断面形状が正六角形をしており、フィクスチャー
10に対する支台部材20の回動を防止している。
【0020】次に、支台部材20は、フィクスチャー1
0との当接面24から上側に大径の歯肉当接部25を配
し、この歯肉当接部25の下側のベース部分26は上に
向かうにつれR状に広がる外周面27を有する略円筒状
をなし、他方、ベース部分26の上に片側のみが隆起し
たカラー28を具備している。
0との当接面24から上側に大径の歯肉当接部25を配
し、この歯肉当接部25の下側のベース部分26は上に
向かうにつれR状に広がる外周面27を有する略円筒状
をなし、他方、ベース部分26の上に片側のみが隆起し
たカラー28を具備している。
【0021】さらに、支台部材20の前記貫通孔22
は、下端部分22aに固定用の内ネジ22bが形成され
るとともに、上端面23から垂直下方向には、前記フィ
クスチャー10の長軸r1に対し屈曲し且つ内ネジ22
dを備えるポスト用ネジ孔22eが形成されている。
は、下端部分22aに固定用の内ネジ22bが形成され
るとともに、上端面23から垂直下方向には、前記フィ
クスチャー10の長軸r1に対し屈曲し且つ内ネジ22
dを備えるポスト用ネジ孔22eが形成されている。
【0022】また、図3に前記金属製ポスト30の別態
様を示し、同図に示すように、この金属製ポスト30は
本体31を下端部分の外ネジ32に対して適宜、屈曲さ
せたものであり、図1および図2に示されるようなポス
ト用ネジ孔22eを傾斜させた支台部材22のみでな
く、ポスト用ネジ孔を傾斜させていない支台部材にも適
用することができる。
様を示し、同図に示すように、この金属製ポスト30は
本体31を下端部分の外ネジ32に対して適宜、屈曲さ
せたものであり、図1および図2に示されるようなポス
ト用ネジ孔22eを傾斜させた支台部材22のみでな
く、ポスト用ネジ孔を傾斜させていない支台部材にも適
用することができる。
【0023】このように上記人工歯根1は、金属製ポス
ト30がフィクスチャー10の長軸r1に対し傾斜固定
されるように、支台部材20のポスト用ネジ穴22eお
よび/または上記金属製ポスト30の本体31を屈曲さ
せて構成としたもので、上記支台部材20のポスト用ネ
ジ穴22eおよび/または上記金属製ポスト30の屈曲
構造を利用し、金属製ポスト30が後で植設する人工歯
冠の方向とほぼ一致するように、これらを選択的に設定
することが重要である。
ト30がフィクスチャー10の長軸r1に対し傾斜固定
されるように、支台部材20のポスト用ネジ穴22eお
よび/または上記金属製ポスト30の本体31を屈曲さ
せて構成としたもので、上記支台部材20のポスト用ネ
ジ穴22eおよび/または上記金属製ポスト30の屈曲
構造を利用し、金属製ポスト30が後で植設する人工歯
冠の方向とほぼ一致するように、これらを選択的に設定
することが重要である。
【0024】例えば、スペースがかなり限定された部位
での人工歯冠植設の場合には、図1乃至図2に示すよう
に支台部材20のポスト用ネジ穴22eの方のみを傾斜
させたものを用いるのが好ましく、他方、スペース的に
若干余裕ある場合には、金属製ポスト30のみ、或いは
上記ポスト用ネジ穴22eと金属製ポスト30の両者を
傾斜させたものも用いることができる。いずれにして
も、製品として、傾斜角度の異なる幾種類ものバリエー
ションを用意しておけば、人工歯冠の補綴部位に最も適
合した支台部材20および金属製ポスト30の組み合わ
せを選択することができる。
での人工歯冠植設の場合には、図1乃至図2に示すよう
に支台部材20のポスト用ネジ穴22eの方のみを傾斜
させたものを用いるのが好ましく、他方、スペース的に
若干余裕ある場合には、金属製ポスト30のみ、或いは
上記ポスト用ネジ穴22eと金属製ポスト30の両者を
傾斜させたものも用いることができる。いずれにして
も、製品として、傾斜角度の異なる幾種類ものバリエー
ションを用意しておけば、人工歯冠の補綴部位に最も適
合した支台部材20および金属製ポスト30の組み合わ
せを選択することができる。
【0025】そして、金属製ポスト30の傾斜方向r2
を後で植設する人工歯冠の方向とほぼ一致させることに
より、プラスチック製のポストを用いることなく且つ金
属製ポスト30を口腔内に固定してから印象をとる工程
なしに、人工歯冠を口腔内に植設できる。
を後で植設する人工歯冠の方向とほぼ一致させることに
より、プラスチック製のポストを用いることなく且つ金
属製ポスト30を口腔内に固定してから印象をとる工程
なしに、人工歯冠を口腔内に植設できる。
【0026】このように、上記人工歯根1によれば、作
業が極めて簡便であり、かつコスト的にも極めて有利と
なる。
業が極めて簡便であり、かつコスト的にも極めて有利と
なる。
【0027】次に、図4乃至図6に上記人工歯根1を顎
骨に固定するために用いられる付属品を示し、図4にフ
ィクスチャー10を一定期間、歯槽骨内に埋設保持して
おくためにフィクスチャー10を密封するフィクスチャ
ーキャップ40を示す。
骨に固定するために用いられる付属品を示し、図4にフ
ィクスチャー10を一定期間、歯槽骨内に埋設保持して
おくためにフィクスチャー10を密封するフィクスチャ
ーキャップ40を示す。
【0028】このフィクスチャーキャップ40は、下側
にスクリュー部41そして上端に密封蓋42を備えたも
のである。また、人工歯冠を植設するために歯肉に形成
した貫通孔の周囲の組織が治癒するまでの期間、前記支
台部材20を貫通孔22を塞いでおくための突出キャッ
プ50を図5および図6に示し、この突出キャップ50
は下端部位に固定用の外ネジ51を、そして上端部位に
キャップヘッド52を具備している。このキャップヘッ
ド52には、図6の断面図に示すように、下側に開口す
るドーナツ状溝53が形成されており、上記突出キャッ
プ50を装着する際に、支台部材20の前記カラー28
(図2参照)を収容できるようになっている。また、上
記キャップヘッド52の頂上部分54には六角レンチ用
の六角穴55が形成されている。
にスクリュー部41そして上端に密封蓋42を備えたも
のである。また、人工歯冠を植設するために歯肉に形成
した貫通孔の周囲の組織が治癒するまでの期間、前記支
台部材20を貫通孔22を塞いでおくための突出キャッ
プ50を図5および図6に示し、この突出キャップ50
は下端部位に固定用の外ネジ51を、そして上端部位に
キャップヘッド52を具備している。このキャップヘッ
ド52には、図6の断面図に示すように、下側に開口す
るドーナツ状溝53が形成されており、上記突出キャッ
プ50を装着する際に、支台部材20の前記カラー28
(図2参照)を収容できるようになっている。また、上
記キャップヘッド52の頂上部分54には六角レンチ用
の六角穴55が形成されている。
【0029】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものでなく、発明の目的を逸脱しない限り任意の形態を
採用することができることは言うまでもない。
ものでなく、発明の目的を逸脱しない限り任意の形態を
採用することができることは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】叙上のように、本発明の人工歯根は、支
台部材のポスト用ネジ穴および/または上記金属製ポス
トの屈曲構造を利用し、金属製ポストの方向を後で植設
する人工歯冠の方向とほぼ一致させることができ、プラ
スチック製のポストを用いることなく且つ金属製のポス
トを口腔内に固定してから印象をとる工程もなしに、人
工歯冠を口腔内に植設できる。
台部材のポスト用ネジ穴および/または上記金属製ポス
トの屈曲構造を利用し、金属製ポストの方向を後で植設
する人工歯冠の方向とほぼ一致させることができ、プラ
スチック製のポストを用いることなく且つ金属製のポス
トを口腔内に固定してから印象をとる工程もなしに、人
工歯冠を口腔内に植設できる。
【0031】したがって、作業が極めて簡便であり、か
つコスト的にも極めて有利となる、という極めて優れた
効果を奏するものである。
つコスト的にも極めて有利となる、という極めて優れた
効果を奏するものである。
【図1】本発明の人工歯根の側面図である。
【図2】図1の人工歯根の分解要部断面図である。
【図3】本発明の人工歯根を構成する金属製ポストの別
態様を示す側面図である。
態様を示す側面図である。
【図4】図1の人工歯根に用いられるフィクスチャーキ
ャップの側面図である。
ャップの側面図である。
【図5】図1の人工歯根に用いられる突出キャップの側
面図である。
面図である。
【図6】図4の要部断面図である。
【図7】従来の人工歯根の斜視図で、人工歯根の植立時
の初期段階を示す。
の初期段階を示す。
【図8】従来の人工歯根の斜視図で、歯肉を貫通して口
腔内に突出する別の突出キャップを取り付けた状態を示
す。
腔内に突出する別の突出キャップを取り付けた状態を示
す。
【図9】従来の人工歯根の斜視図で、人工歯冠などの上
部構造を固定するための支台部材を設置した状態を示
す。
部構造を固定するための支台部材を設置した状態を示
す。
【図10】従来の人工歯根の長軸に対して方向を違えて
人工歯冠を植設した状態を示す側面図である。
人工歯冠を植設した状態を示す側面図である。
【図11】従来の人工歯根の長軸に対して方向を違えて
人工歯冠を植設するためにプラスチックポスト或いは金
属製ポストを設置した状態を示す側面図である。
人工歯冠を植設するためにプラスチックポスト或いは金
属製ポストを設置した状態を示す側面図である。
1 ・・・・・・・・・・人工歯根 10・・・・・・・・・ フィクチャー 12、23、29上端面 13・・・・・・中空有底穴 20・・・・・・・・・・支台部材 21・・・・・・嵌挿部 22・・・・・・貫通孔 22e・・・・・ポスト用ネジ孔 24・・・・・・当接面 25・・・・・・歯肉当接部 26・・・・・・ベース部分 27・・・・・・外周面 28・・・・・・カラー 30・・・・・・・・・・金属製ポスト 31・・・・・・本体 32・・・・・・外ネジ 40・・・・・・・・・・フィクスチャーキャップ 41・・・・・・スクリュー部 42・・・・・・密封蓋 50・・・・・・・・・・突出キャップ 52・・・・・・キャップヘッド 53・・・・・・ドーナツ状溝 55・・・・・・六角穴 60・・・・・・・・・・固定ネジ r1・・・・・・・・・・長軸 r2・・・・・・・・・・傾斜方向 α・・・・・・・・・・・傾斜角度
Claims (1)
- 【請求項1】歯槽骨内に埋入固定されるフィクスチャー
と、該フィクスチャー上に設置されて歯肉に当接する支
台部材と、該支台部材上に固定される金属製ポストとか
らなる人工歯根において、上記金属製ポストが上記フィ
クスチャーの長軸に対し傾斜固定されるように、上記支
台部材のポスト用ネジ穴および/または上記金属製ポス
トの本体を屈曲させたことを特徴とする人工歯根。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8043093A JPH09234210A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 人工歯根 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8043093A JPH09234210A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 人工歯根 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09234210A true JPH09234210A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=12654232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8043093A Pending JPH09234210A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 人工歯根 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09234210A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001052765A1 (en) * | 2000-01-24 | 2001-07-26 | Chang Sang Kohn | Dental implant system |
JP2002369830A (ja) * | 2001-06-14 | 2002-12-24 | Advance Co Ltd | 歯科用インプラント |
JP2014128726A (ja) * | 2014-03-26 | 2014-07-10 | Yasushi Nakajima | 歯科用インプラント |
EP2913024A1 (en) * | 2014-02-27 | 2015-09-02 | Massimo Afflitto | Inclined abutment for a cemented prosthesis in dental implantology |
JP2016193266A (ja) * | 2016-07-22 | 2016-11-17 | 中島 康 | 歯科用インプラント |
-
1996
- 1996-02-29 JP JP8043093A patent/JPH09234210A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001052765A1 (en) * | 2000-01-24 | 2001-07-26 | Chang Sang Kohn | Dental implant system |
JP2002369830A (ja) * | 2001-06-14 | 2002-12-24 | Advance Co Ltd | 歯科用インプラント |
EP2913024A1 (en) * | 2014-02-27 | 2015-09-02 | Massimo Afflitto | Inclined abutment for a cemented prosthesis in dental implantology |
JP2014128726A (ja) * | 2014-03-26 | 2014-07-10 | Yasushi Nakajima | 歯科用インプラント |
JP2016193266A (ja) * | 2016-07-22 | 2016-11-17 | 中島 康 | 歯科用インプラント |
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