JPH03223262A - ベンズイミダゾール誘導体およびその製造法ならびにこれを含有する抗潰瘍剤 - Google Patents

ベンズイミダゾール誘導体およびその製造法ならびにこれを含有する抗潰瘍剤

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JPH03223262A
JPH03223262A JP34069489A JP34069489A JPH03223262A JP H03223262 A JPH03223262 A JP H03223262A JP 34069489 A JP34069489 A JP 34069489A JP 34069489 A JP34069489 A JP 34069489A JP H03223262 A JPH03223262 A JP H03223262A
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豊 野村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規なベンズイミダゾール誘導体、更に詳細
には次の一般式(■): \R2 (式中、R1は炭素原子数4〜6のアルキル基を、R2
はメチル基を示す) で表わされるベンズイミダゾール誘導体及びその製造法
並びにこれを含有する抗潰瘍剤に関する。
[従来の技術] 従来、H+十に+ATPアーゼは胃細胞における最終的
な胃酸分校機構であることは当該分野において周知であ
り、[スカンジナビアン・ジャーナル・オブ・ガストロ
エンテロロジイ(Scand、 J。
Ga5troentero1.)   1 4.  1
 3 1 〜 l  3 5  (1979)]、H”
 +K” ATPアーゼ阻害作用を有する物質としてノ
リニウムブロマイドが知られている[プロシープインク
・オブ・ザ・ソサエティ・フォー・エキスベリメンタル
・バイオロシイ°アント°メデシ:/  (Proce
eding of the 5ocietyfor  
ExperiLllentaI Biology  a
nd  Medicine)、   1 72、 30
8〜315  (1983)] 。
方、2− [2−(3,5−ジメチル−4−メトキシ)
−ピリジルメチルスルフィニル]−(5−メトキシ)−
ベンズイミダゾール[オメブラゾール]はH++K” 
ATPアーゼ阻害作用を有する抗潰瘍剤として開発され
ている[アメリカン・ジャーナル・オブ・フィジオロジ
イ(八m、 J、 ofPhysiol、)  245
.  G64−G71  (1983)]。
[発明か解決しようとする問題点] 従って、優れたH” +K” ATPアーゼ阻害作用を
有する新規な化合物の提供が望まれている。
[問題点を解決するための手段] かかる叉情において、本発明者らは鋭意研究を行なった
結果、(1)式で表わされる新規なベンズイミダゾール
誘導体が特異的なH3+K”ATPアーゼ阻害作用に基
づく優れた胃酸分泌抑制作用を有することを見出し、本
発明を完成した。
従って、本発明は抗潰瘍剤として有用なベンズイミダゾ
ール誘導体(1)を提供するものである。
また、本発明はベンズイミダゾール誘導体(I)を製造
するための新規な方法を提供するものである。
更にまた、本発明はベンズイミダゾール誘導体(1)を
有効成分として含有する抗潰瘍剤を提供するものである
本発明のベンズイミダゾール誘導体(1)は、例えば、
次の反応式に従って、2−メルカプトベンズイミダゾー
ル(II)に2−アミノベンジル化合物 (III)を
反応せしめて化合物(1v)となし、次いでこれを酸化
することにより製造される。
以下余白 \R2 (II) (III) ゝR2 (IV) \R2 (1) (式中、Xは反応性基を示し、Ro及びR2は前記と同
し) 本発明の製造法の原料(II)は、すでに公知の化合物
であり、例えばオーガニック・シンセシス(Org、 
5ynth、)第30巻、第56頁に記載の方法によっ
て製造される。また原料(III)のXで表わされる反
応性基としては、塩素、臭素等のハロゲン原子、メチル
スルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ基等のス
ルホニルオキシ基を挙げることができ、例えば、Xか塩
素原子の化合物はジャーナル・オブ・ケミカル・ソサエ
ティ(J、Chem。
Soc、)98〜102 (1942)に記載の方法に
よって製造される。これらは塩の形で反応に供すること
もできる。
化合物(II)と化合物(III)又はその塩との反応
は、トルエン、ヘンゼン、エタノール、アセトン等の不
活性溶媒中、室温ないし還流下の温度で、30分ないし
24時間攪拌することによって行なわわる。この際、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸
水素ナトリウム等のアルカリ剤を存在せしめて、生成す
る酸を受容するのか好ましい。
化合物(1v)のオキシ化は常法によって行なうことが
でき、例えば過酸化水素、m−クロル過安息香酸等の有
機過酸、メタ過ヨウ素酸ソーダ等の酸化剤を使用して、
化合物(IV)を酸化すればよい。
反応は、クロロホルム、ジクロルメタン、メタノール、
酢酸エチル等の不活性溶媒中、−30℃〜50℃、好ま
しくは一15℃〜5℃の温度で行なわれる。
かくして得られる本発明化合物(1)の代表的化合物に
ついて薬理効果を試験した結果は次の通りである。
(1)H” +K” ATPアーゼ阻害作用フォルト(
Forte)らの方法[ジャーナル・オブ・アプライド
・フィシオロシイ(J、^ppliedPhysio1
.>32,714〜717 (1972)]に従い、ウ
サギ胃粘膜の胃酸分泌細胞を分離し、H++K” AT
Pアーセを含むベシクルはフィコールの不連続密度勾配
中で遠心分離することにより調製した。5mMイミダゾ
ール緩衝液(pH6,0)、試験物質2xlO−’Mを
含む溶液0.5mJ2中で酵素を室温で25分間インキ
ユヘートしたのち、37℃に移しさらに5分間放置した
。4mM塩化マクネシウム、80mMイミダゾール緩衝
1(pH7,4)、20mM塩化カリウム及び4mMA
TPを含む溶液0.5mj2を加えて、37℃で15分
間反応させたのち、24%トリクロル酢酸1mff1を
加えて反応を止め、遊離した無機リンをトスキー(Ta
ussky) J3よびショール(Shorr)の方法
[ジャーナル・オプ・バイオロジカル・ケミストリー(
J、 Biol、Chew、) 202 、675−6
85 (1953)に従って定量した。
に3依存性ATPアーゼ活性は、塩化カリウムを含まな
い時の活性を差し引いて求めた。その結果を第1表に示
す。
以下余白 第1表 H+十に+ATPアー ゼ阻害作用(%) 比較化合物 (2)胃酸分泌抑制作用 常法(シェイ・エッチら、ガストロエンテロロジイ(S
hay、H,et  al、、G astroente
rology)旦。
43−61 (1945))に従い、体重200〜25
0gのドンリュウ(Donryu)系雄性ラットを24
時間絶食させた後(ただし、水の摂取は自白)、エーテ
ル麻酔下で開腹し、幽門部を結紮し、被検化合物を十二
指腸内に投与した。4時間後に動物を殺し、胃を取出し
胃液を採取した。酸度(^cid output )は
、自動滴定装置を用い、0、IN水酸化ナトリウムでp
H7,0まで滴定し、得られた値を、同様に処置したが
但し被検化合物を与えていない対象動物の値と比較した
。その結果を第2表に示す。
第2表 投与量   ^OP inhibition(1g/K
g)         (%)比較化合物 化合物l 化合物2 0 0 4 62゜ 52゜ (3)急性毒性試験 体重80gから90gのウィスター(Wistar)系
中ラットに、本発明化合物を0.2%CMC生理食塩水
に懸濁したものを、腹腔内投与し、7日間観察した。
結果を第3表に示す。
第3表 発明化合物 LD、。
化合物1    300 m g / k g以上本発
明化合物(1)は経口、非経口のいずれにおいても投与
できる。経口投与剤の剤型としては、例えば、錠剤、カ
プセル剤、散剤、顆粒剤およびシロップ剤等があげられ
、非経口投与剤の剤型としては注射剤等があげられる。
これらの調製には、通常の賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑
沢剤、色素、希釈剤などが用いられる。賦形剤としては
、ブドウ糖、乳糖などが、崩壊剤としては、デンプン、
カルホキジメチルセルロースカルシウムなどが、滑沢剤
としては、ステアリン酸マグネシウム、タルクなどが、
結合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラ
チン、ポリビニルピロリドンなどが用いられる。
投与量は、通常成人において、注射剤で1日約1 m 
g 〜50 m g 、経口投与で1日約10mg〜5
00mgであるが、年令、症状等により増減することが
できる。
次に参考例及び実施例を挙げて本発明を説明する。
[参考例1] (i)2−ヘンシルチオベンズイミダゾール:2−メル
カプトベンズイミダゾール5g、ベンジルクロライド4
.2gを水酸化ナトリウム1゜47gの水5m1−エタ
ノール50m1溶液中に加え、1時間加熱還流した。反
応混合物を氷水中に注ぎ、析出した結晶を濾取し、7.
7g (96%)の粗い結晶を得た。エタノールより再
結晶し5.9gの無色針状晶を得た。mp184℃(i
i)2−ベンジルスルフィニルベンズイミダゾール: 2−ベンジルチオベンズイミダゾール4.5gをクロロ
ホルム30m1に溶解し、m−クロロ過安息香酸(純度
70%)4.6gを0℃以下で少しずつ加えた。さらに
20分攪拌後、析出した結晶を濾別し、濾液を飽和炭酸
水素ナトリウム溶液、チオ硫酸ナトリウムおよび飽和食
塩水で洗浄し、芒硝で乾燥した。溶媒を減圧留去し、4
.3gの粗結晶を得た。エタノール43m12より再結
晶し、2.0gの2−ベンジルスルフィニルベンズイミ
ダゾールを無色結晶として得た。mp169−170℃ [実施例1] (i) 2− [2−(N−i−ブチル−N−メチルア
ミノ)ベンジルチオ]ベンズイミダゾール:2−[2−
(N−i−ブチル−N−メチルアミノ)ヘンシルヘンシ
ルクロライド塩酸塩3.22gのエタノール75m2溶
液に2−メルカプトベンズイミダゾール1.95g及び
NaOH1,12gを加え、室温で5時間攪拌した。溶
媒を減圧留去し、残漬に水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。酢酸エチル溶液を10%NaOH及び飽和食塩水で
洗浄し、芒硝で乾燥後溶媒を減圧留去し、残漬をエーテ
ルで洗浄し、2− [2−(N −i −ブチル−N−
メチルアミノ)ベンジルチオ]ベンズイミダゾールを白
色粉末として3.26g得た。
NMR(CDCIL3  )  δ  ppm;0.9
8  (d、  J=7Hz、6B)。
1、 8〜2. 2  (m、  IH)。
2.68  (d、J=8Hz、2H)。
2、 80  (s、  3H)。
4、 48  (s、  2H)。
6、 9〜7. 8  (m、  8H)(ii) 2
− [2−(N −i−ブチル−N−メチルアミノ)ベ
ンジルスルフィニルベンズイミダゾール: 2−[2−(N−i−ブチル−N−メチルアミン)ヘン
シルチオ]ペンズイミタゾール3.04gをクロロホル
ム100mJ2及びメタノール4mj2の混合溶媒に溶
解し、水冷下m−クロル過安息香酸2.Og(純度80
%)を少量ずつ加えた。同温度で10分間攪拌後、飽和
炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和食塩水で洗浄後芒硝で
乾燥した。溶媒を減圧留去し、残漬をエーテルより再結
晶して2.39gの2−[2−(N−i−ブチル−N−
メチルアミノ)ベンジルスルフィニル]ベンズイミダゾ
ールを白色粉末として得た。
m、p、121℃(分解)(クロロホルム−ヘキサン) N M R(CD Cl 3 )δ ppm;0.92
 (d、J=7Hz、6)1)。
1.5〜2.0 (m、IH)。
2.62 (d、J=BHz、2H)。
2.64 (s、3)1)。
4.52及び4.90 (各d、J=14Hz、2H)。
6.8〜7.9 (m、8H)。
[実施例2] 実施例1と同様にして、2−[2−(N−へキシル−N
−メチルアミノ)ベンジルチオ]ベンズイミダゾール(
中間体)を経て、2− [2−(N−へキシル−N−メ
チルアミノ)ベンジルスルフィニル]ベンズイミダゾー
ルを得た。
中間体 N M R(CD Cl :+ )δ ppm;0.6
〜2.0 (m、11H)。
2.7〜3.1 (m、2H)。
2.88 (s、3H)。
4.42 (S、2H)。
6.8〜7.7 (m、8H)。
最終化合物 m、p、90−92.5℃(分解)(クロロポルム−ヘ
キサン) N M R(CD Cl 3)  δ  ppm:0.
7〜1.7 (m、11H)。
2.64 (s、3H)。
2.7〜3.0 (m、2H)。
4.48及び4.89 (各d、J=12Hz、2H)。
6. 7〜8. 0  (m、  8H)。
[実施例3] 製剤例(錠剤) 1 M (220m g )中下記成分を含有する。
活性成分           50mgラクトース 
         103でんぷん         
  50 ステアリン酸マグネシウム    2 ヒドロキシプロピルセルロース 15 [実施例4コ 製剤例(カプセル剤) ゼラチン硬カプセル1球中に下記成分(350mg)を
含有する。
活性成分           40mgラクトース 
         200でんぷん         
  70 ポリビニルピロリドン      5 結晶セルロース        35 [実施例5] 製剤例 (11粒) 顆粒1 g中下記成分を含有する。
活性成分 00mg ラクトース 50 トウモロコシデンプン  00 と ドロキシプロピルセルロース  0

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次の一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1は炭素原子数4〜6のアルキル基を、R
    _2はメチル基を示す) で表わされるベンズイミダゾール誘導体。 2、一般式(II): ▲数式、化学式、表等があります▼(II) で表わされる2−メルカプトベンズイミダゾールに一般
    式(III): ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、R_1は炭素原子数4〜6のアルキル基を、R
    _2はメチル基を、Xは反応性基を示す)で表わされる
    2−アミノベンジル化合物を反応せしめて、一般式(I
    V): ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (式中、R_1及びR_2は前記と同じ) で表わされる化合物となし、次いでこれを酸化すること
    を特徴とする、一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1及びR_2は前記と同じ) で表わされるベンズイミダゾール誘導体の製造法。 3、次の一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1は炭素原子数4〜6のアルキル基を、R
    _2はメチル基を示す) で表わされるベンズイミダゾール誘導体を有効成分とし
    て含有する抗潰瘍剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6156168A (ja) * 1984-07-06 1986-03-20 フアイソンズ・ピ−エルシ− 新規化合物およびそれらの製造方法

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