JPH0322156Y2 - - Google Patents

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JPH0322156Y2
JPH0322156Y2 JP1986150295U JP15029586U JPH0322156Y2 JP H0322156 Y2 JPH0322156 Y2 JP H0322156Y2 JP 1986150295 U JP1986150295 U JP 1986150295U JP 15029586 U JP15029586 U JP 15029586U JP H0322156 Y2 JPH0322156 Y2 JP H0322156Y2
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container
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はプラスチツクキヤツプに関する。
より詳しく述べると、生石灰と水入りの容器を
収納した発熱反応容器を内蔵し、外部からピンを
突刺して水入り容器に穴を明けて生石灰と水を反
応発熱させ、これにより酒などの内容物を加温す
る発熱容器に用いるキヤツプに関し、発生する水
蒸気を安全に外気中に排出できるキヤツプに関す
る。
〔従来の技術〕
生石灰と水入り容器を利用して、酒などの内容
物を加温する容器としては、第5図のようなもの
が知られている。
すなわち、第5図において、1は容器本体であ
る紙管を示し、この一端部から発熱反応容器2が
挿入され、紙管1と金属缶2及び発熱反応容器の
蓋3が周縁部で互いに巻締め、固定されている。。
発熱反応容器2の内部には、水B入りのプラスチ
ツクフイルム製容器(水入り容器)4と生石灰C
が充填され、中央に切れ目の入つた段ボール製な
どの緩衝性シート5を介して蓋3が施されてい
る。なお、水入り容器4は生石灰Cの略中央部に
位置するように収容されており、後述するように
ピンを突刺したとき、このピンが水入り容器4を
貫通するようになつている。また、発熱反応容器
の蓋3には、略中央部にピン突刺し用の孔31が
設けられ、この周辺に蒸気抜きのための孔32が
複数設けられ、これらの孔31,32を覆うよう
にプラスチツクフイルム製ラベル6が接着されて
いる。7′は発熱時の断熱用プラスチツクキヤツ
プであり、内側に図示しないピンが設置されてい
る。そして、発熱反応容器2の外側には酒などの
内容物Aが収容され、プルトツプ式の金属蓋8′
が施されている。
この容器は以下の如く使用する。
すなわち、まずキヤツプ7′をはずして、その
内側に添付されたピンを取り出し、容器全体を倒
立させ、ラベル6の上から、突刺し用孔31を通
してピンを突刺し、水入り容器4にピン貫通させ
る。このとき、水入り容器4にはピン穴が開く
が、この穴はピンが塞いでいるので、水入り容器
4から水Bはほとんど排出されない。次いでピン
を引き抜くことにより、水入り容器4から水Bが
排出され、生石灰Cと反応発熱を開始する。この
とき、容器全体が倒置されているので、水Bは内
容物Aに近いほうに排出され、主にこの位置の生
石灰が反応する。反応初期の温度上昇は一般に急
激であり、これに伴なつて急激に水蒸気が発生
し、発熱反応容器2内部の圧力も上昇する。この
倒置状態でしばらく放置した後、キヤツプ7′を
被せ、正置して数分放置することにより、内容物
Aが加温される。発熱反応容器2内部で発生した
水蒸気は、通常、正置した後に、突刺し用孔31
や蒸気抜きの孔32を通り、ラベル6を内圧によ
つて剥離して、蓋3とキヤツプ7′の間に排出さ
れる。。正置した状態で反応する生石灰は、主に
蓋3に近いほうに位置するものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述のように、従来の容器においては、ピンを
キヤツプから取り出し、次いで容器に突き刺し、
ピンを抜いて、キヤツプを再び被せる必要があつ
たが、ピンを抜いた後、誤つてキヤツプを被せる
のを忘れた場合、反応によつて生じた水蒸気が直
接噴出し、火傷等の事故が起こる恐れがあつた。
また、キヤツプを被せた場合、水蒸気は発熱反応
容器の蓋とプラスチツクキヤツプの間に排出され
るが、さらに内圧が上昇すると、この水蒸気はこ
こから外気中に排出する手段がなく、容器の弱い
部分が破壊され、不都合が生じていた。
従つて本考案は、キヤツプを被せた状態でピン
を突刺すことができ、水蒸気が直接噴出すること
を防ぐとともに、発生した水蒸気をキヤツプ内に
排出させ、ここで冷却し、ゆつくりと安全に外気
中に排出させることのできるキヤツプを提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本考案は、水と反応
して発熱する物質と水を入れた突刺し可能な水入
り容器とを収納した発熱反応容器を内蔵し、その
外周に被加熱物を収容してなる発熱容器の底外面
に嵌着するプラスチツクキヤツプにおいて、円筒
状の周壁と、該周壁の一端に形成された、容器外
周に嵌合する嵌合部と、前記周壁他端に接続す
る、略中央にピン突刺し孔が形成された天面部分
とからなり、周壁および嵌合部のを特徴とするプ
ラスチツクキヤツプを提供する。
〔作 用〕
本考案のプラスチツクキヤツプは、天面部分に
形成されたピン突刺し孔にピンが突き刺される。
これにより、ピンが水入り容器を破壊して水が流
出し、反応が開始して内容物が加温される。この
とき、発熱反応容器内で発生した水蒸気が、プラ
スチツクキヤツプ内に排出される。この水蒸気
は、このキヤツプを通じて外気により冷却され、
溝を通つて外気中に排出される。このため、キヤ
ツプ内部の圧力が大きく上昇することが避けら
れ、外気中への排出は、キヤツプ内側へ水蒸気が
入つてきた方向とは逆方向に成されるから、ゆつ
くりと排出されるので、極めて安全に水蒸気を外
気中に排出できるのである。
〔実施例の説明〕
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。図面の第1図は本考案にか係る容器全体の断
面図、第2図aはピンの斜視図、第2図bはピン
を突き刺した容器全体(倒置状態)の説明図であ
り、第3図a,bはプラスチツクキヤツプ7の上
斜め方向から見た斜視図と下斜め方向から見た斜
視図であり、第4図a,bはピン先係止手段の他
の例を示す説明図である。
第1図において、容器本体1、発熱反応容器
2、発熱反応容器の蓋3、水入り容器4、緩衝性
シート5、ラベル6は第5図の従来の容器と同一
である。
容器本体1の蓋8はプラスチツクフイルムと金
属箔を積層してなるフレキシブルなシートが用い
られる。これは酒などの内容物を充填する際に、
高温で内容物を充填するため、常温に冷却したと
きの内圧の低下を吸収するためと、生石灰と水の
反応発熱による内圧の上昇を吸収するためであ
る。81はプラスチツク製のリングで、容器本体
1の上端に固定し、この上に蓋8を融着するため
に用いられる。なお、図示しないプルタブを引つ
張ることにより、蓋8が、リング81から剥がれ
て全面開封するか、又は部分的に開封する。
プラスチツクキヤツプ7は第3図a,bに示す
ようなもので、円筒状の周壁72と、容器本体1
と発熱反応容器2と発熱反応容器の蓋3の巻き締
め部分の外周に嵌合する嵌合部73(周壁72の
下端に位置する)と、天面部分からなり、この天
面部分は周縁の平担部分74と、中央部分で内側
に凹んだ凹部75からなり、この凹部75中央に
はピン9の突刺し用孔71があり、凹部75はこ
の孔71に向かつてテーパーを有している。ま
た、周縁の平担部分74には、その一部分に、ピ
ン9の先端部分91を固定するピン先係止手段7
6とピン9の握り部98近くを固定するピン握り
部係止手段77を有する。さらに第3図bから分
かるように、周壁72の内側と嵌合部73の内側
の一部分には、薄肉部分からなる蒸気抜き用溝7
8が設けられている。
ピン9は第2図aに示すようなもので、鋭利な
先端部91と握り部98と、この両者の間の棒状
中間部とからなる。図示の例では、この中間部
は、第1の中間部92、第2の中間部93、第3
の中間部94、第4の中間部95、ストツパー9
6、係止部97とからなる。先端部91と第1の
中間部92及び第3の中間部94には軸方向に複
数の溝があり、第2の中間部93及び第4の中間
部95には溝がない。この溝は、図示のごとき軸
に平行の溝のほかに、螺旋状の溝としても良い。
このピン9は、第3図aのプラスチツクキヤツ
プ7に設置される。すなわち、ピン9の先端部9
1を孔から成るピン先係止手段76に差し込み、
握り部98を上から押し込むことにより、ピン9
の係止部97を係止手段77に嵌合係止させる。
係止手段77は、ピン9の係止部97の径に略等
しい空隙部分とこの上にこれより狭い空隙の閉塞
部分を有し、押し込まれた係止部97をプラスチ
ツクの弾性を利用して係止把持するものである
が、このため、後述するように、上記空隙部分は
突刺し用孔71の径と略同一の径を有するのであ
る。
このほか、ピン先係止手段76は第4図aに示
すように、上から押し込み嵌合するタイプであつ
ても良いし、第4図bに示すように横方向からス
ライドさせて係止するタイプであつても良い。
この容器は以下の如く使用する。
すなわち、ピン9をキヤツプ7から外し、(こ
のときキヤツプ7を容器本体から取り外す必要は
ない)、容器全体を倒置してキヤツプ7の孔71
からピン9を突刺す。ピン先91が水入り容器4
に達してこれを破ると同時に水がピン9の溝を伝
わつて水入り容器4から排出され始める。水はピ
ン9の溝を伝わつて排出されるので、水は第2の
中間部93を伝わること無く、この位置で止ま
り、周囲の生石灰に拡散する。
また、ピン先91が水入り容器4の反対側に達
してこれを破ると、やはり溝を伝わつてこの方
向、すなわち内容物に近い方向に水が排出され
る。この際には、第2の中間部93に相当する溝
のない部分がなく、溝はピン9の先端まで存在す
るので、水はその先端までピン9を伝わり、拡散
する。
ピン9を根本まで突刺すと、係止部97がキヤ
ツプ7と嵌合し、孔71より径の大きいストツパ
ー96のため、ピン9を抜くことができなくな
る。またこの状態では、第2の中間部93は水入
り容器4の内部に完全に入り込み、水は第3の中
間部94の溝を伝わつてキヤツプ7方向に排出さ
れる。。この水は、第4の中間部95に溝がない
ので、この位置で止まり、握り部98まで、すな
わち容器全体の外まで排出されることはない。
ピン9を根本まで突刺した後、容器全体を反転
して正置するが、正置する前に、倒置状態にしば
らくの間放置する必要はない。上述したように水
はピン9の溝を伝わつて上下両方向に、ピンを突
刺すと同時に生石灰全体に拡散し行き渡るからで
ある。
反応発熱に伴なつて発熱反応容器2内部に水蒸
気が発生するが、この水蒸気は、発熱反応容器の
蓋3に設けられた蒸気抜きの孔32を通り、内圧
と熱によつて剥離されたラベル6と蓋3の間を通
り、蓋3とキヤツプ7の間に排出され、ここで冷
却される。さらに内圧が上昇した場合には、蒸気
はさらにキヤツプ7の蒸気抜き用溝78を通つて
外部へ排出される。
なお、内容物とその上のヘツドスペースの空気
の温度上昇にともなう内圧の上昇は、フレキシブ
ルな蓋8の変形によつて、第2図bの如く、吸収
される。
また、生石灰Cの代りに、ドロマイト石灰や塩
化マグネシウムなどの水と反応して発熱する化合
物が使用できることはいうまでもない。
〔効 果〕
本考案のキヤツプによれば、キヤツプの上から
ピンを突刺すことができ、水蒸気が直接噴出する
ような事故が防がれる。また、発生した水蒸気は
キヤツプ内に排出され、ここで冷却されると共
に、その方向を変えてゆつくりと排出されるの
で、極めて安全に水蒸気を外気中に排出して、内
圧の上昇を防ぐことができるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る容器全体の断面図、第2
図aはピンの斜視図、第2図bはピンを突き刺し
た容器全体(倒置状態)の説明図、第3図aはプ
ラスチツクキヤツプ7上斜め方向から見た斜視
図、第3図bは下斜め方向から見た斜視図、第4
図a,bはピン先係止手段の他の例を示す説明
図、第5図は従来の容器全体の断面図である。 1……容器本体、2……発熱反応容器、3……
発熱反応容器の蓋、31……ピン突刺し用孔、3
2……蒸気抜きのための孔、4……水入り容器、
5……緩衝性シート、6……プラスチツクフイル
ム製ラベル、7……プラスチツクキヤツプ、71
……突刺し用孔、72……キヤツプの周壁、73
……嵌合部、74……平坦部分、75……凹部、
76……ピン先係止手段、77……握り部係止手
段、78……蒸気抜き用溝、8……容器本体の
蓋、8′……従来の容器本体の蓋、81……プラ
スチツク製リング、9……ピン、91……先端
部、92……第1の中間部、93……第2の中間
部、94……第3の中間部、95……第4の中間
部、96……ストツパー、97……係止部、98
……握り部、A……内容物、B……水、C……生
石灰。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 水と反応して発熱する物質と水を入れた突刺し
    可能な水入り容器とを収納した発熱反応容器を内
    蔵し、その外周に被加熱物を収容してなる発熱容
    器の底外面に嵌着するプラスチツクキヤツプにお
    いて、 円筒状の周壁と、該周壁の一端に形成された、
    容器外周に嵌合する嵌合部と、前記周壁他端に接
    続する、略中央にピン突刺し孔が形成された天面
    部分とからなり、 周壁および嵌合部の内側の一部に薄肉部分から
    なる溝を有することを特徴とするプラスチツクキ
    ヤツプ。
JP1986150295U 1986-09-30 1986-09-30 Expired JPH0322156Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986150295U JPH0322156Y2 (ja) 1986-09-30 1986-09-30

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JP1986150295U JPH0322156Y2 (ja) 1986-09-30 1986-09-30

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Publication Number Publication Date
JPS6357270U JPS6357270U (ja) 1988-04-16
JPH0322156Y2 true JPH0322156Y2 (ja) 1991-05-14

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ID=31066305

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JP1986150295U Expired JPH0322156Y2 (ja) 1986-09-30 1986-09-30

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Citations (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6112792U (ja) * 1984-06-28 1986-01-25 利雄 近藤 車輪付平行線定規
JPS61217372A (ja) * 1985-12-20 1986-09-26 東洋醸造株式会社 一体型の加熱装置
JPS6245269B2 (ja) * 1983-07-15 1987-09-25 Shingijutsu Kaihatsu Jigyodan

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JPH0237740Y2 (ja) * 1985-09-06 1990-10-12

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JPS6357270U (ja) 1988-04-16

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