JPH03219947A - 耐熱紫外線吸収性多層ボトル - Google Patents

耐熱紫外線吸収性多層ボトル

Info

Publication number
JPH03219947A
JPH03219947A JP2016331A JP1633190A JPH03219947A JP H03219947 A JPH03219947 A JP H03219947A JP 2016331 A JP2016331 A JP 2016331A JP 1633190 A JP1633190 A JP 1633190A JP H03219947 A JPH03219947 A JP H03219947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
resistant
resin layer
layer
mouth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016331A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3063989B2 (ja
Inventor
Kenichi Morizumi
森住 憲一
Kaneo Yamada
務夫 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP1633190A priority Critical patent/JP3063989B2/ja
Publication of JPH03219947A publication Critical patent/JPH03219947A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3063989B2 publication Critical patent/JP3063989B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features
    • B65D1/0215Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features multilayered
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1642Making multilayered or multicoloured articles having a "sandwich" structure
    • B29C45/1643Making multilayered or multicoloured articles having a "sandwich" structure from at least three different materials or with at least four layers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐熱性に優れ、紫外線吸収性のある層を有する
ポリエステル製多層ボトルに関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕近年、
ポリエステル製ボトルに80〜95℃の液体を充填する
いわゆるホットフィルや、ホットシャワーによるバステ
ライジングが行われるようになり、そのためボトルの口
部付近に優れた耐熱性が要求されるようになった。とい
うのは、ホットフィルでは口部が熱い液体に最初にさら
され、またホットシャワーによるバステライジングでも
、ホットシャワーをボトル上方から注ぐのが一般的であ
るからである。
このような事情により、ポリエステル製ボトルに耐熱性
を賦与するために種々の試みがなされている。
ポリエステル製ボトルに耐熱性を付与するた袷に広く用
いられている方法は、ポリエステルと耐熱性樹脂とを共
射出することにより多層化した予備成形品とし、それを
延伸ブロー成形する方法であり、その典型的な例が特開
昭63−19208号に開示されている。しかしながら
、この例では、ポリエステル層の間に1層の耐熱性樹脂
層が共射出されており、予備成形品の口部の開口端にお
いてわずかに3層化した耐熱性樹脂層を有するだけであ
る。
従って、口部全体における耐熱性が十分であるとは言え
ない。
このため、特に口部において耐熱性樹脂層を多層化した
ポリエステルボトルに成形し得る予備成形品について鋭
意研究を行い、はぼ口部全体に三重又は四重の耐熱性樹
脂層を有する多層容器について、先に出願をした(特願
昭63−125586号)。
しかしながら、ホットフィルやホットシャワーによるバ
ステライジングを適用する場合、さらに優れた耐熱性を
有する口部とすることが望ましく、そのだtに口部付近
に耐熱性樹脂をさらに多く含むようなボトルの開発が望
まれている。
ところで、ビール等の飲料品又は食品や、薬品等を内容
物とする場合には、紫外線を透過するようなボトルでは
内容物の保存性の点で問題が生じるので、このような場
合には紫外線の透過率を低くしたボトルが必要となって
くる。
したがって本発明の目的は、耐熱性に優れているととも
に、紫外線吸収性を有する多層ボトルを提供することで
あり、特に口部に優れた耐熱性を有する紫外線吸収性多
層ボトルを提供することである。
〔課題を解決するた袷の手段〕
上記課題を解決するために鋭意研究の結果、本発明者は
、口部に5層の耐熱性樹脂層を有し、肩部のほぼ中央部
から胴部の下端にわたって紫外線吸収を示す樹脂層を有
する多層予備成形品を形成し、それを延伸ブロー成形す
れば、ホットフィルやホットシャワーによるバステライ
ジングに十分に耐えられる耐熱性を有するとともに、紫
外線透過率の低いボトルを製造することができることを
発見し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の耐熱紫外線吸収性多層ボトルは、ポ
リエステル層と耐熱性樹脂層と紫外線吸収性を有する樹
脂層とからなり、口部と、前記口部の下端に設けられた
サポートリングと、前記サボー) IJソング続く肩部
と、胴部及び底部とを有し、前記口部は少なくとも下部
において外側から耐熱性樹脂層/ポリエステル層/耐熱
性樹脂層/ポリエステル層/耐熱性樹脂層/ポリエステ
ル層/耐熱性樹脂層/ポリエステル層/耐熱性樹脂層の
9層構造を有し、前記肩部から少なくとも前記胴部の下
端にかけて、紫外線吸収性を有する樹脂層を配置したこ
とを特徴とする。
また、本発明の耐熱性多層ボトルの好ましい態様におい
ては、前記口部の最外層の耐熱性樹脂層は実質的に前記
口部の開口端から前記サポートリングまで連続して形成
され、その肩部には前記口部から続く3層の耐熱性樹脂
層が形成されている。
以下本発明の詳細な説明する。
まず本発明の耐熱紫外線吸収性多層ボトルを構成する樹
脂について説明する。
ポリエステル樹脂としては、飽和ジカルボン酸と飽和二
価アルコールとからなる熱可塑性樹脂が使用できる。飽
和ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸
、フタル酸、ナフタレン−1゜4−又は2.6−ジカル
ボン酸、ジフェニルエーテル4.4′−ジカルボン酸、
ジフェニルジカルボン酸類、ジフエノキシェタンジエタ
ンジカルボン酸類等の芳香族ジカルボン酸類、アジピン
酸、セパチン酸、アゼライン酸、デカン−1,lO−ジ
カルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸等の脂環族ジカルボン酸等を使用することが
できる。また飽和二価アルコールとしては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ポリエチレンクリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール、ヘキサメチレング
リコール、ドデカメチレングリコール、ネオペンチルグ
リコール等の脂肪族グリコール類、シクロヘキサンジメ
タツール等の脂環族グリコール、2,2−ビス(4′−
β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、その他の
芳香族ジオール類等を使用することができる。
好ましいポリエステルは、テレフタル酸とエチレングリ
コールとからなるポリエチレンテレフタレートである。
本発明のボトルの製造に用いるポリエステル樹脂は、固
有粘度が0.5〜1.5、好ましくは0.55〜0.8
5の範囲の値を有する。またこのようなポリエステルは
、溶融重合で製造され、180〜250℃の温度下で減
圧処理または不活性ガス雰囲気で熱処理されたもの、ま
たは面相重合して低分子量重合物であるオリゴマーやア
セトアルデヒドの含有量を低減させたものが好適である
また耐熱性樹脂としては、ボリアリレート、ポリカーボ
ネート、ポリエチレンナフタレート、ポリアセタール、
ポリサル7オン、ポリエーテルエテルケトン、ポリエー
テルサルフオン、ポリエーテルイミド、ポリフェニレン
サルファイド及びこれらの樹脂とポリエチレンテレフタ
レートとのブレンドポリマー、及び上記耐熱性樹脂間の
ブレンドポリマー さらには上記耐熱性樹脂の2種以上
の樹脂とポリエチレンテレフタレートとのブレンドポリ
マー、Uポリマー(ユニチカ製、ボリアリレートとポリ
エチレンテレフタレートのブレンドポリマー)等を使用
し得る。
次に紫外線吸収性樹脂としては、ポリエチレンテレフタ
レート、ボリアリレートとポリエチレンテレフタレート
のブレンドポリマー等の樹脂にあらかじめベンゾフェノ
ン系あるいはベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤を
混練したものを使用することができる。
なお本発明で使用するポリエステル樹脂、耐熱性樹脂な
いし紫外線吸収性樹脂中には、本発明の目的を損なわな
い範囲で安定剤、顔料、酸化防止剤、熱劣化防止剤、紫
外線劣化防止剤、帯電防止剤、抗菌剤等の添加剤やその
他の樹脂を適量加えることができる。
次に本発明のボトルの構造について説明する。
第1図は本発明の耐熱紫外線吸収性多層ボトルの一例を
示す概略断面図であり(ただし、層構造は省略しである
)、第2図は第1図に示す多層ボトルの口部及び肩部に
おける層構造を詳細に示す部分拡大図であり、第3図は
第1図に示す多層ボトルの胴部における層構造を示す部
分拡大図である。
耐熱紫外線吸収性多層ボトルは、口部1と、肩部2と、
その間に設けられたサポートリング5と、胴部3と、底
部4とからなり、口部1とサポートリング5と、肩部2
の上部から中央部にかけては耐熱性樹脂層とポリエステ
ル層とからなる多層構造を有し、肩部2のほぼ中央部か
ら胴部3の下端にかけては紫外線吸収性樹脂層とポリエ
ステル層とからなる多層構造を有する。
第2図に詳しく示すように、口部1はねじ締め部11と
サポートリング部12の一部とからなり、ねじ締め部1
1は開口端16と最初のねじ山17との間の口端シール
部13と、最初のねじ山17とロッキングリング18と
の間のねじ・ロッキングリング部14とからなる。また
ねじ締め部11とサポートリング部12とを合わせた部
分(口部1+サポートリング5)は、ヘッド圧付加部1
5と呼ばれ、キャッピング時に大きなヘッド圧が付加さ
れる。なおヘッド圧付加部15は延伸ブロー成形によっ
ても延伸されない部分である。
このような形状の口部lは、耐熱性樹脂層6とポリエス
テル層7とが交互に形成された多層構造を有し、耐熱性
樹脂層6は、少なくとも口部1の内部において外側から
順に5層<6a〜6e)に分かれている。一方ポリエス
テル層7は各耐熱性樹脂層の間に存在し、7a〜7dの
4層となっている。
開口端16は全面的に耐熱性樹脂層6によって覆われて
いる。また最外層の耐熱性樹脂層6aは、サポートリン
グ5の上面5a及び外端面5bまでほぼ連続している。
方肩部2の少なくとも上半分は、外側から順にポリエス
テル層7a、耐熱性樹脂層6b、ポリエステル層7b、
耐熱性樹脂層6c、ポリエステル層7C1耐熱性樹脂層
6d、及びポリエステル層7dからなっており、ここで
は耐熱性樹脂層が3層となっている。
なお、サボー) IJソングの下面5cで、リングの根
本の部分はほぼポリエステル層からなっている。このよ
うに応力がかかるサポートリング5の根本に比較的脆い
耐熱性樹脂層がないので、サポートリング5のかけを防
止することができる。
耐熱性樹脂層6a〜6eの厚さには特に制限はないが、
開口端16に近づくにつれて耐熱性樹脂層6の占める割
合が多くなるようになっている。耐熱性樹脂層6の割合
は、重量比にして以下の通りであるのが好ましい。
口端シール部13(開口端16から最初のネジ山17ま
で)・・・70%以上 ネジ締め部11(開口端16からロッキング部18の下
端まで)  ・・40%以上 ヘッド圧付加部15(開口端16からサポートリング5
の下端まで) ・・・30%以上肩部2・・・3%以上 このように耐熱性樹脂層6の割合を規定することで、8
0〜95℃の液体を充填するホットフィルや、70〜8
0℃のホットシャワーを30分はどボトル上方より施す
バステライジングに充分に耐え得るボトルとすることが
できる。なお、より好ましい耐熱性樹脂層6の割合は、
上記の四つの部分でそれぞれ80〜90%、50〜60
%、40〜50%、及び5〜10%である。
また、図示の実施例の多層ボトルにおいては、肩部2の
中央部から胴部3の下端にかけて紫外線吸収性樹脂層8
が設けられており、この紫外線吸収性樹脂層8は、ポリ
エステル樹脂からなるボトル壁のほぼ中心部に形成され
ている。従って、肩部2における紫外線吸収性樹脂層8
は、口部1から肩部2にわたって形成されている耐熱性
樹脂層6Cに連続するように形成されており、肩部2の
下部の一部では紫外線吸収性樹脂層と耐熱性樹脂層とが
ポリエステル樹脂層とともに多層構造を形成している。
一方、胴8B3においては、第3図に示すように、ポリ
エステル層7/紫外線吸収性樹脂層8/ポリエステル層
7の3層構造となっている。なおこのときの紫外線吸収
性樹脂層8の厚さはあらかじめ加えた紫外線吸収剤の種
類、量によって多少異なるが、−船釣に80μm以上程
度とすることが望ましい。これによってボトルは良好な
紫外線吸収性を有することができる。
上記に説明した構造を有する耐熱紫外線吸収性多層ボト
ルは第2図及び第3図に示す多層構造と同様の多層構造
を口部、肩部及び胴部に有する多層予備成形品を形成し
、それを延伸ブロー成形することにより製造される。
ここで、この多層予備成形品の成形方法について説明す
る。
多層予備成形品は、第4図に概略的に示すホットランナ
−ノズルを用い、第5図に例示する射出プログラムに従
って、ポリエステル樹脂及び耐熱性樹脂、またはポリエ
ステル樹脂及び紫外線吸収性樹脂の共射出をすることに
よって製造することができる。
まず第4図に示すホットランナ−ノズル30は、三つの
流路A、B、及びCを有し、流路Aはさらに中央の直線
状流路A1と、その外側に設けられた円筒状流路A2と
に等しく分かれている。また流路Bは上記の二つの流路
A1、A2間に円筒状に設けられている。さらに流路C
は中央流路A1と円筒状流路Bの間にやはり円筒状に設
けられている。中央流路A1の上部にはチャツキ弁31
が設けられており、チャツキ弁31は流路A1と流路B
との樹脂圧の差により上下に移動自在であり、流路Bの
樹脂圧が高い場合に流路Bが開放し得るようになってい
る。
また、中央流路A、の中間部にはもう一つのチャツキ弁
32が設けられており、チャツキ弁32は流路Aと流路
Cとの樹脂圧の差により上下に移動自在であり、流路C
の樹脂圧が高い場合に流路Cが開放し得るようになって
いる。流路C及び流路Bは流路A1に開口し、流路A1
と流路A2は上方で合流してホットランナ−ノズル30
を出、射出成形型40のキャビティ41に連絡している
このようなホットランナ−ノズル30を用いた多層予備
成形品の製造工程を、第5図に示す共射出のプログラム
及び第69(a)〜(山に掲げる共射出の状態を示す模
式図に沿って説明する。なお、この例では流路Aにポリ
エステル樹脂を流し、流路Bに耐熱性樹脂を流し、流路
Cに紫外線吸収性樹脂を流す。
まずステップ1で流路Aよりポリエステル樹脂を射出す
る。このときホットランナ−ノズル30のチャツキ弁3
1及びチャツキ弁32は、第6図の(a)に示すように
、ポリエステル樹脂の射出圧により閉じられており、流
路A、及びA2からポリエステル樹脂のみが射出される
次にステップ2で、ポリエステル樹脂の射出率を下げる
。さらにステップ3として、ポリエステル樹脂の射出を
ステップ2と同様に続けながら耐熱性樹脂を流路Bより
射出する。このとき、耐熱性樹脂の射出圧がポリエステ
ル樹脂の射出圧より大きくなっているので、チャツキ弁
31はその差に応じて開き、その分だけ耐熱性樹脂が射
出される。
なおこのとき、紫外線吸収性樹脂の射出圧はまだ上げな
いので、チャツキ弁32は閉じられたままである。
ステップ3で射出された耐熱性樹脂は、第6図のら)に
示すように、流路AtとA2とから射出される2つのポ
リエステル樹脂層70a、?Ob間を進む。
このとき耐熱性樹脂層60は成形型内壁に接触すること
なく2つのポリエステル樹脂層70a及び70b間を進
むので、樹脂温度の低下が少なく流動性が大きい。従っ
て、ポリエステル樹脂層70a及び70bよりも速いス
ピードで移動する。
さらに、ステップ4として耐熱性樹脂の射出を止めずに
ポリエステル樹脂の射出率を上げる。すると第6図の(
C)に示すように、ステップ3で射出されたポリエステ
ル樹脂層70a、70bに加えて、新たにポリエステル
樹脂層70c、70dが樹脂内を進行することになる。
このときチャツキ弁31はポリエステル樹脂の射出圧に
より幾分閉じられた状態となるので、耐熱性樹脂は薄く
射出される。またポリエステル樹脂層70c及び70d
は樹脂層間を進行するので、ポリエステル樹脂70a及
び70bよりも速いスピードで移動する。
次にステップ5として、耐熱性樹脂の射出を止め、紫外
線吸収性樹脂の射出圧を上げる。これによりチャツキ弁
32が開き、第6図(d)に示すように紫外線吸収性樹
脂80がポリエステル樹脂層70C170dの間に射出
される。このとき紫外線吸収性樹脂層80は成形型内壁
に接触することなく2つのポリエステル樹脂層70c、
70dの間を進むので、樹脂温度の低下が少なく流動性
が大きい。従って、ポリエステル樹脂層70c及び70
dよりも速いスピードで移動し、先にポリエステル樹脂
層70c及び?Od間に射出された耐熱性樹脂層60の
後尾に追いつこうとする。なおこのときの紫外線吸収性
樹脂層80の厚さはポリエステル樹脂と紫外線吸収性樹
脂の射出圧の差を調節することにより、適宜変更できる
最後にステップ6として、成形型40内の圧力の調整(
保圧)をし、射出を終了する。
以上に説明した共射出のプログラムにより多層予備成形
品を成形すれば、口部1の少なくとも下部には9層構造
(耐熱性樹脂層が5層)、肩部2の少なくとも上半分に
は7層構造(耐熱性樹脂層が3層)の樹脂層が形成され
るとともに、肩部2のほぼ中央部から胴部3の下端部に
わたってポリエステル層/紫外線吸収性樹脂層/ポリエ
ステル層の3層構造の樹脂層が形成させることになる。
ここで、口部1の少なくとも下部、及び肩部2にそれぞ
れ形成される多層構造が9層及び7層構造となる理由を
、共射出された樹脂層の先端部を示す模式図(第7図(
a)〜(e))を参照して説明する。
ステップ3において、第6図のら)に示すように、二つ
のポリエステル樹脂70a及び70b間に耐熱性樹脂が
射出されると、耐熱性樹脂層60は二つのポリエステル
樹脂層70a、70bの間を進むが、中央を流れる耐熱
性樹脂層60の方がスピードが速いので、耐熱性樹脂層
60は第7図(a)に示すように、ポリエステル樹脂の
先端50に近づく。そして第7図(b)に示すように耐
熱性樹脂層60がポリエステル樹脂層70a、70bを
追い抜き、樹脂層の先端部50を占めるようになる。こ
の時点では樹脂層はポリエステル樹脂層70a/耐熱性
樹脂層60/ポリエステル樹脂層70bの3層構造であ
るが、さらに第7図(C)に示すように、耐熱性樹脂層
60は先端50から湧き出してポリエステル樹脂層70
a、70bの先端部を覆うようになる。すなわち、二つ
のポリエステル樹脂層70a及び70bは、耐熱性樹脂
60の内部を進行し、このために耐熱性樹脂60の一部
が成形型内壁面付近に残る。この時点で樹脂層は耐熱性
樹脂層60a/ポリエステル樹脂層70a/耐熱性樹脂
層60b/ポリエステル樹脂層70b/耐熱性樹脂層6
0cの5層構造となる。
次に、ステップ4では、第6図(C)のように耐熱性樹
脂とポリエステル樹脂が共射出される。新たなポリエス
テル樹脂層70Cと70dは、樹脂層間を進行するので
、第7図(6)に示すように、先行した二つのポリエス
テル樹脂層70a、70bより早く進行する。またポリ
エステル樹脂層70a、70bに接触している耐熱性樹
脂層部分も幾分温度低下により流動性が低下しているの
で、ポリエステル樹脂層7Qc、70dはそれよりも早
く進行することになる。従って、耐熱性樹脂層60の外
側は、ポリエステル樹脂層70aと70e間に、またポ
リエステル樹脂層70bと70d間にそれぞれ取り残さ
れることになり、最終的に第7図(e)に示すように、
それぞれ新たな耐熱性樹脂層60d及び60eが形成さ
れることになる。よって樹脂層は5層の耐熱性樹脂60
a〜60eを含む9層構造となる。
このように、成形型内のキャビティの各部分の容積を考
慮して、射出する樹脂の量及びタイミングを適切に設定
することで、口部1の少なくとも下部に5層の耐熱性樹
脂層を含む9層構造の多層予備成形品を製造することが
できる。なお多層予備成形品の肩部に設けられる3つの
耐熱性樹脂層は、第7図(e)における耐熱性樹脂層6
0d、60b及び60eである。
以上の説明から明らかなように、口部の少なくとも下部
に5層の耐熱性樹脂層が成形される条件は、第5図のス
テップ4の工程を行うことであり、詳述すれば、耐熱性
樹脂の射出を停止することなく、ポリエステル樹脂の射
出率を上昇させることにより、第7図(d)〜(e)に
示すような現象を引き起こすことである。これに対して
、耐熱性樹脂の射出を停止して、ポリエステル樹脂の射
出率を上昇させると、中央の耐熱性樹脂層60bが十分
に長く維持されず、キャビティ内を進行するうちに短く
なるので(耐熱性樹脂層60bが最も中央に位置するこ
とによる)、口部に達したときには消滅し、耐熱性樹脂
層は全部で4層となる。
一方、紫外線吸収性樹脂層の形成においては、その厚さ
は前述したように共射出されるポリエステル樹脂との射
出圧の差により調節できるが、紫外線吸収性樹脂層の形
成される部位は、紫外線吸収性樹脂の射出開始及び停止
の時間を調節することで適宜変更することができる。し
たがって肩部2のほぼ中央部において、紫外線吸収性樹
脂層を耐熱性樹脂層と連続するように形成したり、紫外
線吸収性樹脂の射出開始時間を早めて両層をオーバーラ
ツプさせた多層構造とすることもでき、また両層が不連
続となる構造とすることもできる。
さらに紫外線吸収性樹脂層を胴部3の下端から底部4の
一部まで延ばして形成することもできる。
なお、このような多層予備成形品の製造には射出時のシ
リンダ温度、シリンダ圧力、ポリエステル樹脂と耐熱性
樹脂と紫外線吸収性樹脂間の粘度差等をしっかりと規定
しておく必要がある。特に樹脂の粘度は温度により大き
く左右されるので、樹脂の温度を一定に保つことは重要
であり、たとえば耐熱性樹脂としてUポリマーを用い、
ポリエステル樹脂としてポリエチレンテレフタレートを
用い、紫外線吸収性樹脂としてポリエチレンテレフタレ
ート樹脂にベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤を混練
したものを用いるときは、Uポリマーの樹脂温度は27
0〜310℃とし、ポリエチレンテレフタレートの温度
を260〜300℃とし、紫外線吸収性樹脂の温度を2
60〜280℃とするのが好ましい。より好ましい樹脂
温度はUポリマーで280〜295℃であり、ポリエチ
レンテレフタレートでは270〜285℃であり、ベン
ゾトリアゾール系の紫外線吸収剤を有する紫外線吸収性
樹脂では265〜275℃である。
以上に説明した予備成形品を延伸ブロー成形することに
より、口部の少なくとも下部に5層の耐熱性樹脂層を有
する9層構造を有し、肩部に3層の耐熱性樹脂層を有す
るとともに、肩部のほぼ中央部から胴部の下端にかけて
ボトル壁のほぼ中心部に紫外線吸収性樹脂層を有する本
発明の耐熱紫外線吸収性多層ボトルを製造することがで
きる。
第8図は本発明の耐熱紫外線吸収性多層ボトルを製造す
るのに用いることができる延伸ブロー成形装置の一例を
概略的に示す断面図である。この装置は、口部型101
と肩部型102と胴部型103と底部型104とからな
る延伸ブロー成形用金型100と、口部型101に密封
状態に装着し得るブローマンドレル105と、ブローマ
ンドレル105の下端に取り付けられた延伸ロッド10
6と、上端に取りつけられた固定ブロック116と、延
伸ロッド固定ブロック117とを有する。ここで延伸ロ
ッド106は延伸ロッドスライドスリーブ112により
ブローマンドレル105の中心に位置決めされている。
またブローマンドレル105は、口部型101から金型
100のキャビティ内に延びた円筒部105aを有して
おり、その円筒部105aは、ボトルの肩部の上部付近
まで達する長さを有している。これによって、ブローさ
れるエアは、多層予備成形品の肩部に直接光たることな
く予備成形品内に流入するので、ブローエアがいわゆる
断熱膨張をしてもボトルの肩部付近が冷却されることは
なく、成形されるボトルの肩部付近での白化を防ぐこと
ができる。
ブローマンドレル105の中央には延伸ロッド106が
貫通しており、その周囲には流路108及び109があ
る。流路108にはシースヒータ110が設けられてお
り、流路108と109との間には分離用スリーブ10
7が設けられている。また延伸ロッド106は管状とな
っていて、その中を冷却流体が流通できるようになって
おり、金型内に突出する部分にはガスを吹き出すための
複数の孔部111が設けられている。なお延伸ロッド1
06は固定ブロック117において開口部113を有し
、開口部113は弁を有するパイプ等(図示せず)を介
して冷却流体源(図示せず)に接続している。また流路
108.109は固定ブロック116においてそれぞれ
開口部115.114を有し、開口部114は末端に弁
を有するパイプ等(図示せず)を介してリリーフ弁(1
!1示せず)に接続しており、開口部115は弁を有す
るパイプ等(図示せず)を介して加圧エア源(図示せず
)に接続している。加熱加圧エア及び冷却流体の流入、
抜気の際には、各パイプに取りつけられた複数の弁を適
宜開閉することにより気体の流路を設定する。
このような装置の金型100内に多層予備成形品を設置
し、以下のようにして延伸ブロー成形を行う。
まず、加圧エアを開口部115より流路108に流人し
、シースヒータ110により所定温度まで加熱しながら
、スリーブ112の孔より吐出させ、多層予備成形品を
延伸する。このとき、多層予備成形品の拡大とともに延
伸ロッド106がその中に進入していく。なおこの際、
二軸延伸ブロー成形用加熱加圧エアの温度は50℃以上
、好ましくは60〜110℃程度であり、圧力は15〜
50kg / ctl 、好ましくは20〜40kg 
/ ctlである。
なお加熱エアを用いて延伸ブロー成形するのは、胴部な
どのポリエステル層からなる部分の白化現象を防止する
ためである。
加熱加圧エアにより二軸延伸ブロー成形を行った後、吹
き込んだエアを3〜50秒間保持してボトルを成形用金
型の内壁面に押圧しながら、ボトルの各部を金型の温度
において熱処理する。具体的には、金型100の口部型
101は、耐熱性樹脂を多く含みかつほとんど延伸され
ない多層予備成形品の口部と接触し、肩部型102は耐
熱性樹脂をいくらか含み、かつ中程度の延伸率を有する
肩部と接触し、胴部型103は耐熱性樹脂を含まず紫外
線吸収性樹脂を含み、かつ最も延伸される多層予備成形
品の胴部と接触し、底部型104は耐熱性樹脂を含まず
延伸率の低い多層予備成形品の底部と接触する。ここで
金型100の各部(口部型、肩部型、胴部型及び底部型
)はそれぞれ所定の温度に保持されており、ボトルは4
つの異なった温度により熱処理される。この金型各部の
温度は、用いた多層予備成形品の各部における耐熱性樹
脂と紫外線吸収性樹脂の割合及び延伸率の違いを考慮し
て設定されている。具体的には、使用する耐熱性樹脂及
び紫外線吸収性樹脂の種類によって多少異なるが、口部
型の温度は20〜60℃、肩部型の温度は95〜130
℃、胴部型の温度は85〜130℃、底部型の温度は6
0〜80℃とするのがよい。
次の工程では、加熱エアを流路109を通して開口部1
14より抜気し、延伸ロッドを通して冷却流体を吹き込
んで前記ボトルを急冷する。この急冷により、成形され
たボトル中の残留応力を著しく少なくすることができ、
それによりブロー熱処理型からボトルが離型する際の変
形を防止することができる。
冷却流体は、開口部113より一定の圧力で延伸ロッド
106内に流入する。上述のように、延伸ロッド106
の先端部(多層予備成形品内に挿入される部分)には多
数の孔部111が設けられているので、冷却エアは延伸
ブロー成形されたボトル内に吐出され、ボトルを冷却す
る。冷却流体の温度は50℃以下、好ましくは5〜20
℃程度であり、圧力は0〜30kg / cut 、好
ましくは5〜15kg / ca[である。
なお冷却流体としては、冷却エア又は液体窒素若しくは
それを気化したガスのいずれかを用いることができる。
冷却流体は冷却終了後、マンドレル105内の流路10
9を通って開口部114より排出されるので、延伸ブロ
ー成形されたボトルは常に新鮮な冷却流体に接触するこ
とになり、急冷される。その際、開口部114に接続し
たリリーフ弁により、冷却流体の圧力レベルは一定に保
たれる。通常、冷却時間は冷却エアの場合1〜10秒程
度、液体又は気化窒素ガスの場合1〜5秒程度である。
急冷により成形容器の温度は60〜90℃程度にまで冷
却される。
そして急冷後、離型し、第8図中に示すようなた耐熱紫
外線吸収性多層ボトル120を得ることができる。
以上説明したような方法により製造されるボトルは、口
部1と肩部2とに多層の耐熱性樹脂層を有するので、耐
熱性に優れたものとなる。これはホットフィル又はバス
テライジングの工程で最も熱くなる部分はボトルの口部
及び肩部であるからである。一方、ボトルの胴部及び底
部については、耐熱性樹脂層を実質的に形成しないが、
上記した熱処理により60℃で20分程度の温度条件に
耐え得るので、十分である。また耐熱性樹脂は比較的高
価であるので、胴部及び底部に耐熱性樹脂層を形成しな
いことにより、ボトル全体のコストを低減することがで
きる。
なお上述の説明においては、耐熱性樹脂層が5層となっ
ている部分は口部の少なくとも下部であるが、口部の他
の部分では、射出条件により隣接する耐熱性樹脂層が融
合していることもある。しかしその場合でも耐熱性樹脂
層の割合は大きいので、口部は十分な耐熱性を有してい
るのは明らかである。従って、口部全体が5層の耐熱性
樹脂層を有することが必要であるのでなく、口部の少な
くとも下部において5層の耐熱性樹脂層を有していれば
十分である。
また上述したボトルは、肩部のほぼ中央から胴部全体に
かけて紫外線吸収性樹脂層を配置した構造を有するので
、内容物を確実に紫外線から守ることができる。
〔実施例〕
本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1 ポリエチレンテレフタレート樹脂として三井PE T 
J 125  (三井石油化学■製)を用い、耐熱性樹
脂としてポリエチレンテレフタレートとボリアリレート
のブレンドポリマー(Uポリマー8400、ユニチカ製
)(以下Uポリマーと呼ぶ)を用い、紫外線吸収性樹脂
としてポリエチレンテレフタレート樹脂に2−(5−メ
チル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾ)Uアゾールを
あらかじめ混練したものを用いて、共射出成形法により
多層予備成形品を成形した。射出成形装置としては日清
ASB機械■製ASB65ONllT型を用い、第4ズ
に示すホットランナ−ノズルを接続して、第5図に示す
共射出プログラムにより多層予備成形品の成形を行った
なおこのときのポリエチレンテレフタレート側の射出バ
レル温度を272℃、Uポリマー側の射出バレル温度を
284℃、上述の紫外線吸収剤を混練した樹脂側の射出
バレル温度を270℃とした。またポリエチレンテレフ
タレートの射出率はステップ1では7.74g/秒、ス
テップ2及び3では1.8g/秒、ステップ4では1.
8g/秒から2.8g/秒まで増加させ、ステップ5で
は2.8g/秒を保持した。Uポリマーはステップ3及
び4において、最大2.8g/秒となるようにした。ま
た紫外線吸収性樹脂の射出率はステップ5において1.
03g/秒とした。
得られた多層予備成形品を軸線方向に切断してその断面
を観察した。その結果、口部の下部及び肩部は、第2図
に示すボトルの口部及び肩部における多層構造と極めて
類似しており、それぞれ9層(5層の耐熱性樹脂層)及
び7層(3層の耐熱性樹脂層)となっていることが認め
られた。また多層予備成形品の各部でのUポリマーの占
める割合は、口端シール部13で85%、ネジ締め部1
1で55%、ヘッド圧付加部15で44%、肩部2では
4%であった。
またポリエチレンテレフタレートに、2−(5−メチル
−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールを混合
した樹脂からなる紫外線吸収性樹脂層は、多層予備成形
品の肩部のほぼ中央部から胴部全体にかけてポリエステ
ル樹脂層の中心部に形成されていた。このとき胴部にお
ける紫外線吸収性樹脂層の厚さは、多層予備成形品の胴
部の厚さの20%であった。
次に得られた多層予備成形品を、第8図に示す延伸ブロ
ー成形用金型100内に設置した。この金型の口部型1
01、肩部型102、胴部型103及び底部型104の
温度をそれぞれ40℃、120℃、115℃、及び70
℃に設定し、延伸ロッド106を予備成形品内に挿入し
つつ、80℃、30kg/cjの加熱圧縮エアを噴出し
、延伸ブロー成形した。このとき吹き込んだエアを18
秒間保持した後、抜気した。その後、25℃、10kg
/Cn!の冷却エアを延伸ロッド106より噴出し、冷
却を行い耐熱紫外線吸収性多層ボトルを得た。
得られた耐熱紫外線吸収性多層ボトルに対して、83〜
87℃のホットフィル及び65〜70℃のパステライジ
ングを施したが、口部及び肩部において良好な耐熱性を
有していることが認められた。
〔発明の効果〕
以上詳述した通り、本発明の耐熱紫外線吸収性多層ボト
ルは、口部の少なくとも下部が5層の耐熱性樹脂層を含
む9層よりなり、かつ開口端からサポートリングにかけ
てほぼ耐熱性樹脂層に覆われているので、口部の耐熱性
が特に優れている。
このためにホットフィル等による口部の熱収縮は小さく
、シール性が良好である。
また本発明のボトルは、肩部を3層の耐熱性樹脂層を含
む7層の多層構造とすることができるので、ホットシャ
ワーによるパステライジング等を適用するのに充分な耐
熱性を有する。
さらに本発明のボトルは、肩部のほぼ中央部から胴部の
下端にかけて紫外線吸収性樹脂層を有しているので、紫
外線の影響を受けやすいビールやその他の食品及び薬品
等を長期間にわたって収納保存することができ、ポリエ
ステル製ボトルの利用範囲を大幅に広げることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の耐熱紫外線吸収性多層ボトルの一例を
示す概略断面図であり、 第2図は第1図の多層ボトルの口部及び肩部にふける多
層構造の一例を詳細に示す部分拡大断面図であり、 第3図は第1図の多層ボトルの胴部における多層構造を
示す部分拡大断面図であり、 第4図は多層予備成形品を製造するのに使用するホット
ランナ−ノズルの一例を示す断面図であり、 第5図は多層予備成形品を製造する工程を概略的に示す
グラフであり、 第6図(a)〜(6)は耐熱性樹脂とポリエステル樹脂
又は耐熱性樹脂と紫外線吸収性樹脂とを共射出した状態
を示す部分概略断面図であり、 第7図(a)〜(e)は耐熱性樹脂とポリエステル樹脂
により多層構造が形成される状態を示す模式図であり、 第8図は本発明の耐熱紫外線吸収性多層ボトルを製造す
るのに使用する延伸ブロー成形装置を示す断面図である
。 1・ ・ ・口部 2・・・・・肩部 3・・・・・胴部 4・・  ・底部 5・・・・・サポートリング 6.6a〜6e・・耐熱性樹脂層 7.7a〜7d・・ポリエステル層 8・・・・・紫外線吸収性樹脂層 ・ねじ締め部 ・・サポートリング部 ・口端シール部 ・ねじ・ロッキングリング部 ・ヘッド圧付加部 ・ホットランナ−ノズル ・チャツキ弁 ・射出成形型 ・・キャビティ ・・延伸ブロー成形用熱処理金型 ・口部型 ・・肩部型 ・・胴部型 ・・底部型 ・ブローマンドレル ・延伸ロッド ・・・流路 ・シースヒータ ・孔部 、115 ・・開口部 11・ ・ 12・ ・ ・ 13・ 14・ ・ 15・ ・ 30・ 31.32 40・ ・ 41・ 100  ・ 101  ・ 102  ・ 103 ・ 104 ・ 05 106  ・ ・ 108  、 109 10 111  ・ ・ ・ 113 。 14

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)ポリエステル層と耐熱性樹脂層と紫外線吸収性を
    有する樹脂層とからなる耐熱紫外線吸収性多層ボトルで
    あって、口部と前記口部の下端に設けられたサポートリ
    ングと、前記サポートリングに続く肩部と、胴部及び底
    部とを有し、前記口部は少なくとも下部において外側か
    ら耐熱性樹脂層/ポリエステル層/耐熱性樹脂層/ポリ
    エステル層/耐熱性樹脂層/ポリエステル層/耐熱性樹
    脂層/ポリエステル層/耐熱性樹脂層の9層構造を有し
    、前記肩部から少なくとも前記胴部の下端にかけて、紫
    外線吸収性を有する樹脂層を配置したことを特徴とする
    耐熱紫外線吸収性多層ボトル。 (2)請求項1に記載の耐熱紫外線吸収性多層ボトルに
    おいて、前記口部の最外層の耐熱性樹脂層は実質的に前
    記口部の開口端から前記サポートリングまで連続して形
    成されていることを特徴とする耐熱紫外線吸収性多層ボ
    トル。 (3)請求項1又は2に記載の耐熱紫外線吸収性多層ボ
    トルにおいて、前記肩部には前記口部から続く3層の耐
    熱性樹脂層が形成されていることを特徴とする耐熱紫外
    線吸収性多層ボトル。 (4)請求項1乃至3のいずれかに記載の耐熱紫外線吸
    収性多層ボトルにおいて、耐熱性樹脂層の占める割合が
    前記開口端に近づくにつれて多くなっており、前記耐熱
    性樹脂層の割合(重量比)は口端シール部では70%以
    上であり、ネジ締め部では40%以上であり、ヘッド圧
    付加部では30%以上であることを特徴とする耐熱紫外
    線吸収性多層ボトル。(5)請求項1乃至4のいずれか
    に記載の耐熱紫外線吸収性多層ボトルにおいて、前記胴
    部及び前記底部には前記耐熱性樹脂層が実質的に形成さ
    れていないことを特徴とする耐熱紫外線吸収性多層ボト
    ル。 (6)請求項1乃至5のいずれかに記載の耐熱紫外線吸
    収性多層ボトルにおいて、前記ポリエステル樹脂がポリ
    エチレンテレフタレートであることを特徴とする耐熱紫
    外線吸収性多層ボトル。 (7)請求項1乃至6のいずれかに記載の耐熱紫外線吸
    収性多層ボトルにおいて、前記耐熱性樹脂がポリアリレ
    ートとポリエチレンテレフタレートの混合物であること
    を特徴とする耐熱紫外線吸収性多層ボトル。
JP1633190A 1990-01-26 1990-01-26 耐熱紫外線吸収性多層ボトル Expired - Fee Related JP3063989B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1633190A JP3063989B2 (ja) 1990-01-26 1990-01-26 耐熱紫外線吸収性多層ボトル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1633190A JP3063989B2 (ja) 1990-01-26 1990-01-26 耐熱紫外線吸収性多層ボトル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03219947A true JPH03219947A (ja) 1991-09-27
JP3063989B2 JP3063989B2 (ja) 2000-07-12

Family

ID=11913458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1633190A Expired - Fee Related JP3063989B2 (ja) 1990-01-26 1990-01-26 耐熱紫外線吸収性多層ボトル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3063989B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019147755A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 ロート製薬株式会社 眼科組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019147755A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 ロート製薬株式会社 眼科組成物
JP2022125363A (ja) * 2018-02-27 2022-08-26 ロート製薬株式会社 眼科組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3063989B2 (ja) 2000-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5035931A (en) Multi-layer parison, multi-layer bottle and apparatus for and method of manufacturing parison and bottle
CA2763061C (en) Injection mold having a wear resistant portion and a high heat transfer portion
CA2248106C (en) Multilayer container resistant to elevated temperatures and pressures, and method of making the same
WO2000062998A2 (en) Apparatus and method for making barrier-coated polyester
US20060159797A1 (en) Apparatus and method of molding preforms having a crystalline neck
JP4292918B2 (ja) プラスチックボトル容器用プリフォーム
RU2479425C2 (ru) Модифицированные системы горячих литниковых каналов для инжекционно-выдувного формования
JPH03219947A (ja) 耐熱紫外線吸収性多層ボトル
JP4148065B2 (ja) プラスチックボトル容器の延伸ブロー成形方法及びこの成形方法により形成されるプラスチックボトル容器
JP2732299B2 (ja) 耐熱性多層ボトルの製造方法及び装置
JP2808545B2 (ja) 多層予備成形品の製造方法
JPH03219946A (ja) 耐熱性着色多層ボトル
JP3740955B2 (ja) 底部白化の防止された二軸延伸ポリエステル容器の製法
JPH03219945A (ja) 耐熱バリヤー性多層ボトル
JP3142344B2 (ja) 中空壁を有する樹脂製予備成形体、その製造方法及びそれを用いた二軸延伸ブロー成形容器
JP2632960B2 (ja) 二軸延伸ブロー成形方法及びその装置
JPH0324928A (ja) 多層予備成形品の製造装置
JP3740968B2 (ja) 底部白化の防止された二軸延伸ポリエステル容器の製法
JPH0329738A (ja) 耐熱性多層ボトル
JPH02281909A (ja) 多層予備成形品
JPH0615643A (ja) 予備成形体の製造方法
JP2000102966A (ja) 2層延伸ブロー成形容器
JPH0457732A (ja) 耐熱ガスバリヤー性を有する二軸延伸ブロー成形容器
JPH0449010A (ja) 二軸延伸ブロー成形容器の予備成形体の製造方法
JPH04197729A (ja) 二軸延伸ブロー成形容器の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees