JPH03219307A - 産業機械の振動制御装置 - Google Patents

産業機械の振動制御装置

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JPH03219307A
JPH03219307A JP1570190A JP1570190A JPH03219307A JP H03219307 A JPH03219307 A JP H03219307A JP 1570190 A JP1570190 A JP 1570190A JP 1570190 A JP1570190 A JP 1570190A JP H03219307 A JPH03219307 A JP H03219307A
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Matsuo Nose
松男 野瀬
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、産業機械の振動制御装置に関し、とりわけハ
ネ要素を有したトルク伝達機構を介してロボットアーム
を駆動するアクチュエータを具えたロボットにおいてロ
ボットアームの振動の低減するに好適な装置に関する。
〔従来の技術および発明か解決しようとする課題〕
ロボット、工作機械等の産業機械では一般的に第4図に
概念的に示すような制御系によって機械系の制御か行わ
れる。同図に示すようにこの制御系は、アーム等の制御
対象(機械系100)を制御する場合に、該機械系10
0の状態量(たとえばアーム先端の速度、加速度)を検
出、フィードバックするのではなく、この機械系100
を駆動するサーボモータ等のアクチュエータ(駆動系2
00)の状態量(たとえばモータ回転速度、回転加速度
)を検出部300で検出、フィードバックして、このフ
ィードバック量と目標値との偏差を制御要素400に加
えて、アーム先端の速度、加速度を制御するようにした
セミクローズド方式と呼称される制御系である。
このセミクローズド方式の制御系は、駆動系200の状
態量を検出しているので、検出方法が簡便であるという
利点があるものの、機械系100の状態量を検出してこ
れをフィードバック量としていないので、機械系100
がバネ要素を有するものであってこれに起因して振動し
てしまう場合にはこの振動を抑えた制御をなし得ないこ
ととなる。すなわちたとえばこの振動によりアーム先端
位置の位置決めに時間がかかり、作業効率が大幅に低下
するなどの不都合が招来することとなる。
しかしながら、アーム先端の速度、加速度等機械系10
0の状態量をセンサ等によって検出することはセンサの
配設場所の選定等の困難を極め、採用、実施には至らな
いこととなっていた。
このため−船釣に使用されている上記セミクローズド方
式を基本にして機械系100がバネ要素を有している場
合であっても振動を抑えた制御を行うことができる装置
の開発が望まれる。
そこで本出願人は、機械系100を含む制御系全体の周
波数特性を予め計測しておき、機械系100が望ましい
動作をするのに必要な制御入力、つまり第4図に示すよ
うに制御要素400がら駆動系200に加える駆動指令
値を上記計測した周波数応答特性データを用いて逆フー
リエ変換により求め、この求めた制御入力を駆動系20
0に加え、機械系100の振動を低減させる技術を特許
出願している(特願昭62−87493号)。
しかし、この技術では制御動作開始前に制御入力を予め
計算しておく必要があり、そのための前処理時間が膨大
なものとなり、作業効率を損なうという欠点を有してい
る。また、計算した制御入力を記憶しておく必要がある
が、機械系100の動作パターンすべてに関する制御入
力を記憶する場合には、記憶容量の大きいメモリを用意
しなければならず、コスト上昇を招来するという欠点を
有している。
また、セミクローズド方式のままで機械系100の振動
を低減させる技術として、アクチュエータ人力に対する
機械系100の動きを記述した微分方程式をリアルタイ
ムで解くごとによって機械系100の状態量(たとえば
バネ要素の歪み量、歪み量の時間変化率)を推定するオ
ブザーバ(状態観測器)を設け、このオブザーバによっ
て推定された機械系100の状態量をフィードバックす
る技術かあり(「オブザーバを用いたロボット・アーム
の防振制御の開発」 ;川崎重工技報・93号、198
6年8月発行)、すてに特許出願されている(特開昭6
3−46521号公報)。
しかし、上記微分方程式は複雑であり、オブザバをソフ
トウェアで構成した場合には演算処理に大幅な時間が費
やされるごとになってしまい、実用化が困難であるとい
う面がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、
前処理時間およびメモリの記憶容量の膨大化を回避する
ことができるとともに、リアルタイムで行う演算処理の
時間短縮を図ることができる産業機械の振動制御装置を
提供することをその目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
そこでこの発明では、バネ要素を有したトルク伝達機構
を介して産業機械の可動部材を駆動するアクチュエータ
を具え、前記可動部材の先端が所望の軌跡を描くように
前記アクチュエータに駆動指令値を所定時間ごとに与え
るようにした産業機械の制御装置において、前記所定時
間ごとの駆動指令値と前回演算された前記伝達機構およ
び前記可動部材の予測状態量とに基づき前記所定時間後
の前記予測状態量を順次演算する予測状態量演算手段と
、前記所定時間ごとの駆動指令値と前記予測状態量演算
手段で演算された予測状態量に基づき補正駆動指令値を
前記所定時間ごとに演算する補正駆動指令値演算手段と
を具え、前記補正駆動指令値演算手段で演算された補正
駆動指令値を前記所定時間ごとに前記アクチュエータに
与えるようにしている。
〔作用〕
かかる構成によれば、所定時間ごとにアクチュエータに
与える駆動指令値と前回演算された伝達機構および可動
部材の予測状態量に基づき所定時間後の予測状態量が順
次演算される。これは具体的には入力(アクチュエータ
に与える駆動指令値)に対して機械系(伝達機構および
可動部材)の応答(伝達機構および可動部材の振動)を
実機計測または数学モデルにより離散時間系での状態方
程式の形で求めておき、この状態方程式に所定時間(離
散時間)ごとにアクチュエータに与える駆動指令値と前
回演算された伝達機構および可動部材の予測状態量を代
入するごとによりつぎの予測状態量を順次演算する。し
たがって、大きい記憶容量のメモリを必要することなく
計算をリアルタイムで素早く行゛うことができる。しか
して所定時間ごとの駆動指令値と演算された予測状態量
に基づき補正駆動指令値を所定時間ごとに演算し、この
演算された補正駆動指令値を所定時間ごとにアクチュエ
ータに与えるようにすれば、機械系(伝達機構および可
動部材)の状態量が加味されたアクチュエータの制御が
行われ、機械系(伝達機構および可動部材)の振動が低
減されることとなる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する
。なお、実施例では適用産業機械として産業用ロボット
を想定しており、この産業用ロボットの所定のアームの
回動軸の回転位置をツール先端位置が所望の軌跡を描く
ように制御する制御装置について説明する。
第1図に実施例の制御ブロック図を概念的に示す。同図
に示すようにこの制御系は先に第4図に示した制御系の
機械系1001駆動系200、検出部300および制御
要素400と同様な機械系10、駆動系20、検出部3
0および制御要素40とから成るセミクロースト方式の
制御系であり、さらに離散時間系状態方程式演算部50
(以下、演算部50という)が付加されている。
駆動系20は第2図に示すように入力駆動指令信号V 
(k)を増幅する速度制御アンプ21とこの速度制御ア
ンプ21の増幅信号を入力して駆動されるサーボモータ
22とから構成されている。
機械系20は、サーボモータ22の回転速度を減速する
減速機と、この減速機の最終段の軸トルクをアームに伝
達するトルク伝達機構と、このトルク伝達機構によって
伝達されたトルクに応じて回動軸が回転するアームとか
ら構成されており、これら減速機、°トルク伝達機構お
よびアームはバネ要素11と、バネ要素11を介して矢
印に示すごとく加速度Gを以て回転するアーム12とに
単純モデル化することができる。検出部30は、サーボ
モータ22の回転速度を検出する速度検出器(たとえば
タコジェネレータが使用される)31と同モータ22の
回転角度(位置)を検出する位置検出器(たとえばエン
コーダか使用される)32とから構成されている。速度
検出器31の出力は速度フィードバック信号として速度
制御アンプ21に加えられる。そして、制御要素40は
、アム12の目標回転角度に応じたサーボモータ22の
目標回転位置(目標値)θr (k)と位置検出器32
の出力θ(k)との偏差e (k)に所定の比例ゲイン
(位置フィードバックゲイン)Kpを乗算する乗算部4
1と、演算部50の出力に所定の比例ゲイン(加速度フ
ィードバックゲイン)Kgを乗算する乗算部42と、乗
算部41の出力から乗算部42の出力を減算する減算部
43とから構成されており、この減算部43の減算値V
(k)か駆動指令信号として速度制御アンプ21を介し
てサーボモータ22に加えられるごとになる。なお、ハ
ードウェア上、第1図の破線で囲まれた部分はマイクロ
コンピュータ60であり、乗算部41.42、減算部4
3および演算部50等の処理はマイクロコンピュータ6
0て実行される。
以下、このマイクロコンピュータ60て行う処理につい
て説明する。
この処理に先立って速度制御アンプ21人力駆動指令信
号V (k)に対するアーム12の加速度Gの周波数応
答特性か実機計測によって求められる。こうして計測が
行われると、下式(1)に示すような伝達関数K (s
)か求められる。
K  (s)=G  (s)/V  (s)”  (b
 LIS ”  + b 、、−I  5−−2  +
・・・+b2 S+t)+  )/  (S’  +a
、S’−’  + an−I  S”−2+ =・+ 
a 2  S + a 1)  ・・・(1)なお、F
FTアナライザを用いると、伝達関数K (s)の極と
零点が求まり、上記(1)式の右辺のような多項式の形
が容易に得られるごとになる。
一般的に伝達関数から可観測または可制御正準形式によ
る最小実現の手法を用いて連続時間系における状態方程
式が得られる。いま、上記伝達関数K (s)について
可制御正準形式による最小実現の手法を用いた場合には
状態方程式は、下記(2)式のごとくなる。
(d/d t)X (t)−AX (t)、+BV (
t)・・・(2) ここに、 である。X (t)はアーム12の状態量を示す状態量
ベクトルX (t)−[XI  (t)  X2  (
t)・ X、(t)) ”であり、このうちX、(t)
がアーム12の加速度Gに相当する。
上記(2)式をマイクロコンピュータ6oの処理用に離
散化すると、下記(3)式のような離散時間系での状態
方程式が得られる。
X (k+1)−PX (k)+QV (k)・・・(
3) ここに、 P−eAT−1+AT+  (1/2  りA2 T2
 +・・・であり、 Q −f T e A r Bdζ−T (1+(1/
21)AT+  (1/3 りA2 T2 +・・暑と
なる。Tはサンプリング周期であり、X (k)、X(
k+1)はに、に+1100サンプリングにおける状態
量ベクトル、V (k)はに回目のサンプリングにおけ
る速度制御アンプ21への人力駆動指令値をそれぞれ示
す。上記(3)式は差分方程式表現となっており、この
式(3)を用いると行列演算のみで、簡単にアーム12
の状態量を推定することができる。推定された状態量ベ
クトルへ をX (k)と表すと、(3)式は下記(4)式に書き
直される。
へ X  (k+1)−PX  (k)+QV  (k)−
(4)ただしここに X(k)−(XI  (k)  X2  (k)・・・
X7(k)、)” であり、このうちX。(k)がアーム12の推定加速度
である。上記(4)式の演算が演算部50で行われるも
のとする。
いま、k回目のサンプリングにおいて、目標値θr (
k)か与えられたものとする。そこで、この目標値θr
 (k)と位置検出器32の出力θ(k)との偏差e 
(k)が求められ、この偏差e(k)が乗算部41に入
力される。乗算部41では入力偏差e (k)に位置フ
ィードバックゲインKpを乗算する処理を施し、乗算結
果Kp  (θr(k)−θ(k))を減算部43に出
力する。
方、演算部50では前回(k−1回目)のサンプリング
において減算部43から出力された駆動指令値V (k
−1)と前回のサンプリングにおいてへ 推定されたアーム12の推定加速度X。(k−1)とに
基づき上記(4)式から今回(k回目)のサンプリング
におけるアーム12の推定加速度X、。
(k)が演算され、乗算部42に出力される。乗へ 鼻部42では入力推定値X。(k)に加速度フィードバ
ックゲインKgを乗算する処理を施し、乗算結果Kg−
X、(k)を減算部43に出力する。
しかして減算部43では、アーム12の加速度Gが低減
されるように乗算部41の出力Kp (θr (k)−
θ(k))から乗算部42の出力Kg・X、(k)を減
算する処理を施し、k回目のサンプリングにおける駆動
指令値 V (k) =Kp (θr (k)−θ(k))Kg
−Xn  (k)  ・・・ (5)が速度制御アンプ
21に出力される。この駆動指令値V (k)に応じた
増幅信号がサーボモータ22に加えられ、該モータ22
はこの増幅信号(こ応じた駆動力で駆動される。この結
果、)く単要素11、アーム12は振動が低減された状
態で作動し、アーム12は所望の回転角度に位置決めさ
れる。
以後、各サンプリング周期ごとに演算部50では、推定
値X。(k+1)・・・か順次演算され、減算部43か
ら上記(5)式に対応する駆動指令値V(k+1)・・
・が速度制御アンプ21に出力される。
したがって、アーム12は振動を伴うことなく、所望の
軌跡を描くごとになる。
さて、ロボット制御の最新技術として、アクチュエータ
であるモータに関して運動方程式をたて、この運動方程
式からモータに要求されるトルりを求め、この求めたト
ルクに応じた信号をモータに加え、制御する技術か知ら
れている。この技術(こよればアーム間に力学的干渉が
あったとしても、この要素を運動方程式の中にいれて考
慮することができるので、高速でも軌跡を高精度に保持
することができるという利点がある。
この技術に基づく本発明の実施例について第3図を参照
して説明する。
前述した実施例と同様に駆動系20は入力駆動指令信号
τ(k)を増幅する電流制御アンプ23と、この電流制
御アンプ23の増幅信号を入力して駆動されるサーボモ
ータ24とから構成されている。機械系20は、バネ要
素13と、アーム14とから構成されている。検出部3
0は、サーボモータ24の回転位置θヮおよび回転速度
θ8を検出する位置・速度検出器33から構成されてい
る。そして、制御要素40は、アーム14の目標回転角
度θ、に応じたサーボモータ24の目標回転位置、目標
回転速度および目標回転加速度θd。
θdおよびθdと位置・速度検出器33の出力θ、θと
に基づき現在のサーボモータ24の加速度θをサーボ演
算するサーボ演算部44と、サーボ演算部44の出力θ
と位置・速度検出器33の出力θ、θとに基づきサーボ
モータ24に関する運動方程式からサーボモータ24の
要求トルクτを演算する運動方程式演算部45と、離散
時間系状態方程式演算部52(以下、状態方程式演算部
52という)で演算されたバネ13の歪みθSに所定の
状態フィードバックゲインKspを乗算する乗算部46
と、状態方程式演算部52で演算されたバネ13の憤み
速度θSに所定の状態フィードバックゲインKsvを乗
算する乗算部47と1乗算部46.47の各出力を加算
する加算部48と、運動方程式演算部45、加算部48
の各出力を加算する加算部49とから構成されている。
そしてこの加算部49の加算値τ(k)は駆動指令信号
として電流制御アンプ23を介してサーボモータ24に
加えられるごとになる。なお、ハードウェア上、サーボ
演算部44、運動方程式演算部45、乗算部46.47
、加算部48.49および状態方程式演算部52の処理
はマイクロコンピュータ60で行われるものとする。
この処理に先立って前述した実施例と同様に前記(2)
式に対応する連続時間系での状態方程式が下記(6)式
のごとく求められる。
(d/dt)θt、(t)−AeL (t)+Br(1
)・・・(6) そして、この(6)式を離散化するごとにより、前記(
4)式に対応する離散時間系状態方程式が下記(7)式
のごとく得られる。
・・・ (7) ただし、θLはアーム14の状態量、つまり回転位置θ
し、回転速度θLを示すベクトル[θ。
θL]”であるものとする。
さて、こうして得られるアーム14の状態量推定ベクト
ルθL  (k+1)と、サーボモータ24の状態量、
つまり回転位置θ3、回転速度θ3を示すベクトルeM
 (k+1)(−[0M e7I]T)とから、バネ要
素13の歪みθs1歪み速度θSを示す状態量ベクトル
es(k+1)(−[θ8 θ5]T)か下記(8)式
のごとく得られる。
θs  (k+1)=θ+、  (k+1)−eM (
k+1)・・・ (8) これら(7)、(8)式の演算が状態方程式演算部52
で行われるものとする。
いま、k回目のサンプリングにおいて、サーボモータ2
4の目標値としてθd、θdおよびθdが与えられたも
のとする。そこで、サーボ演算部44ではこれら目標値
θd、idおよびθdと位置・速度検出器33の出力θ
、θとがら下記(9)式の演算を行い、アーム14の現
在の加速度θを求める。
θ−θd+Kd (θd−δ)+Kp(θd−θ)・・
・ (9) サーボ演算部44の演算結果θは位置・速度検出器33
の出力θ、dとともに運動方程式演算部45に加えられ
、下記(10)式に示すごとくサボモータ24の要求す
るトルクτが演算される。
ここにJはイナーシャであり、Dは粘性抵抗係数であり
、Tはクーロン摩擦である。そして、5in(θ)は以
下のように定義する。
サーボモータ24の演算結果τは加算部49に出力され
る。
一方、状態方程式演算部52では前回(k−1回目)の
サンプリングにおいて加算部49がら出力された駆動指
令値τ(k−1)と前回のサンプリングにおいて推定さ
れたアーム14の状態量θt(kl)とに基づき上記(
7)式がら今回(k回目)のサンプリングにおけるアー
ム14の状態量θL  (k)が推定される。さらに、
この状態量θL  (k)と、サーボモータ24の現在
の状態量θ、A (k)(これは位置・速度検出器33
から入力される)とに基づき上記(8)式からバネ要素
13の状態量es (k)が得られる。こうして得られ
たバネ要素13の状態量θs1θSはそれぞれ乗算部4
6.47に出力され、各乗算部46.47では状態量θ
s1θSに状態フィードバックゲインKsps Ks 
vを乗算する処理を施す。
各乗算部46.47の乗算結果は加算部48で加算処理
Ksp・θs+Ksv・θSがなされ、加算部49に出
力される。
しかして加算部49ではアーム12の加速度が低減され
るように運動方程式演算部45の出力τと加算部48の
出力Ksp・θs+Ksv・θSとを加算する処理を施
し、k回目のサンプリングにおける駆動指令値 τ (k)−Jb+Dθ+Tsin(θ)+Ksp*θ
s+Ksv*θs−・(11)を電流制御アンプ23に
出力する。この駆動指令値τ(k)に応じた増幅信号が
サーボモータ24に加えられ、該モータ24はこの増幅
信号に応じた駆動力で駆動される。この結果、バネ要素
13、アーム14は振動が低減された状態で作動し、ア
ーム14は所望の回転角度に位置決めされる。
以後、各サンプリング周期ごとに状態方程式演算部50
では、バネ要素13の状態量θs (k+1)・・が順
次演算され、加算部49がら上記(11)式に対応する
駆動指令値τ(k+1)・・・が電流制御アンプ23に
出力される。
したがって、アーム14は振動を伴うことなく、所望の
軌跡を描くごとになる。
以上説明したように実施例によればバネ要素を有したア
ーム機構の状態量を直接検出することなく、サンプリン
グ周期ごとに状態方程式から状態量を推定して、推定し
た状態量を加味してサーボモータの制御を行うようにし
たので、アームの振動が低減されて、作業を精度よく行
うことができる。また、状態方程式から状態量を推定す
る演算は、簡単かつ大メモリ容量を要しないので、リア
ルタイムで行う演算処理の時間短縮とコスト低減を図る
ことができる。特に第2図に示す実施例の場合は従来の
制御ブロック構成に演算部50を付加するだけでよいの
で、従来のものに大幅な改造を施すことなく、実施でき
るという利点がある。
なお、実施例の状態方程式で求めるべき機械系の状態量
は一例にすぎず、要は制御対象に応じた振動低減に有効
な状態量であれば任意である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によればバネ要素を有した機
械系の状態量を直接検出することなく、所定時間ごとに
状態量を予測演算して、予測した状態量を加味してアク
チュエータの制御を行うようにしたので、機械系の振動
が低減されて、作業を精度よく行うことかできる。また
、状態量の予測演算は簡単かつ大メモリ容量を要しない
ので、リアルタイムで行う演算処理の時間短縮とコスト
低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る産業機械の振動制御装置の実施
例の構成を概念的に示す制御ブロック図、第2図は、第
1図をより具体化して示す制御ブロック図、第3図は、
他の実施例を示す制御ブロック図、第4図は、セミクロ
ーズド方式の制御系を概念的に示す制御ブロック図であ
る。 10・・・機械系、20・・・駆動系、40・・・制御
要素50・・・離散時間系状態方程式演算部。 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 バネ要素を有したトルク伝達機構を介して産業機械の可
    動部材を駆動するアクチュエータを具え、前記可動部材
    の先端が所望の軌跡を描くように前記アクチュエータに
    駆動指令値を所定時間ごとに与えるようにした産業機械
    の制御装置において、前記所定時間ごとの駆動指令値と
    前回演算された前記伝達機構および前記可動部材の予測
    状態量とに基づき前記所定時間後の前記予測状態量とを
    順次演算する予測状態量演算手段と、 前記所定時間ごとの駆動指令値と前記予測状態量演算手
    段で演算された予測状態量に基づき補正駆動指令値を前
    記所定時間ごとに演算する補正駆動指令値演算手段と を具え、前記補正駆動指令値演算手段で演算された補正
    駆動指令値を前記所定時間ごとに前記アクチュエータに
    与えるようにしたことを特徴とする産業機械の振動制御
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010009197A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Ihi Corp 制振位置決め制御方法および装置

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