JPH0321833Y2 - - Google Patents

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JPH0321833Y2
JPH0321833Y2 JP1986015196U JP1519686U JPH0321833Y2 JP H0321833 Y2 JPH0321833 Y2 JP H0321833Y2 JP 1986015196 U JP1986015196 U JP 1986015196U JP 1519686 U JP1519686 U JP 1519686U JP H0321833 Y2 JPH0321833 Y2 JP H0321833Y2
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unit housing
main gear
eccentric
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crankshaft
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、プレス機械の駆動装置に用いる早戻
り機構を内蔵するギヤユニツトに関するものであ
る。
〔背景技術〕 従来、プレス機械の駆動装置として早戻り機構
を内蔵するギヤユニツトを使用したものは、同一
出願人の出願に係る特公昭48−6064号及び特願昭
58−231000号(特開昭60−124498号)等が開示さ
れている。
前者の発明は、駆動主軸に固定された駆動ピニ
オンの中空のメインギヤ(環状歯車)を噛合させ
るとともに、このメインギヤの中空の偏心位置に
中間軸の一端を配置し、この中間軸の一端に固定
された腕の先端と、メインギヤとをリンクを介し
てピン結合するものである。
また、後者の発明は、駆動軸のピニオンと噛み
合う大径の歯形部を外周に設けた中空のメインギ
ヤの両側面部を、ユニツトケースに固定したメイ
ンギヤと同心で大径の二つの軸受で回転自在に支
持し、かつ、メインギヤ内にクランク状の偏心部
を一体に有するクランク軸を前記軸受の中心から
偏心量Dだけ偏心させて当該軸受で回転自在に支
持し、メインギヤの偏心部に貫通支持されたメイ
ンギヤの偏心ピンとクランク軸の偏心部とをリン
クで連結したものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、前者の構造にあつては、メイン
ギヤが分割形ではないため、リンクを挿入する中
空部分の直径が大きくなり、これに伴いメインギ
ヤも大型化してしまう。このため、メインギヤの
重量が増加して慣性モーメントが増大し、かつ、
装置も大型化してコスト高となる問題点がある。
また、後者のユニツトは、リンクの挿入用孔を
小さくしてメインギヤの外径寸法を小さくしよう
とする構造上の必要性から、メインギヤを左右2
分割としなければ組立てられず、かつ、リンクは
クランク軸の偏心部で分割形とせざるを得なかつ
た。
すなわち、クランク軸の偏心部は鋳物、鍛造等
によりクランク状に一体に形成されているため、
この偏心部にリンクを取付けるには、偏心部が貫
通して連結されるリンクの一端側の連結穴の部分
で、リンクを穴の直径方向に2分割し、偏心部を
挟んでボルト止めする必要がある。
一方、この一端をクランク軸の偏心部に取付け
られたリンクの他端を、メインギヤに取付けよう
とする場合、偏心部とリンクとを一緒に中空のメ
インギヤ内に挿入して偏心ピンで連結しなければ
ならない。
しかし、メインギヤの中空部の両端面に形成さ
れる軸受挿入穴の直径寸法がスペースの関係上制
約されるため、実際には、偏心部とリンクとを一
緒にメインギヤ内に挿入できない。このため、メ
インギヤを軸直交方向で左右に分割しておき、片
方のメインギヤとリンクとを偏心ピンで連結した
後、もう片方のメインギヤを被せて両メインギヤ
を連結固定せざるを得なかつた。
この際、片側のメインギヤとリンクとを先に偏
心ピンで連結するのではなく、リンクの他端を2
分割したメインギヤの間に位置させるとともに、
リンクの他端に設けられた偏心ピン挿入孔とメイ
ンギヤに設けられた偏心ピン挿入孔との中心を合
わせた状態で偏心ピンを挿入して連結してもよ
い。
また、リンクの他端を偏心ピンにより予めメイ
ンギヤに取付けておき、この後、メインギヤの軸
受挿入穴からクランク軸の偏心部を挿入してリン
クの一端と偏心部とを連結することも考えられ
る。しかし、この場合も、リンクの一端がメイン
ギヤの軸受挿入穴の部分に一部突出しているた
め、このリンクとクランク軸の偏心部とが干渉
し、この場合も結局、メインギヤを左右に分割せ
ざるを得なかつた。
なお、後者の発明において、メインギヤの直径
を大きくし、軸受挿入穴の直径及び厚さを、リン
クとクランク軸の偏心部とを一緒に挿入できるよ
うに大きく形成することにより、メインギヤを分
割しないようにすることも可能であるが、この場
合は、前者の発明と同様に装置が大型化し、か
つ、慣性モーメントも大きくなるばかりでなく、
メインギヤ等の製作コストがきわめて高くなつて
実用的ではない。
更に、メインギヤの歯形を有する周面から中空
部に連通する孔を設け、この孔からリンクを挿入
することも考えられる。しかし、この場合、大き
な力が加わるメインギヤの歯部の強度が低下する
こととなつて問題がある。一方、強度的に十分な
ものとするには、メインギヤの厚さをかなり厚く
せざるを得ず、コスト面等からこの案も実用的で
ない。
また、メインギヤを大型化することなく、リン
クとクランク軸の偏心部とを干渉させずにメイン
ギヤの軸受挿入穴内に挿入することは、クランク
軸の偏心部をクランク状に一体化せず、アーム状
の偏心部と、この偏心部に装着されるクランクピ
ンとに分離しても、何ら解決するものではない。
すなわち、クランク軸とリンクとの連結部の構造
は、リンクの装置のためにメインギヤが大型化し
たり、分割形となつたりすることの解決手段とは
なり得ない。
何れにしても、従来のユニツトでは、構造が複
雑となり重量が増して慣性モーメントが大きくな
るなどの欠点があつた。
本考案の目的はこれらの欠点を除き、ユニツト
ハウジングを小型かつ一体化して組立可能で、軽
量化できる早戻り機構を内蔵するギヤユニツトを
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の構成は、比較的小径で一体化したユニ
ツトハウジングの外周にメインギヤを同心に着脱
可能に設け、ユニツトハウジングは左右両側から
メインギヤと同心の大径の軸受で回転自在に支持
し、軸受はフレームに固定すると共に軸受に軸受
中心から偏心量Aだけ偏心させてクランク軸を回
転自在に支持し、メインギヤの中心から偏心量B
だけ偏心して配置される偏心ピンの両端をユニツ
トハウジングのボス部に挿入して固定する構造と
し、偏心ピンとクランク軸の偏心部とを連結する
リンクを設け、ユニツトハウジングの両ボス部間
には、リンクを若干の余裕をもつて外周から半径
方向に挿入できる切欠を設け、切欠からリンクを
ユニツトハウジング内に挿入した後、偏心ピンを
挿入してリンクとユニツトハウジングを固定する
ようにし、リンクの他端はクランク軸に固定し、
かつ、ユニツトハウジングの側面部に大径の軸受
を挿入してフレームに固定するようにしたところ
に特徴がある。
〔実施例〕
第1図及び第2図は、本考案の早戻り機構の一
実施例を内蔵したギヤユニツト1の構造を示して
いる。
ギヤユニツト1は、下部に着脱可能な蓋を有す
るフレーム2を備えている。このフレーム2の一
側には、駆動軸3が回転自在に設けてある。この
駆動軸3のピニオン4と噛み合うギヤユニツト1
のメインギヤ5は、リング状に形成され、中空一
体構造のユニツトハウジング6のリム部7の外周
に嵌合され、ねじ止めされている。ユニツトハウ
ジング6は、第1図において中心Oなる左右方向
の短い中空円筒状をなし、左右の両端面部を同心
の大径の軸受8,8により回転自在に支持されて
いる。この軸受8,8はフレーム2に固定されて
いる。この際、メインギヤ5の中心もOである。
軸受8,8に回転自在に支持されたクランク軸
9は、その中心O1が中心Oと平行で、図中下方
に偏心量Aだけ偏心している。
クランク軸9のユニツトハウジング6内に設け
た偏心部は、クランク軸9から同一の半径方向に
平行に突設した2本のアーム11,11の先端
に、クランクピン10を着脱自在に支持して構成
したものである。この際、クランク軸9のアーム
11を設けた部分は、軸受8を外したユニツトハ
ウジング6の穴よりもわずかに小さく形成され、
穴内に挿脱自在である。従つて、一方の軸受8を
外せば、クランク軸9の偏心部をユニツトハウジ
ング6の側方から挿入して固定できる。
ユニツトハウジング6には、図中、中心Oから
上方へ偏心量Bだけ偏心し、中心Oと平行な中心
O2を有する偏心ピン12を設けている。偏心ピ
ン12の両端は、ユニツトハウジング6に設けた
肉厚のボス部13,13に挿脱自在に固定されて
いる。
ユニツトハウジング6には、ボス部13,13
間の間隔内で、円周方向に所要の幅を有する切欠
14が半径方向に開けられている。この際、ユニ
ツトハウジング6に切欠14を設けても、リム部
7の外周にメインギヤ5を嵌合して固定するの
で、強度的には問題がない。
偏心ピン12とクランク軸9のクランクピン1
0とはリンク15で連結されている。
次に、本実施例の組立て方について説明する。
フレーム2の下部の蓋を外した状態で、メイン
ギヤ5とユニツトハウジング6とをボルト止めす
ることなく、フレーム2内に挿入する。この状態
で、フレーム2の外方から一方の軸受8を挿入し
てユニツトハウジング6の側面穴部に係合させ、
ユニツトハウジング6をフレーム2に回転自在に
支持する。
次いで、リンク15をユニツトハウジング6の
切欠14からユニツトハウジング6内に挿入す
る。この際、メインギヤ5はユニツトハウジング
6と結合されていないため、適宜に位置をずらす
ことで、メインギヤ5が切欠14を塞ぐことはな
く、リンク15の挿入の邪魔となることもない。
また、ユニツトハウジング6内に挿入されたリン
ク15の他端、図中下端は、クランク軸9の偏心
部の挿入の邪魔にならないようにしておく。
この状態で、クランク軸9の偏心部をフレーム
2の軸受8の取付けられていない側から挿入して
ユニツトハウジング6内に位置させる。この後、
クランク軸9を回転させて偏心部を構成する2本
のアーム11,11間にリンク15の下端を挿入
可能な状態にする。
次に、偏心ピン12をユニツトハウジング6の
外側からボス部13に挿入して固定することで、
リンク15の上端をユニツトハウジング6に回転
自在に連結する。一方、リンク15の下端には、
クランクピン10をアーム11,11及びリンク
15に挿入して固定することで、クランク軸9に
回動自在に連結する。
その後、ユニツトハウジング6とメインギヤ5
とをボルト連結するとともに、もう一方の軸受8
をフレーム2に挿入し、更に、フレーム2の下部
に蓋を取付けて固定すれば、組立完了である。
なお、ユニツトハウジング6とメインギヤ5と
のボルト止めは、リンク15の切欠14への挿入
後、直ちに行つてもよく、また、偏心ピン12及
びクランクピン10の挿入順序は逆でもよい。更
に、フレーム2が第1図中左右方向に分割されて
いる場合には、ユニツトハウジング6とクランク
軸9とをリンク15で連結した後に、ユニツトハ
ウジング6へメインギヤ5を取付けてもよい。
以上のように構成された本実施例の作用を説明
する。
本実施例では、メインギヤ5の中心Oとクラン
ク軸9の中心O1が偏心量Aを有するので、第2
図においてメインギヤ5が反時計方向に等速回転
するとき、クランク軸9は不等速回転を行う。
すなわち、図示の状態において、クランク軸9
の図示しない位置にコンロツドを介して取付けら
れるスライドは、上死点位置にある。この位置か
ら、等速運動するメインギヤ5に設けられた偏心
ピン12が180度回転するとき、リンク15の他
端に連結されたクランクピン10は、前記偏心の
影響で、図中回転軌跡の上端側を挟んで180度よ
り小さい角度しか回転しない。このことは、クラ
ンクピン10側からみると、メインギヤ5の同じ
半回転する時間に対し、上端側では短い距離を移
動し、下端側では長い距離を移動するため、上端
側で遅く回転し、下端側で早く回転することを意
味する。
従つて、クランク軸9に取付けられている図示
しないスライドの動きは、クランクピン10の上
端側すなわちスライドの上死点から下死点に至る
間は遅い速度で下降し、下死点から上死点に至る
間は早い速度で上昇し、いわゆる早戻り運動をす
ることとなる。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、ユニツトハウジングに切欠を設け、ユニツト
ハウジングの偏心ピンに一端を取付けられるとと
もに他端をクランク軸の偏心部に取付けられるリ
ンクを、この切欠から半径方向に挿入可能とし、
メインギヤをユニツトハウジングに取付式とした
ので、メインギヤの直径を大きくしなくてもリン
クによるユニツトハウジングとクランク軸との連
結を行え、しかも、ユニツトハウジングの一体化
及び小形軽量化を図ることができる。従つて、ギ
ヤユニツトの製作及び組立が容易であり、慣性モ
ーメントを低減できるので、これを用いるプレス
の駆動装置の小形化に役立つなど、実用上の効果
と利点は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る一実施例の要部縦断面正
面図、第2図はその要部縦断面側面図である。 1……ユニツトギヤ、2……フレーム、3……
駆動軸、4……ピニオン、5……メインギヤ、6
……ユニツトハウジング、7……リム部、8……
軸受、9……クランク軸、10……クランクピ
ン、11……アーム、12……偏心ピン、13…
…ボス部、14……切欠、15……リンク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 早戻り機構を有しプレス機械の駆動装置に用い
    るギヤユニツトにおいて、駆動軸のピニオンと噛
    み合うメインギヤを外周に同心かつ着脱可能に設
    け、軸方向に短い一体の中空円筒状をなし、この
    両側面部をフレームに固定した大径の軸受で回転
    自在に支持されたユニツトハウジングと、該ユニ
    ツトハウジングの中心から偏心量Aだけ偏心し、
    前記軸受に回転自在に支持され、ユニツトハウジ
    ング内に偏心部を有するクランク軸と、前記ユニ
    ツトハウジングに中心から偏心量Bだけ偏心して
    設けた偏心ピンと、該偏心ピンと前記クランク軸
    の偏心部とを連結するリンクと、前記ユニツトハ
    ウジングに、偏心ピン両端を支持するボス部間を
    前記リンクが通過できる幅で半径方向に切欠いて
    設けた切欠とを具備することを特徴とする早戻り
    機構を内蔵するギヤユニツト。
JP1986015196U 1986-02-04 1986-02-04 Expired JPH0321833Y2 (ja)

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JP1986015196U JPH0321833Y2 (ja) 1986-02-04 1986-02-04

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JP1986015196U JPH0321833Y2 (ja) 1986-02-04 1986-02-04

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JPS62127391U JPS62127391U (ja) 1987-08-12
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JP1986015196U Expired JPH0321833Y2 (ja) 1986-02-04 1986-02-04

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60124498A (ja) * 1983-12-07 1985-07-03 Aida Eng Ltd プレス機械の駆動装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60124498A (ja) * 1983-12-07 1985-07-03 Aida Eng Ltd プレス機械の駆動装置

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JPS62127391U (ja) 1987-08-12

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