JPH03217533A - 免震支持装置 - Google Patents

免震支持装置

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JPH03217533A
JPH03217533A JP2010910A JP1091090A JPH03217533A JP H03217533 A JPH03217533 A JP H03217533A JP 2010910 A JP2010910 A JP 2010910A JP 1091090 A JP1091090 A JP 1091090A JP H03217533 A JPH03217533 A JP H03217533A
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seismic isolation
rolling
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isolation support
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Teruo Sasaki
輝男 佐々木
Kazuhiro Fujisawa
一裕 藤澤
Akemi Kawanabe
川那辺 あけみ
Yoshiaki Miyamoto
芳明 宮本
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    • E04BUILDING
    • E04HBUILDINGS OR LIKE STRUCTURES FOR PARTICULAR PURPOSES; SWIMMING OR SPLASH BATHS OR POOLS; MASTS; FENCING; TENTS OR CANOPIES, IN GENERAL
    • E04H9/00Buildings, groups of buildings or shelters adapted to withstand or provide protection against abnormal external influences, e.g. war-like action, earthquake or extreme climate
    • E04H9/02Buildings, groups of buildings or shelters adapted to withstand or provide protection against abnormal external influences, e.g. war-like action, earthquake or extreme climate withstanding earthquake or sinking of ground
    • E04H9/021Bearing, supporting or connecting constructions specially adapted for such buildings
    • E04H9/023Bearing, supporting or connecting constructions specially adapted for such buildings and comprising rolling elements, e.g. balls, pins

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  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は免震支持装置に関し、詳しくは建築物、コンピ
ュータなどの機器類又はその機器類を載せる床などの上
部構造物を、その基礎などの下部構造物の上に複数の転
動体を挾んで揺動自在に支持し、地震などの振動から上
部構造物を保護するベアリング方式の免震支持装置に関
する。
〔従来の技術〕
地震、交通振動などの振動から建築物や機器類などを保
護するため、上記建築物、コンピュータなどの機器類又
は機器類を載せる床などの上部構造物を、その基礎など
の下部構造物の上に水平方向に揺動自在に支持して、地
震時の上部構造物への入力加速度を低減し、上記上部構
造物を保護する各種の免震支持装置が開発されている。
この免震支持装置としては、(a)天然ゴムや合成ゴム
などの軟質ゴム状弾性板と鋼板との積層体を上部構造物
の支持体としたもの、(b)上部構造物と下部構造物と
の間に設置したテフロン等の滑り材を支持体としたもの
、(C)上部構造物と下部構造物との間に設置したポー
ルベアリングやロールベアリング等の転動体を支持体と
したもの、などが使用されている。
従来、上述した(C)のような免震支持装置としては、
例えば、第14図に示すように上部構造物(1)と下部
構造物(2)の間に複数のボールベアリング(3)を挾
み込んでこのボールヘアリング(3)にて上部構造物(
1)を水平方向に揺動自在に支持し、上記上部構造物(
1)が水平方向に変位した時に上部構造物(1)を原点
位置に復帰させるためのスタッド(4)を配設したもの
がある(特開昭64−17945号公報)。
また、他の免震支持装置としては、第15図に示すよう
に上部構造物(5)と下部構造物(6)の間に、偏心し
た小径及び大径ロール(7)(8)を連設した複数のロ
ールベアリング(9)(10)を直交させて2段に重ね
た状態で挾み込み、このロールベアリング(9)  (
10)で上部構造物(5)が水平方向に変位した時にロ
ールヘアリング(9)  (10)の偏心した小径及び
大径ロール(7)(8)により上部構造物(5)が持ち
上げられ、この持ち上げられた上部構造!lm(5)が
下陳して原点位置に復帰させるようにした位置エネルギ
ーを利用したものがある(特開昭57−140453号
公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上述した従来のベアリング方式の免震支持装
置では、上部構造物(1)(5)を支持するボールベア
リング(3)及びロールベアリング(9)  (10)
が金属などの剛体であり、而も、上記ボールヘアリング
(3)及びロールベアリング(9)  (10)の上下
に配置されて当接する上下部構造物(1)(2)(5)
(6)がコンクリートや鋼板などの剛体であるため、以
下のような問題があった。
(1)地震や交通振動などの発生時には、実際上、水平
振動だけでな《て上下振動も加わっており、その上下振
動が吸収されることなく上部構造物(1)(5)に直接
伝達され、居住性の低下、機器類の故障などを招来する
(ii)ボールベアリング(3)及びロールヘアリング
(9)  (10)と上下部構造物(1)(2)(5)
(6)との接触面積が非常に小さいため、その接触部分
での面圧が非常に高くなり、その結果、地震時に大きな
上下振動を受けた際に上記ポールヘアリング(3)及び
口−ルヘアリング(9)(10)、或いは上下部構造物
(1)(2)、(5)(6)に損傷が発生し易く、特に
ボールヘアリング(3)の場合この危険性が高い。この
ようにして一度損傷が発生すると、その後ボールベアリ
ング(3)及びロールベアリング(9)  (10)が
転勤する際に、大きな振動及び騒音が発生すると共に損
傷が拡大し、ついには免震機能を果たさなくなる戊があ
った。
(ij)ボールベアリング(3)およびロールヘアリン
グ(9)  (10)の外形寸法を高精度に製作したり
、或いは上部構造物(1)(5)と下部構造物(2)(
6)の間隔寸法を高精度に設計して上部構造物(1)(
5)と下部構造eIJ(2)(6)との正確な平行度を
維持する二♂が技術的に難しいため、作用しないボール
ベアリング(3)やロールヘアリング(9)  (10
)が発生して適正な免震機能を発揮させることができな
い場合があった。
(iv)ボールヘアリング(3)及びロールヘアリング
(9)  (10)の転勤面に小さな固形の異物などが
侵入すると、上記ボールベアリング(3)及びロールベ
アリング(9)  (10)の転勤が妨げられて免震機
能が大幅に低下する。
また、特開昭57−140453号公報に開示された免
震支持装置では、偏心した小径及び大径ロール(7)(
8)を有する複数のロールベアリング(9’)  (1
0)を使用しているため、上部構造物(5)が水平方向
に変位した時に、各ロールベアリング(9)  (10
)の相対変位量に差が生じると、上部構造物(5)が持
ち上げられてその後下降して原点位置に復帰しようとす
る際、上部構造物(5)が持ち上げられて下降するタイ
ミングが各ロールベアリング(9)  (10)でずれ
てしまい、上記上部構造物(5)にいわゆるロッキング
現象が発生して上部構造物(5)の上側の揺れが増大す
る。更に上記ロールベアリング(9)  (10)には
上部構造物(5)の重量以上の大きな力が作用し、ロー
ルヘアリング(9)  (10)が損傷する虞もあった
そこで、本発明は上記問題点に鑑みて提案されたもので
、その目的とするところは、適正な免震機能を発揮させ
て、地震などの水平及び上下振動から上部構造物を確実
に保護し得るベアリング方式の免震支持装置を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 本発明における上記目的を達成するための技術的手段は
、上部構造物と下部構造物の間に、上部構造物を水平方
向に揺動自在に支持する転動体を挟み込んだものにおい
て、上記転動体を円柱形状とし、且つ、その転動体と上
下部構造物間にエラストマーを配置したことである。
また、本発明では、−ト記円柱状転動体をn段に積載し
、各段間での転動体が180’/nの角度をなす二とが
望ましい。
〔作用〕
本発明に係る免震支持装置では、まず転動体を円柱形状
としたことから、上下部構造物との接触面積が非常に大
きくなり、耐圧性能の向上が図れる。且つ、上記転動体
と上下部構造物間にエラストマーを配置したことがら、
上部構造物の鉛直荷重により上記エラストマーが弾性変
形して転動体の積荷面積が増加し、上部構造物の鉛直荷
重が分散される。また、上記エラストマ一の弾性変形に
より転動体の外形寸法、並びに上下部構造物の平行度が
高精度でなくても、そのばらつきをエラストマ一の弾性
変形で吸収し得る。更に上記転動体の転がり面に固形の
異物があっても、エラストマーが弾性変形して吸収し、
転動体の転がり性能を維持する。
また、上記転動体をn段に積載し、各段間での転動体が
180°/nの角度をなすことにより、鉛直方向での振
動吸収性等がより一層良好となる。
尚、n=1の時は一方向にしか作用しないがn≧2の時
には全水平振動方向に作用し得る。このnが増加すると
共に水平振動方向による転がり抵抗力の差が少なくなる
。又、h=2の時には上段と下段の転動体のなす角度を
90゜に高精度に設定する必要があるが、n≧3では各
段での転動体のなす角度配分は高精度でなくても問題な
い。
〔実施例] 本発明に係る免震支持装置の実施例を第1図乃至第13
図を参照しながら説明する。
第1図及び第2図に示す実施例は後述の転動体を2段に
積載した免震支持装置(A)で、同図において、(11
)は建築物、コンピュータなどの機器類又は機器類を載
せる床などの上部構造物、(12)は基礎などの下部構
造物、(13)は上記上部構造物(11)の下面に固着
した鋼板などの上部耐圧板で、その下面にシート状のエ
ラストマー(14)を貼着する。(l5)は下部構造物
(12)の上面に上部耐圧板(13)と対向させて固着
した鋼板などの下部耐圧板で、その上面に、上部耐圧板
(13)と同様、シート状のエラストマー(16)を貼
着する。尚、上記エラストマー(14)  (16)の
材質は、弾性を持つものであればよく、例えば各種ゴム
材料又はプラスチック等である。(I7)・・・(18
)・・・は上部耐圧板(13)と下部耐圧板(15)と
の間に配設した複数の円柱状転動体(以下上部及び下部
転動体と称す)で、この各上部転動体(17)・・・と
各下部転動体(18)・・・とは90゜の角度をなして
2段に積載される。尚、上部及び下部転動体(17)・
・・(18)・・・の材質は上部構造物(11)の鉛直
荷重に耐え得るものであればよく、例えば金属、コンク
リート、セラミックス、硬質プラスチックス、FRPな
どである.  (19)は上部転動体(17)・・・と
下部転動体(18)・・・との間に介設した鋼板などの
中間耐圧板で、その上下面にシート状のエラストマー(
20)  (21)を貼着する。
これにより上記上部及び下部転動体(17)・・・(1
8)・・・は、上部耐圧板(13)と中間耐圧板(19
) 、及び中間耐圧板(19)と下部耐圧板(15)と
の各間にエラストマー(14)  (20)及び(21
)  (16)を介して挾圧される。上記エラストマー
(14)  (16)及び(20)  (21)の上下
部転動体(17)・・・(18)・・・が当接する面が
上下部転動体(17)・・・(18)・・・の転がり面
となる。
上記免震支持袋置(A)では、上部構造物(1l)を上
下部転動体(l7)・・・(18)・・・により水平方
向に揺動自在に支持し、地震、交通振動などの振動発生
時、上部構造物(11)への入力加速度を低減して上部
構造物(11)を保護する。この時、実際の地震などで
は水平振動ばかりでなく上下振動も加わっている。この
免震支持装置(A)では、この上下振動に対して上下部
転動体(17)・・・(18)・・・を円柱形状とした
から、上下部構造物(11)  (12)との接触面積
が球形状のものと比較して飛躍的に大きくなり、大きな
耐圧性能を発揮する。また、上下部転動体(17)・・
・(18)・・・の上下にエラストマー(14)(16
)  (20)  (21)を配置したことから、第3
図に示すように上部構造物(l1)の鉛直荷重により上
記エラストマー(14)  (16)  (20)  
(21)が弾性変形して上下部転動体(17)・・・(
18)・・・の積荷面積が増加し、上部構造物(11)
の鉛直荷重が分散される。また、上下部転動体(17)
・・・(18)・・・の外形寸法が個々にばらついたり
、或いは上下部構造物(11)  (12)の平行度が
高精度でない場合でも、上記エラストマー(14)(1
6)  (20)  (21)の弾性変形によりこれを
吸収し得る。更に、上下部転動体(17)・・・(18
)・・・の転がり面に小さな固形の異物があっても、エ
ラストマー(14)  (16)  (20)  (2
1)が弾性変形して吸収し、上下部転動体(17)・・
・(18)・・・の転がり性能を維持する。以上のよう
にして円柱状の上下部転動体(17)・・・(18)・
・・及びエラストマー(14)   (16)  (2
0)  (21)により上下振動を確実に吸収する。
第1図及び第2図に示す実施例では、上部転動体(17
)・・・と下部転動体(18)・・・との間に、上下面
にシート状のエラストマー(20)  (21)を貼着
した中間耐圧板(19)を介設させた免震支持装置(A
)について説明したが、本発明はこれに限定されること
なく、例えば第4図に示すように中間耐圧板を使用せず
、上部転動体(17)・・・と下部転動体(l8)・・
・間にシート状のエラストマー(22)のみを介設する
か、或いは逆にエラストマーを貼着していない中間耐圧
板のみを介設するようにしてもよく、更に第5図に示す
ようにエラストマーを使用せず、下部転動体(18)・
・・の上に上部転動体(17)・・・を直接積載するよ
うにしてもよい。
第1図乃至第5図に示す実施例では、上部転動体(17
)・・・と下部転動体(l8)・・・とを90゜の角度
をなして2段に積載した免震支持装置(A)(A’) 
 (A”)について説明したが、この場合、上記上部転
動体(17)・・・と下部転動体(18)・・・とのな
す角度を90゜に高精度に設定する必要がある。
これは以下に述べる理由による。即ち、上記免震支持装
置は一つの上部構造物(11)について複数箇所に設置
されるのが通常である。そうすると、第6図に示すよう
に仮に、一方の免震支持装置(A,)について下部転動
体(18)・・・に対して上部転動体(17)・・・が
図示反時計回り方向に若干位置ずれし、逆に他方の免震
支持装置(A2)について下部転動体(18)・・・に
対して上部転動体(17)・・・が図示時計回り方向に
若干位置ずれしている場合、地震により下部転動体(1
8)・・・の軸線に沿う方向に水平力Fが作用した時に
、2つの免震支持装置(A1 )  (A2 )におい
て上部転動体(17)・・・にはその軸線と直交する方
向に沿う力f1、f2が作用する。ところが、上記免震
支持装置(A+ )  (A2 )では、上部転動体(
17)・・・が前述したように位置ずれしているため、
上記上部転動体(17)・・・に加わる力f1、f2の
作用方向が異なる。このように一つの剛体である上下部
構造物(11)(12)間に取付けられた2つの免震支
持装置(A1 )  (A2 )で各上部転動体(17
)・・・の転がり方向が異なると、場合によっては上部
構造物(l1)が水平方向に揺動不能となり免震性能が
発揮できなくなる戊もある。
そこで、上部転動体(17)・・・と下部転動体(18
)・・・とのなす角度を90゜に高精度に設定すること
が困難な場合には、転動体を3段以上に積載した免震支
持装置が好適である。
以下、転動体を3段に積載した実施例を第7図及び第8
図に示し説明する。尚、第1図及び第2図の免震支持装
R (A)と同一、又は相当部分には同一参照符号を付
す。
この免震支持装置(B)は、上部構造物(11)と下部
構造物(l2)の間に、円柱状転動体(17)・・・(
23)・・・(18)・・・(以下上部、中間、下部転
動体と称す)を3段に積載した状態で配設し、上部転動
体(17)・・・と中間転動体(23)・・・と下部転
動体(18)・・・とのなす角度を60゜に設定する.
また上部及び下部転動体(17)・・・(18)・・・
と上部及び下部構造物(11)  (12)との間に、
シート状のエラストマー(14)  (16)を貼着し
て上部及び下部転動体(l7)・・・(18)・・・の
転がり面を形成した上部及び下部耐圧板(13)  (
15)を介設する.更に上部及び下部転動体(17)・
・・(l8)・・・と中間転動体(23)・・・との間
に、シート状(D工’yスト7−(20a)(21a)
(20b)(2l b >を貼着して上部、中間及び下
部転動体(l7)・・・(23)・・・(18)・・・
の転がり面を形成した第1、第2の中間耐圧板(19a
)(19b)を介設する。
上記免震支持装置(B)では、前述した第1図及び第2
図の免震支持装置(A)と同様、地震発生時、水平振動
ばかりでなく上下振動も確実に吸収して上部構造物(1
1)への入力加速度を低減して地震から上部構造物(1
1)を保護する。この時、転動体が2段の免震支持装置
(A)では、第6図で前述したように上部転動体(l7
)・・・と下部転動体(18)・・・とのなす角度を9
0゜に高精度に設定しなければならなかったが、転動体
が3段の免震支持装f (B)では、上部転動体(17
)・・・と中間転動体(23)・・・と下部転動体(l
8)・・・とのなす角度が60゜に高精度に設定されて
いなくても、各転動体(17)・・・(23)・・・(
18)・・・が補正し合うため、上部構造物(11)が
水平方向に揺動不能となり免震性能が発揮できなくなる
虞はない。
尚、上記実施例では、エラストマー(20a)(21a
)(20b)(2lb)を貼着した第1、第2の中間耐
圧板(19a )  (19b )を使用したが、これ
は必ずしも必要なものではなく、第4図或いは第5図の
免震支持装置(A’)  (A″)と同様、中間耐圧板
を使用せず、エラストマーのみを介在させるか、又はエ
ラストマーを貼着していない中間耐圧板のみを介在させ
たり、或いは中間耐圧板のみならず、エラストマーも使
用せず、各転動体(l7)・・・(23)・・・(18
)・・・を直接積載するようにしてもよい. 以上説明した各実施例でのエラストマー(14)(16
)  (20)  (21)、(20a )  (21
a )  (20b )(2l b )は減衰性能の良
好でないものを使用してもよい.しかしながら、転動体
(17)・・・(23)・・・(18)・・・が転がる
際にエラストマー(14)(16)  (20)  (
21)、(20a)(21a)(20b)(2l b 
)の転がり面では局部的に上下動するため、変形に伴い
そのエネルギーを多く吸収する高減衰エラストマー等の
減衰性能の優れた材質を用いれば、免震支持装置として
より一層の性能向上が図れる。
また、各実施例における転動体(17)・・・(23)
・・・(18)・・・を、,各段ごとに第9図に示すよ
うに連結板(24)で回転自在に支持するようにすれば
、個々の転動体(17)・・・(23)・・・(18)
・・・の位置関係が保持できて好適であり、更に上記連
結板(24)をその転動体(l7)・・・(23)・・
・(18)・・・の上下いずれかにある耐圧板(13)
  (15)(19)、(19a )  (19b )
にその転がり方向に沿って滑動自在に連結すれば、長期
間の使用に対しても転動体(17)・・・(23)・・
・(18)・・・の位置関係を正確に維持できて耐久性
能の向上が図れて好ましい. 更に、上述したエラストマー(14)  (16)(2
0)  (21)、(20a)  (21a )  (
20b)  (2lbは上部構造物(11)による鉛直
荷重を長期間受けていると、その部分がクリープを起こ
して凹みが発生する。この現象は振動入力を受けた時) のトリガの役目を果たすが、同時に大きな振動入力を受
けた時に転動体(17)・・・(23)・・・(18・
・・が隣接するクリープによる凹みに落ち込み、上下振
動が発生することになる。そこで、これを防止するため
、第lθ図に示すように転動体(17)−(23) ・
(18)の配列ピッチa,b、c,d,eがすべて異な
る(a−I=b≠cod≠e)ように設定すればよい。
このようにすれば、すべての転動体(17)・・・(2
3)・・・(18)・・・がクリープによる凹みに同時
に落ち込むことを未然に回避できる。
また、第11図に示すように転動体(17)・・・(2
3)・・・(18)・・・の配列方向を転がり方向に対
して傾けることによっても凹みへの落ち込みによる上下
振動の発生を防止することが可能である。この時、転が
り方向に対して逆方向で同一角度だけ傾いた2本の転動
体〔図では(L7a)(17b)で示す〕を1対とする
必要があり、より好ましくは上述した2本の転動体(1
7a)(17b)を2対〔図では(17a)(17b)
と(17c)(17d)で示す〕で1セットとすること
により、良好な直進性並びに振動減衰性(大きな抵抗反
力)が得られる。これは以下に述べる理由による。即ち
、第12図に示すように転がり方向に対して逆方向で同
一角度αだけ傾いた2本の転動体(17a )  (1
7b )におイテ、転がり方向に変位Dが作用したとす
ると、転動体(17a)(17b)にはその傾斜角αに
対応した変位Da ,Dbが夫々逆方向に発生するが、
上記転動体(17a)と(17b)は連結板(24)(
第9図参照)で連結されているため、この変位Da ,
Dbだけ転動体(17a)(17b)とエラストマーと
の間で滑りが発生しこれが減衰力として作用する。尚、
上述した傾斜角αは45゜程度まで可能であるが、抵抗
力が大き過ぎる、及び不安定である事から30゜以下が
好適である。
本発明の免震支持装置(A)  (A″)  (A“)
(B)を実際に利用するには、地震時、水平変位後に上
部構造物(11)を元の位置に復帰させる復元性能を必
要とする。そのため、第13図に示すように上部構造物
(11)と下部構造物(12)との間にゴム状弾性体或
いは金属バネからなる復元用弾性体(25)  (26
)を設ける。尚、上記金属バネからなる復元用弾性体(
26)は水平に取付けることも可能である。また、減衰
性能を発揮させるためには、上部構造物(11)と下部
構造物(12)との間に、オイルダンバー、粘性ダンバ
ー、鉛ダンバー、綱棒ダンバー、摩擦ダンパーや粘弾性
ダンバー等の振動エネルギーを吸収するダンバー(27
)を設けたり、或いは前述のゴム状弾性体からなる復元
用弾性体(25)に高減衰ゴムを用いればよい。更に、
図示しないが、免震支持装置(A)  (A’)  (
A”)(B)には、転動体の転がり距離を規制するスト
ッパや、転動体の転がり面に異物が侵入するのを防止す
るカバーを設けてもよい。上記ストツバは耐圧板の転動
体が転がる方向に沿って対向する部位に設ければよく、
また、カバーは転動体を収納する隙間を囲繞するように
耐圧板の全周に設けたり、或いは上下部構造物間の空間
を外壁に沿って塞ぐようにしてもよい。
〔発明の効果] 本発明に係る免震支持装置によれば、転動体を円柱形状
とし、且つ、上記転動体と上下部構造物間にエラストマ
ーを配置したから、耐圧性能に優れ、転動体の外形寸法
や上下部構造物の平行度に高精度が要求されないので製
作並びに施工が容易となり、適正な免震機能が持続的に
発揮できて水平及び上下振動から上部構造物を確実に保
護し得る実用的価値大なる免震支持装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第13図は本発明に係る免震支持装置の実施
例を説明するためのもので、第1図は転動体を2段に積
載した実施例を示す正面図、第2図は第1図の一部省略
部分を含む平面図、第3図は第1図の要部拡大正面図、
第4図及び第5図は第1図の装置の変形例を示す各正面
図、第6図は第2図での上部転動体が位置ずれした場合
の不具合を説明するための概略平面図、第7図は転動体
を3段に積載した実施例を示す正面図、第8図は第7図
の一部省略部分を含む平面図、第9図は転動体を支持し
た連結板を示す正面図、第10図は転動体の配列ピッチ
を異ならせた状態を示す平面図、第11図は転動体の配
列方向を傾けた状態を示す平面図、第12図は第11図
の1対の転動体を示す拡大平面図、第13図は上下部構
造物間に設けられた復元用弾性体及びダンパーを示す正
面図である。 第14図及び第15図は従来の免震支持装置の具体的二
例を示す各断面図である。 (11)−一・上部構造物、(12) 一下部構造物、
(14)  (15)一 エラストマー(17)  (
18L−−一転動体。 特 許 出 願 人  住友ゴム工業株式会社代   
 理    人  江  原  省  吾〃     
   平  池  成 第14図 第15図 匡 平成3年4月1 9 日 1.事件の表示 平成2年特許願第10910号 2.発明の名称  免震支持装置 3.補正をする者 事件との関係  特許出願人 名 称  住友ゴム工業株式会社 4.代理人 住 所  大阪府大阪市西区江戸堀1丁目15番26号 大阪商工ビル8階 電話OS−443−9541 氏 名  ( 6458)弁理士 江原省吾6 . 補正の内容 ■.明細書第2頁W4l行〜第2行 「免震支持装置に関する.」.を 「免震支持装置、共振振動の抑制装置である動吸振装置
、コロの転がり抵抗、 マサツ抵抗を利用する減衰装置等に関 する.」と補正する.

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)上部構造物と下部構造物の間に、上部構造物を水
    平方向に揺動自在に支持する転動体を挟み込んだものに
    おいて、 上記転動体を円柱形状とし、且つ、その転動体と上下部
    構造物間にエラストマーを配置したことを特徴とする免
    震支持装置。
  2. (2)請求項1記載の円柱状転動体をn段に積載し、各
    段間での転動体が180°/nの角度をなすことを特徴
    とする免震支持装置。
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