JPH03217214A - フィルター構造物および悪臭成分の除去方法 - Google Patents

フィルター構造物および悪臭成分の除去方法

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JPH03217214A
JPH03217214A JP2138024A JP13802490A JPH03217214A JP H03217214 A JPH03217214 A JP H03217214A JP 2138024 A JP2138024 A JP 2138024A JP 13802490 A JP13802490 A JP 13802490A JP H03217214 A JPH03217214 A JP H03217214A
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activated carbon
carbon porous
porous body
filter structure
malodorous components
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JP2138024A
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Shinro Katsura
桂 真郎
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、空気清浄器やエアコンなどに用いられるフィ
ルター構造物および煙草の煙等の悪臭成分の除去方法に
関する。
発明の技術的背景 近年健康への関心、特に喫煙によって生じる煙害に対す
る問題意識が高まり、煙草の煙を装置的に除去して室内
空気を浄化したいという要請が強くなってきた。
このような要請に答えるべく、様々な空気清浄器が販売
されており、最近では脱臭性能を持たせたエアコンも市
販され初めている。
ところで、空気清浄用のフィルターは、空気中の塵、微
生物、煙などを除去する集塵型と、悪臭成分を除去する
脱臭型とに大別される。この内、脱臭型のフィルターに
は、従来より、活性炭素繊維、粒状活性炭などの活性炭
や、活性炭を担持したウレタンフォームなどが、吸着材
として最も効果のある材料として用いられている。
しかし、活性炭素繊維、粒状活性炭などの活性炭を吸着
材として使用したフィルターは圧力損失か高く、きわめ
て低い圧力損失が要求されるエアコン用のフィルターと
して用いることができなかった。
他方、活性炭を担持したウレタンフォームを脱臭フィル
ターとした場合には、ウレタンフォームに担持する活性
炭の量を多くすると圧力損失が高くなり、逆に活性炭の
量を少なくすると圧力損失を低《できるものの、悪臭成
分の吸着容量も低下し、脱臭フィルターとしての寿命が
短くなり、短期間の内に脱臭性能を失う等の問題があっ
た。
また、活性炭を担持したウレタンフォーム以外の脱臭フ
ィルターを用いた空気清浄器についても、悪臭成分を吸
着するにつれ、吸着性能の低下は不可避であり、フィル
ターの定期的な交換が必要であった。
発明の目的 本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決し
ようとするものであって、圧力損失が低く、脱臭性能が
優れ、かつ脱臭性能の低下に伴なうフィルターの交換を
必要としないフィルター構造物およびこのようなフィル
ター構造物に適用され、フィルター構造物を交換するこ
となく長期間にわたって悪臭成分を除去できる方法を提
供することを目的としている。
発明の概要 本発明に係るフィルター構造物は、プラスチック発泡体
が炭化、賦活されてなり、空気の流路に配設される活性
炭素多孔体と、外部電源と接続される端子と、前記゛活
性炭素多孔体および前記端子を電気的に連結する通電路
とを備えたことを特徴としている。
そして本発明に係る悪臭成分の除去方法は、前記活性炭
素多孔体を悪臭成分を含む空気の流路に面して配設した
後、この活性炭素多孔体に通電し、この活性炭素多孔体
を100゜C以上の温度に加熱するもので、このように
加熱された活性炭素多孔体により、この活性炭素多孔体
に吸着した悪臭成分が分解され、従って悪臭の消臭がな
されるとともに悪臭成分を吸着していた活性炭素多孔体
部分が再度賦活されるため、悪臭成分の吸着と分解の過
程か繰返され、連続的に長期間にわたって悪臭成分が除
去される。
発明の具体的説明 以下、本発明に係るフィルター構造物について具体的に
説明する。
本発明に係るフィルター構造物を構成する炭素多孔体は
、プラスチック発泡体、好ましくはフェノール樹脂発泡
体を炭化、賦活したものである。
このフェノール樹脂発泡体は、フェノール樹脂を発泡硬
化させることにより得られ、このようなフェノール樹脂
としては、好ましくはレゾール型フェノール樹脂が用い
られる。
レゾール型フェノール樹脂は、公知の方法にしたがって
、フェノール類とアルデヒド類とをアルカリ触媒の存在
下で反応させることにより得られる。
フェノール類としては、具体的には、フェノール、クレ
ゾール、キシレノールおよびレゾルシンなどが用いられ
る。
アルデヒド類としては、具体的には、ホルムアルデヒド
、アセトアルデヒドおよびフルフラールなどが用いられ
る。
アルカリ触媒としては、具体的には、KOH1N a 
O H , N H  1N H i, O H , 
s−タノールアミ3 ンおよびエチレンジアミンなどが用いられる。
レゾール型フェノール樹脂を発泡させるための発泡剤と
しては、従来公知の種々の分解型発泡剤および蒸発型発
泡剤を用いることができる。
このうち蒸発型発泡剤が好ましく、具体的には、パラフ
ィン系炭化水素、アルコール、エーテル、ハロゲン化炭
化水素を最も好ましく用いることができる。
ハロゲン化炭化水素としては、具体的には、トリクロ口
モノフルオ口メタン、ジクロ口モノフルオ口メタン、テ
トラク口口ジフルオ口エタン、トリクロロトリフルオ口
メタン、ジクロ口テトラフルオ口エタン、ジブロモトリ
フルオ口エタンなどが用いられる。特にこれらのうちの
ような常温ないしそれより若干高い温度に沸点を有する
ものが好ましい。
パラフィン系炭化水素としては、ブタン、ペンタン、ヘ
キサン、シクロペンクン、シクロヘキサンおよびこれら
の混合物で常温ないしそれより若干高い温度に沸点を有
するものが好ましく用いられる。
これらの発泡剤の配合量は、発泡剤の分子量にもよるか
、通常フェノール樹脂100重量部に対して、0.5な
いし25重量部、好ましくは1ないし20重量部の範囲
である。
レゾール型フェノール樹脂を発泡硬化させるために発泡
剤とともに硬化剤が用いられるが、このような硬化剤と
しては、従来公知の種々の硬化剤が、プレポリマーの種
類に応じて選択され使用される。具体的には、硫酸、塩
酸、リン酸、フェノールスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、トルエンスルホン酸、メタクレゾールスルホン酸、
レゾルシノールスルホン酸、プチルスルホン酸、プロビ
ルスルホン酸なとか用いられる。
このような硬化剤は、通常レゾール型フェノール樹脂1
00重量部に対して、3〜30重量部の量で用いられる
。また、本発明においては、必要に応じてさらに他の部
分、たとえば整泡剤や充填剤を併用してもかまわない。
上記のようなレゾール型フェノール樹脂、発泡剤および
硬化剤を一挙にもしくは逐次に混合攪拌して得られた、
クリーム状のフェノール樹脂プレボリマー組成物をたと
えば保温された金型内もし《は2重帯状コンベアー上に
供給すると、フェノール樹脂プレポリマー組成物は発泡
硬化される。
なお、得られた樹脂発泡体は、必要に応じて切断しても
よい。
このようにして得られたフェノール樹脂発泡体の成形物
は、そのままの状態であるいはさらに圧縮成形を行なう
などした後、非酸化性または・微酸化性雰囲気下で焼成
され炭素化される。
すなわち、減圧下またはArガス、Heガス、N2ガス
、ハロゲンガス、アンモニアガス、水素ガス、一酸化炭
素等の中で、好ましくは500〜1200℃、特に60
0〜900℃の温度で焼成する。このようにして発泡体
は炭素化され、炭素多孔体が得られる。
焼成時の昇温速度は特に制限はないものの、般に樹脂の
分解が開始される200〜600℃付近にかけては徐々
に行なうほうが好ましい。
このようにして得られた炭素多孔体は、さらに酸化性ガ
ス雰囲気下で700〜1000℃の温度で加熱される賦
活処理により活性化される。
酸化性ガスとしては、活性炭の賦活処理に使用される従
来公知の各種酸素含有気体が用いられ、酸素または水蒸
気などの酸化性ガスと不活性ガスとの混合気体などが好
ましく用いられる。
不活性ガスと酸化性ガスとの混合比は、処理温度に応じ
て決定されるが、作業性を考慮すると、不活性ガス1モ
ルに対し、酸化性ガスは0.01〜0.5モル、好まし
くは0.1〜0.3モルの割合で混合される。
上記のような賦活処理時間は、前述した酸化性ガスの濃
度に応じて変化するが、作業性を考慮すると通常1分〜
24時間の範囲であることが好ましい。
このようにして得られた活性炭素多孔体は、炭素含有率
が85〜95%、特に88〜92%の範囲にあることが
好ましい。活性炭素多孔体の含有率を上記のような値と
することにより、脱臭性能が極めて優れた活性炭素多孔
体を得ることができる。これに対し、この炭素含有率が
85%未満の場合には、このような活性炭素多孔体は通
常低温で炭化して製造されているために炭素以外の水素
、酸素を含有し、この炭素以外の成分によって電気抵抗
率が大幅に高くなっており活性炭素多孔体を抵抗加熱体
とすることができない場合がある。
また、本発明において使用することができる活性炭素多
孔体は、嵩密度が0.05〜1.0g/cm3の範囲に
あることが好ましい。活性炭素多孔体の嵩密度を上記の
ような値とすることにより、体積固有抵抗率を0.01
〜1Ω・0とすることができ、通電時に発生するジュー
ル熱により、活性炭素多孔体を悪臭成分の分解に必要な
130℃以上の温度に加熱することができる。これに対
し、この嵩密度が0.05g/cm”の場合には機械的
強度が劣るようになってフィルター構造物が取扱い難く
なったり、1.0g/cm”を越えると電気抵抗率が0
.01Ω・cm未満となって通電加熱によって活性炭素
多孔体を100℃以上とするために大きな電流を流さな
ければならなくなり、この活性炭素多孔体をフィルター
構造物とする空気清浄器、エアコンなどの装置が大型化
する上、電流上の制限から家庭でこのような装置が使用
できなくなるなどの場合がある。
また、活性炭素多孔体の比表面積は、500rd/g以
上とすることが好ましく、活性炭素多孔体の比表面積を
このようにすることにより悪臭成分の吸着能力を極めて
優れたものとすることができる。
なお、本発明における比表面積は、BET法によるN2
の等温吸着曲線より求めた値である。
本発明に係るフィルター構造物は、このような活性炭素
多孔体を悪臭成分などを含んだ空気の流路に配設したも
のである。
この際、活性炭素多孔体の形状としては、各種の形状が
考えられ、たとえば板状、棒状、あるいは特願平1−9
6161号明細書に記載されるような孔を形成した板状
などを挙げることができる。
本発明に係るフィルター構造物では、このような活性炭
素多孔体は、特願平1−96157号明細書に記載され
るように、所定の間隔を明けて複数並べて構成されるグ
リッド構造としてもよい。
このようなグリッド構造は、圧力損失が小さく、かつ後
述のジュール加熱に好適な形状を取り得るため好ましい
。特に、活性炭素多孔体の棒状体で構成されたグリッド
構造が、圧力損失が低いため好ましく、たとえば、風速
が1 m / sで圧力損失か0 .  5 mm H
 2 0以下といった基準に到達しうる。
グリッド構造を構成する活性炭素多孔体は、任意の幅、
厚さおよび長さを取り得るが、電気抵抗、吸着性能の点
から見て、十分な構造強度が得られる範囲内において、
できる限り薄くがっ細い形状が好ましい。
本発明に係るフィルター構造物は、このような活性炭素
多孔体と、外部電源と接続される端子と、前記活性炭素
多孔体および前記端子を電気的に連結する通電路とを備
えている。
このような端子は、たとえば金属などの耐熱性および導
電性良好な硬質材料からなり、必要に応して他の素子、
たとえばプラグ、コンセント、スイッチなどを介し、電
線、金属棒状体などによって外部電源と接続される。
通電路は、活性炭素多孔体と端子との間、複数配設され
た活性炭素多孔体間あるいはその両方に介設されて、活
性炭素多孔体と端子とを電気的に連結し、活性炭素多孔
体が抵抗として組込まれた回路を構成する。この際、活
性炭素多孔体は、回路内に複数個直列に組込まれても、
並列に組込まれてもよい。しかしながら、活性炭素多孔
体の棒状体を直列に連結した回路を形成することにより
、フィルター構造全体の電気抵抗度を使用する活性炭素
多孔体の本数を増加させるなどして高めることができ、
たとえば、必要な電流を家庭電気製品として使用可能な
ように10アンペアー以下の低い値に押さえることが容
易にできる。
このような本発明に係るフィルター構造物では、端子に
電圧を印加すると、通電路を介して活性炭素多孔体に電
流が流れる。この際、活性炭素多孔体が電気抵抗を有す
るため、電気エネルギーが熱エネルギーに変換され、ジ
ュール熱が発生して活性炭素多孔体自体が発熱する。
したがって、本発明に係るフィルター構造物は、脱臭フ
ィルターとして使用した場合、吸着性能が低下した際に
、活性炭素多孔体を発熱させて悪臭成分を脱着し、吸着
性能を回復させることができる。
また、本発明に係るフィルター構造物は、ヒーターを兼
させることもてき、たとえばエアコンに組込むことによ
りエアコン用フィルターおよびヒーターとして機能させ
、従来必要であったヒータ一部品を省略することができ
る。
次に本発明に係るフィルター構造物の好ましいー態様を
添付第1図を参照してさらに具体的に説明する。
第1図は本発明に係るフィルター構造物の好ましい一態
様を示す概略図である。
第1図に示されるように、フィルター構造物1は、耐熱
性および絶縁性を有するケース3内に配設される棒状活
性炭素多孔体5.5・・・と、棒状活性炭素多孔体5,
5・・・の最外部に位置する2片の端部に配設される金
属製の端子7a,7bと、棒状活性炭素多孔体5,5・
・・の端部間に介設されて活性炭素多孔体5,5・・・
を電気的に直列に接続する連結具9,9・・・とを有し
ている。そして、ケース3内の棒状活性炭素多孔体5.
5・・・は、間隔を明けて平行に並べられることにより
、スリット構造を構成している。
このようなフィルター構造物1は、空気清浄器などに用
いられる場合、悪臭成分などが含まれた空気の流路に配
設され、端子7a,7bには電線11.11によって電
源20が接続される。またこの際、電線11には、タイ
マーなどが介設されていてもよい。
活性炭素多孔体のこのような空気清浄器に組込まれたフ
ィルター構造物の作動について説明すると、図示してい
ない空気清浄器のファンにより空気清浄器内と室内との
間を循環させられる空気は、清浄器内に形成された空気
の流路に配設されたフィルター構造物1のスリット間を
流れ、この際、空気中の悪臭成分は、活性炭素多孔体棒
状体5,5・・・に吸着される。
所定時間経過後、タイマー(図示せず)の働きで端子7
a,7bに電圧が印加され、吸着がある程度進んだ活性
炭素多孔体棒状体5,5・・・に電流が流される。その
結果、印加電圧および各活性炭素多孔体5.5・・・の
抵抗に応じ、活性炭素多孔体5.5・・・自体が発熱し
、それと同時に悪臭成分を脱着する。この脱着した成分
は、前期流路とは異なる経路を介して室外に排出される
所定時間悪臭成分の説着を行なった後、タイマーの働き
により、端子7a,7bへの電圧の印加が停止され、適
当な活性炭素多孔体5,5・・・が放冷期間の後、再び
ファンが作動してフィルター構造体1は悪臭成分吸着に
供される。
ここでいう悪臭成分とは空気中に存在し、人間に対して
不愉快な臭覚を与える物質を意味し、エアコンが除去対
象とする悪臭成分としては既に説明した煙草の煙の他、
アセトアルデヒド、イソプレン等が例示され、空気清浄
器が除去対象とする悪臭成分としてはトリメチルアミン
、メチルメルカブタン、硫化水素、アンモニア等が例示
されるが、本発明方法においては、これ等のエアコンお
よび空気清浄器が除去対象とする悪臭成分は勿論のこと
、それ以外の悪臭成分をも効果的に除去することかでき
る。
すなわち、本発明方法によれば、プラスチック発泡体が
炭化、賦活された活性炭素多孔体をエアコン、空気清浄
器が除去対象とする悪臭成分および/またはそれ以外の
悪臭成分を含む空気の流路に面して配設することにより
これ等の悪臭成分が活性炭素多孔体に吸着され、次いで
この活性炭素多孔体に通電することにより活性炭素多孔
体が100℃以上、好ましくは130〜300℃の温度
に加熱され、この活加熱された性炭素多孔体により、こ
の活性炭素多孔体に吸着した悪臭成分が脱着し、更に一
部が分解され、従って悪臭の消臭がなされるとともに悪
臭成分を吸着していた活性炭素多孔体部分が再度賦活さ
れるため、悪臭成分の吸着と脱着再生の過程が繰返され
、連続的に長期間にわたって悪臭成分が除去される。
これに対し、前記活性炭素多孔体の加熱温度が100℃
未満の場合には、活性炭素多孔体に吸着した悪臭成分の
内、脱着されない悪臭成分が残存し、これ等の残存悪臭
成分が活性炭素多孔体に蓄積されるようになり、短期間
の内にこの活性炭素多孔体を用いたフィルター構造物を
交換しなけらばならず、フィルター構造物を交換するこ
となく長期間にわたって悪臭成分を除去するという本発
明の目的を達成することができない。
本発明に係る他の悪臭成分の除去方法は、このようにプ
ラスチック発泡体が炭化、賦活された活性炭素多孔体を
悪臭成分を含む空気の流路に面して配設した後、悪臭成
分を含む窒素を流しながらこの活性炭素多孔体に通電し
、当該活性炭素多孔体を100℃以上の温度に加熱する
ものである。
そしてこのような活性炭素多孔体としては上述したよう
な活性炭素多孔体が使用され、また、この活性炭素多孔
体は、好ましくは上述したようなフィルター構造物を構
成している。
さらに、悪臭成分が活性炭素多孔体に吸着され易くなる
ようにこの活性炭素多孔体に面して強制対流することか
好ましい。
以上のようにすることにより、本発明方法において、さ
らに悪臭成分の吸着容量を高めて悪臭成分の処理能力を
向上させることができる。
発明の効果 本発明のフィルター構造物は、プラスチック発泡体が炭
化、賦活されてなり、空気の流路に配設される活性炭素
多孔体と、外部電源と接続される端子と、前記活性炭素
多孔体および前記端子を電気的に連結する通電路とを備
えているため、活性炭素多孔体に端子および通電路を介
して通電し、ジュール熱を発生させて、活性炭素多孔体
に吸着された物質を脱着、更に一部分解させることがで
きる。したがって、フィルターとして使用した場合、通
電により低下した脱臭性能を回復することができるため
、定期的なフィルター交換が必要ない。
しかも、本発明で用いる活性炭素多孔体は、吸着性能、
特に煙草の脱臭等の用途において、吸着速度が速く、吸
着量が多い。したがって、本発明に係るフィルター構造
体では、活性炭素多孔体でスリット構造を構成した際に
、スリットの間隔を大きくすることができ、吸着工程に
おける圧力損失をより小さくすることができる。
また、本発明の悪臭成分の除去方法によれば、プラスチ
ック発泡体が炭化、賦活されてなる活性炭素多孔体か悪
臭成分を含む空気の流路に面して配設されているので、
この活性炭素多孔体に悪臭成分か吸着し、次いてこの活
性炭素多孔体に通電して活性炭素多孔体を100℃以上
の温度に加熱することにより、加熱された活性炭素多孔
体によって活性炭素多孔体に吸着した悪臭成分が脱離し
、更に一部が分解され、悪臭成分を吸着していた活性炭
素多孔体部分が再生されるため、悪臭成分の吸着と脱着
再生の過程が繰返され、連続的に長期間にわたって悪臭
成分が除去される。
また、本発明の他の方法によれば、悪臭成分を通電加熱
した活性炭素多孔体により連続的に分解できるため、半
永久的な寿命が得られる。
実施例 次ぎに実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
か、本発明はその要旨を超えない限り、これらの実施例
に何ら制約されるものではない。
実施例1 レゾール100重量部、硬化剤としてのパラトルエンス
ルホン酸10重量部および発泡剤としてのフロン123
b  2重量部を高速ミキサーで充分に攪拌した後、該
混合物を木型内に流し込み、蓋をした後、80℃のエア
ーオーブン内に30分放置することにより、縦30cm
,横30an,厚さ3 cm、嵩密度0.  1 0 
g/cm3ノ板状フェノール樹脂発泡体を得た。
この成形板をマツフル炉に入れ、窒素雰囲気下て昇温速
度60℃/時間で温度800℃まで昇温しで加熱し、次
いで同温度でN2ガスを水蒸気との混合モル比が0.8
:0.2である混合ガスを流し、30分間賦活処理した
後冷却してこの温度を1時間保持した後冷却して、縦2
5国、横25印、厚さ2.  6cm、嵩密度0.  
0 9 g/cm” 、比表面積が1200rd/g,
炭素含有率90%の板状炭素多孔体を得た。
[フィルター構造物の製造] 上記板状活性炭素多孔体から長さ100mm ,巾10
In[I1、厚さ5mmの板を切り出し、耐熱プラスチ
ックの枠体に間隔を開けて並べてスリット構造とし、こ
れら活性炭素多孔体を通電路により直列に接続して回路
を構成し、この回路に通電用の端子を設けて第1図に示
すフィルター構造物を作成した。なお、スリットは間隔
1 0 mm、炭素多孔体の本数は9本とした。
[性能評価] ■,圧力損失 チャンバー(内部寸法1mX1mX1.3m)に連結し
ている67mmφの導管の一部に形成されているフィル
ターホルダーに上記フィルター構造物をセットし、さら
にこのホルダーの上下流側の各々に圧力計を配設すると
ともに、チャンバーにこの内部の空気を排出する送風機
を付設して、これ等の圧力計と送風機とを作動すること
により上記フィルター構造物による圧力損失を下記のよ
うにして測定した。
すなわち、上記ホルダーにフィルター構造物を装着した
後、送風機を駆動し、チャンバー内の空気を100 c
m / secの速度で導管を通って排出し、フィルタ
ーの上流側および下流側の圧力を測定し、圧力差を圧力
損失(皿H20)で示すことにより圧力損失を測定した
■.初期脱臭性能 フィルター構造物の脱臭性能は下記のようにして求めた
すなわち、導管をチャンバー内に空気がリサイクルする
よう循環式に設け、チャンバー内にアセトアルデヒドを
濃度が1 0 0 ppmになるよう導入した後、送風
機の回転を開始した。その後10分、20分、30分経
過後のチャンバー内のアセトアルデヒドの濃度をガス検
知管により求め、下記式により脱臭率を算出した。
脱臭率一(初期濃度−30分経過後の濃度/初期濃度×
100(%) 以上の測定結果を表1に示す。
■.加熱試験 前述第1図に示した電気回路を作成し、電源10の電圧
負荷量を変えて、活性炭素多孔体の表面温度を測定した
結果を第2図に示す。
■.脱着、再吸着繰返し試験 アセトアルデヒド吸着試験を3回繰返したフィルターに
65Vの電圧を印加し発熱させ、160℃に加熱して、
脱着操作をした。次にフィルターの冷却を待って1時間
後、再度アセトアルデヒド吸着試験を実施した。この吸
着性能の評価結果を表1に示す。
実施例2 実施例1のフィルター構造物において、スリットの間隔
を15mmに、使用する活性炭素多孔体の本数を6本と
する以外は、実施例と同様に性能評価を行なった。なお
、脱着操作は印加電圧を70■とし、温度を210℃と
して実施した。
結果を表1に併゛記する。
比較例1 脱着操作を行なわないでアセトアルデヒド吸着試験を3
度繰り返した時の吸着性能の評価結果を表1に併記する
比較例2 脱臭フィルターとして市販されている、粉末活性炭が添
着されたウレタンフォーム(嵩密度0.06g / C
m” 、厚さ5mm)を比較例1と同様にして性能評価
を行なった。
結果を表1に併記する。
比較例3 市販の活性炭素繊維製脱臭フィルター(嵩密度0.06
g/ad、厚サ2iIII1)を比較例1と同様にして
性能評価を行なった。
結果を表1に併記する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るフィルター構造物の一例を示す概
略図である。第2図は本発明方法に係る悪臭の除去を行
なう場合の活性炭素多孔体の加熱温度と表面温度の関係
を示したグラフである。 2 1・・・活性炭構造物 5・・・活性炭素多孔体3・・
・ケース    7a,7b・・・端子9・・・連結具
    8・・・電線 0・・・電源

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)プラスチック発泡体が炭化、賦活されてなり、空
    気の流路に配設される活性炭素多孔体と、外部電源と接
    続される端子と、前記活性炭素多孔体および前記端子を
    電気的に連結する通電路とを備えたことを特徴とするフ
    ィルター構造物。
  2. (2)前記端子が金属製端子であることを特徴とする請
    求項1に記載のフィルター構造物。
  3. (3)前記プラスチック発泡体がフェノール樹脂発泡体
    であることを特徴とする請求項1または2に記載のフィ
    ルター構造物。
  4. (4)前記活性炭素多孔体は、嵩密度が0.05〜1.
    0g/cm^3であることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれか1項に記載のフィルター構造物。
  5. (5)前記活性炭素多孔体は、体積固有抵抗率が1〜0
    .01Ω・cmであることを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれか1項に記載のフィルター構造物。
  6. (6)前記活性炭素多孔体は、炭素含有率が85〜95
    %の範囲にあることを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれか1項に記載のフィルター構造物。
  7. (7)前記活性炭素多孔体は、比表面積が500m^2
    /g以上の範囲にあることを特徴とする請求項1ないし
    6のいずれか1項に記載のフィルター構造物。
  8. (8)前記活性炭素多孔体が、間隔を明けて複数並べら
    れてなるグリッド構造を構成することを特徴とする請求
    項1ないし7のいずれか1項に記載のフィルター構造物
  9. (9)前記活性炭素多孔体が棒状物であることを特徴と
    する請求項1ないし8のいずれか1項に記載のフィルタ
    ー構造物。
  10. (10)プラスチック発泡体が炭化、賦活された活性炭
    素多孔体を悪臭成分を含む空気の流路に面して配設した
    後、この活性炭素多孔体に通電し、当該活性炭素多孔体
    を100℃以上の温度に加熱することを特徴とする悪臭
    成分の除去方法。
  11. (11)前記プラスチック発泡体がフェノール樹脂発泡
    体であることを特徴とする請求項10記載の悪臭成分の
    除去方法。
  12. (12)前記活性炭素多孔体は、嵩密度が0.05〜1
    .0g/cm^3であることを特徴とする請求項10ま
    たは11に記載の悪臭成分の除去方法。
  13. (13)前記活性炭素多孔体は、炭素含有率が8.5〜
    95%の範囲にあることを特徴とする請求項10ないし
    12のいずれか1項に記載の悪臭成分の除去方法。
  14. (14)前記活性炭素多孔体は、体積固有抵抗率が1〜
    0.01Ω・cmであることを特徴とする請求項10な
    いし13のいずれか1項に記載の悪臭成分の除去方法。
  15. (15)前記活性炭素多孔体は、比表面積が500m^
    2/g以上の範囲にあることを特徴とする請求項10な
    いし14のいずれか1項に記載の悪臭成分の除去方法。
  16. (16)前記活性炭素多孔体が、間隔を明けて複数並べ
    られてなるグリッド構造を構成することを特徴とする請
    求項10ないし15のいずれか1項に記載の悪臭成分の
    除去方法。(17)前記活性炭素多孔体が棒状物である
    ことを特徴とする請求項10ないし16のいずれか1項
    に記載の悪臭成分の除去方法。
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CN102500189A (zh) * 2011-11-08 2012-06-20 邯郸派瑞电器有限公司 一种烟味祛除的装置和方法

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