JPH032167B2 - - Google Patents

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JPH032167B2
JPH032167B2 JP17590482A JP17590482A JPH032167B2 JP H032167 B2 JPH032167 B2 JP H032167B2 JP 17590482 A JP17590482 A JP 17590482A JP 17590482 A JP17590482 A JP 17590482A JP H032167 B2 JPH032167 B2 JP H032167B2
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JP
Japan
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acrylic acid
meth
maleic acid
copolymer
aqueous solution
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JP17590482A
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JPS5964613A (ja
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Yasuhisa Fukumoto
Noboru Moryama
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Kao Corp
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Kao Corp
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Publication date
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、マレイン酸(MA)と(メタ)アク
リル酸(AA)との共重合体又はその塩の製造法
に関する。更に詳しくは、構成単量体であるマレ
イン酸と(メタ)アクリル酸のモル比(MA/
AA)が0.2ないし1.0であり、平均分子量が1000
ないし20000であるマレイン酸/(メタ)アクリ
ル酸共重合体の製造法に関する。尚、本明細書に
おいて(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸又は
メタクリル酸を意味する。 従来よりマレイン酸と他の重合性単量体との共
重合体は分散剤等として使用されている。これら
の共重合体は主にトルエン、ベンゼン等の有機溶
媒中でベンゾイルパーオキサイド等の過酸化物触
媒を用いて製造されている。マレイン酸と(メ
タ)アクリル酸の共重合体は有機溶媒中もしくは
水溶液中で重合せしめることにより製造されてい
るが、有機溶媒中で製造を行なうより水溶媒中で
製造を行なつた方が製造工程の簡易化、コストの
低下及び火災防止の観点よりみてはるかに望まし
い。 水溶液中でのマレイン酸/(メタ)アクリル酸
の共重合反応においては、単量体のモル比
(MA/AA)と共重合体の平均分子量あるいは最
適反応条件との関係、即ちモル比を変化させた場
合に、いかなる反応条件下でいかなる平均分子量
の共重合体が効率よく製造されるのか等に関して
の研究が満足できる程度に行なわれたとは言い難
い。そのため、より優れた分散能あるいはカルシ
ウムイオン捕捉能を有するマレイン酸/(メタ)
アクリル酸共重合体が存在する可能性を否定する
ことはできない。 本発明者らは、マレイン酸/(メタ)アクリル
酸共重合体のかかる現状を認識し、マレイン酸と
(メタ)アクリル酸の共重合反応に関して、さら
に鋭意研究の結果、(メタ)アクリル酸1モル当
り、マレイン酸0.2〜1.0モルをアルカリ金属水酸
化物又はアンモニア水でPHをある特定の範囲に保
つた水溶液中で共重合することにより高重合率で
マレイン酸/(メタ)アクリル酸共重合体が容易
に製造でき、しかもそれは従来のマレイン酸/
(メタ)アクリル酸共重合体に比べ無機顔料の分
散能及びカルシウムイオンの捕捉能において優れ
ていることを見出し、本発明を完成するに到つ
た。即ち本発明は、構成単量体であるマレイン酸
(MA)と(メタ)アクリル酸(AA)のモル比
(MA/AA)が0.2ないし1.0であり、平均分子量
が1000ないし20000であるマレイン酸/(メタ)
アクリル酸共重合体を製造するに際し、(メタ)
アクリル酸1モル当りマレイン酸0.2ないし1.0モ
ルを、アルカリ金属水酸化物又はアンモニア水で
PHを3.5ないし5.0に保つた水溶液中で共重合させ
ることを特徴とする共重合体の製造法を提供する
ものである。 本発明の製造法においては、系のPHを3.5ない
し5.0に保持することにより、マレイン酸/(メ
タ)アクリル酸のモル比が0.2〜1.0で分子量1000
〜20000の共重合体が高重合率で容易に製造でき
る点に特徴があり、かかる製造法は具体的には重
合反応中の系をPH3.5〜ないし5.0に保ち、仕込原
料として(メタ)アクリル酸1モル当り、マレイ
ン酸0.2ないし1.0モルを重合開始剤を用いて水溶
液中で共重合させるものである。 以下、本発明をアルカリ金属水酸化物を用いた
場合について、より具体的に説明する。 即ち、マレイン酸もしくは無水マレイン酸1モ
ル当り、アルカリ金属水酸化物(例えばNaOH,
KOH)を1.00〜1.15モル加える事により、マレイ
ン酸モノアルカリ金属塩のPH3.5〜5.0の水溶液を
調製しておき、この水溶液中に、重合開始剤と
(メタ)アクリル酸とを別々のノズルより滴下し
て共重合させる。この際(メタ)アクリル酸をア
ルカリ金属で部分中和しておいてこれを滴下する
か、さらに別のノズルからアルカリ金属水酸化物
の水溶液を滴下することにより、重合中の反応水
溶液のPHを3.5〜5.0の範囲に保ちつつ重合させ
る。最初に調製しておくマレイン酸モノアルカル
金属塩水溶液の濃度が高い方が重合時間が短縮で
きると共に生成する共重合体塩水溶液の濃度も高
くなつて後処理を簡単にする等の利点があるため
できる限り高い方が良いが、固型分濃度30重量%
以上、好ましくは45重量%以上70重量%以下が実
用的である。(メタ)アクリル酸又はその部分中
和物は、そのまま、又は50重量%以上の水溶液と
して使用することができ、これらモノマー及び開
始剤の滴下時間は、特に限定はないが、2時間以
上、特に3時間以上7時間以下が適当である。 重合反応の温度は、重合時間の短縮及び収率向
上のため、80℃以上120℃以下、特に90℃以上110
℃以下が適当である。使用し得る開始剤として
は、過硫酸塩、水溶性アゾビス系、過酸化水素水
等が使用できるが、重合物の着色が少なく、収率
も高いことから過酸化水素水が好ましい。過酸化
水素水は、分解速度を高めるために酒石酸、アス
コルビル酸等の還元剤と併用しても良い。開始剤
の使用量は、モノマー1モルに対し、0.05〜0.5
モルの範囲が最も適当である。 本発明の製造法によつて製造される共重合体
が、無機顔料分散能及びカルシウムイオン捕捉能
がすぐれている理由は明白ではないが、水溶液の
PHが本発明方法の範囲内にある場合には、マレイ
ン酸はモノ塩となつており、分子内水素結合を形
成し平面構造をとるためにラジカル共鳴安定化が
増加し、重合性が増すためと考えられ、結果とし
て残存マレイン酸モノマーの量が少なくなり、分
子中により均一にマレイン酸が含有されているた
めと思われる。 本発明のマレイン酸/(メタ)アクリル酸共重
合体は、特に分散能、カルシウムイオンキレート
能に優れ、顔料分散剤、カルシウムイオン捕捉剤
として適当である。 本発明で得られる共重合体を顔料分散剤として
使用する場合に適用できる無機顔料としては、炭
酸カルシウム、酸化チタン、サチンホワイト、硫
酸バリウム、クレー、カオリン等があるが、炭酸
カルシウムに適用した場合に最も適当である。炭
酸カルシウムにはその製造条件により粒子径や形
態の異なる種々のものが知られているが、本発明
の共重合体はその何れにも使用することができる
が特に沈降炭酸カルシウムに対して効果的であ
る。 以下に実施例をもつて本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。 実施例 1 滴下漏斗、還流コンデンサー及び撹拌器を備え
たフラスコに、無水マレイン酸147g(1.5モル)
を入れ、イオン交換水を加え、撹拌下48%苛性ソ
ーダを無水マレイン酸/苛性ソーダモル比1.00/
1.05となる量で加え、50重量%のマレイン酸モノ
ソーダ塩水溶液を調製した。該水溶液のPHは3%
の濃度において4.1であつた。水に系を100℃に昇
温した後80%アクリル酸水溶液270g(アクリル
酸純分216g、3モル、仕込みのマレイン酸/ア
クリル酸モル比0.5)、35%過酸化水素水87gをそ
れぞれ別の滴下漏斗より4時間かけて滴下した。
またアクリル酸水溶液の滴下と同時に他の滴下漏
斗より48%苛性ソーダ50gを同様に4時間かけて
滴下した。重合反応中、1時間毎にPHを測定した
ところ4.0〜4.4であつた。滴下終了後L−アスコ
ルビン酸2.0gを加えさらに100℃にて1時間熟成
させた後室温まで冷却した。この時の液のPHは
4.3であつた。48%苛性ソーダ及びイオン交換水
を加え、PH8、固型分濃度40%の共重合体ソーダ
塩を得た。ブロミン−ブロマイド法による残存マ
レイン酸の定量により重合率を求めた。 次に比較例として、仕込みのマレイン酸/アク
リル酸モル比を0.50に固定し、初めの50重量%マ
レイン酸塩水溶液の中和のための苛性ソーダ量を
変えて、重合反応中のPH調節のための苛性ソーダ
を添加しない以外は上記の通りとしてマレイン
酸/アクリル酸共重合体を製造した。得られた共
重合体の平均分子量(MW)および重合率を表1
に示す。
【表】
【表】 実施例 2 滴下漏斗、還流コンデンサー及び撹拌器を備え
たフラスコに無水マレイン酸156.8g(1.6モル)
を入れ、イオン交換水を加え、撹拌下、48%苛性
ソーダを無水マレイン酸/苛性ソーダモル比
1.00/1.03になる量加え、50重量%のマレイン酸
モノソーダ塩を調製した。このときのPHは4.0で
あつた。次に系を100℃に昇温した後メタクリル
酸172.2g(2モル、仕込みのマレイン酸/メタ
クリル酸モル比0.8)、35%過酸化水素水105gを
それぞれ別の滴下漏斗より5時間かけて滴下し
た。重合反応中、1時間毎にPHを測定したところ
4.1〜4.5であつた。滴下終了後さらに100℃にて
1時間熟成させた後、室温まで冷却した。この時
のPHは4.2であつた。48%苛性ソーダ及びイオン
交換水を加えPH8、固型分濃度40%の共重合体ソ
ーダ塩を得た。前述の方法により重合率を求め
た。 次に比較例として、仕込みのマレイン酸/メタ
クリル酸モル比を0.8に固定し、初めの50重量%
マレイン酸塩水溶液の中和のための苛性ソーダ量
を変えて、重合反応中のPH調節のための苛性ソー
ダを添加しない以外は上記の通りとしてマレイン
酸/メタクリル酸共重合体を製造した。得られた
共重合体の平均分子量(MW)及び重合率を表2
に示す。
【表】 実施例 3 500mlのステンレスビーカーに表1の実験番号
1〜3の共重合体塩を顔料に対して所定量(表3
に記載されている量を意味する)添加し、イオン
交換水を加え、均一溶液とした後、平均粒径
0.15μの立方形炭酸カルシウム(沈降炭酸カルシ
ウム)を固型分が65重量%となるように加えた。
デイスパー(羽半径1.9cm)にて5000rpmで10分
間撹拌し、スラリーとした。得られたスラリー粘
度を25℃でB型粘度計を用い、60rpmにて測定し
た。結果を表3に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 構成単量体であるマレイン酸(MA)と(メ
    タ)アクリル酸(AA)のモル比(MA/AA)
    が0.2ないし1.0であり、平均分子量が1000ないし
    20000であるマレイン酸/(メタ)アクリル酸共
    重合体を製造するに際し、(メタ)アクリル酸1
    モル当りマレイン酸0.2ないし1.0モルを、アルカ
    リ金属水酸化物又はアンモニア水でPHを3.5ない
    し5.0に保つた水溶液中で共重合させることを特
    徴とする共重合体の製造法。 2 PH3.5ないし5.0のマレイン酸モノアルカリ金
    属塩水溶液中に、PHを3.5ないし5.0に保ちながら
    (メタ)アクリル酸又はその部分中和物を滴下す
    る特許請求の範囲第1項記載の製造法。 3 アルカリ金属がナトリウム、カリウム又はリ
    チウムである特許請求の範囲第1項又は第2項記
    載の製造法。
JP17590482A 1982-10-06 1982-10-06 マレイン酸/(メタ)アクリル酸共重合体の製造法 Granted JPS5964613A (ja)

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JP17590482A JPS5964613A (ja) 1982-10-06 1982-10-06 マレイン酸/(メタ)アクリル酸共重合体の製造法

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JPS5964613A JPS5964613A (ja) 1984-04-12
JPH032167B2 true JPH032167B2 (ja) 1991-01-14

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