JPH03216128A - 活魚等の生命体の輸送・保存方法と装置 - Google Patents

活魚等の生命体の輸送・保存方法と装置

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JPH03216128A
JPH03216128A JP13915690A JP13915690A JPH03216128A JP H03216128 A JPH03216128 A JP H03216128A JP 13915690 A JP13915690 A JP 13915690A JP 13915690 A JP13915690 A JP 13915690A JP H03216128 A JPH03216128 A JP H03216128A
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JP
Japan
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oxygen gas
oxygen
container
storage container
gas
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JP13915690A
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Haruo Kamino
東生 加美野
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Shinko Industries Co Ltd
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Shinko Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、活魚等の生命体の輸送・保存方法と装置に係
り、より詳細には、活魚等の生命体を新鮮な状態で輸送
・保存できるようにした活魚等の生命体の輸送・保存方
法と装置に関する.〔従来の技術〕 従来、活魚等の生命体の輸送・保存装置、方法としては
、種々のものがあり、魚介類の呼吸問題については、高
濃度の酸素を封入する方法が取られているが、本発明者
は、先に、次の装置を提案している.すなわち、 『魚介類の保存容器に水槽を配役もしくは形成し、該水
槽に吸水性シートを配設し、該吸水性シートの両端部を
容器内壁面に沿って立ち上げると共にその上部両端に落
差をもたせて魚介類を覆い、かつ魚介類を覆う吸水性シ
ートによって魚介類に毛管誘導現象により冷水を循環給
水する魚介類の保存装置J を提案している(特願昭6 3−2 3 4 3 6 
2号明細書参照)。
ところで、この装置においては、システム全体の構成を
コンパクト化するという観点に立脚し、酸素供給用の構
成として、水槽内に、水と反応して酸素ガスを発生する
酸素固形物、所謂、固形酸素を配設し、水との反応によ
る溶存酸素濃度を高くできるようにした構成を用いてい
る。
そして、この構成によれば、従来の装置(システム)と
異なり、酸素ボンベや酸素供給用エジェクター装置等が
不要となるので、装置全体をコンパクト化できると共に
、必要量の酸素を供給できるという利点を備えている. 〔発明が解決しようとする課題〕 しかし、上述した構成の場合、次のような問題のあるこ
とが判明した。すなわち、 ■ 固形酸素と水槽内の水との反応速度の一定化が難し
く、水槽内の酸素濃度の一定化を期し難い. ■ 固形酸素は、水との化学反応の際に、活性酸素を発
生することになり、該活性酸素が多くなると、生命体の
臓器等に障害を起こさせることになる。
■ 固形酸素を用いた場合、割高になる。
等の問題がある。
また、従来の方法による高濃度酸素ガス封入方法では、
魚介類等の個体に酸素障害を引き起こすことのあること
も判明している。その為には、魚介類等の生命体密閉容
器内の酸素濃度を常に所定濃度に保つことが望まれてい
る。
本発明は、上述した活魚輸送システムにおける性能を良
好にした輸送・保存方法と装置であって、その目的とす
る処は、取り扱いが利便で、保存用容器内の酸素ガス濃
度を、該容器内のガス分圧の変化に応じて、好ましい状
態で経時的に供給できるようにした活魚等の生命体の輸
送・保存方法と装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕 そして、上記目的を達成するための手段としての本発明
の活魚等の生命体の輸送・保存方法は、内部に酸素ガス
等のガスまたは水あるいは海水を入れた活魚等の生命体
の保存用容器の内部または隣接部位に酸素ガス容器を封
入等して酸素ガス室を設け、該保存用容器と酸素ガス室
との間に酸素ガス拡散部を設け、該保存用容器内に生命
体を入れ、該保存用容器内の生命体の酸素消費によるガ
ス分圧の変化に対応して該酸素ガス室より経時的に酸素
ガスを拡散放出させ、上記保存容器内のガス分圧を調節
するようにした構成よりなる.ここで、本発明の活魚等
の生命体の輸送・保存方法は、上記構成において、必要
に応じて、■酸素ガス拡散部として、酸素ガス透過膜を
用い、該酸素ガス室内の酸素ガスを該酸素透過膜を介し
て保存用容器中に溶解させ、該生命体に酸素補給を行う
ようにした構成、■酸素ガス室にオリフィスを設け、該
オリフィスの大きさ・形状の変化により封入ガスの放出
拡散量を調節するようにした構成、■保存用容器内の水
または海水中にNl{.またはNH. − N吸収吸着
剤を入れ、該保存用容器内の生命体より代謝される呼吸
阻害成分を除去するようにした構成としてもよい。
また、本発明の活魚等の生命体の輸送・保存装置は、内
部に酸素ガス等のガスまたは水あるいは海水を入れた活
魚等の生命体の保存用容器の内部または隣接部位に酸素
ガス容器を封入等して酸素ガス室を設け、該保存用容器
と酸素ガス室との境界部の該酸素ガス室に酸素透過膜を
配置し、該酸素透過膜を介して、該保存用容器内の生命
体の酸素消費によるガス分圧の変化に対応して該酸素ガ
ス室より経時的に酸素ガスを拡散放出させ、上記保存容
器内のガス分圧を調節するようにした構成よりなる。
ここで、本発明の活魚等の生命体の輸送・保存装置は、
上記構成において、必要に応じて、保存用容器内に、酸
素ガス室と生命体保存室とを防水シート等の防水材によ
って分離して設けると共に、該防水材の酸素ガス室側に
酸素透過膜を配し、該酸素ガス室内の酸素が該酸素透過
膜、防水材を介して生命体保存室中に溶解するようにし
た構成としてもよい。また、保存用容器の水面上部に酸
素ガス室を配置し、該酸素ガス室として弾力性を有する
袋体等の容器で形成すると共に、該容器の底側に酸素透
過膜を配し、上記水面上部の酸素ガス分圧の変化に応じ
て、該酸素ガス室より酸素ガスを溶出し、または炭酸ガ
スを吸収させるようにした構成、保存用容器または生命
体保存室の一部に酸素供給用開口部を設け、該酸素供給
用開口部に着脱自在のキャフプまたは栓を配設し、咳キ
ャノプまたは栓に防水材と酸素透過膜との複合体を配し
た構成としてもよい。
〔作用〕
そして、上記構成に基づく、本発明の活魚等の生命体の
輸送・保存方法と装置は、水や海水等を入れた魚介類等
の生命体の保存用容器内に配設したオリフィスやガス透
過腹部等のガス拡散部を備えた酸素ガス室より、該酸素
ガス拡散部を介して該酸素ガスを該保存用容器内におけ
るガス分圧の変化に対応して拡散放出させるようにして
いるので、該保存用容器内の酸素量を、常に必要値に設
定し得るように作用する。
また、酸素ガス拡散部として、酸素ガス透過膜を用いた
場合は、該酸素ガスの溶出を、生命体による酸素消費に
よるガス分圧に応じてスムーズに行えるように作用する
。また、酸素ガス拡散部として、防水シートと酸素ガス
透過膜との複合体(シート)によって形成し、これを着
脱自在の構成とした場合は、生命体保存用容器や酸素ガ
ス室用容器を繰り返し使用できるように作用する.以上
のように、本発明の活魚等の生命体の輸送・保存方法と
装置は、水、海水等を入れた保存用容器に酸素ガス透過
膜やオリフィス等の酸素ガス拡散部を介して、該容器内
の生命体の酸素ガス消費に伴うガス分圧に応して、酸素
ガスを溶出させて、水中の溶存酸素量を一定上体に保持
できるようにした点に特徴を有する。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら、本発明を具体化した実施例
について説明する。
ここに、第1〜6凹は、本発明の実施例を示し、第1図
(a)は第1実施例の概略断面図、第1図(b)は、オ
リフィスを用いた場合の酸素ガス容器の説明図、第1図
(C)は酸素ガス透過膜を用いた場合の酸素ガス容器の
説明図、第2〜6図は本発明の他の実施例を示し、第2
〜5図は、第2〜5実施例の概略断面図、第6図は第2
実施例の概略斜視図である. 一第1実施例 本実施例は、活魚輸送用の活魚保存装置(容器)であっ
て、概略すると、保存容器1の内部に酸素ガス容器2を
備え、酸素ガス容器2より酸素ガスを保存容器1内にお
けるガス分圧の変化に対応して拡散放出させるようにし
た構成よりなる。
保存容器1は、活魚保存用の密閉状容器であって、発泡
スチロール等の断熱材を材料とした箱状容器として形成
されている。そして、その内部または内底部には水槽3
が形成されていて、その水槽3の上方部位に目皿状のロ
ストル4を介して保存室5が形成された構成となってい
る。また、容器lは、必要において、二重、三重構造等
とし、内部に冷却材(水)を配設できるようにした構成
等としてもよい. 水槽3は、保存容器1の底部に上方が開口したタンクと
して構成されていて、その内部には吸水性シ一ト6を介
して骨材粒子(天然骨材粒子、人工セラミック粒子等)
よりなる骨材粒子層7が配設されている.骨材粒子層7
を構成する骨材粒子としては、石英斑岩片、安山岩片、
カンラン石岩片、珊瑚砂、ゼオライト、人工セラミック
、活性炭等を単独もしくは二種類以上を混合したものが
用いられている。ここで、骨材粒子層7を配設したのは
、水槽3内を浄水させることと、骨材に含有されるミネ
ラル成分の溶出をさせ、または遠赤外線の放射等により
水に抗菌作用を付与させることを考慮したことによる。
そして、水槽3内に入れられる水、海水等の液体の液量
は、骨材粒子層7を覆う程度の量としている。また、水
槽3の内底部に敷設されている吸水性シ一ト6は、その
両端部が保存容器1の内壁面1aに沿って立ち上がり、
その上端に落差を形成するようにして保存室5を被い、
換言すれば、魚介類を覆うことができるように配設され
ている。ここで、吸水性シ一ト6としては、紙、布等の
毛細管現象をおこさせる濾過用シート材を用い、水槽3
内の水(液体)が毛細管現象によって、シート全面に誘
導され、保存室5内部をf!潤状態に保持できるように
した構成となっている.なお、シ一ト6は、水槽3の内
底部の全面に敷設する構成に限られるものでなく、部分
的に敷設したり、また、左右二枚のシートを隣接あるい
は離隔して配設した構成等としてもよい.また、この吸
水性シ一ト6に天然骨材や人工セラミック粒子等を折り
込んだり、組み込んだり、付着等させた構成とすること
もできる。そして、吸水性シート自体を遠赤外線放射体
シートとしたり、殺菌シートとしたりすることができる
この場合は、必要に応じて、別個に前述した骨材粒子層
7等を省略することもできる。保存室5は、水槽3に配
設されているロストル(目皿)4と保存容器1および中
蓋8とで囲む空間に形成され、生鮮魚介類を保存できる
ようにした構成となっている.また、保存室5は、通常
、間仕切りネットが配設されていて、保存魚介類の揺れ
等を防止できるようにした構成としている.間仕切リネ
ソト、縦仕切りの場合と、横仕切りの場合があり、それ
ぞれ魚介類の種類に応して華独、併用等した構成となっ
ている。また、魚介類自体を湿潤状態にした吸水性シー
トでもって包んで用いるようにすることもある。
保存容器1の上部に配設される上蓋11および中蓋8は
、保存容器1と同しく、発泡スチロール等の断熱材でも
って形成されている。上蓋11は、中蓋8に対し開閉自
在の構造で、板状体の蓋体として構成され、また中蓋8
は、中央部l2が下方に突出し、両端部l3で保存容器
lと着脱自在の構造となっている。また、中蓋8は、底
部が二枚の板状体よりなる二重構造を形成して、それぞ
れにスリット状の複数の通気孔14.14・・15.1
5・・が穿設され、上側の通気孔開口調整板16を調節
することによって、保存室5との通気状態を調節できる
ように構成されている。また、上蓋11と中蓋8との間
には、冷却材l7を配置するための冷却室l8が形成さ
れている。すなわち、冷却室18内の冷却材17による
冷気をスリノト状の通気孔14.14を介して伝導する
ようにしている。ここで、冷却材としては、氷、エチレ
ングリコール等の蓄冷材等の低温保持材が用いられ、特
殊冷媒体の場合は、予め冷却したものを用いている。な
お、中蓋8は、ネットでもって構成してもよいことは明
らかである。
酸素ガス容器2は、中蓋8と吸水性シ一ト6との間に形
成される空間部20に配置されていて、保存容器1内に
酸素ガスを放出拡散できるように構成されている。酸素
ガス容器2は、高分子プラスチ,クフィルムよりなる袋
体によって形成され、その一部に酸素ガス透過膜21が
形成された構成となっている。そして、酸素ガス透過膜
21より酸素ガスを放出拡散できるようにされている(
第1図(b)参照)。酸素ガス透過膜2lは、通常、1
個所に形成されているが、必要に応じて、複数個所に設
けるようにしている。ここで、酸素ガス容器2は、ガス
非透過性材料よりなる袋体のガス供給口22より、ガス
ボンベ等により酸素ガスを供給後、接着または封冠等に
よって閉じ、密封状容器とした構成としている.また、
酸素ガス透過11I21は、水槽3、換言すれば、水面
方向に酸素ガスを放出できるように配置されている.な
お、酸素透過膜2lの代わりにオリフィスを用いた構成
(第1図(C)参照)としてもよく、そして、該オリフ
ィルの場合も酸素ガス透過膜と同様にガス放出拡散でき
る。
次ぎに、本実施例を用いて、本発明方法を説明する。
まず、保存容器lの内底部(水槽)3に、吸水性シ一ト
6を敷設し、その両端部を容器壁面にそって立ち上げ、
台板19に保持させるようにしておくと共に容器底部位
の吸水性シ一ト6の上面に骨材粒子層7および酸素ガス
容器2を配置すると共に、保存する生命体(魚介il!
)の必要水量を水槽3内に供給する。ここで、魚介類と
して’ 11 J等を用いた場合の水量は、その鱈が隠
れる程度とすることが好ましい。また、水槽3に載置さ
れるロストル6の上部に形成される保存室5に’ 11
 Jを、仕切りネットによって、一匹づつ保存するよう
にして配置すると共に、吸水性シ一ト6の端部を保存室
5内の魚体に被せるようにする。また、中蓋8と上蓋1
1との間に形成される冷却室18内に冷却材l7を配置
し、通気孔14.15を調節し、保存室5内への冷気の
熱伝導を調節するようにしておく。
また、併せて、酸素ガス容器2を中蓋8と吸水性シ一ト
6との間に配設しておく。
そして、保存容器1内に保存する生命体(魚介類)の呼
吸作用により、保存容器1内の酸素が消化されると、保
存容器1内のガス分圧が変化するため、該ガス分圧の変
化に対応して、酸素ガス容器2の酸素ガス透過膜2lよ
り酸素ガスが、水中に、その減少分だけ、経時的に放出
拡散され、水槽3内の溶存酸素量が増加し、常に、必要
な酸素量が保存容器(水槽3)内に維持される。
そして、所定酸素を含有する水は、吸水性シ一ト6によ
って、その毛細管現象でもって、保存容器1の壁面に沿
って保存室5の上方に吸い上げられ、また、台板19よ
り立ち下がる個所で誘導吸引され、保存室5の上方より
、生命体の上部表面より均一に分散供給(給水)される
.ここで、給水される水は、生命体(魚介類)の鰭や皮
膚に接し、酸素を取り込まれるが、該水は、酸素分圧の
高い雰囲気中で、しかも、溶存酸素濃度の高い状態にあ
るので、その代謝条件が良くなる.また、該水は冷却室
l8より通気孔14.15を介して供給される冷気によ
って冷却された水とされて保存室5内に給水される。
また、保存室5の上部より給水された水は、順次、保存
容器1の下部へと流下し、再度、吸水性シ一ト6を介し
て循環を繰り返すと同時に、該シ一ト6によって濾過さ
れる.また、生命体より排泄される代謝産物である老廃
物は、上部より給水される水分によって流下すると共に
、骨材粒子層7によって吸着浄化される。さらにまた、
天然骨材や人工セラミソクを使用することにより、水の
浄化と共に、雑菌の増殖防止、および遠赤外線による保
存魚介類への活性安定化が図られる.なお、骨材粒子層
7は、その骨材よりミネラル分が水中に溶出されて、水
槽中の水は溶存酸素1度が高く、かつミネラル分を含有
する水とする.このようにして、保存室5内に、酸素ガ
ス室2内の酸素ガスが、経時的に溶出して、保存室5内
に形成される水槽内の溶存酸素量を一定状態を保持させ
、活魚(魚体)を好ましい状態で輸送、保存できる. 一第2実施例 本実施例は、保存容器lの底部に酸素ガス室(酸素ガス
封入容器)2を配置し、その上部に活魚保存室5を形成
するようにした構成よりなる.保存容器1は、上部に輸
送・保存するための活魚(魚体)を投入するための活魚
投入口22を存し、その活魚投入口22は投入口開閉具
23を備えている.また酸素ガス室2は、保存容器1の
内部に配置した防水シ一ト24と仕切りシート25との
複合シート26によって、活魚保存室5と分離形成され
ている.そして、複合シート26の一部には、酸素ボン
ベ等を介して酸素ガス室2内に酸素ガスを注入するため
の酸素ガス注入口27が形成され(ここで、酸素ガス注
入口27は、酸素ガス注入後に密閉した形態としてもよ
い)、また、仕切りシ一ト25の一部には、酸素ガス透
過膜21が設けられている。そして、活魚保存室5には
、防水シ一ト24を底面とするようにして活魚を生息さ
せるために海水等が入れられると共に、NH4またはN
Ha − N吸収吸着剤(代謝物吸着剤)29が入れら
れ、保存室5内の活魚より代謝される呼吸阻害成分を除
去できるようにしている。
ここで、保存容器1、複合シート26は、弾力性のある
合成樹脂製シート(袋体)等によって形成されている。
そして、本実施例の装置は、前述した第1実施例と同様
に、活魚投入口22より保存室5に海水や淡水等を入れ
ると共に、活魚を入れた後、投入口開閉具23により、
保存容器1を密閉状態として活魚を輸送・保存する。こ
こで、活魚は、その呼吸活動によって、保存室5内の水
中に溶存する酸素を消費するので、容器1内の酸素ガス
分圧に変化が生じることになるが、この変化量に応じて
、容器1の下部に配置されている酸素ガス室2内の酸素
ガスが、酸素ガス透過膜21、防水シ一ト24を介して
保存室5内に、逐次(経時的に)溶出し、水中の溶存酸
素を元の状態に保つように作用する.従って、保存室5
内の活魚は、長時間、生息を保持することになる。また
、NHaまたはNH一N吸収吸着剤(代謝物吸着剤)2
9によって、活魚の代謝物が吸収・吸着されることより
、水中内の汚れを軽減し、生息環境を良好にすることが
できるように作用する。
第3実施例 本実施例は、前述した第3実施例において、保存容器1
を保存室5と酸素ガス室2とに分離する仕切りシ一ト2
5に酸素供給用開口部30を設け、酸素供給用開口部(
ノズル)30に着脱自在のキャンプまたは栓31を配設
し、キャップまたは栓31に防水材24と酸素透過膜2
1との複合体32を配した構成よりなる.ここで、キャ
ップまたは栓31と複合体32とを一体構造として、酸
素供給用開口部30に螺合等の手段によって保合するよ
うにした構成、または、複合体32をキャソブまたは栓
31より分離できるようにした構成よりなるカートリソ
ジ式とすることが好ましい。
そして、この構成の場合、複合体一体構造キャップ(栓
)あるいは、複合体を交換することで、保存容器1を繰
り返し使用できるという利点を有する。
第4実施例 本実施例は、酸素ガス容器2を保存容器1内における水
面に浮かべるようにして配置し、酸素ガス容器2内の酸
素ガスを空気中に放出させ、該空気中の酸素ガス分圧を
上げることにより、水中の溶存酸素量を所定量に維持す
るようにした構成よりなる(第4図参照).ここで、酸
素ガス容器2は、前述した第1実施例と同様に、酸素ガ
ス拡散部を有する構成となっている。
そして、この構成の場合は、通常の密閉状にした容器内
に酸素ガス容器2を配置することで、簡単に構成・使用
できるという利点を有する。
第5実施例 本実施例は、第4実施例に示す酸素ガス容器2を保存容
器1の下部に形成される水槽3内に重り等を介して浸漬
した構成よりなる.この構成の場合も第4実施例と同様
に通常の密閉状にした容器内に酸素ガス容器2を配置す
ることで、簡単に構成・使用できる。この場合、酸素ガ
ス放出部としてガス透過膜を用いることが好ましく、該
酸素ガスは直接水中に溶解する。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものでなく
、本発明の要旨を変更しない範囲内で変形実施できるも
のを含む。因みに、酸素ガス拡散(放出)部として用い
られるオリフィスや酸素ガス透過膜は、容器全体をこれ
らで形成しても、また一部に配するようにしてもよい。
また、酸素ガス透過膜の代わりに、多孔質材による拡散
部材を用いてもよい。
さらに、前述した実施例においては、活魚輸送(保存)
方法と装置として説明したが、本発明は、他の生命体に
おける酸素補給装置として用いることができることは当
然である。例えば、魚介類の他に、雛、犬、その他の動
物、蛇等の爬虫類等における酸素補給装置であってもよ
い。また、単に、保存装置としての酸素補給装置として
用いることもできる. 〔発明の効果〕 以上の説明より明らかなように、本発明の活魚等の生命
体の輸送・保存方法と装置によれば、魚介類等の生命体
の保存用密閉状容器内に配設したオリフィスやガス透過
膜部等のガス拡散部を備えた酸素ガス容器より、該酸素
ガスを該密閉状容器内におけるガス分圧の変化に対応し
て、経時的に拡散放出させるようにしているので、コン
パクトな構成でもって、該密閉容器内の酸素量を、常に
必要値に設定し得るという効果を有する。
また、オリフィスやガス透過膜部で形成されるガス拡散
部を、着脱自在の構成としたものにあっては、保存容器
を繰り返し使用できるという効果を有し、また、保存容
器内の水分中に代謝物吸着剤を配した構成の場合、該水
中内の汚れを軽減して、その生活環境を良好にできると
いう効果を有する。
従って、固形酸素を用いる場合と異なり、活性酸素によ
る保存生命体への悪影響を考慮することなく実用化でき
る活魚等の生命体の輸送・保存方法と装置を提供できる
【図面の簡単な説明】
第1〜6図は、本発明の実施例を示し、第1図(a)は
第1実施例の概略断面図、第1図(b)は、酸素ガス透
過膜を用いた場合の酸素ガス容器の説明図、第1図(c
)はオリフィスを用いた場合の酸素ガス容器の説明図、
第2〜6図は本発明の他の実施例を示し、第2〜5図は
、第2〜5実施例の概略断面図、第6図は第2実施例の
概略斜視図である。 1・・・保存容器、2・・・酸素ガス容器、3・・・水
槽、4・・・ロストル、5・・・保存室、6・・・吸水
性シート、7・・・骨材粒子層、8・・・中蓋、1l・
・・上蓋、12・・・中蓋の中央部、l3・・・中蓋の
両端部、14、15・・・通気孔、16・・・通気孔開
口調整板、17・・・冷却室、18・・・冷却材、19
・・・台板、20・・・中蓋と吸水性シートとの間に形
成される中間部、21・・・酸素ガス透過膜、22・・
・活魚投入口、23・・・投入口開閉具、24・・・防
水シート、25・・・仕切りシート、26・・・複合シ
ート、27・・・酸素ガス注入口、29・・・代謝物吸
着剤、3o・・・酸素供給用開口部、31・・・キヤ,
プまたは栓、32・・・防水材と酸素透過膜との複合体
特 許 出願人  新光産業株式会社

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内部に酸素ガス等のガスまたは水あるいは海水を
    入れた活魚等の生命体の保存用容器の内部または隣接部
    位に酸素ガス容器を封入等して酸素ガス室を設け、該保
    存用容器と酸素ガス室との間に酸素ガス拡散部を設け、
    該保存用容器内に生命体を入れ、該保存用容器内の生命
    体の酸素消費によるガス分圧の変化に対応して該酸素ガ
    ス室より経時的に酸素ガスを拡散放出させ、上記保存容
    器内のガス分圧を調節することを特徴とする活魚等の生
    命体の輸送・保存方法。
  2. (2)酸素ガス拡散部として、酸素ガス透過膜を用い、
    該酸素ガス室内の酸素ガスを該酸素透過膜を介して保存
    用容器中に溶解させ、該生命体に酸素補給を行うように
    した請求項1に記載の活魚等の生命体の輸送・保存方法
  3. (3)酸素ガス室にオリフィスを設け、該オリフィスの
    大きさ・形状の変化により封入ガスの放出拡散量を調節
    する請求項1に記載の活魚等の生命体の輸送・保存方法
  4. (4)保存用容器内の水または海水中にNH_4または
    NH_4−N吸収吸着剤を入れ、該保存用容器内の生命
    体より代謝される呼吸阻害成分を除去するようにしてい
    る請求項1に記載の活魚等の生命体の輸送・保存方法。
  5. (5)内部に酸素ガス等のガスまたは水あるいは海水を
    入れた活魚等の生命体の保存用容器の内部または隣接部
    位に酸素ガス容器を封入等して酸素ガス室を設け、該保
    存用容器と酸素ガス室との境界部の該酸素ガス室に酸素
    透過膜を配置し、該酸素透過膜を介して、該保存用容器
    内の生命体の酸素消費によるガス分圧の変化に対応して
    該酸素ガス室より経時的に酸素ガスを拡散放出させ、上
    記保存容器内のガス分圧を調節することを特徴とする活
    魚等の生命体の輸送・保存装置。
  6. (6)保存用容器の水面上部に酸素ガス室を配置し、該
    酸素ガス室として弾力性を有する袋体等の容器で形成す
    ると共に、該容器の底側に酸素ガス透過膜を配し、上記
    水面上部の酸素ガス分圧の変化に応じて、該酸素ガス透
    過膜を介して酸素ガス室より酸素ガスを溶出し、または
    炭酸ガスを吸収させるようにしている請求項5に記載の
    活魚等の生命体の輸送・保存装置。
  7. (7)保存用容器内に、酸素ガス室と生命体保存室とを
    防水シート等の防水材によって分離して設けると共に、
    該防水材の酸素ガス室側に酸素透過膜を配し、該酸素ガ
    ス室内の酸素が該酸素ガス透過膜、防水材を介して生命
    体保存室中に溶解するようにした請求項5に記載の活魚
    等の生命体の輸送・保存装置。
  8. (8)保存用容器または生命体保存室の一部に酸素供給
    用開口部を設け、該酸素供給用開口部に着脱自在のキャ
    ップまたは栓を配設し、該キャップまたは栓に防水材と
    酸素透過膜との複合体を配している請求項7に記載の活
    魚等の生命体の輸送・保存装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013526873A (ja) * 2010-06-04 2013-06-27 チャレンジャー インスティテュート オブ テクノロジー 生きた水生生物の輸送システムおよび方法
JP2017148035A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 キム ソンウクKIM,Sung−Uk サケ類の水中養殖装置

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