JP2008043930A - 水槽浄化装置及び水槽浄化処理システム - Google Patents

水槽浄化装置及び水槽浄化処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】第1浄化槽と第2浄化槽を有する水槽浄化装置において、各浄化槽に最適な流量の水槽排水を分流し、効率的で安定した浄化処理を行えるようにした水槽浄化装置及び水槽浄化処理システムを提供することである。
【解決手段】第1浄化槽31と第2浄化槽32を有する水槽浄化装置において、前記第1浄化槽31と第2浄化槽31の上流側に、水槽排水を前記各浄化槽に所定割合の流出量で分流する水槽排水分流容器35を設けた。水槽排水分流容器には複数の区画室35c,35dを形成し、一方の区画室35cに第1浄化槽31に通じる水槽排水流出部35fを設け、他方の区画室35dに第2浄化槽32に通じる水槽排水流出部を設け,両水槽排水流出部の流出量を変えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、飼育魚や食用魚、貝類等を飼育する水槽の貯留水を循環させて浄化するための水槽浄化装置に関するものである。
水槽に魚類や貝類等を入れて飼育、鑑賞する場合、水質管理のための水替えが重要となる。水槽の貯留水には、魚類の排泄物等から生成されるアンモニア成分、残餌、ゴミ等が混じっており、これらが水質悪化の原因となっている。とくにアンモニア成分や、アンモニア成分が、貯留水に自然に含まれる好気性菌により硝酸塩まで分解される過程で生成される亜硝酸塩は、飼育魚にとってきわめて有害であり、また、硝酸塩の増加は藻の発生や、pHバランスを崩す原因にもなっている。
このため、水槽貯留水を循環させて化学的、物理的又は微生物的に浄化する装置が従来から多種提案されている。微生物的な浄化装置としては、一般に、嫌気処理槽と好気処理槽から組み合わせたものが知られているが、各処理槽において微生物が活動するための環境維持が難しく、満足な水質が得られないのが現状である。
ところで、これら従来の水槽浄化装置として、例えば特許文献1には、水槽本体上部に設けた濾過装置本体内に、仕切板を介して好気性のドライ濾過槽と嫌気性のウエット濾過槽を形成し、各濾過槽にバクテリア着床濾材を装填するとともに、水槽本体から汲み上げた水槽水をシャワーパイプにより各濾過槽に散水する装置が開示されている。この装置では、シャワーパイプの散水孔の数により、各濾過槽への散水量を調整しているが、各濾過槽への水槽水の流出量を微妙に調整することは、ポンプ回転数等にも影響されるため困難である。また、散水方式では周囲の空気を巻き込むため、嫌気性微生物による浄化処理を行う場合には不適切である。
なお、特許文献2には、嫌気性の第1濾過容器と好気性の第2濾過容器に水槽水を順次通過させて浄化処理する装置が開示されているが、水槽水の全量を両方の濾過容器に通過させる方式は浄化効率が劣り、一方の濾過容器が目詰まり等の障害を起こした場合、後続の濾過容器が機能しなくなる等の問題がある。
特開平10−244290号公報 特許第2789296号公報
本発明は、上述したような課題を解決するために提案されたものであり、第1浄化槽と第2浄化槽を有する水槽浄化装置において、各浄化槽に最適な流量の水槽排水を分流し、効率的で安定した浄化処理を行えるようにした水槽浄化装置及び水槽浄化処理システムを提供することである。
また本発明は、第1浄化槽と第2浄化槽に適切な割合で水槽排水を分流することができ、しかも流出量の調節を容易にした水槽浄化装置及び水槽浄化処理システムを提供することである。
また本発明によれば、水槽排水の分流を簡単な構成で安価に実現できる水槽浄化装置及び水槽浄化処理システムを提供することである。
その他、本発明は以下の課題解決手段及び最良実施形態に記述され、または記述から予測できる作用効果を有する水槽浄化装置及び水槽浄化処理システムを提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1の発明の水槽浄化装置にあっては、
水槽の貯留水を浄化する装置であり、少なくとも第1浄化槽と第2浄化槽を有する水槽浄化装置において、
前記第1浄化槽と第2浄化槽の上流側に、水槽排水を前記各浄化槽に所定割合の流出量で分流する水槽排水分流容器を設けたことを特徴とする。
水槽の貯留水は淡水、塩水、汽水のいずれでもよく、また水槽は家庭用、業務用を問わない。第1浄化槽と第2浄化槽は、ここでは機能の異なる処理槽の組み合わせであれば任意であり、後述する脱窒処理槽と硝化処理槽の組み合わせのほかに、脱リン処理槽、脱臭処処理槽、酸化還元調整槽、嫌気槽(完全嫌気槽を含む)、その他、微生物的又は化学的浄化処理槽の組み合わせ、異種の濾過材の組み合わせ、処理能力の異なる処理槽の組み合わせ等が選択できる。第1、第2浄化槽のほかにさらに別の浄化槽を有していても良い。
水槽排水分流容器における容器の形状はここでは任意であり、ボックス形状、トレイ形状、リング形状、二股形状等、水槽排水を一時的に貯留できるものであればよい。第1浄化槽と第2浄化槽への流出量は、各浄化槽の機能、処理能力等に依存する。
また請求項2の発明にあっては、請求項1の発明において、
前記水槽排水分流容器は、容器に前記第1浄化槽と第2浄化槽に通じる個別の水槽排水流出部を設け、各水槽排水流出部からの流出量を変えたものであることを特徴とする。
流出量を変えるためには、各水槽排水流出部の開口面積を変えたり、流水口の数を変えたりすれば良い。本発明はプラスチック等の容器に流水口等を形成するため、口径や開口形状を自在に設計でき、射出成形等により容易に成形できる。
また請求項3の発明にあっては、請求項1又は2の発明において、前記水槽排水分流容器は、容器に複数の区画室を形成し、一方の区画室に前記第1浄化槽に通じる水槽排水流出部を設け、他方の区画室に前記第2浄化槽に通じる水槽排水流出部を設けたものであることを特徴とする。
また請求項4の発明にあっては、請求項1〜3の発明において、前記水槽排水分流容器は、容器を邪魔板で仕切って複数の区画室を形成したものであることを特徴とする。また請求項5の発明にあっては、請求項4の発明において、前記邪魔板は可動式であり、前記複数の区画室の容積割合を可変にしたことを特徴とする。
このような邪魔板により区画室を形成することにより、水槽排水分流容器に簡単に区画室を形成することができ、しかも区画室の容積割合を必要により簡単に変更することができる。また、流出量の多い水槽排水流出部から集中的に水槽排水が流出しないようにし、所定割合で両区画室に水槽排水を適正に分流し、両区画室からの流出量を安定化することができる。
また請求項6の発明にあっては、請求項4又は5の発明において、前記水槽排水分流容器は、前記邪魔板を前記容器の一側寄りに設けて、流出量の少ない水槽排水流出部を有する区画室側を広くすることを特徴とする。
このようにすると、流出量の少ない水槽排水流出部を有する区画室側に適正量の水槽排水を一時的に貯留して、望ましい流速でゆっくりと水槽排水を流出することができる。
また請求項7の発明にあっては、請求項4〜6のいずれかの発明において、前記邪魔板に低位部を形成したことを特徴とする。これにより流出量の少ない水槽排水流出部を有する区画室に過剰な水槽排水が流れ込んだ場合でも、過剰分の水槽排水を流出量の多い水槽排水流出部を有する区画室にスムーズにオーバーフローさせることができる。邪魔板の両端部において、他の容器や後述する物理濾材を支持することができる。
また請求項8の発明にあっては、請求項1〜7のいずれかの発明において、前記第1浄化槽に通じる水槽排水流出部は小径口であり、前記第2浄化槽に通じる水槽排水流出部は多数の通水口を開口したものであることを特徴とする。このようにすると、第1及び第2浄化槽への流出量を、所望の割合で分流することができ、構成も簡単である。
また請求項9の発明にあっては、請求項8の発明において、前記第1浄化槽に通じる排水流出部の口径は2mm〜10mmであることを特徴とする。
第1浄化槽の機能、処理能力等にもよるが、例えば第1浄化槽において微好気状態又は嫌気状態で処理する場合、周囲の空気を巻き込まないように流出量(流出速度)は少しずつ流出させることが望ましい。しかし、口径が2mm以下になると流出量が少なすぎて第1浄化槽の処理能力に追いつかず、また10mm以上では流出量が多くなって多量の空気を巻き込むため好ましくない。
また請求項10の発明にあっては、請求項1〜9のいずれかの発明において、前記第1浄化槽は主として脱窒処理をする脱窒処理槽であり、前記第2浄化槽は主として硝化処理をする硝化処理槽であることを特徴とする。
脱窒処理は、硫黄酸化脱窒菌等の脱窒菌が、微好気状態又は嫌気状態で、水槽排水に含まれる硝酸イオン(硝酸塩)又は亜硝酸イオン(亜硝酸塩)中の酸素を用いて呼吸し、硝酸イオンを亜硝酸イオンを経て窒素ガスN2(またはN2O、NO)まで還元する反応処理である。これにより水槽排水中の硝酸、亜硝酸濃度を低下させている。なお、ここで微好気状態とは、溶存酸素量が好ましくは5mg/L以下である。
脱窒菌としては、硫黄酸化脱窒菌のほかに、ミクロコッカス属、シュードモナス属等が知られており、ここではいずれの脱窒菌でもよい。硫黄酸化脱窒菌は、自然界に存在する非病原性の細菌であり、栄養源となる硫黄を硝酸性窒素(NO3 )の酸素を利用して酸化し、窒素ガスを生成する。その際、副生成物として硫酸イオン(SO4 2-)を排出するが、硫黄ーカルシウム系基質に含まれるカルシウム(Ca)と結合して安定的な石膏(CaSO4)となる。硫黄ーカルシウム系基質は、pH緩衝機能にも優れ、海水、汽水でも使用可能であり、10℃以下の低温条件でも硫黄酸化脱窒菌による脱窒処理が可能である。
硝化処理は、自然界に存在する主として硝化菌(亜硝酸菌を含む)により、好気状態で、水槽排水中に含まれるアンモニア成分を分解する処理であり、アンモニアはまず亜硝酸菌により亜硝酸イオン(NO2 -)に酸化され、つぎに硝酸菌により硝酸イオン(NO3 -)に酸化される。亜硝酸菌は、ニトロソモナス、ニトロコッカス属等が知られており、硝酸菌はニトロバクタ、ニトロコッカス属等が知られている。なお、ここで好気状態とは、溶存酸素量が好ましくは6mg/L以上である。
また請求項11の発明にあっては、請求項1〜10のいずれかの発明において、前記水槽排水分流容器は、第1浄化槽と第2浄化槽の上流側に設けた物理濾材収容容器であることを特徴とする。
物理濾材は、水槽排水に含まれる飼育魚等の排泄物、残餌、ゴミ等の異物を物理的に除去するとともに、必要により水槽排水中のカルシウムイオンを除去してナトリウムイオン、水素イオンを放出し、水槽排水を軟水に維持する。物理濾材としては、例えば粒状又は膜状のイオン交換樹脂、人工又は天然ゼオライト、活性炭を使用することができる。
また請求項12の発明にあっては、請求項11の発明において、前記物理濾材収容容器は、物理濾材を多孔板で支持し、その物理濾材の下方に物理濾材を通過した水槽排水を一時的に貯留する空間部を形成するとともに、その該空間部を区画して一方に前記第1浄化槽に通じる小径の流水口部を設け、他方に前記第2浄化槽に通じる多数の通水口を設けたことを特徴とする。
これにより物理濾材を多孔板によって確実に容器内に保持できるとともに、下方に水槽排水を貯留する空間部を形成することができる。この空間部に、上述の流水口と残渣流出防止手段が設けられる。ここで多孔板は、物理濾材を保持できるものであれば良く、メッシュ材、通水性フィルム等も含まれる。
また請求項13の発明にあっては、請求項1〜10の発明において、前記水槽排水分流容器における流出量が少ない側(A)と流出量が多い側(B)の分流割合は、A:B=1:2〜200であることを特徴とする。また請求項14の発明にあっては、請求項13の発明において、前記分流割合は、A:B=2〜40であることを特徴とする。
これらの比率は、第1浄化槽と第2浄化槽の機能、処理能力等により選定されるが、上記の分流割合で両浄化槽に別々に水槽排水を送り込むことによって、両浄化槽の特性を生かした効率的な浄化処理を行うことができる。例えば第1浄化槽において微好気処理又は嫌気処理、第2浄化槽で好気処理を個別処理する場合、酸素条件の厳しい第1浄化槽への流出量(A)を1とし、これに対して通常の酸素条件で行う第2浄化槽への流出量(B)が2以下では、第2浄化槽の浄化処理能力が生かしきれず、また200以上になると第2浄化槽の浄化処理能力を超えることになる。流出量(B)の上限の好ましい比率は40である。
また請求項15の発明にあっては、請求項1〜14のいずれかの発明において、前記水槽排水分流容器の流出量が少ない側から流出した水槽排水を、第1浄化槽の底部から導入する流路を設けたことを特徴とする。
このようにすれば、水槽排水が第1浄化槽の底部に至るまでの間に、水槽排水に含まれる空気が浮上して自然に抜気され、第1浄化槽において最適な微好気処理又は嫌気処理を実施することが可能となる。
請求項16の水槽浄化処理システムは、水槽と、前記水槽の貯留水を浄化処理する水槽浄化装置と、水槽貯留水を前記水槽と前記水槽浄化装置の間で循環させる送水手段を備えており、
前記水槽浄化装置は、前記請求項1〜15のいずれかに記載の水槽浄化装置であることを特徴とする。
前記送水手段は、水槽と水槽浄化装置を接続する水流管と、送水(給水)ポンプを含んでおり、水槽排水を水流管を介して水槽浄化装置に導入し、浄化処理を終えた処理水を水槽浄化装置から送水ポンプにより水槽に返還するものである。
上述した本発明の水槽浄化装置によれば、第1浄化槽と第2浄化槽を有する水槽浄化装置において、各浄化槽に最適な流量の水槽排水を分流し、効率的で安定した浄化処理を行なうことができる。
また本発明によれば、第1浄化槽と第2浄化槽に適切な割合で水槽排水を分流することができ、しかも流出量の調節を容易に実現できる。
また本発明によれば、水槽排水の分流を簡単な構成で安価に実現できる。
その他、本発明は上述した各請求項の発明で記述した作用効果を有する。
以下本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。図1は、本発明の水槽浄化処理システムの全体概略図であり、透明又は半透明のプラスチック材、ガラス材等で造られた水槽1と、この水槽1を支持する架台2と、この架台2の内部に配置される水槽浄化装置3とで構成されている。水槽1と水槽浄化装置3とは水流管4で連通され、水槽1内の貯留水を水槽浄化装置3に導入し、同浄化装置3で浄化処理された処理水を水槽1に返送している。
水流管4は、水槽1側の上部水流管40と架台2側の下部水流管41とに分かれており、上部水流管40は、カバー管40a、排水管40b及び給水管40cの三重管で構成されている。カバー管40aと排水管40bは、水槽1の底部開口部に水密に装着された筒状連結部材40dに装着されている。
カバー管40aの上下両端部には図2に示すように多数の小孔又はスリット状の取水口40f,40gが形成されており、上端部の取水口40fには水面L近くの水槽貯留水が流入し、水面Lを一定に保持している。また下部取水口40gには水槽1の底部近くの貯留水が流入する。
各取水口40f,40gから流入した貯留水は、カバー管40aと排水管40bの間を通って、排水管40b上端部からその内部にオーバーフローし、排水管40bと給水管40cの間を通り、後述する下部流水管41から水槽浄化装置3に流入する。なお、給水管40cの上端部には吐出管40eが接続されている。
前記下部水流管41は、水槽1側の連結部材40dと水密に接続可能な筒状連結部材41aを有している。この連結部材41aは、水槽浄化装置3に通じる分岐管41bと、後述する給水ポンプ54に通じる分岐管41cに分岐しており、分岐管41bには水槽浄化装置3との接続管41dが接続され、分岐管41cには給水ポンプとの接続管41eが接続される。
図3は前記水槽浄化装置3の正面断面図、図4は同じく側面断面図であり、また図5は水槽浄化装置3の全体外観斜視図、図6は同じく構成部材の組立斜視図である。
水槽浄化装置3は、全体がボックス形状であり、外ケース30と、その内部に収納される第1浄化槽31及び第2浄化槽32と、第1浄化槽31の上部に配置される菌床収容容器33と、第2浄化槽32の上部に配置されるpH調整材収容容器34と、これら収容容器33,34の上部に配置される物理濾過材収容容器35と、外ケース30の上部を塞ぐ蓋体36を備えている。
外ケース30は、図7に示すように全体がボックス状の容器であり、中央部からやや一側方向寄りがケース内部に没入して股割状の隔壁30aが形成されている。即ち、図3に示すように、外ケース30の底面部の一部がケース内部方向に押し込まれ、これにより前記各処理槽31,32とほぼ同高の隔壁30aが外ケース30内部の幅方向に形成される。
この隔壁30aにより、外ケース30の内部は、図3に示すように、第1処理室30bと第2処理室30cとに区画され、後述するように第1浄化槽31に導入される水槽排水と、第2浄化槽32での処理水が混合しないようになっている。なお、第2浄化槽32と隣接する空間部は,第2浄化槽32を通った処理水の貯留部30kとなり、その貯留部30kには給水ポンプ54(図1参照)が配置されている。
また、図3に示すように、外ケース30内部の第1処理室30bには、仕切板30dが高さ方向に形成され、外ケース30の一方の側面部との間に、水槽排水の導入路30eが形成されている。この仕切板30dの下端部には、水槽排水の流通口30fが開口されている。
また、図7に示すように、外ケース30の上端縁部30gの内面側には、物理濾過材収容容器35の上端縁部を係止する凹部30hが該収容容器35の配置位置に対応して形成されている。さらに、外ケース30の幅方向両側面部の上部には、図7に示すような一対の枢軸部30j,30jが形成されており、この枢軸部30j,30jに、図4及び図8に示すようなバックル53が枢軸部材53aにより軸着されている。なお、外ケース30の内部底面には、図3及び図4に示すように、第1浄化槽31と第2浄化槽32の位置決め突起部30i,30iが突設されている。
前記外ケース30は、透明又は半透明のプラスチック材で造られており、隔壁30aや仕切板30dも含めて、射出成形により一体成形されている。
前記第1浄化槽31と第2浄化槽32は、図9に示すように、同形のボックス状の深底容器であり、底面部には図3及び図4に示すように多数の小孔からなる通水口31a,32aが開口されている。また各処理槽31,32の上端縁部には、図9に示すように、菌床収容容器33の係止片31b,32bが突設されている。さらに各処理槽31,32の底面部には脚部31c,32cが突設されている。
このような第1浄化槽31と第2浄化槽32も、透明又は半透明のプラスチック材で、射出成形により一体成形されている。第1浄化槽31と第2浄化槽32は同形であるため、1つの金型でよく、製造コストを節約できる。
これら第1浄化槽31と第2浄化槽32には、多数のクリンカアッシュ31d,32dが装填される。このクリンカアッシュ31d,32dは、水槽排水の濾材となるとともに、水槽排水に含まれる主として好気性菌が担持される。また、第2浄化槽32には、市販の硝化菌が混入され、このクリンカアッシュ32dに担持して増殖する。
第1浄化槽31の上部に載置される前記菌床収容容器33は、図10に示すように、全体が浅底トレイ状の容器であり、底部全面に多数の通水口33aが開口されている。また、上端縁部33bの一側部には、わずかに下方に傾斜した傾斜面33cが外側に張り出すように形成されている。
また、第2浄化槽32の上部に載置される前記pH調整材収容容器34は、図11に示すように、菌床収容容器33よりわずかに高さが低い浅底トレイ状の容器であり、底部全面に多数の通水口34aが開口されている。
これら菌床収容容器33とpH調整材収容容器34も、透明又は半透明のプラスチック材により、射出成形により一体成形されている。
前記菌床収容容器33には、図3に示すように、硫黄ーカルシウム系基質の菌床50が収容される。この菌床50は、炭酸カルシウムと硫黄とを主成分とした微細孔隙を有する粒状物または塊状物であり、微細孔隙に硫黄酸化脱窒菌を担持させるのに有効である。
硫黄酸化脱窒菌は通性嫌気性菌であり、硝酸性窒素(NO3 -)を窒素ガス(N2)に還元する働きをする。即ち、硫黄酸化脱窒菌は、栄養源となる硫黄を硝酸性窒素の酸素を利用して酸化し、無害な窒素ガスを吐き出す。その際、副生物として硫酸イオン(SO4 2-)を排出するが、前記基質に含まれるカルシウム(Ca)と結合して安定的な石膏(CaSO4)となる。また炭酸カルシウムが主成分であるため、処理水のpHバランスを良好に保つことができる。
前記pH調整材収容容器34には、図3に示すように、炭酸カルシウム等のpH調整材51が収容され、第2浄化槽32に流入する水槽排水及び第1浄化槽31から流入する処理水のpHバランスを調整している。これにより、第2浄化槽32内の好気性菌の活動に最適なpH環境を維持するとともに、水槽1に返還する処理水を、飼育魚等が生存する最適なpH環境に維持している(pH6〜8)。
前記物理濾過材収容容器35は、図12に示すように、全体がボックス状の容器であり、内部底面部には邪魔板35aが幅方向に突設され、第1浄化槽連通室35cと第2浄化槽連通室35dに区画されている。邪魔板35aの長さ方向の中央部からやや一側寄りには低位部35bが形成され、その低位部35bから第1浄化槽連通室35c側の貯留排水が第2浄化槽連通室35d側に流入するようになっている。なお、邪魔板35aは、第2浄化槽連通室35d側に寄って設けられている。
第2浄化槽連通室35dの底面部には多数の通水口35e(水槽排水流出部)が開口されており、第1浄化槽連通室35cの底面部の側端部には、図3及び図14に示すように、流水口35f(水槽排水流出部)が開口されている。
この流水口35fは、図15に詳示するような残渣流出防止手段が設けられている。即ち、物理濾過材収容容器1の底面部の内面側であって、流水口35fの周囲には筒状の壁面体35pが突設されるとともに、底面部の外面側にも筒状の壁面体35qが突設され、外面側壁面体35qの下面部35rには流水口35fより開口面積の小さい排水口35sが開口されている。
この排水口35sは、開口面積(口径)を小さくすることにより第1浄化槽連通室35cからの流量を規制し、ゆっくりしたスピードで水槽排水を導入路30eに滴下させている。ここでの排水口35sの口径は直径3mm〜5mmである。
図16は、流水口35fの下面部35rの内面側隅部に、前記残渣流出防止手段を逃れた残渣が溜まらないように、下面部35rの全体を断面R形状にし、排水口35aから水槽排水がスムーズに流出するようにしたものである。
物理濾過材収容容器35の上端縁部35gは、図8に詳示するように下向きに屈曲しており、外ケース30の前記上端凹部30hに係入できるようになっている。また、第2浄化槽連通室35d側の側面上端縁部には緩やかな凹状となった排水流出部35hが形成されている。なお、物理濾過材収容容器35の内部側面部の適所には、後述する物理濾過材52を支持する複数の支持リブ35iが形成されている。
物理濾過材収容容器35の内部には、図3及び図4に示すように、上下2枚の多孔板35j、35kに挟まれて物理濾過材52が収容される。物理濾過材52は、ここでは粒状のイオン交換樹脂を使用している。多孔板35j、35kは、図6に示すように平板に多数の通水口を開口したものであり、下部多孔板35kが、物理濾過材収容容器35の内部の前記支持リブ35iに支持されている。これにより、図3及び図4に示すように、多孔板35j、35kに挟まれた物理濾過材52の下方に空間部35mが形成されることになる。
なお、前記物理濾過材収容容器35と多孔板35j、35kも、透明又は半透明のプラスチック材で、射出成形により一体成形されている。また、物理濾材収容容器35は、抗菌剤を含有した抗菌性プラスチック材を使用している。
前記蓋体36は、図13に示すように、上面部が凸状に形成された平たい帽冠体であり、上面中央部に、水槽排水を導入する前記接続管41dの挿入口36aが開口され、長手方向一側端部には、長孔状の切欠部36bが形成されている。また、幅方向両側端部には、細長い溝状となったバックル係止部36cが形成されている。
蓋体36の周縁部36dは、前記外ケース30の上端縁部30gに被冠するようになっている。また、図8に詳示するように、蓋体36の裏面側における周縁部36dの境界部には水滴誘導片36eが下方に突設されており、蓋体36の裏面に付着した水滴は、水滴誘導片36eを伝って下方に落下するようになっている。
このような蓋体36を外ケース30の開口上部に被せることにより、給水ポンプ54等の防音効果やケース30内部の保温効果があり、またケース30内部の水槽排水等の蒸発や飛散を防ぐことができる。さらに水槽浄化装置の周辺に浮遊する細菌類が外ケース内に混入して、微生物の生態バランスを崩し、浄化処理システムが機能しなくなるのを防いでいる。なお、前記蓋体36も、透明又は半透明のプラスチック材で、射出成形により一体成形されている。
上述した水槽浄化装置3を組み立てる場合は、図6に示すように、まず、外ボックス30の内部に、第1浄化槽31と第2浄化槽32を隣り合わせて収納する。この際、第1浄化槽31を仕切板30dに隣接するように収納するとともに、各処理槽31,32の脚部31c,32cを位置決め突起部30i,30iに合わせる。また、第1浄化槽31と第2浄化槽32には、クリンカアッシュ31d,32dを装填し、好気性処理槽32には市販の硝化菌を混入する。
つぎに、第1浄化槽31の上部に菌床収容容器33を載せ、第2浄化槽32の上部にpH調整材収容容器34を載せる。この場合、図3に示すように、菌床収容容器33の傾斜面33cをpH調整材収容容器34の上端部の上部に位置させる。また、菌床収容容器33には、脱窒菌を担持した菌床50を装填し、pH調整材収容容器34には炭酸カルシウム等のpH調整材51を装填する。
つぎに、物理濾過材収容容器35を、その上端部35gが外ケース30の上端縁凹部30hに係入させるようにして外ケース30に支持させる。物理濾過材収容容器35には、イオン交換樹脂等の物理濾過材52を上下多孔板35i,35kで挟んで収容する。
外ボックス30の第2処理室30c側の貯留部30kには、図1に示すように、給水ポンプ54を設置する。給水ポンプ54の接続管41eは、蓋体36を被せる際に、接続管41eを蓋体36の切欠部36bに挿通させる。
蓋体36を外ケース30に被せるときは、図3、図4及び図8に示すように、バックル53の上端爪部を蓋体36のバックル係止部36cに係入した後、バックル53を押し下げる。これにより、蓋体36を外ケース30の上端縁部30gに止着するとともに、物理濾過材収納容器35の上端縁部35gを外ケース上端縁凹部30hに係入した状態で止着する。
蓋体36を被せた後、接続管挿入口36aに、下部水流管分岐部41bとの接続管41dを接続する。また、給水ポンプ54の接続管41eは、下部流水管41の給水分岐管41と接続する。その際、蓋体切欠部36eは長孔状となっているため、接続管41eの移動に遊びが生じ、接続管41eの着脱が容易である。
つぎに、上述した水槽浄化装置3を使用した水槽浄化方法を説明する。図1に示すように、水槽1内の貯留水は、上部水流管40のカバー管40aの下部取水口40gから、カバー管40aと排水管40bの間に形成された流路に流入する。この流入水は、排水管40bの上端部からオーバーフローして給水管40cと排水管40bの間の流路を下方に流れ、下部水流管41の排水分岐管41b及び接続管41dを通って水槽浄化装置3に流入する。カバー管40aの上部取水口40fは、水槽1の貯留水の水面Lを一定レベルに維持するためのものであり、同取水口40fから流入した貯留水も同じ流路で水槽浄化装置3に流入する。
水槽浄化装置3においては、接続管挿入口36aから流入した水槽排水が、物理濾過材収容容器35の物理濾過材52で物理的濾過がなされる。物理濾過材52を保持する上下多孔板35i,35kは、物理濾過材52の流入水を分散し物理濾過材52との接触を均一化するとともに、物理濾過材52からの流出水を均一に分散する。
物理濾過材52では、多数の粒状イオン交換樹脂等により、水槽排水に含まれる糞、残餌、ゴミ等の異物等を除去するとともに、水槽排水中の、カルシウムイオンを除去してナトリウムイオン、水素イオンを放出する。
物理濾過材52の流出水は、物理濾過材収容容器35の空間部35mに落下し、第1浄化槽連通室35cと第2浄化槽連通室35dに分散される。第2浄化槽連通室35d側に落下した排水は、多数の通水口35eからただちに第2浄化槽32側に流出するが、第1浄化槽連通室35c側に落下した排水は、流水口35fにより流出量が規制されているため、邪魔板35aを境にして第1浄化槽連通室35cに一時的に貯留する。第1浄化槽連通室35cの容量を超えた排水は、邪魔板35aの低位部35bから第2浄化槽連通室35dにオーバーフローし、第2浄化槽32に流出する。
第1浄化槽連通室35cの流水口35fと、第2浄化槽連通室35dの通水口35cから流出する水槽排水の流出量の割合は、一例として、物理濾過材収容容器35の空間部35mの全量が480L/hである場合、流水口35fの口径が3mmのとき、同流水口35fからの流出量は15L/h、通水口35cからの流出量は465L/hである。また流水口35fの口径が10mmのとき、同流水口35fからの流出量は144L/h、通水口35cからの流出量は336L/hである。
物理濾過材52が目詰まり等を起こしたような場合、接続管挿入口36aから流入した過剰な水槽排水は、物理濾過材収容容器35の第2浄化槽連通室35d側に形成された排水流出部35hから、給水ポンプ54が配置された貯留部30kに流出し、給水ポンプ54により水槽1に返還される。これにより、物理濾過材52を通過し切れなかった水槽排水が蓋体36の外部に溢れ出たりするのを防ぐことができる。
物理濾過材収容容器35の第1浄化槽連通室35cに一時的に貯留した水槽排水には、物理濾過材52で除去し切れなかった残渣が含まれており、それが沈殿して容器底面部に堆積乃至浮遊している。この残渣は、水槽排水が流水口35fから流出する際、壁面体35pが障壁となって流水口35fからの流出が阻止される。
第1浄化槽連通室35cに一時的に貯留した水槽排水は、流水口35fの下面部35rに形成された排水口35fの口径に応じたスピードでゆっくりと導入路30eに流入し、仕切板30d下部の流通口30fを通って第1処理室30bに流入する。この水槽排水は、第1浄化槽31に流入するまでの間、水槽排水導入路30eと第1処理室30bに一時的に滞留する。物理濾過材収容容器35の流水口35fは、水槽排水が最適流出量となるような口径となっており、周囲の空気巻き込まずに導入路30eに流下する。
水槽排水が導入路30eを流れて第1浄化槽31に流入するまでの間に、水槽排水に含まれる空気は自然に上昇して抜気され、結果的に水槽排水中の溶存酸素量が低減されることになる。したがって、水槽排水導入路30eは、水槽排水の抜気に充分な距離(高さ)となっている。
第1処理室30b内の水槽排水は、第1浄化槽31の底面部通水口31aから内部に流入し、多数のクリンカアッシュ31dの隙間を通って上方に流れる。このように水槽排水を第1浄化槽31の下部から上部に向けて流すことにより、水槽排水はクリンカアッシュ31dに分散されて処理槽31の全体に均一に流れ、クリンカアッシュ31dとの接触効率及び濾過効果が向上する。また、クリンカアッシュ31dの隙間に残存する空気が、水槽排水と一緒に上方に抜けやすくなる。さらに、クリンカアッシュ31dに自然に付着した好気性菌の酸素呼吸により、水槽排水の溶存酸素が消費される。
このような現象の相乗効果により、第1浄化槽31内の水槽排水は微好気状態に維持されるが、第1浄化槽31内の溶存酸素量は、槽内下部から上部にかけて徐々に低下した状態となっている。ここでは、第1浄化槽31内部の菌床収容容器33近くの溶存酸素量は4mg/L〜5mg/Lである。
クリンカアッシュ31dを通過した水槽排水は、菌床収容容器33の通水口33aから同容器内に流入し、菌床50において主として脱窒菌による脱窒処理がなされる。菌床50に担持した硫黄酸化脱窒菌等の脱窒菌は通性嫌気菌であり、微好気状態においても活発に働き、水槽排水に含まれる硝酸イオン、亜硝酸イオンを消費して窒素ガスに変換する。このような脱窒処理により水槽排水中の硝酸、亜硝酸濃度を低下させる。
菌床50を通過した処理水は、菌床収容容器33の傾斜面33cから第2浄化槽32側のpH調整材収容容器34に流れる。第1浄化槽31の処理水には、飼育魚に有害な亜硝酸イオンがそのまま残っていることもあり、これを無害な硝酸イオンに変換するため第2浄化槽3で再処理する必要がある。また第1浄化槽31の処理水は、脱窒処理によりpHバランスが崩れているため、最適なpH値に調整する必要がある。
pH調整材収容容器34においては、前記物理濾過材収容容器35からの水槽排水と、前記菌床収容容器33からの処理水が流入し、炭酸カルシウム等のpH調整材51と接触させて、好気処理及び飼育魚の育成に最適なpH値(pH6〜8)に調整される。pH調整材51の通過水は、通水口34aを通って第2浄化槽32に流入する。
第2浄化槽32においては、水槽排水(第1浄化槽31の処理水も含む)が、クリンカアッシュ32dの隙間を通って下方に流れる間、クリンカアッシュ32dに担持した主として硝化菌(好気性菌)の酸素呼吸により、水槽排水に含まれるアンモニア成分を亜硝酸イオンから硝酸イオンへと変換し、悪臭の原因であるアンモニア成分を分解する。第2浄化槽32の処理水は、底面部通水口32aから流出し、隣の貯留部30kに貯留される。ここでは第2浄化槽32は好気処理であり、溶存酸素量は6mg/L〜8mg/Lである。
第2浄化槽32のpH調整材51が目詰まり等を起こした場合、物理濾過材収容容器35から流入する過剰水槽排水は、図3に示すように、前記物理濾過材収容容器35の底面部と、pH調整材収容容器35の上面部との間に形成される空間流路55から貯留部30kに流出する。これにより、過剰な水槽排水が、第1浄化槽31の菌床収容容器33側に流出するのを防いでいる。
蓋体36の裏面部には、接続管挿入口36aからの流入水が跳ね返った水滴や、蒸発水の水滴が付着している。この水滴は、蓋体裏面部の端縁部方向に移動し、水滴誘導片36eを伝わって下方に落下する。このため、蓋体36の周縁部36dから外部に漏出することはない。
貯留部30kに流出した処理水は、図1に示すように、給水ポンプ54により汲み上げられ、接続管41eを通して、下部流水管41の給水分岐管41及び上部水流管40の給水管40cを上昇し、吐出管40eから水槽1に返還される。
上述した実施態様は、本発明の例示であり、水槽浄化装置の構成や残渣流出防止手段等は、図示したものに限定されるものではなく、必要に応じて変更できることは言うまでもない。
本発明の水槽浄化システムの全体概略図である。 本発明の上部水流管を構成するカバー管の概略図である。 本発明の水槽浄化装置の正面断面図である。 同じく側面断面図である。 同じく水槽浄化装置の全体外観斜視図である。 同じく水槽浄化装置の構成部材の組立斜視図である。 同じく水槽浄化装置の外ケースの斜視図である。 図4のA部拡大図である。 本発明の水槽浄化装置の第1浄化槽又は第2浄化槽の斜視図である。 同じく水槽浄化装置の菌床収容容器の斜視図である。 同じく水槽浄化装置のpH調整材収容容器の斜視図である。 同じく水槽浄化装置の物理濾材収容容器の斜視図である。 同じく水槽浄化装置の蓋体の斜視図である。 同じく水槽浄化装置の物理濾材収容容器の断面図である。 同じく物理濾材収容容器の流水口の拡大断面図である。 同じく物理濾材収容容器の流水口の別の例を示す拡大断面図である。
符号の説明
1は水槽
2は架台
3は水槽浄化装置
4は水流管
30は外ケース
30aは隔壁
30bは第1処理室
30cは第2処理室
30dは仕切板
30eは水槽排水導入路
30fは流通路
31は第1浄化槽
31aは通水口
31dはクリンカアッシュ
32は第2浄化槽
32aは通水口
32dはクリンカアッシュ
33は菌床収容容器
33aは通水口
33cは傾斜面
34はpH調整材収容容器
34aは通水口
35は物理濾過材収容容器
35aは邪魔板
35bは低位部
35cは第1浄化槽連通室
35dは第2浄化槽連通室
35eは通水口
35fは流水口
35hは排水流出部
35j,35kは多孔板
35p,35qは側壁体
35rは流水口下面部
35sは排水口
36は蓋体
36aは接続管挿入口
36bは切欠部
36cはバックル係止部
36eは水滴誘導片
50は菌床
51はpH調整材
52は物理濾過材
53はバックル
54は給水ポンプ

Claims (16)

  1. 水槽の貯留水を浄化する装置であり、少なくとも第1浄化槽と第2浄化槽を有する水槽浄化装置において、
    前記第1浄化槽と第2浄化槽の上流側に、水槽排水を前記各浄化槽に所定割合の流出量で分流する水槽排水分流容器を設けたことを特徴とする水槽浄化装置。
  2. 前記水槽排水分流容器は、容器に前記第1浄化槽と第2浄化槽に通じる個別の水槽排水流出部を設け、各水槽排水流出部からの流出量を変えたものであることを特徴とする請求項1に記載の水槽浄化装置。
  3. 前記水槽排水分流容器は、容器に複数の区画室を形成し、一方の区画室に前記第1浄化槽に通じる水槽排水流出部を設け、他方の区画室に前記第2浄化槽に通じる水槽排水流出部を設けたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の水槽浄化装置。
  4. 前記水槽排水分流容器は、容器を邪魔板で仕切って複数の区画室を形成したものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の水槽浄化装置。
  5. 前記邪魔板は可動式であり、前記複数の区画室の容積割合を可変にしたことを特徴とする請求項4に記載の水槽浄化装置。
  6. 前記水槽排水分流容器は、前記邪魔板を前記容器の一側寄りに設けて、流出量の少ない水槽排水流出部を有する区画室側を広くすることを特徴とする請求項4又は5に記載の水槽浄化装置。
  7. 前記邪魔板に低位部を形成したことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の水槽浄化装置。
  8. 前記第1浄化槽に通じる水槽排水流出部は小径口であり、前記第2浄化槽に通じる水槽排水流出部は多数の通水口を開口したものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の水槽浄化装置。
  9. 前記第1浄化槽に通じる排水流出部の口径は2mm〜10mmであることを特徴とする請求項8に記載の水槽浄化装置。
  10. 前記第1浄化槽は主として脱窒処理をする脱窒処理槽であり、前記第2浄化槽は主として硝化処理をする硝化処理槽であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の水槽浄化装置。
  11. 前記水槽排水分流容器は、第1浄化槽と第2浄化槽の上流側に設けた物理濾材収容容器であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の水槽浄化装置。
  12. 前記物理濾材収容容器は、物理濾材を多孔板で支持し、その物理濾材の下方に物理濾材を通過した水槽排水を一時的に貯留する空間部を形成するとともに、その該空間部を区画して一方に前記第1浄化槽に通じる小径の流水口部を設け、他方に前記第2浄化槽に通じる多数の通水口を設けたことを特徴とする請求項11に記載の水槽浄化装置。
  13. 前記水槽排水分流容器における流出量が少ない側(A)と流出量が多い側(B)の分流割合は、A:B=1:2〜200であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の水槽浄化装置。
  14. 前記分流割合は、A:B=2〜40であることを特徴とする請求項13に記載の水槽浄化装置。
  15. 前記水槽排水分流容器の流出量が少ない側から流出した水槽排水を、第1浄化槽の底部から導入する流路を設けたことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の水槽浄化装置。
  16. 水槽と、前記水槽の貯留水を浄化処理する水槽浄化装置と、水槽貯留水を前記水槽と前記水槽浄化装置の間で循環させる送水手段を備えており、
    前記水槽浄化装置は、前記請求項1〜15のいずれかに記載の水槽浄化装置であることを特徴とする水槽浄化処理システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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