JPH03215798A - セラミックろ過装置 - Google Patents

セラミックろ過装置

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JPH03215798A
JPH03215798A JP822490A JP822490A JPH03215798A JP H03215798 A JPH03215798 A JP H03215798A JP 822490 A JP822490 A JP 822490A JP 822490 A JP822490 A JP 822490A JP H03215798 A JPH03215798 A JP H03215798A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は火力発電プラントまたは原子力発電プラント
の復水、処理水および廃水、あるいは再処理プラントか
らの放射性廃液等を好適に浄化するろ過装置に関する。
(従来の技術) 一般に、発電プラント例えば原子力発電プラントでは、
放射線低減対策として放射性廃液あるいは復水中におけ
る腐食生成物の発生の抑制およびその除去を実施する必
要がある。また、火力発電プラントでは発電効率を向上
させるために、復水中の腐食生成物を抑制しあるいは除
去する必要がある。さらに、再処理プラントでは、その
処理水中に使用済燃料の外面に付着した酸化鉄等の不溶
解性固形物(以下クラッドという。)が含有されており
、この処理水は非常に放射能濃度の高い廃液である。こ
のため、この再処理プラントでも処理水中のクラッドを
除去する必要がある。
このような各プラントでの水の処理手段とじては、第1
1図に示すように、収集タンク1に集められたクラッド
等の懸濁物を含む水(懸濁水)を移送ポンプ2によって
プリコートフィルタ3へ送ってろ過した後、脱塩装@4
で脱塩するもの、または第12図に示すように,同じく
移送ボンプ2によって遠心分離器であるクラッドセパレ
ータ5に懸濁水を送ってクラッドを分離した後、脱塩装
置4で脱塩するもの、あるいは第13図に示すように、
同しく移送ボンプ2によって高分子多孔質材から成る中
空糸膜フィルタ6にl!!濁水を送ってクラッドを分離
した後、脱塩装置4で脱塩するもの等が用いられている
(発明が解決しようとする課題) 上述した第1】図に示すプリコートフィルタ3は、けい
そう土あるいは粉末状のイオン交換樹脂等のプリコート
材を予めステンレス製のメッシュ等のメディア上に適当
な厚さに付着させておき、このプリコート層を通すこと
によってろ過を行なうものである。しかしながら、この
プリコートフィルタ3を用いる第11図に示した従来例
には次のような問題がある。
(1)  プリコート層に目詰りを生じ易く、この目詰
まりを復活させるための逆洗操作の頻度が高い。
■ 逆洗操作時、ろ過されたクラッドと共にプリコート
材が剥離するため、多量の二次廃棄物が発生する。
(3)  プリコートフィルタ3はプリコート操作が必
要なため、プリコート材調合タンク7、プリコートボン
プ8および保持ポンプ9等の余分な装置を必要とし、シ
ステムが煩雑となる.次にクラッドセパレータ5を使用
する第10図に示した従来例は、高速回転(3000〜
5000rpm)する分離板形遠心分離装置によって,
クラッドの比重差を利用して分離するものである。しか
しながら、特に近年の原子力プラントでは,水化学の技
術進歩により炉内の水質が向上しているため、非晶質鉄
成分等の比較的比重が小さいクラッド成分が多くなって
いる。また,特に燃料に付着したクラッドは、原子力プ
ラントの中でも比較的放射線レベルが高いので、使用済
燃料輸送用キャスクから発生する水の放射能濃度も1〜
2μCi/cc程度と比較的高い。この場合には、プリ
コート材等を用いないので二次廃棄物が発生することは
ないが、次のような問題がある。
(1)比重差または粒径が小さなクラッドを充分除去で
きない。
■ クラッドセバレータ5は回転機であるため分解点検
を必要とする。また、この分解点検時に、その作業員に
対し放射線被曝が発生するおそれがある。
さらに、中空糸膜フィルタ6を用いる第13図の従来例
では、ポリエチレン,ポリビニルアルコールまたはポリ
酢酸ビニル等の高分子化合物を多孔質中空糸状に形成し
たものをフィルタとして用いる。この従来例では、プリ
コート材を使用しないので、逆洗によっても二次廃棄物
の発生が少ない.さらに、処理後の水質がよく,通常,
ろ過出口側におけるクラッドは検出限界以下となり,ま
た保守作業も不要であるという優れた特徴がある.しか
しながら、高分子材料を用いるため、放射線耐力に難点
があり,およそ10’−107ラドの集積線量を受けた
ときが実用上の使用限界となる。このため、例えば使用
済燃料輸送用キャスクから発生する水のように比較的放
射能濃度が高い流体を処理する場合には、約1〜2ケ月
程度で設計上の寿命に達してしまい、実用的でないとい
う問題点がある。
また,中空糸膜フィルタの交換時には、高線量に汚染さ
れたフィルタを作業員が取扱わなければならず、被曝線
量が増大するおそれがあるという問題がある。
この発明は、上記課題を考慮してなされたものであり、
クラッドを検出限界以下に除去できると共に,放射線耐
力に優れかつ逆洗によっても二次廃棄物が生ぜず,廃棄
物量を低減でき、また、保全作業をfti素化し,作業
負の放射線被曝を低減できるろ過装置を提供することを
目的とする.〔発明の構成〕 (課題を解決するための手段) この発明は、ろ過タンクのタンク容器内に仕切板が配置
されて上記タンク容器内が第1および第2の一次側室並
びに二次側室に区画され、コノ二次側室内にろ過フィル
タが上記仕切板に支持されて配置されるとともに、上記
タンク容器には、第1の一次側室に開口して懸濁水入口
と逆洗水受タンクが接続される逆洗水出口を兼用したノ
ズルが形成され、さらに二次側室に開口して、ろ過水受
タンクが接続されるろ過水出口ノズルが形成されたろ過
装置において、上記ろ過フィルタがセラミック製のフィ
ルタであり、さらに上記タンク容器には、上記第2の一
次側室に開口して洗浄水配管が接続される洗浄水ノズル
及び第2の一次側室上部にベントノズルが形成されたこ
とを特徴とするものである。
(作用) したがって、この発明に係るろ過装置によれば、プラン
ト内にて発生した水あるいは復水等の懸濁水が、ろ過装
置に導かれてセラミック製フィルタを通過する際に、懸
濁水中のクラツドの通過が妨げられ、このクラッドが除
かれてろ過される。
セラミック製フィルタは多孔質でその孔程を充分小さく
選択できるので、懸濁水中のクラッドを略完全に分離除
去できる。
また,セラミック製フィルタは水中の放射能に対する耐
力が高く、さらにろ過能力回復のために逆洗操作を行な
っても二次廃棄物が発生しないので、保全作業も不要と
なる。このため,保全作業に伴う作業員の放射線被曝を
回避できる。
さらに、ろ過水受タンクからろ過水出口ノズルを経てタ
ンク容器内の二次側室へろ過水を洗浄水として導き、こ
の洗浄水をセラミック製フィルタの外側から内側へ向っ
て流動させて洗浄する第1ステップの洗浄の他に、第2
ステップの洗浄を実施する。この第2ステップの洗浄は
、第1ステップの洗浄実施後に洗浄水配管から洗浄水ノ
ズルおよび第2の一次側室内を経て二次側室内へ洗浄水
を導き,この洗浄水をセラミック製フィルタの内部へ直
接導いて、このフィルタ内部を良好に洗浄する。この第
1および第2ステップの洗浄を実施する結果、洗浄効率
が向上し、ろ過タンクのろ過能力を長期間良好に維持で
きる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面に基づーて説明する。
第1図はこの発明に係るろ過装置の一実施例が適用され
たろ過システムを示す系統図、第2図は第1図のろ過装
置を示すブロック図である。
第1図に示すように、プラント内で発生した処理水又は
復水等の懸濁水は,収集タンク10にて収集され貯蔵さ
れる。この収集タンク10は,移送ポンプl1が配設さ
れた懸濁水移送配管12を経てろ過装置13に接続され
る。懸濁水はこのろ過装置13にてろ過される。ろ過装
置l3にはろ過水移送配管l4が接続され、このろ過水
移送配管14に脱塩装置15が配設される。この脱塩装
置15は、ろ過装置l3にてろ過されたろ過水中のイオ
ン成分を除去する。
ろ過装置13は、第2図に示すように、ろ過タンク16
、ろ過水受タンク17、逆洗水受タンク18および洗浄
水配管19等を有して構成される。
ろ過タンク16は,フランジ部にて開閉可能とされた縦
置円筒形の密閉容器である.このろ過タンク16内に上
下2枚の仕切板2lが配置され、これら両仕切板21に
よってセラミック製フィルタ (以下セラミックフィル
タという)22が多数本支持される。タンク容器20内
は、上記仕切板21によって最下部に第1の一次側室2
3が最上部に第2の一次側室24が、中央部に二次側室
25がそれぞれ形成される。上記フィルタ22は二次側
室25内に配設される。
タンク容器20には、第1の一次側室23内に開口して
懸濁水入口26と逆洗水出口27を兼用したノズルが形
成される。懸濁水入口26に懸濁水移送配管l2が接続
されて、ろ過タンクl6のろ過運転時に第1の一次側室
23内へ懸濁水が導かれる。懸濁水移送配管12には、
入口弁28が配置される。
また、逆洗水出口27には逆洗水排出配管29が接続さ
れる。この逆洗水排出配管29に逆洗水徘出弁30およ
び逆洗水受タンク18が,ろ過タンク16の側から順次
配置される。逆洗水受タンクl8の上部には、デミスタ
32が配置されたベント配管33が接続される。
次に、タンク容器20には、二次側室25内に開口して
ろ過水出口ノズル34が形成され,このろ過水出口ノズ
ル34にろ過水移送配管14が接続される。
このろ過水移送配管14にはろ過水受タンク17および
出口弁37が、ろ過タンクl6の側から順次配設される
。ろ過タンク16の第1の一次側室23内の懸濁水は、
二次側室25内のセラミックフィルタ22を通ってろ過
され、このろ過されたろ過水がろ過水受タンク17に一
次貯留される。
ろ過水移送配管l4におけるろ過水受タンクl7および
出口弁37間には逆洗用空気配管38が接続される。こ
の逆洗用空気配管38に、ろ過水受タンクl7の側から
順次逆洗空気弁39および空気ろ過器40が配設されて
、後述の第1ステップの逆洗時にろ過水受タンク17内
へ圧縮空気が供給される。
さらに、タンク容器20には、第2の一次側室24に開
口して洗浄水ノズル41が形成され、この洗浄水ノズル
41に洗浄水配管l9が接続される。この洗浄水配管1
9には洗浄水弁42が配設され、後述の第2ステップの
逆洗時に洗浄水配管19から洗浄水が第2の一次側室2
4内へ供給される。
第3図は、タンク容器20の内部構造を示したものであ
る。セラミックフィルタ22は、上部仕切板21a、下
部仕切板2lbの2枚の仕切板にて、両端のパッキン5
7を介してはさみ込まれている。2枚の仕切板間隔は、
セラミックフィルタ22の長さに応じて、複数のタイロ
ッド55により調整されている。
このタイロッド55は上部仕切板21a、下部仕切板2
lbに各々ボルト56にて固定されている。
上部仕切板21a、下部仕切板2lbには、一次側室2
3.24と二次側室25のシールのため、0リング54
が設置されている。
また、タンク容器20には、土記0リング54によるシ
ールをより確実にするため、シールリング59部を設置
している. 上部仕切板21aには、セラミックフィルタ22の保全
作業用として、吊り具53が取付けられている.上記2
枚の仕切板21a, 2lb及びタイロッド55により
、セラミックフィルタ組立体58が構成されている。セ
ラミックフィルタ組立体58はタンク容器20内部に収
納され、タンク容器20の耐圧部材を構成していない。
タンク容器20の上蓋60は植込みボルト52にて固定
されている6 また、タンク容器20の第2の一次側室24の最上部に
はベントノズル5lが設置されており、上部に滞溜した
空気層を排出可能な構造となっている。
さて、後述の上記セラミックフィルタ22は、仕切板2
1に交換可能にかつ液密状態で配置される。
各セラミックフィルタ22は,第4図に示す中空管形に
形成されたもの、または第5図に示す多角柱あるいは円
柱状の多孔質セラミック母材(第4図は六角柱の例を示
す)70に両端面を貫通する多数本の孔71を穿設した
もののいずれを採用してもよい。ここで、第4図および
第5図中の矢印A, Bは、ろ過タンク16のろ過運転
時における水の流れを示す。
セラミックフィルタ22としては、アルミナ(AQ20
3)から成る多孔質材を使用する。このセラミンクフィ
ルタ22のろ過層は、第6図に示すように少なくとも2
層以上の多層構造とされる。すなわち、懸濁水に接する
一次側の層(微細孔層)Cとろ過水に接する二次側の層
(細孔層)Dとからなる。微細孔Cの透過孔は、大部分
が数μsであることが知られている懸濁水中のクラッド
の径より小さい微細孔とされる。また、細孔層Dの透過
孔は,ろ過後のろ過水が通過する際の流体抵抗を減らす
ため、上記微細孔より孔径が大きい細孔とされている。
具体的数字の一例として,微細孔の孔程を約0.1〜0
.5μ、細孔の孔径を約3〜30%に選定した場合が好
適である。
つまり、微細孔の孔径を選定するため、この実施例の実
施に先立ち模擬液による低圧ろ過試験を行なって得られ
た結果を第7図に示す。この第7図は、逆洗を反復しな
がらろ過装I!13の運転を継続したとき、懸濁水の累
積処理量が増加するに従って過速度の理論処理速度に対
する比が変化する状況を、微細孔の孔径を変えながら実
験した結果を示すものである.微細孔の孔程が0.2a
mの場合(図中◇で示す)、逆洗を繰り返してもろ過速
度は略一定であるが、微細孔の孔径が0.8,となると
(図中◆で示す)、徐々にろ過速度が低下していくこと
が認められる。原子力発電プラントの水中のクラッドの
粒径分布データおよびこの実験結果から、微細孔の好ま
しい平均口径として約0.1虜〜0.54 を設定した
場合に良好な結果が得られた。また、この微細孔の平均
孔径を採用したときの細孔の平均口径は,約3μm〜3
0μmとして良好な結果が得られた。
ろ過装置13におけるろ過タンク16、ろ過水受タンク
9、空気ろ過器40およびこれらを接続する各種配管の
接液部分の材質は、腐蝕生成物の発生によるセラミック
フィルタ22の逆線時における目詰りを防止するために
ステンレス鋼が最適である。
ゴムライニング材やフレークライニング等は高分子材料
を含むため、懸濁水の放射線(主にγ線)によって材質
が変化するおそれがあり、長期間使用時の耐久性に問題
が生ずるので好ましくない。
さらに、空気ろ過器40のフィルタは、セラミツク製の
フィルタあるいは多孔質高分子の中空糸膜フィルタが使
用され、また逆洗水徘出弁30はクイックエグゾースト
付のボール弁とされる。
次に作用を第1図および第2図を用いて説明する, 通常のろ過処理時には、入口弁28と出口弁37とを開
弁し、逆洗水排出弁30および逆洗空気弁39を閉弁し
て移送ポンプ1lを運転する.すると、収集タンク10
内に貯留された懸濁水がろ過装[13へ加圧供給され、
この懸濁水は、ろ過タンクl6の懸濁水入口ノズル26
から第1の一次側室23内へ導かれ,次いでセラミック
フィルタ22内を第4図および第5図の矢印A,B方向
に通過する。このときに、!!!濁水中に含まれている
クラッドのうち微細孔の孔径によって定まる一定粒径以
上のものが全て阻止される。
セラミックフィルタ22を通過したろ過水は二次側室2
5内へ貯留され、その後ろ過水移送配管14およびろ過
水受タンク17を経て脱塩装置l5へ導かれる。ろ過水
が、この脱塩装置15を通過するときに,ろ過水中のイ
オン成分が除去される。このろ過装置I3によるクラッ
ドの除去と、脱塩装置l5によるイオン成分の除去との
組合せによって、プラントを流れる水の水質を常に一定
水準に保持する。
ろ過装置13によって上述のようなろ過処理が長期間継
続すると,やがてセラミックフィルタ22の一次側(微
細孔層側)にクラッドのケーキ層が堆積され、その結果
,ろ過速度が低下してろ過装置13のろ過効率が悪化す
る。このようになったときには,セラミックフィルタ2
2を逆洗して上記ケーキ層を除去し、ろ過効率の回復を
図る。この逆洗には2つのステップがある。
第1ステップの逆洗を実施するときには、まず入口弁2
8および出口弁37を閉弁してろ過処理を停止した後、
逆洗空気弁29を開けて逆洗用空気配管38を通じて3
〜9 kg/d程度の圧縮空気をろ過水受タンク17内
へ導き、ろ過水を加圧する。次に、逆洗水排出弁30を
開ける。すると、ろ過水受タンクl7内の加圧ろ過水が
、ろ過タンクl6のセラミックフィルタ22内を第4図
および第5図の矢印A,Bと逆方向に通過して一気に逆
洗水受タンク18内に流入する。このとき,セラミック
フィルタ22に付着していたクラッドのケーキ層が剥離
する。
第2ステップの逆洗は、上述の第1ステップの逆洗後直
ちに実施する。つまり,第1ステップの逆洗後直ちに洗
浄水弁42を開弁じて洗浄水配管19を通じ2〜5 m
 / s程度の流速を有する洗浄水を、洗浄ノズル41
を経てろ過タンク16の第2の一次側室24内へ供給す
る.すると、この洗浄水はセラミックフィルタ22の一
次側(微細孔層側)の内面へ直接導かれ、第1ステップ
の逆洗によってこの内面から剥離したケーキ層を洗い落
とす。このセラミックフィルタ22の内面の洗浄を膜面
洗浄と称する。その後、洗浄水はろ過タンク16の第1
の一次側室23から逆洗水出口ノズル27を経て逆洗水
受タンクl8内へ流入する。
第1ステップの逆洗によってセラミックフィルタ22の
内表面に堆積したクラッドのケーキ層を剥離し、第2ス
テップの逆洗によってこの剥離したケーキ層を洗い落と
して逆洗を終了する。この逆洗終了後、逆洗空気弁39
、逆洗水徘出弁30および洗浄水弁42を閉弁し、入口
弁28および出口弁37を開弁して、通常のろ過処理運
転に復帰する。
ろ過処理運転を長期継続し、逆洗を実施してもろ過速度
の回復が困難となり、ろ過効率が低下した場合は、セラ
ミックフィルタ22を交換する.第813m(a)〜(
c)は、セラミックフィルタの交換方法を示した手順図
である。
本手順図は原子力施設で使用され、高放射能にて汚染さ
れたセラミックフィルタについて示したものである。作
業手順は以下となる。まず、ろ過器タンク室66と作業
エリア67とを区画するハッチを取外した後、第8図(
a)に示すように作業エリア67にいる作業員62が特
殊ボルトレンチ61により、タンク容器20の上蓋60
部分の植込みボルト52部ナットを取り外す。
次に第8図(b)に示すように、上蓋60を取外し後、
セラミックフィルタ組立体58の上部にある吊り具53
に、ホイスト63により、懸垂された自動つかみ具68
を取り付け、作業エリア67にいる作業員62が遠隔操
作により、使用済セラミックフィルタ組立体58を引き
上げる。
そして第8図(c)に示すように、引き上げたセラミッ
クフィルタ組立体58を予めタンク容器20近傍に仮置
していた移送容器64に仕切板21に固定されたまま収
納する。その後移送容器64ごと廃棄物処理施設(図示
せず)へ移送する. セラミックフィルタ組立体58は、タンク容器20の耐
圧部材を構成していないため、仕切板21等の部品を廃
棄することに関して、官庁上の問題はな1)。
新しいセラミックフィルタ22を、タンク容器20内に
収納する場合は,予め工場等にて第3図に示すセラミッ
クフィルタ組立体58の形に組立済のものを、ろ過タン
ク室66へ移送し、上記第8図の逆の手順によってタン
ク容器20へ収納する。
上記実施例によれば,ろ過タンク16内のセラミックフ
ィルタ22のろ過層が多層構造とされているため、懸濁
水は、第6図に示すように,孔径が充分小さな微細孔を
備えた薄いろ過層(微細孔層)0で効果的にクラッドを
捕捉された後、微細孔より大孔径とされて流体抵抗が小
さな細孔を備えたろ過層(細孔層)Dを通過するので、
充分なろ過流量を得ることができる。したがって、発電
プラントから発生する廃液あるいは復水および再処理プ
ラントから発生する放射性の高い処理水等中のクラット
を、その水質に拘らず、略検出限界以下まで除去するこ
とができる。このため,ろ過処理後の水質が良好になり
、放射能レベルが低減して、プラント用水として再利用
する場合一層有効となる。
また、ろ過タンクl6におけるセラミックフィルタ22
では、微細孔を有するろ過層(微細孔層)が薄く,かつ
微細孔の孔径が充分小さいので、クラッドがこのろ過層
の内部に入り込まない。また、セラミックフィルタ22
細孔を有するろ過層(細孔層)は、流体抵抗が小さい。
これらのことから、ろ過タンクl6を長期間ろ過運転し
ても、ろ過速度の低下が少ない。
さらに、セラミックフィルタ22は逆洗できるばかりで
なく、放射線に対する耐力が高いため反復して使用でき
る。また、セラミックフィルタ22は、逆洗時に二次廃
棄物の発生するおそれもない。したがって、セラミック
フィルタ22を交換する頻度が少なく、保全作業頻度は
、非常に少ない。
また、ろ過効率が著しく低下し、セラミックフィルタ2
2の交換が必要となった場合でも、タンク容器20の上
蓋60の取外し、及びセラミックフィルタ組立体58の
取出しが遠隔操作にて可能であるため、保全作業時の作
業員の被曝低減となる。このため、懸濁水、特に使用済
燃料輸送用キャスクから発生する懸濁水を処理するろ過
装置において,ろ過タンクl6内の高線量に汚染された
使用済セラミックフィルタ22を交換する場合、作業員
の放射線被曝量を著しく低減できる。
また,上述のようにセラミックフィルタ22は逆洗に際
し二次廃棄物の発生が無いので,この二次廃棄物を含む
放射性廃棄物を貯蔵するドラム缶の本数を大幅に低減で
きる。
また,ろ過タンク16の逆洗は2つのステップから成り
、第1ステップの逆洗によってセラミックフィルタ22
の微細孔層の内表面から堆積したクラッドのケーキ層を
剥離する。そして、この第1ステップの逆洗実施後、第
2ステップの逆洗を実施して、セラミックフィルタ22
の内表面に剥離したクラソドのケーキ層を洗浄(膜面洗
浄)する。このように第1および第2ステップの逆洗を
実施するので、第1ステップの逆洗のみの場合に比べ、
ろ過タンクI6のろ過能力を著しく向上させることがで
きると共に、逆洗効率が向上して良好なろ過能力を長期
間維持できる。
第1ステップの逆洗において、逆洗用空気配管38を通
じてろ過水受タンク17内へ供給される圧縮空気中の塵
埃が、空気ろ過器40によって除去されるため、セラミ
ックフィルタ22は細孔を有するろ過層(細孔層)にお
いて目詰りすることがない。
また、第1および第2ステップの逆洗時において、逆洗
水受タンク18内に逆洗水が勢いよく排出されるが、デ
ミタス32によって、排出された逆洗水中のミスト分が
除去されるので,飛沫同伴を防止できる。
第9図は、この発明に係るろ過装置の他の実施例が適用
されたろ過装置を示すブロック図である。
この他の実施例において、前記実施例と同様な部分は、
同一の符号を付すことにより説明を省略する。
この他の実施例におけるろ過装置43が前記実施例のろ
過装[13と構成上異なるのは、逆洗用空気配管38の
空気ろ過器40下流側からろ過タンク16の洗浄水ノズ
ル41に洗浄用空気配管44が接続され、この洗浄用空
気配管44に洗浄空気弁45が配設された点である。こ
の他の実廁例におけるろ過装置43は、前記実施例のろ
過装置13と通常運転および第1ステップの逆洗につい
て同様であり、第2ステップの逆洗のみが異なる。
つまり、第1ステップの逆洗後直ちに洗浄水弁42を開
弁して、洗浄水配管19を通じ2〜5 m / s程度
の流速を有する洗浄水をろ過タンク16の洗浄ノズル4
lへ導くと同時に、洗浄空気弁45を開弁じて洗浄用空
気配管44を経て洗浄ノズル41内へ空気を導く。洗浄
水ノズル41において洗浄水と空気とが混合流となり,
この混合流はろ過タンク16の第2の一次側室24を経
てセラミックフィルタ22ノ内面へ供給される。混合流
は、第1ステップの逆洗にてセラミックフィルタ22の
内表面から剥離したケーキ層を、混合流の流れおよび混
合流中の気泡の揺動によって効果的に洗い落とし、セラ
ミックフィルタ22のろ過能力を回復させる。その後,
混合流は、第1の一次側室23および逆洗水出口ノズル
27を経て逆洗水受タンクl8内へ排出される。
第lO図は、ろ過装置13. 43の運転を継続したと
き、逆洗回数に従ってセラミックフィルタ22を透過す
る透過流量が変化する状況を示したグラフである。第1
0図によると、破線Eで示すろ過装置13の場合には、
逆洗回数の増加と共に、ろ過流束すなわちろ過流量が低
下するが,実線Fで示すろ過装置43の場合には、ろ過
流束が殆ど低下しない。
このように,この他の実施例におけるろ過装置43では
、前記実施例のろ過装置13に比べ、第2ステップにお
ける膜面洗浄が良好に行なわれるので、逆洗効率が向上
して、ろ過タンク16のろ過能力をより一層向上させる
ことができる。
なお、上記両実施例では、セラミックフィルタ22にお
いて微細孔を備えたろ過層(微細孔層)がセラミックフ
ィルタ22の内面に設けられたものにつき説明したが,
この微細孔層をセラミックフィルタ22の外面に設けて
もよい。また、両実施例ではろ過水受タンクl7内のろ
過水を逆洗に利用しているが、ろ過タンク16の二次側
室25の容積を増大してこの二次側室内のろ過水を逆洗
に利用し、ろ過水受タンク17を省略してもよい。
〔発明の効果〕
上記実施例によれば、ろ過タンク内のろ過フィルタとし
てセラミック製のフィルタが採用されたことから、各種
プラントにて発生した懸濁水中に含まれるクラッドを略
検出限界以下まで除去でき、処理後の水を原子力プラン
ト内で有効に再利用できると同時に,懸濁水中の放射能
を低減できる。
また、セラミック製のフィルタは放射能酎力が高く、さ
らに逆洗操作によっても二次廃棄物を生じないので、セ
ラミックフィルタの保全作業頻度が非常に少なくなり、
作業員の放射線被曝量を低減できる。
また、タンク容器には第2の一次側室に開口して洗浄水
配管が接続されたことから、ろ過タンクの逆洗を2つの
ステップで行なうことができ、逆洗効率を向上させて、
ろ過タンクのろ過能力を向上させることができる。
また、使用済セラミックフィルタの交換等の保全作業時
,タンク容器の上蓋取外し及びセラミックフィルタ組立
の取出しが遠隔操作にて可能であるため、作業員の放射
線被曝量を大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るろ過装置の一実施例が適用された
ろ過システムを示す系統図、第2図は第1図のろ過装置
を示すブロック図、第3図は第2図に示したろ過タンク
の縦断面図,第4図および第5図は第2図のろ過タンク
に収容されたセラミンクフィルタの形状を示す斜視図、
第6図は第4図および第5図のセラミックフィルタのろ
過層を示す模式図、第7図は第6図に示したセラミック
フィルタのろ過層の作用効果の実験結果を示すグラフ、
第8図(a)〜(c)は各々セラミックフィルタの交換
方法を順次示す概略図、第9図はこの発明の他の実施例
が適用されたろ過装置を示すブロック図,第lθ図は第
9図のろ過装置における作用効果を第2図のろ過装置と
比較して示すグラフ、第11図〜第13図はそれぞれ発
電プラントおよび再処理プラント内にて発生した水の従
来の処理装置を示す系統図である. l6・・・ろ過タンク   20・・・タンク容器21
・・・仕切板    22・・・セラミックフィルタ2
3・・・第1の一次側室 24・・・第2の一次側室2
5・・・二次側室    26・・・懸濁水入口27・
・・逆洗水出口   41・・・洗浄水ノズル51・・
・ベントノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ろ過タンクのタンク容器内に仕切板が配置されて
    上記タンク容器内が第1および第2の一次側室並びに二
    次側室に区画され、この二次側室内にろ過フィルタが上
    記仕切板に支持されて配置されるとともに、上記タンク
    容器には、第1の一次側室に開口して懸濁水入口と、逆
    洗水受タンクが接続される逆洗水出口を兼用したノズル
    が形成され、さらに二次側室に開口して、ろ過水受タン
    クが接続されるろ過水出口ノズルが形成されたろ過装置
    において、上記ろ過フィルタがセラミック製のフィルタ
    であり、さらに上記タンク容器には、上記第2の一次側
    室に開口して洗浄水配管が接続される洗浄水ノズル及び
    第2の一次側室上部に、ベントノズルが形成されたこと
    を特徴とするセラミックろ過装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017058258A (ja) * 2015-09-16 2017-03-23 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 ろ過器のフィルタ交換方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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