JPH0321570Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は内側面にシヤワーや水栓等が接続され
るユニツトルーム、詳しくは複数枚の側壁パネル
と床パネルと天井パネルとでユニツトルーム本体
を形成し、その内側面に給水接続部を配設したユ
ニツトルームに関する。

〈従来の技術〉 従来、この種のユニツトルームとして例えば実
開昭57−56858号公報に開示される如く、ルーム
外に配管スペースを形成してこの配管スペースに
給水管を配設すると共に、該給水管の上端に形成
された側面Ｌ字状の給水接続部を、配管スペース
と隣接する側壁パネルにルーム内へ臨ませて固定
したものがあり、又実公昭59−37119号公報に開
示される如く洗い場の角隅に断面三角形の柱状体
を立設し、この柱状体の洗い場側面にシヤワーを
取付け、柱状体の内部に給水管を挿通してシヤワ
ーへの給湯、給水を行うようにしたものがある。

〈考案が解決しようとする課題〉 しかし乍ら、このような従来のユニツトルーム
では前者の場合、ルーム外に形成した配管スペー
スと隣接する側壁パネル全体がルーム内へ突出す
るため、ルーム内の有効スペースが狭くなり、後
者の場合にはルーム内に立設した柱状体の内部を
配管スペースとして利用するため、ルーム内の有
効スペースが狭くなるという問題がある。

本考案は斯る従来の事情に鑑み、ルーム外のデ
ツトスペース及び側壁パネルと側壁パネルとの間
を配管スペースとして利用することを目的とす
る。

〈課題を解決するための手段〉 上記問題点を解決するために本考案が講ずる技
術的手段は、側壁パネル相互を連続する接続柱に
ルーム内へ臨む面を立設し、この面の適宜高さ位
置に孔を開設すると共に、該面と対向する面をユ
ニツトルーム本体の外周端まで突出させて、その
内部空間に給水管を挿通し、この給水管の先端に
形成した側面Ｌ字状の給水接続部を上記孔からル
ーム内へ臨ませて固定したことを特徴とするもの
である。

〈作用〉 本考案は上記技術的手段によれば、側壁パネル
と側壁パネルとの間に挟入させた接続柱に給水管
を配管することにより、給水管がユニツトルーム
本体の外周端から側壁パネル相互間に形成される
スペースに亙つて配置されるものである。

〈実施例〉 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

この実施例は第１図に示すようにユニツトルー
ムが平面四角形のシヤワールームでその角部に接
続柱１を配置した場合を示すもので、そのユニツ
トルーム本体Ａは接続柱１……により側壁パネル
３…とドア４を平面矩形状に連結し、その床に床
パネル５を天井に天井パネル６を夫々連結して箱
型に形成する。

接続柱１は金属等により平面略矩角形状に形成
され、その左右側部に上記側壁パネル３の側端を
嵌入する凹部１ａを夫々上下方向全長に亙つて形
成すると共に、内部を中空状に形成し、ルーム内
へ臨む面１ｂを立設してその適宜高さ位置に孔１
ｆを開設せしめ、更に該面１ｂと対向する面１
b′をユニツトルーム本体Ａの外周端まで突出させ
る。

本実施例の場合には、接続柱１を平面略三角形
状に形成して、そのルーム内へ臨む面とルーム外
へ臨む面とで夫々内面板１ｂと外面板１ｃとに分
割して構成し、これら内面板１ｂ及び外面板１ｃ
の左右側縁を相互に重ね合せネジ１ｄ等の固着手
段で連結すると共に、図面でドア４に隣接しない
接続柱１の内部に給水管２を配管する。

給水管２は上記内面板１ｂと外面板１ｃとで形
成される内部空間１ｅを挿通し、その上端には給
水接続部２ａを有する接続金具２ｂを連結する。

接続金具２ｂは円筒管を側面Ｌ字型に屈曲して
形成され、その先端を上記内面板１ｂの適宜高さ
位置に開設した孔１ｆよりルーム内へ臨ませると
共に、先端外周面に刻設したネジ部(2)ｃにルーム
内から固定リング２ｄを弁座２ｅを介して螺着さ
せることにより、内面板１ｂを挟んで固定され
る。

また、接続金具２ｂの先端内周面には給水接続
部２ａを刻設し、この給水接続部２ａには水栓、
図面ではシヤワーＢの基端部を螺着して連結す
る。

一方、給水管２の下端には床パネル５の周縁部
を貫通して湯と水を所望の温度に混合する混合栓
（図示せず）に連絡する立上り管７を継手管８を
介して連結している。

而して、斯る接続柱１の施工手順を説明する
と、先ず給水管２の下端を立上り管７に連続して
立上げた（第３図）後、給水管２上端の接続金具
２ｂを内面板１ｂの孔１ｆに挿通し（第４図）。
次に、ルーム内側から固定リング２ｄを台座２ｅ
に介して螺着することにより給水管２を内面板１
ｂに固定し。その後、この内面板１ｂにルーム外
側から外面板１ｃを嵌め合わせ（第５図）、これ
ら両者をネジ１ｄで連結する（第６図）。

尚、前示実施例においてはユニツトルームが平
面四角形のシヤワールームでその角部に接続柱１
を配置した場合を示したがこれに限定されず、接
続柱１を角部以外に配置した場合も同様であり、
又給水接続部２ａにはシヤワーＢを接続したがこ
れも限定されず、図示せるもの以外のシヤワーや
例えば湯水混合栓や単水栓等を接続するも任意で
ある。

〈考案の効果〉 本考案は上記の構成であるから、以下の利点を
有する。

側壁パネルと側壁パネルとの間に挟入させた
接続柱に給水管を配管することにより、給水管
がユニツトルーム本体の外周端から側壁パネル
相互間に形成されるスペースに亙つて配置され
るので、ルーム外のデツトスペース及び側壁パ
ネルと側壁パネルとの間を配管スペースとして
利用することができる。

従つて、ルーム外に形成した配管スペースと
隣接する側壁パネル全体がルーム内へ突出する
従来のものや、ルーム内に立設した柱状体の内
部を配管スペースとして利用する従来のものに
比べ、ルーム内の有効スペースが広くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すユニツトルー
ムの横断平面図、第２図は第１図の−線に沿
える拡大断面図、第３図乃至第６図は接続柱の施
工手順を示す斜視図である。 Ａ……ユニツトルーム本体、１……接続柱、１
ｂ……ルーム内へ臨む面、１b′……対向する面、
１ｅ……内部空間、１ｆ……孔、２……給水管、
２ａ……給水接続部、３……側壁パネル、５……
床パネル、６……天井パネル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数枚の側壁パネルと床パネルと天井パネルと
   でユニツトルーム本体を形成し、その内側面に給
   水接続部を配設したユニツトルームにおいて、前
   記側壁パネル相互を連続する接続柱にルーム内へ
   臨む面を立設し、この面の適宜高さ位置に孔を開
   設すると共に、該面と対向する面をユニツトルー
   ム本体の外周端まで突出させて、その内部空間に
   給水管を挿通し、この給水管の先端に形成した側
   面Ｌ字状の給水接続部を上記孔からルーム内へ臨
   ませて固定したことを特徴とするユニツトルー
   ム。