JPH03213537A - ウオータージエツトルームによる製織方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はウォータージェットルームに、よる製織方法に
関する。より詳しくは良好なる織物を安定的に得ること
ができるウォータージェットルームによる製織方法に関
する。

〔従来の技術〕

近年、ウォータージェットルームの高速化は目ざましい
ものがある。しかし、高速化とともに発生する大きな問
題点のひとつに「織物経品位の低下」がある。具体的に
は、高速化するに従い織物の経糸方向の品位が、非常に
筋っぽくなってくる。

すなわち織物中の経糸の配列が不規則になることによっ
て経筋が発生しやすくなる。

従来、これらの問題を解消する方法としては、経糸糊と
油剤の種類並びにその付着量の適正化あるいは、製織中
の経糸張力の適正化等、経糸に関する技術が中心に検討
が行なわれてきた。しかしながら、これらの技術をもっ
てしても、未だ、高速製織時の織物経品位の低下を解消
するに至っていないのが現状である。

そこで、本発明者らは、鋭意検討を実施した結果緯入れ
ノズルから噴射される噴射水が、織物経品位を低下させ
る大きな要因になっていることをつきとめた。従来の噴
射水に関係する知見としては、特公昭５５−３７６１７
号公報により、アルキルアミン、アルカノールアミンを
、２５〜１００ｐｐ１１１噴射水中に添加する製織方法
、あるいは特公昭５７−１３６４９号公報により、第４
級アンモニウム塩を２〜５００ｐｐｍ噴射水中に添加す
る製織方法等が、開示されているが、従来の各れの方法
をもってしても、特に高速製織時における織物経品位の
低下を解消するに至っていないのが現状である。

〔発明が解決しようとする課題〕

そこで、本発明は、高速製織時における織物経品位の低
下を解消し、かつ低速製織時においてもより良好なる織
物を安定的に得ることができるウォータージェットルー
ムによる製織方法を提供しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の目的はウォータージェットルームを用いて製織
するに際して、緯糸搬送用噴射水に親水化加工剤を添加
することによって達成される。

前記親水化加工剤としては、テレフタル酸および／また
はイソフタル酸、低級アルキレングリコール並びにポリ
アルキレングリコールおよび／またはそのモノエーテル
からなるポリエステルポリエーテルブロック共重合体を
用いると好ましい。

前記テレフタル酸および／またはイソフタル酸（３） 低級アルキレングリコール並びにポリアルキレングリコ
ールおよび／またはそのモノエーテルからなるポリエス
テルポリエーテルブロック共重合体としては、例えばテ
レフタル酸−アルキレングリコール−ポリアルキレング
リコール、テレフタル酸−イソフタル酸−アルキレング
リコール−ポリアルキレングリコール、テレフタル酸−
アルキレングリコール−ポリアルキレングリコールモノ
エーテル、テレフタル酸−イソフタル酸−アルキレング
リコールーポリアルキレングリコールモノエーテル等の
ブロック共重合体が挙げられる。

前記ブロック共重合体の製造に用いるアルキレングリコ
ールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリ
コールが好適であり、ポリアルキレングリコールとして
は、通常平均分子量が４００〜１２０００、好ましくは
６００〜６０００のポリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール・ポリプロピレングリコール共重合体、
ポリプロピレングリコールが好適である。更にポリアル
キレンゲ（４） リコールのモノエーテルとしては、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール等のモノメチルエーテ
ル、モノエチルエーテル、モノフェニルエーテル等が好
適である。

また、前記ブロック共重合体はテレフタレート単位：イ
ソフタレート単位が９５：５〜５０　：　５０　（モル
比）の範囲内にあることが経品位向上効果の点から特に
好ましく、また、テレフタレート単位十イソフタレート
単位：ポリアルキレングリコール単位が３：１〜Ｌｏｌ
ｌ（モル比）の範囲内にあることが経品位向上効果の点
から特に好ましい。さらに前記ブロック共重合体の平均
分子量は使用するポリアルキレングリコールの分子量に
もよるが、通常１０００〜２００００　、好ましくは３
０００〜１００００である。平均分子量が１０００未満
、また、２００００を越えると経品位向上効果が低下す
る傾向がある。

−力説水化加工剤の噴射中への好ましい添加濃度を親水
化加工剤としてテレフタル酸および／またはイソフタル
酸、低級アルキレングリコール並びにポリアルキレング
リコールおよび／またはそ（５） のモノエーテルからなるポリエステルポリエーテルブロ
ック共重合体を用いる場合を例として説明すると、前記
ブロック共重合体の純分を１０％としたものを原液と考
えた場合、噴射水中への添加濃度は１５ｐｐｍ以上３０
０ｐｐｍ以下の範囲が好ましい。添加濃度が１５ｐｐｍ
未満の場合は経品位の低下を十分に解消することはでき
ない。又、添加濃度が３００ｐｐｍを越える場合は経品
位の低下を解消でき、良好なる織物経品位は得られるも
のの添加剤の費用が高くなりコスト上昇につながるので
好ましくない。

次に親水化加工剤を緯糸搬送用噴射水に添加する具体的
方法を第１図を参照して説明する。第１図に緯糸噴射機
構を有するジェットルームの斜視図を示す。

第１図に示すウォータージェットルーム１において、筬
２の複数枚の筬羽を通して平行して供給される複数本の
経糸３に対して噴射水が噴射ノズル５から噴射され、こ
の噴射水によって緯糸（図示せず）が経糸に対して供給
されて織物４が得ら（６） れる。噴射水は、給水管から供給された液体を給水タン
ク８に貯め、ポンプアップ配管６を介してポンプ７によ
って圧送されて噴射ノズル５から噴射する。この緯糸搬
送用噴射水に親水化加工剤を添加するには第１図に示す
ように給水タンク８中にある噴射水に親水化加工剤を定
量ポンプ１０を用いて一定量添加させるとよい。第１図
において１１は添加剤供給管であり、１２は添加量調整
弁である。

第１図に示す方法以外に工場全体のウォータージェット
ルームへ水を供給する貯水槽に親水化加工剤を所定の割
合で投入してもよい。

〔実施例〕

以下、実施例によって本発明を説明する。

１〜４、　　六Ｊ１ 第１表に示す織物規格を有するポリエステル５０／７５
無糊タツクをウォータージェットルームを用いて第２表
に示すように、緯糸搬送用噴射水に添加されるテレフタ
ル酸および／またはイソフタル酸、低級アルキレングリ
コール並びにポリアルキ（７） レンゲリコールおよび／またはそのモノエーテルからな
るポリエステルポリエーテルブロック共重合体の内容を
種々変更し且つ噴射水中への添加濃度を２００ｐｐｍと
一定にして９００ｒ、ｐ、ｍの回転数で２．０００ｍ製
織した。得られた織物の経品位を評価し、第２表に示す
。第２表に示すように本発明の親水化加工剤を添加する
製織方法で製織された織物の経品位は比較例１に示す第
４級アンモニウム塩を添加する場合（特公昭５７−１３
６４９号公報に開示された方法）に比し大幅に改善され
る。

なお織物経品位の評価は下記基準によって判定した。

◎　　　：　織物経品位が非常に良好である。

○　　　：　織物経品位が良好である。

Ｏ〜Δ　：　織物経品位がやや良好である。

△　　　：　織物経品位がやや不良である。

×　　　：　織物経品位が不良である。

××：　　織物経品位が非常に不良である。

又親水化加工剤の噴射水中への添加方法は第１図に示す
方法を採用し、添加濃度は、ポリエステ（８） ルポリエーテルブロック共重合体の純分を１０％原液と
した場合のものである。

第 表 （９） １５〜　Ｂ　、　　　　　六　　　２〜３次に噴射水中
への親水化加工剤の添加濃度を変える以外は実施例２の
条件にて第１表に示す織物規格を有するポリエステル５
０／７５無糊タフタを製織し織物の経品位を評価した。

得られた結果を第３表に示す。

第３表 第２表、第３表で明らかな様に本発明による製織方法を
用いることにより、高速製織時において織物経品位低下
を解消でき、低速製織時においても、（１１） より良好なる織物経品位が得られることがわかる。

〔発明の効果〕

本発明による製織方法は、前述の様に構成されているの
で、本発明による製織方法を採用することにより、高速
製織時において、織物経品位の低下を解消でき、かつ低
速製織時においても、より良好なる織物を得ることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図はウォータージェットルームの斜視図である。 １・・・ウォータージェットルーム、 ２・・・筬、　　　　　　３・・・経糸、４・・・織物
、　　　　　　５・・・噴射ノズル、６・・・ポンプア
ップ配管、 ７・・・ポンプ、　　　　　８・・・給水タンク、９・
・・給水管、　　　　１０・・・定量ポンプ、１１・・
・添加剤供給管、　１２・・・添加量調整弁。 （１２）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ウォータージェットルームを用いて製織するに際し
   、緯糸搬送用噴射水に親水化加工剤を添加することを特
   徴とするウォータージェットルームによる製織方法。