JPH0247336A - ウオータージエツトルームによる製織方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はウォータージェットルームによる製織方法に関
する。より詳しくは良好なる織物を安定的に得ることが
できるウォータージェットルームによる製織方法に関す
る。

（従来の技術） 近年、ウォータージェットルームの高速化は目ざましい
ものがある。しかし、高速化とともに発生する大きな問
題点のひとつに「織物経品位の低下」がある。具体的に
は、高速化するに従い織物の経糸方向の品位が、非常に
筋っぽくなってくる。

従来、これらの問題を解消する方法としては、経糸糊油
剤種並びにその付着量の適正化あるいは、製織中の経糸
張力の適正化等、経糸に関する技術が中心に検討が行な
われてきた。しかしながら、これらの技術をもってして
も、未だ、高速製織時の織物経品位の低下を解消するに
至っていないのが現状である。

そこで、本発明者らは、鋭意検討を実施した結果緯糸れ
ノズルから噴射される噴射水が、織物経品位を低下させ
る大きな要因になっていることをつきとめた。ここで、
従来の噴射水に関係する知見としては、特公昭５５−３
７６１７号公報により、アルキルアミン、アルカノール
アミンを、２５〜１１００ｐｐ噴射水中に添加する製織
方法、あるいは特公昭５７−１３６４９号公報により、
第４級アンモニウム塩を２〜５００　ｐｐｍ噴射水中に
添加する製織方法等が、開示されているが、従来の各れ
の方法をもってしても、特に高速製織時における織物経
品位の低下を解消するに至っていないのが現状である。

（発明が解決しようとする課題） そこで、本発明は、高速製織時における織物経品位の低
下を解消し、かつ低速製織時においてもより良好なる織
物を安定的に得ることができるウォータージェットルー
ムによる製織方法を提供しようとするものである。

（課題を解決するための手段） 本発明は、緯糸搬送用噴射水の表面張力を３８ｄｙｎ／
ｃｍ以下、３０　ｄｙｎ／ｃｍ以上とすることを特徴と
するウォータージェットルームによる製織方法である。

ここで、緯糸搬送用噴射水の表面張力が、３８ｄｙｎ／
ｃｍを越える場合は、織物経品位の低下を充分に解消す
ることができない。又緯糸搬送用噴射水の表面張力が、
３０　ｄｙｎ／ｃｍ未満の場合は、織物経品位の低下は
解消でき、良好なる織物経品位は得られるものの、“目
ずれ”とよばれる織物組織点がずれる欠点が、特に緯糸
において発現し、全体として良好なる織物を得ることは
できない。

又、緯糸搬送用噴射水の表面張力を、本発明でいう３８
　ｄｙｎ／ｃＩ１１以下として製織した際、噴射水が顕
著に発泡する場合には、緯糸搬送用噴射水に各種消泡剤
を添加することが望ましい。

尚、本発明でいうところの緯糸搬送用噴射水の表面張力
の測定は、リュヌーイ式測定方法を採用し緯糸搬送用噴
射水の温度は、２０℃で測定した。

実際の製織における温度は２０℃に規定されるものでは
く、通常の製織温度１０〜３０’Ｃ１好ましくは１５〜
２５℃で運転されるが、表面張力の２０℃近傍における
変化率が工０℃で３ｄｙｎ／ｃ＋ｎと小さいので、通常
の温度条件で製織する場合に本発明は適用される。

ここで、従来技術の中で前述した、特公昭５５−３７６
１７号公報、特公昭５７−１３６４９号公報等の緯糸搬
送用噴射水の関係する従来法について、緯糸搬送用噴射
水の表面張力を測定した結果、各れも３８ｄｙｎ／ｃｍ
を上回っており、このことが、高速製織時の織物経品位
低下を解消できなかった理由であると考える。

尚、緯糸搬送用噴射水の表面張力を３８ｄｙｎ／ｃｍ以
上３０　ｄｙｎ／ｃｍ以上にするための具体的な方法と
しては、各種界面活性剤を、第１図に示すウォータージ
ェットルームの給水タンク８中に、定量ポンプ１０等を
用いて一定量、滴下する方法、あるいは、工場全体のウ
ォータージェットルームへ水を供給するための貯水そう
の中に、一定量の各種界面活性剤を投入することによっ
ても、行うことができる。

実施例 第１表に示す織物を同じく第１表に示す製織条件及び第
２表に示す緯糸搬送用噴射水条件にてウォータージェッ
トルームを用いて製織した。そして、製織後の織物経品
位の評価を行ない得られた結果、及び緯糸搬送用噴射水
の表面張力を第３表に示す。

第３表で明らかな様に本発明による製織方法を用いるこ
とにより、高速製織時において織物経品位低下を解消で
き、低速製織時においても、より良好なる織物経品位が
得られることがわかる。

なお、噴射水の温度は１８℃で、添加剤の添加方法は第
１図に示した通りの方法を採用した。又、織物経品位は
下記の級によって判定した。

３級上：織物経品位がより良好である。

３級　：織物経品位が良好である。

３級下：織物経品位がやや良好である。

４級　：織物経品位がやや不良である。

４級下：織物経品位が不良である。

５級　：繊物経品位が非常に不良である。

第１表 （発明の効果） 本発明による製織方法は、前述の様に構成されているの
で、本発明による製織方法を採用することにより、高速
製織時において、織物経品位の低下を解消でき、かつ低
速製織時においても、より良好なる織物を得ることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、ウォータージェットルームの斜視図である。 ■・・・ウォータージェットルームのフレーム、２・・
・筬、３・・・経糸、４・・・織物、５・・・噴射ノズ
ル、６・・・ポンプアップ配管′、７・・・ポンプ、８
・・・給水タンク、９・・・給水管、１０・・・定量ポ
ンプ、１１・・・添加剤供給管、１２・・・添加量調整
弁。 特許出願人　旭化成工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ウォータージェットルームを用いて製織するに際し、緯
   糸搬送用噴射水の表面張力を２０℃において、３８ｄｙ
   ｎ／ｃｍ以下、３０ｄｙｎ／ｃｍ以上とすることを特徴
   とするウォータージェットルームによる製織方法