JPH0321273Y2 - - Google Patents

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JPH0321273Y2
JPH0321273Y2 JP1985022477U JP2247785U JPH0321273Y2 JP H0321273 Y2 JPH0321273 Y2 JP H0321273Y2 JP 1985022477 U JP1985022477 U JP 1985022477U JP 2247785 U JP2247785 U JP 2247785U JP H0321273 Y2 JPH0321273 Y2 JP H0321273Y2
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JP
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doll
arm
rotating body
head
rotating
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【考案の詳細な説明】 考案の属する技術分野 この考案は、身体の一部の運動と連動して顔面
表情が変化するようにした表情変化人形に関する
ものである。
従来技術 実公昭5−29908号公報には、腕を運動すると
顔面表情が変化するようにした人形が記載されて
いるが、この人形は頭部の正面と背面に表情の異
なる顔面を有し、予め頭部を回転してコイルスプ
リングに弾性エネルギーを蓄えるとともに、頭部
の回転軸と腕部の回転軸とに設けられた係止手段
によりロツクし、腕部を一定方向に回動するによ
り、そのロツクを解除して頭部を前記コイルスプ
リグにより復帰回転させて、それまで正面に向い
ていた顔面と背面に向いていた顔面を位置交替さ
せるようにしたものである。
従つて、腕部を一定方向に一回回動して表情を
変化させた後は、腕部をいずれの方向に回動して
も表情変化が得られず、頭部をその都度、所定方
向に回転しなければならないから、非常に不自然
である。
また、実公昭52−52718号公報には、腕部の回
動と頭部の回動が常に連動するようにした構造が
示されているが、この頭部は一つの顔面しか有せ
ず、また、頭を上下に振る運動をするものである
から、身体の一部の運動とともに表情を変化させ
るものではない。
さらに、例えば、四足動物のように、身体の一
部の運動とともに、例えば、耳や尻尾のような突
出部材を出没させることはできず、表情変化に広
がりがない。
この考案の目的 この考案は、簡単な連動機構により腕などの身
体の一部の運動と連動して顔面表情が変化し、ユ
ーモアを表現できるようにした人形を提供するこ
とを目的とする。
目的達成手段 この考案は、腕を上下運動すると、その基端の
横軸が水平軸線回りに回転され、その回転運動が
歯車を介して垂直軸線回りの回転運動に変換さ
れ、その歯車に連結された回転体を反転させて、
その回転体の回転方向に隔てた位置に表示された
異なる表情の二つの顔面が交互に、人形本体の中
空頭部の開口から外部に露呈されるとともに、突
出部材が人形本体の外面から出没するようにした
ものである。
この考案の実施例 この人形は、外面の大部分を占める人形本体1
と、その本体の左右両側に回転自在に取付けられ
る腕2と、前記本体の上部に設けられた頭部1a
内に回転自在に収納された回転体3と、本体の一
部から外部に出没される突出部材4,5と、昇降
枠15と、前記腕2の回動と連動して、その回転
力をそれぞれ前記回転体3及び昇降枠内のカム1
6に伝動するための回転力伝動手段8a,12,
14,8a,9a,11a,10,8b,9b,
11b,10とを有している。
人形本体1は、下部近傍から上部まで連続する
中空に形成され、上部に正面に開口する頭部1a
を有している。この人形本体1は、頭部1aの開
口6を除くほかの部分が普通の人形の外観と同一
の外観を有し、頭部1aより下方の部分は人の首
より下方の部分の外観と同様な外観を有してい
る。
このような形状の本体は、前後に二分割して形
成された部材を、その対向周端縁を接着し又は互
いに対向して設けた接続突起と溝部との嵌着、接
着もしくは、ねじ止めなどにより結合してなつて
いる。
本体1の胴部内には取付け箱7が固着され、そ
の左右両側壁7a,7bに左右両腕2の基端に設
けた横軸8a,8bの端部が回転自在に貫通され
ている。図示の実施例では左右いずれか一方の腕
を上下させると他方の腕が連動するための手段が
備えられている。すなわち、横軸8a,8bの壁
7a,7bより外側部分に歯車9a,9bを固着
し、各歯車に取付け箱7に貫通した軸10上に固
着した歯車11a,11bを噛合させてある。ま
た、一方の腕の横軸8aの取付け箱内の端部にク
ラウンギヤ12が固着され、腕の上下運動ととも
にそのクラウンギヤが水平軸線回りに回転するよ
うになつている。
前記中空頭部1a内には上方に開口したカツプ
状の回転体3が回転自在に収納され、その底部中
央に後述の枠付きロツド13が回転自在に貫通さ
れている。この回転体3の外面には互に反対側に
おいて例えば一方に狐の顔、他方に狸の顔など、
又は一方に笑い顔、他方に怒り顔などの異なる表
情が表現されている。
回転体3の底部下面にピニオン14が設けら
れ、前記ロツド13は回転体3の底部及びピニオ
ン14を回転・摺動自在に貫通し、その下部が昇
降枠15の上面に固着されている。回転体3は自
重により下降しようとするが、頭部の底部下面に
設けてある円形座3aが前記クラウンギヤ12の
上端縁に当接していることにより、下方に下降せ
ず、ピニオン14が常に前記クラウンギヤ12に
噛合している。
従つて、前記腕2を上下運動させると、横軸8
aの回転によりクラウンギヤ12が回転し、これ
に噛合しているピニオン14により回転体3が縦
軸線回りに回転される。
両腕2は第2関節より先が内側に屈曲されてい
るため、腕の上下運動範囲が制限され、これに伴
つて回転体の回転角度はほぼ180゜とされ、これに
より、腕を例えば上方に移動させた場合は、回転
体の一つの顔が頭部の開口6から外方に臨み、ま
た、腕を下方に移動したときは、回転体のもう一
つの顔が外方に臨むこととなり、腕2の上下に連
動して異なつた表情が露呈される。
前記軸10には偏心カム16が固着され、その
カムが前記昇降枠15内に回転自在に嵌合されて
いる。これにより、腕2を上下運動させると、軸
8a、歯車9a,11a及び軸10を介してカム
16が回転し、昇降枠15を上下移動させる。従
つて、ロツド13が回転体3に対して昇降する。
このロツドの上端部には回転体3内に収納され
た、一例として動物の耳の形をした突出部材4が
固着されており、ロツド13が下降したときはそ
の突出部材4が頭部1a内に没入するが(第1
図、第3図参照)、ロツド13が上昇するとその
突出部材の上端部が頭部に設けてある孔17から
外部に突出して、人形の頭から動物の耳が生えて
きたような外観を呈する(第4図参照)。
また、前記取付け箱7の下端部に設けた軸受部
18に尻尾の形をしたもう一つの突出部材5の一
端が軸5aにより回転自在に支持され、第2突出
部材5のやや中間よりの位置において前記枠15
の下端部に軸5bにより回転自在に結合されてお
り、前記枠15の昇降により第2突出部材5が軸
5aを中心として揺動し、腕2を上方に移動して
枠15が上昇したときは突出部材5が、これに対
応する本体背面に設けてある縦長孔19から外部
に突出して動物の尻尾のような外観を呈する。ま
た、腕2を下降させて、枠15が下降したときは
その突出部材5が本体内に収納される。
図示の例では回転体3には狐と狸の顔を表示
し、上の突出部材4は狐の耳の形及び色彩、模様
などを有し、下の突出部材5は狐の尻尾の形及び
色彩などを有するので、人形が腕2を上げて手に
持つているうどんなどの食物20を口に近づける
と、今まで狸の表情f1をしていた人形が突然、狐
の表情f2に変化するとともに、頭からは狐の耳4
が突出し、また、お尻からは狐の尻尾5が現れ出
し、ばけの皮がはがれる様子が表現される。
上記は単なる一例に過ぎず、各腕の横軸にそれ
ぞれクラウンギヤを設け、各ギヤにピニオンに対
して多少の遊びをもたせることにより、左右それ
ぞれの腕の運動と顔の表情変化を別々にすること
もできる。また、突出部材は耳や尻尾に限らず、
任意の動物の特徴的な突出部分又は揺動部分など
に代えてもよい。また、腕の横軸の回転を回転体
3の縦軸の回転に変換するには、クラウンギヤ、
ピニオン以外の歯車を用いることもできる。
この考案の効果 上述のように、この考案によれば、二つの異な
る顔面表情を有する回転体と腕との間は、クラウ
ンギヤとこれに噛み合う歯車とからなる回転力伝
動手段により結合されているから、腕の上下運動
と顔面表情の変化は常に連動するので、身体の運
動と表情変化の結び付きが自然である。また、昇
降枠と突出部材が連結してあり、昇降枠の偏心カ
ムと腕の間がもう一つの回転力伝動手段により結
合されているので、腕の上下運動に連動して、
耳、尻尾などの突出部材を人形本体から出没させ
ることができ、顔面表情変化とともに突出部材が
出没して、より幅広い表現能力が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すものであり、
第1図は縦断面図、第2図は連動機構の一部の側
面を示す断面図、第3図及び第4図は腕の運動に
伴なう表情変化の一例を示す斜視図である。 1……人形本体、1a……頭部、2……腕、3
……回転体、4,5……突出部材、6……開口、
7……取付け箱、8a,8b……横軸、12……
クラウンギヤ、13……枠付きロツド、14……
ピニオン、15……枠、16……カム。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (イ) 人形本体と、回転体と、腕と、昇降枠と、回
    転力伝動手段と、突出部材とを有し、 (ロ) 前記人形本体は、中空であつて正面に開口す
    る頭部を有し、 (ハ) 前記回転体は、上面に開口するカツプ状に形
    成され、前記頭部内に垂直軸線回りに回転自在
    に収納され、外周面の回転方向に隔てた位置に
    2種類の表情が異なる顔面を有し、かつ、底部
    中央にピニオンを有し、 (ニ) 前記腕は、前記人形本体の外部に水平軸線回
    りに回転自在に取付けられ、 (ホ) 前記昇降枠は、人形本体内に昇降自在に支持
    され、上方に延長する支軸を有して、その支軸
    を前記回転体のピニオン及び回転体の底部をそ
    の中心において上方に貫通させてあり、前記昇
    降枠内には、人形本体内において水平軸線回り
    に回転自在に支持された軸上に固着された偏心
    カムが回転自在に嵌合させてあり、 (ヘ) 前記回転力伝動手段は、前記腕の回転軸上に
    固着されたクラウンギヤとこれに噛み合う前記
    ピニオン、及び前記腕の回転軸上に固着された
    歯車と、前記偏心カムの回転軸上に固着され、
    前記歯車に噛み合う歯車からなり、 (ト) 前記突出部材は、前記回転体内において前記
    支軸に結合されて、上端部は前記人形本体の頭
    部に設けた孔から出没可能に得られたものと、
    前記人形本体内において一端が枢着され、中間
    部が前記昇降枠に枢着され、かつ、他端が人形
    本体に設けた縦長孔から出没可能に備えられた
    ものであること、 を特徴とする表情変化人形。
JP1985022477U 1985-02-19 1985-02-19 Expired JPH0321273Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985022477U JPH0321273Y2 (ja) 1985-02-19 1985-02-19

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985022477U JPH0321273Y2 (ja) 1985-02-19 1985-02-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61139285U JPS61139285U (ja) 1986-08-29
JPH0321273Y2 true JPH0321273Y2 (ja) 1991-05-09

Family

ID=30514804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985022477U Expired JPH0321273Y2 (ja) 1985-02-19 1985-02-19

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0527994Y2 (ja) * 1986-11-28 1993-07-16

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5252718U (ja) * 1975-10-15 1977-04-15
JPS5429908U (ja) * 1977-08-01 1979-02-27

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5252718U (ja) * 1975-10-15 1977-04-15
JPS5429908U (ja) * 1977-08-01 1979-02-27

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61139285U (ja) 1986-08-29

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