JPH03212347A - 缶様容器の蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野１ 本発明は、食品缶、飲料缶などの缶様容器の蓋に関し、
特に易開封性プラスチック製蓋に関する。

［従来の技術］ 上記のような缶様容器の胴体に取付けるプラスチック製
蓋において、そも開封（開缶）に際し、人がそれを手で
もって容易に開缶できるようにタブ（把手部）を備えさ
せることが行われている。

従来法による当該タブの蓋への装着方法は、タブを取付
けるタブ座と同時に射出成形を行ない、タブとタブ座と
を同時一体成形するか、あるいは、タブ座と同種の合成
樹脂でもって予め成形したタブ座に熱溶着する方法が一
般的であった（特開昭６０−２３１５４、同５９−２２
１２５６、特願昭６ｌ−１８７４８１）。

［発明が解決しようとする課題］ しかるに、上記のごとくタブ座とタブを一体成形する場
合には、そのタブ座へのタブの装着は、確実、堅固とな
るが、その肉厚が大となる為、射出サイクルが長くかか
るという欠点があった。また、射出成形に用いられる金
型も複雑高価となるという欠点もあった。

また、後者のごとく、タブを同種樹脂で別に成形し、こ
れをタブ座に熱溶着するという方法は、タブの溶着強度
のチエツクが破壊検査となり不経済であるばかりでな（
、溶着強度の管理がかなり難しく、溶着のための溶着機
も複雑高価となり、コスト高になるという欠点があった
。

本発明はかかる従来技術の有する欠点を解消することの
できる技術を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ かかる目的を達成する為の本発明は、 缶様容器の胴体に取り付ける合成樹脂またはそれを含む
複合体からなる蓋において、 該蓋は環状の弱め線を有し、該弱め線の外側は胴体取り
付け用フランジ部からなり、 その内側は装着したタブによる押圧応力により該弱め線
に沿った破断開口部を形成する破断用部分円状部と、該
押圧に次ぐ、タブによる引張応力により該弱め線に沿っ
た引裂開口部を形成する引裂用部分円状部からなり、 該両部分円状部境界上には、前記装着タブによる押圧時
のてこ作用の支点となり、前記装着タブの引張時の係止
部となるブリッジが形成されてなることを特徴とする易
開口性の缶様容器の蓋に存する。

［実施例］ 次に、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。

第５図に、本発明によるタブ装着後の缶様容器の蓋の平
面図を示す。第１図は、この第５図のＡ−Ａ線断面図で
ある。

当該蓋１は、環状の弱め線（スコア部）２を有し、該ス
コア部２の外側は胴体取り付け用フランジ部３からなる
。

スコア部２の内側は円形のタブ座４よりなる。

当該タブ座４の平面図は第６図に示される通りで、装着
したタブによる押圧応力により上記スコア部２に沿った
破断開口部を形成する破断用部分円状部４１と、該押圧
に次ぐタブによる引張応力により該スコア部に沿った引
裂開口部を形成する引張用部分円状部４２とを有し、該
両部分円状部４１．４２境界上には、前記装着タブによ
る押圧時のてこ作用の支点となり、前記装着タブの引張
時の係止部となるブリッジ５が形成されている。

ブリッジ５の第６図Ｂ−Ｂ線に沿う要部断面図は第７図
に示す通りである。

タブ座４には、ブリッジ５に隣接して、開缶を容易にす
るヒンジ部（凹凸部）６が設けられている。

第５図および第１図に示すように、タブ座４のブリッジ
５に、タブ７を挿入し、該タブ７の頭部７０をタブ座４
の破断用部分円状部４１に突出して、タブ７をブリッジ
５に装着する。

第９図〜第１１図に、タブ７の二三の例を示す。

これら図にも示すように、当該タブ７の頭部７０の先端
部両側には突起７１を設けることが好ましい。該突起７
１により、開缶に際し、または開缶前に、タブ７がブリ
ッジ５から離脱しないようにすることができる。

また、第１０図および第１１図に例示するように、タブ
７の長さ方向中央部に割裂部７２を設けることも好まし
い。これにより、タブ７を二つ割りにすることができ、
タブ７のブリッジ５への挿着な容易にする。

第９図および第１０図に示すタブ７において、円形のく
り貫き部７３は、開缶に際し、指を差し込む部分である
。当該円形のくり貫き部を貫通させずに、窪みとし、ス
プーン機能を持たせるようにしても良い。

本発明になる缶様容器蓋は、第４図に示すような断面（
ハツチング省略）のガスバリヤ−性多層基材８を有して
成っている。該ガスバリヤー性多層基材８の構成断面例
の一例を第８図に示す。

ここで例示したガスバリヤ−性多層基材８は、ガスバリ
ヤ−性の基材層８０を内層に有し、その画表層８１．８
２に合成樹脂層を有する三層構造よりなる。

ガスバリヤ−性の基材層８０の例としては、アルミニウ
ム（ＡＪ２）箔が挙げられる。その他、各種金属箔やエ
チレン・酢酸ビニル共重合体フィルムも例示される。

上記合成樹脂層８１．８２は、熱可塑性合成樹脂よりな
ることが好ましい。−の表層８１の存在は、当該ガスバ
リヤ−性多層基材８の外周に設ける胴体取り付け用フラ
ンジ部３や当該基材８上のタブ座４との熱接合を強固に
し、缶様容器の落缶強度を向上させる。他の表層８２は
、第２図に示す用に、缶様容器の胴体９との熱接合を容
易にする。該胴体９もプラスチック製であることが好ま
しい。

本発明による缶様容器蓋の製法の一例は次の通りである
。

第４図に示すような、底部８Ａと該底部外周に連接して
立設された立上り部８Ｂと該立上り部に連接して前記底
部と平行に突出されたフラップ部８Ｃとを有するガスバ
リヤ−性多層基材８の外周に、胴体取り付け用フランジ
部３を周設しく第３図）、当該フランジ部３の内側で、
ガスバリヤ−性多層基材８の底部８Ａ上に、第６国手面
図で示すようなブリッジ５をヒンジ部６に隣接して設け
た円形のタブ座４を、第２図に示すように、当該フラン
ジ部３と当該タブ座４の外周縁との間でスコア部２を形
成するようにして、接合する。

スコア部２は、第２図に示すように、ガスバリヤ−性多
層基材８の露出した部分である。

第５図に示すように、当該スコア部２は環状に構成され
、当該蓋をフルオープンにする。

第１図に示す実施例では、前記のように、ブリッジ５に
タブ７を挿着した例を示したが、本発明では、第２図に
示すように、未だタブを装着しないものについても、包
含され、タブ７を別製しておき、　タブ７を装着しない
第２図に示すような蓋１′と、タブ７とで本発明の缶様
容器蓋を構成してもよい。

本発明では、第１２図に示すように、タブ座４の外周端
部に、ひさし部４３を突出させて、スコア部２を覆うよ
うにしてもよい。

スコア部２は、薄いガスバリヤ−性多層基材８が露出し
た部分で、当該ひさし部４３でスコア部２を覆うと、ひ
さし部４３により、スコア部２が外部から見えないよう
になり、該スコア部２から注射針などで異物を混入させ
るなどの所謂タンバーレジスタンス（いたずら防止）機
能を発揮させることができる。

本発明による缶様容器蓋の開缶は、予じめ装着したある
いは開缶に際し装着したタブ７の端部な第１図矢標に示
すように持ち上げると、タブ７の頭部７０がタブ座４の
破断用部分円状部４１を押圧し、その応力により、スコ
ア部２におけるガスバリヤ−性多層基材８を切断し、次
いで、タブ７を引張ると、その応力により、さらに、当
該スコア部２を環状に切断していって、蓋の開缶が行わ
れる。

開缶後には、タブ７を引抜いて、スプーンなどとして利
用することができる。

［発明の効果］ （１１本発明によれば、タブ座にブリッジを設け、該ブ
リッジ内にタブを挿入するだけでよい。

従って、従来例のごとく射出成形上の問題はなく、また
、溶着強度管理上の問題もなくなる。

（２）本発明によれば、タブの取り外しが可能で、開缶
の際のタブの機能の他に、スプーン機能など他の機能も
持たせることができる。

（３）従来例では、タブとタブ座の装着が、　一体成形
によったりするなどの関係上同種樹脂を用いることが多
いが、本発明では、タブはタブ座と同種樹脂を用いなく
ても済む、尚、タブは、合成樹脂製でなく、金属などか
ら成っていてもよい。

（４）従来例では、タブを別製し、タブ座に溶着する場
合、その位置決めが難しいなどの問題があったが、本発
明では、ブリッジが設けられ、そこにタブを挿着すれば
よいので、かかる問題を解消できる。また従来例で用い
ていた溶着機は不要となる。

（５）本発明ではブリッジにタブを装着して開缶する形
態を採っているので、その易開封性も向上させることが
できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は本発明の実施例
を示す缶様容器蓋の断面図、第２図は本発明の他の実施
例を示す缶様容器蓋の断面図、第３図および第４図はそ
れぞれ本発明の実施例を示す蓋を構成する部材の断面図
、第５図は本発明の実施例を示す蓋の平面図、第６図は
タブ座の平面図、第７図は第６図Ｂ−Ｂ線断面図、第８
図はガスバリヤ−性多層基材の断面図、第９図〜第１１
図はそれぞれタブの平面図、第１２図は本発明の他の実
施例を示す要部断面図である。 １ １、１′ １ ２ ・缶様容器の蓋 ・弱め線（スコア部） ・胴体取り付け用フランジ部 ・タブ座 ・破断用部分円状部 ・引裂用部分円状部 ・ブリッジ ・ヒンジ部 ・タ　　ブ ・ガスバリヤ−性多層基材

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、缶様容器の胴体に取り付ける合成樹脂またはそれを
   含む複合体からなる蓋において、 該蓋は環状の弱め線を有し、該弱め線の外側は胴体取り
   付け用フランジ部からなり、 その内側は装着したタブによる押圧応力により該弱め線
   に沿った破断開口部を形成する破断用部分円状部と、該
   押圧に次ぐ、タブによる引張応力により該弱め線に沿っ
   た引裂開口部を形成する引裂用部分円状部からなり、 該両部分円状部境界上には、前記装着タブによる押圧時
   のてこ作用の支点となり、前記装着タブの引張時の係止
   部となるブリッジが形成されてなることを特徴とする易
   開口性の缶様容器の蓋。 ２、タブをブリッジに挿入し、タブの頭部を破断用部分
   円状部に突出して、タブをブリッジに装着して成る、請
   求項１に記載の缶様容器の蓋。 ３、タブが、その頭部先端部に突起またはフックを有し
   て成る、請求項１または２に記載の缶様容器の蓋。