JPH03210085A - スクロール圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はスクロール圧縮機に関し、更に詳細には例えば
空気調和機あるいは冷凍機等の機器に使用するスクロー
ル圧縮機に関する。

（従来の技術） 従来、スクロール圧縮機は例えば特開昭６３−１３４８
９４号公報に開示されたものなどが知られている。この
従来のスクロール圧縮機を第３図で説明する。第３図に
おいて、１は固定スクロールで、合板部１ａの下面に渦
巻突起１ｂが設けられている。２は揺動スクロールで、
合板部２ａの上面に渦巻突起２ｂが設けられ渦巻突起１
ｂに組合わされており、合板部２ａの中心部下方に揺動
軸部２Ｃが突出している。３は双方のスクロールの外周
部に形成された吸入口、４は固定スクロール１の合板部
１ａの中心部に設けられた吐出口、５は双方の渦巻突起
１ｂ、２ｂ間に形成された圧縮室、６は主軸で、上端部
の大径部６ａに偏心穴６ｂが設けられている。７は偏心
穴６ｂにはめられ、揺動軸部２ｃを半径方向に支承する
揺動軸受、８，９は主軸６を駆動するモータロータ及び
モータステータ、１０は主軸６が駆動したとき揺動スク
ロール２が自転せずに公転運動をするよう規制するオル
ダム継手、１１は各構成部材を収容するシェル、１２は
シェル１１に固着された吸入管、１３は固定スクロール
ｌに固着された吐出管で、吐出口４からの圧縮ガスをシ
ェル１１外に送出する。１４は固定スクロールｌを支持
し、また凹部１４ａ内に揺動スクロール２を揺動自在に
支承すると共にオルダム継手１０を配し、かつ軸受１５
を介して主軸６の大径部６ａを回転自在に支承する第１
のフレーム、１６は第１のフレーム１４及びモータステ
ータ９を支持すると共に主軸６の小径部６ｄを回転自在
に支承し、かつシェル１１に取り付けられた第２のフレ
ーム、Ｉ７は第２のフレーム１６に設けられ、主軸６の
軸方向下方に作用するスラスト荷重を受ける環状のスラ
スト受け、１日は主軸６に固着され、主軸６の駆動によ
り発生する不釣合力を相殺するためのバランサで、第１
のフレーム１４と第２のフレーム１６の間に形成される
バランサ室１９に収納されている。６ｃは主軸６を貫通
して設けられた給油孔、２０は主軸６の下端に取り付け
られたオイルキャンプ、２１は潤滑油である。

次に、この従来のスクロール圧縮機の動作について説明
する。モータロータ８が回転すると主軸６はスラスト受
け１７に主軸６の大径部６ａの下端部を支承されて回転
し、揺動スクロール２はオルダム継手１０により自転を
阻止されながら公転する。この時、冷媒ガスは染入管１
２からシェル１１内に吸入され、モータロータ８、モー
タステータ９を冷却し、吸入口３を介して圧縮室５に取
り込まれて圧縮される。圧縮されたガスは吐出口４を介
して吐出管１３より圧縮機外へ排出される。

（発明が解決しようとする課題） 従来のスクロール圧縮機は以上のように構成されていた
ので、例えば、鉄道車両用空調装置などに用いた場合、
スクロール圧縮機には絶えず振動が作用することになり
主軸６が軸方向に振動することになる。この時、軸方向
下方へはスラスト受け１７によりスラスト荷重を受けて
いるので主軸６の移動は規制されているが、上方へはあ
る変位をもって移動可能である６特に、圧縮機が停止中
に主軸６が軸方向上方へ振動すると、主軸６を支持して
いる軸受Ｉ５などには潤滑油２１が供給されていないた
め傷付が発生し、再起動時に軸受部の焼付きを発生する
ことがあった。

また更に、従来のスクロール圧縮機を横置きにして用い
た場合には、主軸６の大径部６ａ上端面と揺動スクロー
ル２の合板部２ｂの下面、あるいは第１のフレーム１４
の下端部とバランサ１８の上面が接触して発熱し、凝着
を起こすことがあるなど圧縮機を使用する上での信頼性
に問題があった。

本発明の目的は、かかる従来の問題点を解消するために
なされたもので、主軸の軸方向への移動を規制すること
番こより、軸受部の傷付の発止や、揺動スクロールと主
軸などの凝着の発生を防止するスクロール圧縮機を擢供
することにある。

（課題を解決するための手段） 本発明に係るスクロール圧縮機は、バランサを挟持する
ように主軸軸線両方向のスラスト力を支承する第１のス
ラスト軸受及び第２のスラスト軸受を第１のフレーム及
び第２のフレームに設けたことを特徴とする。

（作　用） 本発明のスクロール圧縮機によると、バランサを挟持す
るように主軸軸線両方向のスラスト力を支承する第１の
スラスト軸受及び第２のスラスト軸受を第１のフレーム
及び第２のフレームに設けたので、振動などにより主軸
が軸線両方向へ移動しようとしてもスラスト軸受により
規制され、主軸の軸受部の傷付及び揺動スクロール台板
部などとの接触が防止される。

（実施例） 以下、本発明のスクロール圧縮機を添付図面に示された
実施例について更に詳細に説明する。

第１図には本発明の一実施例に係るスクロール圧縮機の
主要部が示されている。この第１図において、２２は第
１のフレーム１４の下端面に設けられた環状の第１のス
ラスト軸受、２３は第２のフレーム１６の設けられた第
２のスラスト軸受である。ここで、第２のスラスト軸受
２３は主軸６の大径部６ａの下端部を支承し、第１のス
ラスト軸受２２はバランサ１８の上面を支承するように
構成されている。また、各スラスト軸受の可動部分と固
定部分の間にはそれぞれ適切な軸方向クリアランスが設
定されている。その他の構成については第３回に示され
た従来のスクロール圧縮機と同様である。

このように構成されたスクロール圧縮機においては、通
常運転時、圧縮機に大きな振動が作用しない場合は、主
軸６は第２のスラスト軸受２３によって支承される。ま
た、圧縮機に大きな振動が作用しても、第１のスラスト
軸受２２によって主軸６の軸方向上方への移動が規制さ
れ、圧縮機停止中で軸受に潤滑油が供給されない場合で
も、軸受に傷付が発生しない。さらに、本発明を横置形
スクロール圧縮機に適用した場合でも、主軸６は第１の
スラスト軸受２２及び第２のスラスト軸受２３のそれぞ
れの軸方向クリアランスを加えた分だけ移動可能なだけ
であり、揺動スクロール２の合板部２６などと接触する
ことはない。

ここで、圧縮機運転中においては、主軸６の給油孔６Ｃ
を通って各軸受へ供給された潤滑油２１は各軸受を潤滑
した後バランサ室１９へ戻されるので、バランサＩ８に
よって攪拌されバランサ室１９内でミスト状になり、第
１のスラスト軸受２２及び第２のスラスト軸受２３へ供
給される。

第２図は本発明の他の実施例を示すスクロール圧縮機の
要部断面図であり、第２図において、２４は第１のフレ
ーム１４の下端面に第１のフレーム１４に一体に設けら
れた第１のスラスト受は面、２５は第２のフレーム１６
一体に設けられた第２のスラスト受は面で、それぞれの
スラスト受は面２４．２５及びバランサ１８の上下面の
面粗度を向上させて嵌受は構造にしたものである。また
、第１図及び第２図で示された実施例において、第１の
スラスト軸受２２及び第２のスラスト軸受２３あるいは
第１のスラスト受は面２４及び第２のスラスト受は面２
５をバランサ１８の上下面へそれぞれ設けても同様の効
果が得られることはいうまでもなく、さらに、第１のス
ラスト軸受、第２のスラスト受は面、または第１のスラ
スト受は面、第２のスラスト軸受という組合せで実施し
ても同様の効果が得られる。

（発明の効果） 以上説明したように、この発明のスクロール圧縮機によ
れば、第１のスラスト軸受及び第２のスラスト軸受を第
１のフレーム及び第２のフレームに設け、バランサを挟
持するように主軸軸線両方向のスラスト力を支承したこ
とにより、主軸の軸方向への移動が規制され、軸受の傷
付の防止および主軸の揺動スクロールへの接触などが防
止できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によるスクロール圧縮機の要
部断面図、第２図は本発明の他の実施例を示す要部断面
図、第３図は従来のスクロール圧縮機の断面図である。 １・・・固定スクロール、２・・・揺動スクロール、６
・・・主軸、１１・・・シェル、１４・・・第１のフレ
ーム、１６・・・第２のフレーム、１８・・・バランサ
、１９・・・バランサ室、２２・・・第１のスラスト軸
受、２３・・・第２のスラスト軸受、２４・・・第１の
スラスト受は面、２５・・・第２のスラスト受は面。 なお、各図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. それぞれ渦巻突起を備える固定スクロールおよび揺動ス
   クロールを協働して圧縮室を形成するように組合せ、前
   記揺動スクロールの一部を収容し且つ前記固定スクロー
   ル外周側を第１のフレームで支持し、該第１のフレーム
   を第２のフレームで支持してシェル内部に格納してなる
   スクロール圧縮機において、前記第１のフレームと前記
   第２のフレームとの間に形成されたバランサ室と、前記
   第２のフレームと前記バランサ室とを貫通して前記揺動
   スクロールを揺動運動させるべく連結された主軸と、該
   主軸に形成され前記バランサ室に配置されたバランサと
   、前記主軸の軸線方向のスラスト力を支承すべく前記バ
   ランサを挟持するように前記第１のフレームおよび前記
   第２のフレームに設けられた第１および第２のスラスト
   軸受とを含むスクロール圧縮機。