JPH03206893A - とうもろこし澱粉抽出残渣の処理法 - Google Patents

とうもろこし澱粉抽出残渣の処理法

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JPH03206893A
JPH03206893A JP140990A JP140990A JPH03206893A JP H03206893 A JPH03206893 A JP H03206893A JP 140990 A JP140990 A JP 140990A JP 140990 A JP140990 A JP 140990A JP H03206893 A JPH03206893 A JP H03206893A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、とうもろこし穀粒の湿式処理による澱粉の製
造工程において副産物として発生するコーングルテンフ
ィード及び/またはファインファイバーに物理的に強固
に結合及び/又は付着、混入している澱粉を、水溶性F
類として効率的に回収し、有効利用する方法に関する。
「従来の技術」 現在、とうもろこし穀粒を湿式処理して澱粉(コーンス
ターチ)を製造する方法としては、亜硫酸浸漬法が採用
されている。この方法は、原料精選工程−亜硫酸温水浸
漬工程−磨砕・分離工程−濾過・乾燥工程の4工程から
基本的に構成されてる。
まず、第1工程である精選工程において、原料とうもろ
こし中に含まれている異物、あるいは規格外のとうもろ
こし粉末(ダスト)などが除去される。
次に、第2工程の亜硫酸温水浸漬工程において、原料と
うもろこし中に含まれているアミノ酸、可(8性蛋白質
やペプチド、糖類、及びその他の可溶性有機・無機成分
が除去される。これらの可溶性有機・無機成分は、濃縮
されてコーンステイープリカーとされ、微生物の培地又
は飼料として利用されている。
次いで、第3工程の磨砕・分離工程において、浸漬処理
されたとうもろこし穀粒が、外皮部と、胚芽部と、胚乳
部とに分別される。分別された外皮部は、スクリーンに
より篩別した後、乾燥してコーングルテンフィードとさ
れ、家畜飼料として利用される。また、胚芽部は、搾油
精製してコン油として食用に供されるばかりでなく、そ
の搾油残渣は家畜の飼料として利用される。一方、胚乳
部は、更に磨砕処理された後、遠心分離されて澱粉と蛋
白質とに分別され、それぞれ乾燥工程を経て、食品ある
いはその他の一般工業分野で広く利用されている。
上記の一連の工程で使用される水は、ボトルドアツブ・
システムと呼ばれる方式により、新しく添加され゛る水
ffiと、コーンステイープリカー及び凝縮水として抜
き出される水量とがほぼ等しくなるようにされている。
すなわち、すべての濾過水、遠心分離機のオーバーフロ
ーなどを、その前の工程の工程水や洗浄水に使用しなが
ら、最後には浸i+’j 液として利用して、可溶性成
分を全部外部にロスなく集めたものを濃縮するシステム
である。したがって、このボトルドアツブ・システムで
は、原料とうもろこし中の成分を、無水物中99%以」
二回収することができ、とうもろこし澱粉製造工業は、
極めて効率の良い工業であるとされている。
[発明が解決しようとする課題」 しかしながら、はぼ完成されたかに見える」1記ボトル
ドアツブ・システムによるとうもろこし穀粒の湿式処理
法も、個々の工程を詳細に検討した場合には、解決され
るべき諸々の問題点が残されている。
例えば、第3工程の磨砕・分離工程において分別された
外皮部を、スクリーンにより篩別して得られるコーング
ルテンフィートには、主にアラビノキシランとセルロー
スとから構成される非澱粉質炭水化物及び脂質以外に、
その固形物に対して10〜20重量%の澱粉が含まれて
いる。この澱粉の一部は、遊離の澱粉粒が、水洗不十分
により、外皮表面に単に付着しているものであるが、外
皮の表面構造に物理的に強固に結合し、水洗だけでは回
収し得ない澱粉もかなりの量がある。
また、磨砕・分離工程に使用されている磨砕機の構造的
宿命から、外皮の一部が澱粉の粒径程度にまで細かく砕
かれたファインファイバーが大量に発生する。このファ
インファイバー中には、その固形分に対して50〜80
重量%の澱粉が含まれているので、更に1分別処理が行
なわれているが、その分別効率は極端に悪い、その理由
は、ファインファイバーは、粒径が澱粉と同程度である
ため、篩別機を用いて澱粉と分別することは不可能であ
ることにもよるが、最も大きな理由は、前記コーングル
テンフィードの場合と同様に、かなりのユ1の澱粉が、
ファインファイバーの表面構造に物理的に一強固に結合
していることによると考えられている。
日本では、約200万トン/年のとうもろこし澱粉が製
造され、そのために、約286万トン/年のとうもろこ
し穀粒が消費されている。−射的に、とうもろこし穀粒
の約10重量%がコーングルテンフィードとして回収さ
れ、約1重量%がファインファイバーとなるとされてい
る。したがって、コーングルテンフィード及びファイン
ファイバーと一緒に除去され有効利用されていない澱粉
は、計算によると4,3〜8,0万トンにものぼり、こ
れは、全澱粉に対して2.1〜4.0重量%に相当する
そればかりでなく、ファインファイバーは、篩別機によ
って分離されず工程内に長(残留して、ボトルドアツブ
・システムの円滑な運転に多大な支障をきたすという問
題も有している。
このような問題点に鑑みて、本発明者らは、コーングル
テンフィードやファインファイバーの表面に物理的に結
合及び/又は付着、混入している澱粉を回収する方法に
ついて鋭意検討した。
その一つの方法は、コーングルテンフィード及び/又は
ファインファイバーの懸濁ン夜に、セルラーゼ、プロテ
アーゼ、キシラナーゼ、β−1,3グルカナーゼ、ポリ
ガラクチュロナーゼ等の酵素を添加し、それぞれの酵素
の至適pHで40〜55℃にて反応させることにより、
澱粉以外の成分を可溶化又は部分可溶化し、篩別して澱
粉粒を損傷させることなく回収する方法である。しかし
、この方法では、篩別した通過部の澱粉重量を測定した
ところ、酵素添加区と酵素無添加図とで殆ど変わらない
ので、澱粉を効果的に回収できないことがわかった。
次に、特開昭57−47499号に記載されているよう
に、コーングルテンフィード及び/又はファインファイ
バーの懸濁液に、細菌液化型α−アミラーゼを添加し加
熱して、存在する澱粉を糊化させると同時に液化させた
後、常法によりグルコアミラーゼあるいはβ−アミラー
ゼを添加して、グルコ−叉あるいはマルトースとして回
収する方法を5式みた。
しかしながら、この方法では、加熱処理を行なう際に、
コーングルテンフィード及び/又はファインファイバー
に含まれる非澱粉質区分が、大量に吸水して膨潤するた
め、経済的に意味のあるlO%+W/V+以上の懸濁液
の濃度では、懸濁液が流動性を失い、以後の固液分離工
程への移送が不可能になることがわかった。更に、上記
の方法では、澱粉粒のミセル構造を完全に開裂させるた
めには、液化型a−アミラーゼ処理後に、125〜13
5°C程度に加熱する必要があり、エネルギーコスト的
にも問題があった。
したがって、本発明の目的は、コーングルテンフィード
及び/又はファインファイバーに物理的に結合及び/又
は付着、混入している澱粉を回収する方法において、上
記コーングルテンフィード及び/又はファインファイバ
ーの懸濁液を高濃度で、かつ、非澱粉質区分を膨潤させ
ることのない糊化開始点以下の温度で処理し、澱粉を可
溶化して分離することにより、澱粉を経済的に回収する
こと、更には、ファインファイバーを工程外に効率よく
排出して、ボトルドアツブ・システムが円滑に運転でき
るようにすることにある。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本発明のとうもろこし澱粉抽
出残渣の処理法は、とうもろこし穀粒の4式処理による
澱粉の製造工程で発生するコーングルテンフィード及び
/又はファインファイバーに、生澱粉消化酵素を作用さ
せて、コーングルテンフィード及び/又はファインファ
イバーに物理的に結合及び/又は付着、混入している澱
粉を可溶化させ、水溶性糖類として回収することを特徴
とする。
以下、本発明について、好ましい態様を挙げて史に詳細
に説明する。
本発明において、コーングルテンフィードとは、とうも
ろこし外皮の磨砕物であって、とうもろこし穀粒の湿式
処理である亜硫酸浸漬法において、とうもろこし穀粒を
精選し、亜硫酸温水浸漬して:とうもろこし中のアミノ
酸、可溶性蛋白質やペブチ・ド、糖類、及びその他の可
溶性有機・無機成分を除去した後、磨砕し、外皮、胚芽
、胚乳とに分別し、その外皮部分を乾燥して得られるも
のである。コーングルテンコーングルテンフィードは、
王に家畜飼料として利用されているが、上記湿式処理で
得られるものは、主にアラビノキシラン及びセルロース
とから構成される非澱粉質炭水化物を主成分として含有
するほか、物理的に結合及び/又は付着、混入した澱粉
をその固形物に対して10〜20重量%含有している。
また、ファインファイバーは、上記亜硫酸浸漬法におけ
る磨砕処理工程で、外皮の一部が澱粉の拉径稈度にまで
細かく砕かれたものであって、澱粉、蛋白質とともに篩
別機を通過しやすく、篩別な繰り返すことによって最終
的に分離される微粉である。このファインファイバーは
、粒径が同程度であることから付着、混入した澱粉のほ
かに、その表面構造に物理的に強固に結合した澱粉を含
有する。ファインファイバー中の澱粉の総量は、固形物
換算で50〜80重量%である。
本発明において、生澱粉消化酵素とは、澱粉粒を加熱し
て膨潤糊化させることなく、生澱粉粒を直接的に可溶化
し、水溶性マルトオリゴ糖、マルトース又はグルコース
を生成させる能力を有する酵素の総称である。
生澱粉に直接作用してマルトオリゴ糖を生成する酵素と
しては、バチルス・サーキュランス(Bacillus
  circulansl F−2(化学と生物、第2
3巻、No、 l、7〜9頁、1985年)、バチルス
・ズブティリス(Ilacillus  5ubLLl
is l 65株(ApplEnviron、 Mic
icbiol、  、第54巻、No、 6.1516
〜1522頁、1988年)、アスペルギルス・フィカ
ム(Aspergillus   ficuml   
 (Appl、   EnvironMicrobio
l、 、 第52巻、N015.1068−1073頁
、1986年)、あるいは細菌由来のa−アミラーゼi
Agric、 Biol、 Chem、 第53巻、N
o、3.601〜603頁、1989年)等がある。
また、生澱粉に作用してマルトースを生成する酵素とし
ては、クロストリデイウム・サーモスルフgfネス(C
lostridium thermosulfurog
enesl([gnzyme  Microb、 Te
chnol、、第9巻、598〜601頁、1987年
)、あるいは細菌由来のβ−アミラーゼ(澱粉科学、第
33巻、No、4 238−243頁、1986年)等
がある。
更に、生澱粉に作用してグルコースを生成する酵素には
、アスペルギルス(Aspergillus J属、K
−27山来の酵素(澱粉科学、第32巻、No、2.1
28−135頁、1985年、Appl、 Mirob
iol、  ロi。
tcchnol、、第27巻、No、27.447〜4
50頁、1988年)や、カララ((:halara 
)属由米の酵素(澱粉?4学、第32巻、No、3.1
89−196頁、1985年)等がある。
本発明においては、上記の酵素のいずれも使用可能であ
るが、特に、とうもろこし生澱粉の消化速度及び分解限
度が高く、得られる澱粉糖化物の利用価値が高いことか
ら、生澱粉を直接糖化してグルコースを生成する作用を
有する、カビ由来で、グルコアミラーゼを主体とする生
澱粉消化酵素を用いるのが、最も経済的である。
カビ由来で、グルコアミラーゼを主体とする生澱粉消化
酵素は市販されており、例えば、アスペルギルス(As
pergillus )属由来のものとして、「ダビア
ーゼ」 (商品名、ダイキン工業■製、20.0圓単位
/g)、リゾプスfRhizopusl属由来のものと
して[アマノグルクザイムRL−2J  (商品名、大
野製薬■製、15.000国際単位/m1)、[ナガセ
XP−415J  (商品名、長瀬産業■製)等がある
本発明では、コーングルテンフィード及び/又はファイ
ンファイバーに、上記生澱粉消化酵素を作用させて、コ
ーングルテンフィード及び/又はファインファイバーに
物理的に結合及び/又は付着、混入している澱粉を可溶
化させて、水溶性糖類として回収する。
まず、コーングルテンフィード及び/又はファインファ
イバーを、水に分散させて、懸濁液を調整する。この懸
濁液の濃度は、高いほど経済的であるため5%fW/V
1以上が好ましいが、濾過工程等における流動性が損な
われないようにするため20%!W/Vl以下が好まし
い。
次1こ、この懸濁液を、p114〜6、好ましくは5〜
55に調整し、生澱粉消化酵素を添加して、45〜60
°C1好ましくは50〜55℃で、撹拌しながら反応さ
せる。反応時間は、特に限定されないが、通常48時間
程度が適当である。
また、生澱粉消化酵素とともに、a−アミラーゼ、a−
1,−グルコシダーゼ、オリゴ1.6−グルコシダーゼ
等を併用することもできる。生澱粉消化酵素と併用した
場合、α−アミラーゼは、生澱粉消化速度を加速し、(
2−1,6−グルコシダーゼは、消化速度の加速効果は
大きくはないが、生産物であるグルコースの生成率を増
加させる。また、オリゴ1.6−グルコシダーゼは、グ
ルコースの生成率を増加させるとともに、グルコースか
らの適合成反応を抑制する効果を有している。
生澱粉消化酵素で処理した懸濁液は、例えばフィルター
プレス等の濾過器を用いて固液分離する。得られた液部
は、水溶性マルトオリゴ糖、マルトース、グルコースな
どの糖類を含有する液であり、活性炭脱色、脱イオン精
製して食品等に利用することができる。この場合、水溶
液のままで用いることもできるが、必要に応じて結晶化
させることもできる。一方、固液分離により得られた残
渣は、乾燥した後、食品、飼料等として利用することが
できる。
「作用及び効果」 本発明においては、とうもろこし穀粒の湿式処理による
澱粉の製造工程で発生するコーングルテンフィード及び
/又はファインファイバーに、生澱粉消化酵素を糊化開
始点以下の温度で作用させて、含まれている澱粉を水溶
、性糖類として効率的に回収することができる。すなわ
ち、酵素反応を澱粉の糊化開始点以下の温度で行なうこ
とができるので、澱粉の糊化及び非澱粉質区分の膨潤に
より懸濁液の流動性が失われることが少ない。その結果
、コーングルテンフィード及び/又はファインファイバ
ーの懸濁液濃度を高めることができ、かつ、酵素処理後
の懸濁液の移送、濾過作業も容易となり、澱粉を効率的
、かつ経済的に回収することができる。
また、澱粉を、水溶性糖類として可溶化して回収するの
で、食品等に利用する場合、添加しやすいという利点も
得られる。
更に、とうもろこしの湿式処理による澱粉の製造工程に
おいて、工程中に長(残留してボトルドアツブ・システ
ムの円滑な運転に多大な支障をきたしていたファインフ
ァイバーを、工程外に効率良<FJ1出することができ
るようになり、洗浄のために添加される水の洗浄効果を
高め、ひいては、各製品の品質向上、工程の生産能力の
向上などが!用待できる。
「実施例」 以下に、本発明を実施例で詳細に説明する。
なお、実施例において、生澱粉の消化率は、便宜的に以
下の方法で測定したものである。
まず、コーングルテンフィード及び/又はファインファ
イバーを、水に分散させて懸濁液を得る。この懸濁液を
所定量(5m1程度)とり、耐熱性細菌液化型α−アミ
ラーゼである[クライスダーゼT−5J  (商品名、
大和化成■製、10.000単位/m1)を1.000
単位添加し、pl+6.5の条件下にて95°Cで10
分間加熱して、含まれている澱粉粒を完全に糊化液化す
る。次いで、0.45μmのメンブランフィルタ−で濾
過し、得られた濾液中の全糖量なアンスロン硫酸法で測
定する。
一方、前記懸濁液を前記と同量とり、実験に供する生澱
粉消化酵素を添加し、30〜55℃で反応させた後、0
.45μmのメンブランフィルタ−で濾過し、i4)ら
れな77!液中の全糖量を、前述と同様の方法で測定し
て、生澱粉から生澱粉消化酵素の作用により溶離した水
溶性糖質の濃度とした。
なお、生澱粉の消化率(%)は、以下の式で表わした。
生澱粉の消化率=A/BX100 A:生澱粉消化酵素処理後の濾液中の全F量I3  α
−アミラーゼ処理後の濾液中の全yMNまだ、生澱粉消
化酵素処理後の濾液中の糖組成は高速液体クロマトグラ
フィーにより測定した。
高速液体クロマトグラフィーの分離カラムにはウルトロ
ンPS−8ON (商品名、信相化工■製)を用い、移
動相には水を0.9ml/分の流速で用い、検出は示差
屈−折計で行なった。
実施例I とうもろこしの湿式処理による澱粉の製造工程から得ら
れたコーングルテンフィードを、水に分散させて15%
(w/v)の懸濁液とし、pH5,0に調整した。次い
で、上記懸濁液に、アスペルギルスlAspergil
lusl K−27株の生産する生澱粉消化酵素である
[ダビアーゼJ (商品名、ダイキン工業■製、20.
000単位/g)を、コーングルテンフィードに含まれ
ている澱粉1gに対して50単位添加し、55℃で、4
8時間撹拌しながら糖化させた。
得られた懸濁液を、フィルタープレスで固液分離し、濾
液の生澱粉消化率、及び糖組成を測定した。生澱粉消化
率は94%f、W/Vlであり、濾液中の可ン容性糖2
Bの94.5%がグルコースであった。
実施例2 実施例1と同じコーングルテンフィードを水に分散させ
て、濃度が5.10.+5.20.25%(w/vlの
懸濁液をそれぞれ調製し、pH5,0にした。各々の、
s+、4 fA液に、含まれている澱粉1gに対して7
5単位の前記生澱粉分解酵素である「ダビアーゼ」をそ
れぞれ添加し、55℃で、48時間撹拌しながら反応さ
せた。
得られた懸濁液の流動性を肉眼的に観察した後、実施例
1と同様に固液分離し、濾液について、生澱粉消化率、
及び糖組成を測定した。
比較例1 なお、比較のため、実施例2と同様に、コーングルテン
フィードの5、l0115.20.25%fw/vl懸
濁液を調製し、pH6,5にした後、耐熱性細菌由来の
液化4Wα−アミラーゼである[クライスタゼr−5J
(商品名、大和化成■製、to、ooo単位/mllを
、コーングルテンフィードに含まれる澱粉Igに対して
15単位添加し、95℃で、10分間反応させて、澱粉
を加水分解率12%まで液化させた後、125°Cで、
20分間加熱して、澱粉を完全に糊化液化させた。そし
て、直ちに55℃まで冷却し、Jゾブス(Rhizop
usl属の生産するグルコアミラゼである「スミチーム
#3.000 J  (商品名、新日本化学■製)を、
澱粉に対して007重量%添加し、pl+5.−[]で
、448時間反させた。得られた懸濁液の流動性を肉眼
的に観察した後、固液分離し、濾液について、生澱粉消
化率、及び糖組成を測定した。
実施例2及び比較例1の結果を表1に示す。
なお、懸濁液の流動性の評価は以下のように表わす。
A、非常に良い     D 少し悪いB 良い   
     E:悪い Cやや良い (以下余白) 表1から明らかなように、本発明方法による加熱処理を
しないで生澱粉消化酵素で処理した場合も、従来法によ
るα−アミラーゼで液化した後、グルコアミラーゼで処
理した場合も、澱粉の消化率は96%以上であり、濾液
中のグルコース含有量は95%以上になる。しかし、本
発明方法では、得られる懸濁液の流動性が、懸濁液の濃
度が20%TV/Vl程度になるまで維持されるのに対
して、従来法では10%(w/vl程度が限度である。
懸濁液が流動性を失うということは、以後の精製工程へ
の移動が困難であることにつながり、すなわち、仕込み
濃度の限界が、従来法では10%(W/Vl程度である
が、本発明の方法では20%(w/v)程度まで可能で
あることを意味している。
実施例3 とうもろこしの湿式処理による澱粉の製造工程において
発生するファインファイバーを、篩別機及びデカンタ−
により濃縮して、5、l0115.20.25%FW/
Vlの懸濁液をそれぞれ調製した。各々の懸濁液をpH
5,0に調整した後、前記生澱粉分解酵素[ダビアーゼ
」を、含まれている澱粉1gに対して50単位添加し、
55℃で、48時間撹拌しながら反応させた。得られた
懸濁液の流動性を内口R的に観察した後、固液分離し、
濾液について、生澱粉消化率、及び糖組成を測定した。
比較例2 比較のため、実施例3と同様に調製した、ファインファ
イバーの濃度5.10.15.20.25%iW/Vl
の懸濁液を、比較例1と同様に処理し、懸濁液の流動性
、生澱粉消化率、糖組成をそれぞれ測定した。
実施例3、及び比較例2の結果を表2に示す。
なお、懸濁液の流動性の評価は1表1と同様にした。
(以下余白) 以上の結果から明らかなように、本発明方法及び従来法
のいずれも、グルコース含有量は94%以上であるが、
酵素処理後の懸濁液の流動性が限界となる陰濁液濃度が
、従来法では10%(W/Vl程度であるのに対して1
本発明の方法では20%(w/v)程度である。したが
って、仕込み濃度の限界が、従来法ではlO%fw/v
l程度であるが、本発明の方法では20%tw/Vl程
度まで可能であるということがわかった。
実施例4 濃度20%(W/v)のファインファイバー懸濁液を調
製し、含まれている澱粉1gに対して、前記生澱粉分解
酵素[ダビアーゼJ 5(1単位と、細菌由来の液化型
α−アミラーゼである[クライスダーゼL−IJ(商品
名、大和化成■製、 10,000単位/m1)10単
位とを添加し、pH5,5の条件下で、48時間撹拌し
ながら反応させ、実施例1と同様に固液分離し、(すら
れな濾液について、生澱粉消化率、糖組成を測定した。
その結果、懸濁液に含まれていた生澱粉の96.2%が
消化され、可溶性糖類の93.8%がグルコースであっ
た。
実施例5 実施例4と同様のファインファイバー懸濁液を用い、「
タライスダーゼL−I Jの代りに1単位のプルラナー
ゼ(大野製薬■製、900単位7m1)を添加した伯は
、実施例4と同様に処理した。
その結果、懸濁液に含まれていた生澱粉の90.1%が
消化され、濾液中の可溶性糖類の95.6%がグルコー
スであった。
実施例6 実施例4と同様のファインファイバー懸濁液を用い、含
まれている澱粉Jgに対して、50単位の前記生澱粉分
解酵素「ダビアーゼ」と、IO単位の前記液化型α−ア
ミラーゼrクライスダーゼL−I Jと、更に、1単位
の前記プルラナーゼを添加し、あとは実施例4と同様に
処理した。
その結果、含まれていた生澱粉の95.8%が消化され
、濾液中の可溶性糖類の95.1%がグルコースであっ
た。
実施例7 実施例4と同様のファインファイバー懸濁液を用い一生
澱粉分解酵素として[アマノグルクザイム旧、−2j・
(商品名、天動製薬■製、15.000国際単位/m1
)を、上記懸濁液に含まれている澱粉1gに対して60
国際単位添加し、あとは実施例4と同様に処理した。
その結果、含まれていた生澱粉の90.5%が消化され
、その濾液中の可溶性rfM類の95.8%がグルコー
スであった。
実施例8 実施例4と同様のファインファイバー懸濁液を用い、生
澱粉分解酵素としで「ナガセXP−415J(商品名、
置市産業■製)を2%添加し、あとは実施例4と同様に
処理した。
その結果、含まれていた生澱粉の89%が消化され、そ
のi1!液中の可溶性糖類の93.4%がグルコスであ
った。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)とうもろこし穀粒の湿式処理による澱粉の製造工
    程で発生するコーングルテンフィード及び/又はファイ
    ンファイバーに、生澱粉消化酵素を作用させて、コーン
    グルテンフィード及び/又はファインファイバーに物理
    的に結合及び/又は付着、混入している澱粉を可溶化さ
    せ、水溶性糖類として回収することを特徴とするとうも
    ろこし澱粉抽出残渣の処理法。
  2. (2)コーングルテンフィード及び/又はファインファ
    イバーの懸濁液を、固形分濃度が5〜20%(w/v)
    でpH4〜6になるように調製し、この懸濁液に生澱粉
    消化酵素を添加して45〜65℃で反応させる請求項1
    記載のとうもろこし澱粉抽出残渣の処理法。(3)生澱
    粉消化酵素と、α−アミラーゼ、α−1.6−グルコシ
    ダーゼ、オリゴ1.6−グルコシダーゼから選ばれた少
    なくとも一種とを併用して作用させる請求項1又は2記
    載のとうもろこし澱粉抽出残渣の処理法。
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