JPH0320586Y2 - - Google Patents

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JPH0320586Y2
JPH0320586Y2 JP1984191192U JP19119284U JPH0320586Y2 JP H0320586 Y2 JPH0320586 Y2 JP H0320586Y2 JP 1984191192 U JP1984191192 U JP 1984191192U JP 19119284 U JP19119284 U JP 19119284U JP H0320586 Y2 JPH0320586 Y2 JP H0320586Y2
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rotating body
drive
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shaft
drive shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、相対回転可能な駆動側回転体および
被駆動側回転体が軸受装置を介して同心に位置決
めされる形式の磁粉式電磁クラツチに関し、特に
磁粉が充填されるギヤツプにオイルが浸入するこ
とを防止する技術に関するものである。
従来技術 駆動軸の軸端において同心に固定される有底円
筒状の駆動側回転体と、軸受装置によりその駆動
側回転体に対して同心に且つ相対回転可能に位置
決めされ、駆動側回転体との間のギヤツプ内に収
容された磁粉を介して動力が伝達される円環状の
被駆動側回転体と、その被駆動側回転体と同心に
連結された出力軸とを備え、前記駆動軸に連結さ
れたポンプ駆動軸がその出力軸に縦通させられて
いるとともに、出力軸の軸端が軸方向において前
記被駆動側回転体の出力軸側端部よりも前記駆動
軸側に位置している形式の車両用磁粉式電磁クラ
ツチがある。たとえば、特開昭59−175668号公
報、および特開昭59−175669号公報に記載された
磁粉式電磁クラツチがそれである。
考案が解決すべき問題点 斯る従来の形式の磁粉式電磁クラツチによれ
ば、駆動側回転体と被駆動側回転体とが精度良く
同心に位置決めされるため、ギヤツプ寸法のばら
つきが少なく動力伝達性能が好適に維持される特
徴がある。しかしながら、斯る磁粉式電磁クラツ
チが車両等に用いられる場合には被駆動側回転体
に伝達された回転力を出力する出力軸を縦通して
ポンプ駆動軸が設けられ、その一端が前記駆動軸
と連結されることから、ポンプ駆動軸とこれが縦
通されるクラツチの出力軸との間にシール部が設
けられ、ミツシヨン側(ポンプ側)のオイルが磁
粉式電磁クラツチ側へ流出しないように構成され
るが、ポンプ駆動軸の撓みや偏心、あるいはシー
ル部の劣化等によつて電磁クラツチ側にオイルが
漏出することが避けられない。このような漏出し
たオイルは電磁クラツチ内の磁粉を充填すべきギ
ヤツプに致達して磁粉の摩擦力を低下させたり、
磁粉の流動を妨げる。この結果、伝達トルクが低
下したり、クラツチの切れ不良が生ずる不都合が
あつた。
問題点を解決するための手段 本考案は、以上の事情を背景として為されたも
のであり、その要旨とするところは、前記車両用
磁粉式電磁クラツチにおいて、前記駆動側回転体
の底部中央から、前記出力軸の端部を受け入れる
円筒状の軸受部を突設し、その軸受部の内周側空
間を前記駆動軸側へ開放してその出力軸の端部か
ら漏出したオイルを外部へ排出するための排出路
を前記駆動側回転体に設け、且つ、その軸受部の
外周面と前記被駆動側回転体の内周面との間に前
記軸受装置を設けたことにある。
作用および考案の効果 このようにすれば、ポンプ駆動軸とこれが縦通
されるクラツチの出力軸との間を通つて電磁クラ
ツチ側へ漏出するオイルは軸受部の内周面に受け
られる。軸受部の内周側空間を前記駆動軸側へ開
放してその出力軸の端部から漏出したオイルを外
部へ排出するための排出路が駆動側回転体に設け
られているので、軸受部の内周面に受けられたオ
イルはその排出路を通つて駆動軸側へ導かれ、軸
受部の外周側に位置するギヤツプにオイルが浸入
することが確実に防止される。この結果、磁粉式
電磁クラツチの伝達トルク低下やクラツチ切れ不
良が解消されるのである。
実施例 以下、本考案の一実施例を示す図面に基づいて
詳細に説明する。
第1図に示すものは、自動車用のクラツチであ
つて、図示しないエンジンに固定されたクラツチ
ハウジング内に組み込まれており、入力軸として
のエンジンのクランクシヤフト10の回転を出力
軸12へ伝達したり遮断したりするものである。
出力軸12はたとえばベルト式無段変速機および
副変速機を介して駆動輪に連結される。
クランクシヤフト10の軸端には円板状の第1
連結部材14および第2連結部材16を介して円
筒状の外周部材18が固定されている。外周部材
18は非磁性体製であつて、その内周部には磁性
体製の磁路部材20が埋設されており、その磁路
部材20の内周面が実質上の内周摩擦面22を構
成している。したがつて、本実施例では、それ等
第1連結部材14、第2連結部材16、外周部材
18が有底円筒状の駆動側回転体を構成している
のである。
前記第1連結部材14はその中央部においてク
ランクシヤフト10とボルト24により固定され
ており、その外周側近傍に連通孔26が複数形成
されている。前記第2連結部材16は、第1連結
部材14と外周側において重ねられており、その
中央部には軸心方向であつて、被駆動側へ突き出
す円筒状の軸受部28が設けられており、またこ
の軸受部28の基部が被駆動側へ膨出させられる
ことにより中央膨出部30が設けられ、軸受部2
8の内周側空間が前記連通孔26を通してクラン
ク軸10側と連通するようにされている。このた
め、この膨出部30と第1連結部材14との間に
おいて軸受部28の内周側空間と、連通孔26と
を結ぶ通路31が形成されている。
外周部材18の内側においては、被駆動側回転
体であるヨーク32が設けられており、ヨーク3
2はその内周部においてベアリング34を介して
軸受部28と嵌合し、相対回転可能に支持されて
いる。ヨーク32の外周面には前記内周摩擦面2
2と対向する外周摩擦面36が形成され、その外
周摩擦面36と内周摩擦面22との間に磁粉38
を充填すべきギヤツプ40が形成されている。ま
た、ヨーク32にはスリツプリング42を備えた
部材44が固定されており、図示しない給電ブラ
シからスリツプリング42を経てヨーク32内に
埋設された励磁コイル46に励磁電流が供給され
るようになつている。ヨーク32はダンパ機構4
8を介してクラツチハブ50と連結されており、
そのクラツチハブ50には後段のトランスミツシ
ヨン等の入力軸を構成する出力軸12がスプライ
ン嵌合されている。したがつて、励磁コイル46
が励磁されると、前記ギヤツプ40内に磁粉38
が充填され、この磁粉38を介して駆動側回転体
と被駆動側回転体が連結される。
ここで、出力軸12には縦通孔52が形成され
ており、図示しないオイルポンプを駆動するため
のポンプ駆動軸54がこの縦通孔52を通してク
ランクシヤフト10とスプライン等を介して直接
的に連結されている。また、出力軸12の軸端に
は前記軸受部28内を貫通する延長部56が設け
られており、縦通孔52の開口位置が第1連結部
材14と第2連結部材16との間に位置させられ
ることにより、出力軸12の軸端が軸受部28内
に受け入れられた状態とされている。縦通孔52
内においては、ポンプ駆動軸54と出力軸12と
の間をシールする図示しないシール装置が設けら
れるのが一般的であり、これによりオイルポンプ
あるいはミツシヨン側のオイルが電磁クラツチ側
に漏出することが防止されるようになつている。
しかしながら、ポンプ駆動軸54の撓み、偏心、
振動が生じたり、あるいはシール装置の劣化等に
起因するシール不良が生じたりすると、縦通孔5
2の開口部からオイルが漏出することは避けられ
ない。本実施例においては、第1図の破線に示す
ように、縦通孔52の開口部から漏出したオイル
は中央膨出部30と第1連結部材14との間に形
成された通路31に沿つて外周側に案内され、連
通孔26を経て外部へ排出される。このように、
通路31および連通孔26は、円筒状の軸受部2
8の内周側空間をクランクシヤフト10側へ開放
して出力軸12の端部から漏出したオイルを外部
へ排出するための排出路として機能している。こ
のとき、軸受部28には何等穴等が設けられてお
らずその内周側空間と外周側空間とが遮断されて
おり、漏出したオイルはギヤツプ40に向かうこ
となく全てがクラツチ外に排出される。したがつ
て、漏出オイルがギヤツプに浸入することに起因
するクラツチの伝達トルク低下や切れ不良が好適
に解消されるのである。
次に、本考案の他の実施例を説明する。なお、
以下の説明において前述の実施例と共通する部分
には、同一の符号を付して説明を省略する。
第2図に示す磁粉式電磁クラツチは前述の実施
例の軸受部28の内経をクラツチハブ50の外経
よりも大きくし、かつ大径のベアリング34を用
いるようにしたものである。本実施例によれば、
縦通孔52の開口部から漏出したオイルは破線に
示すように電磁クラツチ外部に排出されるので、
前述の実施例と同様の効果が得られるのに加え
て、クラツチハブ50と軸受部28とが円周方向
において重ねられ得るので、クラツチハブ50の
軸方向の寸法を必要に応じて延長してもクラツチ
の軸方向における外形が拡大しない利点がある。
なお、前述の実施例において延長部56の軸端
に縦通孔52の開口部から漏出するオイルを積極
的に外周側に導くフランジ部を設けても差し支え
ない。
また、前述の実施例においては、ギヤツプ40
の内周側に励磁コイルが設けられる形式の電磁ク
ラツチにおいて説明したのであるが、励磁コイル
46がギヤツプ40の外周側に設けられる電磁ク
ラツチにおいても、本考案が適用されるのであ
る。励磁コイル46がギヤツプ40の外周側に設
けられる形式の電磁クラツチは、前記外周部材1
8に相当する位置に励磁コイル46が埋設された
ヨークが設けられ、逆に前記ヨーク32が設けら
れている位置に、たとえば磁路円の磁束密度を略
均等とするために中央部程肉厚となる内周部材が
設けられることになる。
以上、本考案の一実施例について説明したが、
本考案はその精神を逸脱しない範囲において種々
変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図であ
る。第2図は本考案の他の実施例を説明する要部
断面図である。 10:クランクシヤフト(駆動軸)、12:出
力軸、14:第1連結部材、16:第2連結部
材、18:外周部材〕(駆動側回転体)、22:内
周摩擦面、〔26:連通孔〕(排出路)、31:通
路、28:軸受部、32:ヨーク(被駆動側回転
体)、36:外周摩擦面、38:磁粉、40:ギ
ヤツプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 駆動軸の軸端において同心に固定される有底円
    筒状の駆動側回転体と、軸受装置により該駆動側
    回転体に対して同心に且つ相対回転可能に位置決
    めされ、該駆動側回転体との間のギヤツプ内に収
    容された磁粉を介して動力が伝達される円環状の
    被駆動側回転体と、該被駆動側回転体と同心に連
    結された出力軸とを備え、前記駆動軸に連結され
    たポンプ駆動軸が該出力軸に縦通させられている
    とともに、該出力軸の軸端が軸方向において前記
    被駆動側回転体の出力軸側端部よりも前記駆動軸
    側に位置している形式の車両用磁粉式電磁クラツ
    チにおいて、 前記駆動側回転体の底部中央から、前記出力軸
    の端部を受け入れる円筒状の軸受部を突設し、該
    軸受部の内周側空間を前記駆動軸側へ開放して該
    出力軸の端部から漏出したオイルを外部へ排出す
    るための排出路を前記駆動側回転体に設け、且
    つ、該軸受部の外周面と前記被駆動側回転体の内
    周面との間に前記軸受装置を設けたことを特徴と
    する車両用磁粉式電磁クラツチ。
JP1984191192U 1984-12-17 1984-12-17 Expired JPH0320586Y2 (ja)

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JP1984191192U JPH0320586Y2 (ja) 1984-12-17 1984-12-17

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JP1984191192U JPH0320586Y2 (ja) 1984-12-17 1984-12-17

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JPS61104837U JPS61104837U (ja) 1986-07-03
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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59139635U (ja) * 1983-03-08 1984-09-18 三菱電機株式会社 磁性粒子式電磁連結装置

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JPS61104837U (ja) 1986-07-03

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