JPH03205204A - 運搬用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は運搬用具に関するものであり、特に冷蔵庫そ
の他家庭電化製品・家具等の運搬に適した運搬用具に関
するものである。

〔従来の技術〕

第９図は、例えば実公昭６１−４２２４号公報に示され
た従来の冷蔵庫の運搬方法を示す説明図、第１０図は同
上要部の斜視図である。１は冷蔵庫、２は冷蔵庫１の背
面に埋め込み装着された運搬用凹部である。

次に従来の冷蔵庫運搬方法について説明する。

従来の冷蔵庫には、背面の左右に運搬用凹部２のような
運搬用の握み部分が設けられている場合か多く、大重量
の冷蔵庫を運搬する場合は、冷蔵庫下部の前桁部分や運
搬用アンダーパーあるいは脚３を１人が持ち、もう１人
が運搬用凹部２に指を掛けて運搬する方法が一般的であ
った。そして、冷蔵庫を直立したままの状態で運搬する
場合や、方向転換をする場合は、特に決まった運搬方法
が無かった。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の冷蔵庫の運搬は以上のようにしてなされているの
で、傾斜させて冷蔵庫の上部を持つ場合は手がすべりや
すく、また指先に大きな負担がかかる等の危険があった
。また冷蔵庫を直立させて運搬する場合は、冷蔵庫には
手を掛ける凹凸部などがなく両腕ではさみ込むようにし
て運搬するなど、運搬者にとって苦痛をともなうだけで
なく、指が滑ったり、手か周囲の壁に当って負傷するな
ど危険をも伴うなどの問題があった。そして、こういっ
た運搬上の問題は年々大型化する家庭電化製品・家具等
に共通した問題でもあった。

この発明は、上記従来の問題点を解消してなされたもの
で、大型で重い冷蔵庫その他家庭電化製品・家具等を容
易に運搬移動でき、安全性も高い運搬用具を提供するこ
とを目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

このため、この発明に係る運搬用具は、掛止・掛外し可
能な締結具を有する捲着ベルトと、該捲着ベルトを運搬
物に捲着したとき、運搬物の対向する２面に当接する前
記捲着ベルトの部分の外面に取付けられた肩かけベルト
及び握持ベルトと、運搬物の角部に当接する前記捲着ベ
ルトの内面部分に取付けられた傷付防止部材とを有する
ことを特徴とする構成によって、更にまた、前記の構成
に加えて、前記捲着ベルトを運搬物に捲着したとき運搬
物の対向する２面に当接する前記捲着ベルトの部分に、
運搬物に掛止する引掛け具を有する引掛けベルトを備え
たことを特徴とする構成によって、前記の目的を達成し
ようとするものである。

〔作用〕

以上の構成により、捲着ベルトを運搬物に捲き締結具を
掛止することにより、捲着ベルトを運搬物の外周に捲着
てきる。そして、肩かけベルトと渥持ベルトとは運搬物
の対向する２面に当接する捲着ベルト外面部分に位置す
るので、運搬者は肩かけベルトを肩に掛け、握持ベルト
を握って運搬物を保持し運搬できる。傷付防止部材は、
運搬部の角部に当接し運搬物が傷付くことを防止する。

更に、引掛けベルトを備えた場合は、引掛けベルトが運
搬物の対向する２面に位置するので、引掛けベルトの引
掛け具を運搬物の底部等に掛止して、運搬物のズリ下り
を防止し、重量物を安全，容易に運搬できる。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図は、この発明に係る一実施例の運搬用具Ａを示す
斜視図であり、第２図はその要部の斜視図である。第１
図において、４は捲着ベルト、５ａおよび５ｂは捲着ベ
ルト４の長さ調整が自在にできる調整器付差し込みバッ
クル型の締結具であり、掛止・掛外し可能である。６は
捲着ベルト４を運搬物に捲着したとき、運搬物の前後ま
たは左右の対向する２面に位置する捲着ベルト４の部分
の外面に両端部を固定された肩かけベルトであり、この
実施例ではベルト長片６ａとベルト短片６ｂと、両者を
結合する長さ調整器付差し込みバックル型の締結具６ｃ
，６ｄとにより構成されている。７は握持ベルトであり
捲着ベルト４を運搬物に捲着したとき、運搬物の前後ま
たは左右の対向する２面に位置する捲着ベルト４の部分
の外面に両端部を取付けられている。この実施例では肩
かけベルト６と同じ対向する面に、２本づつ取付けてあ
るか、肩かけベルト６とは異る対向する面に取付けても
よく、また取付数も２木づつに限らなくてもよい。８は
運搬物の角部に当接する捲着ベルト４の内面部分に取付
けられたゴム板その他の傷付防止部材である。９は締結
具５ａ，５ｂの内側部に取付けた傷付防止板である。な
お、捲着ベルト４，肩かけベルト６，握持ベル７は強力
な織布．組紐，皮革，合成樹脂等の可撓性材料を使用し
、適当な幅と充分な引張り強度を有することが必要であ
り、内側の面は滑りにくいことが望ましい。

次にこの運搬用具Ａの使用方法とその効果について説明
する。

第３図および第４図は、運搬用具Ａを使用して冷蔵庫を
運搬するときの例の説明図である。まず、捲着ベルト４
を冷蔵庫１の外周に捲き、長さを調整して締結具５ａ，
５ｂを掛止して冷蔵庫１を捲着する。肩かけベルト６も
長さを調整して締結具６ｃ，６ｄを掛止する。そして、
第３図に示すように、１人が冷蔵庫の下部のアンダーパ
ー３を持ち、他の１人が肩かけベルト６を肩にかけて、
冷蔵庫を斜めにして運搬する。

第４図は冷蔵庫を直立させた状態で運搬する例であり、
２人がそれぞれ肩かけベルト６を肩にかけて持上げてい
る。第３図，第４図のいずれの場合も捲着ベルト４を最
も安定した運搬が可能な位置に捲き付け、長さ調整器付
きの締結具６ｃ，６ｄを用いて締め付け固定する。この
とき、傷付防止部材８が冷蔵庫の角部に当接する位置に
締め付け固定することが望ましい。

なお上記実施例では肩かけベルト６及び握持ベルト７を
冷蔵庫の左右側面に配置して捲着ベルト４を捲着して運
搬用具Ａを使用する場合を示したが、運搬物の形状や重
量により肩かけベルト６，握持ベルト７を前後面に配置
して捲着し使用しても良い。また肩かけベルト６および
握持ベルト７のいずれを使用するか、或は両方とも使用
するか、また１人で運搬するか、複数人数で運搬するか
は、運搬物の形状，重量，その他運搬条件により適宜選
択して、運搬用具Ａを使用できるので、大形で重い冷蔵
庫その他家庭電化製品・家具等を安全，容易に運搬する
ことができる。

また、傷付防止部材８によって、更にまた傷付防止板９
によっても、運搬用具Ａが運搬物を傷付けることを防止
できる。

（他の実施例） 第５図は、この発明に係る運搬用具の他の実施例を示す
斜視図であり、前記実施例と同一または相当する部分は
同一符号で示し、重複説明を省略する。

この実施例の運搬用具Ａ２は、前記実施例の運搬用具Ａ
の構成に加えて、捲着ベルト４を運搬物に捲着したとき
、運搬物の前後または左右の対向する２面に位置する捲
着ベルト４の部分に、運搬物に掛止する引掛け具１０を
一端に有する引掛けベルト１ｌが取付けてある。なお、
引掛けベルト１１を取付ける対向する面は肩かけベルト
６．握持ベルト７と同一であっても、異っていてもよい そして、引掛けベルト１１は、ベルト長片１１ａとベル
ト短片１ｌｂと、両者を結合する長さ調整器付き差し込
みバックル型の締結具１１ｃ，ｌｉｄとにより構成され
ている。引掛けベルト１１は強力な織布，組紐，皮革，
合成樹脂等の可撓性材料を使用して充分な引張強度を有
している必要がある。

第６図は、引掛け具１０の拡大斜視図であり、充分な剛
性を有する素材でコの字型のフック状に形成され、その
一辺は引掛けベルト１ｌの短片１ｌｂの取付部１０ａと
なっている。なお引掛け具１０の表面は運搬物の傷付き
防止と滑り止め効果のあるゴム類、または弾力性樹脂て
コーティングしてあることが望ましい。

次に、この運搬用具Ａ２の使用方法とその効果について
説明する。

第７図は、引掛け具１０を運搬物、例えば冷蔵庫１の外
箱補強材１ａに掛止した状態を示す斜視図、第８図は、
運搬用具Ａ２を使用して、冷蔵庫１を垂直状態に保って
運搬している説明図である。

まず、前記実施例の運搬用具Ａと同様に捲着ベルト４を
冷蔵庫に捲着し、肩かけベルト６，引掛けベルト１１の
長さを各々調整し締結具６ｃ，６ｄ，ｌｌｃ，ｌｉｄを
掛止する。そして、引掛け具１０を運搬物に、例えば冷
蔵庫の底部に掛止し、２人かそれぞれ肩かけベルト６を
肩にかけて持上げ、握持ベルト７を握る等して運搬する
。或は１人で運搬する等前記実施例と同様に運搬物の形
状．重量その他運搬条件により適宜選択して運搬用具Ａ
２を使用できるので、前記実施例と同様の効果を有し、
更に、引掛けベルト１１の引掛け具１０を運搬物に掛止
してあるので、運搬物が運搬用具Ａ２からズリ下ること
がなく、より安全・容易に重量物を運搬することができ
る。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば、運搬用具の捲
着ベルトを、締結具を締め掛止して、運搬物に捲着して
保持するので、運搬物の形状．大きさに制約されること
が少く、また肩がけベルト及び握持ベルトが運搬物の対
向する２面に各々位置するので、肩かけベルトを肩にか
け、握持ベルトを握って、大形で重い冷蔵庫その他家庭
電化製品・家具等を容易に運搬できるとともに、運搬者
の作業安全性を向上し、労力を軽減することができる。

また、捲着によって運搬物を保持するので運搬用具によ
り運搬物を傷付けることがなく、更に傷付防止部材が運
搬物の角郎に当接するので傷付防止の効果がより確実で
ある。

更にまた、引掛け具を有する引掛けベルトを捲着ベルト
に備えた場合は、引掛け具を運搬物に掛止して、運搬用
具から運搬物がズリ下ることを防止できるので、運搬者
の作業安全性が一層向上し、労力を軽減して運搬するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る一実施例である運搬用具を示す
斜視図、第２図はこの実施例の要部拡大斜視図、第３図
は冷蔵庫を傾斜させて運搬する場合の使用方法を示す図
、第４図および第８図は冷蔵庫を直立させて運搬する場
合の使用方法を示す図、第５図は他の実施例の運搬用具
を示す斜視図、第６図は引掛け具の拡大斜視図、第７図
は引掛け具を運搬物に掛止した斜視図、第９図は従来の
冷蔵庫の運搬方法を示す説明図、第ｌＯ図は同上要部を
示す斜視図である。 Ａは一実旅例の運搬用具、Ａ２は他の実施例の運搬用具
、１は冷蔵庫、４は捲着ベルト、５ａ，５ｂは締結具、
６は肩かけベルト、６ｃ，６ｄは締結具、７は握持ベル
ト、８は傷付防止部材、９は傷付防止板、１０は引掛け
具、１１は引掛けベルト、ｌｆｃ，ｌｉｄは締結具であ
る。 図中、同一符号は同一または相当する部分を示す。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）掛止・掛外し可能な締結具を有する捲着ベルトと
   、該捲着ベルトを運搬物に捲着したとき、運搬物の対向
   する２面に当接する前記捲着ベルトの部分の外面に取付
   けられた肩かけベルト及び握持ベルトと、運搬物の角部
   に当接する前記捲着ベルトの内面部分に取付けられた傷
   付防止部材とを有することを特徴とする運搬用具。
2. （２）請求項１記載の構成に加えて、前記捲着ベルトを
   運搬物に捲着したとき運搬物の対向する２面に当接する
   前記捲着ベルトの部分に、運搬物に掛止する引掛け具を
   有する引掛けベルトを備えたことを特徴とする運搬用具
   。