JPH03204458A - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速制御装置

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JPH03204458A
JPH03204458A JP34330489A JP34330489A JPH03204458A JP H03204458 A JPH03204458 A JP H03204458A JP 34330489 A JP34330489 A JP 34330489A JP 34330489 A JP34330489 A JP 34330489A JP H03204458 A JPH03204458 A JP H03204458A
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secondary pulley
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佳司 佐藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、車両の走行状態に応じて前後輪のトルク配分
を制御するトラクション・コントロール・システム(以
下TC3という)を備えた車両に搭載する無段変速機の
変速制御装置に関し、詳しくはTCS制御に対応した的
確な変速制御を行う無段変速機の変速制御装置に関する
【従来の技術】
車両の走行状態に応じて直進安定性、加速性、旋回性能
、操縦安定性などを向上させるため、前後輪のトルク配
分を可変制御するトラクシピン・コントロール−システ
ム(以下TCSという)を4輪駆動車に備えることが、
近年提案されており、本件出願人もこの種の提案を既に
している(特願平1−222364号、特願平1−22
2368号)。 上記TCSは、前後輪へのトルク移動を行う油圧クラッ
チの油圧制御系に制御信号を出力するTCS制御ユニッ
トを備えた電子、油圧制御方式のものであり、車両の走
行状態に応じた適切なトルク配分制御を行うために、T
CS制御ユニット内に車速算出手段(疑似車速算出手段
)が設けられでいる。 ここで、濡れた舗装路や凍結路面などで、後輪より先に
前輪がスリップしたり、あるいは前後輪が同時にスリッ
プすると操縦不能になることから、常に前輪より先に後
輪をスリップさせる必要がある。そこでこのような場合
、TCS制御ユニットからのトルク制御信号により充分
九制動力が確保できる範囲で前輪側へのトルク配分を犬
サクシている。 一方、このようなTe3を備えた車両に!載する無段変
速機としては、入力側のプライマリプーリから駆動ベル
トを介しで出力側のセカンダリブーリに動力伝達するベ
ルト式無段変速機が知られている。その−例として、ブ
ライマリブーりおよびセカンダリプーリのベルト巻き付
は半径を制御する油圧制御系を備え、プライマリプーリ
には変速比に応じたプライマリ圧をかけることで駆動ベ
ルトの巻き付は半径を変化させ、セカンダリブ〜りには
伝達トルクに応じたセカンダリ圧をかけることで駆動ベ
ルトにスリップが生じないようにしたものが知られてい
る。 ここでj二記プライマリ圧およびセカンダ11,1丁を
制御する油圧制御系の制御弁は、制御ユニットにより電
子制御する傾向にあり、この制御ユニットについては、
車速(セカンダリブーりの回転数)やスロットル開度等
を信号入力して車両の走行条件に応じた適正な目標変速
比を定め、これに無段変速機の変速比を追従させるよう
に変速制御信号を出力するものを本件出願人は既に提案
している(特開昭64−52535号公報参照)。 なお、このように無段変速機の変速制御を電子制御する
例としては、他に特開昭63−303258号公報に記
載の先行技術があり、またその電子制御を車輪のスリッ
プに対応して行うものとしては特公昭53−24887
号、特公昭57−2949号公報に記載の先行技術があ
る。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ブレーキ操作に伴いTC5IJ御ユニットに
より前輪側へのトルク配分が大きくなるよう制御される
車両では、後輪が前輪より先にスリップし、その際、後
輪の回転数は車速に対応しなくなる。また急加速時にお
いて後輪側へ大きくトルク配分される場合にも後輪がス
リップして同様に後輪の回転数は車速に対応しなくなる
。 このため無段変速機の変速条件である車速信号(セカン
ダリブーりの回転数信号)が実際の車速に対応しなくな
り、無段変速機は急速に不安定な状態となる。 このような状態を放置すると、無段変速機に振動が発生
し、またセカンダリ圧の低下により駆動ベルトにスリッ
プが発生するなど、無段変速機の耐久性が低下する。 そこで本発明は、車両の走行状態に応したTCS制御が
行われる場合は、通常の変速制御からTCS作動時に対
応した変速制御に切り換えることで、無意味な変速比の
変動を防止し、無段変速機の振動低減、耐久性向上を図
ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
この目的のため本発明は、車両の走行状態に応じて前後
輪のトルク配分を制御するトラクシ1ンQコントロール
・システムを備えた車両に搭載される無段変速機の変速
制御装置において、TCS駆動信号と疑似車速信号とを
入力してセカンダリブーりの疑似回転数を算出するセカ
ンダリプーリ疑似回転数算出部と、上記セカンダリブー
り疑似回転数算出部からの疑似回転数信号をセカンダリ
ブーりの回転数信号に優先して出力する出力切換部とを
制御ユニットに設けてなる。
【作   用】
このような手段では、車両の通常走行時には、制御ユニ
ットから出力される変速制御信号に応じて無段変速機は
最適変速比に制御される。 ここでブレーキ操作が行われたり、車輪にスリップが発
生すると、TCS制御に伴いTCS駆動信号が出力され
る。 そこで制御ユニットでは、TCS駆動信号と疑似車速信
号とを入力したセカンダリブーり疑似回転数算出部が上
記疑似車速信号に応じてセカンダリブーりの疑似回転数
信号を出力する。そしてこの疑似回転数信号がセカンダ
リプーリの回転数信号に優先して出力切換部から出力さ
れることで、通常の変速制御は一時保留され、制御ユニ
ットは疑似車速に応じた変速制御を行うようになる。 このため無意味な変速比の変動が無くなり、無段変速機
は振動が低減し、また耐久性が向上する。
【実 施 例】
以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照して具体的
に説明する。 まず、第1図により無段変速機が搭載される車両の駆動
系の概略構成を説明する。 この車両はトラクシロン・コントロール・システムによ
り前後輪へ不等トルク配分可能に構成されたセンターデ
ィファレンシャル付4輪駆動車であり、エンジンlから
クラッチ2を介して無段変速機3に伝動構成され、その
変速機出力軸4はセンターディファレンシャル装置5を
介して前後のフロントドライブ軸6およびリヤドライブ
軸7に伝動構成される。そしてフロントドライブ軸6は
フロントディファレンシャル装置i8、車軸9を介して
左右の前輪10に連結し、またリヤドライブ軸7はプロ
ペラ軸II、リヤディファレンシャル装置I2、車軸I
3を介して左右の後輪I4に連結する。 センターディファレンシャル装置5は、複合プラネタリ
ギヤ式であり、前記変速機出力軸4に連結する第1のサ
ンギヤ15と、リヤドライブ軸7に連結する第2のサン
ギヤ16とを有する。そして上記第1のサンギヤ15に
は、同軸的に連結したビニオン017の第1のピニオン
ギヤ17aが、また第2のサンギヤ16には第2のピニ
オンギヤ17bが噛合っている。また、上記ビニオン群
17を軸支するキャリヤ18が、変速機出力軸4に回転
自在に支持されたりダクシゴンドライブギャ19に連結
し、このリダクシ四ンドライブギャ19がフロントドラ
イブ軸6のリダクシ四ンドリプンギャ20に噛合ってい
る。 そしてこのようなセンターディファレンシャル装置5は
、変速機出力軸4からの動力を第1のサンギヤ15から
第1のピニオンギヤ17aに入力し、一方はキャリヤI
8、リダクシロンドライブギャ19、リダクシ四ンドリ
ブンギャ20を介してフロントドライブ軸6に、他方は
第2のピニオンギヤ17b 。 第2のサンギヤ16を介してリヤドライブ軸7にそれぞ
れ配分し、後輪偏重の所定の基準トルク配分を行うよう
になっている。またビニオン群17が遊星回転すること
で、車両の旋回時における前後輪10.14の回転数差
を吸収するようになっている。 ここで、上記センターディファレンシャル装置5には差
動制限用の油圧クラッチ21が付設される。 この油圧クラッチ21は、例えばドラム21aがキャリ
ヤ18に、ハブ21bがリヤドライブ軸7に結合された
もので、油圧制御による差動制限トルクTcに応じて後
輪14側から前輪lO側にバイパスしてトルク移動し、
前後輪のトルク配分を前述の後輪偏重から直結のディフ
ァレンシャルロック状態にまで可変に制御するようにな
っている。 上記油圧クラッチ21の油圧制御系は、エンジンlによ
り駆動されるオイルポンプ30、レギュレータ弁31.
クラッチ制御弁32、パイロット弁33、デユーティソ
レノイド弁34などを備え、レギュレータ弁31で調圧
されたライン圧油路35が、クラッチ制御弁32から油
路36を介して前記油圧クラッチ21に連通ずる。また
ライン圧油路35は、パイロット弁33、オリフィス3
7を育する油路38によりデユーティソレノイド弁84
に連通し、このデユーティソレノイド弁34によるデユ
ーティ圧が油路39を介してクラッチ制御弁320制御
側に作用するようになっている。そして後述のTCS制
御ユニット70からの制御信号により上記デユーティソ
レノイド弁34を作動し、デユーティ圧に応じてクラッ
チ制御弁32を作動することで、油圧クラッチ21のク
ラッチ圧と共に差動制限トルクTcを可変に制御するよ
うになっており、これらでトラクシロン・コントロール
・システム(Te3)が構成される。 つぎに、前記無段変速機3およびその油圧制御系の構成
を第2図により説明する。 無段変速機3は、プーリ比が可変制御されるベルト式無
段変速機であり、前記クラッチ2に連結する変速機入力
軸40が前後進切換装置41を介してプライマリ軸42
に連結する。そしてこのプライマリ軸42に設けたプラ
イマリプーリ43と、セカンダリ軸44に設けたセカン
ダリプーリ45との間には駆動ベルト46が巻装されて
いる。また上記ブライマリプーリ43の可動側にはプラ
イマリ油圧シリンダ47が、またセカンダリプーリ45
の可動側にはセカンダリ油圧シリンダ48が装備されて
いる。 ここで、プライマリ油圧シリンダ47はセカンダリ油圧
シリンダ48より受圧面積が太き(設定され、そのプラ
イマリ圧Ppにより駆動ベルト46の巻付は半径を変え
てブーり比を無段階に変化するようになっている。また
セカンダリ軸44は、1組のりダラシ1ンギヤ49を介
して変速機出力軸4に連結している。 無段変速機3の油圧制御系は、前記オイルポンプ30を
共用するもので、オイルポンプ30の吐出側のライン圧
油路50が、セカンダリ油圧シリンダ48とライン圧制
御弁51とに直接連通し、このライン圧制御弁51を介
して変速速度制御弁52に連4する。 この変速速度制御弁52は給油と排油とを切り換える2
位石切換弁であり、ライン圧油路53を介してプライマ
リ油圧シリンダ47に連通する。 また上記ライン圧油路5Ωは、オリフィス54を介して
レギュレータ弁55に連通し、このレギュレ〜り弁55
で調圧されたレギュレータ圧PRの油路56が、オリフ
ィス57を介してライン圧制御用ソレノイド弁58に連
通すると共に、オリフィス59を介して変速速度制御用
ソレノイド弁60に連通ずる。 さらに上記油路56のレギュレータ圧PRは、オリフィ
ス61を介して前記変速速度制御弁52に作用し、これ
を排油側に切り換えるようになっている。 前記ライン圧制御用ソレノイド弁58および変速速度制
御用ソレノイド弁60は、制御ユニット90からのデユ
ーティ信号によりオンして排圧し、オフしてレギュレー
タ圧PRを出力するものであり、デユーティ信号に応じ
たパルス状の制御圧を生成する。そしてこのようなライ
ン圧制御用ソレノイド弁58からのパルス状の制御圧は
、アキュムレータ62で平均化されてライン圧制御弁5
1に作用する。 これに対し変速速度制御用ソレノイド弁60からのパル
ス状の制御圧は、そのまま前記変速速度制御弁52に作
用し、これを給油側に切り換えるようになっている。 前記ライン圧制御弁51は、ライン圧制御用ソレノイド
弁58からの平均化した制御圧により、無段変速機3の
変速比11エンジントルクTに基づいたライン圧PLの
制御を行う。 また変速速度制御弁52は、レギュレータ圧PRと変速
速度制御用ソレノイド弁60からのパルス状の制御圧と
の関係により、ライン圧油路50.53を連通する給油
位置と、ライン圧油路53をドレンする排油位置との2
位置に切換動作する。そして、ヴ゛、−ティ比に応じ2
位置を切り換えることでプライマリ油圧シリンダ47へ
の給油または排油の流1、 Qを制御し、その結果無段
変速機3の変速比jを変えると共に、その変速比変化速
度Oj/dtも変★るようになっている。 ここで上記プライマリ油圧シリンダ47への給排油の流
IQをモニタして制御ユニット90にフィード・\″・
・lり)べく、ライン圧油路53には流渚七ンサ(35
か設けである。 なお、第2図中符号63はドレン油路SC4は、ズイル
ノ::7である。 gy13図は前記TCS制御ユニー、+h’70(い構
成を示す。このTCS制御ユニット70は、後輪偏重で
常に先にスリップする後輪のスリップ率に基づいてトル
ク配分をフィードバック制御することを基本とする。そ
こでまず、この基本制御について説明すると、スリップ
率Sに対する駆動力T8およyy、+:横力Fの関係は
、第4図(a)に示すようになっている。すなわち、横
力Fはノンスリップ(S =0 )の状態で最大であり
、スリップ率Sの増大に応Uて徐々に低下する。また駆
動力Tsはノンスリップ(SコO)の状態からスリップ
率5a(10〜20%ンまではスリップ率Sの増大に応
じて増大し、そね以降は低]−する特性である。従、j
て、スリップ率SをS占S8の範囲に制御すれば、横力
Fは高(\状態を保っで後輪14?こよる安定性を確保
し得るこ゛とがわかる。 またスリップ率Sは、対地車速■、タイヤ半えにr1後
1ti1速度ωRを用いで、L(、下のように表わされ
る。 S:=(i・i (1)R−V)/ l’ * ωRこ
こで1.約3′ニアの不砲・トルク配分で後輪スリツブ
率SがS<Saの路線影領域内で制御される場合は、前
輪lOのスリップ率Sは常に小さ(て車速と近似的に同
一とすることができる。すなわち前輪角速度ωF1タイ
ヤ半径rとすると、V=r・ωF になる。従って、上述のスリップ率Sは以下のように表
わせる。 5=(r・ωR−r・ωF)/r・ωR=(ωR−ωF
)/ωR 更に、旋回時のセンターディファレンシャル機能を害し
ないため、フル転舵の前後輪回転数差により生ずるみか
けのスリップ率を含む所定のスリップ率Sb(例えば3
%)以下が不感帯として設定され、これにより制御域り
はSb<S<Saになる。 そこで、この制御域りにおいてスリップ率Sを算出し、
このスリップ率Sに対して差動制限トルクTcを増大関
数的に制御すれば、後輪偏重から前輪IO側にトルク移
動して後輪14の横力Fを常に高(保ち得ることになる
。 そこで、TCS制御ユニット70は、前輪回転数センサ
71からの前輪角速度信号ωFおよび後輪回転数センサ
72からの後輪角速度信号ωRを後輪スリップ率算出手
段73に入力し、前述の式5式%) によりスリップ率Sを算出する。 このスリップ率Sの信号は差動制限トルク設定手段74
に入力して差動制限トルクTcが定められる。ここで差
動制限トルクTcは、スリップ率Sに対しSb<S<S
aの制御域で第4図(b)に示すように増大関数で設定
されており、このマツプを検索することで差動制限トル
ク設定手段74は差動制限トルクTcを設定する。 上記差動制限トルクTcは基本的に制御量設定手段75
に入力し、そこで差動制限トルクTcに応じたデユーテ
ィ比りに変換される。そしてこのデユーティ比信号りが
駆動手段76を介しTCS駆動信号Tとして前記デユー
ティソレノイド弁34に出力される。 また、TCS制御ユニット70は、トルク配分を固定制
御するため、前輪回転数センサ71からの前輪角速度信
号ωFおよび後輪回転数センサ72からの後輪角速度信
号ωRを入力する疑似車速算出手段77を備えると共に
、スロットル開度センサ78、舵角センサ79、ブレー
キスイッチ80、アイドルスイッチ81から信号入力す
る。 上記疑似車速算出手段77は前輪角速度信号ωFと後輪
角速度信号ωRとの平均によって疑似車速Vsを算出す
るもので、その疑似車速信号Vsおよび上記各センサ、
スイッチ78〜81からの検出信号は、固定条件判定手
段82に入力する。この固定条件判定手段82は、急加
速判定手段82a、定常高速走行判定手段82b、低速
大転舵判定手段82c1ブレーキ作動判定手段82d、
減速判定手段82dを有し、入力するスロットル開度信
号θ、舵角信号ψ、ブレーキ信号、アイドル信号、車速
信号Vなどに応じて、車両がいずれの走行条件にあるか
を判断する。 そしてこの固定条件判定手段82からの判定信号は、前
記差動制限トルク設定手段74の出力側に介設した補正
手段83に入力して、各走行条件毎に最適なトルク配分
に補正して保持するようになっている。 ここでTCS制御ユニット70は、駆動手段76からの
TCS駆動信号Tと、疑似車速算出手段77からの疑似
車速信号Vsとを無段変速e13の制御ユニット90に
出力するようになっている。 第5図は前記無段変速機3の制御ユニット90の構成を
示す。これは前記流量センサ65、プライマリプーリ4
3の回転数を検出するプライマリプーリ回転数センサ9
1.セカンダリプーリ45の回転数を検出するセカンダ
リブーり回転数センサ92、前記スロットル開度センサ
78、エンジン10回転数を検出するエンジン回転数セ
ンサ94からの各検出信号を入力し、無段変速tl13
の変速速度制御およびライン圧制御を行うようになって
いる。 まず、変速速度制御系を説明すると、プライマリプーリ
回転数センサ91およびセカンダリプーリ回転数センサ
92からそれぞれプライマリプーリ回転数信号Npとセ
カンダリプーリ回転数信号Nsとを入力して実変速比i
を算出する実変速比算出部95を備える。そして上記実
変速比信号iとスロットル開度センサ78からのスロッ
トル開度信号θとが目標ブライマリブーり回転数検索部
96に入力し、そこでアクセル踏込み量に対応する目標
ブライマリブーり回転数Npdがあらかじめ用意された
所定の変速パターンから検索される。 上記目標プライマリプーリ回転数信号Npdとセカンダ
リプーリ回転数信号Nsとは目標変速比算出部97に入
力され、そこで目標変速比isが算出される。またこの
目標変速比信号isとkl、に2の係数を設定する係数
設定部99からの信号とを入力して目標変速比変化速度
dis/dtを算出する目標変速比変化速度算出部10
0が設けられる。 そして上記目標変速比変化速度算出部100からの出力
信号dis/dtt目襟変速比信号is1実変速比信号
iがそれぞれ変速速度算出部98に入力する。 この変速速度算出部98は、実変速比iを目標変速比i
sに近づけるため、変速比変化速度di/dtを下式に
より求める。 cli/dt=kl(is−i) +に2・dis/d
tそして求められたdi/dtの信号と実変速比信号i
とが目標流量算出手段101に入力し、そこでプライマ
リプーリ43のプライマリ油圧シリンダ47への必要流
!Qs、すなわち変速比変化速度di/dtに対応する
必要な目標流!QSが算出される。 一方、上記目標流量信号Qsと流量センサ65で検出さ
れるプライマリ油圧シリンダ47への実流量Qの信号と
を入力する流量偏差算出手段102が設けられ、目標流
量Qsと実流IIQとの偏差ΔQが算出される。そして
この偏差信号ΔQを入力するデユーティ比決定部103
が、実流jlQを目標流量Qsに近ずけるべく補正する
デユーティ比りを決定する。 上記デユーティ比決定部103で決定されたデユーティ
比信号りは、駆動部104を介して前記変速比制御用ソ
レノイド弁60に供給され、そのデユーティ比りに応じ
た油圧で変速速度制御弁52の開口面積SIを変化させ
、変速比変化速度di/dtに対応した必要流ILQi
をプライマリ油圧シリンダ47に供給する。 つぎにライン圧制御系は、スロットル開度信号θとエン
ジン回転数センサ94からのエンジン回転数信号Neと
を入力し、マツプ検索などによってエンジントルクTを
求めるエンジントルク検索部105を備える。そしてこ
のエンジントルク信号Tと実変速比信号iとを入力する
目標ライン圧設定部106が、ライン圧油路50の、す
なわちセカンダリ油圧シリンダ48への目標ライン圧P
Ldを設定する。 一方、エンジン回転数信号Neと実変速比信号iとを入
力して最大ライン圧P Lmax、すなわち元圧の大小
を予測する最大ライン圧検索部107が設けられ、この
最大ライン圧P Liaxと目標ライン圧PLdとに基
づき、減圧値算出部108が以下の式により減圧値PL
Rを算出する。 P LR= P Lmax = P Ldそして、算出
された減圧値PLRに対応するデユーティ比をデユーテ
ィ比検索部109が検索により求め、駆動部110を介
してライン圧制御用ソレノイド弁58をデユーティ駆動
する。こうしてライン圧油路50のライン圧PL、すな
わちセカンダリ圧PsをエンジントルクTおよび実変速
比jに応じた目標ライン圧PLdとなるように制御する
。 ここで、走行状態によるTCS作動時に対応した適切な
変速制御を行うために、前記制御ユニット90にはセカ
ンダリプーリ疑似回転数算出部111と、出力切換部1
12とが設けられる。 セカンダリブーり疑似回転数算出部111は、前記TC
S制御ユニット70からの疑似車速信号VsとTCS駆
動信号Tとを入力してセカンダリブーIJ45の疑似回
転数Nssを算出するものである。ここでセカンダリプ
ーリ45から例えば後輪14に至るギヤ比をGとすると
、 Vs =f (NSS@ G) の関係があり、これから N5s=f (Vs/G ) の関係が成立する。そこで上記セカンダリプーリ疑似回
転数算出部111は、疑似車速Vsとギヤ比Gの関数と
して疑似回転数Nssを算出する。 また出力切換部112は、セカンダリプーリ疑似回転数
算出部111からの疑似回転数信号NSSと実際のセカ
ンダリブーり回転数信号Nsとを入力し、疑似回転数信
号Nssをセカンダリプーリ回転数信号Nsに優先して
出力するよう構成されるもので、セカンダリプーリ回転
数センサ92がら前記実変速比算出部95および目標変
速比算出部97に至る信号経路の途中に介設しである。 つぎに以上の構成を有する無段変速機の変速制御装置の
作用について述べる。 まず、走行状態の変化によるTCS制御が行われない車
両の通常走行時について述べると、車両の停車時には、
制御ユニット90において目標変速比1st実変速比i
が無段変速機3の機構上の最大変速比として例えば2.
5より大きい値に設定される。そこでこの設定条件によ
りデユーティ比決定部103が所定のデユーティ比りを
決定し、その信号を駆動部104を介して前記変速比制
御用ツレ7ノイド弁60に供給する。そこでデユーティ
比りに応じた油圧により変速速度制御弁52の開口面積
Siが変化し、変速比変化速度di/dtに対応した最
低の必要流IQ+がゾライマリ油圧シリンダ47に供給
される。こうしてプライマリ圧Ppは最低レベルになり
、無段変速機3は駆動ベルト46が最もセカンダリプー
リ45の方に移行した最大変速比の低速段になる。 一方、ライン圧制御系ではスロットル開度信号θとエン
ジン回転数信号NeとによりエンジントルクTが推定さ
れており、このエンジントルクTと実変速比iとに応じ
た目標ライン圧PLdに制御すべ(所定のデユーティ比
が駆動部110を介してライン圧制御用ソレノイド弁5
8に供給される。そこで、セカンダリプーリ45のセカ
ンダリ圧PsはエンジントルクTおよび実変速比Iに応
じた目標ライン圧PLdとなり、こうして無段変速機3
は動力伝達可能な状態となる。 そこで車両の発進に際しては、エンジンlの動力はクラ
ッチ2、変速機入力軸40、前後進切換装置41を介し
て無段変速機3のプライマリ軸42に入力し、プライマ
リプーリ43から駆動ベルト46、セカンダリプーリ4
5を介してセカンダリ軸44に最大変速比の動力が取り
出される。そしてこの動力がリダクシピンギャ49を介
して変速機出力軸4からセンターディファレンシャル装
置5に人力することで、車両は後輪偏重の所定の基準ト
ルク配分により発進する。 以後、低速から高速まで車両の運転条件に応じて制御ユ
ニット90が目標変速比isとエンジントルクTに基づ
く変速制御を行うのであり、車両はエンジン性能を十分
に発揮して走行する。 つぎに、車両の走行状態の変化にょろ1” CS制御が
行われる場合の変速制御について述べる。 ブレーキ操作が行われると、プレーキスインチ80の検
出によるブレーキ信号に基づき、Tcs制御ユニット7
0では固定条件判定手段82のブレーキ作動判定手段8
2dがその判定信号を出力する。そこで補正手段83が
差動制限トルクTcを所定値に補正し、補正された差動
制限トルクTcに基づくデユーティ比信号りが駆動手段
76を介しTCS駆動信号Tとして前記デユーティソレ
ノイド弁34に出力されることで、ブレーキの効きがよ
くスキッドが生じ難いブレーキ作動時に対応した最適な
トルク配分比に固定される。 そしてこのとき、疑似車速信号出力手段84にブレーキ
信号が入力することで、疑似車速信号出力手段84が疑
似車速算出手段77からの疑似車速信号Vsを制御ユニ
ット90に出力するようになる。 そこで、制御ユニット90側では、疑似車速信号Vsと
TCS駆動信号Tとを入力したセカンダリブーり疑似回
転数算出部l11が、セカンダリプーリ45の疑似回転
数信号Nssを出力切換部112に出力するようになり
、出力切換部112がセカンダリプーリ回転数信号Ns
に優先して疑似回転数信号Nssを実変速比算出部95
および目標変速比算出部97に出力する。 このため、ブレーキ操作および車輪のスリップに応じた
TCS制御が行われる場合は、前述した通常の無段変速
機3の変速制御は一時保留され、実変速比11目榎変速
比isは疑似回転数信号NSSを基準にして制御される
のであり、制御ユニット90の変速制御は疑似車速Vs
に応じたものとなる。 従って、セカンダリプーリ45の回転数NsがTCSの
作動に伴い大きく変動することによって生ずる無意味な
変速比の変動が無(なり、車速に対応した変速比が得ら
れる。そして無段変速機3の振動は低減し、耐久性が向
上する。 TCS制御ユニット70からの疑似車速信号VsとTC
S駆動信号Tの出力が停止すると、セカンダリブーり疑
似回転数算出部111が前記疑似回転数信号Nssの出
力を停止するので、出力切換部II2はセカンダリプー
リ回転数信号Nsを出力するようになり、こうして制御
ユニット9oは通常の変速制御に復帰する。 従って、ブレーキ操作の解除時にも車速に対応した変速
比から正規の変速比に迅速に復帰制御できる。 なお、前記実施例においては、前輪回転数センサ71お
よび後輪回転数センサ72から信号入力して疑似車速V
sを算出する疑似車速算出手段77をTCS制御ユニッ
ト70内に設けたが、このような疑似車速算出手段は無
段変速機の制御ユニッ)9(]内に設けてもよい。また
、疑似車速算出手段は車両の加速度センサなどから信号
入力して疑似車速を算出するようにしてもよい。
【発明の効果】
以上説明したとおり本発明によれば、車両の通常走行時
には、制御ユニットから出力される変速制御信号に応じ
て無段変速機は最適変速比に制御される。 ここでブレーキ操作が行われたり、車輪にスリップが発
生すると、TCS制御に伴いTCS駆動信号が出力され
る。 そこで制御ユニットでは、TCS駆動信号と疑似車速信
号とを入力したセカンダリプーリ疑似回転数算出部が上
記疑似車速信号に応じてセカンダリブーりの疑似回転数
信号を出力する。そしてこの疑似回転数信号がセカンダ
リブーりの回転数信号に優先して出力切換部から出力さ
れることで、通常の変速制御は一時保留され、制御ユニ
ットは疑似車速に応じた変速制御を行うようになる。 このため、無意味な変速比の変動が無くなるのであり、
無段変速機の振動低減、耐久性向上を図ることかできる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による無段変速機が搭載され
る車両の駆動系を油圧クラッチの油圧制御系と共に示す
概略構成図、 第2図は一実施例による無段変速機およびその変速制@
装置の油圧制御系の概略構成図、第3図はTC3制御ユ
ニット廻りのブロック図、第5図は変速制御装置の制御
ユニット紅りのブロック図である。 l・・・エンジン、 2・・・クラッチ、 3・・・無段変速機、 5・・・センターディファレンシャル装置、6・・・フ
ロントドライブ軸、 7・・・リヤドライブ軸、 IO・・・前輪、 14・・・後輪、 21・・・油圧クラッチ、 32・・・クラッチ制御弁、 34・・・デユーティソレノイド弁、 41・・・前後進切換装置、 42・・・プライマリ軸、 43・・・プライマリプーリ、 44・・・セカンダリ軸、 45・・・セカンダリプーリ、 46・・・駆動ベルト、 47・・・プライマリ油圧シリンダ、 48・・・セカンダリ油圧シリンダ、 51・・・ライン圧制御弁、 52・・・変速速度制御弁、 55・・・レギュレータ弁、 58・・・ライン圧制御用ソレノイド弁、60・・・変
速速度制御用ソレノイド弁、65・・・流量センサ、 70・・・TCS制御ユニット、 71・・・前輪回転数センサ、 72・・・後輪回転数センサ、 73・・・後輪スリップ率算出手段、 74・・・差動制限トルク設定手段、 77・・・疑似車速算出手段、 90・・・制御ユニット、 95・・・実変速比算出部、 97・・・目標変速比算出部、 03・・・デユーティ比決定部、 04・・・駆動部、 09・・・デユーティ比検索部、 IO・・・駆動部、 11・・・セカンダリブーり疑似回転数算出部、12・
・・出力切換部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 車両の走行状態に応じて前後輪のトルク配分を制御する
    トラクション・コントロール・システムを備えた車両に
    搭載される無段変速機の変速制御装置において、 TCS駆動信号と疑似車速信号とを入力してセカンダリ
    プーリの疑似回転数を算出するセカンダリプーリ疑似回
    転数算出部と、 上記セカンダリプーリ疑似回転数算出部からの疑似回転
    数信号をセカンダリプーリの回転数信号に優先して出力
    する出力切換部とを制御ユニットに設けてなる無段変速
    機の変速制御装置。
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GB9027839A GB2240827B (en) 1989-12-28 1990-12-21 Control system of a continuously variable transmission for a four-wheel motor vehicle
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