JPH0320416B2 - - Google Patents

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JPH0320416B2
JPH0320416B2 JP15484781A JP15484781A JPH0320416B2 JP H0320416 B2 JPH0320416 B2 JP H0320416B2 JP 15484781 A JP15484781 A JP 15484781A JP 15484781 A JP15484781 A JP 15484781A JP H0320416 B2 JPH0320416 B2 JP H0320416B2
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JP
Japan
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component
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groups
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JP15484781A
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English (en)
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JPS5857461A (ja
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Chuki Shimizu
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Momentive Performance Materials Japan LLC
Original Assignee
Toshiba Silicone Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Silicone Co Ltd filed Critical Toshiba Silicone Co Ltd
Priority to JP15484781A priority Critical patent/JPS5857461A/ja
Publication of JPS5857461A publication Critical patent/JPS5857461A/ja
Publication of JPH0320416B2 publication Critical patent/JPH0320416B2/ja
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、一体包装状態で長期の保存が可能で
あり、常温で外気に曝露することにより水素ガス
を放出してポリオルガノシロキサン弾性フオーム
を形成する組成物に関する。 ポリオルガノシロキサンフオームは、耐熱性、
低温可撓性、耐オゾン性、耐紫外線性が優れてい
ること、軽量であることなどの諸特性を生かし
て、耐熱性衝撃吸収材、耐熱保温材、耐熱ガスケ
ツト等幅広い用途に使用されている。これらのシ
ロキサンフオーム形成材は、2成分あるいはそれ
以上の成分を混合することによつて発泡硬化を行
なうものが大部であり、また、混合から発泡硬化
完了までの時間が2〜5分と短く、したがつて充
分な作業時間が確保できないという問題点があつ
た。そのため、混合から発泡増粘までの時間、す
なわちその間に施工作業が可能である可使時間が
充分確保され、更に好ましくは一体包装状態で保
存され、外気に曝露することにより、常温で発泡
硬化する、一体包装型シロキサンフオーム形成材
の出現が望まれていた。 水素ガスを放出してポリオルガノシロキサンフ
オームを形成する目的に使用し得る技術として
は、例えば、特公昭45−11839号公報に記載され
た方法がある。この方法は、ケイ素原子に結合す
るアミノキシ基を有するケイ素化合物、末端がシ
ラノール基で封鎖されたポリジオルガノシロキサ
ン、およびケイ素−水素結合含有ケイ素化合物か
ら成る有効成分を、混合することにより、アミノ
キシ基含有ケイ素化合物とシラノール基末端ポリ
ジオルガノシロキサンとの硬化反応により生成す
るヒドロキシアミンが、更にケイ素−水素結合部
位に反応し、その際に発生する水素ガスを利用し
てフオームを形成するものである。この方法で
は、混合から発泡、増粘が開始するまでの時間、
すなわち可使時間を充分得ようとすると、破泡防
止効果が発揮される硬化反応段階に達する前に、
発泡反応がそのピークを過ぎてしまうため、必要
とされる発泡倍率が得られないという問題点があ
る。逆に、発泡倍率を上げるために、発泡反応が
ピークに達する以前に破泡防止効果が発揮される
よう硬化を促進させると、今度は混合中や作業中
に発泡増粘が始まつてしまい、充分な可使時間が
得られないという問題点がある。また、湿気を遮
断した単一の容器に全成分を混合した後、密封保
存しておき、外気に曝露することによつて、空気
中の水分によつて発泡、硬化が行なわれる、いわ
ゆる一体包装型組成物を調製することも検討され
たが、長期の保存安定性を得ることは困難であつ
た。 本発明者は先に、アミノキシ基含有ケイ素化合
物、シラノール基末端ポリジオルガノシロキサ
ン、ケイ素−水素結合含有オルガノシロキサンの
組み合わせに、更にイソシアナト基含有有機化合
物と煙霧質シリカとを併用することにより、この
種のフオーム形成材に要求される、少なくとも5
分、好ましくは10分以上の可使時間と、3倍を超
える発泡倍率の付与が可能であり、また優れた整
泡性を有するシロキサンフオーム形成材が得られ
ることを見い出した。本発明者は、更に、一体包
装状態で長期の保存が可能であり、外気に曝露す
ることにより、常温で発泡硬化を行なう一体包装
型シロキサンフオーム形成材を得ることを目的と
して検討を重ねた結果、本発明を完成させるに至
つた。すなわち本発明のポリオルガノシロキサン
フオーム形成用組成物は、 (A) 次記一般式; (式中、Xは、少なくとも1個のケイ素原子
に結合するオルガノアミノキシ基を有し、残り
が1価の炭化水素基で置換されたシリル基もし
くはシロキサニル基を表わし、R1及びR2は、
同一でも異なつていてもよく、また、ユニツト
毎に同一でも異なつていてもよく、1価の炭化
水素基を表わし、nは正の整数である。) で示されるポリオルガノシロキサン100重量部、 (B) 分子中に、ケイ素−炭素結合と、平均2個を
超える数のケイ素−水素結合を有し、該ケイ素
−水素結合の数がケイ素原子数に対して10%以
上存在するポリオルガノシロキサン0.1〜50重
量部、 (C) 煙霧質シリカ1〜30重量部、 および、 (D) イソシアナト基含有有機化合物0.005〜10重
量部、 から成ることを特徴とするものである。 以下において、本発明を更に詳しく説明する。
(A)成分のポリオルガノシロキサンは、大気中の水
分と反応して鎖長延長および架橋を行なう水分反
応性ポリマー成分であり、加水分解反応により発
泡反応に不可欠なオルガノヒドロキシルアミンを
発生する。(A)成分は上記したように、一般式; で示される。Xの有するオルガノアミノキシ基の
数は、鎖長廷長を行なわせしめる目的から、基中
に少なくとも1個存在することが必要であり、外
気に曝露後、短時間のうちにフオーム形成を開始
し、また比較的硬質の弾性フオームを望む場合に
は、基中に2個または3個、もしくはそれ以上の
数でオルガノアミノキシ基が存在するものを用い
ることが好ましい。また、Xの有するケイ素原子
に結合する有機基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基のようなアルキル基、
ビニル基、アリル基のようなアルケニル基、フエ
ニル基、トリル基のようなアリール基などの1価
の炭化水素基を例示することができ、これらの中
でも合成および原料入手の容易さからメチル基が
最も好ましい。アミノキシ基に結合する有機基と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、シクロヘキシル基のような1価の炭化水素
基2個か、テトラメチレン基、ペンタメチレン基
のような2価の炭化水素基1個が例示されるが、
合成および原料入手の容易さ、反応性の高さ並び
に放出するオルガノヒドロキシルアミンの揮散の
しやすさからエチル基であることが好ましい。か
かるXとして、以下のものが例示される。なお、
以下簡略のために、各種オルガノシロキサン化合
物に関して、次の略号を用いる。 (略号) Me:メチル基、Et:エチル基、Ph:フエニル
基。 −SiMe2ONEt2,−SiMe(ONEt22,−Si
(ONEt23,−SiPh(ONEt22
【式】−SiMe 〔OMeSiONEt22
【式】
【式】
【式】 またR1,R2で示されるポリオルガノシロキサ
ン鎖の有する1価の炭化水素基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル
基、オクチル基のようなアルキル基、ビニル基、
アリル基のようなアルケニル基、フエニル基、ト
リル基のようなアリール基、β−フエニルエチル
基のようなアラルキル基などが例示されるが、合
成の容易さから、メチル基、ビニル基、フエニル
基が一般的には有利である。中でもメチル基は、
原料中間体が最も容易に得られるばかりでなく、
シロキサンの重合度の割に最も低い粘度を与え、
硬化前の組成物の作業性と硬化後の弾性フオーム
の物性のバランスを有利にするので、R1,R2
85%以上がメチル基であることが好ましく、実質
的にすべてメチル基であることがさらに好まし
い。 本発明で用いられる(A)成分は、例えば、一般
式; (R1,R2,nは前記と同意義を有する。) で示されるシラノール基末端封鎖ポリジオルガノ
シロキサンと、ケイ素原子に結合するオルガノア
ミノキシ基を分子中に平均2個を超える数で有す
るシランまたはシロキサンを反応させることによ
つて得ることができる。オルガノアミノキシ基を
含有するシリル基またはシロキサニル基を分子鎖
末端に有する比較的低分子量のポリオルガノシロ
キサンを効率よく得るためには、シラノール基末
端封鎖ポリジオルガノシロキサンに対し、その末
端シラノール基モル数に比して、等モル以上のオ
ルガノアミノキシ基含有シランまたはシロキサン
を反応させる必要がある。このとき、余剰のオル
ガノアミノキシ基含有シランまたはシロキサンが
残留していても差し支えなく、敢えて除去する必
要はない。この反応の進行状態は、シラノール基
およびケイ素原子に結合するオルガノアミノキシ
基の残存量を、ガスクロマトグラフイー分析ある
いは赤外線吸収スペクトル分析などにより、定量
して確認することができる。反応生成物であるヒ
ドロキシルアミンは、減圧蒸留により除去するこ
とができるが、後述する(D)成分を添加し反応させ
ることによつて除去してもよく、また組成物を製
造する際に、このヒドロキシルアミンと反応する
に必要な量の(D)成分を余分に用いることによつて
除去してもよい。上記シラノール基末端封鎖ポリ
ジオルガノシロキサンとしては、25℃における粘
度が500〜100000cSt、好ましくは1000〜50000cSt
のものを用いることによつて、作業性と発泡性並
びに物理的性質のバランスがとられた組成物を与
える(A)成分を得ることができる。この反応に用い
られるオルガノアミノキシ基含有シランまたはシ
ロキサンは、基中に、平均1個を超える数でオル
ガノアミノキシ基を含有するシリル基またはシロ
キサニル基を分子鎖末端に有するポリオルガノシ
ロキサンを得ることを目的とするために分子中に
平均2個を超える数でオルガノアミノキシ基を有
するものであることが必要である。シリル基また
はシロキサニル基が含有するオルガノアミノキシ
基の数を、2個または3個、もしくはそれ以上と
する場合には、分子中に3個または4個、もしく
はそれ以上のオルガノアミノキシ基を含有するシ
ランまたはシロキサンを使用すればよい。かかる
シランおよびシロキサンのケイ素原子に結合する
有機基としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ヘキシル基のようなアルキル基、
ビニル基、アリル基のようなアルケニル基、フエ
ニル基、トリル基のようなアリール基などの有機
基を例示することができ、これらの中でも合成お
よび原料入手の容易さからメチル基が最も有用で
ある。アミノキシ基に結合する有機基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、シ
クロヘキシル基のような1価の炭化水素基2個
か、ブチレン基、ペンチレン基のような2価の炭
化水素基1個が例示されるが、原料入手のしやす
さ、合成の容易さ、反応性の高さ並びに放出する
オルガノヒドロキシルアミンの揮散のしやすさか
らエチル基であることが好ましい。かかるオルガ
ノアミノキシ基含有シランおよびシロキサンとし
て、以下のものが例示される。 Me2Si(ONEt22,MeSi(ONEt23,Si
(ONEt24,PhSi(ONEt23
【式】Et2NOSiMe 〔OME2SiONEt22
【式】
【式】
【式】 本発明の(B)成分であるケイ素−水素結合含有ポ
リオルガノシロキサンは、(A)成分と外気中の水分
との反応生成物であるオルガノヒドロキシルアミ
ンと反応して、水素ガスを生成し、その水素ガス
の起泡力によつてフオーム形成に寄与するもので
ある。かかるポリオルガノシロキサンは、この種
のフオーム形成材に要求される3倍以上の発泡倍
率を得るために、ケイ素原子の全数に対して10%
以上のケイ素−水素結合を含有していることが好
ましい。かつ発泡と平行して増粘、硬化反応を行
わしめ、最終的に弾性フオーム硬化物を形成せし
める目的から、分子中に平均2個を超える数のケ
イ素−水素結合を含有していることが必要であ
る。高発泡倍率の弾性フオームを望む場合には、
更に多数のケイ素−水素結合を含有するポリオル
ガノシロキサンを使用することが有利である。す
なわち、分子中に3個以上の数の水素−ケイ素結
合を有するポリオルガノシロキサンを使用するこ
とにより、発泡開始と同時にすみやかに増粘し
て、優れた破泡防止効果を発揮させることが可能
となり、整泡性の良好な、比較的硬質の、永久圧
縮歪の極めて小さい弾性フオームを形成すること
ができる。このような水素−ケイ素結合含有ポリ
オルガノシロキサンは、水素−ケイ素結合含有シ
ロキシ単位からなる重合体、または該単位と必要
に応じてトリオルガノシロキシ単位、ジオルガノ
シロキシ単位、モノオルガノシロキシ単位およ
び/またはSiO2単位との共重合体であり、鎖状、
分岐状、環状、網目状のいずれであつてもよい。
ケイ素原子に直接結合する有機基としては、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ヘキシル基のよう
なアルキル基、フエニル基、トリル基のようなア
リール基などの1価の炭化水素基が例示される
が、合成の容易さからメチル基またはフエニル基
が有利であり、中でもメチル基は、原料中間体が
最も容易に得られるばかりでなく、(A)成分との混
和性を配慮すると、全有機基の85%以上がメチル
基であることが好ましく、すべての有機基がメチ
ル基であることがさらに好ましい。(B)成分の配合
量は、(A)成分100重量部に対して0.1〜50重量部で
あり、好ましくは1〜30重量部である。(B)成分が
0.1重量部末端では、起泡力が劣るため所要の発
泡倍率が得られず、50重量部を超えると、特に深
部における破泡防止効果の発現が遅れるため、そ
の部分の整泡性が不良となる。 本発明の(C)成分である煙露質シリカは、本発明
において特徴的な成分であり、(A)成分が外気中の
水分によつて加水分解を行ない、系の粘度が上昇
する際に、その見掛粘度を急速に上昇させて、発
生する水素ガスによつて泡を形成する際の破泡を
防止し、効果的にフオームを形成せしめて高い発
泡倍率を与え、また良好な整泡効果を有し、更に
薄層のフオーム形成を可能とするものである。ま
た、(C)成分は、組成物の流動性を適度に調整する
役割をも果たす。本発明で用いられる(C)成分は、
シリコーン弾性体の補強性充填材として常用され
ている煙露質シリカと同じもので良く、また、ヘ
キサオルガノジシロキサン、オクタメチルツクロ
テトラシロキサン、オルガノクロロシラン、ヘキ
サメチルジシラザン等で表面処理されたものでも
良い。通常、シリコーン弾性体の充填材として用
いられる他の無機質粉末、すなわち沈澱シリカ、
シリカアエロゲル、粉砕シリカ、ケイソウ土、炭
酸カルシウムなどでは、上記のようなすぐれたフ
オーム形成能が得られない。(C)成分の使用量は、
(A)成分100重量部に対して1〜30重量部の範囲で
あり、好ましくは3〜10重量部の範囲である。(C)
成分の量が1重量部より少ないと、十分な破泡防
止効果が発揮されず、30重量部より多いと、均一
な組成物を得ることが困難となるばかりでなく、
組成物の粘度が高くなつて作業性の低下を来す。 本発明の(D)成分であるイソシアナト基含有有機
化合物は、組成物を一体包装状態で長期間保存可
能なものとするための必須成分であり、更に、組
成物を外気に曝露後、5〜10分間あるいはそれ以
上の間、発泡反応と増粘を抑制し、作業を容易な
らしめる効果をも有する。(D)成分は、保存中の組
成物に浸入する微量の水分によつて、(A)成分の一
部が加水分解して発生するオルガノヒドロキシル
アミンと、以下に示す反応をすみやかに行なつ
て、組成物中よりオルガノヒドロキシルアミンを
除去する効果を有する。 (ただし、式中、R,R′は炭化水素基を表わ
す。) このとき、(D)成分が存在しないならば、発生す
るヒドロキシルアミンは(B)成分と反応して水素ガ
スを発生し、更に著しい増粘が起り保存安定性が
損なわれる。また、使用に際して組成物を外気に
曝露した時点においても、(A)成分の加水分解によ
つて発生するオルガノヒドロキシルアミンは(D)成
分と前述の反応を優先的に行なつて除去されるた
め、オルガノヒドロキシルアミンと(B)成分との水
素ガス発生反応は進行せず、外気に曝露後、5〜
30分の間は発泡が抑制され、また破泡防止効果と
しての粘度上昇も抑制されてその間の作業が容易
となる。(D)成分の大部分が前述の反応を行なつて
失なわれると、今度はヒドロキシルアミンと(B)成
分の反応が始まり発泡が開始する。また破泡防止
効果としての粘度上昇も同様に(D)成分の消費され
た後に発現し始める。本発明に使用される(D)成分
としては、
【式】
【式】
【式】 OCN−(CH26−NCO,
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】などのイソシアナト基 をもつた単量体や、 などのアダクト体、 (ただし、式中、mは0〜100の数を示す。) などの多量体、 (ただし、式中、pは3〜50の数を示す。) などのウレタンポリマー、 Me3SiNCO,Me2Si(NCO)2,PhSi(NCO)3
【式】
【式】などの 有機ケイ素化合物などが例示される。 (D)成分の使用量は、(A)成分100重量部に対して
0.005〜10重量部の範囲であり、好ましくは0.01
〜5重量部の範囲である。(D)成分の量が0.005重
量部より少ないと、保存中に発泡や増粘が生じて
組成物の保存安定性が損なわれ、逆に10重量部よ
り多いと、(A)成分の加水分解により発生するオル
ガノヒドロキシルアミンのかなりの部分が(D)成分
と反応して失なわれてしまい、そのためオルガノ
ヒドロキシルアミンの絶対量が不足して発泡倍率
の低下を来す。 本発明の組成物は、補強性や流動性を適度に調
整することを目的として更に、無機質充填材を含
有することができる。これら無機質充填材として
は、粉砕石英、ケイソウ土、炭酸カルシウム、タ
ルク、クレー、焼成クレー、アルミナ、水酸化ア
ルミニウムなどが例示される。 本発明の組成物は、(A)成分、(B)成分、(C)成分お
よび(D)成分を気密下に混練して得ることも出来る
が、(A)成分の出発原料であるシラノール基末端封
鎖ポリジオルガノシロキサンと(C)成分とをあらか
じめ混練しておき、次いで(A)成分のもう一つの出
発原料であるオルガノアミノキシ基含有シランま
たはシロキサンを添加して反応させることにより
(A)成分を(C)成分と混合された状態で得、次いでそ
の他の成分を添加することによつて得ることも出
来る。特に無機質充填材を使用する場合は、シラ
ノール基末端封鎖ポリジオルガノシロキサンと(C)
成分および無機質充填材とをあらかじめ混練下に
脱水処理を行なつておき、次いで、オルガノアミ
ノキシ基含有シランまたはシロキサンを添加して
反応させることにより、(A)成分を(C)成分および無
機質充填材と混合された状態で得、次いで、その
他の成分を加えることにより組成物を得る方法
が、保存安定性のすぐれた組成物を得るうえで有
利である。なお、以上の方法を採る場合、シラノ
ール基末端封鎖ポリジオルガノシロキサンとオル
ガノアミノキシ基含有シランまたはシロキサンと
の反応によつて発生するヒドキシルアミンを、反
応除去するために必要な量の(D)成分を余分に加え
ておく必要がある。 本発明はシロキサンフオーム形成用組成物は、
上記(A),(B),(C)および(D)から成る4成分を混合し
た一体包装型組成物であり、湿気を遮断した単一
容器内に密閉状態で保存され、使用時に容器から
取り出して空気中の水分により発泡硬化せしめら
れるものである。かかる組成物は、単一容器に密
閉された状態では、常温で3〜6ケ月にわたつ
て、発泡や粘度上昇することなく、安定な状態で
保存することが可能である。また、長期間保存後
においても、良好な発泡倍率および整泡性を有す
るものである。更に、外気に曝露後、常温で5〜
30分経過後に発泡と増粘が開始するために、その
間の施工作業が容易となり、一体包装型であるこ
とと相俟つて、極めて作業性に優れたものであ
る。 以下において、本発明を実施例及び合成例によ
り、更に具体的に説明する。なお、実施例及び合
成例中、部はいずれも重量部を表わす。 合成例 1 25℃における粘度が12000cStのシラノール基末
端封鎖ポリジメチルシロキサン100部に、Me2Si
(ONEt2293%、MeSi(ONEt237%からなるアミ
ノキシ基含有オルガノシラン1部を添加し、窒素
ガス雰囲気中で35℃に保温して、6時間撹拌を行
なつた。次いで、減圧下でストリツプしたとこ
ろ、25℃における粘度が約14000cStの粘稠な液体
が得られた。 上記処理により得られた液体は、種々の分析の
結果から、下記分子式に相当するポリオルガノシ
ロキサンの混合物を主成分とすることが確認され
た。 および 以下このものを(C−1)と称す。 合成例 2 25℃における粘度が約5500cStのシラノール基
末端封鎖ポリジメチルシロキサン100部に、
【式】
【式】から成るアミ ノキシ基含有オルガノシロキサン1.7部を添加し、
窒素ガス雰囲気中で35℃に保温して、6時間撹拌
を行ない、次いで減圧下でストリツプして、長鎖
オルガノシロキサンポリマーとして、下記分子式
に相当するポリオルガノシロキサンを主成分とす
る粘稠な液体を得た。 および 以下このものを(C−2)と称す。 実施例 1 合成例1で得た(C−1)100部に対し、第1
表に示す量の煙露質シリカ、または比較する充填
剤として平均粒径0.5μの重質炭酸カルシウム、平
均粒径1.2μの粉砕石英および湿式シリカ、同じく
第1表に示すイソシアナト基含有有機化合物を加
え、窒素ガス雰囲気中で1時間混練りを行なつ
た。次いで、第1表に示すケイ素−水素結合含有
ポリオルガノシロキサンを添加し、窒素ガス雰囲
気中で混合して、試料11〜18を得た。こうして得
られた試料は、直ちにカートリツジ中に密封して
25℃恒温槽中に保存し、製造直後、製造後2週間
目、1ケ月目、2ケ月目、3ケ月目にカートリツ
ジより押し出し、ガラス板上に約5mm厚に塗布
し、23℃、絶対湿度60%の雰囲気中に24時間放置
後、試料の発泡倍率および発泡状態を観察した。
それらの結果を第1表に示す。なお、試料15,
16,17は煙霧質シリカを使用しない比較例、試料
18はイソシアナト基含有有機化合物を使用しない
比較例である。
【表】 実施例 2 合成例2で得た(C−2)100部に対し、煙霧
質シリカ7.5部および第2表に示す量のイソシア
ナト基含有有機化合物を加え、窒素ガス雰囲気中
で1時間混練りを行なつた。次いで、第1表に示
すケイ素−水素結合含有ポリオルガノシロキサン
を添加し、チツソガス気流下に混合して試料21〜
26を得た。また、比較例として、25℃における粘
度が5500cStのシラノール基末端封鎖ポリジオル
ガノシロキサン100部に対し、煙霧質シリカ7.5
部、
【式】
【式】より成るアミ ノキシ基含有ケイ素化合物5部、および第2表に
示すケイ素−水素結合含有ポリオルガノシロキサ
ンとイソシアナト基含有有機化合物を添加し、窒
素ガス雰囲気中で混練りして試料27を得た。こう
して得られた試料をカートリツジ中に密封し、実
施例1と同様の試料を行なつた。それらの結果を
第2表に示す。
【表】
【表】 実施例 3 25℃における粘度が16500cStのシラノール基末
端封鎖ポリジメチルシロキサン100部に、煙霧質
シリカ7.5部、および平均粒径2.5μのステアリン
酸処理軽質炭酸カルシウム45部を加え、75℃,20
mmHgの条件下で加熱減圧混練りを行ないベース
コンパウンドを得た。こうして得られたベースコ
ンパウンド100部に対し 5.0部を加え、気密下に40℃に保温して6時間混
練りを行なつた。次いで、常温まで冷却した後、
ヘキサメチレンジイソシアナト1.0部を加え、窒
素ガス雰囲気中で1時間混合した後、 5部を添加混合して、ポリシロキサンフオーム形
成用組成物を得た。こうして得られた組成物を、
直ちにカートリツジ中に密封し、実施例1と同様
の試験を行なつた。その結果を第3表に示す。
【表】
【表】 実施例 4 末端がシラノール基で封鎖され、全シロキシ単
位のうち5モル%がジフエニルシロキシ単位、残
余がジメチルシロキシ単位で、25℃における粘度
が12000cStのポリジオルガノシロキサン100部に、
煙露質シリカ7.5部および平均粒径1.6μの水酸化
アルミニウム微粉末75部を加え、75℃、20mmHg
の条件下で加熱減圧混練りを行ない、ベースコン
パウンドを得た。こうして得られたベースコンパ
ウンド100部に対し、
【式】
【式】より成るアミ ノキシ基含有ケイ素化合物5.0部を加え、気密下
に40℃に保温して6時間混練りを行なつた。次い
で、常温まで冷却した後、ヘキサメチレンジイソ
シアナト1.0部を加え、窒素ガス雰囲気中で1時
間混合した後、 5部を添加し、引き続き窒素ガス雰囲気中で混合
してポリシロキサンフオーム形成用組成物を得
た。得られた組成物を直ちにカートリツジ中に密
封し、実施例1と同様の試験を行なつた。その結
果を第4表に示す。
【表】 以上の結果から明らかなように、本発明のポリ
オルガノシロキサンフオーム形成用組成物は、一
体包装状態で長期間の保存が可能なものであり、
かつ、長期間の保存後においても良好な発泡倍率
および整泡性を有するものであることが確認され
た。また、発泡から増粘に到るまでの時間が比較
的長いため、可使時間を充分とることができ、か
つ、作業性に優れたものである。本発明品は、上
記した特性を利用して、配管類の断熱被覆材や電
子部品等の衝撃吸収被覆材などの、比較的薄層の
フオームを形成することが要求される用途に有用
なものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) 次記一般式; (式中、Xは、少なくとも1個の、ケイ素原
    子に結合するオルガノアミノキシ基を有し、残
    りが1価の炭化水素基で置換されたシリル基も
    しくはシロキサニル基を表わし、R1及びR2は、
    同一でも異なつていてもよく、また、ユニツト
    毎に同一でも異なつていてもよく、1価の炭化
    水素基を表わし、nは正の整数である) で示されるポリオルガノシロキサン100重量部、 (B) 分子中に、ケイ素−炭素結合と、平均2個を
    超える数のケイ素−水素結合を有し、該ケイ素
    −水素結合の数がケイ素原子数に対して10%以
    上存在するポリオルガノシロキサン0.1〜50重
    量部、 (C) 煙霧質シリカ1〜30重量部、および (D) イソシアナト基含有有機化合物0.005〜10重
    量部、 から成ることを特徴とするポリオルガノシロキサ
    ンフオーム形成用組成物。 2 (A)成分のR1,R2における1価の炭化水素基
    が、85%以上メチル基である特許請求の範囲第1
    項記載の組成物。 3 (A)成分のR1,R2における1価の炭化水素基
    が、すべてメチル基である特許請求の範囲第2項
    記載の組成物。 4 (A)成分のXが有する1価の炭化水素基がメチ
    ル基である特許請求の範囲第1項記載の組成物。 5 (A)成分のXが有するオルガノアミノキシ基が
    ジエチルアミノキシ基である特許請求の範囲第1
    項記載の組成物。 6 (B)成分の有機基がメチル基である特許請求の
    範囲第1項記載の組成物。 7 (B)成分の量が、(A)成分100重量部に対し1〜
    30重量部である特許請求の範囲第1項記載の組成
    物。 8 (C)成分の量が、(A)成分100重量部に対し3〜
    15重量部である特許請求の範囲第1項記載の組成
    物。 9 (D)成分の量が、(A)成分100重量部に対し0.01
    〜5重量部である特許請求の範囲第1項記載の組
    成物。 10 (A)成分が、次記一般式; (式中、R1,R2及びnは前記と同意義を有す
    る。) で示されるシラノール基末端封鎖ポリジオルガノ
    シロキサンと、分子中に平均2個を超える数のケ
    イ素原子に結合するオルガノアミノキシ基を有す
    るシランまたはシロキサンとの反応生成物である
    特許請求の範囲第1項記載の組成物。 11 (A)成分の製造に使用するシラノール基末端
    封鎖ポリジオルガノシロキサンが、25℃において
    500〜100000cStの粘度を有するものである特許請
    求の範囲第10項記載の組成物。
JP15484781A 1981-10-01 1981-10-01 ポリオルガノシロキサンフオ−ム形成用組成物 Granted JPS5857461A (ja)

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