JPH0320269A - 光学活性体及びこれを含有してなる液晶組成物 - Google Patents

光学活性体及びこれを含有してなる液晶組成物

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JPH0320269A
JPH0320269A JP5738190A JP5738190A JPH0320269A JP H0320269 A JPH0320269 A JP H0320269A JP 5738190 A JP5738190 A JP 5738190A JP 5738190 A JP5738190 A JP 5738190A JP H0320269 A JPH0320269 A JP H0320269A
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formula
acid
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crystal composition
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JP5738190A
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English (en)
Inventor
Keiichi Sakashita
啓一 坂下
Shoji Hayashi
林 省治
Yoshitaka Kageyama
義隆 景山
Yoshihiro Sako
佳弘 佐古
Tetsuya Ikemoto
哲哉 池本
Jun Nakauchi
純 中内
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の利用分野】
本発明は新規な液晶性化合物及びそれを含有してなる液
晶組成物に関する. 〔従来の技術】 現在、表示材料として広く用いられている液晶はネマチ
ック相に属するものであり、受光型のため目が疲れない
、消費電力が極めて少ない等の特徴を有しているものの
、応答が遅い、見る角度によっては表示が見えなくなる
等の欠点を有している. 目が疲れない、消費電力が極めて少ないといったネマチ
ック型液晶の特徴を有し、さらに発光型表示素子に匹敵
する高速応答性、高コントラストを有するものとして強
誘電性液晶を用いる表示デバイスやプリンターヘッドが
検討されている。 強誘導電性液晶は1975年にマイヤー(R. B. 
Meyer)等によってその存在が初めて発表されたも
ので(J.Physique 36,L−69(197
5)) ,キラルスメクチックC相(以下Sm”C相と
略記する)を有するものであり、その代表例は下記式に
示すp−デシロキシベンジリデンーp゜−アミノー2−
メチルブチルシンナメート(以下DOBAMBGと略記
する)である.しかし上記DOBAMBGやその後に提
案されたいくつかの強誘電性液晶材料の多くは強誘電性
を示す温度範囲(Sm”C相が存在する温度範囲)が狭
く、単独では実用上使用し難いものである。従って一般
には多種の強誘電性液晶を混合し、Sm”C相を示す温
度範囲を室温を中心に低温側及び高温側に拡張する試み
がなされている。又、超高速応答が要求されるプリンタ
ーヘッド用としては、従来開発されてきた強誘電性液晶
よりさらに大きな自発分極を有する強誘電性液晶が求め
られている。 [発明が解決すべき問題点1 しかし、Sm”C相を有する強誘電性液晶同士の混合で
は混合対象となる化合物(液晶)の種類に限界があり、
液晶混合物として種々の性能を十分満足するものが得ら
れ難い現状にある.又、DOBAMBCのようなシッフ
塩基を有する化合物は光安定性に劣り、かつ、着色し易
いという問題を有していた.そこで、本発明者らは、液
晶組成物の粘度をさほど高めることなく、液晶組成物の
自発分極を高くすることの可能な液晶組成物への配合成
分につき鋭意検討した結果、化学的に安定で着色がなく
、光安定性にも優れ、液晶組成物に配合した時、該液晶
組成物が大きな自発分極を示すような光学活性体及び、
これを配合してなる液晶組成物に関する本発明に到達し
た。
【問題点を解決するための手段] 即ち、本発明の要旨は、一般式(1)で示されるδ−バ
レロラクトン環を有する光学活性体及びこれを含有して
なる液晶性組成物にある。 がl9以上の場合は中間原料として使用するυ (式中、mは1〜14の整数を示し、 O 11 Rは−CnH*n*I % −O CIIH!llli
1一OCOCnH.n.l又はーcoocnH,.,.
,(n:1〜18の整数)を示し、 *はそれが付与された炭素が不斉炭素であることを示し
、 Xは単結合、一〇〇a−又はーOCO一 を示し、A,
及びA2は各々水素、弗素、塩素、臭素、シアノ基又は
メトキシ基を示す.) 式(1)のRで示されるアルキル基の炭素数(n)が比
較的困難になり、ラクトン環に結合したアルキル基の炭
素数(m)が15以上になると光学活性ラクトンの精製
が比較的困難になり、いずれの場合も生産性が低下する
ばかりでなく、他の液晶と混合した時自発分極の大きさ
を小さくするという傾向にあり、やはり好ましくない. 以下に、本発明の光学活性体の合成法を示す。 本発明で用いる3−ヒドロキシ6−アルキルδ−バ14
)は光学活性β−ヒドロキシカルボン酸・と光学活性α
−アセトキシ2塩基酸のモノエステルとをコルへ電解法
で電極反応させ、ついで環化させることにより得られる
. 光学活性β−ヒドロキシカルボン酸は例えばメチルアル
キルケトンをナトリウムハイドライドの存在化で炭酸ジ
エチルと反応させてβ−ケトカルボン酸エチルエステル
とした後、これを水酸化カ素数の大きい(C6以上の)
β−ケトカルボン酸アルキルエステルを還元するのが好
ましい.一方、S− (−)マリック酸とアセチルクロ
ライドと反応させ、得られた生成物を無水エタノールと
反応させることにより光学活性α−アセトキシ2塩基酸
のモノエチルエステルを得る. (Tetrahedron 41. No.13. 2
751−2758(1985)参照)NaHCaH*+
a++COCH*CO*CH*CHs次いでバン酵母を
用いてβ位のカルボニル基を不斉還元して光学活性β−
ヒドロキシカルボン酸を得る. こうして得られた光学活性β−ヒドロキシカルボン酸と
光学活性α−アセトキシ2塩基酸のモノエチルエステル
とをコルベ電解法で電極反応させ、なお、メチルアルキ
ルケトンのアルキル基の炭素数(m)が3以下の場合は
上記方法では不斉還元反応の光学収率があまりよくない
ため、β−ケトカルボン酸エチルエステルの代わりに、
より炭得られた生成物をp−トルエンスルホン酸の存在
下で環化することにより上記バレロラクトン誘導体を得
ることができる. 一般式(1)で示される化合物は下記のルートで合成で
きる。 (a)一般式(1)におけるYがーCO.一である場合
(b)一般式(1)におけるYが一〇一である場合(c
)一般式(1)におけるYが−CH* O−である場合 リ 本発明の化合物は従来の強誘電性液晶化合物に特有のア
ゾメチン結合を含まないため耐加水分解性等の化学的安
定性が向上する・とともにケイ皮酸系のものに比べて光
安定性も向上し、このため、表示用材料としての特性に
優れる化合物である。 本発期の化合物は必ずしも単独でカイラルスメクチック
C相(以下Sm@C相と略す)示すものばかりではない
が、これを他のSm” C相を有する液晶材料もしくは
強誘電性液晶材料と混合するとSm” C相を示し、し
かも自発分極を増大させ、従って、応答時間が短くなる
という特徴を有する.次に本発明の液晶組成物について
説明する。 本発明の液晶組成物は式(1)の化合物を1種以上含有
するものであるが、液晶組成物は単一の液晶性化合物の
みから形成されるよりも複数の強誘電性液晶化合物ある
いは更にこれに配合用化合物を加えて得られる組成物と
すると、その使用温度範囲を拡張することができるので
有利である.この一般式(1)で示される化合物1種以
上と混合可能な他の強誘電性液晶化合物の具体例として
は以下に示すものを挙げることができる。 (n=7〜l4の整数) (n:−/A−10のMl) (m=2〜5、n=8〜l2の整数) 性液晶化合物・組成物と混合して用いると、その混合物
は強誘電性液晶となり、しかも高い応答速度から明らか
な様に大きな自発分極を示し有用である. SmC相を示す化合物として下記のものを例示できるが
、SmC相を示す化合物、混合物であれば下記以外のも
のも用いることができる.(1,m = 1〜2、R+
 =CnHzn−+O一又はCnHzn++− (n=
8 〜lO)(n=7〜11) 更に、上記以外のものであっても、強誘電性液晶化合物
であれば式(1)で示される化合物と混合して用いるこ
とができる. 又、本発明の化合物はSmC相を示す非強誘電m=4〜
16、n=4〜16 [実施例] 以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明する. 参考例1 −ヒドロキシノナン のA 炭酸ジエチル2 1 0ml2、オイル中に分散させた
60重量%濃度のナトリウムハイドライド12.8g及
びジオキサン100+nJ2からなる溶液中にジオキサ
ン100mJ2にメチルエチルケトン20.0gを溶解
した溶液をアルゴン雰囲気下で滴下し、一夜還流させた
後溶媒を留去し、残渣を減圧蒸留してヘキシルケト酢酸
エチル20.0gを得た。(収率62.5%、沸点83
℃at0. 65mmHg) このヘキシルケト酢酸エチル15gをエタノール75m
β、蒸留水75mj2及び水酸化カリウム5.02gか
らなる溶液中に溶解し、室温で7.5時間撹拌した後、
この溶液に蒸留水3β、庶゛糖360g及びドライイー
スト168gを加え、30℃で16時間振盪した後、こ
の液をセライトで濾過した.得られた固形物を風乾した
後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を濃縮した.又、濾液
は塩酸を加えてpH1とし、食塩を加えて飽和溶液とし
た後クロロホルムで抽出し、この抽出液を前記の酢酸エ
チル抽出・濃縮液とともにジエチルエーテルに溶解し、
1Nの水酸化ナトリウム水溶液で2回抽出した後、この
水酸化ナトリウム水溶液に再度塩酸と食塩を加えpH1
の飽和食塩水とし、エーテルで5回抽出しエーテル層を
分取してこれを飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウ
ム上で脱水し、エーテルを蒸発させた後残渣をn−ヘキ
サンに溶解、再結晶してβ−ヒドロキシノナン酸7.8
1gを得た.(融点49.3〜50.0℃、[a] g
”= − 2 0 .  1 ” (C:1.1, C
HCIs)。 参考例2 一ヒ ロキシブ ン のA 光学活性ポリーβ−ヒドロキシブチレート5gを無水エ
タノール36mI2及び無水1.2−ジクロロエタン3
6m4からなる液に懸濁し、濃硫酸1.1mj!を加え
て57時間加熱還流させた。冷却後、飽和食塩水を加え
、セライトを懸濁して濾過した.濾液を70mnのエー
テルで1回、20mllのエーテルで3回抽出し、残渣
は100mJ2のエーテルで洗浄して、そのエーテルを
前記抽出液に合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び
飽和食塩水で洗浄した後硫酸マグネシウム上で乾燥した
.乾燥後、エーテルを除去し、次いで減圧蒸留して((
R)一β−ヒドロキシブタン酸エチルエステル4.0g
を得た.(]α]ol4=+43.9゜)(R)一β−
ヒドロキシブタン酸エチルエステル4.0gを水1 5
mg、エタノール15m4と水酸化ナトリウムの混合液
に溶解し、3時間加熱還流した後冷却し、イオン交換樹
脂(ローム&ハース社製、商品名アンバーライトR12
OB)によりイオン交換した後溶媒を減圧蒸留により除
去して(R)一β−ヒドロキシブタン酸3.6gを得た
.参考例3 後真空下で溶液を濃縮し、残渣にベンゼン100ml2
を加え、更に真空下でベンゼン及び酢酸を留去し濃縮し
た後室温まで冷却し、残渣に無水エタノ〜ルloonI
2を加え、時折冷却しながら激しく撹拌し、次いで、7
0〜75℃で10分間及び50〜55℃で10時間加熱
した.次いでこれから溶媒を減圧留去し、塩化メチレン
/メタノール(50:l)を展開溶剤として残渣をシリ
カゲル力ラムで分離精製して(S)−2−アセトキシブ
タンディオイック酸一l一エチルエステル50.9gを
得た.(融点50〜51℃、[a] P=−3t.6゜
(C=1.42 、エタノール)) 参考例4 (S)−(−)一マリック酸50gにアセチルクロリド
160mβを加え、55℃で4時間撹拌還流したU 参考例1及び参考例3で合成した(R)一β−ヒドロキ
シノナン酸2.30gと(S)−2−アセトキシブタン
ディオイック酸−1−エチルエステル7.90gとをメ
タノールに溶解し、ナトリウムメチラー}230mgを
これに加えて定電位電解装置( Yanaco定電位電
解装置VE−8)を用い、20〜30℃、40V、1.
5Aの条件下で5時間コルベ電解を行なった。電解終了
後、これに3N水酸化ナトリウム水溶液60m2を加え
、1夜撹拌し、メタノールを除去した後エーテルで洗浄
し、アルカリ水溶液相を分取し、これに塩酸を加えpH
1とした後、食塩を添加して飽和食塩水溶液とし、クロ
ロホルムで抽出し、抽出液を硫酸マグネシウム上で脱水
した後クロロホルムを蒸発させた。クロロホルム蒸発後
の残留物をベンゼン10ml2に溶解し、これに触媒量
のp一トルエンスルホン酸を加え、室温で2時間撹拌し
た後、これをエーテルに溶解し、重炭酸ソーダ飽和水溶
液で3回、飽和食塩水で1回洗浄した後、硫酸マグネシ
ウム上で脱水し、これからエーテルを蒸発除去したもの
をシリカゲル力ラムを用い、n−ヘキサンと酢酸エチル
の混合溶剤で展開して目的物を分離精製し、n−ヘキサ
ンと酢酸エチルの混合溶剤から再結晶して(2S, S
R)−2−ヒドロキシ−5−ヘキシルーδ−バレロラク
トン3 1 0mgを得た.この融点は75.5〜77
.0℃であり、元素分析値は下記の通りであった. 元素分析値  C    HN 実測値 65. 84% 10.29% 0、06%理
論値 76. 32% 10. 07% 0%この化合
物の比旋光度[α】Vは+76.8゜(クロロホルム中
、C=1.1)であり、 tH−NMRの分析結果は下
記の通りであった。 ’H−NMR :δppm 4.36(2H), 3.21(IH), 1.31(
14H), 0.89(3H)又、(R)一β−ヒドロ
キシノナン酸の代わりに参考例2で合成した(R)一β
−ヒドロキシブタン酸を用いた以外は同様にして(2S
, SR)−2−ヒドロキシ−5−メチルーδ−バレロ
ラクトンを合成した。 参考例5 3−クロロー4−ヒドロキシ安息香酸10g及び臭化オ
クチル8gをエタノール40ml2に溶解し、2N水酸
化カリウム水溶液40mI2を加え,6時間還流した.
この溶液を塩酸で酸性にして析出した結晶を分取し、こ
れをエタノールー水混合溶媒を用いて再結晶して3−ク
ロロー4−オクチルオキシ安息香酸エステル9.5gを
得た. 又、他の3−置換−4−アルコキシ安息香酸も同様にし
て合成した。 参考例6 テレフタル酸モノデシルエステルの合成以テレフタル酸
ジクロライド1.71gを乾燥ベンゼンlOmβに溶解
し、これにベンジルアルコール2.5g,  トリエチ
ルアミン5mJ2を加え、室温で一夜撹拌反応させた. 反応液を氷冷した希塩酸中に注ぎ、酢酸エチルで反応生
成物を抽出した。抽出液を水洗後、硫酸マグネシウム上
で乾燥した.次いで、この溶液から酢酸エチルを蒸発さ
せて除去した後、エタノールで再結晶させてテレフタル
酸ベンジルエステル3.2gを得た. このテレフタル酸ベンジルエステル1.7gをアセトン
20mlに溶解し、これに該エステルと等モル量の水酸
化ナトリウムを水・エタノールl:l混合液に溶解した
ものを加え、一夜撹拌した。 この溶液からアセトンを蒸発除去した後、希塩酸を加え
、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、硫酸マグネ
シウム上で乾燥させ、酢酸エチルを蒸発させた後の残渣
を回収し、アセトンー水の混合溶液から再結晶させてテ
レフタル酸モノベンジルエステル1.0gを得た.この
テレフタル酸モノベンジルエステル0.5gに塩化チオ
ニルを加えて反応させて酸クロリドとした後、未反応の
塩化チオニルを減圧留去し、次いでビリジン5mj2、
デシルアルコール0.31gを加え、室温で一夜撹拌、
反応させた。反応液を氷冷した希塩酸中に注ぎ、析出し
た沈殿物を濾別し、乾燥後シリカゲル力ラムクロマトグ
ラフィーで精製してテレフタル酸ベンジルデシルエステ
ル0.68gを得た。 これを酢酸エチルーエタノール混合溶媒に溶解し、0.
06gの白金黒を加え、水素圧1.8kg/cm”で一
夜接触還元した後、触媒を濾別し、反応液から溶媒を留
去してテレフタル酸モノデシルエステル0.48gを得
た。 参考例7 4−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル2.3gとラ
ウリン酸クロリド2.5gから常法に従い4−ウンデシ
ルカルボキシ安息香酸ベンジルエステル3.5gを得、
これを白金黒を触媒として水素圧2kg/cm”で接触
還元して4−ウンデシルカルボキシ安息香酸2.8gを
得た。 実施例l 参考例4と同様の方法で合成した(2S, SR)−2
−ヒドロキシ−5−ヘキシルーδ−バレロラクトン20
0mgとp−オクチルオキシ安息香酸250mg及びア
ゾジカルボン酸200ILβを脱水ベンゼンに分散させ
、トリフエニルホスフィン270mgを加えて一夜撹拌
反応させた後濃縮し、n−ヘキサンーベンゼンを展開溶
剤としてシリカゲル力ラムクロマトグラフィーで分離精
製し、エタノールを用いて再結晶させて(2S, 5R
) −2− (4−才クチルオキシベンゾイルオキシ)
−5−へキシル−δ−バレロラクトン180mgを得た
。第1図にこの化合物のNMRスペクトルを示す。又、
示差熱走査熱量計及び偏光顕微鏡を用いてこの化合物の
相転移挙動を測定した結果を下記に示す。 72 Crst. ;:=Iso 43 ここでCryst.は結晶、Isoはアイソトロビック
相を示し、矢印近傍の数字はその相への転移温度(”C
)を示す。 実施例2〜9 p−オクチルオキシ安息香酸250mgの代わりに第1
表に示した化合物を所定量用い、(2S, 5R) −
2−ヒドロキシー5−へキシル−δ−バレロラクトンを
lOOmg用いた以外は実施例1と同様にして化合物を
合成し、その相転移温度を調べた。その結果を第1表に
示す. 実施例10〜2l 下記組成の組成物を下記に記載のモル比率で混合して液
晶組成物Aを得た。 この組成物Aは下記の相転移を示すが、非光学活性化合
物のみからなるので強誘電性液晶ではなく、自発分極は
示さない. メクチックA相、Nはネマチック相を示し、矢印近傍の
数字はその相への転移温度(’C)を示す.この組成物
Aと第2表に示す化合物を第2表に示す配合比で混合し
て組成物を得た。これらの組成物の相転移挙動を第2表
に示す。 配向処理剤としてポリイミドを塗布し、表面をラビング
処理して平行配向処理を施した透明電極を備えた厚さ2
μmのセルにこれらの組成物の中一部のものを注入して
各々素子を作成した。 これらの素子を2枚の直交する偏光子の間に設置し、電
界を印加した。±20Vの印加によって透過光の強度変
化が認められ、その変化から応答時間を求め、又、25
℃におけるチルト角も測定した。それらの結果も第2表
に示す。 これらの結果から明らかなように、本発明の化合物は単
独では強誘電性を示さないものでもSmC相を示す化合
物と混合すると応答性の良好な強誘電性組成物となるこ
とがわかる。 なお、SmCはスメクチックC相、SmAはス実施例2
2 参考例4と同様の方法で合成した(2S, 5R)−2
−ヒドロキシ−5−へキシル−δ−バレロラクトン10
0mgと4−オクチルオキシ−3−シアノ安息香酸12
0mgを脱水ベンゼンlmJ2中に懸濁させ、室温で撹
拌しながらアゾジカルボン酸ジエチルエステルO.lm
βを加え、次いで、トリフェニルホスフィン150mg
を加えて一夜撹拌反応させた後減圧濃縮し、n−ヘキサ
ン/ベンゼン1:4混合溶媒を展開溶剤としてシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで分離精製し、エタノール
を用いて再結晶させて(2R,5R)−2−(4’−オ
クチルオキシ−3゜−シアノーペンゾイルオキシ)−5
−へキシルーδ−バレロラクトン90mgを得た.示差
熱走査熱量計及び偏光顕微鏡を用いてこの化合物の相転
移挙動を測定した結果を下記に示す. 82.9 Crst.     Iso ここでCryst.は結晶、Isoはアイソトロビック
相を示し、矢印近傍の数字はその相への転移温度(”C
)を示す。 実施例23 (2S, 5R)−2−ヒドロキシ−5−ヘキシルーδ
−バレロラクトンを125mg用い、4−オクチルオキ
シ−3−シアノ安息香酸120mgの代わりにp−ヒド
ロキシ安息香酸125mgを用いた以外は実施例22と
同様にし、粗反応物をシリカゲル力ラムクロマトグラフ
ィーで精製して(2R, 5R) −2− (4 ’−
ペンチルオキシ力ルボニルフエノキシ)−5−ヘキシル
−δ−バレロラクトン20mgを得た。 実施例24 4−(4゜−ペンチルシクロヘキシル)一フェノール1
80mgと(2S, 5R)−2−ヒドロキシー5−へ
キシル−δ−バレロラクトンloomgとを用いた以外
は実施例23と同様にして(2R, 5R) −2− 
r4− (4゜−ペンチルシクロヘキシル)一フェノキ
シ」一5−へキシル−δ−バレロラクトン50mgを得
た。 実施例25 p−プロモメチル安息香酸オクチルエステル180mg
と(2S, SR)−2−ヒドロキシー5−ヘキシルー
δ−バレロラクトンloomgとを乾燥ジメチルホルム
アミド1.5mj2に溶解し、酸化銀300mgを加え
て室温で1夜撹拌して反応させた。反応後、この液にジ
エチルエーテルを加えて反応生成物を抽出し、抽出液を
飽和食塩水で洗浄した後無水硫酸マグネシウムで乾燥し
、ジエチルエーテルを減圧で留去して得た粗生成物をシ
リカゲル力ラムクロマトグラフィーで生成して(2S,
 5S)−2−(4’−オクチルオキシ力ルポニルベン
ジルオキシ)−5−ヘキシルーδ−バレロラクトン5m
gを得た。 実施例26〜29 下記の混合物を下記の重量比で混合して液晶組成物Bを
得た. この組成物Bは下記の相転移を示すが、光学活性ではな
いので自発分極は示さない。 10       52        61    
 65Cryst 一−→S m C 一一一十S m
 A 一一一呻N−一→I soこの組成物Bに実施例
22〜25で得た化合物を第3表に示す量各々添加混合
して強誘電性液晶組成物を得た。これらの相転移温度、
応答速度、チルト角を第3表に示す。 (以下余白) [発明の効果] 上記に述べたように本発明の化合物は化学的に安定で、
着色がなく、光安定性に優れ、大きな自発分極を示す強
誘電性液晶用配合成分として有用な化合物であり、本発
明の液晶組成物は実用温度範囲を含む広い温度範囲で強
誘電゛性を示し、しかも応答速度が早いことから明らか
なように自発分極が大きいという特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は(2S, SR) −2− (4−才クチルオ
キシベンゾイルオキシ)−5−ヘキシル−δ−バレロラ
クトンのNMRスペクトルを示す.

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)一般式(1)で示されるδ−バレロラクトン環を有
    する光学活性体。 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) (式中、mは1〜14の整数を示し、 Yは▲数式、化学式、表等があります▼、−O−又は−
    CH_2O−、 Zは▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学
    式、表等があります▼ 又は▲数式、化学式、表等があります▼を示し、 Rは−C_nH_2_n_+_1、−OC_nH_2_
    n_+_1−OCOC_nH_2_n_+_1又は−C
    OOC_nH_2_n_+_1(n:1〜18の整数)
    を示し、 *はそれが付与された炭素が不斉炭素であることを示し
    、 Xは単結合、−CO_2−又は−OCO−を示し、A_
    1及びA_2は各々水素、弗素、塩素、臭素、シアノ基
    又はメトキシ基を示す。) 2)一般式(1)で示されるδ−バレロラクトン環を有
    する光学活性体を含有してなる液晶組成物。 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) (式中、m、Y、Z、、R、*は上述の意味を有する。 )
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04503826A (ja) * 1989-03-22 1992-07-09 ヘキスト・アクチェンゲゼルシャフト 液晶混合物

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