JPH03202671A - フユーエルカットオフバルブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、フューエルタンクの上部に配設され、燃料
蒸気をキャニスタへ流通させるとともに、液状の燃料の
キャニスタへの流通を防止するフューエルカットオフバ
ルブ（以下カットオフバルブとする）に関する。

〈従来の技術〉 従来のカットオフバルブｖＯとしては、第７図に示すも
のが知られている（実開昭６３−１３８２３６号公報参
照）。

このカットオフバルブｖＯは、貫通孔１ａを有する合成
樹脂製の天板１と、天板１の上面側に配設され、貫通孔
１ａと連通して流出流路ＰＯを構成するように天板１と
一体的に形成されるニップル２と、を備えて構成されて
いる。なお、流出流路ＰＯは、第６図に示すように、キ
ャニスタＣに接続されることとなる。

そして、天板ｌには、下面側で貫通孔１ａの周囲を囲む
ように形成される円筒状のケース３が一体的に形成され
ている。

また、ケース３内には、ケース３の下部に配設固定され
る底板５により、貫通孔１ａを閉塞可能なフロート弁４
が収納されている。なお、６は、フロート弁４を上方へ
付勢するコイルばねであるそして、従来のカットオフバ
ルブｖｏには、フューエルタンクＴ内の急激な圧力上昇
を解消するために、ニップル２後部の天板１上面に、安
全弁７が配設されている。

この安全弁７は、天板１に形成された挿通孔１ｂを閉塞
できるようにボール弁８が配設されて構成され、ボール
弁８は、合成樹脂製の蓋体１０に一端を規制されるコイ
ルばね９により下方へ付勢されている。そして、この安
全弁７は、天板１上にニップル２の組付孔２ａからボー
ル弁８・コイルばね９を配設し、蓋体ｌＯをニップル２
の後部の組付孔２ａ周縁に超音波溶着等を利用して固着
させて配設されている。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、従来のカットオフバルブ■０では、フロート弁
４が、天板１に対して、安全弁７の組付方向とは逆の、
下方側から組み付けられる構成としている。

そのため、カットオフバルブｖＯを組み付ける場合には
、天板１に対して、安全弁７を天板１の上方から組み付
け、その後、天板！の上下を逆転させ、上方からフロー
ト弁４やコイルばね６や底板５を組み付ける必要が生じ
、カットオフバルブｖＯの組付工程中において、天板１
２を逆転する手間が必要となることから、機械による自
動組付を行ない難かった。

また、安全弁７を構成する蓋体１０が、カットオフバル
ブｖＯをフ二一エルタンクＴに取り付けた後のフ二一エ
ルタンクＴの外表面側に表われるため、蓋体１０と組付
孔２ａとに十分な寸法精度が要求されるとともに、ニッ
プル２との気密性に厳密なシール性が要求され、蓋体１
０と組付孔２ａとに十分な寸法精度を確保する必要が生
ずるととともに、蓋体１０をニップル２に固着させる作
業に手間がかかり、各部品の寸法精度の確保や安全弁７
の組付作業に工数やコストがかかることとなっていた。

この発明は、上述の課題を解決するものであり自動組付
を容易に行なうことができるとともに、各部品の寸法精
度の確保や安全弁の組付作業に必要な工数やコストを低
減することができるカットオフバルブを提供することを
目的とする。

く課題を解決するための手段〉 この発明に係るカットオフバルブは、フューエルタンク
の上部に配設され、 貫通孔とフューエルタンクへの取付用のフランジ部とを
有する天板と、 前記天板の上面側に配設され、前記貫通孔と連通して流
出流路を構成するように前記天板と一体的に形成される
ニップルと、 前記天板の下面側で前記貫通孔の周囲を囲むように形成
される筒状のケースと、 該ケースの下部に配設される規制部材により、前記ケー
ス内に収納されて、前記貫通孔を閉塞可能なフロート弁
と、 前記流出流路に配設され、前記フューエルタンク内の圧
力上昇を解消する安全弁と、 を備えて構成されるカットオフバルブであって前記天板
における前記ニップルの下部位置に、上下に貫通する組
付孔が形成され、 前記安全弁が、前記組付孔に対して前記天板の下方側か
ら組み付けられて構成されていることを特徴とする。

〈発明の作用・効果〉 この発明に係るカットオフバルブでは、天板におけるニ
ップルの下部位置に上下に貫通する組付孔を形成し、こ
の組付孔を利用して、天板の下方側から安全弁を組み付
けることができるものである。

そのため、安全弁をフロート弁や規制部材と同じに天板
の下方側から組み付けることができ、カットオフバルブ
の組付途中で天板を逆転する必要が無く、容易に自動組
み付けすることができる。

また、天板におけるニップルの下部位置に組付孔が形成
され、この天板の組付孔を利用して安全弁が組み付けら
れるものであり、安全弁が周囲をニップルに覆われて、
カットオフバルブのフューエルタンクへの取付後には、
安全弁の組付部位がフューエルタンクの外表面側に表わ
れないため、組付孔への安全弁の固着時に厳密な気密性
が要求されず、各部品の寸法精度の確保や安全弁の組付
作業に必要な工数やコストを、従来のものより、低減さ
せることができる。

〈実施例〉 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１・２図に示す１Ｊｆ実施例のカットオフバルブ■１
は、従来と同様に、貫通孔１１８を有するポリアセター
ル等の合成樹脂製の天板１１と、天板１１の上面側に配
設され、貫通孔１１ａと連通して流出流路Ｐ１を構成す
るように天板１１と一体的に形成されるニップル１２と
、を備えて構成されている。なお、流出流路Ｐ１は、第
６図に示すように、キャニスタＣに接続されることとな
るそして、天板１１は、−段下って円環状に配置される
フランジ部１１ｃを有し、このフランジ部１１ｃの内周
縁の下面側で、貫通孔１１ａの周囲を囲むように形成さ
れる円筒状のケース１３力（−体的に形成されている。

また、ケース１３内には、ケース１３の下部に形成され
た係止脚１３ａに係止される規制部材としての底板１５
により、貫通孔１１ａを閉塞可能なポリアセタール等か
らなるフロート弁１４が収納されている。なお、１５ａ
は、係止脚１３ａの係止孔であり、１６は、フロート弁
１４を上方へ付勢するコイルばねである。

そして、このカットオフバルブｖ１には、フューエルタ
ンクＴ内の急激な圧力上昇を解消するために、天板１１
におけるニップル１２後部の下部位置に、安全弁１７が
配設されている。

この安全弁１７は、天板１１の上下方向に形成された組
付孔ｔｔｂに装着され、ボール弁１８・コイルばね１９
・止板２０・組付体２１から構成されている（ｉｌ〜３
図参照）。

組付体２１は、ポリアセタール等の合成樹脂製とした有
底の略円筒状としており、底部に、周縁を傾斜させて挿
通孔２１ａが形成され、外周面に、組付孔１１ａ周縁に
超音波溶着等（より固着されるフランジ部２１ｂが形成
されている。また、フランジ部２１ｂの上方の外周面に
は、流出流路Ｐ１に開口する貫通孔２１ｃが形成され、
上端の内周面には、止板２０の嵌合突起２０ｂを嵌合さ
せる嵌合溝２１ｄが形成されている。

止板２０は、ポリアセタール等の合成樹脂から略円盤状
に形成され、コイルばね１９の上端を嵌合さぜる保持突
起２０ａを備えるとともに、外周面に、組付体２１の嵌
合溝２＋ｄに嵌合する嵌合突起２０りを備えている。ま
た、保持突起２０ａの中央には、安全弁１７の組立時に
、止板２０を配置させ易いように使用する針状の治具２
４を挿入するための、治具用孔２０ｃが貫通されている
（第１・３図参照）。

なお、２２は、板金製のリテーナ、２３は、ガスケット
である。

つぎの、このカットオフバルブｖ１の組み付けについて
説明する。

まず、安全弁１７を組み立てる。この安全弁１７の組み
立ては、組付体２１内にボール弁１８とコイルばね１９
を挿入させ、治具用孔２０ｃに治具２４を挿入させて、
その治具２４をコイルばね１９に挿入させ、治具２４の
案内により止板２０を押し下げ、コイルばね１９の上端
を保持突起２０ａに保持させつつ嵌合突起２０ｂを嵌合
溝２１ｄに嵌合させて、止板２０を組付体２１に係着さ
せ、その後、治具用孔２０ｃから治具２４を引き抜いて
、安全弁１７を組み立てる。

そして、天板１１のケース１３側を上方に向は組み立て
た安全弁１７を組付孔１１ｂに挿入して、組付体２１の
フランジ部２１ｂを組付孔１１ｂ周縁に溶着させて、安
全弁１７を組み付ける。

その後、天板１１のケース１３側を上方へ向けたまま、
ケース１３内に、フロート弁１４・コイルばね１６を挿
入して、係止孔１５ａ周縁に係止脚１３ａを係止させて
、ケース１３に底板１５を係止させれば良い。

そして、リテーナ２２やガスケット２３を天板１１のフ
ランジ部ｌｉｅの上下面に配置させればカットオフバル
ブＶ１を製造することができ、その後、リテーナ２２・
天板１１のフランジ部１１Ｃ・ガスケット２３の取付孔
（図符号省略）を利用してフューエルタンクＴに取り付
ければ、カットオフバルブＶ１を使用することができる
。

以上のように、この′ｆ％１実施例のカットオフバルブ
ｖ１では、安全弁１７をフロート弁１４や底板１５と同
じに天板１１の下方側（既述の組付態様では、天板１１
を逆転させた状態で各部品を組み付けていることから天
板１１の上方側となる）から組み付けることができ、カ
ットオフバルブＶ１の組付途中で天板１１を逆転する必
要が無く、容易に機械によって自動組み付けすることが
できる。

また、天板１１におけるニップル１２の下部位置に組付
孔１１ｃが形成され、この天板１１の組付孔１１ｃを利
用して安全弁１７が組み付けられるものであり、安全弁
Ｉ７が周囲をニップル１２に覆われて、カットオフバル
ブｖ１のフューエルタンクＴへの取付後には、安全弁１
７の組付部位がフューエルタンクＴの外表面側に表われ
ないため、組付孔ｔｉｃへの安全弁１７の固着時にｆＩ
ｉ密な気密性が要求されず、各部品の寸法精度の確保や
安全弁１７の組付作業に必要な工数やコストを、従来の
ものより、低減させることができる。

ちなみに、カットオフバルブｖ１をフューエルタンクＴ
に取り付けた後では、通常時には、フューエルタンクＴ
内の燃料蒸気Ｇが、ケース１３の貫通孔１３ｂや底板１
５の貫通孔１５ｂを経て、フロート弁１４とケース１３
との間を通り、貫通孔１１ａを経て、流出流路Ｐ１から
キャニスタＣへと流出される。

また、フューエルタンクＴ内の液状の燃料Ｆが上昇して
きた際には、フロート弁１４が上昇して貫通孔１１ａ同
縁に当接して流出流路Ｐ１をｒＡＭすることとなる。

さらに、フューエルタンクＴ内が異常な正圧状態となっ
た際には、ボール弁１８がコイルばね１９の付勢力に抗
して上昇し、挿通孔２１ａを開口させ、フューエルタン
クＴ内の燃料蒸気Ｇや空気を流出流路Ｐ１に流出させ、
フューエルタンクＴ内の圧力上昇を解消することとなる
。

なお、第１実施例のカットオフバルブＶ１では、安全弁
１７を、ケース１３の内側部位に形成した組付孔ｔｔｂ
の周縁に組み付けた場合を示したが、′７ｉＳ４図に示
す第２実施例のカットオフバルブｖ２のように、ニップ
ル１２の下部位置における天板１１のフランジ部１１ｃ
に組付孔１１ｂを形成して、その組付孔１１ｂを利用し
て、ケース１３の外側部位に安全弁１７を組み付けても
良い。

さらに、第１実施例のカットオフバルブｖ１では、安全
弁１７として、ボール弁１８とコイルばね１９とを利用
して構成したものを示したが、第５図の第３実施例のよ
うに、安全弁２７を、ゴム製の傘状バルブ２８と略円盤
状とした合成樹脂製の組付体２９とから構成しても良い
。

このＶＳ３実施例のカットオフバルブ■３では、複数の
貫通孔２９ａを備えた組付体２９の嵌合孔２９ｂにバル
ブ２８の軸部２８ｂが嵌合され、組付体２９の貫通孔２
９ａの上方をバルブ２８の傘状のリップ２８ａが覆うよ
うに構成されており、組付体２９周縁が天板１１の組付
孔１１ｂ周縁に超音波溶着等により溶着されて組み付け
られている。この第３実施例のカットオフバルブＶ３も
第１実施例のカットオフバルブｖ１と同様な効果を奏す
る。

なお、この傘状バルブ２８を備えた安全弁２７は、第４
図に示す第２実施例のカットオフバルブｖ２のように、
ニップル１２の下部位置であれば、天板１１のフランジ
部１１ｃに配設することもできる。

【図面の簡単な説明】 第１図は、この発明の第１実施例の示す断面図第２図は
、同実施例の分解斜視図、 第３図は、同実施例の安全弁の分解斜視図、第４図は、
第２実施例を示す断面図、 第５図は、第３実施例を示す断面図、 第６図は、フューエルタンクにカットオフバルブを装着
した状態を示す概略図、 第７図は、従来例を示す断面図である。 １・・・天板、 １ａ・・・貫通孔、 １ｂ・・・組付孔、 ２・・・ニップル、 ３・・・ケース、 ４・・・フロート弁、 ５・・・（規制部材） ７・・・安全弁、 １・・・流出流路、 底板、 易 図 １・・・カットオフバルブ。 人 豊田合成株式会社 第 ３ 図 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 フユーエルタンクの上部に配設され、 貫通孔とフユーエルタンクへの取付用のフランジ部とを
   有する天板と、 前記天板の上面側に配設され、前記貫通孔と連通して流
   出流路を構成するように前記天板と一体的に形成される
   ニップルと、 前記天板の下面側で前記貫通孔の周囲を囲むように形成
   される筒状のケースと、 該ケースの下部に配設される規制部材により、前記ケー
   ス内に収納されて、前記貫通孔を閉塞可能なフロート弁
   と、 前記流出流路に配設され、前記フユーエルタンク内の圧
   力上昇を解消する安全弁と、 を備えて構成されるフユーエルカツトオフバルブであつ
   て、 前記天板における前記ニップルの下部位置に、上下に貫
   通する組付孔が形成され、 前記安全弁が、前記組付孔に対して前記天板の下方側か
   ら組み付けられて構成されていることを特徴とするフユ
   ーエルカツトオフバルブ。