JPH03202534A - 可動式壁パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は利用目的に応じた空間を創造できる可動式壁パ
ネルに関する。

〔従来の技術〕

近年、生活の多様化に伴い、例えば浴室へのニーズも多
様化しており、特に、広い浴室でリフレッシュしたいと
いうニーズは高く、親子、家族でゆったり入れる浴室が
要望されている。そして、昨今では、浴槽や洗面台９便
器を同じ色合いにすることによって浴室にく・つるぎの
空間を演出する（日経メカルカル１９Ｂ９．６．２６　
　第３２頁参照）等、様々な試みが提案されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

然し乍ら、我国の住宅事情の悪さにより現実には浴室に
広いスペースを確保できないのが実情であり、然も、今
日、マンション等の集合住宅に装備されている浴室ユニ
ットは洗面所と側構造で浴室と洗面所が壁で区画されて
いることもあって、多くの家庭の浴室面積は依然として
狭く浴室にくつろぎの空間を求めることは困難であった
。又、近年、浴室を洗濯物の乾燥室として機能させる構
造が普及しつつあるが、浴室の狭さによって多くの洗濯
物を一度に乾燥させることができなかった。

本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、例えば、
通常の浴室が週末には家族全員で入浴できるホームリゾ
ートとして、又、昼間は洗濯物の乾燥スペースとして利
用目的に応じた空間を創造できる可動式壁パネルを提供
することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

斯かる目的を達成するため、本願の請求項１に係る可動
式壁パネルは、同軸上で回転する同一歯数の走行ギヤを
パネル本体の各コーナ部に軸着し、当該各走行ギヤが軸
着する軸間にこれらを連結する動力伝達手段を設けると
共に、部屋に架設したガイドギヤに上記走行ギヤを歯合
したものである。

又、請求項２に係る可動式壁パネルは、上記走行ギヤが
軸着する軸を、パネル本体に装着したモータで回転駆動
するようにしたものである。

〔作　用〕

本発明によれば、各走行ギヤが軸着する軸間に取り付け
られたチェーン等の動力伝達手段によって各走行ギヤが
同一速度で回転するため、可動式壁パネルは垂直性を保
ち乍らガイドギヤに沿って移動することとなる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面に基づき詳細に説明する
。

第１図に於て、符号１は浴室３と乾燥室兼脱衣所（以下
「乾燥室」という）５．洗面所７、そして、トイレ９の
設備を備えた設備ユニットで、各浴室３．乾燥室５及び
洗面所７は第２図に示すように、周縁部に気密性及び水
密性を有するシール部材１１が取り付く二枚の可動式壁
パネル１３によって区画されている。又、洗面所７とト
イレ９は通常の壁１５によって区画されている。

上記可動式壁パネル１３は、第２図に示すように同軸で
回転する走行ギヤ１７がパネル本体１３ａ上方及び下方
の両側部に軸着されており、当該各走行ギヤ１７が、浴
室３から洗面所７に亘るコーナ部に架設されたガイドレ
ール１９のガイドギヤ２１に歯合している。又、上記各
走行ギヤ１７が軸着する上下の軸２３には、チェーン２
５が架は渡された同一歯数の駆動ギヤ２７が固着されて
おり、第１図の如く可動式壁パネル１３を矢印方向へ押
すと、チェーン２５の働きにより各走行ギヤ１７が同一
速度で回転して、可動式壁パネル１３が垂直性を保ち乍
らガイドレール１９に沿って移動するようになっている
。尚、第１図中、符号ｌは可動式壁パネル１３の移動範
囲である。

又、第２図中、符号２９は可動式壁パネル１３に形成さ
れた引戸で、当該引戸２９は第３図に示すように可動式
壁パネル１３のガイド溝１３１に装着したローラ１３３
に案内されて開閉するようになっている。そして、引戸
２９の周縁部には断面略コ字状の金具２９１が装着され
、又、当該金具２９１に沿って上記ガイド溝１３１の片
側内周にソレノイド３０が装着されている。そして、引
戸２９のノブ２９２に設けられたスイッチ機構を操作し
て上記ソレノイド３０に通電すると、ソレノイド３０の
磁力で金具２９１が吸引されて引戸２９が矢印方向へ移
動し、金具２９１がソレノイド３０に吸着されて引戸２
９の気密性及び水密性が図られるようになっている。

その他、第１図に於て、符号３１は浴室３内に設置され
た浴槽、３３は壁１５に形成されたトイレ９の出入用ド
ア、３５は洗面所７の出入用ドアで、何れも気密性及び
水密性を以って構成されている。

本実施例に係る可動式壁パネル１３はこのように構成さ
れているから、居住者が上記可動式壁パネル１３を移動
することによって、例えば乾燥室５、洗面所７の空間全
体を浴室のスペースとして、或いは乾燥室として利用で
きることとなる。

即ち、例えば−人で入浴する場合には、第４図に示すよ
うに標準位置に可動式壁パネル１３を配置して浴室３．
乾燥室５．洗面所７を区画しておき、可動式壁パネル１
３に設けた引戸２９で乾燥室５や浴室３に出入りし、入
浴後には乾燥室５で身体を乾かせばよい。

又、複数の人が同時に入浴するために乾燥室５と洗面所
７のスペースを合わせた空間全体を浴室として利用した
い場合には、第５図に示すように一枚の可動式壁パネル
１３をトイレ９側の壁１５に寄せればよい。そして、上
記各走行ギヤ１７が軸着する上下の軸２３間にチェーン
２５が架は渡されて各走行ギヤ１７が同一速度で回転す
るように構成されているため、可動式壁パネル１３は垂
直性を保ち乍らガイドレール１９に沿って移動すること
となる。

更に又、浴室３と洗面所７のスペースを合わせた空間を
乾燥室として利用したい場合には、第６図に示すように
二枚の可動式壁パネル１３を夫々トイレ７側、浴槽３１
側に移動すれば、浴室３と洗面所７のスペースを合わせ
た空間が乾燥室として利用できることとなる。

このように、本実施例に係る可動式壁パネル１３を用い
て浴室３や乾燥室５等を区画することにより、通常のス
ペースの浴室が例えば週末には家族全員が入浴できるホ
ームリゾートとして、又、昼間は洗濯物の広い乾燥スペ
ースとして利用できるので、狭い空間を利用目的に応じ
て有効に活用できることとなった。

そして、本実施例に係る可動式壁パネル１３は、走行ギ
ヤ１７が軸着する軸２３間にチェーン２５を架は渡して
各走行ギヤ１７が同一速度で回転するように構成されて
いるから、可動式壁パネル１３は垂直性を保ち乍らガイ
ドレール１９に沿って移動することとなり、可動式壁パ
ネル１３の移動が極めてスムースに且つ迅速にできるこ
ととなった。

第７図は請求項２に係る発明の一実施例を示し、本実施
例は上記実施例に代えて可動式壁パネル１３の移動を電
動としたものである。

即ち、第７図に於て、符号３７は軸２３に装着された小
型モータ、３９は電池、４１は可動式壁パネル１３に設
けたスイッチで、当該スイッチ４１の操作によって小型
モータ３７を駆動させることにより、可動式壁パネル１
３をガイドレール１９に沿って前後方向へ移動できるよ
うになっている。尚、その他の構成は上記実施例と同様
であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの
構造説明は省略する。

而して、斯かる実施例によっても、走行ギヤ１７が軸着
する軸２３間にチェーン２５を架は渡して各走行ギヤエ
フが同一速度で回転するように構成されているため、可
動式壁パネル１３は小型モータ３７の駆動で垂直性を保
ち乍らガイドレール１９に沿って移動することとなり、
因って、上記第一実施例と同様、可動式壁パネル１３の
移動が容易且つ迅速に行なえることとなった。

尚、上記各実施例に於けるチェーン２５や駆動ギヤ２７
に代えて、これらをプーリやベルトを用いてもよく、斯
かる構造によっても所期の目的を達成することが可能で
ある。

又、上記各実施例は、本発明に係る可動式壁パネルを浴
室や洗面所の仕切壁として利用した例について説明した
が、本発明は斯かる用途に限定されるものではなく、例
えば、遮音性を持たせることによって子供部屋や居間を
仕切る仕切壁として、或いは又、ホールや会社のフロア
等の仕切壁としても利用できることは勿論である。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明によれば狭い空間を利用目的
に応じて有効に活用でき、然も、本発明は走行ギヤが軸
着する軸間に動力伝達遮断を設けて各走行ギヤが同一速
度で回転するように構成したので、可動式壁パネルが垂
直性を保ち乍らガイドギヤに沿って移動し、因って、可
動式壁パネルの移動が容易且つ迅速である利点を有する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る可動式壁パネルを備えた設備ユニ
ットの斜視図である。 第２図は可動式壁パネルの斜視図である。 第３図は引戸のシール構造の端面図である。 第４図図乃至第６図は可動式壁パネルの移動による浴室
及び乾燥室の利用形態を示す平面図である。 第７図は可動式壁パネルの自動走行装置の概略構成図で
ある。 ［主要な部分の符号の説明〕 １３・・・可動式壁パネル １７・・・走行ギヤ １９・・・ガイドレール ２１・・・ガイドギヤ ２３・・・軸 ２５・・・チェーン ２７・・・駆動ギヤ ２９・・・引戸 ３７・・・小型モータ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）同軸上で回転する同一歯数の走行ギヤをパネル本
   体の各コーナ部に軸着し、当該各走行ギヤが軸着する軸
   間にこれらを連結する動力伝達手段を設けると共に、部
   屋に架設したガイドギヤに上記走行ギヤを歯合してなる
   ことを特徴とする可動式壁パネル。
2. （２）上記走行ギヤが軸着する軸は、パネル本体に装着
   したモータで回転駆動されることを特徴とする請求項１
   記載の可動式壁パネル。