JPH03202345A - ポリエステル積層フィルム - Google Patents

ポリエステル積層フィルム

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JPH03202345A
JPH03202345A JP22626089A JP22626089A JPH03202345A JP H03202345 A JPH03202345 A JP H03202345A JP 22626089 A JP22626089 A JP 22626089A JP 22626089 A JP22626089 A JP 22626089A JP H03202345 A JPH03202345 A JP H03202345A
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純 平田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、支持体フィルムと極薄ポリエステルフィルム
とを積層してなる積層フィルムに関するものであり、更
に詳しくは、該積層フィルムにおいて、ポリフェニレン
スルフィドからなる支持体フィルムより、極薄ポリエス
テルフィルムが円滑に剥離できるとともに、支持体フィ
ルムに腰が強く、耐熱性に優れたポリフェニレンスルフ
ィドフィルムを使用したことにより、支持体フィルムの
極薄化および高温熱処理が可能となり、蒸着性、スリッ
ト性などが極めて良好な、コンデンサー誘電体および感
熱孔版原紙などに優れたポリエステルフィルムを得るこ
とが可能なポリエステル積層フィルムに関するものであ
る。
[従来の技術] 近年、電気あるいは電子回路の小型化に伴ない、コンデ
ンサーの小型化が進められているなかで、誘電層フィル
ムの一層の薄膜化が進められている。
このような極薄フィルムとして、例えば特開昭58〜5
526号公報、特開昭58−1.32520号公報、特
開昭58−136417号公報などのように、異種のポ
リマー同士を積層状態として延伸し、積層フィルムとし
た後、一方を剥離し、極薄フィルムとして利用するもの
が知られている。
[発明が解決しようとする課題] かかる従来の積層フィルムは、支持体に腰のない、耐熱
性に劣るフィルムを使っているため、製膜、熱処理時に
フィルム破れを生じたり、腰の弱さをカバーするために
支持体の厚みを厚くするため、ロスが多くなり、生産性
の点で問題がある。
一方蒸着時においては、巻取リテンションにより、フィ
ルムが伸びたり、熱によるシワの発生が起こり易く、ス
リット時においても、スリット端面の凹凸度か大きく、
フィルム切れやマージン幅のバラツキとなり易いため、
得られたフィルムのコンデンサー特性は著しく劣るとい
う問題があった。
本発明は上記欠点を解消し、破れに<<、耐ピンホール
性に優れるとともに、支持体の薄膜化、および積層フィ
ルムの蒸着性、スリット性アップなど、コンデンサーフ
ィルムとして、また感熱孔版原紙用途などにも優れた極
薄ポリエステルフィルムを有する積層フィルムを提供す
ることを、その目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するため、次の構成、すなわ
ち、支持体フィルムの片面または両面に、厚さ0.2〜
1.5μmのポリエステルフィルムが、該支持体フィル
ムから剥離可能な密着力で積層された積層フィルムにお
いて、該ポリエステルフィルムの固有粘度が、0.55
以上1.5以下であり、かつ支持体フィルムがポリフェ
ニレンスルフィドフィルムからなることを特徴とするポ
リエステル積層フィルムよりなる。
本発明に用いるポリエステルフィルムとは、ポリマーの
結合連鎖の70モル%以上、好ましくは85モル%以上
がエステル結合で結ばれている重合体、あるいは共重合
体からなる、樹脂組成物の一軸もしくは二軸配向フィル
ムである。
70モル%未満では、組成物としての結晶性、熱転移温
度等が低くなり、該組成物からなるフィルムの特徴であ
る耐熱性、寸法安定性、機械特性等を損なう。該組成物
中の残りの30モル%未満は、ポリエステル以外のポリ
マー、無機または有機のフィラー、滑剤、着色剤、紫外
線吸収剤などの添加物を含んでいても何んら差し支えな
い。
また、DSCによって測定した主たるガラス転移点が、
60〜100℃の範囲にあるものが好ましい。
本発明で用いるポリエステルフィルムの固有粘度は、0
.55以上1.5以下、好ましくは0゜65以上1.0
以下である。
固有粘度が0.55未満では、ピンホールの急激な増加
を招き固有粘度1.5を越えると、剪断発熱などにより
、押出安定性、製膜コントロールか難しくなるので好ま
しくない。
かかるポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレ
ート(以下PETと略称することがある)およびその共
重合体、ポリブチレンテレフタレートおよびその共重合
体、ポリエチレン・ビス(2−クロルフェノキシ)エタ
ン−4,4′−ジカルボキシレートおよびその共重合体
、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレ
ート(以下PCTと略称することがある)およびその共
重合体、ポリエチレン−2,6−ナフタレートなどを例
示することができる。
該フィルムの厚さは、0.2〜1.5μmの範囲である
が、コンデンサーの形状寸法をより小さくする観点から
、また感熱孔版原紙での熱効率を良くする観点から、0
.2〜1. 0の範囲がより好ましい。厚さが0. 2
μmより薄いと、製膜中あるいは剥離時に破れるトラブ
ルが生じ易いので好ましくない。また、1.5μmより
厚い場合には、フィルム単体でも製膜性、作業性が良好
であり、本発明のような積層フィルムの形にする必要が
ないので好ましくない。
該フィルムの平均表面粗さRaは、巻回もしくは積層時
の作業性および、出来上ったコンデサーのセルフヒーリ
ング特性の点から、O,Oa〜0゜10μmの範囲が好
ましい。
本発明において、支持体フィルムとなる、ポリフェニレ
ンスルフィドフィルム(以下、PPS)ィルムと略称す
ることがある。)とは、ポリーpフェニレンスルフィド
を主成分とする樹脂組成物の一軸もしくは二軸配向フィ
ルムである。該フィルムの厚さは特に限定されないが、
1〜10μmのものが本発明には適している。
ここでポリ−p−フェニレンスルフィドを主成分とする
樹脂組成物(以下、PPS系組成物と略称することがあ
る。)とは、ポリ−p−フェニレンスルフィドを70重
量%以上含む組成物を言う。
ポリ−p−フェニレンスルフィドの含有量が70重量%
未満では、組成物としての結晶性、熱転移温度等が低く
なり、支持体を薄膜化したときに、腰の強さ、耐熱性、
寸法安定性、機械的特性、蒸着性、スリット性等を損な
い、本発明の要件を満すことができなくなる。
該組成物中の残りの30重量%未満は、ポリーpフェニ
レンスルフィド以外のポリマー、無機または有機のフィ
ラー、離型剤、滑剤、着色剤、紫外線吸収剤などの添加
物を含んでいても何んら差し支えない。該樹脂組成物の
溶融粘度は、温度300℃、剪断速度200 5ec−
1のもとで、500〜12000ボイズ(より好ましく
は1000〜10000ポイズ)の範囲が、フィルムの
成形性の点で好ましい。該樹脂組成物の溶融粘度は、最
終的に得られるポリフェニレンスルフィドフィルムの溶
融粘度に等しい。
本発明において、ポリ−p−フェニレンスルフィド(以
下、PPSと略称することがある。)とは、繰り返し単
位の70モル%以上(好ましくは85モル%以上)が構
造式+S−で示される構成単位からなる重合体をいう。
係る成分が70モル%未満では、ポリマーの結晶性、熱
転移温度等が低くなり、PPSを主成分とする樹脂組成
物からなるフィルムの特徴である耐熱性、寸法安定性、
機械特性を損なう。
繰り返し単位の30モル%未満、好ましくは15モル%
未満であれば共重合可能なスルフィド結合を含有する単
位が含まれていても差し支えない支持体フィルムの厚さ
は、ポリエステルフィルムの厚さの3〜30倍が好まし
い。支持体フィルムが薄過ぎると積層フィルムとしての
蒸着、切断などの取扱いが困難であり、支持体フィルム
が厚すぎると、積層フィルムとしての厚みが厚くなりす
ぎ、取扱いも不便であり、ロスも大きく実用上好ましく
ない。
本発明において積層フィルムとは、上記支持体フィルム
の片面もしくは両面にポリエステルフィルムが該支持体
フィルムから剥離可能な密着力で積層されたフィルムで
ある。
支持体フィルムとポリエステルフィルムの密着力(剥離
角180度、剥離速度200 mm/minで測定した
密着力)は0. 2〜3. 0 g/cm (より好ま
しくは0. 3〜1.0g/cm)の範囲が好ましい。
密着力が0.2g/cmを下まわると製膜時あるいは蒸
着、マイクロスリット時に剥離を起こすトラブルになり
、3.0g/Cmを越えると連続剥離は困難であり、フ
ィルム切れなどを多発する。
該積層フィルムの製造方法としては例えば、支持体フィ
ルムの原料であるPPS系組成物とポリエステルを、そ
れぞれ別々の押出機に供給して、それぞれのポリマーの
融点以上で溶融し、二種の溶融体をポリマー管内、ある
いは口金内部で合流させて積層状態とし、これを口金か
ら押出し、冷却固化せしめて、ポリエステル/PPS系
組成物の2層積層シートもしくは、ポリエステル/PP
S系組成物/ポリエステルの3層積層シート(両面のポ
リエステルフィルムの厚みは、同一でも異なっていても
よい)とし、ついで該積層シートをPPS系組成物のガ
ラス転移点以上、120℃以下の温度で一軸もしくは二
軸延伸し、さらに180℃以上(好ましくは210℃以
上)、ポリエステルの融点以下の温度で熱処理すること
による。
積層フィルムの延伸は、逐次二軸延伸法、同時二軸延伸
法のいずれも適用できる。
かくして得られた本発明のポリエステル積層フィルムは
、その用途に応じてポリエステルフィルム面に蒸着、コ
ーティング、ラミネート等を施した後、通常マイクロス
リットを行なうが、このスリット端面の凹凸度が3μm
以下であることが好ましい。この凹凸度は積層フィルム
の全厚、支持層フィルムの厚み、支持層の腰の強さなど
と相関しており、支持層の腰が弱いほど、また軟かいほ
ど凹凸度は大きくなる傾向にあり、あまり大きいと剥離
時にフィルム破れなどのトラブルを生じるので好ましく
ない。
マイクロスリットが終った後、該積層フィルムより、P
PS支持体フィルムを剥離除去して用いる。
この剥離方法は特に限定されるものではないが、積層フ
ィルムを1−組のニップロール間にニップし、この片側
のロール表面にポリエステルフィルムが沿っていく形で
剥離すると、連続剥離が容易である。
本発明の積層フィルムは、コンデンサー用誘電体、感熱
孔版原紙、感熱転写リボンなど多くの用途に用いること
ができる。
次の本発明の積層フィルムの代表的な用途例である、コ
ンデンサーおよび感熱孔版原紙の一般的な加工方法を記
述する。
まずコンデンサーであるが、上記のようにして得たポリ
エステル積層フィルムのポリエステルフィルム層を金属
化し、巻回あるいは積層してコンデンサーを得る。
ここで金属化とは真空蒸着等の方法によって形成される
自己支持性のない金属薄膜をフィルム上に形成すること
を言う。その方法としては真空蒸着法が最も一般的であ
るが、他にスパッタリング法、イオンブレーティング法
等が挙げられる。
薄膜とする金属としてはアルミニウム、亜鉛、ニッケル
等が挙げられるが、これらのうちアルミニウムが蒸着性
、特性の点で好ましい。金属化によって形成された金属
化フィルムの表面抵抗は得られるコンデンサーの耐湿性
とセルフヒールの点から0.5〜10Ωであることが好
ましい。
ポリエステル積層フィルムの金属化に際し、蒸着は片面
あるいは両面どちらでも可能である。金属化する際、あ
るいは金属化後に対向電極が短絡しないようにテープマ
スク、オイルマスク、あるいはレーザービーム等により
非金属化部分(いわゆるマージン)を設けるのが常法で
ある。
次にコンデンサー素子を製造する。ここで巻回型、積層
型それぞれ一つの方法を例示するが限定されるものでは
ない。巻回型コンデンサーを得る場合には、金属化フィ
ルムを一方の端にマージン部分がくるように細幅のテー
プ状にスリットしたものを蒸着フィルムを剥離しながら
マージン部が対向するように2枚重ねて巻く、いわゆる
剥離素子巻が常法である。積層型コンデンサーの場合は
大径のドラムあるいは平板に、蒸着フィルムを剥離しな
がら巻回してコンデンサー母素子を得る。
巻回型コンデンサーの場合は、得られた母素子を常温〜
230℃の温度でプレス成形する。該温度の好ましい範
囲は常温〜160℃である。その後、外部電極の取付は
工程(金属溶射、導電性樹脂等による)、リード付タイ
プのコンデンサーとするときはリード線の取付工程、外
装工程を経てコンデンサーを得る。
積層型コンデンサーの場合は大径ドラム、あるいは平板
に巻回した母素子をリング等で締めつける、あるいは平
行平板等でプレスするなどフィルムの厚さ方向に圧力を
加えて成形する。その際の温度範囲は常温〜230℃で
ある。該温度の好ましい範囲は常温〜160℃である。
母素子は上記プレス成形の前に、あるいは後に金属薄膜
電極がマージンをもって対向するようにフィルムの長手
方向に切断されて、外部電極の取付は工程(金属溶射、
導電性樹脂等による)、個々の素子切り出し工程、リー
ド付タイプのコンデサーとする時はリード線の取付工程
、外装工程を経てコンデンサーを得る。
一方、感熱孔版原紙用途における加工例としては、和紙
、テトロン紗などの多孔質支持体の上に接着剤を塗り、
本発明のポリエステル積層フィルムを接着せしめてから
、支持体であるポリフェニレンスルフィドフィルムとポ
リエステルフィルムの二層を剥ぐ。必要に応じて接着せ
しめたポリエステルフィルムに離型層を設ける。これが
感熱孔版孔板印刷原紙と呼ばれるものである。
この感熱孔版印刷原紙を用い通常衣の二つの方法により
穿孔、印刷を行なう。まず一つの方法は閃光法と呼ばれ
る方法であって、キセノンランプ、赤外線などにより穿
孔を施し印刷機にかけるもの、他の一つはサーマルヘッ
ド法と呼ばれ感熱素子などにより穿孔、印刷を行なう方
法である。
[発明の効果] 上記構成のように、PPSフィルムを支持体フィルムと
したことにより、支持体フィルムの薄膜化が可能となり
、生産性向上に寄与するとともに、製膜、熱処理時のフ
ィルム破れなどが減少する。
また、得られた積層フィルムの蒸着時における、フィル
ムの伸びや、熱によるシワの発生がほとんどなくなり、
マイクロスリット時における、スリット端面の凹凸度が
極めて小さくなるため、マージン巾のバラツキが減少し
、剥離時のフィルム切れなどが減少する。しかも剥離し
て得られるポリエステルフィルムは、耐ピンホール性、
機械特性などに優れるため、コンデンサーにした場合、
極薄フィルムにもかかわらず、誘電体の絶縁欠陥が少な
いコンデンサー素子を作ることができる。
[特性値の測定方法および評価方法コ 本発明の記述に用いた特性値の測定、評価法について説
明する。
(1)  ポリエステルフィルムの固有粘度25℃のオ
ルソクロルフェノールに、ポリエステルを溶解して、常
法により固有粘度を測定した。
(2)スリット端面の凹凸度 ポリエステル/PPS系組成物/ポリエステルの積層フ
ィルムを蒸着後、マイクロスリットした時に、その端面
の凹凸度を顕微鏡観察および写真により測定し、次の基
準により判定した。
○:端面の凹凸3μm以下 △:     3〜5μm ×:     5μm以上 (3)  ピンホール 積層フィルムをスリッターを使って剥離し、剥離された
ポリエステルフィルムを、白色のフィルム上にしわがな
いように重ねる。1ポの面積の全面にマジックインキを
スプレーし、白色フィルム上にできた斑点の数をピンホ
ールとした。
◎:ピンホールの発生なし ○:ピンホール1〜4個 △ニピンホール5個以上 ×:ピンホール10個以上 (4)ポリマーの融点 DSCに試料10■をセットし、20℃/分の昇温速度
で昇温し、融解にともなう吸熱ピークの頂上部に相当す
る温度を融点とした。
なお、該ピークが二つ以上あるときは、高さが高い方の
ピークに相当する温度とする。
(5)ポリマーのガラス転移点および加熱結晶化の主ピ
ーク いずれもDSCによって測定した。
(6)コンデンサー素子の容量 自動キャパシタンスブリッジを用いて、25℃、1 k
H2で容量(キャパシタンス)を測定した。
(7)コンデンサー素子の絶縁不良率 コンデンサー素子100個について、誘電体フィルムの
厚さ1μm当たりDC80Vの電圧を瞬時印加法で印加
し、絶縁破壊を起こした素子の割合を絶縁不良率とした
(8)コンデンサーのハンダ耐熱性 初期容量に対して、210℃のハンダ浴中に10秒間浸
漬した後の容量の変化率によって評価した。係る値が小
さいほど優れていることは言うまでもない。
(9)コンデンサー加工性 三層積層フィルムを真空蒸着機にかけ、片面あるいは両
面にアルミ蒸着をして巻取ったときの熱負け、フィルム
の伸び、シワなどの発生の有無および、マイクロスリッ
ト時における端面の凹凸度、マージンのバラツキおよび
、剥離時のフィルム切れなどを総合的に評価し判定した
○:すべてにおいて良好な構成 △ニ一部問題がある構成 ×:問題が多くあるもの [実施例コ 以下、実施例および比較例によって、本発明の実施態様
を説明する。
実施例1 (1)積層フィルムの製造 下記2種の原料(ペレット)を準備した。
PET :固有粘度0. 75dl/g融点264℃。
外装として粒径0.5μmの湿式シリカを0.5%及び
平均粒径1.5μmのものを0.075%含有。
PPS :p−フェニレンスルフィド結合100%から
なる、ボリルルーフユニしンスルフィド。
融点285°C 剥離剤として旭電化工業製CLE−10000,5%含
有。
この2種類の原料を別々の押出機に供給して、300℃
で溶融し、口金内で三つの流れが合流する構造の三層複
合用口金の、外側の2層にポリエステル樹脂を、中心層
にPPS樹脂をそれぞれ供給し、PET/PPS/PE
Tの三層積層状態でシート状に押出し、冷却ドラムに巻
付けて急冷固化して、未延伸三層積層シートとした。
このシートをロール間で96℃で長平方向に3゜6倍延
伸し、ついで、テンター内で幅方向に98℃で3.4倍
横延伸し、さらに同一テンター内で230℃で6秒間定
長熱処理して、さらに徐冷して、両表層のPET層の厚
さがそれぞれ0.5μm1中心のPPS層の厚さが3μ
mの本発明の三層積層フィルムを得た。支持体が3μm
であるが、十分腰のある積層フィルムであった。PET
フィルムの固有粘度は0.72であった。この時、支持
体からポリエステルフィルムを剥離する際の密着力は0
.8g/anであった。
(2)蒸着 この積層フィルムロールを、500mm幅で真空蒸着機
にかけ、両面のPET層表面にアルミニウムを表面抵抗
2Ω/口の厚さに両面蒸着した。
このとき蒸着部分8.  Ornmに対し、1.0閣の
割で長手方向にマージン部を形成しておいた。
上記蒸着積層フィルムを、マイクロスリッターにかけて
蒸着部の中央とマージン部の中央に刃を入れ、フィルム
幅4.5mm、内マージン幅0. 5肺のテープ状にし
て積層状態で巻取った。
この時のスリット端面の凹凸度は2μmと良好であり、
蒸着、マイクロスリット時においても全く問題はなかっ
た。
(3)  コンデンサー素子の製造 この蒸着積層フィルムテープ一対を巻取機にかけ、2本
のテープからそれぞれ1枚づつの蒸着PETフィルムを
剥離しながら、そのまま2枚合わせて巻回し、さらにプ
レスをして、コンデンサー素子を作った。この素子の両
端面にメタリコン溶射をして外部電極とし、これにリー
ド線をつけ、粉体エポキシで外装して、容量1. 0μ
Fのコンデンサーとして評価した。
(4)評価 得られたコンデンサーの評価結果を第1表に示すが、す
べての面で良好であった。
実施例2 実施例1のポリエチレンテレフタレート(PET)のか
わりに、1.4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレ
フタレート(以下PCTと略称することがある)を用い
、実施例1と同様にしてPCT/PPS/PCTの三層
積層状態でシート状に押出し、冷却ドラムに巻付けて急
冷固化して、未延伸三層積層シートとした。
このシートをロール間で、■OO℃で長手方向に3.6
倍延伸し、ついてテンター内で幅方向に105℃で3.
5倍横延伸し、さらに同一テンター内で250℃で6秒
間定長熱処理して、さらに徐冷して、両表層のPCT層
の厚さがそれぞれ0゜5μm1中心のPPS層の厚さが
3μmの三層積層フィルムを得た。3μmの支持体であ
るが、十分腰のある積層フィルムであった。密着力は0
゜9g/amでありPCTフィルムの固有粘度は、1゜
0であった。
このフィルムロールに対し、実施例1と同様にして真空
蒸着、マイクロスリットを行なった。
この時のスリット端面の凹凸度は、1μmと良好なスリ
ット性を示した。
得られたPCTフィルムで、容量1.0μFのコンデン
サーを製造して評価し、結果を第1表に示した。
比較例I PETの固有粘度を0.55dl/gとした他は、実施
例1とまったく同様にして製膜し、画表のポリエステル
フィルムが0.5μm1支持体であるPPSフィルム4
μmの積層フィルムを得た。
剥離した極薄PETフィルムのピンホールは30個/n
(と異常に多く、スリット端面の凹凸度も5μmと悪く
なっていた。密着力は0.6g/anで、このポリエス
テルフィルムの固有粘度は、0゜52dl/gであった
。評価結果を第1表に示す。
比較例2 下記2種の原料(ペレット)を準備した。
PET:固有粘度0.75dl/g 融点264°C1外粒として粒径0. 5μmの湿式シ
リカを0.5%及び平均粒径1.5μmのものを0.0
75%含有。
ポリオレフィン:融点130℃。エチレン含有量6重量
%のプロピレン・エチレ ンランダム共重合体。離型剤と して東しシリコーン(SH37 46)0.03%含有。
この2種類の原料を別々の押出機に供給して280℃で
溶融押出しし、各々の溶融体をT型口金の中で合流せし
めてPET/ポリオレフィン/PETの三層構成とし、
これを65℃の温水ドラムに巻きつけて冷却固化し、未
延伸三層積層シートとした。
このシートを90℃で長手方向に3.5倍延伸し、つい
てテンター内で幅方向に98℃で4.5倍延伸し、さら
に同一テンター内で210℃の温度で6秒間定長熱処理
し、徐冷して室温まで冷却し巻取った。かくして両側の
PET層の厚さが、それぞれ0.5μm1中心のポリオ
レフィン層の厚さが7μmの三層積層フィルムを作った
。なお、これとは別に支持体であるポリオレフィンの厚
みを5μmにしたところ、腰が弱いためか、巻取時に積
層フィルムにシワが入り支持体の薄膜化は困難であった
。PETフィルムの固有粘度は0. 72であり支持体
からポリエステルを剥離する際の密着力は0.55g/
amであった。
このフィルムロールを、500mm幅で真空蒸着機にか
け、両面のPET層表面にアルミニウムを表面抵抗2Ω
/口の厚さに両面蒸着した。蒸着フィルムは巻取リテン
ションによるフィルムの伸びおよび熱によるシワの発生
が見られ支持体フィルムの腰の弱さおよび耐熱性に問題
があった。
上記蒸着フィルムを、マイクロスリッターにかけてスリ
ットした所、スリット端面の凹凸度が8μmと悪く、支
持層であるポリオレフィンフィルムの腰がなく、軟かい
ためと、厚みが厚いためスリット性が非常に悪かった。
ポリオレフィン支持体からポリエステルフィルムを剥離
する際に、端面の切れ味が悪く、凹凸が大きいためか、
時々ひっかかる現象が見られ、フィルム切れにつながる
場合もあった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)支持体フィルムの片面または両面に、厚さ0.2
    〜1.5μmのポリエステルフィルムが、該支持体フィ
    ルムから剥離可能な密着力で積層された積層フィルムに
    おいて、該ポリエステルフィルムの固有粘度が、0.5
    5以上1.5以下であり、かつ支持体フィルムがポリフ
    ェニレンスルフィドフィルムからなることを特徴とする
    ポリエステル積層フィルム。
  2. (2)支持体フィルムの厚さが、ポリエステルフィルム
    の厚さの3〜30倍であり、支持体フィルムからポリエ
    ステルフィルムを剥離する際の密着力が、0.2〜3.
    0g/cmの範囲にあることを特徴とする請求項(1)
    記載のポリエステル積層フィルム。
JP22626089A 1989-08-30 1989-08-30 ポリエステル積層フィルム Expired - Lifetime JP2855690B2 (ja)

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