JPH03200448A - 表皮層を残して樹脂層を剥落する方法 - Google Patents
表皮層を残して樹脂層を剥落する方法Info
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Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野〕
本発明は主として表皮層の裏面に付着している樹脂層に
熱風を吹きつけることにより表皮層を残して剥落する方
法に関するものである。
熱風を吹きつけることにより表皮層を残して剥落する方
法に関するものである。
〔従来の技術]
自動車の天井、ドア等に用いられる内装材は通常、合成
樹脂シート、ハードボード等の硬質の基材の片面に表皮
層と樹脂層からなる表皮材を貼って装飾性を高めている
。
樹脂シート、ハードボード等の硬質の基材の片面に表皮
層と樹脂層からなる表皮材を貼って装飾性を高めている
。
そして表皮材の端末は基材および表皮材の端面が露出し
て、美観を著しく損なったり、表皮材が剥がれたりしな
いように基材裏面に巻き込んでいる。また、基材裏面へ
の巻き込み性を良くするために、巻き込み部分の表皮材
の樹脂層を表皮層から取り除き、残った表皮層を基材の
裏面に巻き込むことが行われている。
て、美観を著しく損なったり、表皮材が剥がれたりしな
いように基材裏面に巻き込んでいる。また、基材裏面へ
の巻き込み性を良くするために、巻き込み部分の表皮材
の樹脂層を表皮層から取り除き、残った表皮層を基材の
裏面に巻き込むことが行われている。
この表皮材の樹脂層を表皮層から取り除く方法としては
、特公昭59−26711号公報に記載の方法がある。
、特公昭59−26711号公報に記載の方法がある。
これは、基材からはみ出した部分の表皮材の樹脂層に加
熱体を当て加熱体を移動させて加熱体に設けた引っ掻き
部で樹脂層を剥ぎ取る方法である。
熱体を当て加熱体を移動させて加熱体に設けた引っ掻き
部で樹脂層を剥ぎ取る方法である。
また、裁断型により輪郭線に沿って樹脂層に、裏面から
樹脂層の肉厚よりも少ない深さだけ熱力を入れその後、
輪郭線に沿って樹脂層を曲げることによりこの部分で表
皮層を残して樹脂層を折り、表皮層と樹脂層をこの界面
から剥離させて樹脂層を取り除く方法がある。
樹脂層の肉厚よりも少ない深さだけ熱力を入れその後、
輪郭線に沿って樹脂層を曲げることによりこの部分で表
皮層を残して樹脂層を折り、表皮層と樹脂層をこの界面
から剥離させて樹脂層を取り除く方法がある。
しかしながら、上述の前者の方法は、樹脂層の剥落郡全
体を加熱して軟化させる必要があるために、加熱に時間
がかかる。加熱時間を短縮するために高温で加熱すると
、加熱した基材から発煙があり作業環境が悪くなると言
う問題があった。
体を加熱して軟化させる必要があるために、加熱に時間
がかかる。加熱時間を短縮するために高温で加熱すると
、加熱した基材から発煙があり作業環境が悪くなると言
う問題があった。
後者の方法は、輪郭線に沿って樹脂層を折り曲げて折る
作業を手作業で行っているため効率が悪くまた、樹脂層
の厚さ分だけ熱力を入れるのは難しく、往々にして表皮
層まで切ってしまったり、逆に樹脂層が切れ残ったりす
る問題があった。
作業を手作業で行っているため効率が悪くまた、樹脂層
の厚さ分だけ熱力を入れるのは難しく、往々にして表皮
層まで切ってしまったり、逆に樹脂層が切れ残ったりす
る問題があった。
また、表皮層のコーナ部等の形状の複雑な箇所は基材へ
の巻き込み時に表皮層が重ならないようにスリットを入
れているが、このスリットを入れた箇所では樹脂層が完
全に剥がれず、切れ残ったり表皮層が切れたりする問題
があった。
の巻き込み時に表皮層が重ならないようにスリットを入
れているが、このスリットを入れた箇所では樹脂層が完
全に剥がれず、切れ残ったり表皮層が切れたりする問題
があった。
更に、上述の方法はいずれも加熱体や熱力を表皮層の端
末方向に移動させて樹脂層全体を剥落させるものである
ため、加熱体や熱力の形状を樹脂層の輪郭形状に合った
ものを用いる必要がある。
末方向に移動させて樹脂層全体を剥落させるものである
ため、加熱体や熱力の形状を樹脂層の輪郭形状に合った
ものを用いる必要がある。
このため、樹脂層の輪郭形状が変わるごとに加熱体や熱
力の形状を変更しなければならず、設備費が高くなると
ともに、今日のようにライフサイクルが短くしかも、多
品種少量生産に迅速に対応するには不向きであった。
力の形状を変更しなければならず、設備費が高くなると
ともに、今日のようにライフサイクルが短くしかも、多
品種少量生産に迅速に対応するには不向きであった。
本発明は上記課題を克服し、複雑な形状にも対応が可能
であるとともに、設備の汎用化が可能でありしかも、多
品種少量生産にも迅速に対応が可能な表皮層を残して樹
脂層を剥落する方法を提供することを目的とする。
であるとともに、設備の汎用化が可能でありしかも、多
品種少量生産にも迅速に対応が可能な表皮層を残して樹
脂層を剥落する方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための本発明の手段は、基材層に樹脂層
を介して表皮層を貼着した内装材において、該表皮層の
裏部に付着した樹脂層を剥落する方法であって、ヒータ
等の加熱装置により加熱された熱風をノズルから前記樹
脂層に吹きつけ、前記ノズルをトリミングラインに沿っ
て移動させることにより表皮層を残して樹脂層を溶融分
解させ、残った表皮層を前記基材層裏面に巻き込んで固
着した。
を介して表皮層を貼着した内装材において、該表皮層の
裏部に付着した樹脂層を剥落する方法であって、ヒータ
等の加熱装置により加熱された熱風をノズルから前記樹
脂層に吹きつけ、前記ノズルをトリミングラインに沿っ
て移動させることにより表皮層を残して樹脂層を溶融分
解させ、残った表皮層を前記基材層裏面に巻き込んで固
着した。
ノズルから吹き出す熱風を樹脂層に吹きつけることによ
り、樹脂層が分解温度以上に加熱され、溶融分解する。
り、樹脂層が分解温度以上に加熱され、溶融分解する。
そして、このノズルをトリミングラインに沿って移動さ
せることにより剥落郡全体の樹脂層を分解溶融させる。
せることにより剥落郡全体の樹脂層を分解溶融させる。
これにより、表皮層のみが残り、樹脂層と分離される。
樹脂層を分解溶融させて残った表皮層を基材層裏面に巻
き込んで固着する。
き込んで固着する。
[実 施 例]
本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。第1
図は本発明の実施例を示す図であり、表皮層2と樹脂層
3からなる積層体4の樹脂層3に熱風装置5により熱風
を吹きつける状態を示す図である。熱風装置5は送風機
6で発生させたエアをヒータ7内へ送り込り込んで高温
に加熱し、この高温になった熱風をノズル8を通して吹
き出す構造となっている。9は受は台であり、受は台9
上には内装材1の端末部を被覆する表皮層2と樹脂層3
からなる積層体4がセットされている。
図は本発明の実施例を示す図であり、表皮層2と樹脂層
3からなる積層体4の樹脂層3に熱風装置5により熱風
を吹きつける状態を示す図である。熱風装置5は送風機
6で発生させたエアをヒータ7内へ送り込り込んで高温
に加熱し、この高温になった熱風をノズル8を通して吹
き出す構造となっている。9は受は台であり、受は台9
上には内装材1の端末部を被覆する表皮層2と樹脂層3
からなる積層体4がセットされている。
表皮層2としてトリコット、モケット、起毛ニット、ニ
ードルパンチ不織布等の織布、不織布、ポリアミドレザ
ー、ポリ塩化ビニルレザー等の装飾性を有するものが用
いられる。また、樹脂層3としては比較的低い温度で昇
華し、樹脂N3と表皮層2が容易に分離できる素材が好
ましい。例えば、軟質ウレタンフオーム、ポリプロピレ
ンフオーム、ポリエチレンフオーム、塩ビフオーム、嵩
高な不織布等がある。表皮層2と樹脂層3は接着剤ある
いは、感熱性接着剤を会して予め重ね合わされて圧着さ
れている。この場合、基材層10は予め底形しておいて
も良いし、圧着と同時に底形しても良い。基材層10と
しては、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン
、ABS、ポリアセクール、ポリカーボネート等の熱可
塑性樹脂の単独またはそれらをブレンドした素材が使用
される。
ードルパンチ不織布等の織布、不織布、ポリアミドレザ
ー、ポリ塩化ビニルレザー等の装飾性を有するものが用
いられる。また、樹脂層3としては比較的低い温度で昇
華し、樹脂N3と表皮層2が容易に分離できる素材が好
ましい。例えば、軟質ウレタンフオーム、ポリプロピレ
ンフオーム、ポリエチレンフオーム、塩ビフオーム、嵩
高な不織布等がある。表皮層2と樹脂層3は接着剤ある
いは、感熱性接着剤を会して予め重ね合わされて圧着さ
れている。この場合、基材層10は予め底形しておいて
も良いし、圧着と同時に底形しても良い。基材層10と
しては、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン
、ABS、ポリアセクール、ポリカーボネート等の熱可
塑性樹脂の単独またはそれらをブレンドした素材が使用
される。
また、それらの材料には、炭酸カルシウム、ガラス繊維
等の無機質の充填剤や補強材、および木粉や繊維材料な
どの有機質充填剤や補強材を含有させることも可能であ
る。
等の無機質の充填剤や補強材、および木粉や繊維材料な
どの有機質充填剤や補強材を含有させることも可能であ
る。
次に、この積層体4の樹脂層3を剥落させ残った表皮層
2を基材層10の裏面に巻き込んで第3図のように加工
する場合について説明する。第1図のようにノズル8を
樹脂N3に配置する。ノズル8と樹脂層3との距離は熱
風温度、熱風を吹きつける時間、熱風を吹きつける量等
の兼ね合いにより適宜決められる。
2を基材層10の裏面に巻き込んで第3図のように加工
する場合について説明する。第1図のようにノズル8を
樹脂N3に配置する。ノズル8と樹脂層3との距離は熱
風温度、熱風を吹きつける時間、熱風を吹きつける量等
の兼ね合いにより適宜決められる。
熱風を樹脂層3に吹きつけると樹脂層3が加熱されて温
度が上昇し分解温度以上になり溶融する(第2図参照)
。吹きつける熱風の温度は200〜500°Cであり、
熱風量は100〜50017分である。次いで、ノズル
8をトリ旦ングライン11に沿って移動させ、剥落する
樹脂層3全体を順次樹脂層3の分解温度以上に加熱し溶
融させる。
度が上昇し分解温度以上になり溶融する(第2図参照)
。吹きつける熱風の温度は200〜500°Cであり、
熱風量は100〜50017分である。次いで、ノズル
8をトリ旦ングライン11に沿って移動させ、剥落する
樹脂層3全体を順次樹脂層3の分解温度以上に加熱し溶
融させる。
ノズル8の移動は第2図の表面から裏面に向かって行う
。溶融した樹脂層3は吹きつけられる熱風で吹き飛ばさ
れるが、吹き飛ばない溶融物はヘラ等で引っ掻いて剥離
させる。
。溶融した樹脂層3は吹きつけられる熱風で吹き飛ばさ
れるが、吹き飛ばない溶融物はヘラ等で引っ掻いて剥離
させる。
このノズル8は三次元的に移動が可能でその動作は、図
示されないタイミング装置およびスピード調整装置によ
って規定される。したがって、複雑な形状にも充分対応
が可能である。
示されないタイミング装置およびスピード調整装置によ
って規定される。したがって、複雑な形状にも充分対応
が可能である。
そして、残った表皮層2を基材層10の裏面に巻き込ん
で接着剤、タッカ−等で固着する(第3図参照)。
で接着剤、タッカ−等で固着する(第3図参照)。
〔発明の効果]
本発明は上記のような加工方法を採ったことにより次の
効果を奏する。
効果を奏する。
(1)、熱風を吹きつけて樹脂層を分解溶融させるので
、樹脂層が完全に表皮層と分離され、表皮層に樹脂層が
残ったり、表皮層を損傷したりすることがない。また、
表皮層の裏面が奇麗に仕上がるので、基材層裏面への巻
き込み作業が容易になるとともに十分な基材層との固着
強度が得られる。
、樹脂層が完全に表皮層と分離され、表皮層に樹脂層が
残ったり、表皮層を損傷したりすることがない。また、
表皮層の裏面が奇麗に仕上がるので、基材層裏面への巻
き込み作業が容易になるとともに十分な基材層との固着
強度が得られる。
(2)、熱風を吹きつけて樹脂層を分解溶融させるので
、加熱時間が短くて済み加工時間が短縮できるとともに
、表皮層が熱で冒されることが防止できる。
、加熱時間が短くて済み加工時間が短縮できるとともに
、表皮層が熱で冒されることが防止できる。
(3)、剥落部の形状を有する熱力や加熱体を樹脂層に
当てがって加工するのと異なり、熱風が吹き出すノズル
を移動させて加工するものなので、形状変更や複雑な形
状の場合でもノズル形状を変える必要がなく、ノズルの
移動を制御することで対応が可能となる。したがって、
短期間で対応ができしかも、汎用性があるので、多品種
少量生産に好適であるとともに設備費が削減できる。
当てがって加工するのと異なり、熱風が吹き出すノズル
を移動させて加工するものなので、形状変更や複雑な形
状の場合でもノズル形状を変える必要がなく、ノズルの
移動を制御することで対応が可能となる。したがって、
短期間で対応ができしかも、汎用性があるので、多品種
少量生産に好適であるとともに設備費が削減できる。
第1図は本発明の加工方法の実施状況を示す図であり、
第2図は樹脂層を昇華させた状態を示す図であり、第3
図は残った表皮層を基材裏面に巻き込んだ状態を示す図
である。 ■・・・内装材、2・・・表皮層、3・・・樹脂層、4
・・・積層体、5・・・熱風装置、6・・・送風機、7
・・・ヒータ、8・・・ノズル、9・・・受は台、10
・・・基材層、11・・・トリミングライン。 第3図
第2図は樹脂層を昇華させた状態を示す図であり、第3
図は残った表皮層を基材裏面に巻き込んだ状態を示す図
である。 ■・・・内装材、2・・・表皮層、3・・・樹脂層、4
・・・積層体、5・・・熱風装置、6・・・送風機、7
・・・ヒータ、8・・・ノズル、9・・・受は台、10
・・・基材層、11・・・トリミングライン。 第3図
Claims (1)
- 基材層に樹脂層を介して表皮層を貼着した内装材にお
いて、該表皮層の裏面に付着した樹脂層を剥落する方法
であって、ヒータ等の加熱装置により加熱された熱風を
ノズルから前記樹脂層に吹きつけ、前記ノズルをトリミ
ングラインに沿って移動させることにより表皮層を残し
て樹脂層を溶融分解させ、残った表皮層を前記基材層裏
面に巻き込んで固着したことを特徴とする表皮層を残し
て樹脂層を剥落する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34460889A JPH03200448A (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 表皮層を残して樹脂層を剥落する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34460889A JPH03200448A (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 表皮層を残して樹脂層を剥落する方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03200448A true JPH03200448A (ja) | 1991-09-02 |
Family
ID=18370586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34460889A Pending JPH03200448A (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 表皮層を残して樹脂層を剥落する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03200448A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016087241A (ja) * | 2014-11-07 | 2016-05-23 | ダイキョーニシカワ株式会社 | 車両用内装部品 |
WO2016088606A1 (ja) * | 2014-12-05 | 2016-06-09 | 豊田鉄工株式会社 | 車両用内装パネル |
-
1989
- 1989-12-28 JP JP34460889A patent/JPH03200448A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016087241A (ja) * | 2014-11-07 | 2016-05-23 | ダイキョーニシカワ株式会社 | 車両用内装部品 |
WO2016088606A1 (ja) * | 2014-12-05 | 2016-06-09 | 豊田鉄工株式会社 | 車両用内装パネル |
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