JPH03199341A - 高硬度プリハードン快削鋼 - Google Patents

高硬度プリハードン快削鋼

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JPH03199341A
JPH03199341A JP33916389A JP33916389A JPH03199341A JP H03199341 A JPH03199341 A JP H03199341A JP 33916389 A JP33916389 A JP 33916389A JP 33916389 A JP33916389 A JP 33916389A JP H03199341 A JPH03199341 A JP H03199341A
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JP
Japan
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steel
hardness
prehardened
less
machinability
Prior art date
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Pending
Application number
JP33916389A
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English (en)
Inventor
Atsusuke Nakao
中尾 敦輔
Toshio Okuno
奥野 利夫
Isao Tamura
庸 田村
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高硬度ですぐれた耐摩耗性を有し、かつ被削性
が良好な高硬度プリハードン快削鋼に関し、特に熱処理
による曲がりが問題になる長尺の曲げ用金型、あるいは
耐摩耗性が要求される各種カム等の構造物用材料として
適するものである。
【従来の技術〕
従来の長尺の曲げ用金型には、硬さがHRC42程度の
ブリハードン鋼(例えば特公昭56−21063号、特
公昭60−41700号)が使用されていたが、近年、
被加工材(A1.Cu、Fe等の薄板)の板厚の増大、
あるいは加工形状の複雑化に伴い、加工用パンチやダイ
スの耐摩耗性が不足する事態が生じてきた。
一方、構造物用材料、例えば各種カム等の耐摩耗性が要
求される構造物については、5KD61の快削鋼等が使
用されているが、通常使用される硬さでは被削性が不十
分であった。そのため、被削性能をさらに高める目的か
ら硬さを低めてHRC43程度に調質する結果、耐摩耗
性が低下し、精密用カム部材などに適用できない問題が
あった。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述の特公昭56−21063号1.特公昭60−41
700号の鋼は適度な被削性を有するものの、硬さ不足
のため耐摩耗性に劣る欠点があった。また前述の5KD
61の快削鋼の場合、耐摩耗性不足を補う方法として、
例えば焼なまし素材を荒加工後、高硬度に調質する手段
があるが、この場合特に長尺(2M以上等)の金型につ
いては、焼入時の曲がり発生が大きくなり、仕上加工の
工数が著しく高くなる欠点がある。本発明の目的は、高
硬度(HRC45〜50)に調質して耐摩耗性を付与し
、かつ被削性が優れたブリハードン鋼を提供することで
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、ブリハードン状態(焼入−焼もどし)で供給
し、ユーザーでの熱処理を要せず良好な被削性を付与す
ることで、そのまま型彫やカム等に機械加工を施して使
用できる高硬度快削鋼を提供できることを基本とする。
優れた耐摩耗性を確保させるにはHRC,45ないしそ
れ以上の硬さが必要であり、前述の被剛性と高硬度とを
同時に満足することが重要な課題であった。
発明者は、上記の相反する問題を解決するため種々検討
した結果、S、S6を複合添加するとともに、Cuを添
加してFe−Cu固溶体を析出させ、さらに基地をベー
ナイト組織にすることで高硬度にもかかわらず、優れた
被削性を有する鋼が得られることを新規に見出したもの
である。
すなわち、本発明のうち第1の発明は、重量%で、Co
,25%を越え0.50%以下、Si1.50%以下、
Mn 2.00%以下、Cr 1.00%を越え4.0
O%以下、MOとWは単独または複合でMo+172W
 0.10〜3.00%、V ]、、OO%以下、Ni
 4.00%以下、S 0.025〜0.30%、Se
 0.30%以下、Cu 0.50〜3.00%を含み
、残部Feおよび不可避的不純物からなることを特徴と
する高硬度ブリハードン快削鋼であり、第2の究明は、
第1の開明の望ましいNi含有量が1.00%以下であ
る高硬度ブリハードン快削鋼であり、第3の発明はFe
の一部を3.00%以下のCoで置換する第1の発明ま
たは第2の発明に記載の高硬度ブリハードン快削鋼であ
り、第4の発明は第1ないし第3の発明の望ましいCf
J<0.35〜0.45%である高硬度プリハードン快
削鋼である。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明は、焼入により均一なベーナイト組織とする中C
の工具鋼であり、520℃以上の高温節もどしにより、
Cu−Fe固溶体およびCr 、 M o (W ) 
■炭化物を析出させ、’HRC45ないしそれ以上の高
硬度を付与し、耐摩耗性を維持しつつ、前記ベーナイト
基地中に(:、u−Fe(i!iI溶体を析出させるこ
とで基地に適度な脆化を起させ、さらにs、seをを複
合添加することにより、優れた被削性を付与するもので
ある。
〔作用〕
以下に、本発明鋼の成分限定理由について述べる。
Cは本発明鋼の焼入組織を被削性良好なベーナイト組織
を保ち、かつ520℃以上の焼もどしを施してCr、M
o(W)、Vの炭化物を析出させて強化をもたらすため
に必要な基本的添加元素である。低すぎると目標とする
硬さが得られず、多すぎると基地をマルテンサイト組織
化し、被削性を減じるので0.25%を越え0.50%
以下とした。望ましいC含有1k ハ0.35−0.4
5%Q アロ。
Mnは本発明鋼のベーナイト焼入性を高め、またフェラ
イトの生成を抑制するために添加される。
多すぎると被削性を低下させるので2.00%以下とす
る。
Siは焼入性を高める効果を有し、多すぎるとフェライ
ト生成をまねき、また被削性を低下させるので1.50
%以下とした。
Cuは焼もどし処理において、F e−Cu固溶体を析
出させ強度を付与し、かつ基地に適度な脆化をもたらし
て被削性を改善するために添加される。
その量が少ないと効果がなく、多すぎると熱間加工性を
低下させるため、Cuの含有量を0.50〜3.001
とした。
Niは、焼入性を高めるために添加するが、多すぎると
基地の粘さを高めて被削性を悪くするので、4.00%
以下とした。さらに望ましいNi含有量は1.00%以
下であり、基地の粘さを適度に抑制するとともに、上記
の添加効果をも同時に得ることができる。
Crは焼入性を高めるとともに焼入ベーナイト硬さを適
当に高め、焼もどし処理において微細な炭化物を析出さ
せ、耐摩耗性を向上させる。また窒化時の窒化層の硬さ
を高める効果もあるが、多すぎるとベーナイト組織を微
細化させ、また低すぎると上記の効果が得られないので
、その範囲を1.00を越え4.00%以下とした。
Mo、Wは520℃以上の高温焼もどし処理において、
基地中に微細な炭化物を析出し、強度をもたらし、また
使用中の雰囲気に対する耐食性を高める元素である。本
用途の場合、多量の含有は必要はないが、少ないとその
効果が得られず、多すぎると被削性、靭性の低下をまね
くので、Mo+1/2Wで0.10〜3.00%とした
■は結晶粒を微細化し、靭性を向上させるとともに、硬
質の炭化物を微細に析出して、強度および耐摩耗性を向
上させる効果がある。多すぎると被削性を低下させるの
で1.00%以下とした。
Goは、Cr < M o (W ) + V + C
uによる析出硬化をより容易にさせる効果が有り、また
耐焼付摩耗性。
耐食性を付与する!I!Iきがある。多すぎると、靭性
を下げるので3.00%以下とした。
SおよびSeは本発明鋼の優れた被削性を付与するため
に添加される。Sは少ないと効果がなく、多すぎると熱
間加工性を害するためその範囲を0.025〜0.30
%とする。またSeは多すぎると鋼の靭性を低下させる
ため上限を0.30%とする。
本発明によれば上記組成の鋼を均一なベーナイト焼入し
た後、高温で焼もどし処理することで高硬度と優れた被
削性を兼備させるだけでなく、ユーザーでの熱処理が不
要なため、型加工中あるいは使用中の歪発生が緩和され
、またマクロ的な残留内部応力が少ないなどの多くの利
点を有するものである。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づき説明する。
第1表に本発明鋼の実施例と従来鋼の化学組成を示す。
従来鋼GはJIS表示による5KT4、Hは5KD61
快削鋼、■は30M440である。
香調は第1表に併記する温度で焼入した後、焼もどし処
理を施して同表に併記した硬さに調整した。
第1図に本発明鋼の被削性を従来鋼と比較して示すが、
図中の従来鋼G−2はG−1の組成と同一で、焼もどし
温度のみ変えてIIRC:48の硬さに調整したもので
ある。図中の本発明鋼および従来鋼は、粉末ハイス製の
エンドミルを用いて同じ条件で切削試験を行ない、試験
後のエンドミル刃先の摩耗量を測定したもので、摩耗量
が少ないはど被削性が良好であることを示す。
第2表には、耐摩耗性指数およびシャルピー衝撃値を示
すが、耐摩耗性指数は従来鋼I(S0M440 、 H
RC38)の耐摩耗性を100として指数で示したもの
で、指数が小さくなるほど耐摩耗性が良いことを示す。
第2表 第1図に示すように、5KD61にSを添加して被削性
を付与させ、HRC42の硬さである従来鋼IとHRC
48の本発明鋼Cが同等の被削性であり、本発明鋼が優
れた被剛性を有することがわかる。
このように本発明鋼は高硬度でありながら、硬度が低い
従来網と同等またはそれ以上の被削性を有する。
また、第2表かられかるように本発明鋼は、優れた耐摩
耗性と良好な靭性を示している。
〔発明の効果〕
以上に詳述するように本発明鋼は、高硬度で被剛性の良
好なプリハードン鋼で、かつ残留内部応力が小さいので
、例えば50tX105wX6,500L(7)ような
長尺の曲げ金型に適用しても加工後の歪発生も少なく、
被削性の良好さとあいまって、金型加工工数の低減が著
しく計れ、また使用摩耗寿命も向上する。
さらには、高精度の仕上公差、あるいは使用中の摩耗に
よる精度の低下を防ぐことを要求される高精度カム等、
各種の冷間成形金型、構造物としての利用価値は高いも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、粉末ハイス製のエンド旦ルを用いて切削試験
を行ない、試験後の刃先摩耗量を示す国策1図 切削条件 0エンドミル;φ10. 2枚刃、粉末ハイス製O@削
速度730.8m/1iin O送 リ 、 0.07担/刃 O切り込みH2vMX5t O@式アップカット

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量%で、C0.25%を越え0.50%以下、S
    i1.50%以下、Mn2.00%以下、Cr1.00
    %を越え4.00%以下、MoとWは単独または複合で
    Mo+1/2W0.10〜3.00%、V1.00%以
    下、Ni4.00%以下、S0.025〜0.30%、
    Se0.30%以下、Cu0.50〜3.00%を含み
    、残部Feおよび不可避的不純物からなることを特徴と
    する高硬度プリハードン快削鋼。 2 Niが1.00%以下である請求項1に記載の高硬
    度プリハードン快削鋼。 3 Feの一部を3.00%以下のCoで置換する請求
    項1または2に記載の高硬度プリハードン快削鋼。 4 Cが0.35〜0.45%である請求項1ないし3
    のいずれかに記載の高硬度プリハードン快削鋼。
JP33916389A 1989-12-27 1989-12-27 高硬度プリハードン快削鋼 Pending JPH03199341A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3786493A4 (en) * 2018-04-26 2022-05-18 Kabushiki Kaisha Riken PISTON RING

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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