JPH03198929A - 鋳造部品の結合方法 - Google Patents
鋳造部品の結合方法Info
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- JPH03198929A JPH03198929A JP34212189A JP34212189A JPH03198929A JP H03198929 A JPH03198929 A JP H03198929A JP 34212189 A JP34212189 A JP 34212189A JP 34212189 A JP34212189 A JP 34212189A JP H03198929 A JPH03198929 A JP H03198929A
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Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本発明は、軽合金で鋳造された第1部材を塑性流動によ
って第2部材と結合さ仕るようにした、鋳造部品の結合
方法に関するものである。
って第2部材と結合さ仕るようにした、鋳造部品の結合
方法に関するものである。
[従来の技術]
金属製の第1部材を第2部材(金属、セラミック等)と
結合させる手法の1つとして、従来より第1部材の塑性
流動を利用した塑性流動結合方法が知られており、かか
る塑性流動結合方法は、通常、外側リング部材と、該外
側リング部材の内周面内の中空部に嵌入された内側リン
グ部材ないしドラム部材との結合等に用いられる(例え
ば、特開昭6t−42445号公報参照)。
結合させる手法の1つとして、従来より第1部材の塑性
流動を利用した塑性流動結合方法が知られており、かか
る塑性流動結合方法は、通常、外側リング部材と、該外
側リング部材の内周面内の中空部に嵌入された内側リン
グ部材ないしドラム部材との結合等に用いられる(例え
ば、特開昭6t−42445号公報参照)。
このような塑性流動結合方法は、例えば自動車の自動変
速機用クラッチドラムの製作に用いられる。すなわち、
クラッチドラムは、略リング形のアルミ合金製フォワー
ドドラムと、該フォワードドラムの中空部に嵌入・結合
される略円柱形の鉄製ドラムクラッチハブとで構成され
るが、これらの結合は、フォワードドラムの中空部に、
外周面に結合用溝部を備えたドラムクラッチハブを嵌入
し、フォワードドラムの上端面と下端面とをパンチで衝
撃的に加圧し、これによってフォワードドラムを形成す
る軽合金素材を塑性流動させてドラムクラッチハブの結
合用溝部に流入させるといったプロセスで行なわれる。
速機用クラッチドラムの製作に用いられる。すなわち、
クラッチドラムは、略リング形のアルミ合金製フォワー
ドドラムと、該フォワードドラムの中空部に嵌入・結合
される略円柱形の鉄製ドラムクラッチハブとで構成され
るが、これらの結合は、フォワードドラムの中空部に、
外周面に結合用溝部を備えたドラムクラッチハブを嵌入
し、フォワードドラムの上端面と下端面とをパンチで衝
撃的に加圧し、これによってフォワードドラムを形成す
る軽合金素材を塑性流動させてドラムクラッチハブの結
合用溝部に流入させるといったプロセスで行なわれる。
[発明が解決しようとする課題]
ところで、上記フォワードドラムにはスプラインか形成
され、フォワードドラムはこのスプラインを介してクラ
ッチプレートと係合するので、フォワードドラムには高
い強度(硬度)が要求される。
され、フォワードドラムはこのスプラインを介してクラ
ッチプレートと係合するので、フォワードドラムには高
い強度(硬度)が要求される。
そこで、フォワードドラムに対して、その強度を高める
ために、焼入れ処理と焼戻し処理とからなるT6処理が
施される。
ために、焼入れ処理と焼戻し処理とからなるT6処理が
施される。
しかしながら、このようなT6処理が施されたフォワー
ドドラムは、比較的靭性(延性)が低いので、塑性流動
結合時にパンチで加圧すると、軽合金素材にクラックが
発生する場合があるといった問題がある。
ドドラムは、比較的靭性(延性)が低いので、塑性流動
結合時にパンチで加圧すると、軽合金素材にクラックが
発生する場合があるといった問題がある。
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、軽合金で鋳造された第1部材をその塑性流動により
第2部材に結合させる場合において、加圧時に第1部材
にクラックを発生させることなく、第1部材と第2部材
とを安定して結合させることができる、鋳造部品の結合
方法を提供することを目的とする。
て、軽合金で鋳造された第1部材をその塑性流動により
第2部材に結合させる場合において、加圧時に第1部材
にクラックを発生させることなく、第1部材と第2部材
とを安定して結合させることができる、鋳造部品の結合
方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
本願発明者らは、軽合金材料に対するT6処理について
詳細な研究を行ない、従来は180’C以上の温度条件
で施されていた焼戻し処理を160℃以下の温度条件で
施せば、T6処理後の軽合金材料の靭性(延性)を高め
ることができるという事実を発見した。
詳細な研究を行ない、従来は180’C以上の温度条件
で施されていた焼戻し処理を160℃以下の温度条件で
施せば、T6処理後の軽合金材料の靭性(延性)を高め
ることができるという事実を発見した。
本発明は、このような事実に着目して、上記の目的を達
するため、第1部材と第2部材とを塑性流動により結合
させる方法であって、鋳造により軽合金材料で第1部材
を製作し、該第1部材に焼戻し温度を160℃以下とす
るT6処理を施す一方、上記第1部材と結合させる第2
部材を製作し、該第2部材の、第1部材と結合させる面
に結合用溝部を形成し、この後第1部材と第2部材とを
結合させる面同士を当接させて配置し、第1部材を加圧
し、第1部材を形成している軽合金素材を塑性流動させ
て第2部材の結合用溝部に流入させ、第1部材と第2部
材とを結合させるようにしたことを特徴とする鋳造部品
の結合方法を提供する。
するため、第1部材と第2部材とを塑性流動により結合
させる方法であって、鋳造により軽合金材料で第1部材
を製作し、該第1部材に焼戻し温度を160℃以下とす
るT6処理を施す一方、上記第1部材と結合させる第2
部材を製作し、該第2部材の、第1部材と結合させる面
に結合用溝部を形成し、この後第1部材と第2部材とを
結合させる面同士を当接させて配置し、第1部材を加圧
し、第1部材を形成している軽合金素材を塑性流動させ
て第2部材の結合用溝部に流入させ、第1部材と第2部
材とを結合させるようにしたことを特徴とする鋳造部品
の結合方法を提供する。
U発明の作用・効果コ
本発明によれば、鋳造軽合金製第1部材のT6処理を、
160℃以下の温度条件で行なうようにしているので、
第1部材の靭性ないし延性が高められる。このため、第
1部材をその塑性流動により第2部材に結合させる際、
第1部材にパンチ等で衝撃力を加えて加圧しても、クラ
ックが発生せず、第1部材と第2部材とを安定して結合
させることができる。
160℃以下の温度条件で行なうようにしているので、
第1部材の靭性ないし延性が高められる。このため、第
1部材をその塑性流動により第2部材に結合させる際、
第1部材にパンチ等で衝撃力を加えて加圧しても、クラ
ックが発生せず、第1部材と第2部材とを安定して結合
させることができる。
F実施例コ
以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
第1図は、本発明にかかる塑性流動結合方法により、ク
ラッチドラムCD(第2図参照)を製造する工程図であ
る。以下、第1図に示す工程図に従って、クラッチドラ
ム(第2図参照)の製造方法を説明する。
ラッチドラムCD(第2図参照)を製造する工程図であ
る。以下、第1図に示す工程図に従って、クラッチドラ
ム(第2図参照)の製造方法を説明する。
■工程P1・・・アルミ合金ACBC材を用いて、溶湯
鍛造(鋳造)により、フォワードドラムを1(第2図参
照)を製作する。なお、フォワードドラムlは本願請求
項1に記載された第1部材に相当する。
鍛造(鋳造)により、フォワードドラムを1(第2図参
照)を製作する。なお、フォワードドラムlは本願請求
項1に記載された第1部材に相当する。
第2図に示すように、この工程ptでは、フォワードド
ラム1の外壁部2の内周面に、クラッチプレート(図示
せず)と係合するスプライン3が形成されるが、鋳造後
に中子(図示せず)を抜くための抜き勾配が設けられる
関係上、このスプライン3は上向きに若干法がるテーパ
状となる。
ラム1の外壁部2の内周面に、クラッチプレート(図示
せず)と係合するスプライン3が形成されるが、鋳造後
に中子(図示せず)を抜くための抜き勾配が設けられる
関係上、このスプライン3は上向きに若干法がるテーパ
状となる。
■工程P2・・・フォワードドラム1に、530’Cの
温度条件で普通の溶体化処理(焼入れ)を施し、その強
度(硬度)を高める。なお、この溶体化処理と次の工程
P4の焼戻し処理とでT6処理を構成している。
温度条件で普通の溶体化処理(焼入れ)を施し、その強
度(硬度)を高める。なお、この溶体化処理と次の工程
P4の焼戻し処理とでT6処理を構成している。
■工程P3・・・フォワードドラム1に、160’Cの
温度条件で焼戻し処理を施し、歪みを除去する。
温度条件で焼戻し処理を施し、歪みを除去する。
アルミ合金に対するT6処理の焼戻しは、一般に180
℃以上で行なわれているが、このような従米の焼戻し処
理では、靭性(延性)が低くなるので、後で説明する工
程P8の塑性流動結合時に、フォワードドラムIにクラ
ックが発生するおそれがあった。しかしながら、このよ
うに160℃の温度条件で焼戻し処理を施すと、前記し
たとおりフォワードドラムlの靭性(延性)が高められ
るので、塑性流動結合時にクラックが発生しない。
℃以上で行なわれているが、このような従米の焼戻し処
理では、靭性(延性)が低くなるので、後で説明する工
程P8の塑性流動結合時に、フォワードドラムIにクラ
ックが発生するおそれがあった。しかしながら、このよ
うに160℃の温度条件で焼戻し処理を施すと、前記し
たとおりフォワードドラムlの靭性(延性)が高められ
るので、塑性流動結合時にクラックが発生しない。
■工程P4・・・前記したとおり、フォワードドラムl
のスプライン3はテーパ状となっており、この形状のま
まにしておくと、自動変速機(図示せず)への組み付は
後、クラッチプレート(図示せず)と接触したときにス
プライン3の歯面が変形し、変速操作に支障をきたすよ
うになる。そこで、フォワードドラム1の外壁部2内の
中空部4に、型部材(図示せず)を押し込み、スプライ
ン3をストレート状に成形する。
のスプライン3はテーパ状となっており、この形状のま
まにしておくと、自動変速機(図示せず)への組み付は
後、クラッチプレート(図示せず)と接触したときにス
プライン3の歯面が変形し、変速操作に支障をきたすよ
うになる。そこで、フォワードドラム1の外壁部2内の
中空部4に、型部材(図示せず)を押し込み、スプライ
ン3をストレート状に成形する。
■工程P5・・・フォワードドラム1に対して機械加工
を施し、所定の形状に仕上げろ。
を施し、所定の形状に仕上げろ。
■工程P6・・・鋼材を加工して、所定の形状のドラム
クラッチハブ5を製作する。なお、このドラムクラッチ
ハブ5は、本願請求項Iに記載された第2部材に相当す
る。
クラッチハブ5を製作する。なお、このドラムクラッチ
ハブ5は、本願請求項Iに記載された第2部材に相当す
る。
■工程P7・・・第3図に示すように、ドラムクラッチ
ハブ5の外周面6に、ローレット処理を施して結合用溝
部7を形成する。この結合用溝部7内には、結合を強固
にするために多数の凸状部7aを形成する。なお、工程
P6と工程P7とは、工程P5の後で実施する必要はな
く、工程P1〜工程P5の実施と並行して実施すればよ
い。
ハブ5の外周面6に、ローレット処理を施して結合用溝
部7を形成する。この結合用溝部7内には、結合を強固
にするために多数の凸状部7aを形成する。なお、工程
P6と工程P7とは、工程P5の後で実施する必要はな
く、工程P1〜工程P5の実施と並行して実施すればよ
い。
■工程P8・・・再び第2図に示すように、フォワード
ドラム1の内壁部8の内周面9内の空間部にドラムクラ
ッチハブ5を嵌太し、フォワードドラムIの内壁部8の
上端面11と下端面12とにパンチ(図示せず)で衝撃
的に加圧し、以下で説明するように、フォワードドラム
1とドラムクラッチハブ5とを塑性流動結合させる。
ドラム1の内壁部8の内周面9内の空間部にドラムクラ
ッチハブ5を嵌太し、フォワードドラムIの内壁部8の
上端面11と下端面12とにパンチ(図示せず)で衝撃
的に加圧し、以下で説明するように、フォワードドラム
1とドラムクラッチハブ5とを塑性流動結合させる。
第4図に拡大して示すように、フォワードドラム1の内
壁部8の上端面11と下端面12とをパンチ(図示せず
)で加圧したときに、この圧力によって、上端面IIと
下端面12とには、夫々上面凹部I3と下面凹部I4と
が形成される。このとき、矢印Aで示すようにアルミ合
金素材が塑性流動を起こし、ドラムクラッチハブ5の外
周面に形成された結合用溝部7内に流入し、これによっ
てフォワードドラム1とドラムクラッチハブ5とが強固
に結合される。ここにおいて、前記したとおり、フォワ
ードドラムlの靭性(延性)が高められているので、フ
ォワードドラム1にはクラックが発生せず、フォワード
ドラムIとドラムクラッチハブ5とを安定して結合させ
ることができ、クラッチドラムCDの信頼性を高めるこ
とができる。
壁部8の上端面11と下端面12とをパンチ(図示せず
)で加圧したときに、この圧力によって、上端面IIと
下端面12とには、夫々上面凹部I3と下面凹部I4と
が形成される。このとき、矢印Aで示すようにアルミ合
金素材が塑性流動を起こし、ドラムクラッチハブ5の外
周面に形成された結合用溝部7内に流入し、これによっ
てフォワードドラム1とドラムクラッチハブ5とが強固
に結合される。ここにおいて、前記したとおり、フォワ
ードドラムlの靭性(延性)が高められているので、フ
ォワードドラム1にはクラックが発生せず、フォワード
ドラムIとドラムクラッチハブ5とを安定して結合させ
ることができ、クラッチドラムCDの信頼性を高めるこ
とができる。
第1図は、本発明にかかる塑性流動結合方法で、自動変
速機用のクラッチドラムを製造する工程を示す工程図で
ある。 第2図は、クラッチドラムの縦断面説明図である。 第3図は、ドラムクラッチハブの一部断面斜視説明図で
ある。 第4図は、第2図に示すクラッチドラムの、フォワード
ドラムとドラムクラッチハブの結合部分の拡大断面説明
図であり、塑性流動結合時におけるアルミ合金素材の流
動状態も示している。 CD・・・クラッチドラム、!・・・フォワードドラム
、2・・・外壁部、3・・・スプライン、4・・・中空
部、5・・ドラムクラッチハブ、7・・・結合用溝部、
8・・・内壁部、13・・・上面凹部、14・・・下面
凹部。
速機用のクラッチドラムを製造する工程を示す工程図で
ある。 第2図は、クラッチドラムの縦断面説明図である。 第3図は、ドラムクラッチハブの一部断面斜視説明図で
ある。 第4図は、第2図に示すクラッチドラムの、フォワード
ドラムとドラムクラッチハブの結合部分の拡大断面説明
図であり、塑性流動結合時におけるアルミ合金素材の流
動状態も示している。 CD・・・クラッチドラム、!・・・フォワードドラム
、2・・・外壁部、3・・・スプライン、4・・・中空
部、5・・ドラムクラッチハブ、7・・・結合用溝部、
8・・・内壁部、13・・・上面凹部、14・・・下面
凹部。
Claims (1)
- (1)第1部材と第2部材とを塑性流動により結合させ
る方法であって、 鋳造により軽合金材料で第1部材を製作し、該第1部材
に焼戻し温度を160℃以下とするT6処理を施す一方
、上記第1部材と結合させる第2部材を製作し、該第2
部材の、第1部材と結合させる面に結合用溝部を形成し
、この後第1部材と第2部材とを結合させる面同士を当
接させて配置し、第1部材を加圧し、第1部材を形成し
ている軽合金素材を塑性流動させて第2部材の結合用溝
部に流入させ、第1部材と第2部材とを結合させるよう
にしたことを特徴とする鋳造部品の結合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34212189A JPH03198929A (ja) | 1989-12-27 | 1989-12-27 | 鋳造部品の結合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34212189A JPH03198929A (ja) | 1989-12-27 | 1989-12-27 | 鋳造部品の結合方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03198929A true JPH03198929A (ja) | 1991-08-30 |
Family
ID=18351302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34212189A Pending JPH03198929A (ja) | 1989-12-27 | 1989-12-27 | 鋳造部品の結合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03198929A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005111490A (ja) * | 2003-10-03 | 2005-04-28 | Toyota Motor Corp | 塑性流動締結方法及び塑性流動締結構造 |
WO2023276717A1 (ja) * | 2021-06-30 | 2023-01-05 | 株式会社デンソー | クラッチアクチュエータ |
-
1989
- 1989-12-27 JP JP34212189A patent/JPH03198929A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005111490A (ja) * | 2003-10-03 | 2005-04-28 | Toyota Motor Corp | 塑性流動締結方法及び塑性流動締結構造 |
WO2023276717A1 (ja) * | 2021-06-30 | 2023-01-05 | 株式会社デンソー | クラッチアクチュエータ |
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